JP2005257490A - 高温ガス炉用燃料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動化が容易であり、被覆粒子の分散の均一性にばらつきがなく、被覆粒子が傷つくことがない高温ガス炉用燃料の製造方法を提供すること。
【解決手段】燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物から成る群より選択された少なくとも一種を被覆させて成る被覆燃料粒子の表面に黒鉛粉末を被覆させて成るオーバーコート粒子と、黒鉛粉末と、を別々に鋳型内部に噴き込み、圧縮成形して成ることを特徴とする高温ガス炉用燃料の製造方法である。
【選択図】 なし
【解決手段】燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物から成る群より選択された少なくとも一種を被覆させて成る被覆燃料粒子の表面に黒鉛粉末を被覆させて成るオーバーコート粒子と、黒鉛粉末と、を別々に鋳型内部に噴き込み、圧縮成形して成ることを特徴とする高温ガス炉用燃料の製造方法である。
【選択図】 なし
Description
本発明は、高温ガス炉用燃料の製造方法に関する。
非特許文献1〜5によると、高温ガス炉用燃料は、一般的に以下のような工程を経て製造される。まず、酸化ウランの粉末を硝酸に溶かして、硝酸ウラニル原液とする。次に、この硝酸ウラニル原液に純水及び増粘剤等を添加し、攪拌して滴下原液とする。調製された滴下原液は、所定の温度に冷却され、粘度を調製後、細径の滴下ノズルを用いてアンモニア水溶液に滴下される。
このアンモニア水溶液に滴下された液滴は、アンモニア水溶液表面に達するまでの間に、アンモニアガスを吹きかけられる。このアンモニアガスによって、液滴表面がゲル化され、これにより、アンモニア水溶液表面到達時における変形が防止される。アンモニア水溶液中における硝酸ウラニルは、アンモニアと十分に反応し、重ウラン酸アンモニウム粒子(以下、「ADU粒子」と略する場合がある。)となる。
この重ウラン酸アンモニウム粒子は、乾燥された後、大気中で焙焼され、三酸化ウラン粒子となる。さらに、三酸化ウラン粒子は、還元及び焼結されることにより、高密度のセラミック状の二酸化ウラン粒子となる。この二酸化ウラン粒子をふるい分け、すなわち分級して、所定の粒子径を有する燃料核を得る。
S.Kato "Fabrication of HTTR First Loading fuel",IAEA-TECDOC-1210,187 (2001)
N.Kitamura "Present status of initial core fuel fabrication for the HTTR" IAEA−TECDOC−988,373(1997)
林 君夫、"高温工学試験研究炉の設計方針、製作性及び総合的健全性評価"JAERI−M 89−162(1989)
湊 和生、"高温ガス炉燃料製造の高度技術の開発"JAERI−Reseach 98−070(1998)
長谷川正義、三島良績 監修「原子炉材料ハンドブック」昭和52年10月31日発行 221−247頁、日刊工業新聞社
上記のようにして燃料核を得た後、この燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物等を被覆させて被覆粒子を得る。この被覆粒子を黒鉛粉末および焼結剤により固めることにより、高温ガス炉用燃料を得る。この高温ガス炉用燃料は、被覆粒子自体が丸く、敷き詰められた形態をとっているため、ぺブルベッド型構造を有している。
このぺブルベッド型構造の高温ガス炉用燃料を製造する手順は、以下の通りである。まず、燃料核に、低密度炭素層、高密度等方性炭素層、炭化ケイ素等を形成、被覆して被覆粒子を得る。次に、この被覆粒子に黒鉛粉末を付着させ、オーバーコート粒子とする。これら黒鉛粉末およびオーバーコート粒子を混合した状態で、シリコンゴム製のモールド(鋳型)内部に充填する。
この充填後、圧縮成形し、コアとする。このコアの周囲に対して、前記被覆粒子を含有せず、黒鉛粉末をマトリックスとする無燃料領域を形成する。この無燃料領域をコアの周囲に付着させた状態で、前記モールドを使用して、圧縮成形を行う。この圧縮成形後、得られた成形体の表面を研削する。この研削後、この成形体に対して熱処理を行い、ぺブルベッド型構造の高温ガス炉用燃料を得る(非特許文献5)。
