JP2005256761A - 車両用電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ECU20の電源ラインに介装されるリレー32のオン・オフを、イグニッションキースイッチ36の信号で制御されるトランジスタTr1と、CPU34の信号で制御されるトランジスタTr2とで制御する。イグニッションキースイッチ36のオフ後も、CPU34によるトランジスタTr2のオン制御によって電源供給を継続させ、かつ、遮断回路35a,35bによって診断に不要な回路A,Bへの通電を遮断する。診断終了後は、トランジスタTr2をオフして、電源供給を自己遮断する。
【選択図】 図2
Description
このものは、エンジン停止後に前記燃料蒸気管をバルブで閉鎖し、該閉鎖空間内にエアポンプで空気を供給して加圧したときのエアポンプの駆動負荷(空間内圧力)に基づいて、燃料蒸気管におけるリークの有無を診断する構成である。
請求項2記載の発明では、イグニッションスイッチのオフ後も、電源保持回路への保持信号の出力によって電子制御装置へのバッテリ電源の供給を継続させ、エンジン停止後の車両状態の検出・診断が終了したときに、電源保持回路への保持信号の出力を停止して、電子制御装置へのバッテリ電源の供給を遮断する構成とした。
請求項3記載の発明では、前記電源保持回路が、電子制御装置とバッテリとの間の電源ラインに介装される電源ライン用スイッチング手段と、該電源ライン用スイッチング手段のオン・オフを制御する、並列に設けられる2つの電源制御用スイッチング手段とを含んで構成され、前記2つの電源制御用スイッチング手段の一方が前記イグニッションスイッチのオン信号によってオンし、及び/又は、他方が前記電子制御装置内部の保持信号によってオンすることで、前記電源ライン用スイッチング手段をオンする構成とした。
この図1において、内燃機関(エンジン)1は、図示省略した車両に搭載されるガソリン機関である。
前記内燃機関1の吸気系には、スロットル弁2が設けられていて、これにより機関1の吸入空気量が制御される。
前記燃料噴射弁4は、エンジンコントロールユニット(以下、ECUという)20から、機関回転に同期して出力される噴射パルス信号により開弁して燃料噴射を行い、噴射された燃料は機関1の燃焼室内で燃焼する。
前記蒸発燃料処理装置は、燃料タンク5において発生した蒸発燃料を、蒸発燃料導入通路6を介してキャニスタ7に吸着捕集させ、該キャニスタ7に吸着捕集された蒸発燃料を機関1に供給して燃焼させるものである。
前記キャニスタ7は、容器内に活性炭などの吸着材8を充填したものである。
前記パージ通路10は、常閉型のパージ制御弁11を介して、スロットル弁2下流の吸気管3に接続されている。
前記パージ制御弁11は、前記ECU20から出力されるパージ制御信号により開弁するようになっている。
そして、この脱離した蒸発燃料を含むパージガスがパージ通路10を通って吸気管3内に吸入され、その後、機関1の燃焼室内で燃焼処理される。
前記各種センサとしては、機関1の回転に同期してクランク角信号を出力するクランク角センサ21、機関1の吸入空気量を計測するエアフローメータ22、車速を検出する車速センサ23、燃料タンク内5の圧力を検出する圧力センサ24、燃料タンク5内の燃料残量を検出するタンク残量センサ(燃料計)25が設けられている。
前記リーク診断のために、前記新気導入口9を開閉する常開型電磁弁であるドレインカットバルブ12が設けられると共に、蒸発燃料導入通路6内に空気を送り込んで加圧するためのエアポンプ13が設けられている。
前記エアポンプ13の吐出口と前記蒸発燃料導入通路6とは、空気供給管14を介して接続され、前記空気供給管14の途中には、チェックバルブ15が介装される。
前記ECU20は、機関停止後に所定の診断条件が成立すると、前記パージ制御弁11及びドレインカットバルブ12を閉制御することで、燃料タンク5,蒸発燃料導入通路6,キャニスタ7,パージ制御弁11下流のパージ通路10を閉鎖空間とする。
次いで、前記閉鎖空間に対してエアポンプ13で空気を供給することで加圧し、該加圧時におけるタンク内圧(又はポンプ駆動負荷)を検出し、該検出結果に基づいて前記閉鎖空間におけるリークの有無を診断する。
図2は、前記ECU20の第1実施形態を示す回路ブロック図である。
図2において、前記ECU20の電源としてのバッテリ31は、内燃機関1によって駆動されるオルタネータ(図示省略)によって充電される。
図示した回路A〜Cのうち、回路A,Bは前記リーク診断に不要な回路であるのに対し、回路Cは、例えば圧力センサ24で検出される燃料タンク内5の圧力をモニタするための回路などの、CPU34と共にリーク診断に必要とされる回路である。
前記通電遮断回路35a,35bは、例えばトランジスタなどのスイッチング手段で構成され、前記CPU34からの制御信号(遮断信号)によってオン・オフ制御される。
一方、前記リレー32の電磁コイル32aへの通電をオン・オフする回路として、2つのトランジスタTr1,Tr2が並列に接続される回路が、前記電磁コイル32aに対して直列に接続されている。
前記トランジスタTr1は、イグニッションキースイッチ36がオンされると、ベースにバッテリ電源が供給されてオンするよう構成され、前記トランジスタTr2は、前記CPU34からの保持信号(ハイ信号)がベースに入力されることでオンするよう構成される。
従って、イグニッションキースイッチ36がオンされ、該オン信号によってトランジスタTr1がオンすると、バッテリ電源がリレー32を介してECU20に供給されるようになって、CPU34が動作できるようになり、この状態で前記CPU34がトランジスタTr2をオンさせる保持信号を出力しておけば、その後、イグニッションキースイッチ36がオフされてトランジスタTr1がオフしても、トランジスタTr2がオンであることから、リレー32のオン状態が保持され、ECU20へのバッテリ電源の供給を継続させることができる。
