JP2005258327A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型化及び低コスト化が実現できるとともに、視野角特性の良好な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】マトリクス状に配置された複数の画素PXのそれぞれに反射部PR及び透過部PTを有する液晶表示装置であって、互いに対向して配置されたアレイ基板ARと対向基板CTとの間に液晶層LQを保持した液晶表示パネルLPNと、アレイ基板ARの液晶層LQを保持する面とは反対の外面に設けられた第1偏光板51と、アレイ基板ARの液晶層LQを保持する面に設けられた位相差機能を有する第1絶縁膜52と、対向基板CTの液晶層LQを保持する面とは反対の外面に設けられた第2偏光板61と、対向基板CTの液晶層LQを保持する面に設けられた位相差機能を有する第2絶縁膜62と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、液晶表示装置に係り、特に、一画素内に外光を反射することによって画像を表示する反射部とバックライト光を透過することによって画像を表示する透過部とを有する半透過型液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、薄型、軽量かつ低消費電力であることから、OA機器や携帯型情報端末等のディスプレイとして広く使用されている。特に、画素毎にスイッチング素子を配置したアクティブマトリクス型の液晶表示装置は、表示特性が優れているため、表示デバイスの主流になりつつあり、また研究開発も盛んに行われている。
このような液晶表示装置においては、視野角特性の改善が強く要望されている。例えば、スーパツイスト型液晶パネルの前面及び背面にそれぞれ偏光板、一軸延伸高分子フィルム(位相差板)、二軸延伸高分子フィルム(位相差板)などを組み合わせて積層することにより、視野角特性を改善する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方で、一画素内において、反射電極を有する反射部と、透過電極を有する透過部とを備えた半透過型液晶表示装置が開発されている。このような半透過型液晶表示装置は、暗所においては、画素内の透過部を利用してバックライト光を選択的に透過することによって画像を表示(透過表示)する透過型液晶表示装置として機能し、明所においては、画素内の反射部を利用して外光を選択的に反射することによって画像を表示(反射表示)する反射型液晶表示装置として機能する。これにより、消費電力を大幅に低減することができるメリットがある。
このような半透過型液晶表示装置においても、視野角特性を改善するために、液晶表示パネルを構成するアレイ基板及び対向基板の外面にそれぞれ光の偏光状態を制御して円偏向を形成する円偏向板を備えている。これらの円偏向板は、偏光板と、2種類の位相差板(所定波長の光に対して常光線と異常光線との間に1/2波長の位相差を与える1/2波長板、及び、1/4波長の位相差を与える1/4波長板)とを組み合わせて構成されている。
しかしながら、このような構成の液晶表示装置においては、液晶表示パネルの外面に設けられる偏光板や各種位相差板などの光学フィルムの数が多く、装置全体の薄型化が阻害されるといった課題がある。また、複数の位相差板を必要とするため、装置全体のコストアップにつながるといった課題がある。
特開平04−194820号公報
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、薄型化及び低コスト化が実現できるとともに、視野角特性の良好な液晶表示装置を提供することにある。
この発明の第1の様態による液晶表示装置は、
マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに反射部及び透過部を有する液晶表示装置において、
互いに対向して配置された第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
前記第1基板の前記液晶層を保持する面に設けられた位相差機能を有する第1絶縁膜と、
前記第1基板の前記液晶層を保持する面とは反対の外面に設けられた第1偏光板と、
前記第2基板の前記液晶層を保持する面に設けられた位相差機能を有する第2絶縁膜と、
前記第2基板の前記液晶層を保持する面とは反対の外面に設けられた第2偏光板と、を備え、
前記第1絶縁膜と前記第1偏光板との組み合わせ、及び、前記第2絶縁膜と前記第2偏光板との組み合わせは、これらを通過する光の偏光状態を制御し、前記液晶層に入射する楕円偏光を形成することを特徴とする。
この発明の第2の様態による液晶表示装置は、
マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに反射部及び透過部を有する液晶表示装置において、
互いに対向して配置された第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
