JP2007025470A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示品位の良好が良好であって、且つ、装置全体の薄型化及び低コスト化が可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】液晶表示パネルLPNの一方の外面に設けられ第1偏光板51及び第1偏光板51と液晶表示パネルLPNとの間に配置され第1偏光板51を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第1位相差板52を含む第1光学素子OD1と、液晶表示パネルLPNの他方の外面に設けられ第2偏光板61及び第2偏光板61と液晶表示パネルLPNとの間に配置され第2偏光板61を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第2位相差板62を含む第2光学素子OD2と、第2光学素子OD2と液晶表示パネルLPNとの間に配置された前方散乱フィルム71と、を備え、液晶表示パネルLPNの主視角方向と前方散乱フィルム71の主散乱方向とが面内で略平行であることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、液晶表示装置に係り、特に、ホモジニアス配向した液晶分子を含む液晶層を備え、外光及びバックライト光の少なくとも一方を利用して画像を表示する液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、薄型、軽量かつ低消費電力であることから、OA機器や携帯型情報端末等のディスプレイとして広く使用されている。特に、画素毎にスイッチング素子を配置したアクティブマトリクス型の液晶表示装置は、表示特性が優れているため、表示デバイスの主流になりつつあり、また研究開発も盛んに行われている。
このような液晶表示装置のうち、液晶表示パネルを構成するアレイ基板及び対向基板の外面にそれぞれ光の偏光状態を制御する偏光制御素子を備えて構成された液晶表示装置がある。この偏光制御素子は、偏光板と、2種類の位相差板(所定波長の光に対して常光線と異常光線との間に1/2波長の位相差を与える1/2波長板、及び、1/4波長の位相差を与える1/4波長板)とを組み合せた波長依存性の少ないいわゆる広帯域円偏光フィルムを構成している。このような偏光制御素子と前方散乱フィルムとを組み合わせ、視野角の拡大を図った液晶表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平2002−196114号公報
上述したような構成の液晶表示装置においては、複数の位相差板を組み合わせて広帯域化(位相差板の波長依存性の緩和)を図っているため、偏光制御素子全体が厚くなる。このため、偏光制御素子の厚みによって装置全体の薄型化が阻害され、しかも、複数の位相差板を必要とする偏光制御素子によって装置全体のコストアップにつながるといった課題がある。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、表示品位の良好が良好であって、且つ、装置全体の薄型化及び低コスト化が可能な液晶表示装置を提供することにある。
この発明の第1の態様による液晶表示装置は、
マトリクス状に配置された複数の画素を有する液晶表示装置であって、
互いに対向して配置された第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルの一方の外面に設けられ、第1偏光板、及び、前記第1偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され前記第1偏光板を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第1位相差板、を含む第1光学素子と、
前記液晶表示パネルの他方の外面に設けられ、第2偏光板、及び、前記第2偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され前記第2偏光板を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第2位相差板、を含む第2光学素子と、
前記第2光学素子と前記液晶表示パネルとの間に配置された前方散乱フィルムと、を備え、
前記液晶表示パネルの主視角方向と前記前方散乱フィルムの主散乱方向とが面内で略平行であることを特徴とする。
この発明の第2の態様による液晶表示装置は、
マトリクス状に配置された複数の画素を有する液晶表示装置であって、
互いに対向して配置された第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルの一方の外面に設けられ、第1偏光板、及び、前記第1偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され前記第1偏光板を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第1位相差板、を含む第1光学素子と、
前記液晶表示パネルの他方の外面に設けられ、第2偏光板、及び、前記第2偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され前記第2偏光板を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第2位相差板、を含む第2光学素子と、
