JP2005258073A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用上の煩雑さが増したり、装置を大型化したりすることなく、潜像担持体表面に付着した放電生成物を安定して除去でき、潜像担持体の損傷や、画像欠陥が発生することなく、長期にわたって安定した画像形成を行うことができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】電子写真プロセスを利用した画像形成装置において、劣化した現像剤を排出する現像剤排出部4aを現像手段4に設け、現像剤排出部4aから排出された廃現像剤を搬送する廃現像剤搬送路9を設けた。さらに、廃現像剤搬送路9上の廃現像剤の少なくとも一部をクリーニング手段6の磁性粒子搬送部材62bに供給するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】電子写真プロセスを利用した画像形成装置において、劣化した現像剤を排出する現像剤排出部4aを現像手段4に設け、現像剤排出部4aから排出された廃現像剤を搬送する廃現像剤搬送路9を設けた。さらに、廃現像剤搬送路9上の廃現像剤の少なくとも一部をクリーニング手段6の磁性粒子搬送部材62bに供給するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真複写機やレーザープリンタ等の電子写真プロセスを利用する画像形成装置に関する。
従来、電子写真プロセスを利用する画像形成装置において潜像担持体表面に残留したトナーを除去する場合、ゴムブレードなどの弾性ブレードが用いられる。これは、潜像担持体表面への密着性が高いうえに、潜像担持体表面を傷つけにくい材料であるためである。また、弾性を持っているためブレードと潜像担持体の当接位置とこの当接位置とは逆側のブレード端部の位置を決めることにより、所望の圧力を得ることができる。このような手段により、従来残留トナーの除去を実現してきた。
ところで、電子写真プロセスにおいて潜像担持体を帯電装置により帯電させる際に放電生成物が発生し、この放電生成物は潜像担持体に付着する。この放電生成物の潜像担持体への付着は、帯電装置として直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス電圧を印加した帯電ロールを使用する場合に多くなる。とくに、安定した潜像担持体の帯電電位を得るため、バイアス電圧の交流成分のピーク トゥ ピーク電圧を大きくしなければならない場合に顕著になり、弾性ブレードだけで潜像担持体に付着した放電生成物を除去するのは困難になる。
放電生成物を除去できず、潜像担持体表面に付着したままになると、放電生成物が空気中の水分を吸収し、画像欠陥の原因となる。また、潜像担持体表面の摩擦係数が高くなり、弾性ブレードの当接・摺擦状態が変化してブレードエッジの欠けやめくれなどの原因となる。このため、放電生成物の除去性能を持ったクリーニング補助部を有するクリーニング装置が必要となる。
そこで、従来、磁性粒子により磁気ブラシを形成し、これを潜像担持体に接触させて摺擦することで、潜像担持体表面に付着した放電生成物を除去するクリーニング補助部材を弾性ブレードの潜像担持体移動方向の上流側に配置するクリーニング装置が提案されている。これによって、放電生成物の付着による画像欠陥や潜像担持体表面の摩擦係数の上昇によるゴムブレードの劣化を回避することはできる。
しかし、磁気ブラシによる放電生成物除去を安定して行うためには、潜像担持体との摺擦部に搬送される磁性粒子の量を安定にしなければならない。搬送される磁性粒子の量が過多になると磁性粒子は潜像担持体に非常に強く摺擦して潜像担持体を過度に摩耗させ、また、摺擦部の入り口で磁性粒子が滞留し、こぼれや潜像担持体への付着が発生する。そこで、従来は、磁性粒子の搬送量規制部材を設け、磁性粒子搬送部材とのギャップによって磁性粒子の搬送量を規制するようにしている。
しかし、このような方法では、搬送量規制部材によってせき止められることにより磁性粒子が滞留し、その一部は磁性粒子搬送部材上に保持できず落下したり、磁性粒子搬送部材の回転によって磁性粒子が飛散したりして磁気ブラシを形成するための磁性粒子が減少してしまうことがある。搬送される磁性粒子の量が減少すると潜像担持体を摺擦する力が減少し、放電生成物を十分除去することができなくなる。
