JP2005258044A - クリーニング装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クリーニングブレードへの過剰なストレスを低減するクリーニング装置及び画像記録装置を得る。
【解決手段】 クリーニングブレード50の背面側に塞き止め部材62が取り付けられ、廃トナーTをクリーニングブレード50の先端部に一時的に塞き止める。クリーニングブレード50の上流側には、感光体ドラム12に近接する磁気ブラシローラ40が配置される。磁気ブラシローラ40は、放電生成物を機械的に掻き取ると共に、塞き止められる廃トナーTを入れ替える。磁気ブラシローラ40で放電生成物を除去し、トナー溜り64の廃トナーTを入れ替えることで、クリーニングブレード50への過剰なストレスを低減することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を記録媒体あるいは中間転写体に転写する複写機やレーザプリンタ等において、転写後に像担持体上に残留した廃トナーを除去するクリーニング装置およびこれを用いた画像記録装置に関する。
感光体ドラム等の像担持体上に形成されたトナー像を、用紙等の記録媒体に転写する画像記録装置が知られている。例えば、複写機やレーザプリンタに代表される一般的な電子写真方式の画像記録装置においては、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程及び定着工程によって画像が形成され、転写工程で像担持体上に残留したトナーは、クリーニング工程で除去される。
クリーニング工程で用いられるクリーニング装置においては、ブレードにより、像担持体上に残留したトナーを除去する方式がよく知られている。このようなクリーニング装置には、ブレードと感光体表面との摺動時の微小振動に起因する異常音やブレード先端の損傷を防止するために、ブレードの背後に廃トナー塞き止めシートを設ける装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この従来のクリーニング装置によれば、塞き止めシートで塞き止められた廃トナーがブレードの先端を覆うことによって、感光体に対して摺動するブレードの微小振動が低減され、異常音やブレード先端の損傷を防止できる。
しかし、トナー溜り部内でトナーの流れが滞ってパッキングが発生すると、感光体表面に過剰な圧力がかかり、摩耗が進んで感光体寿命が短くなったり、感光体表面に傷が発生したりする場合がある。また、放電生成物が像担持体上に付着している場合には、ブレードの滑りが悪くなり、ブレードへ過剰なストレス(応力)が作用しやすくなる。
また、トナー溜り部にキャリアや異物が混入した場合、トナー溜りに滞留する可能性が高くなるので、結果としてブレードと感光体との間に進入しやすくなり、クリーニング不良や感光体傷が発生することがある。
特開平11−161125号公報
本発明は、上記事実を考慮して、クリーニングブレードへの過剰なストレスを低減するクリーニング装置及び画像記録装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明のクリーニング装置は、像担持体に当接し、前記像担持体の表面に残留した廃トナーを掻き落とすクリーニングブレードと、前記廃トナーを前記クリーニングブレードの先端部に一時的に塞き止める塞き止め部材と、前記クリーニングブレードの上流側にあって前記像担持体に近接し、静電的吸着力を備えて塞き止められる前記廃トナーを入れ替える磁気ブラシと、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明のクリーニング装置によれば、磁気ブラシがクリーニングブレードの上流側で像担持体に接触し、像担持体上に残留する特定極性の廃トナー等を静電的に吸着する。このとき、像担持体上に残留する放電生成物は、非静電的に像担持体に付着しているためほとんど磁気ブラシによって機械的に掻き取られるが、廃トナーは、負帯電、正帯電及び無帯電のものが混在するために、無帯電の廃トナーや磁気ブラシに反発する極性の廃トナーは、磁気ブラシに吸着されず、像担持体の表面に残留して搬送される。像担持体表面に残留した廃トナーは、クリーニングブレードが像担持体に当接することで、掻き落とされる。掻き取られた廃トナーは、塞き止め部材によって、クリーニングブレードの先端部に一時的に塞き止められる(以下、廃トナーが塞き止められる領域を「トナー溜り」という。)。これにより、廃トナーの外添剤がクリーニングブレードの先端部で潤滑剤として作用し、クリーニングブレードの先端部における摺動性が向上する。ここで、磁気ブラシは、トナー溜りの廃トナーを入れ替えて、トナー溜りで廃トナーの流れが滞るのを防ぐ。これにより、パッキングの発生を未然に防止すると共に、廃トナーの外添剤をトナー溜りに供給することができる。このように、磁気ブラシで放電生成物を機械的に掻き取って除去し、トナー溜りの廃トナーを入れ替えることで、クリーニングブレードへの過剰なストレスを低減することができると共に、感光体磨耗を低減して寿命を延ばすことができる。
