JP2005261820A - カフ種類判別方法および非観血血圧測定機器 - Google Patents

カフ種類判別方法および非観血血圧測定機器 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器に接続された非観血血圧測定用カフの種類を判別するカフ種類判別方法および非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器に関し、カフ自体は従来の通常のものを使用してカフの種類を確実に判別し、カフの種類に応じて安全を確保する非観血血圧測定機器を提供する。
【解決手段】
非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいき、カフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点からその計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する計時ステップと、計時ステップでの計測により得られた時間に基づいて非観血血圧測定用カフの種類を判別する判別ステップとによりカフの種類を判別し、新生児用のカフであったときにおいてオペレータにより被検者が誤って指定されていたときは強制排気する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器に接続された非観血血圧測定用カフの種類を判別するカフ種類判別方法および非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器に関する。
従来より、被測定者の腕等に巻き付けたカフを加圧し、そのカフ圧を徐々に下げていったときの圧力信号の変化から血圧を測定する、いわゆる非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器が広く用いられている。
近年、医療事故・医療過誤に対する関心が高まっており、医療機器を使用するユーザはもちろん、医療機器を開発・製造するメーカに対しても未然に医療事故を防ぐようなシステムや技術が求められている。この点、非観血血圧測定機器に関しても例外ではない。
通常、非観血血圧測定時には、成人には成人用、小児には小児用、新生児には新生児用などと、患者に応じた大きさのカフを使うことが知られている。以下の説明では、成人・小児・新生児といった患者の区別を便宜的に「患者区分」と呼ぶことにする。これらのカフは容積が異なるだけでなく、計測に必要な圧力も異なる。患者区分に適しないカフを使って計測することは、正しい血圧値が得られないばかりでなく、危険さえ伴う。特に新生児のカフに対して成人や小児などのカフに加えられるべき圧力がかかるのがもっとも危険である。
このような問題を解決するため、たとえば特許文献1には、カフに弁を設け、カフの内部が所定の圧力以上になると強制的に排気するような機構を設けたものがある。しかし、これはこのようなカフを使用した場合にのみ効果が得られるものであって、すべての場合において安全であるわけではない。
したがって、すべての場合において安全を確保するためには、カフではなく加圧する機器の側で対策を行うのが効果的である。
また、特許文献2には、カフ、カフチューブ、ポンプ等からなる空間中の離れた2点間の圧力を比較することでカフの容積を推定することが提案されている。
しかし、この場合、複数の圧力センサを必要とし、また、それらの圧力センサ間で必ずしも十分な圧力差が得られるとは限らず、圧力差とカフの容積が必ずしも一義的に対応づけられるとは限らない。
また、非観血血圧測定機器において安全を確保するためにはどのような対策をとればよいのかかならずしも明確ではなく、何らかの不都合が少しでもあったときにいつも機器を停止するのでは、過剰反応であって、効率的な血圧測定が必要以上に妨げられてしまうことにもなりかねない。
特許第2785793号公報 特開平6−125880号公報