本実施形態では、上記のECU20への電源供給制御機能及び一部回路(回路A,B)に対する通電遮断機能を用いて、図3のフローチャートに示すようにして、機関1の停止後のリーク診断を行なうようになっている。
ECU20へのバッテリ電源の供給が開始され、CPU34が動作を開始すると、CPU34は、前記トランジスタTr2をオンさせる保持信号の出力を開始する〈ステップS3〉。
一方、イグニッションキースイッチ36のオン状態において、前記ECU20は、前記燃料噴射弁4の開弁駆動制御や、パージ制御弁11の開度によるパージ制御などの通常制御動作を行なう(ステップS4)。
これにより、リーク診断に用いるCPU34及び回路Cへの通電を継続させる一方、リーク診断に不要な回路A,Bへの通電が遮断されることになる。
そして、CPU34及び回路Cを用いたリーク診断を実行する(ステップS7)。
前記リーク診断の実行中は、不要な回路A,Bへの通電が遮断されていることから、リーク診断中における消費電力を抑制できる。
前記リーク診断が終了すると、CPU34は前記トランジスタTr2への保持信号(オン制御信号)の出力を停止させ、前記トランジスタTr2をオフさせる(ステップS8)。
従って、リーク診断終了後に、バッテリの電力がECU20で消費されることがなく、イグニッションキースイッチ36のオフの間(機関停止中)においてECU20がバッテリの電力を消費するのが、リーク診断期間中に限定されることになる。
更に、CPU34がECU20への電源供給を自己遮断しても、次にイグニッションキースイッチ36がオンされれば、ECU20への電源供給を再開させることができ、容易に再起動させることができる。
前記トランジスタTr1,Tr2の並列回路は、前記トランジスタTr3のベースの接地回路に直列に接続され、前記トランジスタTr1,Tr2の少なくとも一方がオンすると、前記トランジスタTr3のベースが低電位となってトランジスタTr3がオンし、トランジスタTr3のコレクタ側に接続されるCPU34及び回路A〜Cにバッテリ電源が供給される。
尚、上記実施形態では、機関1の停止後に行なう車両状態の検出・診断を、エバポパージラインのリーク診断としたが、リーク診断に限定されるものではないことは明らかである。
(イ)請求項3記載の車両用電子制御装置において、
前記電源ライン用スイッチング手段がリレーであって、前記2つの電源制御用スイッチング手段が2つのトランジスタで構成され、前記2つのトランジスタの少なくとも一方がオンしたときに、前記リレーの電磁コイルに通電されるよう構成したことを特徴とする車両用電子制御装置。
(ロ)請求項3記載の車両用電子制御装置において、
前記電源ライン用スイッチング手段及び前記2つの電源制御用スイッチング手段がそれぞれトランジスタで構成され、電源制御用トランジスタの少なくとも一方がオンしたときに、前記電源ライン用トランジスタがオンするよう構成したことを特徴とする車両電子制御装置。
Claims (3)
- 車両のバッテリを電源とする電子制御装置であって、エンジン停止後に車両状態の検出・診断を行なう車両用電子制御装置において、
イグニッションスイッチのオン信号と前記電子制御装置内部の保持信号とに基づいて前記電子制御装置へのバッテリ電源の供給を行なう電源保持回路と、前記電子制御装置内部の遮断信号に基づいて、前記電子制御装置に含まれる前記検出・診断に不要な回路への通電を停止する通電遮断回路とを設けたことを特徴とする車両用電子制御装置。 - イグニッションスイッチのオフ後も、前記電源保持回路への前記保持信号の出力によって前記電子制御装置へのバッテリ電源の供給を継続させ、前記エンジン停止後の車両状態の検出・診断が終了したときに、前記電源保持回路への前記保持信号の出力を停止して、前記電子制御装置へのバッテリ電源の供給を遮断することを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置。
- 前記電源保持回路が、前記電子制御装置と前記バッテリとの間の電源ラインに介装される電源ライン用スイッチング手段と、該電源ライン用スイッチング手段のオン・オフを制御する、並列に設けられる2つの電源制御用スイッチング手段とを含んで構成され、前記2つの電源制御用スイッチング手段の一方が前記イグニッションスイッチのオン信号によってオンし、及び/又は、他方が前記電子制御装置内部の保持信号によってオンすることで、前記電源ライン用スイッチング手段をオンすることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用電子制御装置。
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JP2009061808A (ja) * | 2007-09-04 | 2009-03-26 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
JP2014181687A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Keihin Corp | エンジンの制御装置 |
JP2020030714A (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 自己診断装置、半導体装置及び自己診断方法 |
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