前記第1基板の前記液晶層を保持する面に設けられた位相差機能を有する第1絶縁膜と、
前記第1基板の前記液晶層を保持する面とは反対の外面に設けられた第1偏光板と、
前記第1偏光板に積層して設けられた位相差機能を有する第1位相差板と、
前記第2基板の前記液晶層を保持する面に設けられた位相差機能を有する第2絶縁膜と、
前記第2基板の前記液晶層を保持する面とは反対の外面に設けられた第2偏光板と、
前記第2偏光板に積層して設けられた位相差機能を有する第2位相差板と、を備え、
前記第1絶縁膜と前記第1偏光板と前記第1位相差板との組み合わせ、及び、前記第2絶縁膜と前記第2偏光板と前記第2位相差板との組み合わせは、これらを通過する光の偏光状態を制御し、前記液晶層に入射するほぼ円偏光を形成することを特徴とする。
この発明によれば、薄型化及び低コスト化が実現できるとともに、視野角特性の良好な液晶表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプの半透過型カラー液晶表示装置であって、液晶表示パネルLPNを備えている。この液晶表示パネルLPNは、アレイ基板(第1基板)ARと、アレイ基板ARと互いに対向して配置された対向基板(第2基板)CTと、これらアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えて構成されている。また、この液晶表示装置は、アレイ基板AR側から液晶表示パネルLPNを照明するバックライトユニットBLを備えている。
このような液晶表示装置は、画像を表示する表示領域DSPにおいて、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXを備えている。各画素PXは、外光を反射することによって画像を表示(反射表示)する反射部PRと、バックライトユニットBLからのバックライト光を透過することによって画像を表示(透過表示)する透過部PTと、を有している。
アレイ基板ARは、ガラス板や石英板などの透光性絶縁基板10を用いて形成される。すなわち、このアレイ基板ARは、表示領域DSPにおいて、画素毎に配置されたm×n個の画素電極EP、これら画素電極EPの行に沿ってそれぞれ形成されたn本の走査線Y(Y1〜Yn)、これら画素電極EPの列に沿って形成されたm本の信号線X(X1〜Xm)、各々対応走査線Y及び対応信号線Xの交差位置近傍に画素毎に配置されたm×n個のスイッチング素子すなわち薄膜トランジスタW、液晶容量CLCと並列に各々補助容量CSを構成するよう対応行の画素電極EPに容量結合してn本の走査線Yと略平行に形成された補助容量線AYなどを有している。
アレイ基板ARは、さらに、表示領域DSPの周辺の駆動回路領域DCTにおいて、n本の走査線Yに接続された走査線ドライバYD、及び、m本の信号線Xに接続された信号線ドライバXDを有している。走査線ドライバYDは、コントローラCNTによる制御に基づいてn本の走査線Yに順次走査信号(駆動信号)を供給する。また、信号線ドライバXDは、コントローラCNTによる制御に基づいて各行の薄膜トランジスタWが走査信号によってオンする毎にm本の信号線Xに映像信号(駆動信号)を供給する。これにより、各行の画素電極EPは、対応する薄膜トランジスタWを介して供給される映像信号に応じた画素電位にそれぞれ設定される。
アレイ基板ARにおいて、各薄膜トランジスタWは、Nチャネル薄膜トランジスタであり、絶縁基板10上に配置されたポリシリコン半導体層12を有している。ポリシリコン半導体層12は、チャネル領域12Cを挟んだ両側にそれぞれソース領域12S及びドレイン領域12Dを有している。このポリシリコン半導体層12は、ゲート絶縁膜14によって覆われている。
薄膜トランジスタWのゲート電極WGは、1本の走査線Yに接続され、走査線Y及び補助容量線AYとともにゲート絶縁膜14上に形成されている。これらゲート電極WG、走査線Y、及び補助容量線AYは、層間絶縁膜16によって覆われている。
薄膜トランジスタWのソース電極WS及びドレイン電極WDは、層間絶縁膜16上においてゲート電極WGの両側に配置されている。ソース電極WSは、1個の画素電極EPに接続されるとともに、ポリシリコン半導体層12のソース領域12Sにコンタクトしている。ドレイン電極WDは、1本の信号線Xに接続されるとともに、ポリシリコン半導体層12のドレイン領域12Dにコンタクトしている。これらソース電極WS、ドレイン電極WD、及び信号線Xは、有機絶縁膜18によって覆われている。
画素電極EPは、反射部PRに対応して設けられた反射電極EPR及び透過部PTに対応して設けられた透過電極EPTを有している。反射電極EPRは、有機絶縁膜18上に配置され、ソース電極WSと電気的に接続されている。この反射電極EPRは、アルミニウムなどの金属反射膜によって形成される。透過電極EPTは、層間絶縁膜16上に配置され、反射電極EPRと電気的に接続されている。この透過電極EPTは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)などの透光性金属膜によって形成される。すべての画素PXに対応した画素電極EPは、第1配向膜20によって覆われている。