本発明は、上記事情に鑑み、カフ自体は従来の通常のものを使用してカフの種類を確実に判別することのできるカフ種類判別方法、およびカフの種類を判別しカフの種類に応じて安全が確保された非観血血圧測定機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のカフ種類判別方法は、非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器に接続された非観血血圧測定用カフの種類を判別するカフ種類判別方法において、非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいき、カフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点からその計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する計時ステップと、計時ステップでの計測により得られた時間に基づいて非観血血圧測定用カフの種類を判別する判別ステップとを有することを特徴とする。
本発明のカフ種類判別方法は、あるカフ圧(計時開始圧力)からそれより高圧のカフ圧(計時終了圧力)までの時間を計測し、その計測された時間に基づいてカフ種類を判別する方法であり、非観血血圧測定用カフの種類をほぼ確実に判別することができる。
ここで、本発明のカフ種類判別方法において、上記計時ステップが、非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいきカフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点からその計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測するとともにその計時終了圧力を新たな計時開始圧力としてカフ圧がその新たな計時開始圧力に達した時点からその新たな計時開始圧力よりも高圧の所定の新たな計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する過程を繰り返すステップであり、上記判別ステップが、計時ステップでの計測により得られた複数の時間に基づいて、非観血血圧測定用カフの種類を判別するステップであることが好ましい。
複数の時間を計測してそれら複数の時間に基づいてカフ種類を判別することにより判別情報を一層高めることができる。
また、本発明のカフ種類判別方法において、上記計時ステップは、新生児に対し許容されたカフ圧の上限値よりも低いカフ圧の範囲内で時間を計測するステップであることが好ましい。
これにより、どのような被検者に対しても安全を確保した上でカフ種類を判別することができる。
また、本発明の非観血血圧測定機器は、非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器であって、被測定者の許容カフ圧の区分を表わす患者情報を取得する患者情報取得部と、この非観血血圧測定機器に接続された非観血血圧測定用カフの種類を判別するカフ種類判別部と、カフ種類判別部で新生児用の非観血血圧測定用カフであると判別され、かつカフ種類判別部で判別された非観血血圧測定用カフの種類と患者情報取得部で取得した患者情報とが符合しなかった場合に、接続されている非観血血圧測定用カフを強制排気する強制排気部とを備えたことを特徴とする。
本発明の非観血血圧測定機器は、新生児用のカフであることが判別されたにもかかわらず被検者が新生児であることをオペレータが認識していないおそれがあるときにカフを強制排気してカフ圧を下げるものであるため、高い安全性が確保されるとともに安全性確保のための必要以上の過剰反応を回避することができる。
ここで、本発明の非観血血圧測定機器においては、カフ種類の判別方法の如何を問うものではないが、本発明のカフ種類判別方法を用いるものであることが好ましい。
すなわち、本発明の非観血血圧測定機器において、上記カフ種類判別部が、非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいき、カフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点からその計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する計時ステップと、計時ステップでの計測により得られた時間に基づいて非観血血圧測定用カフの種類を判別する判別ステップとにより非観血血圧測定用カフの種類を判別するものであることが好ましく、上記カフ種類判別部において、さらに、上記計時ステップが、非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいきカフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点からその計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測するとともにその計時終了圧力を新たな計時開始圧力としてカフ圧がその新たな計時開始圧力に達した時点からその新たな計時開始圧力よりも高圧の所定の新たな計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する過程を繰り返すステップであり、上記判別ステップが、計時ステップでの計測により得られた複数の時間に基づいて、非観血血圧測定用カフの種類を判別するステップであることが好ましい。さらに、上記カフ種類判別部において、上記計時ステップは、新生児に対し許容されたカフ圧の上限値よりも低いカフ圧の範囲内で時間を計測するステップであることが好ましい。