このような問題を解決するため、特許文献1では、現像装置に二成分現像剤のうち磁性キャリアのみを補給可能とし、磁性キャリアのみを所定のタイミングで潜像担持体表面に付着させて磁気ブラシへ供給を行うようにしている。この特許文献1の手段によれば、劣化した磁性キャリアを現像装置から排出するため、現像装置内の現像剤劣化を抑制する効果もある。
しかしながら、特許文献1の手段では、潜像担持体に磁性キャリアを付着させてクリーニング装置への搬送を行うようにしているため、転写領域において磁性キャリアに潜像担持体表面が強く摺擦され、表面の傷や潜像担持体への磁性キャリアの埋まり込みが発生し、潜像担持体の寿命を短くしたり、転写装置に磁性キャリアが付着し、画像欠陥の原因となったりする。
また、磁気ブラシは、潜像担持体に付着した残留トナーや弾性ブレードから落下してくるトナーと接触し、ブラシ内にトナーを取り込んでしまうことがある。また、供給される廃現像剤にもトナーが含まれることがあり、ブラシ内のトナー量が増加する可能性がある。ブラシ中のトナー量が増加すると、かさ密度が低下するため、磁性粒子規制部材を通過して潜像担持体との摺擦部で磁気ブラシを形成する磁性粒子の量が減少してしまう。このため、潜像担持体上の放電生成物を十分除去できなくなることがある。
さらに、磁性キャリアのみを補給するためにキャリアボックスなどのキャリア供給部が必要となるため、装置のスペースも大きくなる。また、キャリアボックスを交換可能なカートリッジとする場合、トナーカートリッジとキャリアカートリッジが存在することとなり、使用上煩雑さが増すことになる。
特開2000−122491号公報
本発明が解決しようとする課題は、使用上の煩雑さが増したり、装置を大型化したりすることなく、潜像担持体表面に付着した放電生成物を安定して除去でき、潜像担持体の損傷や、画像欠陥が発生することなく、長期にわたって安定した画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の第一の画像形成装置は、少なくとも潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記潜像担持体表面を露光し静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を磁性キャリアとトナーよりなる二成分現像剤によって現像する現像手段と、前記現像剤によって形成された現像々を転写材に転写する転写手段と、転写後に前記潜像担持体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段とを有し、前記現像手段にはトナーの補給時に磁性キャリアも供給され、前記現像手段がその内部の現像剤量の変化などによって劣化した現像剤を前記現像手段から排出する現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から排出された廃現像剤を搬送する廃現像剤搬送路を有する画像形成装置であって、前記クリーニング手段が、少なくとも潜像担持体に当接される弾性ブレードと、前記弾性ブレードの潜像担持体移動方向の上流側に配置され、磁性粒子と磁性粒子搬送部材と磁性粒子の搬送量を規制する搬送量規制部材とによって磁気ブラシを形成し、前記潜像担持体表面を摺擦するクリーニング補助部材と、クリーニングされた廃トナーを搬送し、排出する廃トナー搬送部材とを有し、さらに、前記クリーニング手段と前記廃現像剤搬送路とを連通する連絡部を有し、前記廃現像剤搬送路上の廃現像剤の少なくとも一部を前記連絡部から取り込んで前記磁性粒子搬送部材に供給することを特徴とするものである。
この構成によれば、現像手段から排出される廃現像剤が、廃現像剤搬送路と連絡部を経由し磁性粒子搬送部材に供給されるので、潜像担持体に磁性キャリアを供給する必要がない。このため、潜像担持体表面にダメージを与えて寿命を短くしたり、他の部材に付着して画像欠陥を発生させたりすることなく、磁性粒子搬送部材上の磁性粒子量が減少することを回避することができる。