一方、対向基板CTは、ガラス板や石英板などの透光性絶縁基板30を用いて形成される。すなわち、この対向基板CTは、表示領域DSPにおいて、各画素PXを区画するブラックマトリクス32、ブラックマトリクス32によって囲まれた各画素に配置されたカラーフィルタ34、単一の対向電極ETなどを備えている。
ブラックマトリクス32は、アレイ基板ARに設けられた走査線Yや信号線Xなどの配線部に対向するように配置されている。カラーフィルタ34は、互いに異なる色、例えば赤色、青色、緑色といった3原色にそれぞれ着色された着色樹脂によって形成されている。赤色着色樹脂、青色着色樹脂、及び緑色着色樹脂は、それぞれ赤色画素、青色画素、及び緑色画素に対応して配置されている。
なお、カラーフィルタ34は、反射部PRと透過部PTとで光学濃度が異なるように形成しても良い。すなわち、反射部PRでは、表示に寄与する外光がカラーフィルタ34を2回通過するのに対して、透過部PTでは、表示に寄与するバックライト光がカラーフィルタ34を1回通過するのみである。したがって、反射部PRと透過部PTとで色味を整えるためには、反射部PRに対応した着色樹脂の光学濃度を透過部PTに対応した着色樹脂の半分程度にすることが望ましい。
対向電極ETは、すべての画素PXに対応して画素電極EPに対向するように配置されている。この対向電極ETは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)などの透光性金属膜によって形成され、補助容量線AYと電気的に接続されている。また、この対向電極ETは、第2配向膜36によって覆われている。
このような対向基板CTと、上述したようなアレイ基板ARとをそれぞれの第1配向膜20及び第2配向膜36を対向して配置したとき、両者の間に配置された図示しないスペーサにより、所定のギャップが形成される。すなわち、反射部PRには、透過部PTのほぼ半分程度のギャップが形成される。この実施の形態では、反射部PRのギャップは約2.5μmであり、透過部PTのギャップは約4.8μmに設定した。
液晶層LQは、これらアレイ基板ARの第1配向膜20と対向基板CTの第2配向膜36との間に形成されたギャップに封入された液晶分子40を含む液晶組成物で構成さていれる。この実施の形態では、液晶組成物としてMJ981594(メルク社製、Δn=0.065)を適用し、液晶分子40のツイスト角は0degとし、ホモジニアス配向させた。
図2に示すような第1実施形態では、液晶表示装置は、アレイ基板ARの液晶層LQを保持する面とは反対の外面に設けられた第1偏光板51と、アレイ基板ARの液晶層LQを保持する面に設けられた位相差機能を有する第1絶縁膜52と、対向基板CTの液晶層LQを保持する面とは反対の外面に設けられた第2偏光板61と、対向基板CTの液晶層LQを保持する面に設けられた位相差機能を有する第2絶縁膜62と、を備えている。
このような第1偏光板51と第1絶縁膜52との組み合わせ、及び、第2偏光板61と第2絶縁膜62との組み合わせは、これらを通過する光の偏光状態を制御し、液晶層LQに入射する楕円偏光を形成する。すなわち、第1偏光板51と第1絶縁膜52との組み合わせは、これらに入射したバックライト光の偏光状態を制御し、これらを通過した光すなわち液晶層LQに入射する直前の光の偏光状態を楕円偏光に変換する。また、第2偏光板61と第2絶縁膜62との組み合わせは、これらに入射した外光の偏光状態を制御し、これらを通過した光すなわち液晶層LQに入射する直前の光の偏光状態を楕円偏光に変換する。
第1絶縁膜52及び第2絶縁膜62は、光透過性を有する材料によって形成され、所定波長の光に対して常光線と異常光線との間に1/4波長の位相差を与えるいわゆる1/4波長板としての機能を有する。
この第1実施形態では、第1絶縁膜52は、反射電極EPRよりも下層すなわち絶縁基板10側に配置され、例えば上述した層間絶縁膜16として構成されている。このように、単層の第1絶縁膜52が位相差板としての機能及び層間絶縁膜としての機能を兼ね備えたことにより、従来の構造と比較してもアレイ基板ARの厚さ及び液晶表示パネルLPNの厚さを薄くすることができ、しかも、光学フィルムの数を減少させることができる。なお、この第1絶縁膜52は、位相差板及び層間絶縁膜を兼ねることなく、層間絶縁膜16とは別個にアレイ基板ARの液晶層LQを保持する面に光透過性を有する位相差板として配置してもよい。
また、この第1実施形態では、第2絶縁膜62は、対向電極ETと第2配向膜36との間に配置されている。なお、この第2絶縁膜62は、上述した第2配向膜36として構成してもよい。このように、単層の第2絶縁膜62が位相差板としての機能及び配向膜としての機能を兼ね備えた場合には、従来の構造と比較しても対向基板CTの厚さ及び液晶表示パネルLPNの厚さを薄くすることができ、しかも、光学フィルムの数を減少させることができる。
