JP2005262245A - プレス制御方法およびプレス成形システム - Google Patents

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Seiji Tanizawa
清司 谷澤
Naonobu Shimada
尚宣 島田
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Abstract


【課題】 被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧する際に、各ホットプレスとコールドプレスに制御装置を付設する必要がありコストアップに繋がる。また最初に被成形品の加熱・加圧時におけるプロセス制御プログラムと、中間成形品の冷却・加圧時におけるプロセス制御プログラムとを別個に設定する必要があり手間がかかる。
【解決手段】 被成形品Aをホットプレス1a,1bにて加熱・加圧した中間成形品Bを、コールドプレス5にて冷却・加圧する場合に、被成形品Aの加熱・加圧時におけるプロセス制御を行なったホットプレス1a,1bに付設された制御装置9a,9bにて中間成形品Bの冷却・加圧時におけるコールドプレス5のプロセス制御を行う。また被成形品Aを加熱・加圧後に中間成形品Bの冷却・加圧する一連のプロセス制御プログラムP1等を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス制御方法およびプレス成形システムに関する。
被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、前記ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス成形方法およびプレス成形システムとしては、特許文献1に記載されたものが公知である。特許文献1には、複数台のホットプレス機と一台のコールドプレス機が配設され、コールドプレス機のプレス実施中に、ホットプレス機による加熱プレスが完了して別のプレス成形品(中間成形品)が得られた場合に、該ホットプレス機により、該別のプレス成形品に対する冷却プレスを加熱プレスに続いて実施することが記載されている。 また他にホットプレスとコールドプレスが配設されたプレス成形システムとしては、特許文献2、特許文献3に記載されたものが公知である。特許文献2には、第一プレス及び第三プレス単独で全圧締工程を行なって成形を完了させることも可能であることが記載されている。また特許文献3には、ホットプレス装置の制御態様を定温度制御手段における制御態様とプログラム温度制御手段による制御態様との間で切り替える切替え手段とを具備していることが記載されている。また多段プレスの一連の工程を通じて自動制御するものとして、特許文献4に記載されたものが公知である。
また前記特許文献1ないし特許文献4に示されるような従来のプレス成形システムにおいては、被成形品等をホットプレス等へ搬入・搬出等のシーケンス制御については、全体を統括するホストコンピュータで行い、各ホットプレスやコールドプレスの温度・圧力等のプロセス制御は、各プレスに付設されたコントローラで行っている。なお従来のプレス成形システムにおいて、各プレスのプロセス制御についてホストコンピュータで集中制御を行わず、各プレスに付設されたコントローラにより行っている理由は次の通りである。すなわち各ホットプレスにおいて同時に成形されている被成形品等の総金額は高価なものであるが、ホストコンピュータにより各ホットプレスの集中制御を行っていると、万一ホストコンピュータが故障等を起こして制御不能となると、各ホットプレスで成形中の被成形品等はすべて不良品となってしまい損失額が大きいからである。また各ホットプレスやコールドプレスにコントローラを付設する場合は、市販の汎用PLCを使用することができるが、ホストコンピュータにて集中制御を行う場合は、カスタマイズされた専用PLCを用意する必要があり、コストアップに繋がるためである。
特開平9−323200号公報(請求項1、図1、図3) 実開平6−45718号公報(0010、図2) 特公平6−81680号公報(請求項1、図1) 特開平9−254347号公報(0004、図1、図2、図3)
よって前記したように特許文献1ないし特許文献3等に示されるような従来のホットプレスとコールドプレスが配設されたプレス成形システムでは、各ホットプレスとコールドプレスにそれぞれプロセス制御を行う制御装置が付設され、各プレスごとにプロセス制御を行っていたので、装置のコストアップに繋がっていた。また従来のホットプレスとコールドプレスが配設されたプレス成形システムでは、加熱・加圧時におけるプロセス制御と、冷却・加圧時におけるプロセス制御について各プレスの制御装置に対応して、別個に設定入力する必要があり、作業者の入力作業が煩雑になっていた。
