JP2006338268A - データ処理装置、ネットワークインターフェース基板及びアプリケーションプログラム登録方法 - Google Patents

データ処理装置、ネットワークインターフェース基板及びアプリケーションプログラム登録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外部より提供されたアプリケーションプログラムの登録及び実行が可能な環境において、登録されたアプリケーションプログラム間において利用する通信ポートが重複することを防止する。
【解決手段】外部装置よりアプリケーションプログラムの提供を受け、提供されたアプリケーションプログラムを実行可能な環境において、ポート番号記憶部1512は使用中のポートを示す使用中情報を保持する。管理アプリケーション1504のインストーラは、新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用を要求するポートを示す要求情報を取得し、使用中情報と要求情報とに基づいて新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用すべきポートを決定する。そして、決定されたポートを使用中情報としてポート番号記憶部1512に登録する。また、使用すべきポートが決定された場合は、新たに提供されるアプリケーションプログラムを、該決定されたポート用いて実行可能に登録される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、印刷装置やスキャナ装置等のデータ処理装置、及びこれに装着されるネットワークインターフェース基板に関し、特にデータ処理装置やネットワークインターフェース基板によるアプリケーションプログラム登録方法に関する。
近年、インターネットの普及により、印刷装置もネットワークで使われる形態が一般化してきた。特に、高速機やカラー機などの高価格機ではネットワークインターフェイスは内蔵される傾向にある。しかしながら、低価格なモノクロ機の場合には、ネットワークインターフェイスは本体には同梱されず、ネットワークカードモジュールとして別に供給される形態が一般的である。
この場合、印刷装置本体とネットワークカードモジュールは個々にCPUを持ったインテリジェントな形態を有し、通常、ネットワークカードモジュール側にネットワーク経由での各種プリントサービスの統括制御を行なうプリントサーバ機能が備えられている。そして、印刷装置とネットワークカードモジュールは、接続インターフェイスを介して通信を行なうことにより、所望のサービスを実現している。このことは逆に負荷の重いネットワークサービスをネットワークカードモジュールに追い出すことが可能となり、相対的に印刷装置本体のCPUや周辺パフォーマンスを下げることが可能となり、印刷装置本体のコスト削減をもたらしている。
従来のネットワークインターフェイスは例えばLPR(RFC1179)に代表されるように、印刷データの送信だけできれば十分であった。しかしながら、昨今では印刷装置による情報管理というニーズが高くなり、付加技術として各種の手段が提供されている。最も単純な例が、印刷データを送信するポートに情報管理データ(ジョブ制御言語=JobLanguage)を付加する形態である。ジョブ制御言語は印刷データを送るポートを共有する形態であるため、サービスポートを増加せずに済み、比較的実装が簡単である。しかしながら、印刷データ受信中に印刷データが大量に送信されるとポートが占有されるため、情報管理データのやりとりが止まってしまうという問題がある。また、ネットワークにおけるLPRプロトコルのような片方向型コネクションの場合、そもそも情報取得ができないという課題がある。
別の手法としては、SNMP/MIB(RFC1157)を使って情報管理データを通信する方式がある。この方式では、データ送受信用の専用ポートが使用され、標準規格であるSNMP(SimpleNetwork Management Protocol)が用いられる。しかしこの方式は、SNMPを受信してユーザインターフェース(UI)を提供する専用クライアントプログラムの独自開発が必要となる。また、この方式は、そもそも単純な情報のやり取りを行うプロトコルであるため、数字、文字列などの単純なデータベースしか提供できない。その結果、機器の構成を示すビットマップ画像などのUIを構成するための情報は、上記クライアントプログラムが所有せねばならず、それに伴いクライアントプログラムを機種毎に対応させなければならないという課題がある。
さらに最近では、情報管理データの通信にHTTPプロトコル(RFC1945,RFC2616)を用いた方式が主流となりつつある。この方式では、ネットワークカードモジュールの中にHTTPサービスと、機器情報に関するHTMLデータやビットマップ画像といったWEBコンテンツが提供される。クライアント装置は、一般的なWEBブラウザを使用して上記WEBコンテンツをGUI上に表示し、操作を可能とすることができる。従ってこのような方式を用いれば、SNMPを用いた上記手法と同様のUIを提供するために、機種毎にクライアントプログラムを用意する必要がなくなる。すなわち、SNMPを用いた方式ではクライアントプログラムが多種多様な機器に固有の情報(メッセージ文字列、ビットマップ画像)を管理する必要があったのに対して、HTMLを用いた方式では機器が自分の機種情報だけ持てばよい。そのため、上記HTMLを用いた方式は短期間で製品を提供するのにもっとも適する方法である。
しかしならが、上記述べたいずれの方法も、ネットワークカードモジュールに予め組み込まれた静的な機能を提供するものである。すなわち、後から機能そのものを追加する、或いは、組み込まれた機能による制御方法を変更するといった動的なサービスの追加はできなかった。そこで最近になってJava(登録商標)(米国Sun Microsystems, Inc.の商標)言語を用いて作成されたアプリケーションプログラムを組み込み、機器上に実装されたJava(登録商標)仮想マシン上で動作可能とするプラットフォーム技術が提案されている。この技術を用いることで、印刷装置等における組み込み機器に後から新たな機能を追加することが可能となってきている(特許文献1,2,3を参照)。
上記述べたJava(登録商標)仮想マシンにはネットワーク通信機能を始め、組み込み機器を制御するために必要な各種機能を提供するためにアプリケーションプログラムインタフェース(API)が備わっている。上記Java(登録商標)言語で作成されたアプリケーションプログラムはこれらのAPIを呼び出して組み込み機器に対する制御やネットワークで接続されたホストコンピュータからの要求を処理する。
