JP2005258529A - ワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置 - Google Patents

ワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電力受信部でのワヤレス電力受信やセンサ信号送信部からのワイヤレス送信を効率良く安定して行えるワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】 この車輪用軸受装置は、車体にナックル11を介して取付けられる外方部材2と、この外方部材2の内周の複列の軌道面5a,5bに対向する軌道面6a,6bを有する内方部材3とを備える。この車輪用軸受装置には、検出対象を検出するセンサ部12と、このセンサ部の出力信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部21と、このセンサ信号送信部21へ給電する電力をワイヤレスで受信する電力受信部22とが設けられる。センサ部12は、例えば回転センサであるが、温度、加速度、振動、湿度、圧力、荷重、トルク等のいずかを検出するものであっても良い。センサ信号送信部21および電力受信部22の両方またはいずれか一方における少なくともアンテナが、ナックル11の上面11aに配置される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、アンチロックブレーキ装置用の回転センサや、他のセンサを備え、自動車に用いられるワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置に関する。
アンチロックブレーキ装置(ABS)は、低摩擦路やパニックブレーキ時のタイヤロックを検知し、ブレーキを緩めてタイヤグリップを確保することで、操舵安定性を得るものである。タイヤロックを検知する車輪回転数のセンサは、車輪用軸受装置に設けられる。このセンサは、一般には、軸受外部における軌道輪の端部等にパルサリングを設け、このパルサリングに対峙してセンサ部を設けている。しかし、パルサリングおよびセンサ部が露出するため、車輪用軸受装置の小型化の妨げになるという課題がある。このような課題を解消するものとして、車輪回転数のセンサとなる発電機を設けたものや、さらにその検出信号をワイヤレスで送信可能としたものが提案されている。
図8は、この種のセンサ付き車輪用軸受装置の提案例(例えば特許文献1)を示す。この軸受は、円周方向に磁極が並ぶ多極磁石を有するパルサリング53と、このパルサリング53に対面する磁性体リング54とからなる発電機式の回転センサ52をインボード側端部に設けたものであり、転動体55を介して外、内に位置する外方部材56および内方部材57を有する。外方部材56はナックル58を介して車体に取付けられる。内方部材57の内径面に等速自在継手59の外輪59aが固定されて、内方部材57と等速自在継手外輪59aとで回転側部材が構成される。発電機式回転センサ52のパルサリング53は内方部材57の外周に取付けられ、このパルサリング53と径方向に対面するするように、発電機式回転センサ52の磁性体リング54がナックル58の外方部材取付部58aにおける内周側に取付けられる。磁性体リング54には、発電機式の回転センサ52の出力信号である車輪回転数信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部60が取付けられている。このセンサ信号送信部60がワイヤレス送信するセンサ信号は、例えばタイヤハウス内等に設置されるセンサ信号受信部(図示せず)で受信される。
前記センサ付き車輪用軸受装置では、回転センサ52として発電機を用いた場合を示したが、回転センサ52が電力を生成しない場合の例として、回転センサ52のセンサ信号送信部60へ給電する電力をワイヤレスで受信する電力受信部をセンサ信号送信部60の近傍に取付けたものも提案されている。この場合、電力受信部へ電力をワイヤレスで送信する電力送信部は、センサ信号受信部と共にタイヤハウス内等に設置される。
特開2003−287046号公報
しかし、上記した構成の車輪用軸受装置では、以下に挙げるような問題点がある。特にワイヤレス給電を行う場合に、効率の面で問題が大きい。
・ステアリング角を変えると、タイヤハウス内に取付けた無線給電を行うための電力送信部と、車輪用軸受装置やナックル等に取付けた電力受信部との距離が変化して、電力受信部の受信電力が変動したり低減する。
・ステアリング角の変化によって、車輪用軸受装置やナックル等に取付けた電力受信部の位置などが変化すると、タイヤハウス内に取付けた電力送信部のアンテナ指向性を高くすることができず、効率の良い無線給電ができない。
・車輪用軸受装置またはその周辺にセンサ信号送信部や電力受信部を配置すると、車輪用軸受装置にある等速自在継手の外輪やナックル等によって電波が遮られ、タイヤハウス内に取付けたセンサ信号受信部までワイヤレスでセンサ信号を送信することが困難である。同様に、無線給電においても、タイヤハウス内に取付けた電力送信部からワイヤレスで送信される電力が車輪用軸受装置にある等速自在継手の外輪やナックル等によって遮られ、電力受信部で安定して電力を受信することが困難である。
