JP2005256353A - 作業機械のシリンダ配設構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピンが連結される支持部材の上方空間が狭い場合でも、支持部材及び油圧シリンダの端部へのピンの挿入、並びに支持部材及び油圧シリンダの端部からのピンの抜き取りを容易に行なうことができる作業機械のシリンダ配設構造の提供。
【解決手段】スイングシリンダ7のボトム側端部7bをベースプレート9に連結するボトムピン12は、下側部分にベースプレート9に係止されるつば部12aを有する。また、ベースプレート9の近傍に位置するラジエータ取付け用フレーム10に一体的に設けられ、ボトムピン12の上側部分が係着され、スイングシリンダ7のボトム側端部7bの上方向への動きを規制するストッパ11と、ボトムピン12のつば部12aをベースプレート9に固定するボルト15とを備えている。
【選択図】図3
【解決手段】スイングシリンダ7のボトム側端部7bをベースプレート9に連結するボトムピン12は、下側部分にベースプレート9に係止されるつば部12aを有する。また、ベースプレート9の近傍に位置するラジエータ取付け用フレーム10に一体的に設けられ、ボトムピン12の上側部分が係着され、スイングシリンダ7のボトム側端部7bの上方向への動きを規制するストッパ11と、ボトムピン12のつば部12aをベースプレート9に固定するボルト15とを備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は、油圧ショベル等の作業機械に備えられ、スイングシリンダ等の油圧シリンダを支持部材にピンを介して回動可能に連結する作業機械のシリンダ配設構造に関する。
この種の従来技術として特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、油圧ショベルにおいて、油圧シリンダ例えばスイングシリンダのボトム側端部を、旋回体のメインフレーム上に設けた支持部材であるシリンダ取付部に、ピンすなわちボトムピンを介して回動可能に連結した構成を備えている。
なお、特許文献1には明確に示されていないが、上述のボトムピンの上側部分には、スイングシリンダのボトム側端部の上方向への動きを規制するつば部が設けられ、シリンダ取付け部に形成された貫通穴に挿入されたボトムピンの下側部分が、旋回体のメインフレーム等にボルト等によって固定される。すなわち、スイングシリンダのボトム側端部は、シリンダ取付け部とボトムピンのつば部とによって上下を挟まれた状態で回動可能に連結される。
特開2001−59237公報
上述した従来技術は、ボトムピンのつば部が上側部分にあるので、スイングシリンダの着脱作業に際し、ボトムピンをシリンダ取付け部の上側から挿入、あるいは抜き取らなくてはならない。したがって、スイングシリンダのボトム側端部の上方空間が狭い場合には、ボトムピンの挿入、抜き取りが困難となり、周囲に配置されている構造部材を取外すことなどが必要となって、このスイングシリンダ着脱作業の能率が低下する問題がある。
なお上記では、スイングシリンダの配設構造について取り上げたが、端部がピンによって支持部材に回動可能に連結されるものであって、支持部材の上方空間にピンの挿入、抜き取りのための空間が狭い他の油圧シリンダの配設構造においても、上述と同様の問題を生じる。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、ピンが連結される支持部材の上方空間が狭い場合でも、支持部材及び油圧シリンダの端部へのピンの挿入、並びに支持部材及び油圧シリンダの端部からのピンの抜き取りを容易に行なうことができる作業機械のシリンダ配設構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、支持部材にピンを介して油圧シリンダの端部を回動可能に連結する作業機械のシリンダ配設構造において、上記ピンは、下側部分に第1構造部材に係止されるつば部を有すると共に、上記支持部材の近傍に位置する第2構造部材に一体的に設けられ、上記ピンの上側部分が係着され、上記油圧シリンダの上記端部の上方向への動きを規制するストッパと、上記ピンの上記つば部を上記第1構造部材に固定する固定手段とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、ピンによって油圧シリンダの端部が支持部材に連結された状態では、油圧シリンダの端部の下方向の動きは支持部材で規制され、上方向への動きはストッパによって規制される。すなわち、油圧シリンダの端部が支持部材とストッパとによって挟まれた状態で回動可能に安定に保持される。
ピンを支持部材及び油圧シリンダの端部へ挿入する際には、支持部材及び油圧シリンダの端部の下方向からピンを挿入すればよい。これによって、ピンのつば部が第1構造部材に係止されると共に、ピンの上側部分がストッパに係着される。この状態において、固定手段によってピンのつば部が第1構造部材に固定される。
また、ピンを支持部材及び油圧シリンダの端部から抜き取る際には、固定手段によるピンのつば部の第1構造部材に対する固定を解除させ、下方向へピンを抜き取ればよい。
このようにして、ピンが連結される支持部材の上方空間が狭い場合でも、支持部材の周囲に配置された構造部材を取り除くことなく、ピンの挿入、抜き取りを容易に行なうことができる。