請求項2に記載する本発明のクリーニング装置は、請求項1の構成において、前記塞き止め部材が、板状部材であって、前記クリーニングブレードの背面側に取り付けられることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明のクリーニング装置によれば、塞き止め部材が板状部材であって、クリーニングブレードの背面側に取り付けられるので、廃トナーをクリーニングブレードの先端部と磁性ブラシの表面との間に効率的に塞き止めることができる。このため、クリーニングブレードの先端部に廃トナーの外添剤を常時供給することができ、クリーニングブレードの先端部における摺動性を維持することが可能となる。これにより、クリーニングブレードへの過剰なストレスを低減することができる。
請求項3に記載する本発明のクリーニング装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記塞き止め部材が、板バネ状の部材であって、塞き止められた前記廃トナーを前記像担持体側に押圧することを特徴とする。
請求項3に記載する本発明のクリーニング装置によれば、板バネ状の塞き止め部材が塞き止められた廃トナーを像担持体側に押圧するので、クリーニングブレードの先端部に廃トナーの外添剤を常時供給することができると共に、廃トナーによって像担持体上に残留する放電生成物をより効果的に除去することができる。このように、放電生成物をクリーニングブレードに至る前に除去することで、像担持体に付着した放電生成物によってクリーニングブレードの滑りが悪くなるのを防ぎ、クリーニングブレードの先端部における摺動性を維持することが可能となる。これにより、クリーニングブレードへの過剰なストレスを低減することができる。
請求項4に記載する本発明のクリーニング装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の構成において、前記磁気ブラシは、マグネットローラ上に磁性粒子を穂立ちさせて形成されており、前記塞き止め部材の先端と前記マグネットローラの表面との間は、前記磁性粒子の穂立ちが通過可能な間隙が設けられることを特徴とする。
ここで、穂立ちとは、マグネットローラによる磁界で連鎖状に繋がって穂のようになったものをいう。
請求項4に記載する本発明のクリーニング装置によれば、磁性粒子の穂立ちが塞き止め部材の先端とマグネットローラの表面との間を通過できるので、磁性粒子がトナー溜り部に滞ることなく、効率よく放電生成物を掻き取ることができる。またトナー溜りの廃トナーをスムーズに入れ替えることができるようになる。このように、トナー溜りの廃トナーを入れ替えることでパッキングの発生を防止できると共に、廃トナーの外添剤をトナー溜りに適宜供給することができ、クリーニングブレードへの過剰なストレスを低減することができる。また、トナー溜り部にキャリアや異物が混入した場合も、廃トナーと共にトナー溜り部から排出することができるので、クリーニング不良や感光体傷の発生を防止することができる。
請求項5に記載する本発明のクリーニング装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の構成において、前記塞き止め部材に、塞き止められた前記廃トナーの一部が通過可能な貫通部を形成したことを特徴とする。
請求項5に記載する本発明のクリーニング装置によれば、塞き止められた廃トナーの一部が塞き止め部材の貫通部を通過できるので、トナー溜りの廃トナーを積極的に入れ替えることができる。これによって、クリーニングブレードの先端部に入れ替えられた廃トナーの外添剤を供給することができ、クリーニングブレードの先端部に過剰なストレスが作用するのを低減できる。
請求項6に記載する本発明のクリーニング装置は、請求項1から5のいずれか一項に記載の構成において、前記磁気ブラシは、バイアス電圧を印加する印加手段を備え、前記印加手段によりバイアス電圧を変えることによって前記廃トナーの移動方向を制御することを特徴とする。
請求項6に記載する本発明のクリーニング装置によれば、磁気ブラシに印加するバイアス電圧を変えることによって廃トナーの移動方向を制御するので、磁気ブラシによってトナー溜りの廃トナーを入れ替えることができる。ここで、廃トナーの入れ替えにおいては、トナー溜りにある廃トナーを排出する際には、廃トナーが磁気ブラシ側に移動する方向に電界が作用するように、磁気ブラシにバイアス電圧を印加し、また、トナー溜りへ廃トナーを供給する際には、廃トナーが像担持体側に移動する方向に電界が作用するように、磁気ブラシにバイアス電圧を印加する。このようにトナー溜りの廃トナーを入れ替えることで、クリーニングブレードの先端部に入れ替えられた廃トナーの外添剤を供給することができ、クリーニングブレードの先端部に過剰なストレスが作用するのを低減できる。
請求項7に記載する本発明の画像記録装置は、像担持体の表面にトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写して画像を記録する転写手段と、転写後に前記像担持体の表面に残留した廃トナーを除去する請求項1から6のうちいずれか一項に記載のクリーニング装置と、を有することを特徴とする。
請求項7に記載する本発明の画像記録装置によれば、現像手段が像担持体の表面にトナー像を形成し、転写手段がトナー像を記録媒体に転写して画像を記録する。転写後に前記像担持体の表面に残留した廃トナーをクリーニング装置が除去する。クリーニング装置は、磁気ブラシで放電生成物を機械的に除去すると共に、トナー溜りの廃トナーを入れ替えることで、クリーニングブレードへの過剰なストレスを低減することができる。