そこで本発明では、被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧する場合において、各ホットプレスとコールドプレスにそれぞれプロセス制御プログラムを実行する制御装置を付設しなければならず、装置がコストアップに繋がるという問題を解決したプレス制御方法およびプレス成形システムを提供することを目的とする。また最初の設定入力時に、加熱・加圧時におけるプロセス制御プログラムと、冷却・加圧時におけるプロセス制御プログラムとを別個に設定しなければならないという手間をなくしたプレス制御方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のプレス制御方法は、被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス制御方法において、中間成形品を、コールドプレスにて冷却・加圧する場合に、被成形品の加熱・加圧時におけるプロセス制御を行なったホットプレスに付設された制御装置にてコールドプレスのプロセス制御を行うことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のプレス制御方法は、被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス制御方法において、被成形品を加熱・加圧した中間成形品を冷却・加圧する一連のプロセス制御プログラムを実行し、中間成形品をコールドプレスにて冷却・加圧を行うか或いは引き続きホットプレスにて冷却・加圧を行うか決定し、決定された方のプレスにおいて一連のプロセス制御プログラムを継続実行して中間成形品を冷却・加圧することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のプレス制御方法は、請求項2において、一連のプロセス制御プログラムは、複数の一連のプロセス制御プログラムから選択入力されたものであることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載のプレス成形システムは、ホットプレスとコールドプレスが配設され、被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス成形システムにおいて、冷却・加圧時におけるホットプレスのプロセス制御プログラムと、冷却・加圧時におけるコールドプレスのプロセス制御プログラムのいずれか一方を実行する制御装置が、ホットプレスに付設されていることを特徴とする。
本発明の請求項1のプレス制御方法は、被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス制御方法において、中間成形品をコールドプレスにて冷却・加圧する場合に、被成形品の加熱・加圧時における加圧プロセス制御を行なったホットプレスに付設された制御装置にてコールドプレスのプロセス制御を行うので、コールドプレスに該コールドプレスを制御する制御装置を設ける必要がなく、装置のコストダウンに繋がる。また本発明の請求項4のプレス成形システムについても同様の効果を有する。
また本発明の請求項2のプレス制御方法では、被成形品を加熱・加圧した中間成形品を冷却・加圧する一連のプロセス制御プログラムを実行し、中間成形品をコールドプレスにて冷却・加圧を行うか或いは引き続きホットプレスにて冷却・加圧を行うか決定し、決定された方のプレスにおいて一連のプロセス制御プログラムを継続実行して中間成形品を冷却・加圧するので、最初に一連のプロセス制御プログラムの設定入力を1回するだけでよく、作業負担を減らすことができる。また本発明の請求項3のプレス制御方法については、複数の一連のプロセス制御プログラムから選択入力することにより、より作業負担が軽減される。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のプレス成形システムをモデル的に示す平面図である。図2は、本発明のプレス成形システムにおけるプロセス制御プログラムを実行する制御装置のブロック図である。