前記第2光学素子と前記液晶表示パネルとの間に配置された第1前方散乱フィルムと、
前記第2光学素子と前記第1前方散乱フィルムとの間に配置された第前方散乱フィルムと、を備え、
前記第1前方散乱フィルムの第1主散乱方向と前記第2前方散乱フィルムの第2主散乱方向とが面内で略直交することを特徴とする。
この発明によれば、表示品位の良好が良好であって、且つ、装置全体の薄型化及び低コスト化が可能な液晶表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。ここでは、外光を利用して画像を表示する反射部及びバックライト光を利用して画像を表示する透過部をそれぞれの画素に有する半透過型液晶表示装置を例に説明するが、この例に限らない。例えば、各画素が反射部のみを有する反射型液晶表示装置、各画素が透過部のみを有する透過型液晶表示装置、表示領域を構成する一部の画素が反射部を有するとともに他の画素が透過部を有するような液晶表示装置など種々のタイプの液晶表示装置に適用可能である。
図1及び図2に示すように、液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプの半透過型カラー液晶表示装置であって、液晶表示パネルLPNを備えている。この液晶表示パネルLPNは、アレイ基板(第1基板)ARと、アレイ基板ARと互いに対向して配置された対向基板(第2基板)CTと、これらアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えて構成されている。
また、この液晶表示装置は、液晶表示パネルLPNの一方の外面(すなわちアレイ基板ARの液晶層LQを保持する面とは反対の外面)に設けられた第1光学素子OD1、及び、液晶表示パネルLPNの他方の外面(すなわち対向基板CTの液晶層LQを保持する面とは反対の外面)に設けられた第2光学素子OD2を備えている。さらに、この液晶表示装置は、第1光学素子OD1側から液晶表示パネルLPNを照明するバックライトユニットBLを備えている。
このような液晶表示装置は、画像を表示する表示領域DSPにおいて、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXを備えている。各画素PXは、外光を選択的に反射することによって画像を表示(反射表示)する反射部PRと、バックライトユニットBLからのバックライト光を選択的に透過することによって画像を表示(透過表示)する透過部PTと、を有している。
アレイ基板ARは、ガラス板や石英板などの光透過性を有する絶縁基板10を用いて形成される。すなわち、このアレイ基板ARは、表示領域DSPにおいて、画素毎に配置されたm×n個の画素電極EP、これら画素電極EPの行方向に沿ってそれぞれ形成されたn本の走査線Y(Y1〜Yn)、これら画素電極EPの列方向に沿ってそれぞれ形成されたm本の信号線X(X1〜Xm)、各画素PXにおいて走査線Yと信号線Xとの交差位置近傍に配置されたm×n個のスイッチング素子W(例えば薄膜トランジスタ)、液晶容量CLCと並列に補助容量CSを構成するよう画素電極EPに容量結合する補助容量線AYなどを備えている。
アレイ基板ARは、さらに、表示領域DSPの周辺の駆動回路領域DCTにおいて、n本の走査線Yに接続された走査線ドライバYDを構成する少なくとも一部、及び、m本の信号線Xに接続された信号線ドライバXDを構成する少なくとも一部を備えている。走査線ドライバYDは、コントローラCNTによる制御に基づいてn本の走査線Yに順次走査信号(駆動信号)を供給する。また、信号線ドライバXDは、コントローラCNTによる制御に基づいて各行のスイッチング素子Wが走査信号によってオンするタイミングでm本の信号線Xに映像信号(駆動信号)を供給する。これにより、各行の画素電極EPは、対応するスイッチング素子Wを介して供給される映像信号に応じた画素電位にそれぞれ設定される。
各スイッチング素子Wは、例えば、Nチャネル薄膜トランジスタであり、絶縁基板10上に配置されたポリシリコン半導体層12を備えている。ポリシリコン半導体層12は、チャネル領域12Cを挟んだ両側にそれぞれソース領域12S及びドレイン領域12Dを有している。このポリシリコン半導体層12は、ゲート絶縁膜14によって覆われている。
スイッチング素子Wのゲート電極WGは、1本の走査線Yに接続され(あるいは走査線Yと一体的に形成され)、走査線Y及び補助容量線AYとともにゲート絶縁膜14上に配置されている。これらゲート電極WG、走査線Y、及び、補助容量線AYは、層間絶縁膜16によって覆われている。
スイッチング素子Wのソース電極WS及びドレイン電極WDは、層間絶縁膜16上においてゲート電極WGの両側に配置されている。ソース電極WSは、1本の信号線Xに接続される(あるいは信号線Xと一体に形成される)とともに、ポリシリコン半導体層12のソース領域12Sにコンタクトしている。ドレイン電極WDは、1個の画素電極EPに接続される(あるいは画素電極EPと一体に形成される)とともに、ポリシリコン半導体層12のドレイン領域12Dにコンタクトしている。これらソース電極WS、ドレイン電極WD、及び信号線Xは、有機絶縁膜18によって覆われている。
