JP2005256948A - 主軸駆動装置の冷却構造 - Google Patents

主軸駆動装置の冷却構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 駆動体から回転伝達部を通して主軸に伝わる熱の量を効果的に抑制することができ、かつ、簡素な構成で工作機械の小型化にも適した主軸駆動装置の冷却構造を提供する。
【解決手段】 回転自在な主軸3と、この主軸3を回転させるための駆動体4と、この駆動体4の回転軸の回転を主軸3に伝達する回転伝達部5と、主軸3を回転自在に支持するとともに少なくとも回転伝達部5を収容する装置本体2とを有する主軸駆動装置の冷却構造であって、装置本体2の所定位置に設けられ、流体供給装置7から供給された流体を装置本体2の内部に取り入れる流体取入部25と、回転伝達部5の構成部材51,52,53の間に設けられ、前記流体が流れる第一の流体流路と、駆動体4を装置本体2に取り付ける取付部材6と、この取付部材6に設けられ、前記第一の流体流路から供給された流体を駆動体4の周囲に導く第二の流体流路61とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主軸の先端に回転工具又はワークを装着して回転させる主軸駆動装置の冷却構造に関する。
回転自在な主軸を有し、この主軸に装着した工具でテーブル等に固定されたワークの加工を行う工作機械においては、主軸の温度上昇による熱歪が加工精度に大きな影響を及ぼすため、主軸の冷却について従来から種々の提案がなされている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平9−29583号 特開平9−29582号
特許文献1に記載の冷却装置は、工作機械のスピンドルヘッド等をボルテックスチューブに貫装し、圧縮空気を用いてその外周面をボルテックスチューブの原理により冷却するものである。
また、特許文献2に記載の冷却装置は、ハウジングの外周面に沿うようにエアを流し、このエアによりスピンドルヘッドを冷却するものである。
これら特許文献に記載の冷却装置は、主としてスピンドル(主軸)そのものの温度上昇を抑制することを目的としている。
一方において、上記したような工作機械、特に小型の工作機械の中には、モータ等の駆動体を主軸の近傍に備え、歯車を主構成要素とする回転伝達部を介して、駆動体の回転軸の回転を主軸に伝達するようにしたものがある。このような工作機械においては、切削屑やオイルミストが前記回転伝達部に侵入しないようにするために、前記駆動体の回転軸及び回転伝達部を筐体の内部に収容しているのが一般的であるが、駆動体から回転伝達部に伝えられた熱が筐体の内部に籠もって回転伝達部の温度を上昇させ、さらに回転伝達部の熱が主軸に伝わって主軸の温度を上昇させる一因になっている。
上記特許文献1,2に記載の技術は、スピンドルの温度上昇を抑制する点で効果的ではあるが、主軸の温度上昇をさらに効果的に抑制するには、モータ等の熱源からの熱伝導を抑制する必要がある。
そこで、モータ,回転伝達部及び主軸を冷却するための冷却装置が種々提案されている(例えば特許文献3,4,5参照)。
実開平5−342号 特開平6−31586号 特開平5−8147号
しかし、これら文献に記載の冷却装置は、冷却パイプをモータやスピンドルの外周に螺旋状に配置して前記冷却パイプに冷却液を流すもの(特許文献3及び4)、回転伝達部を収容する筐体の壁面に冷却媒体を流す流路を形成したもの(特許文献5)であり、装置が複雑で冷却装置のコストも高くなるという問題がある。また、装置が大型化するため、コンパクト性を要求される小型の工作機械には適さないという問題もある。
さらに、モータ等の駆動体と回転伝達部との間で冷却を行うことで、モータ等の駆動体から回転伝達部に伝達される熱の量を軽減しようとする試みが、例えば特許文献6等で提案されている。
この特許文献6に記載の冷却装置は、内部に冷却用の流体通路を形成した環状間座を介してモータを機体に取り付け、環状間座によってモータの設置部を冷却することで、モータから回転伝達部に伝わる熱の量を抑制するようにしたものである。