さらに、本発明の非観血血圧測定機器において、ハードウェアエラーの発生を監視するエラー監視部を備え、上記強制排気部は、エラー監視部によりハードウェアエラーが検出された場合にも、接続されている非観血血圧測定用カフを強制排気するものであることが好ましい。また、この場合に、エラー監視部により検出されたエラーの履歴を記憶しておくエラー履歴記憶部を備えることが好ましい。
ハードウェアエラーが発生した場合にもカフを強制排気することで一層の安全性が確保される。また、エラー履歴記憶部を備えると、エラー解析、原因究明に便宜である。
以上のとおり、本発明のカフ種類判別方法によれば通常のカフを使用してカフの種類を確実に判別することができ、また本発明の非観血血圧測定装置によれば、カフの種類を判別しカフの種類に応じて安全を確保することができる。
以下、本発明を、図面に示す一実施形態に基づいて具体的に説明する。
まず本発明の非観血血圧測定機器のブロック図を図1に示す。
カフ1のチューブ2は非観血血圧測定機器3の外管のジョイント4に接続されている。機器内部にはデジタル回路ブロック10、弁・ポンプ制御回路ブロック20、センサ回路ブロック30、アナログ回路ブロック40が納められている。デジタル回路ブロック10の中央演算回路(以下CPUと略す)11にはプログラムおよびデータを格納するリード・オンリ・メモリ(以下ROMと略す)11a、演算および一時記憶に使用するランダム・アクセス・メモリ(以下RAMと略す)11b、設定値などを記録する電気的に書き換え可能なメモリ(以下EEPROMと略す)11c、計時用のタイマ11d、コネクタ12を介して外部機器と通信するためのシリアル通信モジュール11eなどが内蔵されている。さらに、機器の動作モードを設定したりテストモードを実行させるためのスイッチ13が外部から変更可能な位置に配置されている。
後述する変数k、配列変数TcufあるいはPcufはプログラムによりRAM11bにあらかじめ領域を確保されている。また、モニタ7(図2参照)と通信することにより得られる患者区分、カフサイズなどの情報はプログラムによりRAM11bに動的に確保される。同じく後述するエラー履歴はEEPROM11cに領域を確保されている。
弁・ポンプ制御回路ブロック20の弁・ポンプ制御回路21はカフを加圧するためのポンプ22、カフ内の空気を一気に排出する急排弁23、カフ内の空気を一定の割合で排出する定排弁24を制御する。これらはいずれも内部チューブ5に接続されている。
センサ回路ブロック30には、やはり内部チューブ5に接続された圧センサ31が内蔵されている。アンプを内蔵した圧センサ31によって電気信号に変換され増幅された空気圧の情報は、ゲートアレイ32、脈検出回路33、圧監視回路34などに送られる。これらの回路によって増幅・整形された信号は次のアナログ回路ブロックのマルチプレクサ41およびアナログ・デジタル変換回路42によってデジタル信号に変換され、CPU11に出力される。電源回路50は上記の各回路ブロックに必要な電源を供給する。
外観図を図2に示す。非観血血圧測定機器3はシリアルケーブル6を介してモニタ7と接続されている。モニタ7は生体パラメータの表示を行うディスプレイ8と、不図示のセントラルモニタに生体パラメータ情報を送信するためのアンテナ9を備えている。ディスプレイ8の表面にはタッチパネルが配置されているので、画面を指などで押圧することにより入力操作が可能である。
メインルーチンを図3に示す。ユーザが図4に示すディスプレイ8の画面8aの下部に表示されているボタンの中から「NIBP START/STOP」と書かれたボタン8bを押すと、モニタ7から加圧開始信号が送信され、非観血血圧測定機器3はこれを受信することによりCPU11はまずポンプ22を動作させて加圧を開始する(S101)。このとき同時にモニタ7から非観血血圧測定機器3に患者区分(詳細は後述)に関する情報も送信される。次に変数Tcufを取得するサブルーチンをコールし(S102)、カフサイズを判定する(S103)。もしカフサイズが患者区分に適合したものであれば(S104)、通常の計測を続ける(S105)。もし患者の脈が弱いなどの理由で有効な波形が得られなかった場合はS105に戻ってもう一度加圧動作からやり直し(以下再加圧という)、有効な波形が得られた場合は血圧値を算出してモニタに送信し動作を終了する(S106)。