画素電極EPは、反射部PRに対応して設けられた反射電極EPR及び透過部PTに対応して設けられた透過電極EPTを有している。反射電極EPRは、有機絶縁膜18上に配置され、ドレイン電極WDと電気的に接続されている。この反射電極EPRは、アルミニウムなどの光反射性を有する金属膜によって形成される。透過電極EPTは、層間絶縁膜16上に配置され、反射電極EPRと電気的に接続されている。この透過電極EPTは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)などの光透過性を有する金属膜によって形成される。すべての画素PXに対応した画素電極EPは、配向膜20によって覆われている。
一方、対向基板CTは、ガラス板や石英板などの光透過性を有する絶縁基板30を用いて形成される。すなわち、この対向基板CTは、表示領域DSPにおいて、各画素PXを区画するブラックマトリクス32、ブラックマトリクス32によって囲まれた各画素に配置されたカラーフィルタ34、対向電極ETなどを備えている。
ブラックマトリクス32は、アレイ基板ARに設けられた走査線Yや信号線Xなどの配線部に対向するように配置されている。カラーフィルタ34は、互いに異なる複数の色、例えば赤色、青色、緑色といった3原色にそれぞれ着色された着色樹脂によって形成されている。赤色着色樹脂、青色着色樹脂、及び緑色着色樹脂は、それぞれ赤色画素、青色画素、及び緑色画素に対応して配置されている。
なお、カラーフィルタ34は、反射部PRと透過部PTとで光学濃度が異なるように形成しても良い。すなわち、反射部PRでは、表示に寄与する外光がカラーフィルタ34を2回通過するのに対して、透過部PTでは、表示に寄与するバックライト光がカラーフィルタ34を1回通過するのみである。したがって、反射部PRと透過部PTとで色味を整えるためには、反射部PRに配置された着色樹脂の光学濃度を透過部PTに配置された着色樹脂の半分程度にすることが望ましい。
対向電極ETは、すべての画素PXの画素電極EPに対向するように配置されている。この対向電極ETは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)などの光透過性を有する金属膜によって形成される。また、この対向電極ETは、配向膜36によって覆われている。
このような対向基板CTと上述したようなアレイ基板ARとをそれぞれの配向膜20及び36が対向するように配置したとき、両者の間に配置された図示しないスペーサにより、所定のギャップが形成される。このとき、反射部PRには、透過部PTのほぼ半分程度のギャップが形成される。この実施の形態では、反射部PRのギャップは約2.8μmであり、透過部PTのギャップは約4.8μmに設定した。
液晶層LQは、これらアレイ基板ARの配向膜20と対向基板CTの配向膜36との間に形成されたギャップに封入された液晶分子40を含む液晶組成物で構成さていれる。この実施の形態では、液晶層LQは、ツイスト角は0deg(ホモジニアス配向)の液晶分子40を含んでいる。
図3に示すように、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2は、これらを通過した光の偏光状態を制御する。すなわち、第1光学素子OD1は、液晶層LQに楕円偏光の偏光状態を有する光が入射するように自身を通過する光の偏光状態を制御する。したがって、第1光学素子OD1に入射したバックライト光の偏光状態は、第1光学素子OD1を通過した際に楕円偏光に変換される。その後、第1光学素子OD1から出射されたバックライト光は、楕円偏光の偏光状態を保って液晶層LQに入射する。
また、第2光学素子OD2も同様に、液晶層LQに楕円偏光の偏光状態を有する光が入射するように自身を通過する光の偏光状態を制御する。したがって、第2光学素子OD2に入射した外光の偏光状態は、第2光学素子OD1を通過した際に楕円偏光に変換される。その後、第2光学素子OD2から出射された外光は、楕円偏光の偏光状態を保って液晶層LQに入射する。
第1光学素子OD1は、第1偏光板51と、第1偏光板51と液晶表示パネルLPNとの間に配置された第1位相差板52と、を備えている。第2光学素子OD2は、第2偏光板61と、第2偏光板61と液晶表示パネルLPNとの間に配置された第2位相差板62と、を備えている。
第1偏光板51及び第2偏光板61は、光の進行方向に直交する平面内において、互いに直交する吸収軸及び透過軸を有している。これらの第1偏光板51及び第2偏光板61は、ランダムな方向の振動面を有する光から、透過軸と平行な1方向の振動面を有する光すなわち直線偏光の偏光状態を有する光を取り出すものである。
第1位相差板52は、第1偏光板51を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する。また、第2位相差板62は、第2偏光板61を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する。すなわち、第1位相差板52及び第2位相差板62は、それらの進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光の間に1/4波長の位相差を与える機能を有している。
以下の説明では、第1偏光板51及び第2偏光板61については、それぞれの吸収軸A1及びA2によってそれぞれの配置を特定し、また、第1位相差板52及び第2位相差板62については、それぞれの遅相軸D1及びD3によってそれぞれの配置を特定するものとする。