以上説明したように、本発明のクリーニング装置及び画像記録装置によれば、磁気ブラシとトナー溜りによる放電生成物掻き取り効果でクリーニングブレードへの過剰なストレスを低減し、クリーニングブレード自身の寿命を延ばすと共に、像担持体磨耗を低減して感光体寿命も延ばすことができるという優れた効果を有する。また、トナー溜り部にキャリアや異物が混入した場合も、磁気ブラシの搬送力により廃トナーと共にトナー溜り部から排出することができるので、クリーニング不良や感光体傷の発生を防止することができる。
本発明に係るクリーニング装置およびこれを備えた画像記録装置の第1の実施形態を図面に基づき説明する。図1には、クリーニング装置を備えた画像記録装置の概略構成が示されている。この画像記録装置は、電子写真複写機、レーザプリンタ等に使用される。
図1に示すように、画像記録装置10は、表面に感光体層を備えてドラム状とされた像担持体としての感光体ドラム12を備える。感光体ドラム12は、アルミニウム等の金属製支持体(ドラム)に、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層させた所謂機能分離型の感光体であり、感光体ドラム12の外径は直径84mmとされ、図1における時計回り方向(矢印A方向)に回転する。この感光体ドラム12を囲む円周上には、帯電器14、露光装置16、現像装置18、転写ベルト20、およびクリーニング装置34が、図1における時計回り方向(矢印A方向)に順次配設されている。
感光体ドラム12の上方には、感光体ドラム12に対向して帯電器14が配設されている。帯電器14は、金属製の芯金上にカーボンを含有するSBR(スチレンブタジエンゴム)からなる弾性層を形成し、弾性層の上に抵抗層としてイオン導電材を含有するECO(エピクロルヒドリンゴム)を成膜し、さらにその上にカーボンとSnO2(導電性フィラー)とを含有するPA(ポリアミド)からなる表面層を成膜したものである。各層の厚みは、弾性層が2.8mm、抵抗層が150μm、表面層が10μmとされており、表面層を含む層全体の抵抗値は、107〜108Ωとされている。この帯電器14の芯金にDC電圧が印加されると、感光体ドラム12の表面12Aは、一様に負に帯電されるようになっている。なお、本実施形態では、感光体ドラム12に接触するタイプの帯電器14を用いたが、スコロトロンや固体放電器等のように、感光体ドラム12に接触しないタイプの帯電器を用いてもよい。
帯電器14の下流側には、露光装置16が設けられている。露光装置16は、発光素子(LD)を備え、この発光素子(LD)のレーザ光を感光体ドラム12の回転方向とほぼ垂直に繰り返し走査可能とされている。発光素子(LD)が画像信号に基づいてON/OFFすることによって、回転駆動される感光体ドラム12の表面12Aに対して画像を書き込み、これにより、感光体ドラム12の表面12Aに潜像が形成されるようになっている。
露光装置16の下流側には、現像装置18が設けられている。現像装置18は、感光体ドラム12の表面12Aに、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の各トナーを付着させて各色のトナー画像を形成するために、Y画像形成部18Y、M画像形成部18M、C画像形成部18C、およびBK画像形成部18Bが、図1における反時計回り方向に沿って円周状に配設されている。現像装置18が、露光装置16で形成された潜像にトナーを付着させることで、感光体ドラム12の表面12Aにはトナー像(可視像)が形成されるようになっている。
ここで、現像装置18で用いられる現像剤について説明する。
トナーは、乳化重合法により製造されたもので、平均粒径は、6.5μm、形状係数は、132±2のポテト形状である。トナーの粒径は、画質に大きな影響を与え、粒径が大きくなるほど画像は粗くなる。平均粒径が20μm程度のトナーでも実用上の問題はないが、細線の解像力を高くするためには、平均粒径が10μm以下のトナーを用いるのが望ましい。しかし、トナー径が小さくなると、トナーとキャリアとの間に作用する物理的付着力が支配的となって現像性が低下し、また、トナーの凝集も起こりやすくなるために、取り扱い上の問題が生じる。そこで、トナーの平均粒径は、5μm以上10μm以下とするのが好ましい。なお、形状係数は、光学顕微鏡によるトナーの拡大像をイメージアナライザLuzex3((株)ニレコ製)で画像解析して求めた値であり、次式により求めた。
形状係数=((トナー径の絶対最大径)2/(トナーの投影面積))×(π/4)×100
トナーには、帯電制御剤や転写助剤として、適当量の外添剤が外添されている。外添剤には、平均10〜150nm程度のシリカやチタニア等の微粒子が適用される。
本実施形態では、トナーは、乳化重合法により製造したものを適用したが、これに限定されず、例えば、懸濁重合法、懸濁造粒法、溶解懸濁法、混練粉砕法等により製造されたものを適用してもよい。
キャリアは、フェライトの芯材表面に、カーボンブラック等の導電材料が分散された樹脂被膜層を有する樹脂コートキャリアで、平均粒径が45μmである。
