JP2005258923A - 情報処理装置、画像形成システム、及び情報処理装置の制御方法 - Google Patents

情報処理装置、画像形成システム、及び情報処理装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の異なる装置に対して装着可能な情報処理装置が有する記憶領域を効率的に活用することができるようにする。
【解決手段】 ネットワークプリントサーバ1500内のプログラム/データ記憶部1509にプリンタ1000の機種に依存しないアプリケーションプログラム及びリースデータを記憶し、プリンタコントローラ1600内の機種依存リース/プログラム記憶部1610に機種に依存するアプリケーションプログラム及びリースデータを記憶するようにして、ネットワークプリントサーバ1500に要求される記憶容量を削減し、ネットワークプリントサーバ1500及びプリンタコントローラ1600がそれぞれ備える記憶領域を効率的に利用することができるようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、情報処理装置、画像形成システム、及び情報処理装置の制御方法に関し、特に、画像形成装置に装着される着脱可能なネットワークインタフェース、それを用いた画像形成システムに用いて好適なものである。
近年、インターネット等のネットワークの普及にともない、プリンタ等の印刷装置もネットワークを介して使われる形態が一般化してきた。通常、高速機やカラー機などの高価格な印刷装置では、ネットワークインタフェースは内蔵される傾向にあるが、モノクロ機などの低価格な印刷装置では、ネットワークインタフェースは本体には同梱されず、ネットワークカードモジュールとして別に供給される形態が一般的である。
この場合、印刷装置本体とネットワークカードモジュールはそれぞれが個々にCPUを持ったインテリジェントな形態である。また、通常、ネットワークカードモジュール側にネットワーク経由での各種プリントサービスの統括制御を行うプリントサーバ機能を有しており、印刷装置とネットワークカードモジュールは接続インタフェースを介して通信を行い所望のサービスを実装している。これは逆に処理負荷の重いネットワークサービスをネットワークカードモジュールに実装させることが可能となり、相対的に印刷装置本体のCPUやその周辺装置(デバイス)等のパフォーマンスを下げることができ、印刷装置本体のコスト削減をもたらしている。
ここで、印刷装置に係る従来のネットワークインタフェースは、例えばLPR(Line PRinter daemon protocol、仕様はRFC1179で規定)に代表されるような印刷データの送信だけできればよかったが、昨今印刷装置に対する情報管理というニーズが高くなり、付加技術として各種の手段が提供されている。
最も単純な例が、印刷データを送信するポートに情報管理データ(ジョブ制御言語=Job Language)を付加する形態である。ジョブ制御言語は印刷データを送信するポートを共有する形態であるため、サービスポートを増加する必要がなく比較的実装が簡単ではある。しかし、印刷データ受信中にデータが大量に送信されるとポートを占有することとなり、情報管理データのやりとりが止まってしまうという問題があった。また、ネットワークにおけるLPRプロトコルのような片方向型コネクションの場合には、そもそも情報取得ができないという欠点がある。
他の手法としては、SNMP(Simple Network Management Protocol)/MIB(Management Information Base)(RFC1157)を使った方式がある。これはデータ送受信用の専用ポートを使用し、標準規格であるSNMPを使用する方法である。しかし、この方式は、SNMPを受信してユーザインタフェース(UI)を提供する専用クライアントプログラムの独自開発が必要であるとともに、そもそも単純な情報のやり取りを行うプロトコルであるため、数字、文字列などの単純なデータベースしか提供できない。その結果、機器の構成を示すビットマップ画像などユーザインタフェースを構成する情報は、クライアントプログラムが所有せねばならず、それに伴いクライアントプログラムを機種対応にしなくてはいけないという問題点がある。
さらに、最近ではHTTP(hypertext transfer protocol:RFC1945,RFC2616)を用いた方式が主流となりつつある。この方式によれば、ネットワークカードモジュールの中にHTTPサービスを提供して、機器情報に関するHTML(hypertext markup language)データやビットマップ画像といったウェブ(WEB)コンテンツを提供する。そして、クライアントは、上記WEBコンテンツを一般的なWEBブラウザを使用してグラフィカルユーザインタフェース(GUI)として表示させ、その操作を可能にすることで、クライアントプログラムを提供しなくても同様の効果を得ることが可能である。従来の方式ではクライアントプログラムが多種多様な機器に固有な情報(メッセージ文字列、ビットマップ画像)を管理する必要があったのに対して、上記方式は機器が自分の機種情報だけ持てばよいので短期間で製品を提供可能にするにはもっとも適する方法である。
しかしながら、上述したいずれの手法もネットワークカードモジュールに予め組み込まれた静的な機能のみを提供するものである。したがって、上述したいずれの手法においても、後から機能そのものを追加する、あるいは組み込まれた機能による制御方法を変更するといった動的なサービスの追加ができなかった。
そこで、最近になってJava(R)(米国Sun Microsystems, Inc.の商標)言語を用いて作成されたアプリケーションプログラム(以下、「Java(R)アプリケーションプログラム」と称す。)を、組み込み機器上に実装されたJava(R)仮想マシン上で動作可能とするプラットフォーム技術が提案されている。この技術を用いることで印刷装置等の組み込み機器に後から新たな機能を追加することが可能となってきている。
例えば、Java(R)アプリケーションプログラムを実行可能にするとともに、このアプリケーションプログラムを外部からダウンロード可能なように構成したマルチファンクション装置があった。詳細には、機能追加等を行うために操作者個人がカスタマイズした当該マルチファンクション装置上で動作可能なアプリケーションプログラムを、当該操作者を識別するためのID番号とともにファイルサーバに格納する。そして、マルチファンクション装置が作動されると、操作者のID番号を認識して、この操作者に対応するアプリケーションプログラムをファイルサーバからマルチファンクション装置にダウンロードし実行させることにより、機能追加等を行うことを可能にしている(例えば、特許文献1参照。)