この発明の目的は、電力受信部でのワイヤレス電力受信や、センサ信号送信部からのワイヤレス送信を効率良く安定して行えるワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置を提供することである。
この発明のワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置は、車体にナックルを介して取付けられて内周に複列の軌道面を有する外方部材と、これら軌道面に対向する軌道面を有する内方部材と、対向する軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部の出力信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、このセンサ信号送信部へ給電する電力をワイヤレスで受信する電力受信部とを設け、前記センサ信号送信部および電力受信部の両方またはいずれか一方における少なくともアンテナを上記ナックルの上面に配置したことを特徴とする。
この構成において、電力受信部のアンテナをナックル上面に配置した場合は、ステアリング角を変化させてもワイヤレス給電を行うためにタイヤハウス内等に設置した電力送信部と電力受信部とのアンテナ間の距離の変化が無くなり、電力受信部の受信電力変動や受信電力低減がなくなる。また、電力受信部のアンテナをナックル上面に配置することで、ステアリング角の変化によっても電力受信部の位置が変化せず、タイヤハウス内等に設置した電力送信部のアンテナ指向性を高くすることができ、効率の良いワイヤレス給電が可能となる。また、電力受信部のアンテナがナックル上面に配置されていると、車輪用軸受装置の近傍にある等速自在継手外輪やナックル等が電波を遮らないことから、電力受信部の受信電力も安定する。
センサ信号送信部のアンテナをナックル上面に配置した場合は、車輪用軸受装置の近傍にある等速自在継手外輪やナックル等がセンサ信号の電波を遮らなくなり、センサ信号の送受信が容易になる。そのため、アンテナ指向性を高くでき、センサ信号の送受信がより効率的に行える。
この発明において、前記センサ信号送信部および電力受信部の両方またはいずれか一方における全体をナックル上面に配置しても良い。アンテナだけでなく、センサ信号送信部または電力受信部の全体をナックル上面に配置すると、これらセンサ信号送信部または電力受信部の回路部品とアンテナとを離して配置する場合に比べて、コンパクトに構成することができる。
この発明において、前記センサ信号送信部と電力受信部とを一体の部品としてユニット化し、このユニット化した一体部品であるワイヤレスセンサユニットをナックルの上面に配置しても良い。このようにセンサ信号送信部と電力受信部とを一体部品にユニット化した場合、センサ信号送信部と電力受信部の体積をさらにコンパクト化でき、また組立工数も削減できる。
この発明において、前記センサ部は、回転、温度、加速度、振動、湿度、圧力、荷重、トルク、軸受の予圧を検出するセンサのうちのいずれか一つ、または任意の複数を組み合わせたものであっても良い。上記回転および加速度は、例えば外方部材および内方部材のうちの回転側部材の回転速度および加速度である。
車輪用軸受装置において、回転速度のセンサ信号は、アンチロックブレーキ装置の制御や自動車の姿勢制御に用いられる。加速度のセンサ信号は、これらの制御を高度化する場合に用いられる。圧力、荷重、トルクのセンサ信号は自動車の姿勢制御に用いられ、また温度、振動、湿度等は、車輪用軸受装置が正常状態であるかの検出等に用いられる。自動車の制御の高度化に伴って、車輪用軸受装置の知能化を高めることが求められ、種々のセンサ信号が要求される。このような種々のセンサ信号を、この発明によると効率的に送信でき、またそのセンサ部の駆動電力を効率的に供給することができる。
この発明のワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置は、車体にナックルを介して取付けられて内周に複列の軌道面を有する外方部材と、これら軌道面に対向する軌道面を有する内方部材と、対向する軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部の出力信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、このセンサ信号送信部へ給電する電力をワイヤレスで受信する電力受信部とを設け、前記センサ信号送信部および電力受信部の両方またはいずれか一方における少なくともアンテナを上記ナックルの上面に配置したため、電力受信部でのワヤレス電力受信やセンサ信号送信部からのワイヤレス送信を効率良く安定して行うことができる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図4と共に説明する。この車輪用軸受装置は、固定側部材となる外方部材2と、回転側部材となる内方部材3とを備える。外方部材2は車体の懸架装置に設けられたナックル11に、インボード側端の外周が嵌合し、外方部材2のフランジ2aでナックル11にボルト固定される。この実施形態の車輪用軸受装置は第4世代型のものであり、内方部材3は、ハブ輪7とその内径面に挿入されて固定された等速自在継手15の外輪15aとで構成される。等速自在継手外輪15aの軸部16は、基端側の大径部16aと小径部16bとで形成され、小径部16bがハブ輪7の内径面に嵌合して固定されている。なお、この明細書において、インボード側とは車輪用軸受装置を車両に取付けた状態で車幅方向の中央側となる側を言い、外側となる側をアウトボード側という。