このぺブルベッド型構造の高温ガス炉用燃料を高温ガス炉に装荷して燃焼させる場合、コア内部の被覆粒子の分散に偏りがあると、局所的に発熱量が増大するという問題がある。そのため、コア内部の被覆粒子は、均一に分散していることが要求される。
このため、コア内部の被覆粒子の分散の均一性を確保するために、黒鉛粉末およびオーバーコート粒子をモールド内部に充填する場合、予め所定量の黒鉛粉末とオーバーコート粒子とを混合して、粗攪拌し、これをモールド内部に充填し、さらに、攪拌装置を用いて均一に混合した後に圧縮成形する方法が一般的である。
しかしながら、上記したような、充填、圧縮成形する方法には、多くの手間が必要となり、自動化の妨げとなるという問題点がある。
また、黒鉛粉末と、オーバーコート粒子とは、寸法および密度が大きく異なるため、均一に攪拌するための設備を使用し、または条件設定を行っても、被覆粒子の分散の均一性にばらつきが発生するという問題点もある。
さらに、機械的に攪拌を行うために、被覆粒子と攪拌装置との接触、または被覆粒子同士の接触により被覆粒子が傷つけられるという問題点もある。
本発明は、このような従来の問題点を解消し、自動化が容易であり、被覆粒子の分散の均一性にばらつきがなく、被覆粒子が傷つくことがない高温ガス炉用燃料の製造方法を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するための手段は、燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物から成る群より選択された少なくとも一種を被覆させて成る被覆粒子の表面に黒鉛粉末を被覆させて成るオーバーコート粒子と、黒鉛粉末と、を別々に鋳型内部に噴き込み、圧縮成形して成ることを特徴とする高温ガス炉用燃料の製造方法である。
この発明に係る高温ガス炉用燃料の製造方法の好適な態様においては、前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を交互に鋳型内部に噴き込む。
この発明に係る高温ガス炉用燃料の製造方法の好適な態様においては、前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を鋳型内部に噴き込む際に、ノズルを使用する。
この発明に係る高温ガス炉用燃料の製造方法の好適な態様においては、前記ノズルは、前記オーバーコート粒子を噴き出すオーバーコート粒子噴出ノズルと、前記黒鉛粉末を噴き出す黒鉛粉末噴出ノズルとを備えて成る。
この発明に係る高温ガス炉用燃料の製造方法の好適な態様においては、前記ノズルは、前記鋳型内部に対して離間接近可能である。
本発明によれば、オーバーコート粒子と、黒鉛粉末とを別々に鋳型内部に噴き込み、圧縮成形して成ることにより、オーバーコート粒子と黒鉛粉末とを混合する必要がなくなるため、製造時間の短縮を図ることができるとともに、自動化が容易となる。また、オーバーコート粒子と黒鉛粉末とを噴き込むことで、鋳型内部に充填するので、被覆粒子が均一に分散することができる。さらに、機械的な攪拌を行わずに、拭き込みにより鋳型内部に充填、分散させるため、被覆粒子が傷つくことがない。
また、本発明によれば、前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を交互に鋳型内部に噴き込むことにより、より一層被覆粒子が均一に分散することができる。
さらに、本発明によれば、ノズルを使用することにより、所定の位置に噴き込むことが可能となり、被覆粒子を均一に分散させることができる。
そして、本発明によれば、ノズルが、オーバーコート粒子噴出ノズルと、黒鉛粉末噴出ノズルとを備えて成ることにより、ノズルを鋳型内部への抜き差しすることがなく、連続的に黒鉛粉末およびオーバーコート粒子を鋳型内部に充填することができ、充填工程の高速化を図ることができる。
また、本発明によれば、前記ノズルは、前記鋳型内部に対して離間接近可能であることにより、鋳型内部に充填されるオーバーコート粒子と前記黒鉛粉末とからなる層に対して一定の距離とすることができるため、より安定した噴き込みを行うことができる。