Java(R)アプリケーションプログラムを実行させるためのJava(R)仮想マシンは、ネットワーク通信機能を始め、組み込み機器の制御に必要な各種機能を提供するためにアプリケーションプログラムインタフェース(API)を備えている。Java(R)アプリケーションプログラムは、これらのAPIを呼び出して組み込み機器に対する制御やネットワークを介して接続されたホストコンピュータからの要求等の処理を実行する。
特開2000−298561号公報
上述したような印刷装置本体と別個にCPUを備えるインテリジェント型ネットワークカードモジュールにおいては、共通化による開発コスト低減及び量産効果による生産コスト削減を図るために、通常、複数の異なるモデルの機種に接続可能なように設計することが要求される。
そのため、ネットワークカードモジュールは、接続可能にする複数のモデルの機種にそれぞれ応じて、メッセージやグラフィカルユーザインタフェースに必要な印刷装置のビットマップ画像等のリソースデータ及び各モデル固有の情報等を機種毎にすべて保持しなければならない。したがって、これらの情報を記憶するのに必要な記憶容量(例えば、ROMに要求される記憶容量)が増加し、生産コストの増大を招く。
さらに、Java(R)仮想マシン上で動作するJava(R)アプリケーションプログラムによっては、接続可能にした複数モデルの機種の中で特定の機種でしか機能しない、又はまったく必要のないこともある。そのため、このような機種依存性を有するアプリケーションプログラムをネットワークカードモジュール内に保持することは、上述した記憶容量の増加と併せて、ネットワークカードモジュールにおける記憶領域の効率的利用という観点で問題である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の異なる装置に対して装着可能な情報処理装置が有する記憶領域を効率的に活用することができるようにすることを目的とする。
本発明の情報処理装置は、機種の異なる複数の画像形成装置に装着可能であるとともに、アプリケーションプログラムを実行可能な情報処理装置であって、上記アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が上記画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を必要とするものである場合、上記画像形成装置が有する記憶手段に格納された機種依存情報の取得要求を上記画像形成装置に発行する機種依存情報要求手段と、上記発行した機種依存情報の取得要求に対する応答として上記画像形成装置から提供される上記機種依存情報を取得する機種依存情報取得手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、当該画像形成装置を含む複数の異なる機種の画像形成装置に装着可能であるとともに、アプリケーションプログラムを実行可能な情報処理装置とを有する画像形成システムであって、上記画像形成装置は、入力データに基づいて画像情報を生成し出力する画像形成手段と、当該画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を格納する記憶手段とを備え、上記情報処理装置は、上記アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が上記機種依存情報を必要とするものである場合、上記記憶手段に格納された上記機種依存情報の取得要求を上記画像形成装置に発行する機種依存情報要求手段と、上記機種依存情報の取得要求に対する応答として上記画像形成装置から提供される上記機種依存情報を取得する機種依存情報取得手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、画像形成装置に装着可能であるとともに上記画像形成装置と別個のCPUを有する情報処理装置とを有する画像形成システムであって、アプリケーションプログラムを記憶するプログラム記憶手段と、上記外部装置からの要求に従って、要求されたアプリケーション名を含む起動要求情報を解析し、当該アプリケーション名により指定されるアプリケーションプログラムが上記画像形成装置の機種に依存する機種依存アプリケーションプログラムである場合には、要求されたアプリケーションプログラムを上記画像形成装置から取得するアプリケーション取得手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、画像形成装置に装着可能であるとともに上記画像形成装置と別個のCPUを有する情報処理装置とを有する画像形成システムであって、アプリケーションプログラムを上記情報処理装置のメモリ空間上で実行するアプリケーション実行手段と、上記アプリケーションプログラムの処理命令を解析し、処理命令の命令種別に基づいてリソースデータ取得命令を識別するリソースデータ取得命令識別手段と、上記リソースデータ取得命令により要求されるリソースデータの機種依存性を判定する機種依存判定手段と、上記機種依存判定手段の判定結果に従い、要求された処理命令を上記画像形成装置に応じた命令書式に変換する命令変換手段と、上記変換された処理命令を上記画像形成装置に転送する命令転送手段と、上記命令転送手段により転送された処理命令の処理結果として、上記画像形成装置からリソースデータを取得するリソースデータ取得手段と、上記リソースデータ取得手段により上記リソースデータが取得不可な場合には、上記アプリケーションプログラムを上記情報処理装置のメモリ空間から削除するとともに、当該アプリケーションプログラムに係るすべてのプログラムデータ及びリソースデータを記憶領域から削除するアプリケーションプログラム削除手段とを備えることを特徴とする。