ここでS104の患者区分の適合の判断について図5に基づいて説明する。患者区分は「成人」、「小児」、「新生児」の3種類、カフは成人向けカフとして「LARGE」、「ADULT」、「SMALL」の3種類、小児向けとして「CHILD」、「INFANT」の2種類、新生児向けとして「NEWBORN」の1種類の合計6種類がそれぞれ存在している。ここで成人向けカフの「SMALL」と小児向けカフの「CHILD」の容積の違いは小さく、延長チューブの長さなどの要因により誤認識することがある。したがって患者区分が「成人」であるにもかかわらずS103のカフサイズ判定のサブルーチンで現在使用中のカフが「CHILD」と判定されても、患者区分を「成人」のまま変更せず加圧を続ける。もし患者区分が「成人」でカフの判定が「INFANT」あるいは「NEWBORN」となった場合は、患者区分を一時的にそれぞれ「小児」あるいは「新生児」に変更する。また患者区分が「小児」でかつ現在使用中のカフが「NEWBORN」の場合は患者区分を「新生児」に一時的に変更する。患者区分が「新生児」に変更された場合は、患者が新生児である可能性が強いため、安全を考えて変更前の患者区分にかかわらずいったん強制的に排気する。患者区分が「成人」から「小児」に変更された場合は、成人の加圧を行ってもさほど危険はないので、排気はせずそのまま計測を続ける。
上記と反対に患者区分が「小児」であるのにカフが「SMALL」以上と判定された場合、あるいは患者区分が「新生児」であるのにカフが「INFANT」以上と判定された場合、本来は患者区分を変更しそれらのカフに適した加圧値まであげるべきであるが、患者の安全を考えて患者区分の変更は行わないものとする。成人の加圧の目標値は180mmHg(約24kPa)、小児は140mmHg(約18.7kPa)、新生児は110mmHg(約14.7kPa)とそれぞれ規定されている。
上記の説明をフローチャートで示したのがS107〜S110である。S104でカフサイズが患者区分に適合していないと判断された場合、まずカフが「INFANT」であるかどうかを判断し(S107)、「INFANT」であればCPU11は図5の表に基づきモニタ7から受信した患者区分を「小児」に変更し(S110)、S105にジャンプしてそのまま計測を続ける。「INFANT」でなければ次に「NEWBORN」であるかどうかを判定し(S108)、「NEWBORN」でなければS105にジャンプしてそのまま計測を続ける。「NEWBORN」であれば急排弁23を開いて強制的に排気する(S109)。続いてCPU11は図5の表に基づきモニタ7から受信した患者区分を「新生児」に変更し(S110)、S105にジャンプして計測を続ける。
S110で患者区分を変更するとき、CPU11はモニタ7に対し、患者区分を変更して計測する旨を送信する。このときモニタ7はディスプレイ8の画面8aに、図6に示すような確認ウィンドウ8cを表示する。ユーザがボタン8eの「いいえ」を選択すればモニタ本体での患者区分の変更は行われず、非観血血圧測定機器3での設定のみ変更されて計測が続けられる。ボタン8dの「はい」を選択すると患者データの変更メニューに入り、これにしたがってモニタ7に保存されている患者のデータを変更することにより、患者と患者データの整合が取れるため、次回以降の計測時に計測のたびに患者区分の変更をする煩わしさから逃れることができる。
次に、S102の変数Tcuf取得のアルゴリズムを図7に示す。まず、変数kを0にクリアする(S201)。次にタイマ11dを0にクリアする(S202)。続いて圧センサ31で加圧値を検出し、圧力が25mmHgに達していなければそのまま加圧を続ける(S203)。25msに達していればタイマをスタートさせる(S204)。続いて圧センサ31で前回値からの加圧が5mmHgに達したかどうかを検出し、5mmHgに達していなければそのまま加圧を続ける(S205)。5mmHg加圧されたらタイマをストップさせ(S206)、タイマ出力を変数Tcuf[k]に代入する(S207)。そしてふたたびタイマをクリアし(S208)、kに1を加える(S209)。ここで加圧値が50mmHgに達していなければS204に戻ってさらに加圧を続ける(S210)。50mmHgに達していれば、過去5回の計測によってTcuf[0]〜Tcuf[4]のデータが得られているので、これらの値の総和を算出しTcuf[5]に代入し(S211)、このルーチンを抜ける。ここで括弧[]にくくられているのは配列変数の添え字を意味する。