本実施形態のプレス成形システムについて図1により説明する。プレス成形システムは、プリプレグ、銅箔、および鏡面板等を積層してホットプレス1aまたはホットプレス1bのいずれかの各段で加圧される被成形品Aを準備する仕組装置2と、前記被成形品Aをホットプレス1aまたはホットプレス1bのいずれかで同時に加圧成形される1ロット分づつ多段に準備するインストッカ装置3が配設されている。またインストッカ装置3により1ロット分づつ多段に準備された被成形品Aをホットプレス1aまたはホットプレス1bのいずれかに搬入するローダ・アンローダ装置4が移動自在に配設されている。そして本実施形態では前記ローダ・アンローダ装置4の搬送経路に面して2台のホットプレス1a,1bと1台のコールドプレス5が並列設置されている。本実施形態のプレス成形システムでは被成形品Aは、ホットプレス1aまたはホットプレス1bのいずれかによって加熱・加圧されて中間成形品Bとなり、詳細は後述するがコールドプレス5または加熱・加圧に使用された前記ホットプレス1aまたはホットプレス1bのいずれかにより、冷却・加圧されて中間成形品Cとなり、該中間成形品Cが解体されて積層成形された成形品Dとなる。なおプレス成形システムは、複数台のホットプレス(2台ないし6台)に対して1台のコールドプレスが設置されたものが多く実施されているが、本発明において複数台のホットプレスと1台のコールドプレスに限定する趣旨のものではない。
ローダ・アンローダ装置4は、前記において中間成形品Bをホットプレス1a,1bからコールドプレス5へ移載する際にも用いられる。またローダ・アンローダ装置4は、冷却・加圧された中間成形品Cをコールドプレス5等から1ロット分づつ搬出し、ローダ・アンローダ装置4の搬送経路に面したアウトストッカ装置6に搬送する。アウトストッカ装置6は、前記中間成形品Cを多段状態のままローダ・アンローダ装置4から受け取り、一段づつ解体装置7へ送る。解体装置7は、送られた一段分づつの中間成形品Cを、プリント回路基板等の成形品Dと鏡面板とに分離する。そして分離された成形品Dは解体装置7から次工程へ送られる。
また前記したホットプレス1a,1b、仕組装置2、インストッカ装置3、ローダ・アンローダ装置4、コールドプレス5、アウトストッカ装置6、および解体装置7は、それぞれホストコンピュータ(制御装置)8と接続されている。ホストコンピュータ8にはホストPLC(ホストプログラマブル・ロジック・コントローラ)が含まれ、図2に示されるように、ホストコンピュータ8の記憶部8aには、前記ホットプレス1a等の手順と検出結果に基づいて作動させるシーケンス制御プログラムpと、ホットプレス1a等の温度、圧力、真空度をフィードバック制御するプロセス制御を実行する一連のプロセス制御プログラムP1,P2・・・が複数格納されている。そして例えば一連のプロセス制御プログラムP1については、被成形品Aを中間成形品Bにする加熱・加圧時プロセス制御プログラムP1Aである温度制御プログラムP1B、圧力制御プログラムP1C、および真空度制御プログラムP1Dと、中間成形品Bの冷却・加圧時に一方が用いられるホットプレス冷却時圧力制御プログラムP1E、コールドプレス圧力制御プログラムP1Fが含まれる。また別の一連のプロセス制御プログラムP2についても、前記同様に、被成形品Aを中間成形品Bにする加熱・加圧時プロセス制御プログラムP2Aである温度制御プログラムP2B、圧力制御プログラムP2C、および真空度制御プログラムP2Dと、中間成形品Bの冷却・加圧時に一方が用いられるホットプレス冷却時圧力制御プログラムP2E、コールドプレス圧力制御プログラムP2Fが含まれる。
またホストコンピュータ8にはタッチパネルからなる設定入力部8bと表示部8cが含まれる。そして前記設定入力部8bにおいては、前記一連のプロセス制御プログラムPが入力可能となっている。そして作業者は、複数格納された一連のプロセス制御プログラムP1,P2・・・の中から、成形したい成形品Dすなわち被成形品Aに該当する一連のプロセス制御プログラムP1を選択入力可能となっている。またホストコンピュータ8の表示部8cには、現在成形中および過去に成形された際のホットプレス1a,1bやコールドプレス5の温度、圧力、真空度等の実測値および設定値や、各段で加圧成形される被成形品Aの名称(または識別する符号)といった成形データが表示可能となっている。
次に本実施形態のホットプレス1a,1bについて説明する。図1において並列設置されたホットプレス1a,1bは同じ構造と制御系を有している。ホットプレス1a,1bの構造自体は公知のものであって、図示しない加圧シリンダのラムによって昇降可能な可動盤と上盤の間に複数枚の熱板が配設され、多層に準備された1ロット分の被成形品Aが同時に加圧可能となっている。また前記熱板には蒸気等の加熱媒体と水等の冷却媒体を流通可能な流路が形成されており、被成形品Aの加熱・加圧および中間成形品Bの冷却・加圧する際に熱板の温度と圧力が制御可能となっている。なお熱板の温度調整方法は電気ヒータ、熱油等の他の方法でもよい。またホットプレス1a,1bの前記熱板等は、真空室の内部に配設されており、加圧成形時に真空度を制御可能となっている。