特開2003−330671号公報 特開2000−298561号公報 特開2001−092779号公報
上記Java(登録商標)仮想マシン上で提供されるAPIは、ネットワーク通信に必要な機能を含んでおり、ネットワーク通信プロトコルの処理を行なう基本モジュールを共有するため、通常ネットワークカードモジュール上に実装される。しかしながら印刷装置本体と別個にCPUを備えるインテリジェント型ネットワークカードモジュールの場合、共通化による開発コスト低減と量産効果による生産コスト削減のために、通常複数のモデルの印刷装置に接続可能な設計が求められる。そのため、特定の機種でしか機能しないもしくは必要のないアプリケーションプログラムが追加されたネットワークカードモジュールが他の印刷装置に装着される可能性がある。そのような場合、その印刷装置では機能しないアプリケーションプログラムが起動される可能性が生じてしまう。
また、前述のJava(登録商標)仮想マシンを備えた印刷装置に後から新たな機能を機器に追加した場合、後から追加されたアプリケーションプログラムが起動する場合に何ら起動を制限するものではなかった。
更に、新たな機能を機器に追加することを目的として作成されるアプリケーションプログラム(以下、追加アプリケーションプログラムと呼ぶ)は、サードパーティによって作成され提供されることもある。そのため、追加アプリケーションプログラム同士、或いは予め機器に組み込まれているシステムモジュールと追加アプリケーションプログラムとの間で、ネットワーク通信に利用される通信ポートが競合する可能性がある。この場合、それらのプロセスが同時に動作している時には正常な通信ができなくなったり、どちらかのプロセスが強制終了されてしまうなどの問題が発生することがあった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、外部より提供されたアプリケーションプログラムの登録及び実行が可能な環境において、登録されたアプリケーションプログラム間において利用する通信ポートが重複することを防止し、登録されたアプリケーションプログラムが確実に動作可能とすることを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の一態様によるデータ処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
外部装置よりアプリケーションプログラムの提供を受け、提供されたアプリケーションプログラムを実行可能なデータ処理装置であって、
ネットワーク通信で使用される少なくとも1つの通信ポートのうち前記データ処理装置内のアプリケーションプログラムで使用中の通信ポートを示す使用中情報を保持する保持手段と、
新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用を要求する通信ポートを示す要求情報を取得する取得手段と、
前記使用中情報と前記要求情報とに基づいて前記新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用する通信ポートを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された通信ポートを前記使用中情報に登録する第1登録手段とを備える。
また、上記の目的を達成するための本発明の一態様によるネットワーク基板は以下の構成を備える。すなわち、
外部装置よりアプリケーションプログラムの提供を受け、提供されたアプリケーションプログラムを実行可能であり、データ処理装置に着脱可能なネットワーク基板であって、
ネットワーク通信で使用される少なくとも1つの通信ポートのうち前記ネットワーク基板内のアプリケーションプログラムで使用中の通信ポートを示す使用中情報を保持する保持手段と、
新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用を要求する通信ポートを示す要求情報を取得する取得手段と、
前記使用中情報と前記要求情報とに基づいて前記新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用する通信ポートを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された通信ポートを前記使用中情報に登録する第1登録手段とを備える。
さらに、上記の目的を達成するための本発明の一態様によるアプリケーションプログラム登録方法は、
外部装置よりアプリケーションプログラムの提供を受け、提供されたアプリケーションプログラムを実行可能に登録する、データ処理装置へのアプリケーションプログラム登録方法であって、
ネットワーク通信で使用される少なくとも1つの通信ポートのうち前記データ処理装置内のアプリケーションプログラムにおいて使用中の通信ポートを示す使用中情報をメモリに保持する保持工程と、
新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用を要求する通信ポートを示す要求情報を取得する取得工程と、
前記使用中情報と前記要求情報とに基づいて前記新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用する通信ポートを決定する決定工程と、
前記決定工程で決定された通信ポートを前記使用中情報に登録する第1登録工程とを備える。
本発明によれば、外部より提供されたアプリケーションプログラムの登録及び実行が可能な環境において、登録されたアプリケーションプログラム間において利用する通信ポートが重複することを防止できるので、登録されたアプリケーションプログラムが確実に動作可能となる。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に関わる印刷システムのハードウェア構成を説明するブロック図である。図1に示されるように、プリンタ1000の制御系は、大きく分けて、ネットワークプリンタサーバ1500とプリンタコントローラ1600の2つの制御系で構成される。ネットワークプリントサーバ1500において、ネットワークプリントサーバ用CPU1は、書き換え可能なFlashROM3に記憶された制御プログラムに基づいて各種制御を実行する。例えば、CPU1は、システムバス4に接続されるネットワークコントローラ(LANC5)を介してローカルエリアネットワーク(LAN2000)に接続された外部装置(不図示)との間で、所定のネットワーク通信プロトコルを用いた通信を行う。そして、CPU1は、外部装置から送られる印刷データやプリンタ制御命令等の各種データ送受信要求を統括的に処理し、拡張インタフェースコントローラ(EXPC7)を介して接続されるプリンタコントローラ1600に対して適切なデータ転送を行なう。なお、FlashROM3には、図10、図14、図4、図5、図6のフローチャートで示されるようなCPU1の制御プログラムが記憶されている。