ここでは、図4に示すように、この実施の形態に係る液晶表示装置においては、対向基板側から観察したとき、アレイ基板AR(または対向基板CT)の主面に平行な平面内において、便宜上、互いに直交するX軸及びY軸を定義し、この平面の法線方向をZ軸と定義する。面内とは、X軸及びY軸で規定される平面内に相当する。ここで、X軸は画面の水平方向に対応し、Y軸は画面の垂直方向に対応するものとする。また、X軸の正(+)の方向(0°方位)が画面の右側に対応し、X軸の負(−)の方向(180°方位)が画面の左側に対応するものとする。さらに、Y軸の正(+)の方向(90°方位)が画面の上側に対応し、Y軸の負(−)の方向(270°方位)が画面の下側に対応するものとする。
第1位相差板52及び第2位相差板62は、上述したように、互いに直交する遅相軸及び進相軸を有している。遅相軸は、複屈折を議論する上で、相対的に屈折率の大きな軸に対応し、進相軸は、相対的に屈折率の小さな軸に対応する。遅相軸は、異常光線の振動面と一致するものとする。進相軸は、常光線の振動面と一致するものとする。常光線及び異常光線の屈折率をそれぞれno及びneとし、それぞれの光線の進行方向に沿った位相差板の厚さをdとしたとき、位相差板のリタデーション値Δn・d(nm)は、(ne・d−no・d)で定義される(つまり、Δn=ne−no)。
第1位相差板52及び第2位相差板62は、進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光の間に1/4波長の位相差を与えるいわゆる1/4波長板である。つまり、第1位相差板52は、面内において、その遅相軸が第1偏光板51の吸収軸(または透過軸)に対して所定の角度(鋭角)を形成するように配置することにより、第1偏光板51を透過した直線偏光を所定の楕円率(=短軸方向の振幅/長軸方向の振幅)を有する楕円偏光に変換する機能を有している。同様に、第2位相差板62は、面内において、その遅相軸が第2偏光板61の吸収軸(または透過軸)に対して所定の角度(鋭角)を形成するように配置することにより、第2偏光板61を透過した直線偏光を所定の楕円率を有する楕円偏光に変換する機能を有している。
一般に、位相差板を構成する複屈折材料は、常光線に対する屈折率no及び異常光線に対する屈折率neが光の波長に依存する特性を有している。このため、位相差板のリタデーション値Δn・dは、通過する光の波長に依存することになる。このため、カラー表示に利用されるすべての波長範囲において、所定のリタデーションを付与して円偏光を形成するためには、少なくとも2種類の位相差板(1/2波長板及び1/4波長板)を組み合わせ、位相差板のリタデーション値の波長依存性を緩和している。
これに対して、この実施の形態では、単一の偏光板51または61と単一の位相差板52または62とを組み合わせ、偏光板の吸収軸と位相差板の遅相軸とのなす角度を最適化することにより、入射光の波長にかかわらずほぼ一定の楕円率を有する楕円偏光を形成するように構成している。ここでは、その最適化条件として、第1光学素子OD1については、第1偏光板51の吸収軸A1と第1位相差板52の遅相軸D1との成す鋭角の角度θは、25度以上70度以下の範囲に設定される。また、第2光学素子OD2についても同様に、第2偏光板61の吸収軸A2と第2位相差板62の遅相軸D3との成す鋭角の角度θは、25度以上70度以下の範囲に設定される。
以下に、角度θのさらに望ましい範囲について検討する。
カラー表示に利用される特定波長(例えば、470nm(青色)、550nm(緑色)、610nm(赤色))の光について楕円率は、吸収軸A1と遅相軸D1とのなす角度(あるいは、吸収軸A2と遅相軸D3とのなす角度)θに依存する。良好な表示品位を実現するためには、特定波長すべての光について略同等且つ高い楕円率に設定することが望ましい。
角度θ=45°とした時、波長550nmの光と470nmの光とで楕円率の差が0.15程度となり、光学特性の劣化がみられる。これに対して、角度θが40度より小さい場合、または、角度θが45度より大きい鋭角の場合、各波長の光で得られる楕円率の差を十分に小さくすることができる。これは、カラー表示に利用されるすべての波長範囲(450nm乃至650nm)の光に対して、ほぼ均一な楕円率の偏光状態を形成することができることを意味する。これにより、光学特性の改善の傾向がみられる。
より望ましくは、角度θを30度以下、または、角度θを50度以上の鋭角とすることにより、カラー表示に利用されるすべての波長範囲(450nm乃至650nm)の光に対して、楕円率の差が0.1以下の楕円偏光を形成することができ、更なる光学特性の改善効果が期待できる。
したがって、この実施の形態に係る液晶表示装置に上述したような構成の第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2を適用する場合、角度θを40度より小さい角度、または、45度より大きい鋭角に設定する、より望ましくは、角度θを30度以下、または、50度以上の鋭角に設定する。これにより、液晶層に入射する楕円偏光の偏光状態を有する波長450nm乃至650nmの範囲の光の楕円率は、その最大値と最小値との差が0.15より小さい、望ましくは0.1以下と設定することができ、光学特性を改善することができるとともに、良好な表示品位を実現することができる。