次にホットプレス1a,1bに付設されるコントローラ(制御装置)9a,9bについて説明する。コントローラ9a,9bは、前記ホストコンピュータ8から送られる一連のプロセス制御プログラムP1,P2・・・を実行するための制御装置である。本実施形態ではコントローラ9a,9bは、各ホットプレス1a,1bのみにそれぞれ付設されており、コールドプレス5には付設されていない。よって本発明では、被成形品Aの加熱・加圧時および中間成形品Bの冷却・加圧時におけるホットプレス1a,1bのプロセス制御プログラム、中間成形品Bの冷却・加圧時におけるコールドプレス5のプロセス制御プログラムはすべてホットプレス1a,1bに付設されたコントローラ9aによって実行される。そのため本実施形態では、ホストコンピュータ8により設定入力された一連のプロセス制御プログラムP1,P2・・・は、成形を行ういずれかのホットプレス1a,1bのコントローラ9a,9bに送信され実行される。またコントローラ9a,9bは、図示しないタッチパネルからなる設定入力部と表示部を有しており、ホットプレス1a,1bの側においても、ホットプレス1a,1bまたはコールドプレス5の成形条件であるプロセス制御プログラムの入力と成形データの表示が可能となっている。なお本発明において、コントローラ(制御装置)9a,9bがホットプレス1a,1bに付設された状態とは、ホットプレス1a,1bの本体に固定された場合のみならず、ホットプレス1aとコントローラ9aまたはホットプレス1bとコントローラ9bが所定の間隔を隔てて配線により接続された状態も含む。
コールドプレス5は、前記ホットプレス1a,1bと同様に、図示しない加圧シリンダのラムによって昇降可能な可動盤と上盤の間に複数枚の熱板が配設され、多層に準備された1ロット分の中間成形品Bを同時に加圧可能となっている。また前記熱板には水等の冷却媒体を流通可能な流路が形成されており、中間成形品Bを冷却・加圧する際に熱板を介して該中間成形品Bを冷却するとともに、前記中間成形品Bに対して加圧制御可能となっている。また本実施形態ではコールドプレス5は、真空室内に配設されていない。またコールドプレス5は、独自にコントローラ(制御装置)を有しておらず、ホットプレス1a,1bに付設されたコントローラ9a,9bのいずれかによって加圧制御される。なお本発明は、コントローラ9a,9bが故障した際についても有利である。例えばコントローラ9aが故障すると、ホットプレス1aで加圧成形中の被成形品Aまたは中間成形品Bは不良品となる。しかしコントローラ9aによって制御されるコールドプレス5があったとしても、コントローラ9aの故障により、コールドプレス5で冷却・加圧中の中間成形品Bは、ボイドの発生等の問題は生じないので不良品にならない場合が多い。またコントローラ9aの故障は、他のホットプレス1bに影響を及ぼさないから被害を最小限にすることができる。
次に本実施形態のプレス制御方法について説明する。まず最初に成形品Dすなわち被成形品Aの成形条件の入力を行う。本実施形態では、中間成形品Bの冷却・加圧がホットプレス1a,1b、コールドプレス5のいずれで行われるかは、最初から決まっていないが、加熱・加圧および冷却・加圧の一連のプロセス制御プログラムP1の設定入力を、ホストコンピュータ8の設定入力部8bにおける一の画面から行うことができる。その際、加熱・加圧工程の設定入力については、温度、圧力、真空度をそれぞれ時系列的に順に入力し、また前の入力値から次の入力値までの時間を入力する。よってホットプレス1a,1bにおいて温度等を時間に比例してスロープで上昇または下降させる制御や温度等を設定通りに保つ制御が可能となっている。また中間成形品Bの冷却・加圧工程については、圧力を時系列的に順に入力し、またそれら入力値の前の入力値から次の入力値までの時間が入力可能となっている。よって中間成形品Bの冷却・加圧工程については、前記被成形品Aの加熱・加圧工程と別に切り離されずに一体のものとして設定入力できる。なお中間成形品Bの冷却・加圧工程の温度については、所定温度の水により冷却が行われるが、温度についても制御可能としてもよい。
そして前記入力された一連のプロセス制御プログラムP1は、呼出No.が付けられてホストコンピュータ8の記憶部8aに保存される。なお入力された一連のプロセス制御プログラムP1については、入力されると同時にホットプレス1a,1bに付設されたコントローラ9a,9bに送信し、コントローラ9a,9bにおいて保存されるようにしてもよい。そしてホストコンピュータ8の表示部8cにおいて、成形品Dごとの一連のプロセス制御プログラムP1が紐付けされた呼出No.の一覧が表示可能となっている。よって作業者は、ホストコンピュータ8の設定入力部8bからホットプレス1a等の各段に載置する被成形品A(同じ成形条件により成形可能であれば必ずしも同一被成形品でなくてもよい)を、前記呼出No.の一覧の中から成形品Dの一連のプロセス制御プログラムP1に対応する呼出No.に基づいて選択入力し、更に被成形品Aの加熱・加圧制御を行うホットプレス1aを特定する番号を入力することにより、その成形品Dに対応した被成形品Aの積層成形についての一連のプロセス制御プログラムP1の設定入力を1回の入力で済ますことができる。