RAM2はCPU1の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。LED6はネットワークプリントサーバ1500の動作状態を示す表示部として用いられる。例えばネットワークコントローラ(LANC5)とローカルエリアネットワーク(LAN2000)の電気的な接続状態(LINK)やネットワーク通信モード(10Baseや100Base、全二重、半二重)等の各種動作状態をLEDの点滅パターンや色で示す。また、拡張インタフェース17は、ネットワークプリントサーバ1500とプリンタコントローラ1600を繋ぐためのコネクタ(不図示)を含んで構成されている。このコネクタにより、ネットワークプリントサーバ1500はプリンタ1000に着脱可能であり、同じ構成を持つ別のプリンタにネットワークプリントサーバ1500を装着することも可能となっている。
プリンタコントローラ1600において、プリンタコントローラ用CPU8は、ROM9に記憶された制御プログラム、或いは外部メモリ10に記憶されている制御プログラムやリソースデータ(資源情報)等に基づいて各種制御を実行する。例えば、CPU8は、システムバス11に接続された各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。なお、外部メモリ10はディスクコントローラ(DKC15)を介してシステムバス11に接続されている。また、CPU8の制御下で、プリンタコントローラ1600は拡張インタフェースコントローラ(EXPC13)を介して接続されたネットワークプリントサーバ1500から印刷データを受信する。ラスタコントローラ12は、受信した印刷データを基に出力画像情報を生成し、プリントエンジン16に対して画像信号を出力する。
RAM14はCPU8の主メモリ、ワークエリア等として機能する。なお、RAM14のメモリ容量は、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMにより拡張することができるように構成されている。操作パネル(操作部)18には、プリンタ1000の動作モード等の設定や印刷データの取り消し等の操作を行なうためのボタンおよびプリンタ1000の動作状態を示す液晶パネルやLED等の表示部が配されている。
なお、図1で示したプリンタエンジン16は既知の印刷技術を利用するものである。好適な実施形態としては、例えば電子写真方式(レーザービーム方式)やインクジェット方式、昇華方方式(熱転写方式)等が挙げられる。
図2は、本実施形態の印刷システムにおけるプリンタ1000内の2つの制御系(ネットワークプリントサーバ1500およびプリンタコントローラ1600)の各記憶デバイスに記憶された制御プログラム内のソフトウェア構成を説明するブロック図である。なお上記各制御プログラムは各制御系のCPU1,8によってプログラムが解析され処理される。
オペレーティングシステム1501は、ネットワークプリントサーバ1500の基本的なデータの入出力制御を統括する。また、オペレーティングシステム1501内にはプログラム/データ記憶部1509との入出力制御を行なうファイルシステム1505、プリンタコントローラ1600と拡張インタフェース17を介して通信制御を行なう拡張インタフェースドライバ1506、ローカルエリアネットワーク(LAN2000)の通信媒体を介して不図示のホストコンピュータ等の外部装置と通信を行なうネットワークインタフェースドライバ1507を内包している。
ユーザアプリケーション1503や管理アプリケーション1504等のアプリケーションプログラムはオペレーティングシステム1501により実行が管理される。管理アプリケーション1504は、プリンタ1000やユーザアプリケーションプログラムの登録・管理を行う。アプリケーションプログラムインタフェース(API)1502は、これらネットワークプリントサーバ1500で動作するアプリケーションプログラムに対して、オペレーティングシステム1501が備える各種機能を提供する。なお、アプリケーションプログラムインタフェース1502で提供される機能としては、
・印刷データの送受信機能を提供するデータ転送API、
・ビットマップ画像や表示メッセージ等のリソースデータの入出力制御を行なうリソース制御API、
・プリンタ1000の再起動や設定値の初期化や設定等の制御を行なうプリンタ制御API、
・印刷ジョブの取り消しや再印刷指示などを制御するジョブ制御API、
・ネットワークプリントサーバ1500の再起動や設定値の初期化や設定、およびアプリケーションプログラムの起動、登録、削除を行なうプリントサーバ制御APIが含まれる。
オペレーティングシステム1601はプリンタコントローラ1600の各種処理制御を統括する。オペレーティングシステム1601は、内部にプリントエンジン制御部1603とファイルシステム1604を内包する。プリントエンジン制御部1603は、プリントエンジンとの通信制御を行なう。また、ファイルシステム1604は、機種依存リソース/プログラム記憶部1610との入出力制御を行なう。機種依存リソース/プログラム記憶部1610には、ネットワークプリントサーバ1500から参照されるUI用のビットマップ画像やエラーメッセージ等の機種依存リソースや、ネットワークプリントサーバ1500上で動作する機種依存アプリケーションプログラム等が記憶されている。
拡張インタフェース制御部1602は、拡張インタフェース17を介してネットワークプリントサーバ1500との通信制御を行なうもので、
・制御種別毎に印刷データの入出力を制御するデータ転送論理インタフェース、
・機種依存リソース/プログラム記憶部1610に記憶された各種データの入出力を制御するリソース制御論理インタフェース、
・プリンタ1000の再起動や設定値の初期化や設定等の制御を行なうプリンタ制御論理インタフェース、
・印刷ジョブの取り消しや再印刷指示などを制御するジョブ制御論理インタフェースを備えている。各論理インタフェースは、ネットワークプリントサーバ1500から要求された命令をオペレーティングシステム1601に対して転送し、その処理結果をネットワークプリントサーバ1500に対して返信する。