本発明の情報処理装置の制御方法は、機種の異なる複数の画像形成装置に装着可能であるとともに、アプリケーションプログラムを実行可能な情報処理装置の制御方法であって、上記アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が、上記情報処理装置が有する第1の記憶手段に格納された上記画像形成装置の機種に依存しない共通情報とは異なる上記画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を必要とするものである場合、上記画像形成装置が有する第2の記憶手段に格納された機種依存情報の取得要求を上記画像形成装置に発行する機種依存情報要求ステップと、上記発行した機種依存情報の取得要求に対する応答として上記画像形成装置から提供される上記機種依存情報を取得する機種依存情報取得ステップとを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、機種の異なる複数の画像形成装置に装着可能であるとともに、アプリケーションプログラムを実行可能な情報処理装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、上記アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が、第1の記憶手段に格納された上記画像形成装置の機種に依存しない共通情報とは異なる上記画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を必要とするものである場合、上記画像形成装置が有する第2の記憶手段に格納された機種依存情報の取得要求を上記画像形成装置に発行する機種依存情報要求手段と、上記発行した機種依存情報の取得要求に対する応答として上記画像形成装置から提供される上記機種依存情報を取得する機種依存情報取得手段として上記コンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置に係る情報の機種依存性の有無に応じて、画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を画像形成装置内の記憶手段に格納し、アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が機種依存情報を必要とするものである場合、機種依存情報を画像形成装置から取得する。これにより、画像形成装置に係る情報の格納先を分散することができ、情報処理装置側に要求される記憶容量を削減することができるとともに、記憶手段の記憶領域を効率的に活用することができる。
また、アプリケーションプログラムの実行に際し、画像形成装置から機種依存リソースデータを取得できなかったときに、当該アプリケーションプログラムを第2の記憶手段から削除するようにした場合には、新たな情報を記憶可能な空き記憶領域を増大させることができ、より効率的に情報処理装置及び画像形成装置における記憶領域を活用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による情報処理装置及びそれを用いた画像形成システムを適用したプリンタ1000のハードウェア構成例を示すブロック図である。
プリンタ1000は、ネットワークカードモジュールとしてのネットワークプリントサーバ1500とプリンタコントローラ1600とを有し構成される。また、プリンタ1000は、外部メモリ10、プリントエンジン16、及び操作パネル(操作部)18を有する。
ネットワークプリントサーバ1500は、ネットワークプリントサーバ用CPU1、RAM2、フラッシュメモリ(FlashROM)3、ネットワークコントローラ(LANC)5、LED6、拡張インタフェースコントローラ(EXPC)7が、システムバス4を介して互いに通信可能に接続され構成されている。
CPU1は、FlashROM3に記憶された制御プログラムを実行することで、システムバス4に接続された各構成部を統括的に制御し、例えばプリンタ1000(プリンタコントローラ1600)の制御やLAN2000に接続された図示しない複数の外部装置(例えば、ホストコンピュータ等)との通信制御を行う。
例えば、CPU1は、制御プログラムに基づいて、LANC5を介して複数の外部装置から送られる印刷データやプリンタ制御命令等の各種データ送受信要求を統括的に制御し、EXPC7を介して接続されるプリンタコントローラ1600に対して適切なデータ転送制御を行う。なお、LAN2000に接続された外部装置との通信は、所定のネットワーク通信プロトコルを用いて行われる。
RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として機能する。
FlashROM3は、制御プログラム等を記憶するための書き換え可能なメモリであり、例えば後述する図4、図5及び図6に示すようなフローチャートに従った処理を実行するためのCPU1の制御プログラムが記憶されている。
LANC5は、LAN2000に接続された外部装置と双方向にデータをやりとりし、EXPC7は、プリンタコントローラ1600と双方向にデータをやりとりする。
LED6は、ネットワークプリントサーバ1500の動作状態を示す表示部として用いられる。LED6は、その点滅パターンや色により、例えばLAN2000に対するLANC5の電気的な接続状態(LINK)や、ネットワーク通信モード(10BaSeTや100BaSeTX、全二重や半二重)等の各種動作状態を示すことが可能なように構成されている。
プリンタコントローラ1600は、プリンタコントローラ用CPU8、RAM14、ROM9、ラスタコントローラ12、拡張インタフェースコントローラ(EXPC)13、及びディスクコントローラ(DKC)15が、システムバス11を介して互いに通信可能に接続され構成されている。
CPU8は、ROM9に記憶された制御プログラム等、あるいはDKC15を介して接続された外部メモリ10に記憶された制御プログラムやリソースデータ(資源情報)等に基づいて、システムバス11に接続された各構成部(各種デバイス)を統括的に制御する。
例えば、CPU8は、制御プログラム等に基づいて、EXPC13を介して接続されるネットワークプリントサーバ1500から印刷データを受信し、それに基づいてラスタコントローラ12により出力画像情報を生成して画像信号をプリントエンジン16に出力する。
ROM9は、CPU8の制御プログラム等を記憶する。
RAM14は、CPU8の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMである。RAM14は、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張可能なように構成されている。
ラスタコントローラ12は、ネットワークプリントサーバ1500からの印刷データが入力され、それに基づいて出力画像情報を生成し画像信号を出力する。EXPC13は、ネットワークプリントサーバ1500と双方向にデータをやりとりする。
ここで、ネットワークプリントサーバ1500とプリンタコントローラ1600とは拡張インタフェース17により接続されている。拡張インタフェース17は、図示しないコネクタを有し構成されており、ネットワークプリントサーバ1500のみを着脱し、そのネットワークプリントサーバ1500を同じ構成を持つ別の(例えば、機種の異なる)プリンタ1000に装着可能なように構成されている。