実開昭61−78552号
しかし、この文献に記載の冷却装置は、特許文献3〜5に記載した冷却装置ほど装置は複雑,大型化はしないものの、環状間座をモータと機体との間に設ける分だけ装置高が高くなるという問題がある。また、駆動体の熱は回転軸を通しても回転伝達部に伝達されるため、工作機械の運転が長時間にわたると、筐体の内部の温度が徐々に上昇して主軸の温度を上昇させ、高精度な加工が困難になるという問題がある。
本発明は上記の問題点にかんがみてなされたもので、駆動体から回転伝達部を通して主軸に伝わる熱の量を効果的に抑制することができ、かつ、簡素な構成で工作機械の小型化にも適した主軸駆動装置の冷却構造を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、回転自在な主軸と、この主軸を回転させるための駆動体と、この駆動体の回転軸の回転を前記主軸に伝達する回転伝達部と、前記主軸を回転自在に支持するとともに少なくとも前記回転伝達部を収容する装置本体とを有する主軸駆動装置の冷却構造であって、前記装置本体の所定位置に設けられ、流体供給装置から供給された冷却用の流体を前記装置本体の内部に取り入れる少なくとも一つの流体取入部と、前記回転伝達部を構成する構成部材の間に設けられ、前記流体取入部から取り入れられた冷却用の流体が流れる第一の流体流路と、前記駆動体を前記装置本体に取り付ける取付部材と、この取付部材に設けられ、前記第一の流体流路から供給された前記流体を前記駆動体の周囲に導く第二の流体流路とを有する構成としてある。
この構成によれば、駆動体が駆動すると、その回転軸の回転は回転伝達部によって主軸に伝達されるが、駆動体の駆動によって発生する熱も、回転の伝達経路と同じ経路を辿って主軸に伝わろうとする。そこで、エアポンプ等の流体供給装置から供給された圧縮空気等の冷却用の流体を、流体取入口から装置本体の内部に取り入れることで、回転伝達部を収容した装置本体の内部に流体の流れが生じ、装置本体内部の放熱を促進し、回転伝達部の各構成部材を冷却する。
装置本体の内部に取り入れられた流体は、回転伝達部を構成する歯車等の構成部材の間の隙間(第一の流体流路)を通って、駆動体に指し向けられる。そして、駆動体に指し向けられた流体が、駆動体を装置本体に取り付けている取付部材の第二の流体流路を通過することで、取付部材の冷却を行う。第二の流体流路を通過した流体は、駆動体の周囲に供給され、駆動体を冷却する。
この場合、前記流体取入部から取り入れられた前記流体が、前記回転伝達部を構成する構成部材の所定部位に吹き付けられるように、前記流体取入部を配置するとよい。
駆動体の熱は、回転伝達部の各構成部材の接触部分、例えば歯車と歯車の噛み合い部分を通って、主軸に伝達される。そこで、このような接触部分に集中的に流体を吹き付けることで、当該部分の冷却効果を高め、主軸に伝わる熱量を小さくすることができる。
駆動体を装置本体に取り付ける取付部材は、アルミニウムや銅等の熱伝導性に優れる材料で形成するのが好ましい。このようにすることで、前記駆動体の熱の一部を前記取付部材から効率よく放出することができる。
また、前記駆動体の外周に沿って第三の流体流路を設け、前記第二の流体流路から供給された冷却用の流体が、前記駆動体の外周に沿って流れるようにするとよい。さらに、前記駆動体の外周面には、前記駆動体からの放熱を促進させるための放熱板を設けてもよい。
またさらに、前記取付部材の表面又は前記取付部材の内部に、孔又は溝からなる第四の流体流路を形成するとともに、前記流体取入部を前記第四の流体流路及び/又は前記第一の流体流路に連通させて設け、前記流体取入部を前記第四の流体流路に連通させて設ける場合には、前記第一の流体流路、前記第二の流体流路、前記第三の流体流路及び前記駆動体の外周面のうちの少なくとも一つに連通する第五の流体流路を、前記第四の流体流路に連通させて形成してもよい。
この構成によれば、取付部材の内部を通る流体又は表面の溝を通る流体によって、取付部材の冷却効果をさらに高めることができる。