図3は、ネットワークプリントサーバ1500で動作するアプリケーションプログラムの記述例を示す図である。本実施形態では、一例としてJava(登録商標)言語による記述例を示している。参照番号301で示される行は、図2で説明したデータ転送APIを呼び出す例であり、“printer.outdata(“Test”)”がデータ転送APIである。ここでは“Test”というテキストデータを印字データとしてプリンタコントローラを介してプリントエンジンから印刷せよという命令であり、処理結果が“result”に数値型として格納される。また、参照番号302で示される行は、参照番号301で示される行において指示された処理結果を標準出力先(例えばプリンタ1000の操作パネル17のLCD表示部やアプリケーションプログラムを呼び出し元であるホストコンピュータのブラウザ表示部)にテキストメッセージ変換して表示する命令の記述例である。
次に、本実施形態のネットワークプリントサーバ1500へのアプリケーションプログラムのインストールについて説明する。
図10は、ネットワークプリントサーバ1500上で動作するアプリケーションプログラムのためのインストール処理例を示すフローチャートである。図10に示される処理の軌道に先立って、ホストコンピュータ等のクライアント上でアプリケーションプログラムインストーラが起動されると、アプリケーションプログラムインストーラはホストコンピュータ等のクライアント上に図11に示すユーザインターフェースを表示する。ユーザはこのインターフェースによりインストールすべきアプリケーションプログラムを指定するとともに、ライセンスコードを入力する。必要な入力がなされ、OKボタンがクリックされると、アプリケーションインストーラは、アプリケーションプログラムを指定する情報とライセンスコードを含むインストール要求をネットワークプリントサーバ1500に送信する。ネットワークプリントサーバ1500はインストール要求を受信することにより図10に示される処理を開始する。
まず、ステップS1001において、ネットワークプリントサーバ1500上で動作する管理アプリケーション1504はアプリケーションプログラムインストーラをホストコンピュータに起動させる。アプリケーションプログラムインストーラは、所定のアプリケーションプログラムインストール手順によって、図11のUIで指定されたアプリケーションプログラムのインストールを行う。そして、ステップS1002において、管理アプリケーション1504はインストールの対象となったアプリケーションプログラム(以下、追加アプリケーションプログラムと呼ぶ)をホストコンピュータより受信し、それをプリンタコントローラ1600の機種依存リソース/プログラム記憶部1610またはネットワークプリントサーバ1500のプログラム/データ記憶部1509に格納する。なお、本実施形態では、指定されたアプリケーションプログラム名が“/dev”で始まる場合には、機種依存のアプリケーションプログラムであると判定されて機種依存リソース/プログラム記憶部1610へアプリケーションプログラムを格納するものとする。また、それ以外の場合はプログラム/データ記憶部1509に追加アプリケーションプログラムが格納されるものとする。但し、インストール対象のアプリケーションプログラムが機種依存か否かの識別はこれに限られるものではない。次にステップS1003において、管理アプリケーション1504は、図11のUIによって入力されたライセンスコードをネットワークプリントサーバ1500のライセンス記憶部1511に、追加アプリケーションプログラムと対応付けて格納する。例えば、図9に示すような形式で格納する。
次に、ステップS1004において、管理アプリケーション1504は、ネットワークプリントサーバ155のライセンス記憶部1511に格納した図9に示した書式と同様なデータをプリントコントローラ1600のライセンス記憶部1612に格納する。続いてステップS1005において、管理アプリケーション1504は、インストールされたアプリケーションプログラムが使用する通信ポート番号を、ポート番号記憶部1512に格納する。ここで、ステップS1005の動作(通信ポート番号の登録)を図14のフローチャートを用いて、さらに詳細に説明する。
まず、ステップS1401において、管理アプリケーション1504は、アプリケーションプログラムのインストール時に提供される、当該アプリケーションプログラムに関する情報を取得し、取得した情報から当該アプリケーションプログラムが要求する通信ポートを識別する識別情報(本例では通信ポート番号)を取得する。本実施形態では、Java(登録商標)アプリケーションプログラムのインストールを行うものとし、インストール時に提供されるマニフェストファイルの読み込みが行われる。マニフェストファイルはJava(登録商標)アプリケーションプログラム毎に1つずつ提供され、そのアプリケーションプログラムに関する情報を提供するためのファイルである。図12はマニフェストファイルの書式例を示す。詳細な説明はここでは割愛するが、このファイルにはアプリケーションプログラムのID番号や、使用する最大メモリ量、このアプリケーションプログラムと通信可能な最大接続数などのアプリケーションプログラム情報が記載されている。図12において、1201はアプリケーションプログラムが使用をリクエストする第一優先のポート番号が列挙された記述例であり、1202はアプリケーションプログラムが使用をリクエストする第二優先のポート番号が列挙された記述例である。インストール時に提供されるこのようなマニフェストファイルによって、管理アプリケーション1504は追加アプリケーションプログラムが使用を希望する通信ポート番号を認識することができる。
続いてステップS1402では、管理アプリケーション1504は、追加アプリケーションプログラムが使用を希望する第一優先の通信ポート番号(記述1201)が、既にポート番号記憶部1512に登録済であるか否かの調査を行う。ステップS1402で既に登録済と判断された場合は、ステップS1403へ進み、第二優先の通信ポート番号(記述1202)が既にポート番号記憶部1512に登録済であるか否かの調査を行う。こうして、アプリケーションプログラムが使用を希望するポート番号で未登録のものが見つかるまでこのような調査が行われる。マニフェストファイルの中に第N優先まで通信ポート番号が記載されていれば、第N優先までの全ての通信ポート番号に対して同様の調査が行われる。第N優先まで調査しても登録済と判定された場合は、ステップS1404からステップS1406へ進み、アプリケーションプログラムが使用を希望する通信ポートは使用不可と判断して処理を終了する。このとき、ステップS1002で格納されたアプリケーションプログラムを削除する。すなわち、使用可能ポートを決定できない場合は管理アプリケーション1504はアプリケーションプログラムのインストールを禁止する。このとき、管理アプリケーション1504は、指定されたアプリケーションプログラムのインストールができなかった旨を表示してもよいし、クライアントへ通知してもよい。