したがって、薄型化及び低コスト化が実現できる。
ここで適用される第1偏光板51及び第2偏光板61は、光の進行方向に直交する平面内において、互いに直交する吸収軸及び透過軸を有している。このような第1偏光板51及び第2偏光板61は、ランダムな方向の振動面を有する光から、透過軸と平行な1方向の振動面を有する光すなわち直線偏光の偏光状態を有する光を取り出すものである。
また、ここで適用される位相差板としての機能を有する第1絶縁膜52及び第2絶縁膜62は、互いに直交する遅相軸及び進相軸を有している。遅相軸は、複屈折において相対的に屈折率の大きな軸に対応し、進相軸は、相対的に屈折率の小さな軸に対応する。遅相軸は、常光線の振動面と一致し、進相軸は、異常光線の振動面と一致するものとする。常光線及び異常光線の屈折率をそれぞれno及びneとし、それぞれの光線の進行方向に沿った位相差板の厚さをdとしたとき、位相差板のリタデーション値Δn・d(nm)は、=no・d−ne・dで定義される。
以下の説明では、第1偏光板51及び第2偏光板61については吸収軸51T及び61Tによってそれぞれの配置を特定し、また、第1絶縁膜52及び第2絶縁膜62については遅相軸52D及び62Dによってそれぞれの配置を特定するものとする。
すなわち、図3に示すように、この第1実施形態に係る液晶表示装置においては、対向基板側から観察したとき、対向基板CT(あるいはアレイ基板AR)の主面に平行な平面内において、便宜上、互いに直交するX軸及びY軸を定義する。ここで、液晶層LQをホモジニアス配向の液晶分子40を含む液晶組成物で構成した場合、X−Y平面内において、液晶分子40のダイレクタ(液晶分子の長軸方向)40DをY軸と平行に設定する。なお、X軸を基準とした場合、ダイレクタ40Dは、X軸との間のなす角度が270°の位置に相当する。
また、このとき、第2偏光板61は、その吸収軸61TとX軸との間に成す角度Aで配置される。第2絶縁膜62は、その遅相軸62DとX軸との間に成す角度Bで配置される。第1偏光板51は、その吸収軸51TとX軸との間に成す角度Cで配置される。第1絶縁膜52は、その遅相軸52DとX軸との間に成す角度Dで配置される。
この実施の形態では、図4に示すように、成す角度Aは1°であり、成す角度Bは38°である。このため、第2偏光板61の吸収軸61Tと第2絶縁膜62の遅相軸62Dとの成す鋭角の角度θ2は37°である。また、成す角度Cは100°であり、成す角度Bは155°である。このため、第1偏光板51の吸収軸51Tと第1絶縁膜52の遅相軸52Dとの成す鋭角の角度θ1は55°である。なお、第1絶縁膜52のリタデーション値(R値)は波長550nmの光に対して160nmであり、第2絶縁膜62のリタデーション値(R値)は波長550nmの光に対して140nmである。
これらA乃至Dの成す角度や第1絶縁膜52及び第2絶縁膜62のリタデーション値は、液晶表示パネルLPNの画素電極EPと対向電極ETとの間に電位差を与えていない電圧無印加時のリタデーション値や、画素電極EPと対向電極ETとの間に電位差を与えた電圧印加時の残留リタデーション値により変化するため、図4に示したような値のみに限定されるものではない。
このように、第1偏光板51及び及び第2偏光板61の吸収軸と第1絶縁膜52及び第2絶縁膜62の遅相軸との間の成す鋭角の角度θは所定範囲の角度となるように構成されている。
一般に、表示モードがノーマリーホワイトの半透過型カラー液晶表示装置では、液晶表示パネルLPNに入射する光の偏光状態として円偏光を使用するのが通常である。つまり、楕円率(=短軸方向の振幅/長軸方向の振幅)が1に近い偏光状態の光を液晶表示パネルLPNに入射させる必要がある。
ところが、各位相差板(第1絶縁膜52及び第2絶縁膜62)のリタデーション値は、通過する光の波長に依存して異なる。このため、カラー表示に利用されるすべての波長範囲例えば450nm乃至650nmの波長範囲の光に対して、所定のリタデーション値(例えば1/4波長)を与えて円偏光を形成するためには、通過する光に対する波長依存性を緩和しなければならない。
偏光板と、少なくとも2種類の位相差板(1/2波長板及び1/4波長板)とを組み合わせることで、波長依存性を緩和することは可能であり、450nm乃至650nmの全波長領域でほぼ等しくかつ高い楕円率が得られ、通過する光の波長にかかわらず円偏光に近い偏光状態の光が得られる。
しかしながら、このような構成を適用した場合、装置全体の薄型化が阻害されるだけでなく、コストアップにつながるといった課題がある。これに対して、偏光板と1種類の位相差板(1/4波長板)とを組み合わせた構成では、薄型化及びコストダウンが可能であるが、所望する光学特性が得られないといった課題がある。
そこで、この第1実施形態に係る半透過型液晶表示装置は、円偏光もしくはそれに近いような高い楕円率を有する偏光状態の光を利用するのではなく、所定範囲の楕円率を有する楕円偏光の偏光状態の光を積極的に利用しようとすることを特徴とするものである。