駆動体の冷却をさらに効果的に行うために、第二の流体流路が前記駆動体を指し向くように形成し、前記第二の流体流路から供給された冷却用の前記流体が前記駆動体に吹き付けられるようにしてもよい。また、前記第二の流体流路を前記駆動体の所定位置まで延長し、ロータのように駆動体の発熱量の大きい部分に冷却用の流体が集中的に吹き付けられるようにしてもよい。
さらに、前記取付部材の近傍に設けられた前記回転伝達部を構成する歯車や軸等の回転部材に、前記支持部材に向けて流体を強制的に送り出すフィン又は溝を設けるとよい。
このようにすることで、前記回転部材の近傍を通過しようとする流体が、フィン又は溝によって取付部材や駆動体に向けて強制的に送られ、取付部材や駆動体の冷却効果をさらに高めることができる。
また、前記回転部材に、冷却用の前記流体が通過する少なくとも一つの貫通孔を形成してもよい。このようにすることで、第一の流体流路を流れる流体によって回転伝達部を構成する歯車や軸等の回転部材の冷却効果を高めることができる。さらに、この貫通孔を、軸線が前記回転部材の回転軸に対して斜めになるように形成することで、流体と回転部材との接触面積が増え、さらに冷却効果を高めることが可能になる。また、貫通孔を斜めに形成することで第一の流体流路を流れる流体に攪拌効果が生じ、回転伝達部の冷却効果をさらに高めることができる。
本発明は上記のように構成されているので、回転伝達部から駆動体までを、一連の流体の流れによって効果的に冷却を行うことができ、発熱源である駆動体から回転伝達部を介して主軸に伝達される熱の量を小さくし、主軸の温度上昇を効果的に抑制することができる。また、主軸駆動装置を構成する既存の部材に改良を加えることで実施が可能であり、工作機械や主軸駆動装置を大型化させることもない。
本発明は、単独でも効果的であるが、例えば特許文献1,2で提案されているような別途の主軸冷却手段と組み合わせることで、主軸の温度上昇をさらに効果的に抑制することが可能となる。
以下、本発明の好適な一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の冷却構造の第一の実施形態にかかり、図1(a)は、主軸駆動装置の全体構成を示す側面断面図、図1(b)は、図1(a)のI−I方向矢視図である。
[駆動装置の全体構成及び各部の説明]
主軸駆動装置1は、工作機械に取り付けられる装置本体2と、この装置本体2に回転自在に支持された主軸3と、この主軸3を回転させる駆動体としてのモータ4と、このモータ4の回転軸42の回転を所定の減速比で減速しつつ主軸3に伝達する回転伝達部5とを有している。
装置本体2は、回転伝達部5を収容する本体部分23と、この本体部分23から突出して形成され、主軸3を支持する主軸頭22と、本体部分23の外側に取り付けられたモータ4を被覆するカバー21と、本体部分23と一体に形成され、工作機械の機体にボルト等で取り付けられる取付部分24とで概略構成されている。
主軸3は、主軸頭22の貫通孔内に設けられた軸受31,32によって、回転自在に支持されている。装置本体2に支持される主軸3の数は、一つであってもよいし、二つ又は三つ以上であってもよい。主軸3の先端には、ドリルやエンドミル等の回転工具Tが装着される工具装着孔3aが形成されている。
モータ4は、モータ取付部材であるブラケット6を介して、装置本体2の本体部分23に取り付けられる。モータ4とブラケット6とは、モータ4のフランジ41を挿通する複数本のボルト44により連結される。
また、モータ4の外周には、モータ4の放熱を促進させるための放熱板43が取り付けられている。この放熱板43は、熱伝導性に優れるアルミニウムや銅等の金属材料で形成することができる。放熱板43の表面には、放熱効果を高めるためにフィンや凹凸等を設けるとよい。このブラケット6も、熱伝導性に優れるアルミニウムや銅等の金属材料で形成することで、モータ4の熱の一部をブラケット6に逃し、ブラケット6で放熱させることが可能である。そして、このようにすることで、モータ4から回転伝達部5に伝えられる熱の量を小さくすることができる。