また本発明は、上記発明において、上記支持部材が上記第1構造部材を兼ねることを特徴としている。
また本発明は、上記発明において、上記ストッパは、上記ピンの上側部分が挿入される穴を有し上記油圧シリンダの上記端部の上方向への動きを規制する規制部と、この規制部に連設され上記第2構造部材に一体的に設けられる立ち上がり部とを有することを特徴としている。
また本発明は、上記発明において、上記油圧シリンダが、スイングシリンダから成り、上記支持部材が、旋回体のメインフレーム上に固定されるベースプレートであり、上記第1構造部材が、上記メインフレームであり、上記第2構造部材が、ラジエータ取付け用フレームであることを特徴としている。
本発明は、支持部材にピンを介して連結された油圧シリンダの端部の上方向への動きをストッパによって規制できると共に、支持部材及び油圧シリンダの端部へのピンの挿入、支持部材及び油圧シリンダの端部からのピンの抜き取りを容易に行なうことができ、従来に比べてピンの着脱作業の能率を向上させることができる。
以下,本発明に係る作業機械のシリンダ配設構造を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明のシリンダ配設構造の一実施形態が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。
この図1に示す油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置された旋回体2とを備えている。この旋回体2のメインフレーム2a上には、運転室3が配置されている。旋回体2の前方位置には、フロント作業機を構成するブーム4、アーム5、バケット6が備えられている。ブーム4は水平方向に、すなわち左右方向に揺動可能なブラケット8に連結されている。上述したフロント作業機を左右に揺動させる油圧シリンダ、すなわちスイングシリンダ7のロッド側端部7aが、ブラケット8に連結されている。後述するスイングシリンダ7のボトム側端部7b部分が、本発明のシリンダ配設構造の一実施形態を構成している。
図2は本発明の一実施形態を示す斜視図、図3は本発明の一実施形態の要部拡大側断面図、図4は本発明の一実施形態の要部を背面側から見た斜視図、図5は本発明の一実施形態に備えられるストッパを示す図で、(a)図は正面図、(b)図は平面図である。
図2,3に示すように、本実施形態は、旋回体2のメインフレーム2a上に、支持部材すなわちベースプレート9を固定してあり、このベースプレート9によってスイングシリンダ7のボトム側端部7bを支持させてある。図3,4に示すように、これらのベースプレート9とスイングシリンダ7のボトム側端部7bとを連結するピン、すなわちボトムピン12は、下側部分に第1構造部材、例えばベースプレート9に係止されるつば部12aを有している。
ベースプレート9は、上述したようにスイングシリンダ7のボトム側端部7aの支持部材を構成しているが、ボトムピン12のつば部12aが係止される第1構造部材も兼ねている。
ボトムピン12のつば部12aは、ブッシング13とワッシャ14を介して固定手段を構成するボルト15によってベースプレート9に締結、すなわち固定される。
特に本実施形態は、図2〜4に示すように、ベースプレート9の近傍に位置する第2構造部材、たとえばラジエータ取付け用フレーム10に一体的に設けられ、ボトムピン12の上側部分が係着され、スイングシリンダ7のボトム側端部7bの上方向への動きを規制するストッパ11を備えている。このストッパ11は、図5の(a)(b)図に示すように、ボトムピン12の上側部分が係着、例えば挿入される穴11a1を有し、スイングシリンダ7の上方向への動きを規制する平板状の規制部11aと、この規制部11aに連設され、第2構造部材を構成するラジエータ取付け用フレーム10に一体的に設けられる一対の立ち上がり部11bとを有するコ字状体に形成してある。
このように構成した本実施形態は、図2〜4に示すように、ボトムピン12によってスイングシリンダ7のボトム側端部7bが支持部材であるベースプレート9に連結された状態では、ボトムピン12の上側部分がストッパ11の穴11aに挿入されて係着され、ボトム側端部7bの下方向の動きがベースプレート9で規制され、上方向の動きがストッパ11の規制部11aによって規制される。すなわち、スイングシリンダ7のボトム側端部7bがベースプレート9とストッパ11とによって挟まれた状態で回動可能に安定して保持される。このとき、ボトムピン12のつば部12aは、図3,4に示すように、メインフレーム2aに形成した穴2b内に収納され、ブッシング13、ワッシャ14を介してボルト15によってメインフレーム2aに固定されたベースプレート9に締結される。したがって、ボトムピン12はメインフレーム2aに対して移動不能に保持される。
次に、このように構成される本実施形態におけるボトムピン12の着脱作業について説明する。
例えば、ボトムピン12をベースプレート9及びスイングシリンダ7のボトム側端部7bへ挿入する際には、ベースプレート9及びスイングシリンダ7のボトム側端部7bの下方向からボトムピン12を挿入すればよい。これによって、ボトムピン12のつば部12aが、上述したようにメインフレーム2aに形成された穴2bに挿入されてベースブレート9に係止され、ボトムピン12の上側部分がストッパ11の規制部11aの穴11a1内に挿入されて係着される。この状態において、上述したようにボルト15によってボトムピン12のつば部12aがベースプレート9に締結される。