トナーとキャリアとを混合した現像剤としては、例えば、トナー濃度(TC:Toner Concentration)を8wt%とし、現像剤中トナー帯電量を20〜30μC/gとしたものを適用することができる。ここで、TCは次式で求められる。
TC(wt%)=((現像剤に含まれるトナーの重量(g))/(現像剤の総重量(g)))×100
トナーとキャリアとを混合して現像剤としたときのトナーの電荷量は、高すぎるとトナーのキャリアに対する付着力が高くなりすぎてトナーが現像されないという現象が発生する。一方、電荷量が低すぎると、トナーのキャリアに対する付着力が弱くなり、遊離トナーによるトナークラウドが発生し、プリント時に本来白抜けとなるべき非画像部にトナーが付着して濃度が高くなる現象(かぶり)が発生して問題となる。トナーを転移して良好な現像を行うためには、現像剤中のトナーの電荷量は、絶対値で5〜50μC/gとするのが好ましく、より好ましくは、10〜40μC/gであり、本実施形態では、30μC/gとした。
図1に示されるように、このような現像剤を用いる現像装置18の下流側には、感光体ドラム12に当接する無端帯状の転写ベルト20が設けられている。転写ベルト20は、搬送ローラ19A、19B、19C、19Dによって内側から張架された状態で保持されると共に、図1における反時計回り方向(矢印B方向)に駆動可能とされている。転写ベルト20の内側にあって、感光体ドラム12に対向する位置には、転写ベルト20を正に帯電させて転写ベルト20の外側の面に感光体ドラム12の表面12A上のトナーを吸着させる1次転写ローラ22が配設されている。1次転写ローラ22は、金属製の芯金にウレタン発泡体の層を形成したもので、ウレタン発砲層の体積抵抗は、106 〜107 Ωcmとされている。この1次転写ローラ22には、プラスの電圧が印加されている。1次転写ローラ22は、転写ベルト20に圧力を加えながら回転するので、転写ベルト20には、感光体ドラム12の表面12Aに形成されたトナー像が転写されるようになっている。転写ベルト20の外側下方には、記録紙Pを正に転写させて転写ベルト20に押圧することにより、転写ベルト20に形成されたトナー像を記録紙P上に転写する2次転写ローラ24が配設されている。2次転写ローラ24は、金属製の芯金にスキン層を有するシリコーン発砲体の層を形成し、さらにそのスキン層の上にコート層として、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を成膜したものである。コート層の厚みは10μmで、コート層を含む層全体の体積抵抗率は、106 〜107 Ωcmとされている。
転写ベルト20の下方には、2次転写ローラ24に記録紙Pを供給する記録紙供給装置26が設けられている。記録紙供給装置26は、1対の搬送ローラ26A、26Aを備えると共に、搬送ローラ26A、26Aで搬送される記録紙Pを2次転写ローラ24に向かって誘導する誘導スロープ26Bを備えている。2次転写ローラ24による記録紙Pの排出側には、記録紙P上のトナー像を定着させる定着装置28が設けられている。定着装置28は、2次転写ローラ24によってトナー像が転写された記録紙Pを加熱・押圧することにより、トナー像を定着させる1対の定着ローラ28A、28Aを備えると共に、この定着ローラ28A、28Aに向かって記録紙Pを搬送する搬送コンベア28B、及び、定着ローラ28A、28Aで定着された記録紙Pを排出する一対の排出ローラ28C、28Cを備える。なお、記録紙Pは、記録紙供給装置26と定着装置28とにより、図1において矢印Cに示す方向に搬送されるようになっている。
転写ベルト20の近傍であって、2次転写ローラ24から1次転写ローラ22へ至る中間位置には、2次転写ローラ24によって記録紙Pにトナー像を転写した後に転写ベルト20に残留したトナーを除去するトナー除去装置30が設けられている。
1次転写ローラ22と感光体ドラム12とが転写ベルト20を挟持する位置から、感光体ドラム12の回転方向(矢印A方向)へ少し進んだ位置には、感光体ドラム12の表面12Aを清掃して転写残留の廃トナーT(図2参照)等を除去するクリーニング装置34が配設されている。
クリーニング装置34の構成の詳細を図2に示す。
クリーニング装置34は、感光体ドラム12に近接して配置され、感光体ドラム12に対向する側に開口するクリーナハウジング36を備えている。クリーナハウジング36の下側開口端部には、シール部材38が固定されている。シール部材38は、感光体ドラム12とクリーニング装置34との間の隙間をほぼ塞ぎ、クリーニング装置34内の廃トナーT等が外部へ漏れるのを防ぐ。
クリーニング装置34内には、シール部材38よりも感光体ドラム12の回転方向下流側に磁気ブラシとしての磁気ブラシローラ40が配設されている。磁気ブラシローラ40は、筒材42Aの内部に磁石42Bを固定配置するマグネットローラ42を備え、このマグネットローラ42上に磁性粒子の層(以下、「磁気ブラシ層」という。)44が形成されている。
筒材42A内の磁石42Bは、周方向にN極とS極とが交互に計4個配置されている。筒材42Aは、アルミニウム等の導電性部材で構成され、電圧が印加可能とされている。ここで、磁気ブラシローラ40には、バイアス電圧を印加する印加手段(図示省略)が設けられている。筒材42A内に磁石42Bが固定配置されたマグネットローラ42は、図2の反時計回り方向(矢印B方向)に回転駆動される。ここで、マグネットローラ42と感光体ドラム12との間隔は、0.5mmとされている。