一方、ステップS1402からS1404までの調査において、追加アプリケーションプログラムが使用をリクエストする通信ポートがポート番号記憶部1512に登録されていないと判断された場合はステップS1405へ進む。ステップS1405では、管理アプリケーション1504は、ポート番号記憶部1512に、アプリケーションID番号と、使用するポート番号の登録を行う。図13はポート番号記憶部1512のデータ構成例を示す図である。図13において、領域1301にはシステムモジュールが使用している全ての通信ポート番号が記憶されている。領域1302には追加アプリケーションプログラム1のアプリケーションID(1302a)と、追加アプリケーションプログラム1が使用する全ての通信ポート番号(1302b)が対応付けて記憶されている。一つのアプリケーションプログラムに複数のポートが設定されてもよい。同様に、領域1303には、追加アプリケーションプログラム2のアプリケーションIDと、追加アプリケーションプログラム2が使用する全ての通信ポート番号が記憶されている。なお、上述したインストール要求の受信、アプリケーションプログラムの受信に用いられるポートは、インストーラに予め割り当てられたポートである。また、ステップS1405において、指定されたアプリケーションプログラムのインストールができた旨を表示してもよいし、その旨をクライアントへ通知してもよい。なお、マニフェストにおいて何れのポート番号でもよい旨が記述されている場合(例えば“RequestingPort1: any”のように指示されている場合)には、未使用のポート番号を割り当てるように構成してもよい。
次に、以上のようにしてインストールされたアプリケーションプログラムの起動処理について説明する。図4は、本実施形態によるネットワークプリントサーバ1500上で動作するアプリケーションプログラムの起動処理方法を示すフローチャートである。なお、本処理は、ネットワークプリントサーバ1500がローカルエリアネットワーク(LAN2000)に接続されたホストコンピュータ等の外部装置からアプリケーションプログラムの起動要求を受信した場合の処理である。図4に示される処理に対応する制御手順はネットワークプリントサーバ1500のFlashROM3に記憶されている。
ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS401において、LAN2000を介して外部装置からアプリケーションプログラム起動要求命令を受信すると、ステップS402において、受信したアプリケーションプログラム起動要求命令からアプリケーションプログラムの格納先情報を含むURL(Uniform Resource Locator)を取得する。そして、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS403において、取得したURLからプリンタ1000内の格納先情報を抽出する。例えば取得したURLが、
http://192.168.0.215/abc/xyz.java
であったとする。この場合、“http://”はスキームであり、“192.168.0.215” は本プリンタ装置自身のネットワークアドレスを示すものである。従って、アプリケーションプログラムの格納先情報として抽出される情報は、“/abc/xyx.java” となる。
ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS404で格納先情報の文字列が“/dev/”で始まっているかの判定を行なう。“/dev/”で始まっている場合には、起動要求されたアプリケーションプログラムの格納先がプリンタコントローラ1600であると判断し、処理をステップS405へ進める。
ステップS405では、ネットワークプリントサーバ1500は、プリンタコントローラ1600に対して図2で説明したAPIを用いてアプリケーションプログラムの取得要求を発行する。ステップS406では、ネットワークプリントサーバ1500は、プリンタコントローラ1600からの応答結果から要求したアプリケーションプログラムが取得できた可を判断する。アプリケーションプログラムを取得できた場合には、ステップS413に進む。ステップS413では、ネットワークプリントサーバ1500は、プリンタコントローラ1600のライセンス記憶部1612に格納されている該当するアプリケーションプログラムのライセンスコードを読み出し、このライセンスコードに基づいて適正なアプリケーションプログラムかどうかを判断する。すなわち、ネットワークプリントサーバ1500は、ラインセンス記憶部1612から読み出したライセンスコードと、ネットワークプリントサーバ1500のライセンス記憶部1511に記憶されたライセンスコードとを比較し、両者が一致しているかどうかを判断する。
一致していなければ、ネットワークプリントサーバ1500は当該アプリケーションプログラムは適正でないと判断し、ステップS411において、アプリケーションプログラム起動要求命令の送信元であるホストコンピュータに対してエラーを通知し、本処理を終了する。ステップS413で両ライセンスコードが一致していた場合は、ネットワークプリントサーバ1500は、適正なアプリケーションプログラムであると判断し、ステップS407へ進む。ステップS407では、ネットワークプリントサーバ1500は、当該アプリケーションプログラムをネットワークプリントサーバ1500のRAM2にロードする。その後、ステップS410において、当該アプリケーションプログラムを起動して本処理を終了する。
一方、ステップS406において、プリンタコントローラ1600から要求したアプリケーションプログラムが取得できなかったと判断された場合には、ステップS411へ進む。ステップS411では、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーションプログラム起動要求命令の送信元であるホストコンピュータに対してエラーを通知し、本処理を終了する。