プリントエンジン16は、例えば電子写真方式(レーザービーム方式)やインクジェット方式や昇華(熱転写)方式等の公知の印刷技術を利用して、ラスタコントローラ12より出力される画像信号に係る画像を出力する。
操作パネル18は、プリンタ1000の動作モード等の設定や印刷データの取り消し等の操作を行うためのボタン、及びプリンタ1000の動作状態を示す液晶パネルやLED等の表示部が配されている。
図2は、本発明の実施形態におけるプリンタ1000内の制御機器であるネットワークプリントサーバ1500及びプリンタコントローラ1600が有する各記憶デバイスに記憶された制御プログラムにおけるソフトウェア構成例を示すブロック図である。なお、各制御プログラムは、各制御機器のCPU1、8によってプログラムが解析され処理される。
図2において、1501は、ネットワークプリントサーバ1500の基本的なデータの入出力制御を統括するオペレーティングシステムである。オペレーティングシステム1501は、ファイルシステム1505、拡張インタフェースドライバ1506、及びネットワークインタフェースドライバ1507を有する。
ファイルシステム1505は、装着されるプリンタ1000の機種に依存しない共通情報としてのアプリケーションプログラムやリソースデータを格納したプログラム/データ記憶部1509との間でデータの入出力制御を行う。拡張インタフェースドライバ1506は、拡張インタフェース17を介したプリンタコントローラ1600とのデータ通信に係る通信制御を行う。ネットワークインタフェースドライバ1507は、LAN2000の通信媒体を介した外部装置とのデータ通信に係る通信制御を行う。
1502は、アプリケーションプログラムインタフェース(API)であり、ネットワークプリントサーバ1500で動作するユーザアプリケーション1503やユーザアプリケーションの登録・管理を行う管理アプリケーション1504等のアプリケーションプログラムにオペレーティングシステム1501が備える各種機能を提供する。
アプリケーションプログラムインタフェース1502は、データ転送API、リソース制御API、プリンタ制御API、ジョブ制御API、及びプリントサーバ制御APIを備える。
データ転送APIは印刷データの送受信機能を提供する。リソース制御APIはビットマップ画像や表示メッセージ等のリソースデータの入出力制御を行い、プリンタ制御APIはプリンタ1000の再起動及び設定値の初期化や設定等の制御を行う。ジョブ制御APIは印刷ジョブの取り消しや再印刷指示などを制御する。プリントサーバ制御APIは、ネットワークプリントサーバ1500の再起動及び設定値の初期化や設定、並びにアプリケーションプログラムの起動、登録、削除を行う。
1601は、プリンタコントローラ1600の各種処理制御を統括するオペレーティングシステムである。オペレーティングシステム1601は、プリントエンジン制御部1603及びファイルシステム1604を有する。
プリントエンジン制御部1603は、プリントエンジン16との通信制御を行う。また、ファイルシステム1604は、機種依存リソース/プログラム記憶部1610との間でのデータの入出力制御を行う。なお、機種依存リソース/プログラム記憶部1610は、プリンタ1000の機種に依存する機種依存情報としてのアプリケーションプログラムやリソースデータ、例えばネットワークプリントサーバ1500から参照されるビットマップ画像やエラーメッセージ等の機種依存リソース、及びネットワークプリントサーバ1500上で動作する機種依存アプリケーションプログラム等を記憶する。
1602は、拡張インタフェース制御部であり、拡張インタフェース17を介してネットワークプリントサーバ1500との通信制御を行う。さらに、拡張インタフェース制御部1602は、データ転送論理インタフェース、リソース制御論理インタフェース、プリンタ制御論理インタフェース、及びジョブ制御論理インタフェースを備えており、各論理インタフェースを介してネットワークプリントサーバ1500から要求された命令をオペレーティングシステム1601に転送し、その処理結果をネットワークプリントサーバ1500に返信する。
データ転送論理インタフェースは制御種別毎に印刷データの入出力を制御し、リソース制御論理インタフェースは機種依存リソース/プログラム記憶部1610に記憶された各種データの入出力を制御する。プリンタ制御論理インタフェースはプリンタ1000の再起動及び設定値の初期化や設定等の制御を行い、ジョブ制御論理インタフェースは印刷ジョブの取り消しや再印刷指示などの制御を行う。
図3は、ネットワークプリントサーバ1500で動作するアプリケーションプログラムの記述例を示す図であり、一例としてJava(R)言語による記述例を示している。
図3において、「result = printer.outdata("Test");」(図3における行301)は、上記図2を参照して説明したデータ転送APIを呼び出す例である。「printer.outdata("Test")」が、データ転送APIで“Test”というテキストデータを印字データとしてプリンタコントローラ1600を介してプリントエンジン16から印刷せよという命令を示しており、その処理結果が「result」に数値型(整数型)データとして格納される。
また、「System.out.println("Result="+result);」(図3における行302)は、行301で指示された処理結果を標準出力先、例えば、プリンタ1000の操作パネル18の表示部(液晶パネル)やアプリケーションの呼び出し元であるホストコンピュータ等のブラウザ表示部に、テキストメッセージ変換して表示する命令の記述例である。
図4は、本実施形態におけるネットワークプリントサーバ1500上で動作するアプリケーションプログラムの起動処理方法を示すフローチャートである。なお、図4においては、LAN2000に接続されたホストコンピュータ等の外部装置からプリンタ1000に対するアプリケーションプログラムの起動要求を受信した場合を示している。また、図4に示す各ステップに対応する制御手順は、上記図1に示したネットワークプリントサーバ1500内のCPU1がFlashROM3に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
ネットワークプリントサーバ1500は、外部装置からLAN2000を介してアプリケーション起動要求命令を受信する(ステップS401)と、受信したアプリケーション起動要求命令からアプリケーションプログラムの格納先情報を含むURL(Uniform Resource Locator)を取得する(ステップS402)。