図3に示されるように、磁気ブラシ層44は、現像剤のキャリア等の磁性粒子46Aにより構成されている。磁気ブラシ層44における複数の磁性粒子46Aは、マグネットローラ42による磁界でチェーン状に繋がって穂立ち46を形成している。ここで、穂立ちとは、マグネットローラ42による磁界で連鎖状に繋がって穂のようになったものをいう。磁気ブラシ層44における磁性粒子46Aの穂立ち46がブラシ繊維の機能を果たす。ここで、磁性粒子46Aの粒径Dは、10μm≦D≦100μmとするのが好ましい。10μm≦Dとすることで、きめ細かい磁気ブラシ層44が形成されて図2に示される感光体ドラム表面12Aをむらなくクリーニングすることができ、D≦100μmとすることで、クリーニング時における磁性粒子46A(図3参照)の飛散や感光体ドラム表面12Aへの付着を防止することができる。
図2に示されるように、クリーニング装置34の下部には、螺旋オーガ48が磁気ブラシローラ40の軸方向と同じ方向に伸びて設けられている。螺旋オーガ48は、磁気ブラシローラ40からクリーニング装置34内を浮遊して落下した廃トナーT等を一旦受け入れた後、廃トナーT等をクリーニング装置34から排出するようになっている。
磁気ブラシローラ40よりも感光体ドラム12の回転方向(矢印A方向)下流側には、感光体ドラム表面12Aに先端部50Aが当接するクリーニングブレード50が設けられている。このクリーニングブレード50は、板厚2mmのウレタンゴム等の板状ゴム部材からなり、断面L字状の板金からなる圧力印加プレート52に基端部50Bが接着されている。圧力印加プレート52の屈曲内側には、ホルダー54が配置されている。圧力印加プレート52は、このホルダー54に止めネジ56で固定されている。ホルダー54は、回転軸54Aを備え、回転軸54Aを中心に回転可能とされている。圧力印加プレート52の一端部(図2の左側端部)には、貫通孔52Aが形成され、スプリング58の一端側が取り付けられており、このスプリング58の他端側はフレーム60に取り付けられている。
クリーニングブレード50の背面側(感光体ドラム12が配置される側に対して反対側)には、塞き止め部材62が設けられている。塞き止め部材62は、基端部62Aがホルダー54と圧力印加プレート52との間に挟持されており、基端部62Aに形成された3箇所の取付孔62D(図4参照)へ止めネジ56が挿通されて固定されている。塞き止め部材62は、樹脂材料からなる板バネ状部材とされている。塞き止め部材62の紙面直角方向の寸法(図4の幅W)は、クリーニングブレード50の先端部50Aが感光体ドラム表面12Aに当接する、紙面直角方向の寸法と同様の寸法とされている。図2に示されるように、塞き止め部材62の中間部62Bから先端部62Cにかけては、クリーニングブレード50側に凸となる緩やかな円弧状に湾曲された湾曲部62Rとされており、湾曲部62Rの一部がクリーニングブレード50と接触している。塞き止め部材62の先端部62Cとマグネットローラ42の表面との間には、磁気ブラシローラ40の穂立ち46(図3参照)が通過可能な間隙が設けられている。感光体ドラム表面12Aに残留した廃トナーTは、この塞き止め部材62と、クリーニングブレード50の先端部50Aと、磁気ブラシローラ40の表面との間に一時的に塞き止められることになる。(以下、廃トナーTが塞き止められる領域を「トナー溜り64」という。)
次に、クリーニング装置34の動作及び作用について説明する。
マグネットローラ42上に磁気的に保持されている磁気ブラシ層44は、マグネットローラ42の回転により、感光体ドラム12の表面12Aに近接する。この際、磁気ブラシ層44は、感光体ドラム表面12Aに残留する廃トナーT等を静電的に吸着して磁気ブラシ層44の中に保持する。マグネットローラ42の回転時には、図3に示される磁性粒子46Aの穂立ち46が、図2に示される塞き止め部材62の先端部62Cとマグネットローラ42の表面との間を通過できるので、磁性粒子がトナー溜り部に滞ることなく、効率よく感光体ドラム表面に付着している放電生成物をトナー溜り64に至る前に除去することができる。
ここで、磁気ブラシ層44の中に保持された廃トナーT等が多くなると、磁気ブラシ層44で保持できなくなった廃トナーT等がクリーニング装置34内を飛散するが、その後重力で落下し、螺旋オーガ48に受け入れられた後、クリーニング装置34から排出される。
一方、感光体ドラム表面12Aに残留した廃トナーT等の一部(電荷が中和された廃トナーや磁気ブラシローラ40に反発する極性の廃トナー等)は、磁気ブラシローラ40に静電的に吸着されずに磁気ブラシローラ40の前をそのまま通過し、クリーニングブレード50により掻き取られる。ここで、クリーニングブレード50の感光体ドラム12に対する加圧作用について説明する。フレーム60に取り付けられたスプリング58の引張力(矢印E方向への力)が圧力印加プレート52に作用すると、圧力印加プレート52は、ホルダー回転軸54Aを支点として回転する。この圧力印加プレート52の回転にクリーニングブレード50がこれに連動することで、クリーニングブレード50の先端部50Aが感光体ドラム12と接触する。このように、クリーニングブレード50の加圧手段として、上記のような所謂定荷重方式を用いることで、常に安定した所望の当接圧でクリーニングブレード50を感光体ドラム12に接触させることができる。これにより、クリーニングブレード50は、感光体ドラム12の表面12Aに残留した廃トナーTを確実に掻き落とす。