また、比視感度の相対的に高い緑色の光例えば波長550nmの光について着目すると、第1光学素子OD1(あるいは第2光学素子OD2)を通過して形成された楕円偏光の楕円率が0.65より小さい場合、他の波長の光の楕円率との差を小さくすることができる(すなわち波長依存性を低減できる)。しかしながら、このような第1光学素子OD1(あるいは第2光学素子OD2)を備えた半透過型の液晶表示装置では、反射部による反射率が著しく低下してしまう。特に、楕円率が0.5を下回る場合、反射部による反射率が10%以上低下してしまい、反射型液晶表示装置として利用した場合に表示される画像の品位が著しく低下してしまうので好ましくない。
同様に、波長550nmの光について、第1光学素子OD1(あるいは第2光学素子OD2)を通過して形成された楕円偏光の楕円率が0.8を上回る場合では、上述したように波長依存性が大きくなるため、他の波長の光との楕円率差が0.15程度まで拡大してしまう。特に、楕円率が0.85を上回る場合、反射型液晶表示装置として利用した場合に表示される白色の色味が黄色に着色化し、表示される画像の品位が著しく低下してしまうので好ましくない。
このように、波長550nmの光の楕円率を0.5以上0.85以下とするためには、第1光学素子OD1(あるいは第2光学素子OD2)における角度θは25度以上65度以下に設定される。また望ましくは、波長550nmの光の楕円率を0.65以上0.8以下とするためには、第1光学素子OD1(あるいは第2光学素子OD2)における角度θは28度以上40度以下、または、48度以上57度以下に設定される。
したがって、この実施の形態に係る液晶表示装置に上述したような構成の第1光学素子OD1(あるいは第2光学素子OD2)を適用する場合、角度θを上述した範囲に設定することにより、液晶層に入射する楕円偏光の偏光状態を有する波長550nmの光の楕円率は、0.5以上0.85以下、望ましくは、0.65以上0.8以下に設定することで、光学特性を改善することができるとともに、良好な表示品位を実現することができる。
以上のことから、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2におけるθは、25度以上65度以下の範囲に設定され、楕円率の差(0.15より小さい)及び550nmの光の楕円率(0.5以上0.85以下)の範囲を考慮すると、θは、25度以上で40度より小さい範囲または45度より大きく65度以下の範囲に設定されることが望ましい。
このように、偏光板の吸収軸と位相差板の遅相軸との成す鋭角の角度を上述した範囲に設定することにより、カラー表示に利用されるすべての波長範囲例えば450nm乃至650nmの波長範囲の光に対して、所定範囲の楕円率の偏光状態を形成することができ、ほぼ均一な楕円率の楕円偏光を利用することができる。つまり、複数の位相差板すなわち1/2波長板及び1/4波長板を組み合せることなく、単一の位相差板(1/4波長板)におけるリタデーション値の波長依存性による光学特性の劣化も防止することが可能となる。このため、複数の位相差板を積層した構造の光学素子と比較して全体の厚みを薄くすることができる。また、このような光学素子を備えた液晶表示装置全体の薄型化も可能となる。さらに、光学素子の構成を簡素化できるため、低コスト化も可能となる。
また、上述した実施の形態に係る液晶表示装置は、第2光学素子OD2と液晶表示パネルLPNとの間に配置された前方散乱フィルム71を備えている。この前方散乱フィルム71は、図5に示すように、特定の入射角で入射した光を特定の主散乱方向に前方散乱するように構成されており、他の入射角で入射した光は透過する特性を有している。
このため、液晶表示パネルLPNを透過した光の後方散乱が抑制され、表示画像のにじみやボケを改善することが可能となる。また、主散乱方向のみに前方散乱するため、主散乱方向での輝度が向上し、例え前方散乱フィルム71を配置しない構造で階調反転が生じていたとしても、それを改善することができる。つまり、実質的に視野角を拡大することが可能となる。
図3に示したような構成においては、前方散乱フィルム71は、主散乱方向が面内において視野角を拡大したい方位すなわち主視角方向と略平行となるように設定される。液晶分子40がホモジニアス配向した液晶層を備える液晶表示装置においては、液晶分子40のダイレクタの方位が主視角方向に相当する。
すなわち、液晶分子40のダイレクタ(液晶分子40の長軸方向)40Dは、図4に示すX−Y平面内において、Y軸と平行(X軸を基準とした場合(X軸上の正方向を0°方位とした場合)の270°の方位)に設定したとする。図6に示すように、液晶表示パネルの法線ZとY軸とを含むY−Z平面内において、法線Zを基準としてY軸の正(+)の方向に倒れたときの法線Zとのなす角度Θ(deg)を正(+)とし、法線Zを基準としてY軸の負(−)の方向に倒れたときの法線Zとのなす角度Θを負(−)とするとき、液晶分子40のダイレクタ40Dは、法線Zとのなす角度Θが負の範囲に存在する。ここでは、液晶分子40のダイレクタ40Dが存在する範囲すなわちΘが0°から−90°までの範囲を主視角方向(画面下側)とし、液晶分子40のダイレクタ40Dが存在しない範囲すなわちΘが0°から+90°までの範囲を反主視角方向(画面上側)とする。