続いて、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS402において取得したURLからプリンタ1000内の格納先情報を抽出する(ステップS403)。例えば、取得したURLが、“http://192.168.0.215/abc/xyz.java”の場合には、“http://”がスキーム、“192.168.0.215”がプリンタ1000自身のネットワークアドレスを示すため、格納先情報として抽出される情報は"/abc/xyx.java"となる。
次に、ネットワークプリントサーバ1500は、格納先情報の文字列が“/dev/”で始まっているか否かを判定する(ステップS404)。
上記判定の結果、格納先情報が“/dev/”の文字列で始まっている場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、起動要求されたアプリケーションプログラムの格納先がプリンタコントローラ1600であると判断し、図2にて説明したようなAPIを用いてプリンタコントローラ1600にアプリケーションプログラムの取得要求を発行する(ステップS405)。
次に、ネットワークプリントサーバ1500は、プリンタコントローラ1600からの応答結果を判断する(ステップS406)。この結果、要求したアプリケーションプログラムが取得できた場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーションプログラムをネットワークプリントサーバ1500のRAM2にロードした(ステップS407)後、アプリケーションプログラムを起動して(ステップS410)、処理を終了する。
一方、ステップS406においてプリンタコントローラ1600から要求したアプリケーションプログラムが取得できなかった場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーション起動要求命令の送信元である外部装置にエラーを通知した(ステップS411)後、処理を終了する。
また、ステップS404での判定の結果、格納先情報が“/dev/”の文字列で始まっていないと判定した場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、プログラム/データ記憶部1509に該当するアプリケーションプログラムが存在するか否かを判定する(ステップS408)。その結果、該当するアプリケーションプログラムが存在する場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーションプログラムをネットワークプリントサーバ1500のRAM2にロードした(ステップS409)後、アプリケーションプログラムを起動して(ステップS410)、処理を終了する。
上記ステップS408での判定の結果、ネットワークプリントサーバ1500は、要求されたアプリケーションプログラムが存在しないと判定した場合には、アプリケーション起動要求命令の送信元である外部装置にエラーを通知した(ステップS411)後、処理を終了する。
図5は、本実施形態におけるネットワークプリントサーバ1500上で動作するアプリケーションプログラムの起動処理方法の他の例を示すフローチャートである。なお、図5においては、プリンタ1000の起動時にネットワークプリントサーバ1500の所定の記憶領域に自動起動アプリケーションとして予め指定されたアプリケーションプログラムを起動する場合について示している。また、図5に示す各ステップに対応する制御手順は、上記図1に示したネットワークプリントサーバ1500内のCPU1がFlashROM3に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
プリンタ1000が電源ON(電源投入)あるいはリセットにより再起動されると、ネットワークプリントサーバ1500は、所定の記録領域に自動起動するアプリケーションプログラムの格納先情報が存在するか否かを判定する(ステップS501)。その結果、自動起動するアプリケーションプログラムの格納先情報が存在する場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーションプログラムの格納先情報を取得し(ステップS502)、取得した格納先情報の文字列が“/dev/”で始まっているか否かを判定する(ステップS503)。
上記判定の結果、格納先情報が“/dev/”の文字列で始まっている場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、起動要求されたアプリケーションプログラムの格納先がプリンタコントローラ1600であると判断し、図2にて説明したようなAPIを用いてプリンタコントローラ1600にアプリケーションプログラムの取得要求を発行する(ステップS504)。
次に、ネットワークプリントサーバ1500は、プリンタコントローラ1600からの応答結果を判断する(ステップS505)。この結果、要求したアプリケーションプログラムが取得できた場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーションプログラムをネットワークプリントサーバ1500のRAM2にロードし(ステップS506)、アプリケーションプログラムを起動して(ステップS509)処理を終了する。
一方、ステップS505においてプリンタコントローラ1600から要求したアプリケーションプログラムが取得できなかった場合には、ただちに処理を終了する。
また、ステップS503での判定の結果、格納先情報が“/dev/”の文字列で始まっていないと判定した場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、プログラム/データ記憶部1509に該当するアプリケーションプログラムが存在するか否かを判定する(ステップS507)。その結果、該当するアプリケーションプログラムが存在する場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーションプログラムをネットワークプリントサーバ1500のRAM2にロードした(ステップS508)後、アプリケーションプログラムを起動して(ステップS509)処理を終了する。
上記ステップS507での判定の結果、ネットワークプリントサーバ1500は、要求されたアプリケーションプログラムが存在しないと判定した場合には、ただちに処理を終了する。
なお、ステップS501において、ネットワークプリントサーバ1500は、自動起動するアプリケーションの格納先情報が存在しないと判定した場合にも、同様にただちに処理を終了する。