本発明の第二の画像形成装置では、前記磁性粒子搬送部材上の磁性粒子の量が所定量よりも多くなったとき、前記廃トナー搬送部材の少なくとも一部が前記磁性粒子に接触し、廃トナー搬送部材の搬送方向下流側に前記磁性粒子を送るよう廃トナー搬送部材を配置した。
これは、廃現像剤を供給することによって磁性粒子の量が増加し、磁性粒子の搬送量規制部材付近のパッキング状態が変化して磁気ブラシを形成する磁性粒子の量が変化することを回避するものである。また、廃トナー搬送部材によって磁性粒子搬送部材に付着している磁性粒子を均すことで、磁性粒子搬送部材の軸方向における磁性粒子量の均一性を向上させるものである。
すなわち、廃現像剤が供給された部分は、磁性粒子が所定の量よりも部分的に多くなる。ここで、所定量よりも多くなった余剰の磁性粒子は廃トナー搬送部材の少なくとも一部と接触し、磁性粒子搬送部材に付着したまま均されるようにして廃トナー搬送部材の搬送方向の下流方向に送られる。この余剰の磁性粒子は、磁性粒子搬送部材の磁力の及ばない領域まで送られ、廃トナー搬送部材の廃トナー搬送路に落下して廃トナー回収部へと送られる。また、磁性粒子搬送部材の軸方向に部分的に磁性粒子量の少ない部分がある場合、余剰の磁性粒子はここに補充される。
このように、磁性粒子の量が多くなったとき、廃トナー搬送部材に磁性粒子が接触し、廃トナー搬送部材の搬送方向下流側に送られるようにしたことで、磁性粒子の増加による磁気ブラシを形成する磁性粒子量の変化を回避するとともに、磁性粒子搬送部材の軸方向における磁性粒子量の均一性を向上させることができる。
さらに、本発明の第三の画像形成装置では、前記連絡部から取り込まれ、前記磁性粒子搬送部材に供給される現像剤が、少なくとも前記廃トナー搬送部材の搬送方向の上流側に供給されるようにした。
このような構成にすることで、磁性粒子搬送部材の軸方向における磁性粒子量の均一性をより一層向上させることができる。
本発明の第四の画像形成装置では、前記磁性粒子搬送部材が回動可能な導電性スリーブと、前記導電性スリーブに内包された固定磁界発生部材とから構成され、前記固定磁界発生部材が前記スリーブ上で磁性粒子が滞留部を形成するような磁極配置を持つようにした。
これは、磁気ブラシ中に存在するトナーが増加することを防止するものである。すなわち、磁性粒子搬送部材に磁性粒子の滞留部を形成すると、磁性粒子に付着したトナーがクラウド状に分離される。これは、滞留部での磁性粒子の動きが他の部分と異なり、その磁性粒子層の下層付近では磁性粒子搬送部材の移動とともに、またはやや飛翔するように搬送され、一方、上層付近では磁性粒子搬送部材の移動方向とは逆方向に移動して滞留部を形成することによる。このように、滞留部では急激な磁気ブラシの状態変化が起こるため、磁性粒子同士の衝突や摺擦の機会が増し、トナーがたたき出されるように分離されクラウドとなると考えられる。
このように、磁性粒子搬送部材の一部に磁性粒子の滞留部を形成することで、トナーをクラウド状にして分離し、磁気ブラシ中に存在するトナーの増加を防止できる。
以上のように、本発明によれば、潜像担持体表面を傷つけたり、画像欠陥を発生させたりすることなく、効果的に潜像担持体表面の放電生成物を除去し、長期にわたって安定した画像形成を行うことができる。
また、従来のように磁性キャリアのみを補給するためのキャリアボックスを使用する必要がないので、使用上の煩雑さが増したり、装置が大型化したりすることもない。
以下、添付図面に基づいて本発明の画像形成装置について説明する。
図1は本発明の画像形成装置の概略構成図である。
図1中符号1は感光体ドラム(潜像担持体)であり、矢線a方向への回転に伴いその表面には周知の電子写真プロセスによって画像情報に応じた静電潜像が形成される。すなわち、プリント開始となると、感光体ドラム1は帯電手段2によって所定の暗電位まで帯電された後、図示外のレーザビームスキャナから発せられたレーザービーム3によって画像信号に応じた露光がなされる。次に、この感光体ドラム1に形成された静電潜像を現像手段4で現像してトナー像を形成するようになっている。