掻き落とされた廃トナーTは、塞き止め部材62によって、クリーニングブレード50の先端部50Aと磁気ブラシローラ40の表面との間に一時的に塞き止められる。この塞き止め部材62は、クリーニングブレード50と同様に、圧力印加プレート52の回転に連動するため、スプリング58の引張力により、湾曲部62Rの一部がクリーニングブレード50の先端裏側に当接する。これにより、廃トナーTを効率的に塞き止める。また、塞き止め部材62には、感光体ドラム12側への押圧力が作用するので、塞き止められたトナー溜り64の廃トナーTを押圧することになり、結果として、クリーニングブレード50の先端部50Aに廃トナーTの外添剤を常時供給すると共に、廃トナーによる摺擦力で感光体ドラム表面に残留する放電生成物を除去することができる。
トナー溜り64に溜まった廃トナーTは、磁気ブラシローラ40によって、入れ替えられる。廃トナーTの入れ替えのタイミングは、例えば、プリント枚数に応じて、又は、タイマーで設定したり、装置電源のオン・オフ時や画像記録のスタート・エンド時等とすることが可能であるが、画像記録への僅かな影響をも配慮すれば、画像記録をしていないタイミングとするのが好ましい。但し、画像記録をしているタイミングであっても廃トナーTを入れ替えることは可能である。
このようなトナー溜りに溜まったトナーの入れ替えは、クリーニングブレード50の先端部50Aにパッキングが発生して過剰なストレスが作用するのを避けるために必要であり、また、クリーニングブレード50の先端部50Aに廃トナーTの外添剤を供給してクリーニングブレード50の感光体ドラム12に対する摺動抵抗を低減するため、すなわち、クリーニングブレード50の先端部50Aにおける摺動性を経時的に維持するためにも必要である。さらに、トナー溜りに溜まっている廃トナー自身による摺擦作用を経時的に維持するためにも必要である。
ここで、トナー溜り64の廃トナーTを入れ替えるために廃トナーTを排出するときには、廃トナーTが感光体ドラム12側から磁気ブラシローラ40側へ移動する電界が作用するように、磁気ブラシローラ40にバイアス電圧を印加する。このような廃トナーTの排出は、適当なインターバルで行う。一方、トナー溜り64の廃トナーTを排出した後、トナー溜り64に廃トナーTを供給するときには、感光体ドラム表面12Aの電位との関係で廃トナーTが感光体ドラム12側に移動する電界が作用するように、磁気ブラシローラ40にバイアス電圧を印加する。具体的には、例えば、感光体ドラム表面12Aの電位が−100Vで、廃トナーTが正規極性のマイナスに帯電している場合、バイアス電圧として+300〜+500V程度を磁気ブラシローラ40に印加すると、マイナス帯電の廃トナーTが磁気ブラシローラ40側に移動し、バイアス電圧として−200〜−400V程度を磁気ブラシローラ40に印加すると、感光体ドラム12側へマイナス帯電の廃トナーTが移動する。
なお、トナー溜り64に供給する廃トナーTは、転写時に残留した廃トナーTであり、これらの廃トナーTを直接トナー溜り64に供給するには、磁気ブラシローラ40に静電的吸着をさせずに磁気ブラシローラ40の前をそのまま通過させればよく、この場合は、前述のトナー供給時と同じバイアス条件に設定すればよい。
以上、説明したように、クリーニング装置34およびこれを備えた画像記録装置10によれば、磁気ブラシローラ40で放電生成物を掻き取って除去することで、クリーニングブレード50の滑りが悪くなるのを防止することができる。また、トナー溜り64に廃トナーTを塞き止め、かつ、廃トナーTを適宜入れ替えることで、パッキングの発生を未然に防止すると共に、クリーニングブレード50の先端部50Aに廃トナーTの外添剤を常時供給することができ、この廃トナーTの外添剤が潤滑剤として作用するので、クリーニングブレード50の先端部50Aの摺動性を向上させることができる。また、トナー溜りに溜まっている廃トナーに外添剤が付着していることにより摺擦作用し放電生成物を除去することができる。これらにより、クリーニングブレード50への過剰なストレスを低減することができる。
(試験例)
上記実施形態の作用を確認するために、比較試験を行った。
富士ゼロックス製カラー複合機DCC500のクリーニング部を図2に示すような構成に改造し、クリーニング性評価を実施した。評価条件としては、クリーニングにストレスとなる球形トナー(形状係数115)を使用した。球形トナーは、実施形態で説明した乳化重合法により作製し、形状が異なる以外は、平均粒径や外添仕様等を同一条件に調整した。また、クリーニングに対するストレス条件を付加するため、帯電器をスコロトロンから接触式の帯電ロールに置き換えて評価試験を実施した。帯電ロールへの印加電圧は、AC1.8kV(Peak to Peak)、周波数2kHzとした。接触帯電器は、放電により感光体表面エネルギーを増加させて濡れ性を増加させ、その結果摩擦力を向上させると考えられており、クリーニングには大きなストレスとなる。さらに、試験環境として高温高湿度(28℃、85%RH)下で実施し、放電生成物によるクリーニングへのストレスを与えた。