[高温ガス炉用燃料の製造方法]
本発明の一実施形態に係る高温ガス炉用燃料の製造方法は、燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物から成る群より選択された少なくとも一種を被覆させて成る被覆粒子の表面に黒鉛粉末を被覆させて成るオーバーコート粒子と、黒鉛粉末と、を別々に鋳型内部に噴き込み、圧縮成形して成る。
本発明の一実施形態に係る高温ガス炉用燃料の製造方法は、燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物から成る群より選択された少なくとも一種を被覆させて成る被覆粒子の表面に黒鉛粉末を被覆させて成るオーバーコート粒子と、黒鉛粉末と、を別々に鋳型内部に噴き込み、圧縮成形して成る。
[成形装置]
本実施形態に係る高温ガス炉用燃料の製造方法で使用する成形装置1は、図1に示されるように、鋳型2と、ノズル3とを備えて成る。
本実施形態に係る高温ガス炉用燃料の製造方法で使用する成形装置1は、図1に示されるように、鋳型2と、ノズル3とを備えて成る。
鋳型2は、圧縮成形可能な鋳型であればよく、ノズル3から噴き込み可能なように、供給口4を有する。この供給口4は、鋳型2上部に形成されていることが好ましい。
ノズル3は、供給口4から鋳型2内部に挿入配置されるとともに、前記鋳型2内部に対して離間接近可能であることが好ましい。
図2は、本発明に係る高温ガス炉用燃料の製造方法で使用するノズル先端部分を示す断面図である。このノズル3は、詳しくは、図2に示されるように、前記オーバーコート粒子を噴き出すオーバーコート粒子噴出ノズル5と、前記黒鉛粉末を噴き出す黒鉛粉末噴出ノズル6とを備えて成ることが好ましい。本実施形態においては、オーバーコート粒子噴出ノズル5および黒鉛粉末噴出ノズル6は、断面視した場合、交互に六角形の頂点に配置されている。
[燃料核]
燃料核は、二酸化ウラン粒子から成り、公知の方法によって得られる。
燃料核は、二酸化ウラン粒子から成り、公知の方法によって得られる。
[被覆粒子]
被覆粒子は、燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物から成る群より選択された少なくとも一種を被覆させて成る。熱分解炭素は、例えば、プロピレン等を熱分解して形成して成る。酸化物としては、例えば、Al2O3、BeO、MgO2、ZrO2等が挙げられる。炭化物としては、例えば、SiC、ZrC等が挙げられる。これら熱分解炭素、酸化物、炭化物を別々の層として形成してもよい。
被覆粒子は、燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物から成る群より選択された少なくとも一種を被覆させて成る。熱分解炭素は、例えば、プロピレン等を熱分解して形成して成る。酸化物としては、例えば、Al2O3、BeO、MgO2、ZrO2等が挙げられる。炭化物としては、例えば、SiC、ZrC等が挙げられる。これら熱分解炭素、酸化物、炭化物を別々の層として形成してもよい。
この被覆粒子の平均粒径は、0.05〜0.1mmであることが好ましい。
[黒鉛粉末]
黒鉛粉末としては、公知の黒鉛を粉末化したもの等が挙げられる。この黒鉛粉末の平均粒径は、10〜40μmであることが好ましい。
黒鉛粉末としては、公知の黒鉛を粉末化したもの等が挙げられる。この黒鉛粉末の平均粒径は、10〜40μmであることが好ましい。
この黒鉛粉末をマトリックスとした場合に、好ましい密度は、1.6〜1.8g/cm3である。
[オーバーコート粒子]
オーバーコート粒子は、被覆粒子の表面に黒鉛粉末を被覆させて成る。このオーバーコート粒子の平均粒径は、0.8〜1.8mmであることが好ましい。
オーバーコート粒子は、被覆粒子の表面に黒鉛粉末を被覆させて成る。このオーバーコート粒子の平均粒径は、0.8〜1.8mmであることが好ましい。
[高温ガス炉用燃料の製造方法の具体的手順]
まず、ノズル3を供給口4から鋳型2内部に挿入配置する。ノズル3よりオーバーコート粒子と、黒鉛粉末と、を別々に鋳型2内部に噴き込む。この際、ノズル3より前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を交互に鋳型2内部に噴き込むことが好ましい。