実施例では、感光体ドラム1としてOPC(有機光導電体)に耐摩耗層をオーバーコートした感光体を使用した。使用する感光体ドラム1の感光層としては公知の様々なものを使用可能であるが、機械的な強度が高く弾性ブレードの摺擦による放電生成物の除去がより困難な本実施例に使用したオーバーコート感光体やアモルファスシリコン感光体などに本発明を適用するとより有効である。
実施例では、プロセススピードを260mm/secとし、帯電手段2として、バイアス電圧が印加された帯電ロール2を使用して、感光体ドラム1の表面電位を−700Vとした。このとき帯電ロール2に印加されるバイアス電圧は、−710Vの直流電圧に周波数2.1kHz、ピーク トゥ ピーク電圧1.8kVの交流電圧(正弦波)を重畳したものである。
さらに、レーザービーム3の光量は露光部の表面電位が−300Vとなるようにした。現像手段4の現像ロールは、トナーとキャリアからなる二成分現像剤を担持・搬送しており、感光体ドラム1の速度の1.75倍、すなわち455mm/secで回転している。現像手段4では直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスを印加することで、露光部を現像している。現像バイアスは、直流成分を−580V、交流成分を ピーク トゥ ピーク電圧が1.0kV、周波数4.0kHz、デューティー(Duty) 0.6の矩形波とした。
使用したトナーは、乳化重合法により作成し、コールターカウンター(コールター社製)で測定した体積平均粒径が5.8μmのトナーであった。トナー粒径は必ずしもこの限りではなく、3〜7μmであればよい。トナーの形状は形状係数で表わした。この形状係数とは、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA;ニコン社製)で得た該トナーの拡大写真を、イメージアナライザーLuzex3(NIRECO社製)により画像解析を行って次式により算出した値である。
形状係数={(トナー径の絶対最大長)2/トナーの投影面積}×(π/4)×100
上式に示すように、トナーの形状係数は、トナーの投影面積と、それに外接する円の面積の比で表わしており、真球の場合100となり、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を代表値とする。本実施例では、形状係数130〜140のトナーを用いた。さらにトナーには、平均粒径10〜150nmの、シリカおよびチタニア等の無機微粒子(外添剤)を適宜量外添した。
形状係数={(トナー径の絶対最大長)2/トナーの投影面積}×(π/4)×100
上式に示すように、トナーの形状係数は、トナーの投影面積と、それに外接する円の面積の比で表わしており、真球の場合100となり、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を代表値とする。本実施例では、形状係数130〜140のトナーを用いた。さらにトナーには、平均粒径10〜150nmの、シリカおよびチタニア等の無機微粒子(外添剤)を適宜量外添した。
本実施例においては上述の現像剤を使用したが、必ずしもこの限りでなく従来使用されている粉砕トナーを使用してもよい。ただし、弾性ブレードによるクリーニングが困難で、弾性ブレードにかかる負荷の大きい小粒径のトナーや球形トナーに本発明を適用するとより効果的である。
また、本実施例では、キャリアとして平均粒径35μmのフェライトビーズを使用した。
現像手段4には、消費したトナーに相当する量のトナーが現像剤供給手段(図示せず)より補給される。現像剤供給手段、たとえばトナーカートリッジには、トナーだけではなくキャリアが入っており、トナーとともにキャリアが現像手段4に供給されるようになっている。このため、トナーの補給にともない、現像手段4中の現像剤量は徐々に増加する。
ここで、本実施例に使用された現像手段4には、現像剤の量が所定の量を上回ったとき、余剰な現像剤が現像手段に接続された廃現像剤搬送路9に排出されるよう、現像剤攪拌・搬送経路中に現像剤排出部4aが設けられている。このため、現像手段4内の現像剤は徐々に入れ替わり、長期にわたって現像剤の帯電性能を保つことができるようになっている。