このような条件下において、以下に示す実施例に係る画像記録装置(以下、単に試験例という)と比較例に係る3台の画像記録装置(以下、比較例1、比較例2、比較例3という)との比較試験を行った。試験例は、本発明の実施形態に係るクリーニング装置、すなわち、トナー溜りと磁気ブラシ機構とが共にあるクリーニング装置を備えた画像記録装置とした。比較例1は、クリーニング装置にトナー溜りも磁気ブラシ機構もない画像記録装置とした。比較例2は、クリーニング装置にトナー溜りはあるが、磁気ブラシ機構はない画像記録装置とした。比較例3は、クリーニング装置にトナー溜りはないが、磁気ブラシ機構はある画像記録装置とした。各装置毎に走行試験をし、評価尺度は、クリーニング不良が発生するまでの感光体走行サイクル数とした。
試験結果を表1に示す。
Figure 2005258044
試験結果として、表1に示すように、試験例は、比較例1と比較した場合にクリーニング不良が発生するまでの感光体走行サイクル数が約10倍となったことが確認できた。また、試験例は、比較例2、3と比較した場合にクリーニング不良が発生するまでの感光体走行サイクル数が約3倍となったことが確認できた。
次に、クリーニング装置及び画像記録装置の第2の実施形態を図5に基づき説明する。第1の実施形態では、図4に示されるように、塞き止め部材62には取付孔62D以外に貫通部が形成されていない場合について説明したが、第2の実施形態は、図5に示されるように、塞き止め部材62の先端部62C側に貫通部としてのウインドー62Wが形成された形態である。なお、第2の実施形態に係るクリーニング装置及び画像記録装置の構成は、塞き止め部材62にウインドー62Wが形成された点が特徴であり、他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示されるように、塞き止め部材62の先端部62C側には、複数(本実施形態では、10個)のウインドー62Wが間隔をおいて貫通形成されている。ウインドー62Wは、略矩形状とされ、図2に示されるトナー溜り64に塞き止められた廃トナーTの一部が通過可能とされている。
図1に示される第1の実施形態に係るクリーニング装置34及び画像記録装置10によれば、図2に示される磁気ブラシローラ40への印加バイアス電圧を変えることにより、トナー溜り64の廃トナーTを入れ替えることができるが、例えば、廃トナーTの流動性が低い場合等には、より積極的に廃トナーTの入れ替えをしたい場合もあり、このような場合に、図5に示されるウインドー62Wを形成すると、図2に示される磁気ブラシローラ40による廃トナーTの入れ替えを補足して廃トナーTの入れ替えがよりスムーズになる。
次に、クリーニング装置及び画像記録装置の第3の実施形態を図6に基づき説明する。第3の実施形態は、図6に示されるように、クリーニング装置34内にデトーニングロール66及び掻き取りブレード68が配置されている点が特徴である。なお、他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図6に示されるように、磁気ブラシローラ40に接触する位置には、デトーニングロール66が配置されている。デトーニングロール66は、フェノール樹脂で被覆されており、図示しないモータにより、磁気ブラシローラ40の回転方向に対して反対方向(図6における反時計回り方向(矢印66A方向))に回転させられる。デトーニングロール66には、磁気ブラシローラ40に印加される電圧よりも大きい電圧が印加される。デトーニングロール66の近傍には、クリーナハウジング36の下部側の縁部70に固定された掻き取りブレード68が配置され、掻き取りブレード68の先端がデトーニングロール66に接触して廃トナーT等を除去するようになっている。掻き取りブレード68により除去された廃トナーT等は、螺旋オーガ48に受け入れられる。
次に、クリーニング装置及び画像記録装置の第4の実施形態を図7に基づき説明する。第1の実施形態では、図2に示されるように、クリーニングブレード50の加圧手段として、スプリング58の引張力を利用した場合について説明したが、第4の実施形態は、図7に示されるように、クリーニングブレード74の弾性を利用して加圧する(所謂定変位方式の)形態である。なお、第4の実施形態は、他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図7に示されるように、クリーナハウジング36の上部には、剛性板からなる略L字状の支持部材72が固定されている。支持部材72には、クリーニングブレード74の基端部74Aが固定されている。クリーニングブレード74は、板状ゴム部材からなり、先端部74Bが回転する感光体ドラム12を押圧する。本実施形態では、クリーニングブレード74が感光体ドラム表面12Aに所定の圧力で押圧するように支持部材72が位置決めされる。このように、クリーニングブレード74の加圧手段として、上記のような所謂定変位方式を用いることで、第1の実施形態で示した所謂定荷重方式と比較して構造が簡易なため、低コストで省スペースのクリーニング装置を提供できる。