ステップS404において、格納先情報の文字列が“/dev/”で始まっていないと判断された場合には、ステップS408へ進む。ステップS408では、ネットワークプリントサーバ1500は、ネットワークプリントサーバ1500内のプログラム/データ記憶部1509に該当するアプリケーションプログラムが存在するか判定する。該当するアプリケーションプログラムが存在する場合には、ステップS412に進み、ネットワークプリントサーバ1500は、プリンタコントローラ1600のライセンス記憶部1612に格納されている該当アプリケーションプログラムのライセンスコードを取得する。そして、ネットワークプリントサーバ1500は、取得されたライセンスコードと、ネットワークプリントサーバ1500のライセンス記憶部1511に記憶されている該当アプリケーションプログラムのライセンスコードと比較し、両者が一致しているかどうかを判断する。両ライセンスコードが一致していなければ、ネットワークプリントサーバ1500は適正なアプリケーションプログラムでないと判断し、ステップS411へ進み、アプリケーションプログラム起動要求命令の送信元であるホストコンピュータに対してエラーを通知した後処理を終了する。一致していた場合は、ネットワークプリントサーバ1500は適正アプリケーションプログラムであると判断し、ステップS409へ進む。ステップS409では、ネットワークプリントサーバ1500は、当該アプリケーションプログラムをネットワークプリントサーバ1500のRAM2にロードする。そして、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS410へ進み、当該アプリケーションプログラムを起動して処理を終了する。
一方、ステップS408で要求されたアプリケーションプログラムが存在しないと判定された場合には、ステップS411へ進み、ネットワークプリントサーバ1500は、アプリケーションプログラム起動要求命令の送信元であるホストコンピュータに対してエラーを通知し、処理を終了する。
次に、追加アプリケーションプログラムに割り当てられたポート番号を介して、ホストコンピュータが追加アプリケーションプログラムと通信を行うことが可能となる方法について説明する。この方法については様々な手法が考えられるが、簡単な方法の1つとしては、予め定められた固定の通信ポート番号を介して、専用のプロトコルを用いて、ホストコンピュータが印刷装置から任意のアプリケーションプログラムが使用している通信ポート番号を取得する方法が考えられる。この場合、ネットワークプリントサーバ1500は、ホストコンピュータからの問い合わせパケットに対し、当該パケットに含まれるアプリケーションIDに対応したアプリケーションプログラムが使用している通信ポート番号を、ポート番号記憶部1512(図13)から読み出して応答すれば良い。また、ホストコンピュータは、こうして取得した通信ポート番号を、ホストコンピュータ内の記憶部に保存しておけば、以降の通信はこのプロセスを省略することが可能である。
また、追加アプリケーションプログラムが使用する通信ポート番号をホストコンピュータが知るための別の方法としては、SNMPプロトコルを用いて、MIB情報として取得する方法が考えられる。この方法の場合、アプリケーションプログラム毎に使用しているポート番号を印刷装置がMIBとして定義しておく。そして、ホストコンピュータ上に実装されたSNMP Managerが、印刷装置に実装されたSNMP Agentに対して情報取得を要求することによって容易に実現可能である。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態による、ネットワークプリントサーバ1500上で動作するアプリケーションプログラムの起動処理方法を示すフローチャートである。第2実施形態では、プリンタ1000の起動時に、ネットワークプリントサーバ1500が、ネットワークプリントサーバ1500の所定の記憶領域に予め自動起動アプリケーションプログラムとして指定されたアプリケーションプログラムを起動する場合の処理を説明する。なお、図5に示される制御手順をCPU1に実行させるための制御プログラムはネットワークプリントサーバ1500のFlashROM3に記憶されている。
プリンタ1000が電源がONにより起動された場合、或いはリセットによる再起動がなされた場合に図5の処理が起動される。まず、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS501においてネットワークプリントサーバ1500の所定の記録領域(例えばFlashROM3)に自動起動するアプリケーションプログラムの格納先情報が存在するか否かを判定する。ステップS501で自動起動するアプリケーションプログラムの格納情報が存在しないと判断した場合には、ネットワークプリントサーバ1500はただちに処理を終了する。
ステップS501において自動起動するアプリケーションプログラムの格納先情報が存在すると判断された場合は、ステップS502へ進み、ネットワークプリントサーバ1500は格納先情報を取得する。そして、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS503において、アプリケーション格納先情報の文字列が“/dev/”で始まっているかの判定を行なう。“/dev/”で始まっている場合には、ネットワークプリントサーバ1500は、起動要求されたアプリケーションプログラムの格納先がプリンタコントローラ1600であると判断し、ステップS504へ進む。
ステップS504,S505,S512,S506,S509では、ネットワークプリントサーバ1500は、起動要求されたアプリケーションプログラムをプリンタコントローラ1600より取得して起動する処理を行なう。これらのステップは図4のステップS405、S406,S413,S407,S410と同様であるので説明を省略する。
一方、ステップS503で格納先情報の文字列が“/dev/”で始まっていないと判断された場合には、ネットワークプリントサーバ1500はステップS507へ進む。ステップS507,S511,S508,S509では、ネットワークプリントサーバ1500は、ネットワークプリントサーバ1500内の記憶部より該当するアプリケーションプログラムを取得し、取得したアプリケーションプログラムを実行する。これらのステップは、図4のステップS408,S412,S409,S410と同様であるので説明を省略する。