実施例では、現像剤量の変化にともない、現像剤が排出されるような現像手段4を用いたが、必ずしもこの限りでなく、現像手段4内の現像剤を廃現像剤搬送路9に排出するものであればよい。たとえば供給された現像剤量に応じて、現像剤排出部のシャッタを開き現像剤を廃現像剤搬送路9に排出するものであってもよい。
次に、感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像は転写手段5によって転写材7に転写される。そして、トナー像を保持した転写材7は定着器(図示せず)に送り込まれてトナー像の定着処理がなされる。ここでは、転写材7にトナー像を転写する例を示したが、中間転写体に転写したトナー像を転写材に転写する画像形成装置であってもよい。
転写材7にトナー像を転写する領域を通過した感光体ドラム1の表面には、転写材7に転写できなかったいわゆる残留トナーが存在している。この残留トナーは、感光体ドラム1の回転に伴い、クリーニング手段6に達する。ここで、クリーニング手段6付近での感光体1の表面はクリーニング前露光装置8によって露光・除電されて、0〜−50Vになっている。
図2は、クリーニング手段6の構成図である。クリーニング手段6のクリーニング補助部材62は、搬送量規制部材62aと磁性粒子搬送部材62bと磁性粒子62cより構成されている。磁性粒子搬送部材62bに吸着されている磁性粒子62cは、搬送量規制部材62aによって搬送量が規制され、磁気ブラシを形成して感光体ドラム1表面に接触し、摺擦する。
また、本実施例では、磁性粒子搬送部材62bを、図3に示すように回動可能な非磁性の導電性スリーブ62b1とその内部に固定されたマグネットロール(固定磁界発生部材)62b2より構成した。この磁性粒子搬送部材62bは、感光体ドラム1表面に所望の間隙をもって配置され、感光体ドラム1表面との最近接位置で感光体ドラム1とは逆方向に移動するよう、磁性粒子62cよりなる磁気ブラシを回転搬送するものである。これにより、主として感光体ドラム1表面に付着した放電生成物などを除去する。
実施例では、導電性スリーブ62b1と感光体ドラム1の最近接距離を0.35〜0.45mmとし、導電性スリーブ62b1の回転速度を240mm/secとした。また、磁性粒子62cの搬送量は、700〜800g/m2とした。ただし、導電性スリーブ62b1の回転速度、回転方向、感光体ドラム1との距離、磁性粒子62cの搬送量は必ずしもこの限りではなく、感光体ドラム1との摺擦部で磁性粒子62cがこぼれたり、感光体ドラム1表面を著しく傷つけたりせずに、放電生成物を十分除去できる条件を選べばよい。
導電性スリーブ62b1にはバイアス印加手段11より直流バイアス電圧が印加されており、感光体ドラム1上の残留トナーが磁気ブラシに吸着しにくくなるようにしている。ここでは、直流バイアス電圧を−100Vとした。
感光体ドラム1と磁気ブラシの接触領域を通過した残留トナーは、感光体ドラム1に当接する弾性ブレード61によって掻き落とされる。弾性ブレード61は、ヤング率が7.94N/mm2、硬度(IRHD:国際ゴム硬さ)が75度、永久伸びが1.5%のウレタンゴム製で、厚さを2mm、固定端からの自由長を8mmとした。さらに、感光体ドラム1表面を押圧した時、エッジ部の変位量が0.9mm、感光体ドラム1表面の接線と弾性ブレード61の固定端と接触点を結ぶ直線のなす角(ブレード・セット・アングル)が22度となるよう弾性ブレード61を固定した。
残留トナーは感光体ドラム1と磁気ブラシの接触領域を通過するものが多いが、磁気ブラシとの摩擦や機械的な掻き取り力によって、磁気ブラシに吸着するものもある。また、弾性ブレード61で掻き落とされ、磁気ブラシ上に落下するものが多くある。これらのトナーは導電性スリーブ62b1の移動方向下流側に搬送される。
さらに、この領域には、現像手段4から排出された廃現像剤が供給される。すなわち、現像手段4から排出され廃現像剤は、廃現像剤搬送路9によって廃トナー搬送部材63の搬送方向の上流側に設けられた連絡部10から廃現像剤搬送手段66に送られ、廃トナー搬送部材63の搬送方向の上流側から、導電性スリーブ62b1上の磁性粒子62cに供給され吸着される。
これによって、導電性スリーブ62b1上の磁性粒子62cの量が増えるとともに、付着しているトナー量も増加する。トナー量の増加は現像剤の体積増加になるため、このまま磁性粒子規制部剤62aにより搬送量を規制すると、感光体ドラム1を摺擦する磁性粒子62cの量が実質的に減少してしまう。