外方部材2は、内周に複列の軌道面5a,5bを有し、これら軌道面5a,5bにそれぞれ対向する軌道面6a,6bが内方部材3の外周に設けられている。内方部材3の複列の軌道面6a,6bは、ハブ輪7および等速自在継手外輪15aにそれぞれ形成されている。複列の転動体4は、軌道面5a,6a間、および軌道面5b,6b間に介在する。内方部材3は、車輪取付フランジ3aを有し、この車輪用取付フランジ3aに車輪(図示せず)がボルトで取付けられる。転動体4は各列毎に保持器8で保持されている。外方部材2,内方部材3,転動体4および保持器8により転がり軸受が構成され、外方部材2および内方部材3はその軌道輪となる。外方部材2と内方部材3との間の環状空間の軸方向両端部がシール部材9,10によりシールされている。
この構成の車輪用軸受装置において、外方部材2と内方部材4との間にセンサ部12が設けられている。センサ部12は回転センサからなり、パルサリング13と、このパルサリング13に対面する磁気センサ14とで構成される。パルサリング13は、図2(A)のように円周方向に磁極N,Sを並べた多極磁石17を用いたものであっても、ギヤ状の凹凸を円周方向に並べて形成した磁性体リングなど、周方向に周期的な磁気変化を有するものであっても良い。多極磁石17を用いた図2(A)のパルサリング13では、環状の芯金18の表面に多極磁石17を設け、環状芯金18をハブ輪7の外周に嵌合させることで、複列の軌道面6a,6bで挟まれる内方部材3の軸方向中間部にパルサリング13が取付けられる。パルサリング13を構成する多極磁石17は、ゴム磁石であっても、プラスチック磁石や焼結磁石などであっても良い。
磁気センサ14は、内方部材3と一体に回転する前記パルサリング13の磁気変化を検出するものであり、ここでは前記パルサリング13と径方向に対面するように外方部材2の内周側に配置される。磁気センサ14は、外方部材2を径方向に貫通して固定されたセンサ固定部19の中にモールドされることで、センサ固定部19と一体化されている。磁気センサ14には、ホールセンサ、磁気抵抗効果型磁界センサ(MRセンサ)、フラックスゲート磁界センサ、MIセンサなどが使用される。外方部材2における前記センサ固定部19の貫通部には、少なくとも1つ以上のOリング等を介在させて、この貫通部から内部へ水や油等が侵入するのを防止している。多極磁石17からなるパルサリング13と磁気センサ14の組み合わせによりセンサ部12を構成した場合、小型で精度の良い回転センサとすることができる。磁気センサ14は1つであっても良いが、図4(A)のように、パルサリング13の周方向成分による周期的な磁気変化に対して位相が略90°離れた2箇所に2つの磁気センサ要素14A,14Bを配置したものであっても良い。このように2つの磁気センサ要素14A,14Bで磁気センサ14を構成した場合は、位相が略90°異なる回転数信号が各センサ要素14A,14Bより出力され、これにより回転数だけでなく回転方向も検出可能となる。
センサ部12は上記したラジアル型の構成のものに限らず、パルサリング13と磁気センサ14が軸方向に対面するアキシアル型のものであっても良い。図4(B)はアキシアル型としたセンサ部12の構成例を示す。この場合、多極磁石17と共にパルサリング13を構成する環状芯金18を断面L字状とし、その芯金18の立板部18aの一側面に多極磁石17を固定し、芯金18の筒部18bを内方部材3の外周に嵌合させることで、パルサリング13が内方部材3に取付けられる。
図1において、外方部材2の外周に、センサ部12の出力信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部21が設けられている。また、ナックル11の上面11aに、前記センサ信号送信部21へ給電する電力をワイヤレスで受信する電力受信部22が設けられている。これらセンサ部12と、センサ信号送信部21と、電力受信部22とは配線23により接続されている。配線23には、外部からのノイズ対策として、ノイズに強いシールド線等を用いても良い。また、配線23の断線等を防止するために、ナックル11に配線23を埋め込み、モールド等で固定しても良い。センサ信号送信部21の回路基板は、ナックル11に設けられている電力受信部22まで延長して、電力受信部22と一体化しても良い。さらには、センサ信号送信部21や電力受信部22を、ナックル11や車輪用軸受装置の一部(例えば外方部材2)に埋め込み、モールドなどすることでナックル11や車輪用軸受装置に一体化させ、組立工数の削減を図っても良い。