まず、ノズル3を供給口4から鋳型2内部に挿入配置する。ノズル3よりオーバーコート粒子と、黒鉛粉末と、を別々に鋳型2内部に噴き込む。この際、ノズル3より前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を交互に鋳型2内部に噴き込むことが好ましい。
このコア7を形成する際には、まず黒鉛粉末のマトリックス中に、オーバーコート粒子が均一に分散した層Aを形成し、この層Aを積層させていき、略球状のコア7を形成していく(図3参照)。なお、この図3においては、鋳型2は省略している。
このコア7を形成後、このコア7の周囲に対して、前記被覆粒子を含有せず、黒鉛粉末をマトリックスとする無燃料領域を形成する。この無燃料領域をコア7の周囲に付着させた状態で、前記鋳型を使用して、圧縮成形を行う。この圧縮成形後、得られた成形体の表面を研削する。この研削後、この成形体に対して熱処理を行い、ぺブルベッド型構造の高温ガス炉用燃料を得る。
上述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)オーバーコート粒子と、黒鉛粉末とを別々に鋳型2内部に噴き込み、圧縮成形して成ることにより、オーバーコート粒子と黒鉛粉末とを混合する必要がなくなるため、製造時間の短縮を図ることができるとともに、自動化が容易となる。また、オーバーコート粒子と黒鉛粉末とを噴き込むことで、鋳型2内部に充填するので、被覆粒子が均一に分散することができる。さらに、機械的な攪拌を行わずに、拭き込みにより鋳型2内部に充填、分散させるため、被覆粒子が傷つくことがない。
(1)オーバーコート粒子と、黒鉛粉末とを別々に鋳型2内部に噴き込み、圧縮成形して成ることにより、オーバーコート粒子と黒鉛粉末とを混合する必要がなくなるため、製造時間の短縮を図ることができるとともに、自動化が容易となる。また、オーバーコート粒子と黒鉛粉末とを噴き込むことで、鋳型2内部に充填するので、被覆粒子が均一に分散することができる。さらに、機械的な攪拌を行わずに、拭き込みにより鋳型2内部に充填、分散させるため、被覆粒子が傷つくことがない。
(2)前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を交互に鋳型2内部に噴き込むことにより、より一層被覆粒子が均一に分散することができる。
(3)ノズル3を使用することにより、所定の位置に噴き込むことが可能となり、被覆粒子を均一に分散させることができる。
(4)ノズル3が、オーバーコート粒子噴出ノズル5と、黒鉛粉末噴出ノズル6とを備えて成ることにより、ノズル3を鋳型2内部への抜き差しすることがなく、連続的に黒鉛粉末およびオーバーコート粒子を鋳型2内部に充填することができ、充填工程の高速化を図ることができる。
(5)前記ノズル3は、前記鋳型2内部に対して離間接近可能であることにより、鋳型2内部に充填されるオーバーコート粒子と前記黒鉛粉末とからなる層に対して一定の距離とすることができるため、より安定した噴き込みを行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態においては、例えば、ノズル3は、図2に示されるように、オーバーコート粒子噴出ノズル5と、黒鉛粉末噴出ノズル6とを備えて成るものであったが、これに限られず、オーバーコート粒子噴出ノズル5および黒鉛粉末噴出ノズル6が、別々の構造であってもよい。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は実施例の内容に限定されるものではない。
[実施例1]
前記実施形態における[高温ガス炉用燃料の製造方法の具体的手順]に従って、以下の詳細な条件で、高温ガス炉用燃料を得た。
前記実施形態における[高温ガス炉用燃料の製造方法の具体的手順]に従って、以下の詳細な条件で、高温ガス炉用燃料を得た。
まず、ノズル3を供給口4から鋳型2内部に挿入配置した。ノズル3より前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を交互に鋳型2内部に吹き込んだ。なお、被覆粒子の平均粒径は、1mmであり、オーバーコート粒子の平均粒径は、1.3mmであり、被覆粒子の密度は、4.5g/cm3であり、黒鉛粉末のマトリックスの密度は、1.8g/cm3であった。