なお、ステップS505,S507で要求されたアプリケーションプログラムが存在しないと判定した場合、及び、ステップS511,S512においてライセンスコードが一致しなかった場合には、ただちに本処理を終了する。
<第3実施形態>
図6は、本実施形態に係るネットワークプリントサーバ1500上で動作するアプリケーションプログラム内に記述された命令の処理方法を示すフローチャートである。図6に示される処理は、ネットワークプリントサーバ1500がアプリケーションプログラムを起動した後の、当該アプリケーションプログラムに含まれる各命令の処理である。なお、図6に示される処理をCPU1に実行させるための制御プログラムはネットワークプリントサーバ1500のFlashROM3に記憶されている。
図4もしくは図5に従ってアプリケーションプログラムが起動すると、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS601において、アプリケーションプログラム内に含まれる命令を順次取り出し、解析処理を行なう。この解析処理は、命令種別がプリンタコントローラ1600に依存する命令であるかどうかの判別を含む。プリンタコントローラに依存する命令でない場合は、ステップS602からステップS603へ進み、ネットワークプリントサーバ1500は当該プログラム命令を処理し、ステップS609で、ネットワークプリントサーバ1500はその処理結果をネットワークプリントサーバ1500の所定のメモリ空間に格納する。そして、ステップS610へ進む。
プリンタコントローラ1600に依存する命令であると判定された場合は、処理はステップS602からステップS603へ進む。ステップS603では、ネットワークプリントサーバ1500は、図7に示すようなプリンタコントローラ1600の命令書式に従って命令コードを変換する。そして、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS604において、変換した命令コードを拡張インタフェース17介してプリンタコントローラ1600送信する。次に、ステップS605では、ネットワークプリントサーバ1500は、プリンタコントローラ1600からの命令コード送信の応答を判断する。応答があった場合にはステップS606へ進み、ネットワークプリントサーバ1500はプリンタコントローラ1600から返信された処理結果を受信する。プリンタコントローラ1600から返信された処理結果は図8に示されるような書式で返信される。ステップS607では、受信した処理結果を元のプログラム命令の処理結果の書式に変換する。そして、ステップS609へ進み、ネットワークプリントサーバ1500は、プログラム命令の処理結果をネットワークプリントサーバ1500の所定のメモリ空間に格納する。
ステップS610では、ネットワークプリントサーバ1500は、後続のプログラム命令の有無を確認し、次の命令が存在する場合にはステップS601へ処理を戻し、次の命令に対して上記の処理を繰り返す。一方、次の命令が存在しない場合には処理を終了する。また、ネットワークプリントサーバ1500は、ステップS605において、送信した命令コードに対する応答を一定期間内にプリンタコントローラ1600から受信できなかった場合には、ただちにプログラム処理を終了する。
<その他の実施形態>
第1、第2実施形態では、アプリケーションプログラムの格納先の判定方法として、URLから抽出した文字列に“/dev/”が存在するか否かによって格納先を特定していた。しかしながら、この方式ではURL自身が格納先情報を文字列として記す結果となるため、格納先を内部情報として隠蔽化したい場合には適当ではない。
そこでこの対処方法として、予めアプリケーションプログラムの名称毎に格納先を識別できるテーブルを保持して、このテーブル情報に基づいて格納先を特定するという手法が挙げられる。これ手法によればURLに格納先を示す文字列を含む必要がなくなり、格納先情報を隠蔽化することが可能である。
以上詳述したように上記各実施形態によれば、機種依存するアプリケーションプログラムは機種依存リソース/プログラム記憶部1610に、機種依存しないアプリケーションプログラムはプログラム/データ記憶部1509に記憶される。すなわち、アプリケーションプログラムの機種依存性の有無によって、アプリケーションプログラムの保存先を分散化することが可能となる。このため、共通モジュールであるネットワークカードに不必要なデータを保持する必要がなくなり、ネットワークカードモジュール側の記憶容量を削減できる。また別の観点からみた場合、機種依存のあるアプリケーションプログラムをネットワークカードモジュール側に保持しないことでユーザが誤って他の機種でしか動作しないアプリケーションプログラムを起動させてしまうといったミスを防止できるという効果も期待できる。
さらに、ライセンスコードの導入により、印刷装置とネットワークカードモジュールの組み合わせにおいて、正しくアプリケーションプログラムがインストールされていなければ起動しないように制御される。このため、ネットワークカードモジュールだけを正常なアプリケーションプログラムのインストール無しに他の印刷装置に装着した場合に、当該印刷装置では動作しないアプリケーションプログラムを起動させてしまうという事態を防止できる。
更に、上記各実施形態によれば、アプリケーションプログラムを新たに追加した場合でも、システムモジュールや、他の追加アプリケーションプログラムとの通信ポートの競合を防ぐことが可能である。このため、アプリケーションプログラムの動作が不安定になったり、通信が正常に行えなくなるなどの問題を防ぐことが可能となる。更には、ポートの競合が発生した際に、新たにアプリケーションプログラムを作成しなおすなどの手間が不要となり、アプリケーションプログラムの開発効率が改善される効果がある。
なお、上記実施形態では、ネットワークプリントサーバ1500(プリンタ1000に着脱可能なネットワークインターフェースボード)を例示して説明したが、本発明の適用はこれに限られるものではない。例えば、ネットワークプリントサーバが組み込まれたデータ処理装置(プリンタやスキャナ等の周辺装置)にも適用できることは明らかである。また、ネットワークインターフェースボードとしては、プリンタ以外の周辺装置(スキャナ等)に装着されるものであってもよい。