図6は、本実施形態におけるネットワークプリントサーバ1500上で動作するアプリケーションプログラム内に記述された命令の処理方法を示すフローチャートである。なお、図6においては、アプリケーションプログラムの命令を解析し、ビットマップ画像データ等のリソースデータを取得する命令を処理する場合の処理の流れを示している。また、図6に示す各ステップに対応する制御手順は、上記図1に示したネットワークプリントサーバ1500内のCPU1がFlashROM3に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
上記図4又は図5に示したフローチャートに従ってアプリケーションプログラムが起動すると、ネットワークプリントサーバ1500は、当該アプリケーションプログラムに含まれる一命令を取り出し、解析処理を行う(ステップS601)。続いて、ネットワークプリントサーバ1500は、取り出した命令の命令種別に基づいて当該命令がリソースデータ取得命令であるか否かを判断する(ステップS602)。
ステップS602において、取り出した命令がリソースデータ取得命令であると判断した場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、当該リソースデータ取得命令によって要求されるリソースデータの種別が機種依存リソースデータか否かを判定する(ステップS603)。
上記判定の結果、要求されるリソースデータの種別が機種依存リソースデータの場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、図7に示すようなプリンタコントローラ1600に対する命令書式に従って機種依存リソースデータを取得する命令コードに変換する(ステップS604)。
図7は、プリンタコントローラ1600に対する命令書式の一例を示す図である。図7において、第1の領域701は、プリンタコントローラ1600が提供する各種制御機能毎に予め定義されている一意の番号(呼び出し関数番号)を示す領域(フィールド)である。この第1の領域701にリソースデータ取得要求関数に該当する番号を設定することでプリンタコントローラ1600において所望のリソースデータの取得処理が行われる。
また、第2の領域702は、上記呼び出し関数に対する引数を付与する際に、後述の引数データのデータサイズ(引数データサイズ)を示す領域である。
第3の領域703は、呼び出し関数への引数データを設定する領域である。上記リソースデータ取得要求関数の場合には、この第3の領域703にはリソースデータのファイル名を示す文字列データを設定する。
図6に戻り、ネットワークプリントサーバ1500は、拡張インタフェース17を介して、ステップS604において変換したリソースデータ取得要求命令の命令コードをプリンタコントローラ1600に送信する(ステップS605)。つまり、ステップS604、S605での処理により、プリンタコントローラ1600に係るリソースデータ取得命令は、命令コードが命令書式に応じて変換され、ネットワークプリントサーバ1500からプリンタコントローラ1600に転送される。
次に、ネットワークプリントサーバ1500は、プリンタコントローラ1600からのリソースデータの取得要求に対する対する応答(命令の処理結果)があるか否かを判断する(ステップS606)。判断の結果、ネットワークプリントサーバ1500は、リソースデータの取得要求に対する応答があった(リソースデータ取得命令が正常に処理された)と判断した場合には、プリンタコントローラ1600から応答データとして返信されたリソースデータを受信する(ステップS607)。
図8は、プリンタコントローラ1600から返信されるリソースデータの一例を示す図である。図8においては、印刷装置の概観を示すビットマップ画像がリソースデータとして返信された例を示している。
図8に示すように、例えばファイル名が“Device1.gif”の場合には、給紙カセットが一段のみの印刷装置801を表示させるためのビットマップ画像データが返信される。同様に、例えばファイル名が“Device2.gif”、“Device3.gif”の場合には、それぞれ給紙カセットが二段、三段以上の印刷装置802、803を表示させるビットマップ画像データが返信される。
図9は、プリンタコントローラ1600から返信されるリソースデータの他の例を示す図である。図9においては、印刷装置の状態を示すテキストメッセージデータがリソースデータとして返信された例を示している。テキストメッセージデータをリソースデータとして返信される場合には、例えばプリンタの状態を示すステータスコードを状態変化が発生した場合やネットワークプリントサーバ1500からの状態問い合わせ命令の返信結果として返信する。ステータスコードは、一般的には各プリンタ状態に対応した一意の値を予め定義し、図示しない所定の通知設定手段により予めプリンタコントローラ1600に設定しておく。
図9は、ステータスコードとして“40500”に対応するテキストメッセージをリソースデータ取得要求関数を用いて取得した場合を一例として示している。ファイル名にステータスコードとファイル名の拡張子に取得したい言語を示す文字列(図9に示した例では日本語であれば、“40500.jp”、英語であれば“40500.eng”とする命名規則になっている。)を指定することで所望の言語でステータスコードに対応したプリンタの状態を示すテキストメッセージが返信される。
図6に戻り、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS606においてプリンタコントローラ1600からのリソースデータの取得要求に対する応答がない、すなわちプリンタコントローラ1600に当該リソースデータが記憶されていないと判断した場合には、アプリケーションプログラムの実行処理を中止する(ステップS608)。さらに、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーションプログラムをRAM2(記憶領域)からアンロードした後、格納先情報に応じてネットワークプリントサーバ1500のFlashROM3の記憶領域もしくは格納先がプリンタ1600である場合にはプリンタ1600に対して図2にて説明したようなAPIを用いてアプリケーションプログラムの削除要求を発行し、処理を終了する(ステップS609)。
一方、ステップS602での判断の結果、取り出した命令がリソースデータ取得命令でないと判断した場合、あるいはステップS603において要求されるリソースデータの種別が機種依存リソースデータの取得命令でないと判定した場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、当該命令に応じた処理を行い(ステップS610)、処理されたプログラム命令の処理結果を所定の記憶領域に格納する(ステップS611)。