次に、S103のカフサイズ判定のアルゴリズムを図8に示す。まず、変数kを0にクリアする(S301)。次にTcuf[k]を各カフサイズにおける標準加圧時間と比較する(S302)。
ここで標準加圧時間の表を図9に示す。すなわち、カフの内圧(以下カフ圧と略す)が50水銀柱ミリメートル(以下mmHgと略す)に達した時点でカフサイズを推定する。具体的には、カフを加圧していったときにカフ圧が25mmHgから30mmHgになるまでの5mmHgにかかる時間、同様に30〜35mmHgにかかる時間、35〜40mmHgにかかる時間、40〜45mmHgにかかる時間、45〜50mmHgにかかる時間、そして上記時間の総和である25〜50mmHgにかかる時間の6つの時間を標準値(単位ミリ秒、以下msと略す)と比較し、もっとも標準値に近いパラメータの数が多いカフを現在使用しているカフとみなす。また、安全を図るため、各カフごとに患者区分を設定しておき、カフサイズがあらかじめ指定された患者区分より小さい場合は、患者区分の方をカフサイズに合わせるものとする。
たとえばTcuf[0]が264であったとすると、カフ圧が25〜30mmHgの5mmHgの上昇にかかった時間が264(ms)であるから、もっとも近いのは「ADULT」のカフの「276」であると推定される。次にTcuf[1]が188であったとすると、カフ圧が30〜35mmHgの5mmHgの上昇にかかった時間が188(ms)であるから、もっとも近いのは「SMALL」のカフの「152」であると推定される。
このようにしてもっとも近いと思われるカフのカフ番号をPcuf[k]に順次代入していき(S303)、kに1を加算し(S304)、k=6すなわちPcuf[0]〜Pcuf[5]のすべてにカフ番号が代入されるまでこの動作を繰り返す(S305)。代入が終了したら、6つの配列変数Pcufの多数決論理により現在つながっているカフ1を判定する。同数のサイズのカフが複数存在していた場合は、小さい方のカフを採るものとする(S306)。カフが判定されたら、このルーチンを抜ける。
上記の患者区分のようにソフトウェアで判断するエラーの他に、ハードウェア的に判断するエラーもある。図1に示す圧監視回路34は以下(1)〜(7)の7種類のエラーをハードウェア的に検知し、割り込み処理でCPU11に通知する。エラーの割り込み処理が発生した場合、CPUはただちに計測を中止して急排弁を開き排気を行うとともに、どのエラーが発生したかを判断してコネクタ12を通じて外部機器に出力する。
(1)オフセット補正エラー…エラーコード1。圧力センサが動作を開始してから30秒経過してもカフ圧が安定しない場合はエラーとする。センサの故障や内部の結露などが原因として考えられる。
(2)加圧時タイムアウトエラー…エラーコード2。加圧開始から所定の時間内にカフ圧が50mmHgおよびその患者区分での加圧上限値に達しない場合はシステムの不良と見なしてエラーとする。設定値は患者区分により異なる。空気漏れなどが原因として考えられる。
(3)急速排気時タイムアウトエラー…エラーコード3。排気開始から30秒以上経過しても圧力が5mmHg以下にならないときはエラーとする。急排弁の異常などが原因として考えられる。
(4)測定時間タイムアウトエラー…エラーコード4。S105とS106を繰り返したり、あるいはいつまでも圧が下がらないなどの理由で、いつまでたっても計測が終わらない場合はエラーとする。計測時間の上限は患者区分により異なる。患者の脈が弱く再加圧してもこの部位では計測ができない、あるいは定排弁の故障で排気ができないなどが原因として考えられる。
(5)過加圧エラー…エラーコード5。カフ圧が1秒以上続けてきわめて高い圧力を示し、過加圧検出値を越えた場合はエラーとする。検出値は患者区分により異なる。チューブの圧迫や、成人の患者区分で新生児カフがつながれていることなどが原因として考えられる。
(6)減圧エラー…エラーコード6。減圧開始から所定時間経過後の減圧速度が所定の基準に満たない場合はエラーとする。定排弁の異常などが原因として考えられる。
(7)ポンプエラー…エラーコード7。非観血血圧測定時以外または減圧中にポンプの駆動電圧が所定電圧を上回った場合、CPU11はポンプおよび弁駆動用ドライバーの電源を切断する。回路の異常などが原因として考えられる。