また、ボトムピン12をベースプレート9及びスイングシリンダ7のボトム側端部7bから抜き取る際には、ボルト15をベースプレート9から外して、ボトムピン12のつば部12aのベースプレート9に対する固定を解除させた状態において、下方向へボトムピン12を抜き取ればよい。
このように構成した本実施形態によれば、ボトムピン12が連結されるベースプレート9の上方空間が狭い場合でも、ベースプレート9の周囲に配置された構造部材を取り除くことなく、ボトムピン12の挿入、抜き取りを容易に行なうことができる。したがって、このボトムピン12の着脱作業の能率を向上させることができる。
なお上記では、スイングシリンダ7のボトム側端部7bにおける配設構造を例示したが、本発明は、このようなスイングシリンダ7のボトム側端部7bの配設構造には限られない。すなわち、端部がピンによって支持部材に回動可能に連結されるものであって、支持部材の上方にピンの挿入、抜き取りのための空間が狭い場合等の他の油圧シリンダの配設構造にも適用することができる。
2 旋回体
2a メインフレーム
7 スイングシリンダ(油圧シリンダ)
7b ボトム側端部
9 ベースプレート(支持部材)(第1構造部材)
10 ラジエータ取付け用フレーム(第2構造部材)
11 ストッパ
11a 規制部
11a1 穴
11b 立ち上がり部
12 ボトムピン
12a つば部
13 ブッシング
14 ワッシャ
15 ボルト(固定手段)
2a メインフレーム
7 スイングシリンダ(油圧シリンダ)
7b ボトム側端部
9 ベースプレート(支持部材)(第1構造部材)
10 ラジエータ取付け用フレーム(第2構造部材)
11 ストッパ
11a 規制部
11a1 穴
11b 立ち上がり部
12 ボトムピン
12a つば部
13 ブッシング
14 ワッシャ
15 ボルト(固定手段)
Claims (4)
- 支持部材にピンを介して油圧シリンダの端部を回動可能に連結する作業機械のシリンダ配設構造において、
上記ピンは、下側部分に第1構造部材に係止されるつば部を有すると共に、
上記支持部材の近傍に位置する第2構造部材に一体的に設けられ、上記ピンの上側部分が係着され、上記油圧シリンダの上記端部の上方向への動きを規制するストッパと、
上記ピンの上記つば部を上記第1構造部材に固定する固定手段とを備えたことを特徴とする作業機械のシリンダ配設構造。 - 上記請求項1記載の発明において、
上記支持部材が上記第1構造部材を兼ねることを特徴とする作業機械のシリンダ配設構造。 - 上記請求項1記載の発明において、
上記ストッパは、上記ピンの上側部分が挿入される穴を有し上記油圧シリンダの上記端部の上方向への動きを規制する規制部と、この規制部に連設され上記第2構造部材に一体的に設けられる立ち上がり部とを有することを特徴とする作業機械のシリンダ配設構造。 - 上記請求項1〜3のいずれか1項記載の発明において、
上記油圧シリンダが、スイングシリンダから成り、
上記支持部材が、旋回体のメインフレーム上に固定されるベースプレートであり、
上記第2構造部材が、ラジエータ取付け用フレームであることを特徴とする作業機械のシリンダ配設構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004067662A JP2005256353A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | 作業機械のシリンダ配設構造 |
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JP2004067662A JP2005256353A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | 作業機械のシリンダ配設構造 |
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ID=35082357
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JP2004067662A Pending JP2005256353A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | 作業機械のシリンダ配設構造 |
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JP (1) | JP2005256353A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013044620A1 (zh) * | 2011-09-26 | 2013-04-04 | 三一重型装备有限公司 | 一种回转机构及掘进机 |
-
2004
- 2004-03-10 JP JP2004067662A patent/JP2005256353A/ja active Pending
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WO2013044620A1 (zh) * | 2011-09-26 | 2013-04-04 | 三一重型装备有限公司 | 一种回转机构及掘进机 |
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