つまり、薄型化及びコストダウンといった課題に着目した場合、偏光板と、1種類の位相差板(1/4波長板)との組み合わせを最適化することにより、カラー表示に利用されるすべての波長範囲例えば450nm乃至650nmの波長範囲の光に対して、ほぼ均一な所定範囲の楕円率の偏光状態を形成することで光学特性を改善することが可能である。
第1実施形態に係るノーマリーホワイトモードの半透過型液晶表示装置による反射表示及び透過表示の動作について、より詳細に説明する。
まず、反射部PRにおける液晶層LQを通過する光は、液晶層LQに電位差を生じさせていない状態すなわち電圧無印加時において、以下のように動作する。すなわち、対向基板CT側から入射した外光は、第2偏光板61及び第2絶縁膜62を通過することにより例えば時計回りの楕円偏光の偏光状態に変換され、対向基板CTを介して液晶層LQに入射する。この楕円偏光は、液晶層LQを通過する際にπ/2の位相差が与えられた後に反射電極EPRに達する。反射電極EPRにより反射された反射光は、その時点でπの位相差が与えられ、再び液晶層LQを通過する際にπ/2の位相差が与えられる。これにより、液晶層LQを往復した楕円偏光は2πの位相差が与えられることになる。つまり、反射部PRによって反射された反射光は、時計回りの楕円偏光の偏光状態で対向基板CTを通過する。この楕円偏光は、第2絶縁膜62及び第2偏光板61を通過するため、カラーフィルタ34の色に即した単色の明表示を行なう。
一方、反射部PRにおける液晶層LQを通過する光は、液晶層LQに電位差を生じさせた状態すなわち電圧印加時において、以下のように動作する。すなわち、電圧無印加時と同様に、対向基板CT側から入射した外光は、第2偏光板61及び第2絶縁膜62を通過することにより例えば時計回りの楕円偏光の偏光状態に変換され、対向基板CTを介して液晶層LQに入射する。この楕円偏光は、液晶層LQを通過する際にπ/2の位相差が与えられた後に反射電極EPRによって反射され、再び液晶層LQを通過する際にπ/2の位相差が与えられる。この楕円偏光は、例えば電圧印加時の液晶層の残留リタデーションが0の場合には、液晶層LQを通過する際に位相差の影響を受けないので、そのままの偏光状態で反射電極EPRに達する。反射電極EPRにより反射された反射光は、前述と同様にその時点でπの位相差が与えられ、再び液晶層LQを通過するが、位相差の影響を受けないので、液晶層LQを往復した楕円偏光はπの位相差が与えられることになる。つまり、反射部PRによって反射された反射光は、反時計回りの楕円偏光の偏光状態に変換されて対向基板CTを通過する。この楕円偏光は、第2絶縁膜62及び第2偏光板61を通過しない。このため、暗表示、すなわち黒表示を行なう。
なお、液晶層LQに電圧を印加した場合には、基板界面の液晶分子は、配向規制力(アンカリング)により完全に立ちきらないため、電圧印加時の液晶層LQの残留リタデーションは0ではなく、数〜数十nm程度の残留リタデーションを有するのが通常である。その際は、第2絶縁膜62の位相差値を液晶層LQの残留リタデーションの分だけ小さくすることにより、反射電極EPRに達する光の偏光状態は液晶層LQの残留リタデーションが0の時と同一となり、上述と同様なメカニズムで黒表示を行うことができる。
このように、反射部PRでは、外光を選択的に反射することによって画像を表示する。
透過部PTにおける液晶層LQを通過する光は、液晶層LQに電位差を生じさせていない状態すなわち電圧無印加時において、以下のように動作する。すなわち、バックライトユニットBLから出射されたバックライト光は、第1偏光板51及び第1絶縁膜52を通過することにより例えば反時計回りの楕円偏光の偏光状態に変換され、アレイ基板ARを介して液晶層LQに入射する。この楕円偏光は、反射部PRの約2倍のギャップの透過部PTにおいて液晶層LQを通過する際にπの位相差が与えられる。つまり、透過部PTを透過した透過光は、時計回りの楕円偏光の偏光状態で対向基板CTを通過する。この楕円偏光は、第2絶縁膜62及び第2偏光板61を通過するため、カラーフィルタ34の色に即した単色の明表示を行なう。
一方、透過部PTにおける液晶層LQを通過する光は、液晶層LQに電位差を生じさせた状態すなわち電圧印加時において、以下のように動作する。すなわち、電圧無印加時と同様に、アレイ基板AR側から入射したバックライト光は、第1偏光板51及び第1絶縁膜52を通過することにより例えば反時計回りの楕円偏光の偏光状態に変換され、アレイ基板ARを介して液晶層LQに入射する。この楕円偏光は、例えば電圧印加時の液晶層の残留リタデーションが0の場合には、液晶層LQを通過する際に位相差の影響を受けないので、そのままの偏光状態で対向基板CTを通過する。この楕円偏光は、第2絶縁膜62及び第2偏光板61を通過しない。このため、暗表示、すなわち黒表示を行なう。
このように、透過部PTでは、バックライト光を選択的に透過することによって画像を表示する。