センサ信号送信部21からワイヤレスで送信された信号を受信するためのセンサ信号受信部24、および電力受信部22にワイヤレスで電力を送信する電力送信部25を備えたセンサ信号受信機26は、車体のタイヤハウス内(図示せず)等に設置されている。センサ信号受信部24および電力送信部25は、それぞれ別々に配置しても、一体化しても良い。
図3は、回転センサであるセンサ部12、電力受信部22、およびセンサ信号送信部21と、電力送信部25およびセンサ信号受信部24の概略構成を示すブロック図である。図4は、その回路構成例を示す。
センサ信号送信部21とセンサ信号受信部24との間のセンサ信号の送受は、周波数f2の電磁波で行われ、電力送信部25と電力受信部22との間の電力送受は、センサ信号の周波数f2とは異なる周波数f1の電磁波で行われる。この場合に、上記センサ信号の電磁波の周波数f2は、MHz(メガヘルツ)単位の周波数帯、例えば1MHz以上で数百MHzまでの周波数帯とされる。給電用の電磁波の周波数f1は、GHz(ギガヘルツ)単位以上の周波数帯とされ、例えば数GHz〜数十GHzの周波数帯とされる。センサ信号の電磁波は、例えば周波数変調により信号成分を乗せたものとする。
電力受信部22は、アンテナ35、LC回路36等からなる同調回路30と、ダイオード37、コンデンサ38等からなる検波整流回路31とで構成される。センサ信号送信部21は、アンテナ32、LC回路33、半導体スイッチング素子34などを有する。センサ信号送信部21は、FM変調回路(図示せず)を有するものであっても良い。
センサ信号受信機26の電力送信部25は、高周波発信部39および送信回路部40からなる。送信回路部40は、アンテナ41、LC回路42、半導体スイッチング素子43などからなる。センサ信号受信部24は、同調回路44と検波部45とを有する。同調回路44は、アンテナ46、LC回路47などからなる。センサ信号受信部24は、センサ信号送信部21がFM変調を行うものである場合、FM復調回路(図示せず)が設けられる。各アンテナ32,35,41,46は直線偏向波や円偏向波に対応するものであっても良い。
なお、図1において、電力受信部22が設置されるナックル11の表面11aは平坦面として、この表面11aを電力受信部22のアンテナ35の反射板としても良い。この場合、電力受信部22のアンテナ35を小型化するために、そのアンテナ35とナックル11の間に誘電体を挿入しても良い。また、電力受信部22をナックル11から離間して設ける場合、ナックル11と電力受信部22との間に樹脂等を挿入しても良い。
この構成のワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置によると、電力受信部22をナックル上面11aに配置しているので、ステアリング角を変化させてもワイヤレス給電を行うためにタイヤハウス内等に設置した電力送信部25と電力受信部22との距離の変化が無くなり、電力受信部22の受信電力変動や受信電力低減がなくなる。
電力受信部22をナックル上面11aに配置することで、ステアリング角の変化によっても電力受信部22の位置が変化せず、タイヤハウス内等に設置した電力送信部25のアンテナ指向性を高くすることができ、効率の良いワイヤレス給電が可能となる。特に、ナックル上面11aを平坦面として電力受信部22のアンテナ35の一部としているので、さらにアンテナ指向性を高くでき、より効率の良いワイヤレス給電が可能となる。
また、ナックル上面11aに電力受信部22が配置されているため、車輪用軸受装置の近傍にある等速自在継手外輪15aやナックル11等が電波を遮らず、そのため電力受信部22の受信電力が安定し、効率良く行われる。
図5はこの発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、図1に示す第1の実施形態のワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置において、センサ信号送信部21と電力受信部22とを一体の部品としてユニット化し、このユニット化した一体部品であるワイヤレスセンサユニット27を、ナックル11の上面11aに配置したものである。その他の構成は第1の実施形態の場合と同じである。
このように、センサ信号送信部21と電力受信部22とをワイヤレスセンサユニット27として一体化してナックル11の上面11aに配置することにより、センサ信号送信部21と電力受信部22の体積をさらに小型化でき、組立工数を削減できる。センサ信号送信部21もナックル上面11aに配置していることから、車輪用軸受装置の近傍にある等速自在継手外輪15aやナックル11等がセンサ信号の電波を遮らなくなり、センサ信号の送受信が容易になる。特に、ナックル上面11aにセンサ信号送信部21のアンテナ32を配置することによりアンテナ指向性を高くでき、センサ信号の送受信がより容易になる。