ハードウェア的に判断するエラーはCPU11へのハードウェア割り込みで発生するため、次にハードウェアエラー割り込みルーチンを図10に基づいて説明する。まず割り込みが入るとCPU11はそれまでの処理をいったん中断し、割り込み要因すなわちエラー内容を特定する(S401)。次にEEPROM11cからエラー履歴を読み込む(S402)。EEPROM11cには過去の2回分のエラー履歴を記憶する領域がCPU11によってあらかじめ割り付けられている。次に、今回発生したエラー内容を過去の2回のエラー履歴と比較する(S403)。過去の2回のエラー履歴と今回発生したエラー内容がすべて同一である場合(S404)、機器の故障と判断し、サービスマンコールのエラーウィンドウ図14を表示する(S405)。モニタの設定によっては同時に音や光で警告を発し、周囲の医療スタッフに異常を知らせる。もし1つでも一致しないものがある場合、今回発生したエラー内容に基づいてエラーウィンドウを表示する(S406)。やはりモニタの設定によっては同時に音や光で警告を発し、周囲の医療スタッフに異常を知らせる。次に前回発生したエラー内容を前々回、今回発生したエラーコードを前回のエラー履歴としてEEPROM11cに書き出す(S407)。
もしも加圧開始からほとんど圧が上がらない場合、つまり(2)加圧時タイムアウトエラーが発生するときは、カフが抜けている・空気漏れなどの可能性が高く、反対に異常に圧が上がる場合、つまり(5)過加圧エラーが発生するときは、カフが抜けている・空気漏れ・チューブが圧迫されているなどの可能性が高いので、モニタは図11に示すようにディスプレイ8の画面8aに「エラーが発生しました NIBP計測を中止します カフの接続を確認してください」という確認ウィンドウ8fと確認用のボタン8gとを表示する。また、再加圧しても計測ができない場合、つまり(4)の測定時間タイムアウトエラーが生じる場合は、カフの装着部位の脈が弱い可能性が考えられる。したがって図12に示すように、「エラーが発生しました NIBP計測を中止します 装着部位を変更してください」という確認ウィンドウ8hと確認用のボタン8iとを表示する。これら以外のエラーでは原因を特定できないので、たんに図13の「エラーが発生しました NIBP計測を中止します」というエラーウィンドウを表示するものとする。
以上が本発明の非観血血圧測定機器の動作の説明である。
上記の実施形態においては非観血血圧測定機器3はモニタ7と接続されているが、これをベッドサイドモニタに内蔵させることもできる。また、観血血圧や酸素飽和度などの他のパラメータを測定する機器に内蔵してもよい。
また上記の実施形態では図3のS108において患者区分を一時的に変更する場合に、モニタに「患者区分を「新生児」に変更してもよろしいですか」の確認ウィンドウ8eを表示しているが、エラーではないのでただちにS105にジャンプして計測してもよい。こうすれば計測のスピードを上げることができる。
またエラー履歴は3回に限らない。エラー内容とともにエラーを発生した日時を記録して、たとえば(1)のオフセット補正エラーなどは一定時間が経過していたらエラー要因から外してしまうなどの方法も考えられる。
いずれも、本発明の思想の範囲内で自由に変更が可能である。
本発明の非観血血圧測定機器のブロック図である。 本発明の非観血血圧測定機器およびモニタの外観である。 本発明の非観血血圧測定機器のメインフローチャートである。 本発明のモニタのメイン画面である。 本発明のカフサイズ変更の表である。 本発明のモニタの確認ウィンドウの画面である。 本発明の変数Tcuf取得のサブルーチンである。 本発明のカフサイズ判定のサブルーチンである。 本発明の標準加圧時間の表である。 本発明のエラー割り込みのフローチャートである。 本発明のエラーメッセージの画面である。 本発明のエラーメッセージの画面である。 本発明のエラーメッセージの画面である。 本発明のエラーメッセージの画面である。
符号の説明
1 カフ
3 非観血血圧測定機器
7 モニタ
8 ディスプレイ
11 中央演算回路
31 圧センサ
33 脈検出回路
34 圧監視回路
21 弁・ポンプ制御回路
22 ポンプ
23 急排弁
24 定排弁

Claims (9)

  1. 非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器に接続された非観血血圧測定用カフの種類を判別するカフ種類判別方法において、