ここで、鋳型2内部に吹き込む黒鉛粉末と、オーバーコート粒子との質量比が、5:9となるようにした。
その後、この鋳型2内部への充填後、圧縮成形し、略球状のコア7とする。このコア7における被覆粒子の体積充填率は、10%であった。
このコア7を形成後、このコア7の周囲に対して、前記被覆粒子を含有せず、黒鉛粉末をマトリックスとする無燃料領域を形成した。この無燃料領域をコア7の周囲に付着させた状態で、前記鋳型を使用して、圧縮成形を行った。この圧縮成形後、得られた成形体の表面を研削した。この研削後、この成形体に対して熱処理を行い、ぺブルベッド型構造の高温ガス炉用燃料を得た。
以上の実施例1の高温ガス炉用燃料をX線検査装置で、X線透過像を調査したところ、被覆粒子の分散の均一性にばらつきがないことが確認できた。また、電子顕微鏡で外観を調査したところ、被覆粒子が傷ついていないことが確認できた。
1 成形装置
2 鋳型
3 ノズル
4 供給口
5 オーバーコート粒子噴出ノズル
6 黒鉛粉末噴出ノズル
7 コア
2 鋳型
3 ノズル
4 供給口
5 オーバーコート粒子噴出ノズル
6 黒鉛粉末噴出ノズル
7 コア
Claims (5)
- 燃料核の表面上に熱分解炭素、酸化物、炭化物から成る群より選択された少なくとも一種を被覆させて成る被覆燃料粒子の表面に黒鉛粉末を被覆させて成るオーバーコート粒子と、黒鉛粉末と、を別々に鋳型内部に噴き込み、圧縮成形して成る
ことを特徴とする高温ガス炉用燃料の製造方法。 - 前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を交互に鋳型内部に噴き込む
ことを特徴とする前記請求項1記載の高温ガス炉用燃料の製造方法。 - 前記オーバーコート粒子と、前記黒鉛粉末と、を鋳型内部に噴き込む際に、ノズルを使用する
ことを特徴とする前記請求項1または請求項2記載の高温ガス炉用燃料の製造方法。 - 前記ノズルは、前記オーバーコート粒子を噴き出すオーバーコート粒子噴出ノズルと、前記黒鉛粉末を噴き出す黒鉛粉末噴出ノズルとを備えて成る
ことを特徴とする前記請求項3に記載の高温ガス炉用燃料の製造方法。 - 前記ノズルは、前記鋳型内部に対して離間接近可能である
ことを特徴とする前記請求項3または請求項4に記載の高温ガス炉用燃料の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004069910A JP2005257490A (ja) | 2004-03-12 | 2004-03-12 | 高温ガス炉用燃料の製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010501871A (ja) * | 2006-08-29 | 2010-01-21 | エーエルデー・バキューム・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー | ガス冷却式高温ペブルベッド原子炉(htr)用の球状燃料要素及びその製造方法 |
-
2004
- 2004-03-12 JP JP2004069910A patent/JP2005257490A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010501871A (ja) * | 2006-08-29 | 2010-01-21 | エーエルデー・バキューム・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー | ガス冷却式高温ペブルベッド原子炉(htr)用の球状燃料要素及びその製造方法 |
US8243871B2 (en) | 2006-08-29 | 2012-08-14 | Ald Vacuum Technologies Gmbh | Spherical fuel element and production thereof for gas-cooled high temperature pebble bed nuclear reactors (HTR) |
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