先に説明したように、単一の偏光板51または61と単一の位相差板52または62との組み合わせを最適化することにより、光学素子OD1及びOD2において位相差板の波長依存性を改善したとしても、ホモジニアス配向した液晶分子40のダイレクタ40Dと光学素子との組み合わせが最適化されなければ、結果として主視角方向(270°方位)で階調反転を生ずる。このような場合、主散乱方向が主視角方向と略平行となるように前方散乱フィルム71を配置することにより、光学素子自体の最適化条件を乱すことなく、主視角方向での階調反転が改善され、結果として、主視角方向での視野角を拡大することができる。
また、上述した実施の形態に係る液晶表示装置は、図7に示すように、第2光学素子OD2と液晶表示パネルLPNとの間に配置された第1前方散乱フィルム71A及び第2前方散乱フィルム71Bを備えて構成しても良い。これらの第1前方散乱フィルム71A及び第2前方散乱フィルム71Bは、図5を参照して説明した通り、特定の入射角で入射した光を特定の主散乱方向に前方散乱するように構成されており、他の入射角で入射した光は透過する特性を有している。
図7に示したような構成においては、第1前方散乱フィルム71Aの第1主散乱方向と、第2前方散乱フィルム71bの第2主散乱方向とは、面内において略直交する。このような構成の場合、第1主散乱方向及び第2主散乱方向での輝度が向上するのみならず、これらの相乗効果により、面内で第1主散乱方向及び第2主散乱方向をそれぞれ中心として45度の範囲での輝度が向上する。つまり、面内での広範囲にわたる階調反転を改善することができ、図3に示した例よりもさらに視野角を拡大することが可能となる。
液晶分子40がホモジニアス配向した液晶層を備える液晶表示装置においては、液晶分子40のダイレクタの方位と、第1主散乱方向及び第2主散乱方向との面内でのなす角度が略45となるように設定される。これにより、主視角方向(例えば270°方位)での階調反転を改善することができるとともに、他の方位(例えば0°方位及び180°方位)での階調反転も改善することができ、さらなる視野角の拡大が可能となる。
次に、表示モードがノーマリーホワイトモードの半透過型液晶表示装置による反射表示及び透過表示の動作について、図2を参照してより詳細に説明する。
まず、反射部PRにおける液晶層LQを通過する光は、液晶層LQに電位差を与えていない状態すなわち電圧無印加時において、以下のように動作する。すなわち、対向基板CT側から入射した外光は、第2光学素子OD2を通過することにより例えば時計回りの楕円偏光の偏光状態を有するように変換された後、対向基板CTを介して液晶層LQに入射する。この楕円偏光は、液晶層LQを通過する際にπ/2の位相差が与えられた後に反射電極EPRに達する。反射電極EPRにより反射された反射光は、その時点でπの位相差が与えられ、再び液晶層LQを通過する際にπ/2の位相差が与えられる。つまり、液晶層LQを往復した楕円偏光は2πの位相差が与えられることになる。したがって、反射部PRによって反射された反射光は、時計回りの楕円偏光の偏光状態を保って対向基板CTを通過する。この楕円偏光は、第2光学素子OD2を通過可能であるため、カラーフィルタ34の色に即した単色の明表示に寄与する。
一方、反射部PRにおける液晶層LQを通過する光は、液晶層LQに電位差を与えた状態すなわち電圧印加時において、以下のように動作する。すなわち、電圧無印加時と同様に、対向基板CT側から入射した外光は、第2光学素子OD2を通過することにより例えば時計回りの楕円偏光の偏光状態を有するように変換され、対向基板CTを介して液晶層LQに入射する。この楕円偏光は、電圧印加時の液晶層LQの残留リタデーションが0の場合には、液晶層LQを通過する際に位相差の影響を受けないので、そのままの偏光状態を保って反射電極EPRに達する。反射電極EPRにより反射された反射光は、前述と同様にその時点でπの位相差が与えられ、再び液晶層LQを通過するが、位相差の影響を受けないので、液晶層LQを往復した楕円偏光はπの位相差が与えられることになる。つまり、反射部PRによって反射された反射光は、反時計回りの楕円偏光の偏光状態に変換されて対向基板CTを通過する。この楕円偏光は、第2光学素子OD2を通過しない。このため、暗表示すなわち黒表示となる。
なお、液晶層LQに電圧を印加した場合には、基板界面の液晶分子は、配向規制力(アンカリング)により完全に立ちきらないため、電圧印加時の液晶層LQの残留リタデーションは0ではなく、数〜数十nm程度の残留リタデーションを有するのが通常である。その際は、第2光学素子OD2を構成するいずれかの層のリタデーション値を液晶層LQの残留リタデーションの分だけ小さくすることにより、反射電極EPRに達する光の偏光状態は液晶層LQの残留リタデーションが0の時と同一となり、上述と同様なメカニズムで黒表示を行うことができる。
このように、反射部PRでは、外光を選択的に反射することによって画像を表示する。
透過部PTにおける液晶層LQを通過する光は、電圧無印加時において、以下のように動作する。すなわち、バックライトユニットBLから出射されたバックライト光は、第1光学素子OD1を通過することにより例えば反時計回りの楕円偏光の偏光状態を有するように変換され、アレイ基板ARを介して液晶層LQに入射する。この楕円偏光は、反射部PRの約2倍のギャップを有する透過部PTにおいて液晶層LQを通過する際にπの位相差が与えられる。つまり、透過部PTを透過した透過光は、時計回りの楕円偏光の偏光状態を有するように変換され、対向基板CTを通過する。この楕円偏光は、第2光学素子OD2を通過可能であるため、カラーフィルタ34の色に即した単色の明表示に寄与する。