    前記非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいき、カフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点から該計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する計時ステップと、
    前記計時ステップでの計測により得られた時間に基づいて前記非観血血圧測定用カフの種類を判別する判別ステップとを有することを特徴とするカフ種類判別方法。
  2. 前記計時ステップが、前記非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいきカフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点から該計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測するとともに該計時終了圧力を新たな計時開始圧力としてカフ圧が該新たな計時開始圧力に達した時点から該新たな計時開始圧力よりも高圧の所定の新たな計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する過程を繰り返すステップであり、
    前記判別ステップが、前記計時ステップでの計測により得られた複数の時間に基づいて、前記非観血血圧測定用カフの種類を判別するステップであることを特徴とする請求項1記載のカフ種類判別方法。
  3. 前記計時ステップは、新生児に対し許容されたカフ圧の上限値よりも低いカフ圧の範囲内で時間を計測するステップであることを特徴とする請求項1記載のカフ種類判別方法。
  4. 非観血血圧測定を行なう非観血血圧測定機器において、
    被測定者の許容カフ圧の区分を表わす患者情報を取得する患者情報取得部と、
    この非観血血圧測定機器に接続された非観血血圧測定用カフの種類を判別するカフ種類判別部と、
    前記カフ種類判別部で新生児用の非観血血圧測定用カフであると判別され、かつ該カフ種類判別部で判別された非観血血圧測定用カフの種類と前記患者情報取得部で取得した患者情報とが符合しなかった場合に、接続されている非観血血圧測定用カフを強制排気する強制排気部とを備えたことを特徴とする非観血血圧測定機器。
  5. 前記カフ種類判別部が、前記非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいき、カフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点から該計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する計時ステップと、前記計時ステップでの計測により得られた時間に基づいて前記非観血血圧測定用カフの種類を判別する判別ステップとにより、前記非観血血圧測定用カフの種類を判別するものであることを特徴とする請求項4記載の非観血血圧測定機器。
  6. 前記計時ステップが、前記非観血血圧測定用カフに空気を送り込んでいきカフ圧が所定の計時開始圧力に達した時点から該計時開始圧力よりも高圧の所定の計時終了圧力に達する時点までの時間を計測するとともに該計時終了圧力を新たな計時開始圧力としてカフ圧が該新たな計時開始圧力に達した時点から該新たな計時開始圧力よりも高圧の所定の新たな計時終了圧力に達する時点までの時間を計測する過程を繰り返すステップであり、
    前記判別ステップが、前記計時ステップでの計測により得られた複数の時間に基づいて、前記非観血血圧測定用カフの種類を判別するステップであることを特徴とする請求項5記載の非観血血圧測定機器。
  7. 前記計時ステップは、新生児に対し許容されたカフ圧の上限値よりも低いカフ圧の範囲内で時間を計測するステップであることを特徴とする請求項5記載の非観血血圧測定機器。
  8. ハードウェアエラーの発生を監視するエラー監視部を備え、
    前記強制排気部は、前記エラー監視部によりハードウェアエラーが検出された場合にも、接続されている非観血血圧測定用カフを強制排気するものであることを特徴とする請求項4記載の非観血血圧測定機器。
  9. 前記エラー監視部により検出されたエラーの履歴を記憶しておくエラー履歴記憶部を備えたことを特徴とする請求項8記載の非観血血圧測定機器。
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