ネットワークプリントサーバ1500は、後続のプログラム命令が存在するか否かを判定し(ステップS612)、後続のプログラム命令が存在する場合には再度ステップS601に戻ってステップS602以降の処理を繰り返し、一方、後続のプログラム命令が存在しない場合には処理を終了する。
以上、説明したように本実施形態によれば、アプリケーションプログラム及びリースデータの種類等によって機種依存部と機種非依存部(共通部)とに分けて分散搭載、すなわち、同様の構成を有するプリンタ1000に装着可能なネットワークプリントサーバ1500内のプログラム/データ記憶部1509にプリンタ1000の機種に依存しないアプリケーションプログラム及びリースデータを記憶し、プリンタコントローラ1600内の機種依存リース/プログラム記憶部1610にプリンタ1000の機種に依存するアプリケーションプログラム及びリースデータを記憶する。
これにより、ネットワークプリントサーバ1500にてプリンタ1000の機種に依存する情報を記憶しておく必要がなくなり、ネットワークプリントサーバ1500に要求される記憶容量を削減することができるとともに、ネットワークプリントサーバ1500及びプリンタコントローラ1600がそれぞれ備える記憶領域を効率的に利用することができる。
また、アプリケーションプログラムを実行する際には、プログラム内の一命令毎にその命令種別に応じて、ネットワークプリントサーバ1500及びプリンタコントローラ1600に実際の命令処理を分散することで、命令処理の効率化を図ることができるとともに、例えばリソースデータ取得命令により要求される機種依存リソースデータ等のプリンタ1000の機種に依存した固有情報をネットワークプリントサーバ1500に記憶しておく必要がなくネットワークプリントサーバ1500に要求される記憶容量を削減することができる。
また、アプリケーションプログラムの実行に際し、機種に依存したリソースデータ等の固有情報がプリンタ1000から取得できないこと等により、アプリケーションプログラムの実行が不可能な場合には、この実行可能なアプリケーションプログラムに係る情報を自動的に削除する。これにより、ネットワークプリントサーバ1500にて新たな情報を記憶可能な空き記憶容量を確保することができ、ネットワークプリントサーバ1500及びプリンタコントローラ1600の記憶領域を効率的に利用することができる。
なお、上述した本実施形態では、プリンタ1000を一例として説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばマルチファンクション装置等を含む任意の画像形成装置に適用することが可能である。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体は本発明を構成する。また、そのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の一実施形態におけるプリンタのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるプリンタのソフトウェア構成例を示すブロック図である。 ネットワークプリントサーバで動作するアプリケーションプログラムの記述例を示す図である。 本実施形態におけるネットワークプリントサーバ上で動作するアプリケーションプログラムの起動処理方法を示すフローチャートである。 本実施形態におけるネットワークプリントサーバ上で動作するアプリケーションプログラムの起動処理方法の他の例を示すフローチャートである。 本実施形態におけるネットワークプリントサーバ上で動作するアプリケーションプログラムの命令の処理方法を示すフローチャートである。 プリンタコントローラに対する命令書式の一例を示す図である。 プリンタコントローラから返信されるリソースデータの一例を示す図である。 プリンタコントローラから返信されるリソースデータの他の例を示す図である。
符号の説明
17 拡張インタフェース
1500 ネットワークプリントサーバ
1501 オペレーティングシステム
1502 アプリケーションプログラムインタフェース
1509 プログラム/データ記憶部
1600 プリンタコントローラ
1601 オペレーティングシステム
1602 拡張インタフェース制御部
1610 機種依存リソース/プログラム記憶部

Claims (14)

  1. 機種の異なる複数の画像形成装置に装着可能であるとともに、アプリケーションプログラムを実行可能な情報処理装置であって、
    上記アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が上記画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を必要とするものである場合、上記画像形成装置が有する記憶手段に格納された機種依存情報の取得要求を上記画像形成装置に発行する機種依存情報要求手段と、
    上記発行した機種依存情報の取得要求に対する応答として上記画像形成装置から提供される上記機種依存情報を取得する機種依存情報取得手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記画像形成装置に上記機種依存情報の取得要求を発行するか否かを判断する判断手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 上記機種依存情報は、アプリケーションプログラムを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 上記アプリケーションプログラムの起動が要求された場合には、
    上記判断手段は、上記起動要求されたアプリケーションプログラムの格納先を判断し、
    上記機種依存情報要求手段は、上記起動要求されたアプリケーションプログラムが上記記憶手段に格納されている場合には、当該アプリケーションプログラムの取得要求を上記画像形成装置に発行することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 上記処理命令から上記起動要求されたアプリケーションプログラムの格納先情報を抽出する格納先情報抽出手段をさらに備え、
    上記判断手段は、上記格納先情報抽出手段により抽出された上記格納先情報に基づいて、当該アプリケーションプログラムの格納先を判断することを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 上記アプリケーションプログラムを実行する処理実行手段をさらに備え、