一方、透過部PTにおける液晶層LQを通過する光は、電圧印加時において、以下のように動作する。すなわち、電圧無印加時と同様に、アレイ基板AR側から入射したバックライト光は、第1光学素子OD1を通過することにより例えば反時計回りの楕円偏光の偏光状態を有するように変換され、アレイ基板ARを介して液晶層LQに入射する。この楕円偏光は、例えば電圧印加時の液晶層の残留リタデーションが0の場合には、液晶層LQを通過する際に位相差の影響を受けないので、そのままの偏光状態を保って対向基板CTを通過する。この楕円偏光は、第2光学素子OD2を通過しない。このため、暗表示、すなわち黒表示となる。
このように、透過部PTでは、バックライト光を選択的に透過することによって画像を表示する。
(実施例1)
液晶層LQは、ホモジニアス配向した液晶分子40を含む液晶組成物で構成されており、例えば、液晶組成物としてMJ041113(メルク社製、Δn=0.065)を適用した。このとき、液晶分子40のダイレクタ40Dは、図4に示すX−Y平面内において、270°の方位に設定されている。
第1偏光板51は、その吸収軸A1とX軸との間に成す角度θ1(deg)で配置される。第1位相差板52は、上述したように、第1偏光板51と協同して所定の楕円率を有する楕円偏光を形成するように最適化され、その遅相軸D1とX軸との間に成す角度θ2(deg)で配置される(つまり、|θ2−θ1|が25度以上70度以下の範囲内となるようにθ1及びθ2を選択する)。
同様に、第2偏光板61は、その吸収軸A2と第1偏光板51の吸収軸A1とがほぼ直交するように配置され、ここではX軸との間に成す角度θ5(deg)で配置される。第2位相差板62は、上述したように、第2偏光板61と協同して所定の楕円率を有する楕円偏光を形成するように最適化され、その遅相軸D3とX軸との間に成す角度θ6(deg)で配置される(つまり、|θ6−θ5|が25度以上70度以下の範囲内となるようにθ5及びθ6を選択する)。
この実施例では、第1位相差板52及び第2位相差板62は、一軸性の1/4波長板(面内位相差は145nm)であるゼオノア(株式会社オプテス製)を採用した。また、このとき、θ1=1°、θ2=36°、θ5=91.5°、θ6=145°とした。
前方散乱フィルム71は、その主散乱方向が液晶分子40のダイレクタ40Dと平行(270°方位)となるように配置されている。
このような実施例1によれば、第1偏光板51及び第1位相差板52を透過した波長550nmの光の楕円率は0.75であり、かつ、450nm乃至650nmの波長範囲の光についてほぼ同等の楕円率が得られた。また、第2偏光板61及び第2位相差板62を透過した波長550nmの光についても楕円率は0.75であり、かつ、450nm乃至650nmの波長範囲の光についてほぼ同等の楕円率が得られた。
また、この実施例1によれば、主視角方向(270°方位)で階調反転は見られず、主視角方向での視野角が拡大できていることが確認された。
(実施例2)
前方散乱フィルム71を第1前方散乱フィルム71A及び第2前方散乱フィルム71Bに置き換える以外は、実施例1と同一構成の液晶表示装置において、液晶分子40のダイレクタ40Dは、270°の方位に設定され、第1前方散乱フィルム71Aの第1主散乱方向は、225°方位に設定され、さらに、第2前方散乱フィルム71Bの第2主散乱方向は、315°方位に設定した。
このような実施例2によれば、主視角方向(270°方位)で階調反転は見られず、さらに、0°方位及び180°方位での階調反転も改善され、実施例1よりもさらに視野角が拡大できていることが確認された。
なお、この発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、スイッチング素子WがNチャネル薄膜トランジスタで構成された例について説明したが、同様の各種駆動信号を発生できる構成であれば、他の構成であっても良い。
また、上述した実施例では、第1位相差板及び第2位相差板のそれぞれは、一軸性の位相差板であるゼオノアを採用したが、同様の一軸性の位相差板や、2軸の位相差板など要求される性能及び補償すべき位相差などに応じて適宜採用可能である。
さらに、上述した実施の形態では、前方散乱フィルムは、第2光学素子と液晶表示パネルとの間に配置したが、この例に限らず、第2光学素子の表面上に配置しても良いし、第2光学素子内(例えば、第2偏光板と第2位相差板との間など)に配置しても良いが、前方散乱フィルムと液晶層との間隔が大きいと表示ボケも大きくなることから、実施の形態で説明したようにこれらは可能な限り接近して配置することが望ましい。
図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示装置の断面構造を概略的に示す図である。 図3は、図2に示した液晶表示装置に前方散乱フィルムを追加した構成を概略的に示す図である。 図4は、図2に示した液晶表示装置において液晶分子のダイレクタを基準として、第1光学素子及び第2光学素子の配置関係を説明するための図である。 図5は、前方散乱フィルムの特性を説明するための図である。 図6は、液晶分子のダイレクタを説明するための図である。 図7は、図2に示した液晶表示装置に第1前方散乱フィルム及び第2前方散乱フィルムを追加した構成を概略的に示す図である。