支持部材72とクリーナハウジング36の上縁部36Aの間には、塞き止め部材76の基端部76Aが挟持されて固定されている。塞き止め部材76は、樹脂材料からなる板バネ状部材とされ、中間部76Bから先端部76Cにかけては、クリーニングブレード74側に凸となる緩やかな円弧状に湾曲された湾曲部76Rとされており、湾曲部76Rの一部がクリーニングブレード74と接触している。本実施形態では、塞き止め部材76が感光体ドラム12側に所定の圧力で押圧するように塞き止め部材76が位置決めされる。
本実施形態において、第1の実施形態と同様に、富士ゼロックス製カラー複合機DCC500のクリーニング部を改造して、同様なクリーニング評価を実施した。その際、評価条件も同一とした。その結果、トナー溜りも磁気ブラシ機構もない場合と比較して、本実施形態の場合は約10倍の感光体走行サイクル数までクリーニング不良が発生せず、同様な効果を確認できた。
なお、上記の実施形態では、磁気ブラシローラ40の回転方向を感光体ドラム12の回転方向と逆方向に回転させ、磁気ブラシローラ40と感光体ドラム12との近接する部分で両者が順方向に進行する場合を例に挙げて説明したが、磁気ブラシローラ40の回転方向を感光体ドラム12の回転方向と同一方向に回転させ、磁気ブラシローラ40と感光体ドラム12との近接する部分で両者が逆方向に進行するように設定してもよい。このようにした場合には、感光体ドラム表面12Aに対する擦擦力が増すために、放電生成物の掻き取り効果が増加する利点がある。
本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るクリーニング装置の概略構成図である。 磁気ブラシ層を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る塞き止め部材を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る塞き止め部材を示す正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るクリーニング装置の概略構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るクリーニング装置の概略構成図である。
符号の説明
10 画像記録装置
12 感光体ドラム(像担持体)
18 現像装置(現像手段)
20 転写ベルト(転写手段)
22 1次転写ローラ(転写手段)
24 2次転写ローラ(転写手段)
34 クリーニング装置
40 磁気ブラシローラ(磁気ブラシ)
42 マグネットローラ
46 穂立ち
46A 磁性粒子
50 クリーニングブレード
62 塞き止め部材
62W ウインドー(貫通部)
74 クリーニングブレード
76 塞き止め部材
T 廃トナー

Claims (7)

  1. 像担持体に当接し、前記像担持体の表面に残留した廃トナーを掻き落とすクリーニングブレードと、
    前記廃トナーを前記クリーニングブレードの先端部に一時的に塞き止める塞き止め部材と、
    前記クリーニングブレードの上流側にあって前記像担持体に近接し、静電的吸着力を備えて塞き止められる前記廃トナーを入れ替える磁気ブラシと、
    を有することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記塞き止め部材が、板状部材であって、前記クリーニングブレードの背面側に取り付けられることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記塞き止め部材が、板バネ状の部材であって、塞き止められた前記廃トナーを前記像担持体側に押圧することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記磁気ブラシは、マグネットローラ上に磁性粒子を穂立ちさせて形成されており、前記塞き止め部材の先端と前記マグネットローラの表面との間は、前記磁性粒子の穂立ちが通過可能な間隙が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  5. 前記塞き止め部材に、塞き止められた前記廃トナーの一部が通過可能な貫通部を形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  6. 前記磁気ブラシは、バイアス電圧を印加する印加手段を備え、前記印加手段によりバイアス電圧を変えることによって前記廃トナーの移動方向を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  7. 像担持体の表面にトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を記録媒体に転写して画像を記録する転写手段と、
    転写後に前記像担持体の表面に残留した廃トナーを除去する請求項1から6のうちいずれか一項に記載のクリーニング装置と、
    を有することを特徴とする画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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