図5には、比較例の液晶表示装置、及び、第1実施形態の液晶表示装置のそれぞれの光学特性を比較した結果が示されている。比較例は、液晶表示パネルのそれぞれの外面に、偏光板及び2種類の位相差板(1/2波長板及び1/4波長板)を積層して構成されている。第1実施形態は、上述したように液晶表示パネルのそれぞれの外面に偏光板を配置するとともに液晶表示パネルの液晶層を保持するそれぞれの内面に1種類の位相差板(1/4波長板)を配置して構成されている。なお、ここでの比較例及び第1実施形態はともに表示モードがノーマリーホワイトの半透過型液晶表示装置として構成されている。
比較例では波長550nmの光に対して楕円率0.88が得られ、かつ、450nm乃至650nmの波長範囲でほぼ同等の楕円率が得られるように構成したのに対して、第1実施形態では波長550nmの光に対して楕円率0.75が得られ、かつ、450nm乃至650nmの波長範囲でほぼ同等の楕円率が得られるように構成している。
このような場合、比較例では、反射部による反射率が7%であったのに対して、第1実施形態でも、比較例とほぼ同等の反射率が得られ、6.98%であった。なお、ここで測定した反射率は、液晶表示装置の対向基板側から入射した白色の外光(入射光)の強度に対して、反射部により反射された反射光の強度の割合に相当し、ミノルタ社製の反射率計CM−508Dを用いて測定した。入射光は、対向基板に対してほぼ垂直な方向(対向基板の法線方向)から入射した拡散光である。反射光の強度は、対向基板の法線から8°傾斜した位置に配置した検出器によって測定した。
また、比較例では、反射部によるコントラストが25であったのに対して、第1実施形態では、コントラストが許容範囲内の15となった。なお、ここで測定したコントラストは、案室内においてトプコン社製の測定機器BM−5Aを用いて測定した。
さらに、比較例では、反射部により表示された画像の白色の色味が色度座標上において(0.319、0.339)であったのに対して、第1実施形態では、白色の色味が色度座標上において(0.321、0.341)であり、比較例とほぼ同等の白味が実現できた。なお、ここでの色味は、上述した各測定機器による測定と並行して色度座標値として測定した。
また、比較例では、透過部による透過率が4.4%であったのに対して、第1実施形態でも、比較例とほぼ同等の透過率が得られ、4.4%であった。なお、ここで測定した透過率は、液晶表示装置のアレイ基板側から入射した白色のバックライト光(入射光)の強度に対して、透過部を透過した透過光の強度の割合に相当し、トプコン社製の透過率計BM−5Aを用いて測定した。入射光は、アレイ基板に対してほぼ垂直な方向(アレイ基板の法線方向)から入射した拡散光である。透過光の強度は、対向基板の法線から8°傾斜した位置に配置した検出器によって測定した。
また、比較例では、透過部によるコントラストが136であったのに対して、第1実施形態では、コントラストが許容範囲内の113であった。さらに、比較例では、透過部により表示された画像の白色の色味が色度座標上において(0.303、0.327)であったのに対して、第1実施形態では、白色の色味が色度座標上において(0.310、0.330)であり、比較例とほぼ同等の白味が実現できた。
このように、偏光板と1つの位相差板(絶縁膜:1/4波長板)との組み合わせであっても、偏光板の吸収軸と位相差板の遅相軸との成す角度を最適化した状態で半透過型液晶表示装置に適用することにより、偏光板と2種類の位相差板(1/2波長板及び1/4波長板)とを組み合わせて構成した半透過型液晶表示装置と同等の機能を実現することができ、反射部による反射表示及び透過部による透過表示のいずれにおいても良好は光学特性を実現することができる。
したがって、構成を簡素化することができ、しかも厚さを薄くすることができるため、低コストで薄型化を同時に実現した半透過型液晶表示装置を提供することが可能となる。
次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した第1実施形態では、偏光板と1つの位相差板(絶縁膜:1/4波長板)との組み合わせを最適化することで光学特性を改善したが、この第2実施形態では、偏光板と2種類の位相差板(1/2波長板及び1/4波長板)との組み合わせを最適化することでさらに光学特性を改善しようとするものである。
すなわち、図6に示すように、第2実施形態に係る液晶表示装置は、アレイ基板ARの液晶層LQを保持する面とは反対の外面に設けられた第1偏光板51と、アレイ基板ARの液晶層LQを保持する面に設けられた位相差機能を有する第1絶縁膜52と、第1偏光板51に積層して設けられた位相差機能を有する第1位相差板53と、対向基板CTの液晶層LQを保持する面とは反対の外面に設けられた第2偏光板61と、対向基板CTの液晶層LQを保持する面に設けられた位相差機能を有する第2絶縁膜62と、第2偏光板61に積層して設けられた位相差機能を有する第2位相差板63と、を備えている。