符号の説明
LPN…液晶表示パネル、AR…アレイ基板、CT…対向基板、LQ…液晶層、PT…透過部、PR…反射部、OD1…第1光学素子、OD2…第2光学素子、51…第1偏光板、52…第1位相差板、61…第2偏光板、62…第2位相差板、71…前方散乱フィルム、71A…第1前方散乱フィルム、71B…第2前方散乱フィルム、BL…バックライトユニット、PX…画素

Claims (10)

  1. マトリクス状に配置された複数の画素を有する液晶表示装置であって、
    互いに対向して配置された第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの一方の外面に設けられ、第1偏光板、及び、前記第1偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され前記第1偏光板を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第1位相差板、を含む第1光学素子と、
    前記液晶表示パネルの他方の外面に設けられ、第2偏光板、及び、前記第2偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され前記第2偏光板を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第2位相差板、を含む第2光学素子と、
    前記第2光学素子と前記液晶表示パネルとの間に配置された前方散乱フィルムと、を備え、
    前記液晶表示パネルの主視角方向と前記前方散乱フィルムの主散乱方向とが面内で略平行であることを特徴とする液晶表示装置。
  2. マトリクス状に配置された複数の画素を有する液晶表示装置であって、
    互いに対向して配置された第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの一方の外面に設けられ、第1偏光板、及び、前記第1偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され前記第1偏光板を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第1位相差板、を含む第1光学素子と、
    前記液晶表示パネルの他方の外面に設けられ、第2偏光板、及び、前記第2偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され前記第2偏光板を透過した直線偏光を楕円偏光に変換する第2位相差板、を含む第2光学素子と、
    前記第2光学素子と前記液晶表示パネルとの間に配置された第1前方散乱フィルムと、
    前記第2光学素子と前記第1前方散乱フィルムとの間に配置された第2前方散乱フィルムと、を備え、
    前記第1前方散乱フィルムの第1主散乱方向と前記第2前方散乱フィルムの第2主散乱方向とが面内で略直交することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記第1偏光板の吸収軸と、前記第1位相差板の遅相軸との成す鋭角の角度は、25度以上70度以下の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第2偏光板の吸収軸と、前記第2位相差板の遅相軸との成す鋭角の角度は、25度以上70度以下の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1光学素子側から前記液晶表示パネルを照明するバックライトユニットを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  6. 表示モードがノーマリーホワイトであることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  7. 前記液晶層は、ホモジニアス配向した液晶分子を含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前記液晶層は、ホモジニアス配向した液晶分子を含み、
    前記液晶分子のダイレクタと、第1主散乱方向及び第2主散乱方向との面内でなす角度は略45°であることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  9. 前記第1光学素子及び前記第2光学素子は、これらを通過した光の偏光状態を制御し、波長550nmの光について、0.5以上0.85以下の楕円率を有する楕円偏光に変換することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  10. 前記液晶層に入射する楕円偏光の偏光状態を有する波長範囲450nm乃至650nmの光の楕円率は、その最大値と最小値との差が0.15より小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018216611A1 (ja) * 2017-05-25 2018-11-29 シャープ株式会社 表示装置

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