そして仕組装置2において積層された被成形品Aは、インストッカ装置3において多段のホットプレス1a等に対応して1ロット分づつ多段に準備される。そしてローダ・アンローダ装置4によって、前記設定されたホットプレス1aに搬入される。なお搬入されるホットプレス1aについてはその時点で空きが確認されたホットプレス1aとしてもよい。そしてホットプレス1aに被成形品Aが搬入されると、そのホットプレス1aに付設されたコントローラ9aにより加熱・加圧制御が行われる。まずホットプレス1aに被成形品Aのロットが搬入されるのと前後して、ホストコンピュータ8から、その被成形品Aのロットに対応する加熱・加圧および中間成形品Bの冷却・加圧を行う一連のプロセス制御プログラムP1が、ホットプレス1aに付設されたコントローラ9aに送信される。そして前記コントローラ9aにより、被成形品Aの加熱・加圧時プロセス制御プログラムP1Aである温度制御プログラムP1B、圧力制御プログラムP1C、および真空度制御プログラムP1Dを実行する。それにより被成形品Aは、ホットプレス1aにおいて、温度、圧力、および真空度を制御されて加熱・加圧制御がなされ、中間成形品Bとなる。そして所定時間が経過すると、被成形品Aに対する加熱・加圧制御(加熱・加圧時プロセス制御プログラムP1A)は終了し、中間成形品Bの冷却・加圧制御に移行する。
中間成形品Bの冷却・加圧制御に移行の際は、ホットプレス1aにおいて中間成形品Bが成形された後に、コールドプレス5が他の中間成形品Bの加圧成形中であるかどうかを確認する。なおホットプレス1aにて被成形品Aを加熱・加圧制御中に、コールドプレス5の状態を確認するようにしてもよい。そしてコールドプレス5が加圧成形中の場合は、図1,図2におけるホットプレス1bのように引き続き被成形品Aの加熱・加圧制御と同じホットプレス1bにて中間成形品Bの冷却・加圧制御を行うことを決定する。そしてホットプレス1bのコントローラ9bにおいてホットプレス冷却時圧力制御プログラムP2Eを実行してホットプレス1bにおいて中間成形品Bの冷却・加圧制御を行う。そしてホットプレス1bの熱板内に冷却水を流通させ、圧力制御を行うことにより、中間成形品Bの冷却・加圧制御を行い中間成形品Cを得る。この際ホットプレス1bにより中間成形品Bに付与される圧力は、加熱・加圧制御時から継続して圧力を付与してもよく、一度減圧してから再加圧を行なってもよい。
またコールドプレス5において加圧成形が行われておらず、コールドプレス5が空きの場合は、コールドプレス5で中間成形品Bの冷却・加圧を行うことを決定する。そして中間成形品Bをローダ・アンローダ装置4によりコールドプレス5に移載して、図1,図2におけるコールドプレス5のように、コールドプレス5にて中間成形品Bの冷却・加圧制御を行う。その際該中間成形品Bが成形されたホットプレス1aのコントローラ9aによりコールドプレス圧力制御プログラムP1Fを実行してコールドプレス5を制御して中間成形品Bの冷却・加圧制御を行い、中間成形品Cを得る。なおコールドプレス5にて中間成形品Bの冷却・加圧を行う場合は、図1におけるホットプレス1aのように中間成形品Bが成形完了して空きになったホットプレス1aに次の被成形品Aを搬入し、再び加熱・加圧制御を行うことができ、ホットプレス1aの熱板の温度も低下させる必要がない。
そしてホットプレス1a,1bまたはコールドプレス5により冷却・加圧制御された中間成形品Cは、所定時間の冷却・加圧制御が終了すると、ローダ・アンローダ装置4によって取出され、アウトストッカ装置6を経て解体装置7に搬送される。そしてこれらプレス成形システムを構成するホットプレス1a,1b、仕組装置2、インストッカ装置3、ローダ・アンローダ装置4、コールドプレス5、アウトストッカ装置6、および解体装置7の各装置間における被成形品の搬入・搬出については、ホストコンピュータ8のPLCによってシーケンス制御がなされる。