回転伝達部5は、モータ4の回転軸42に取り付けられる歯車51と、主軸3の後端に取り付けられ、歯車51と噛合するピニオン53とから構成される。モータ4の回転軸42は、歯車51の軸部52に形成された貫通孔52aに嵌入され、キー42aによってキー止め固着されている。また、ピニオン53は、主軸3の後端に、キー3bによってキー止め固着されている。従って、モータ4が駆動して回転軸42が回転すると、この回転は、歯車51及びピニオン53を介して、主軸3に伝達される。
主軸駆動装置1の冷却を行う圧縮エアは、装置本体2の外部に設けられたエア供給部7によって供給される。
エア供給部7は、エアポンプ等のエア供給源71と、このエア供給源71から供給された圧縮エアの圧力を所定の圧力に調整する減圧弁72と、装置本体2への圧縮エアの供給・停止を制御する電磁弁73と、装置本体2の所定位置に設けられたエア取入口25とエア供給部7とを連結するカプラ74とを有している。
電磁弁73の作動は、図示しない工作機械の制御装置によって制御される。エア取入口25は、装置本体2の内部に取り入れられた圧縮エアが、回転伝達部5を構成するピニオン53,歯車51及び軸部52を効果的に冷却するように、配置位置を決定するのが好ましい。
図2は、エア取入口25の配置位置の一例を示す図である。ここで、図2(a)は単一の主軸3が装置本体2に支持されている場合の例を、図2(b)は複数(二つ)の主軸3が装置本体2に支持されている場合の例を示している。
図2(a)の例では、本体部分23の側面にエア取入口25が設けられ、歯車51とピニオン53の側方から、歯車51とピニオン53の噛み合い部分に直接圧縮エアが吹き付けられるようになっている。
また、図2(b)の例では、本体部分の下方にエア取入口25が設けられ、二つの主軸3,3に取り付けられたピニオン53,53の間から、歯車51及び軸部52に向けて圧縮エアが吹き付けられるようになっている。吹き付けられた圧縮エアの一部は、歯車51及び軸部52の手前で二方に分岐し、歯車51とピニオン53の噛み合い部分を通過して当該部分の冷却を行う。
図2(a)及び(b)に示すように、エア取入口25の配置位置を適切に選択することで、回転伝達部5から主軸3に伝達される熱の量を効果的に減少させて、主軸3の温度上昇を抑制することができる。
エア取入口25から供給された圧縮エアは、ピニオン53と歯車51及び軸部52との間の隙間を通り、ピニオン53,歯車51,軸部52の冷却を行いながら、ブラケット6に向かう。この実施形態では、ピニオン53と歯車51及び軸部52間の隙間が、第一のエア流路を構成する。
ブラケット6には、図1(b)に示すように、回転軸42の軸心から放射状に延びる十字状の貫通孔61が形成されている。貫通孔61の四つの先端部分61aは、モータ4の外周に連通していて、前記第一のエア流路からブラケット6に流れた圧縮エアが、ブラケット6の冷却を行いつつ、先端部分61aを通ってモータ4の外周に供給されるようになっている。この実施形態では、モータ4の外周に連通する貫通孔61の先端部分61aが、第二のエア流路を構成する。
また、モータ4の外周に供給された圧縮エアは、モータ4の外周に設けられた放熱板43とカバー21との隙間を通って、モータ4の冷却を行いながら、モータ4の後方に設けられたカバー21の排気口(図示せず)から、外気中に放出される。この実施形態では、放熱板43とカバー21との間の隙間が、第三のエア流路45を構成する。
[第二の実施形態の説明]
図3は、本発明の第二の実施形態にかかり、主軸駆動装置の主要部の断面側面図である。
この実施形態では、第一のエア流路を通過する圧縮エアの流れを、強制的にブラケット6に指し向けるために、歯車51の軸部52の外周面に、螺旋状の溝55を複数条形成している。溝55の代わりに、送風用のフィンを設けてもよい。
この実施形態によれば、モータ4の駆動により軸部52が回転すると、エア取入口25から供給され歯車51及び軸部52の近傍を通過する圧縮エアが、溝55によって強制的にブラケット6に送り出され、ブラケット6の冷却効果を高めることができる。また、第二のエア流路を構成するブラケット6の四つの先端部分61aに分配される圧縮エアの量を均一にして、モータ4の冷却効果も高めることができる。
図4は、本発明の第三の実施形態にかかり、図4(a)は回転伝達部を構成する歯車に圧縮エアの流通孔を形成した一例を示す側面断面図、図4(b)は図4(a)の歯車の正面図、図5は、図4の第三の実施形態の変形例を示すものである。