    上記機種依存情報要求手段は、上記処理実行手段にて実行するアプリケーションプログラムの処理命令が機種に依存する機種依存リソースデータの取得命令である場合には、当該機種依存リソースデータの取得要求を上記画像形成装置に発行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 上記処理実行手段にて実行するアプリケーションプログラムを記憶する第2の記憶手段と、
    上記機種依存リソースデータの取得要求に対する応答として、上記機種依存情報取得手段にて上記機種依存リソースデータが取得できなかった場合に、上記第2の記憶手段に記憶されている上記アプリケーションプログラムを削除するプログラム削除手段とをさらに備えることを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 画像形成装置と、当該画像形成装置を含む複数の異なる機種の画像形成装置に装着可能であるとともに、アプリケーションプログラムを実行可能な情報処理装置とを有する画像形成システムであって、
    上記画像形成装置は、
    入力データに基づいて画像情報を生成し出力する画像形成手段と、
    当該画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を格納する記憶手段とを備え、
    上記情報処理装置は、
    上記アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が上記機種依存情報を必要とするものである場合、上記記憶手段に格納された上記機種依存情報の取得要求を上記画像形成装置に発行する機種依存情報要求手段と、
    上記機種依存情報の取得要求に対する応答として上記画像形成装置から提供される上記機種依存情報を取得する機種依存情報取得手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  9. 画像形成装置と、画像形成装置に装着可能であるとともに上記画像形成装置と別個のCPUを有する情報処理装置とを有する画像形成システムであって、
    アプリケーションプログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
    上記外部装置からの要求に従って、要求されたアプリケーション名を含む起動要求情報を解析し、当該アプリケーション名により指定されるアプリケーションプログラムが上記画像形成装置の機種に依存する機種依存アプリケーションプログラムである場合には、要求されたアプリケーションプログラムを上記画像形成装置から取得するアプリケーション取得手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  10. 画像形成装置と、画像形成装置に装着可能であるとともに上記画像形成装置と別個のCPUを有する情報処理装置とを有する画像形成システムであって、
    アプリケーションプログラムを上記情報処理装置のメモリ空間上で実行するアプリケーション実行手段と、
    上記アプリケーションプログラムの処理命令を解析し、処理命令の命令種別に基づいてリソースデータ取得命令を識別するリソースデータ取得命令識別手段と、
    上記リソースデータ取得命令により要求されるリソースデータの機種依存性を判定する機種依存判定手段と、
    上記機種依存判定手段の判定結果に従い、要求された処理命令を上記画像形成装置に応じた命令書式に変換する命令変換手段と、
    上記変換された処理命令を上記画像形成装置に転送する命令転送手段と、
    上記命令転送手段により転送された処理命令の処理結果として、上記画像形成装置からリソースデータを取得するリソースデータ取得手段と、
    上記リソースデータ取得手段により上記リソースデータが取得不可な場合には、上記アプリケーションプログラムを上記情報処理装置のメモリ空間から削除するとともに、当該アプリケーションプログラムに係るすべてのプログラムデータ及びリソースデータを記憶領域から削除するアプリケーションプログラム削除手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  11. 上記リソースデータは、上記画像形成装置に係るビットマップ画像データ及び上記画像形成装置の状態を示すテキストメッセージデータの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項10記載の画像形成システム。
  12. 機種の異なる複数の画像形成装置に装着可能であるとともに、アプリケーションプログラムを実行可能な情報処理装置の制御方法であって、
    上記アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が、上記情報処理装置が有する第1の記憶手段に格納された上記画像形成装置の機種に依存しない共通情報とは異なる上記画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を必要とするものである場合、上記画像形成装置が有する第2の記憶手段に格納された機種依存情報の取得要求を上記画像形成装置に発行する機種依存情報要求ステップと、
    上記発行した機種依存情報の取得要求に対する応答として上記画像形成装置から提供される上記機種依存情報を取得する機種依存情報取得ステップとを有することを特徴とする制御方法。
  13. 機種の異なる複数の画像形成装置に装着可能であるとともに、アプリケーションプログラムを実行可能な情報処理装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
    上記アプリケーションプログラムに含まれる処理命令が、第1の記憶手段に格納された上記画像形成装置の機種に依存しない共通情報とは異なる上記画像形成装置の機種に依存する機種依存情報を必要とするものである場合、上記画像形成装置が有する第2の記憶手段に格納された機種依存情報の取得要求を上記画像形成装置に発行する機種依存情報要求手段と、
    上記発行した機種依存情報の取得要求に対する応答として上記画像形成装置から提供される上記機種依存情報を取得する機種依存情報取得手段として上記コンピュータを機能させるためのプログラム。
  14. 請求項13記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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