このような第1偏光板51と第1絶縁膜52と第1位相差板53との組み合わせ、及び、第2偏光板61と第2絶縁膜62と第2位相差板63との組み合わせは、これらを通過する光の偏光状態を制御し、液晶層LQに入射するほぼ円偏光を形成する。すなわち、第1偏光板51と第1絶縁膜52と第1位相差板53との組み合わせは、これらに入射したバックライト光の偏光状態を制御し、これらを通過した光すなわち液晶層LQに入射する直前の光の偏光状態を楕円率の比較的高いほぼ円偏光に変換する。また、第2偏光板61と第2絶縁膜62と第2位相差板63との組み合わせは、これらに入射した外光の偏光状態を制御し、これらを通過した光すなわち液晶層LQに入射する直前の光の偏光状態を比較的高いほぼ円偏光に変換する。
第1絶縁膜52及び第2絶縁膜62は、光透過性を有する材料によって形成され、所定波長の光に対して常光線と異常光線との間に1/4波長の位相差を与えるいわゆる1/4波長板としての機能を有する。また、第1位相差板53及び第2位相差板63は、光透過性を有する材料によって形成され、所定波長の光に対して常光線と異常光線との間に1/2波長の位相差を与えるいわゆる1/2波長板としての機能を有する。
この第2実施形態では、第1絶縁膜52は、反射電極EPRよりも下層すなわち絶縁基板10側に配置され、例えば上述した層間絶縁膜16として構成されている。このように、単層の第1絶縁膜52が位相差板としての機能及び層間絶縁膜としての機能を兼ね備えたことにより、従来の構造と比較してもアレイ基板ARの厚さ及び液晶表示パネルLPNの厚さを薄くすることができ、しかも、光学フィルムの数を減少させることができる。なお、この第1絶縁膜52は、位相差板及び層間絶縁膜を兼ねることなく、層間絶縁膜16とは別個にアレイ基板ARの液晶層LQを保持する面に光透過性を有する位相差板として配置してもよい。
また、この第2実施形態では、第2絶縁膜62は、対向電極ETと第2配向膜36との間に配置されている。なお、この第2絶縁膜62は、上述した第2配向膜36として構成してもよい。このように、単層の第2絶縁膜62が位相差板としての機能及び配向膜としての機能を兼ね備えた場合には、従来の構造と比較しても対向基板CTの厚さ及び液晶表示パネルLPNの厚さを薄くすることができ、しかも、光学フィルムの数を減少させることができる。
上述したように、この第2実施形態では、2種類の位相差板を用いて構成した表示モードがノーマリーホワイトの半透過型カラー液晶表示装置において、第1実施形態よりも視野角を拡大することができるすなわち視野角特性を改善することができる。また、カラー表示に利用されるすべての波長範囲において所定のリタデーション値を実現することができるすなわちリタデーション値の波長依存性を緩和することができ、波長に依存することなく高い楕円率すなわち楕円率が1に近い偏光状態の光(実質的に円偏光)を液晶表示パネルに入射させることができるので、光の利用効率の高い高コントラストの透過表示及び反射表示が可能となる。
つまり、液晶表示パネルの外面には偏光板及び1種類の位相差板を重ねて配置するだけであり、液晶表示パネルの内部に位相差機能を有する絶縁膜を配置することで光学特性の良好な液晶表示装置を提供することができる。このとき、液晶表示パネルの内部に配置される絶縁膜、例えば、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜、配向膜などの光透過性を有する絶縁膜が位相差機能を兼ね備えることにより、液晶表示パネルの厚みを増すことがなく、しかも、光学フィルム数を減少させることができる。したがって、薄型化及び低コスト化が実現できる。
上述した第2実施形態では、偏光板と1つの位相差板すなわち1/2波長板との積層体を液晶表示パネルの両外面に設け、1つの位相差板すなわち1/4波長板としての機能を有する絶縁膜(第1絶縁膜及び第2絶縁膜)を液晶表示パネルの内部における液晶層を保持する両基板面に設けたが、位相差板の配置位置はこの例に限定されるものではない。
例えば、偏光板と1つの位相差板すなわち1/4波長板との積層体を液晶表示パネルの両外面に設け、1つの位相差板すなわち1/2波長板としての機能を有する絶縁膜(第1絶縁膜及び第2絶縁膜)を液晶表示パネルの内部における液晶層を保持する両基板面に設けてもよい。このような配置であっても、偏光板の吸収軸とそれぞれの位相差板の遅相軸との成す角度を最適化した状態で配置することにより、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上述した各実施形態では、液晶層LQは、ツイスト角が0度のホモジニアス配向の液晶分子40を含むような液晶組成物によって構成したが、この発明は、液晶分子40のツイスト角によって限定されるものではない。例えば、液晶層LQは、ツイスト角が45度のツイスト配向の液晶分子を含むような液晶組成物によって構成してもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、第1実施形態に係る半透過型液晶表示装置の断面構造を概略的に示す図である。 図3は、図2に示した液晶表示装置において液晶分子のダイレクタ、第1偏光板及び第2偏光板の吸収軸、及び、第1絶縁膜及び第2絶縁膜の遅相軸の配置関係を説明するための図である。 図4は、第1実施形態における第1偏光板及び第2偏光板の吸収軸、第1絶縁膜及び第2絶縁膜の遅相軸、及び、第1絶縁膜及び第2絶縁膜のリタデーション値とを示す図である。 図5は、比較例及び第1実施形態における光学特性の比較結果を示す図である。 図6は、第2実施形態に係る半透過型液晶表示装置の断面構造を概略的に示す図である。