図4に示すように、この実施形態では、回転軸42の軸線Cと同方向に貫通する孔51aを均等間隔で複数(この例では八つ)形成している。
また、図5の例では、歯車51の円周方向に傾斜して貫通する孔51bを均等間隔で複数(この例では八つ)形成している。
このように、歯車51に圧縮エアの流通できる孔51a,51bを複数形成することで、歯車51の冷却効果を高めることができる。特に、図5に示すような傾斜状の孔51bを設けることで、孔51bの長さを延長することができ、図4の孔51aよりもさらに歯車51の冷却効果を高めることができるだけでなく、歯車51の回転によって傾斜状の孔51bから吹き出す圧縮エアが、歯車51の周囲の圧縮エアを攪拌することで、さらに冷却効果を高めることができるという利点がある。
図6は、本発明の第四の実施形態にかかり、図6(a)はブラケットに貫通孔状の第二のエア流路を形成した主軸駆動装置の主要部の側面断面図、図6(b)は図6(a)のブラケットを正面から見た図、図7は第四の実施形態の変形例を示すものである。
この実施形態では、ブラケット6の外周縁近傍に、第三のエア流路45に連通する貫通孔63を形成している。そして、第一のエア流路からブラケット6に供給された圧縮エアが、ブラケット6の冷却を行いながら第二のエア流路である貫通孔63を通過し、第三のエア流路45に流れる。
ブラケット6の冷却効果を高めるためには、貫通孔63の孔長は長い方がよい。また、モータ4の冷却を効果的に行うためには、貫通孔63から供給される圧縮エアがモータ4又は放熱板43に直接吹き付けられるようにするのがよい。そのため、図7に示す例では、貫通孔64を斜めに形成するとともに、貫通孔64のモータ4側の開口が、モータ4の外周に指し向くようにしている。
なお、特に図示はしないが、貫通孔64を円周方向に傾斜させることで、モータ4の周囲を螺旋状に流れる冷却用の圧縮エアの流れが生じ、モータ4の冷却効果をさらに高めることができる。
図8は本発明の第五の実施形態を示す主軸駆動装置の主要部の側面断面図である。
この実施形態では、ブラケット6の周縁の複数個所(図示の例では四個所)にに、モータ4において最も発熱の大きい部分、例えばロータ部分まで延びる管状の第二のエア流路65を設けている。そして、第二のエア流路65の開口をモータ4側に指し向け、第一のエア流路から第二のエア流路65に供給された圧縮エアがロータ部分に直接吹き付けられるようにしている。このようにすることで、モータ4の冷却効果をさらに高めることができる。
図9は、本発明の第六の実施形態にかかり、図9(a)はブラケットの内部に第四のエア流路を形成した主軸駆動装置の主要部の側面断面図、図9(b)は図9(a)のブラケットを正面から見た図である。
略四角形状のブラケット8の第四のエア流路82は、四つの側面の肉厚方向のほぼ中央に、ドリル等で対向面に向けて四つの深孔82a,82b,82c,82dを形成し、一つの深孔82aを除く他の深孔82b,82c,82dの開口にプラグ83を嵌入して形成されている。そして、プラグ83を嵌入しない深孔82aの開口には、カプラ74を取り付け、エア供給部7(図1参照)からの圧縮エアが、ブラケット8内の第四のエア流路82に供給されるようになっている。
回転伝達部5側を向くブラケット8の一面には、深孔82a,82b,82c,82dにそれぞれ連通する孔状の四つの第五のエア流路84,84・・が形成され、第四のエア流路82から回転伝達部5に向けて圧縮エアを供給できるようになっている。また、深孔82a,82b,82c,82dよりもブラケット8の外周縁側には、回転伝達部5からモータ4の外周面に向けて圧縮エアを供給する第二のエア流路としての四つの貫通孔86,86・・が形成されている。
この構成によれば、エア供給部7からブラケット8に供給された圧縮エアが、第四のエア流路82を通って第五のエア流路84,84・・84,84・・・から回転伝達部5に供給される。そして、回転伝達機部5の第一のエア流路を通った圧縮エアが、ブラケット8に形成された第二のエア流路86,86・・を通って、モータ4の外周面に供給される。この実施形態では、第四のエア流路82を流れる圧縮エアにより、ブラケット8の冷却効果をさらに向上させることができるという利点がある。