よって本発明は、従来のプレス成形システムのように各プレスごとのプロセス制御プログラムにより、加熱・加圧プロセス制御や冷却・加圧プロセス制御を行うのではなく、成形品Dすなわち被成形品Aごとに1対1で対応する一連のプロセス制御プログラムP1,P2・・・により制御を行うのである。そして前記プログラムP1,P2・・・に基づき、選択され被成形品Aが搬入されたホットプレス1a,1bに付設されたコントローラ9a,9bにより前記一連のプロセス制御プログラムP1,P2・・・を実行し、被成形品Aの加熱・加圧制御に引き続き、中間成形品Bの冷却・加圧時における前記ホットプレス1a,1bのプロセス制御プログラムと、中間成形品Bの冷却・加圧時におけるコールドプレス5のプロセス制御プログラムのいずれか一方を実行する。そしてまた次に成形を行うホットプレス1bについても前記同様に一連のプロセス制御プログラムP1,P2・・・を用いて被成形品Aの加熱・加圧制御、および中間成形品Bの冷却・加圧制御を行う。
また本発明については、一々列挙はしないが、上記した実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもない。例えば本実施形態では被成形品Aの加熱・加圧時と中間成形品Bの冷却・加圧時とで圧力制御プログラムP1C,P1Eを分けているが、ホットプレス1a,1bのいずれかにおいて被成形品Aの加熱・加圧から中間成形品Bの冷却・加圧時までの全工程の圧力制御を実行する圧力制御プログラムを準備し、所定時間経過して温度制御プログラム終了時に、コールドプレス5が空いている場合には、前記圧力制御プログラムを中断して、中間成形品Bをコールドプレス5に移載し、別のコールドプレス圧力制御プログラムに移行するようにしてもよい。また成形開始前に、各プレスの所要時間を演算して中間成形品Bの冷却・加圧工程を行うプレス1a,1b、または5を予め決定しておき、それに対応する冷却・加圧時の圧力制御プログラムのみをコントローラ9a,9bのいずれかに送信するものでもよい。
本発明のプレス成形システムをモデル的に示す平面図である。 本発明のプレス成形システムにおけるプロセス制御を行うプログラムを実行する制御装置のブロック図である。
符号の説明
1a,1b ホットプレス
2 仕組装置
3 インストッカ装置
4 ローダ・アンローダ装置
5 コールドプレス
6 アウトストッカ装置
7 解体装置
8 ホストコンピュータ
8a 記憶部
8b 設定入力部
8c 表示部
9a,9b コントローラ
A 被成形品
B,C 中間成形品
D 成形品
P1,P2 一連のプロセス制御プログラム
P1A,P2A 加熱・加圧時プロセス制御プログラム
P1B,P2B 温度制御プログラム
P1C,P2C 圧力制御プログラム
P1D,P2D 真空度制御プログラム
P1E,P2E ホットプレス冷却時圧力制御プログラム
P1F,P2F コールドプレス圧力制御プログラム
p シーケンス制御プログラム

Claims (4)

  1. 被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、前記ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス制御方法において、
    前記中間成形品をコールドプレスにて冷却・加圧する場合に、
    被成形品の加熱・加圧時におけるプロセス制御を行なったホットプレスに付設された制御装置にてコールドプレスのプロセス制御を行うことを特徴とするプレス制御方法。
  2. 被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、前記ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス制御方法において、
    被成形品を加熱・加圧した中間成形品を冷却・加圧する一連のプロセス制御プログラムを実行し、
    中間成形品をコールドプレスにて冷却・加圧を行うか或いは引き続きホットプレスにて冷却・加圧を行うか決定し、
    前記決定された方のプレスにおいて前記一連のプロセス制御プログラムを継続実行して中間成形品を冷却・加圧することを特徴とするプレス制御方法。
  3. 前記一連のプロセス制御プログラムは、複数の一連のプロセス制御プログラムから選択入力されたものである請求項2に記載のプレス制御方法。
  4. ホットプレスとコールドプレスが配設され、被成形品をホットプレスにて加熱・加圧した中間成形品を、前記ホットプレスまたはコールドプレスのいずれかを選択して冷却・加圧するプレス成形システムにおいて、
    冷却・加圧時におけるホットプレスのプロセス制御プログラムと、冷却・加圧時におけるコールドプレスのプロセス制御プログラムのいずれか一方を実行する制御装置が、ホットプレスに付設されていることを特徴とするプレス成形システム。
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