図6および図7はこの発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、図1に示す第1の実施形態のワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置において、回転センサであるセンサ部12を車輪用軸受装置のインボード側端に配置したものである。センサ部12は、図2(B)と共に前述したようなラジアル型とされ、センサ部12の磁気センサ14を固定したセンサ固定部19が外方部材2のインボード側端に固定されている。センサ部12のパルサリング13はシール部材10の一部材と兼用とされ、等速自在継手外輪15aの外周に圧入嵌合されている。具体的には、シール部材10は、図7のように、等速自在継手外輪15aにおける軸部大径部16aの外周に圧入されるスリンガ48と、このスリンガ48に対向して外方部材2の内周に圧入される芯金49と、前記スリンガ48に接触するシールリップ50a〜50cを有し前記芯金49に固着された弾性部材50とからなる。スリンガ48は断面L字状とされ、その立板部48aの側面に多極磁石17を固着して、センサ部12のパルサリング13が構成される。すなわち、スリンガ48はパルサリング13の芯金に兼用されている。その他の構成は第1の実施形態の場合と同じである。
このように、シール部材10の一部としてパルサリング13を構成することにより、シール部材10を外方部材2と等速自在継手外輪15aの間に挿入する作業において、パルサリング13の組込みも同時に行われることになり、それだけ組立工数を削減することができる。なお、この実施形態の構成で、磁気センサ14は直接に外方部材2やナックル11に設置しても良い。また、センサ部12は車輪用軸受装置のアウトボード側に配置しても良い。
なお、以上の各実施形態では、回転センサからなるセンサ部12を搭載した車輪用軸受装置の例を説明したが、これに限らず、センサ部12は、検出対象として温度、加速度、振動、湿度、圧力、荷重、トルク、軸受の予圧を検出するセンサのうちのいずれか一つ、または任意の複数を組み合わせたものでも良い。
また、電力のワイヤレス送信には、電磁波によるもののほか、光波、赤外線、超音波によるものや、磁気結合によるものなどを採用しても良い。
この発明の第1の実施形態にかかるワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置の構成説明図である。 (A)は同車輪用軸受装置に搭載されるセンサ部の一例を示す部分正面図、(B)はセンサ部の他の例を示す断面図である。 同センサ部とセンサ信号受信機との間でのワイヤレス送受信システムの概略構成を示すブロック図である。 同ワイヤレス送受信システムの回路構成を示す回路図である。 この発明の他の実施形態にかかるワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置の構成説明図である。 この発明のさらに他の実施形態にかかるワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置の構成説明図である。 同車輪用軸受装置における回転センサの構成を示す拡大断面図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
2…外方部材
3…内方部材
4…転動体
5a,5b…外方部材の軌道面
6a,6b…内方部材の軌道面
11…ナックル
11a…上面
12…センサ部
21…センサ信号送信部
22…電力受信部
27…ワイヤレスセンサユニット
32…センサ信号送信部のアンテナ
35…電力受信部のアンテナ

Claims (4)

  1. 車体にナックルを介して取付けられて内周に複列の軌道面を有する外方部材と、これら軌道面に対向する軌道面を有する内方部材と、対向する軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、
    検出対象を検出するセンサ部と、このセンサ部の出力信号をワイヤレスで送信するセンサ信号送信部と、このセンサ信号送信部へ給電する電力をワイヤレスで受信する電力受信部とを設け、前記センサ信号送信部および電力受信部の両方またはいずれか一方における少なくともアンテナを上記ナックルの上面に配置したことを特徴とするワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置。
  2. 請求項1において、前記センサ信号送信部および電力受信部の両方またはいずれか一方における全体をナックル上面に配置したワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置。
  3. 請求項1において、前記センサ信号送信部と電力受信部とを一体の部品としてユニット化し、このユニット化した一体部品であるワイヤレスセンサユニットをナックルの上面に配置したワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記センサ部は、回転、温度、加速度、振動、湿度、圧力、荷重、トルク、軸受の予圧を検出するセンサのうちのいずれか一つ、または任意の複数を組み合わせたものであるワイヤレスセンサ付き車輪用軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008249046A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Ntn Corp 電力伝送装置付車輪用軸受
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