符号の説明
LPN…液晶表示パネル、AR…アレイ基板、CT…対向基板、LQ…液晶層、PT…透過部、PR…反射部、51…第1偏光板、52…第1絶縁膜、53…第1位相差板、61…第2偏光板、62…第2絶縁膜、63…第2位相差板、BL…バックライトユニット、PX…画素

Claims (8)

  1. マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに反射部及び透過部を有する液晶表示装置において、
    互いに対向して配置された第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
    前記第1基板の前記液晶層を保持する面に設けられた位相差機能を有する第1絶縁膜と、
    前記第1基板の前記液晶層を保持する面とは反対の外面に設けられた第1偏光板と、
    前記第2基板の前記液晶層を保持する面に設けられた位相差機能を有する第2絶縁膜と、
    前記第2基板の前記液晶層を保持する面とは反対の外面に設けられた第2偏光板と、を備え、
    前記第1絶縁膜と前記第1偏光板との組み合わせ、及び、前記第2絶縁膜と前記第2偏光板との組み合わせは、これらを通過する光の偏光状態を制御し、前記液晶層に入射する楕円偏光を形成することを特徴とする液晶表示装置。
  2. マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに反射部及び透過部を有する液晶表示装置において、
    互いに対向して配置された第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
    前記第1基板の前記液晶層を保持する面に設けられた位相差機能を有する第1絶縁膜と、
    前記第1基板の前記液晶層を保持する面とは反対の外面に設けられた第1偏光板と、
    前記第1偏光板に積層して設けられた位相差機能を有する第1位相差板と、
    前記第2基板の前記液晶層を保持する面に設けられた位相差機能を有する第2絶縁膜と、
    前記第2基板の前記液晶層を保持する面とは反対の外面に設けられた第2偏光板と、
    前記第2偏光板に積層して設けられた位相差機能を有する第2位相差板と、を備え、
    前記第1絶縁膜と前記第1偏光板と前記第1位相差板との組み合わせ、及び、前記第2絶縁膜と前記第2偏光板と前記第2位相差板との組み合わせは、これらを通過する光の偏光状態を制御し、前記液晶層に入射するほぼ円偏光を形成することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜は、所定波長の光に対して常光線と異常光線との間に1/4波長の位相差を与えることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1位相差板及び前記第2位相差板は、所定波長の光に対して常光線と異常光線との間に1/2波長の位相差を与えることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. さらに、前記第1基板側から前記液晶表示パネルを照明するバックライトユニットを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  6. 表示モードがノーマリーホワイトであることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1基板及び前記第2基板は、それぞれ前記液晶層を保持する面に、前記液晶層に含まれる液晶分子をホモジニアス配向するための第1配向膜及び第2配向膜を備え、
    前記第2絶縁膜は、前記第2配向膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  8. 前記反射部及び前記透過部は、それぞれ前記第1基板の前記液晶層を保持する面に、反射電極及び透過電極を備え、
    前記反射電極は、前記第1絶縁膜よりも前記液晶層側に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076030A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Seiko Epson Corp 液晶装置、電子機器および投射型表示装置
JP2014170247A (ja) * 2014-06-23 2014-09-18 Seiko Epson Corp 液晶装置および電子機器

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