実施形態に関わるプリンタのハードウェア構成例を示すブロック図である。 実施形態にプリンタのソフトウェア構成例を示すブロック図である。 実施形態におけるアプリケーションプログラムのソースコード記述例を示す図である。 第1実施形態に係るアプリケーションプログラムの起動処理方法を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るアプリケーションプログラムの起動処理方法を示すフローチャートである。 第3実施形態による、アプリケーションプログラム内に記述された命令の処理方法を示すフローチャートである。 実施形態のプリンタコントローラに対する命令コードの書式例を示す図である。 実施形態のプリンタコントローラから返信される命令処理結果の書式例を示す図である。 実施形態によるライセンスコードの記憶形態を示す図である。 実施形態によるアプリケーションプログラムのインストール処理を説明するフローチャートである。 アプリケーションプログラムのインストール処理時においてホストコンピュータに表示させるGUIの一例を示す図である。 マニフェストファイルの記述例を示す図である。 ポート番号記憶部のデータ構成例を示す図である。 図10のステップS1005の処理を詳細に示すフローチャートである。

Claims (9)

  1. 外部装置よりアプリケーションプログラムの提供を受け、提供されたアプリケーションプログラムを実行可能なデータ処理装置であって、
    ネットワーク通信で使用される少なくとも1つの通信ポートのうち前記データ処理装置内のアプリケーションプログラムで使用中の通信ポートを示す使用中情報を保持する保持手段と、
    新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用を要求する通信ポートを示す要求情報を取得する取得手段と、
    前記使用中情報と前記要求情報とに基づいて前記新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用する通信ポートを決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定された通信ポートを前記使用中情報に登録する第1登録手段とを備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記要求情報は、アプリケーションプログラムが使用する複数の通信ポートと優先順位の記述を含み、
    前記決定手段は、前記使用中情報によって未使用と判定された通信ポートのうち、前記要求情報で最も優先順位の高い通信ポートを前記アプリケーションプログラムが使用する通信ポートに決定することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記決定手段で通信ポートが決定された場合、前記新たに提供されるアプリケーションプログラムを、該決定された通信ポート用いて実行可能に登録する第2登録手段を有し、
    前記決定手段によって使用すべきポートを決定できなかった場合は、前記第2登録手段による当該アプリケーションプログラムの登録を禁止する禁止手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 前記保持手段に保持される使用中情報は、登録されたアプリケーションを示すアプリケーション識別情報と、該アプリケーションによって使用されるポートを示すポート識別情報とを対応付けた情報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. 外部装置よりアプリケーション識別情報を含むポート通知要求を受信し、該ポート通知要求に含まれるアプリケーション識別情報に対応するポート識別情報を前記使用中情報から取得し、取得したポート識別情報を該外部装置へ通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 前記使用中情報はMIBに登録されており、
    前記通知手段は、SNMPプロトコルを用いてポート識別情報を通知することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 前記新たに提供されるアプリケーションプログラムに関する情報を記述したマニフェストファイルを取得し、該マニフェストファイルから前記要求情報を抽出する抽出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  8. 外部装置よりアプリケーションプログラムの提供を受け、提供されたアプリケーションプログラムを実行可能であり、データ処理装置に着脱可能なネットワーク基板であって、
    ネットワーク通信で使用される少なくとも1つの通信ポートのうち前記ネットワーク基板内のアプリケーションプログラムで使用中の通信ポートを示す使用中情報を保持する保持手段と、
    新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用を要求する通信ポートを示す要求情報を取得する取得手段と、
    前記使用中情報と前記要求情報とに基づいて前記新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用する通信ポートを決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定された通信ポートを前記使用中情報に登録する第1登録手段とを備えることを特徴とするネットワーク基板。
  9. 外部装置よりアプリケーションプログラムの提供を受け、提供されたアプリケーションプログラムを実行可能に登録する、データ処理装置へのアプリケーションプログラム登録方法であって、
    ネットワーク通信で使用される少なくとも1つの通信ポートのうち前記データ処理装置内のアプリケーションプログラムにおいて使用中の通信ポートを示す使用中情報をメモリに保持する保持工程と、
    新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用を要求する通信ポートを示す要求情報を取得する取得工程と、
    前記使用中情報と前記要求情報とに基づいて前記新たに提供されるアプリケーションプログラムが使用する通信ポートを決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定された通信ポートを前記使用中情報に登録する第1登録工程とを備えることを特徴とするアプリケーションプログラム登録方法。
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