そこで、本実施例では、磁性粒子62cが搬送される導電性スリーブ62b1上に磁性粒子の滞留部67ができるよう、導電性スリーブ62b1上での磁気プロファイルが図4のようになるような固定マグネットロール62b2を使用した。図4のような磁気プロファイルでは、滞留部67付近に導電性スリーブ62b1の回転方向上流の磁極S2に比べて磁束密度が小さい磁極N2が存在する。このような磁気プロファイルでは、磁性粒子62cに作用する磁気力の導電性スリーブ62b1の回転方向成分がスリーブ回転方向の逆向きとなり、導電性スリーブ62b1の法線方向成分が他の領域に比べて極端に小さくなるような領域が磁極S2と磁極N2の磁極間に形成される。この領域では、磁性粒子62cの搬送を妨げられるような磁気力が作用するとともに導電性スリーブ62b1の搬送力(摩擦力)が低下するため、滞留部67が形成される。なお、本実施例では、図3、4の磁極の配置を用いたが、必ずしもこの限りではなく、所望の位置に滞留部67を形成できるものであればよい。
滞留部67において磁性粒子62cには、導電性スリーブ62b1の移動方向とは同方向に動くものと、逆方向に動くものができる。このような磁気ブラシの状態変化により、磁気ブラシ内のトナーのうち付着力が弱いものはクラウド状になって磁気ブラシから離れ、廃トナー搬送部材63の搬送路に落下し、廃トナー回収部(図示せず)へと送られる。このようにしたことで、磁気ブラシ内のトナー量が増加し、感光体ドラム1を摺擦する磁性粒子62c量が減少することを防止できる。なお、図2中の符号64は、フィルム状の材料で感光体ドラム1表面に軽く接触するシール部材である。
また、滞留部67では、磁性粒子62cが導電性スリーブ62b1の移動方向に搬送されるとき、導電性スリーブ62b1から離れ、飛翔するように移動することがある。そこで、本実施例では、一旦飛翔した磁性粒子62cが廃トナー搬送部材63の搬送領域に落下し、量が減少しないよう案内板65を設けた。
ただし、このような構成では、磁気ブラシを形成する磁性粒子62c量が増加することがある。そこで、本実施例では、磁性粒子62c量が増加したとき、廃トナー搬送部材63の一部が磁気ブラシに接触し、磁性粒子62cの一部が搬送方向下流側に送られるように構成した。このため、予想外の磁性粒子62cの飛散や感光体ドラム1への付着などにより、磁気ブラシの軸方向において磁性粒子62c量が少ない部分ができた場合でも、廃トナー搬送部材63の上流側から磁性粒子62cが送られてくるので、均一化を図ることができる。
上記の設定で、50000枚プリント(感光体ドラム約60000回転相当)を実施した。この時の画像の面積率は5%とした。
この結果、感光体ドラム1への放電生成物の付着による画像欠陥(白抜け)が発生することはなく、全体に良好な画像が得られた。このことから、部分的に磁気ブラシ中のトナー量が増加し感光体ドラム1の摺擦部に作用する磁性粒子62cが減少したり、磁性粒子62cが飛散などによって欠乏したりすることはなかったと考えられる。また、磁性粒子62cが感光体ドラム1の表面を傷つけたり、表面に埋まり込んだりして画像欠陥となることもなかった。
本発明は、電子写真複写機やレーザープリンタ等の電子写真プロセスを利用する、あらゆる画像形成装置におけるクリーニング手段に適用可能である。
1…感光体ドラム(潜像担持体)、2…帯電手段、3…レーザービーム、4…現像手段、5…転写手段、6…クリーニング手段、61…弾性ブレード、62…クリーニング補助部材、62a…搬送量規制部材、62b…磁性粒子搬送部材、62b1…導電性スリーブ、62b2…マグネットロール(固定磁界発生部材)、62c…磁性粒子、63…廃トナー搬送部材、64…シール部材、65…案内板、66…廃現像剤搬送手段、67…滞留部、7…転写材、8…クリーニング前露光装置、9…廃現像剤搬送路、10…連絡部、11…バイアス印加手段
Claims (4)