なお、この第六の実施形態の変形例として、第一〜五の実施形態と同様に、エア供給部7からの圧縮エアが回転伝達部5の内部に直接供給されるようにし、第一のエア流路を流れる圧縮エアの一部が、ブラケット8の一面に形成した溝又はブラケット8の内部に形成した第四のエア流路82を通って、第二のエア流路からモータ4の外周面に供給されるように構成してもよい。この構成によっても、ブラケット8の冷却効果を高めることができる。
また、第一〜第五の実施形態と同様に、エア供給部7からの圧縮エアが回転伝達部5の内部に直接供給されるようにするとともに、ブラケット8の内部に形成した第四のエア流路82にもエア供給部7からの圧縮エアが供給されるようにし、かつ、第五のエア流路84をモータ4側に指し向けて形成して、回転伝達部5に供給された圧縮エアが第一のエア流路から第二のエア流路である貫通孔86を通ってモータ4の外周に供給され、第四のエア流路82に供給された圧縮エアが第五のエア流路84を通ってモータ4の外周に供給されるようにしてもよい。
この構成によれば、ブラケット8の冷却効果を高めるとともに、モータ4の冷却効果も高めることができる。
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるものではない。
例えば、上記の説明では冷却用の流体として圧縮エアを例に挙げて説明したが、冷却効果を有する流体であれば気体に限らず液体であってもよく、カバー21を密閉状に構成し、且つモータ4を機密性の高い防油・防爆構造とすることで、冷却した潤滑油を循環させることも可能である。また、前記回転伝達部が歯車やチェーンを主構成要素とするときには、オイルミストを含んだ圧縮エアを供給することで、潤滑性もよくなる。
また、上記した第一〜第六の実施形態は、それぞれ単独でも実施が可能であるが、適宜に組み合わせて実施することで、さらに冷却効果を高めることが期待できる。
本発明の冷却機構は、回転する主軸を有する工作機械であれば、旋盤、フライス盤、ボール盤、研削盤等あらゆる種類の工作機械に適用が可能で、工作機械の機体に着脱可能に取り付けられるユニット型の主軸駆動装置に限らず、工作機械の機体と一体に形成された主軸台又は主軸頭に主軸,回転伝達部及び駆動体を組み込んだ主軸駆動装置にも適用が可能である。
本発明の冷却構造の一実施形態にかかり、図1(a)は、主軸駆動装置の全体構成を示す側面断面図、図1(b)は、図1(a)のI−I方向矢視図である。 エア取入口の配置位置の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態にかかり、主軸駆動装置の主要部の断面側面図である。 本発明の第三の実施形態にかかり、図4(a)はエアの流通孔を形成した歯車の側面断面図、図4(b)は図4(a)の歯車の正面図である。 図4の第三の実施形態の変形例を示す図で、図5(a)はエアの流通孔を形成した歯車の側面断面図、図5(b)は図5(a)の歯車の正面図である。 本発明の第四の実施形態にかかり、図6(a)はブラケットに貫通孔状の第二のエア流路を形成した主軸駆動装置の主要部の側面断面図、図6(b)は図6(a)のブラケットを正面から見た図である。 図6の第四の実施形態の変形例を示す図で、図7(a)はブラケットに貫通孔状の第二のエア流路を形成した主軸駆動装置の主要部の側面断面図、図7(b)は図7(a)のブラケットの正面図である。 本発明の第五の実施形態にかかり、第二のエア流路をモータの所定部位まで延長した状態を示す主軸駆動装置の主要部の側面断面図である。 本発明の第六の実施形態にかかり、図9(a)はブラケットの内部に第四のエア流路を形成した主軸駆動装置の主要部の側面断面図、図9(b)は図9(a)のブラケットを正面から見た図である。
符号の説明
1:主軸駆動装置
2:装置本体
22:主軸頭
23:本体部分
25:エア取入口
3:主軸
4:モータ
41:フランジ
42:回転軸
42a:キー
43:放熱板
44:ボルト
45:エア流路
5:回転伝達部
51:歯車