- 少なくとも潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記潜像担持体表面を露光し静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を磁性キャリアとトナーよりなる二成分現像剤によって現像する現像手段と、前記現像剤によって形成された現像々を転写材に転写する転写手段と、転写後に前記潜像担持体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段とを有し、前記現像手段にはトナーの補給時に磁性キャリアも供給され、前記現像手段が劣化した現像剤を前記現像手段から排出する現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から排出された廃現像剤を搬送する廃現像剤搬送路を有する画像形成装置であって、
前記クリーニング手段が、
少なくとも潜像担持体に当接される弾性ブレードと、
前記弾性ブレードの潜像担持体移動方向の上流側に配置され、磁性粒子と磁性粒子搬送部材と磁性粒子の搬送量を規制する搬送量規制部材とによって磁気ブラシを形成し、前記潜像担持体表面を摺擦するクリーニング補助部材と、
クリーニングされた廃トナーを搬送し、排出する廃トナー搬送部材とを有し、
さらに、前記クリーニング手段と前記廃現像剤搬送路とを連通する連絡部を有し、前記廃現像剤搬送路上の廃現像剤の少なくとも一部を前記連絡部から取り込んで前記磁性粒子搬送部材に供給することを特徴とする画像形成装置。 - 前記磁性粒子搬送部材上の磁性粒子の量が所定量よりも多くなったとき、前記廃トナー搬送部材の少なくとも一部が前記磁性粒子に接触し、廃トナー搬送部材の搬送方向下流側に前記磁性粒子を送るよう廃トナー搬送部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記連絡部から取り込まれ、前記磁性粒子搬送部材に供給される現像剤が、少なくとも前記廃トナー搬送部材の搬送方向の上流側に供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記磁性粒子搬送部材が、回動可能な導電性スリーブと、前記導電性スリーブに内包されスリーブ上で磁性粒子が滞留部を形成するような磁極配置を持つ固定磁界発生部材とからなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
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JP2004069523A JP2005258073A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | 画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009048018A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2015001701A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | コニカミノルタ株式会社 | クリーニング装置、及び画像形成装置 |
WO2023146646A1 (en) * | 2022-01-27 | 2023-08-03 | Hewlett-Packard Development Company, L. P. | Image forming apparatus with airflow path for cleaner of photoreceptor device |
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2004
- 2004-03-11 JP JP2004069523A patent/JP2005258073A/ja active Pending
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JP2015001701A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | コニカミノルタ株式会社 | クリーニング装置、及び画像形成装置 |
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