52:軸部
52a:貫通孔
53:ピニオン
6:ブラケット
61:貫通孔
7:エア供給部
71:エア供給源
72:減圧弁
73:電磁弁
74:カプラ
8:ブラケット
82:第四のエア流路
84:第五のエア流路
86:貫通孔(第二のエア流路)
T:工具

Claims (11)

  1. 回転自在な主軸と、この主軸を回転させるための駆動体と、この駆動体の回転軸の回転を前記主軸に伝達する回転伝達部と、前記主軸を回転自在に支持するとともに少なくとも前記回転伝達部を収容する装置本体とを有する主軸駆動装置の冷却構造であって、
    前記装置本体の所定位置に設けられ、流体供給装置から供給された冷却用の流体を前記装置本体の内部に取り入れる少なくとも一つの流体取入部と、
    前記回転伝達部を構成する構成部材の間に設けられ、前記流体取入部から取り入れられた冷却用の流体が流れる第一の流体流路と、
    前記駆動体を前記装置本体に取り付ける取付部材と、
    この取付部材に設けられ、前記第一の流体流路から供給された前記流体を前記駆動体の周囲に導く第二の流体流路と、
    を有することを特徴とする主軸駆動装置の冷却構造。
  2. 前記流体取入部から取り入れられた前記流体が、前記回転伝達部を構成する構成部材の所定部位に吹き付けられるように、前記流体取入部を配置したことを特徴とする請求項1に記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  3. 前記取付部材を熱伝導性の高い材料で形成して、前記駆動体の熱の一部が前記取付部材から放熱されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  4. 前記駆動体の外周に沿って第三の流体流路を設け、前記第二の流体流路から前記第三の流体流路に供給された前記流体が、前記駆動体の外周に沿って流れながら前記駆動体の冷却を行うようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  5. 前記取付部材の表面又は前記取付部材の内部に、孔又は溝からなる第四の流体流路を形成するとともに、前記流体取入部を前記第四の流体流路及び/又は前記第一の流体流路に連通させて設け、前記流体取入部を前記第四の流体流路に連通させて設ける場合には、前記第一の流体流路、前記第二の流体流路、前記第三の流体流路及び前記駆動体の外周面のうちの少なくとも一つに連通する第五の流体流路を、前記第四の流体流路に連通させて形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  6. 前記駆動体の外周面に、前記駆動体からの放熱を促進させるための放熱板を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  7. 前記第二の流体流路が前記駆動体に指し向くように形成し、前記第二の流体流路から供給された冷却用の前記流体が前記駆動体に吹き付けられるようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  8. 前記第二の流体流路を前記駆動体の所定位置まで延長し、前記所定位置で前記駆動体に流体が吹き付けられるようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  9. 前記回転伝達部を構成する回転部材の少なくとも一つに、前記取付部材に向けて前記流体を強制的に送り出すフィン又は溝を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  10. 前記回転伝達部を構成する回転部材に、少なくとも一つの貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の主軸駆動装置の冷却構造。
  11. 軸線が前記回転部材の回転軸に対して斜めになるように、前記貫通孔を形成したことを特徴とする請求項10に記載の主軸駆動装置の冷却構造。
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