JP2005254073A - 撹拌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で嵩張らずに光源を組み込む。
【解決手段】液体を注入した容器11内に挿入されて回転して液体を撹拌する撹拌子14と、容器11の直下に位置して撹拌子14を磁力で回転する攪拌子駆動部16とを備えた撹拌装置10である。攪拌子駆動部16は、中央に位置して攪拌子14を直接磁力で回転させる磁石部20と、磁石部20と一体になって回転するローターホイール21とを備え、ローターホイール21が、回転のための引力および斥力を周囲に位置するステーター42との間で生じさせるリングマグネット21Dを、磁石部20とほぼ同じ高さで同心円上に支持した。上記リングマグネット21Dの配設位置の直径は、磁石部20の寸法よりも大きくして、磁石部20とリングマグネット21Dとの間に環状の収納空間28を設けた。収納空間28には光源部17を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容器内に注入した流体を撹拌用の磁石を回転させて撹拌する撹拌装置に関する。
従来の撹拌装置としては図2に示す構成のものが知られている。
図中の1は液体2を注入しているビーカー等の非磁性容器である。液体2は必要に応じて冷却または加熱される。
3は容器1内に投入される撹拌用の磁石(攪拌子)で、後述の駆動磁石5の回転による電磁誘導で回転して液体2を撹拌する。
4は攪拌子3を回転させて液体2を撹拌する攪拌装置である。攪拌装置4は主に、駆動磁石5と、駆動モータ6とを備えて構成されている。
駆動磁石5は、S極とN極の2つの磁石からなり、ローターホイール7にそれぞれ取り付けられている。
駆動モータ6は、DCモータやブラシレスモータ等のコアレスフラットモータで構成され、高さ方向にあまり嵩張らないようになっている。駆動モータ6の回転軸は駆動磁石5のローターホイール7に固定され、S極とN極の駆動磁石5を回転駆動する。
ところで、上記構成の撹拌装置では、駆動モータ6の回転軸が駆動磁石5のローターホイール7に固定されて、駆動モータ6と駆動磁石5とが上下に重なっているため、高さ方向の厚みが増すのは避けられない。このため、撹拌装置も高さ方向の厚みが増して嵩張るという問題点がある。
また、生化学や薬学等の分野においては、液体2の色の変化を観察する場合がある。また、微生物の光に対する反応を調べる場合もある。このような場合は、光を液体2に照射しながら攪拌する必要がある。このためには、光源を撹拌装置に組み込むことが考えられるが、光源を組み込む位置は容器1の底面でなければ効果が薄い。しかし、上記構成の駆動モータ6と駆動磁石5の場合、撹拌装置内のうち容器1の底面に対向する空間は駆動磁石5が占有しているため、光源を取り付けるスペースはほとんどない。特に、撹拌装置の薄型化を図る場合にはさらに内部空間が小さくなってしまうため、光源を組み込むのがさらに難しくなる。
液体2を加熱または冷却する必要がある場合も同様に、加熱または冷却するための装置を撹拌装置内に組み込むのは難しい。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたもので、全体の小型薄型化を図ると共に、光源や熱源等の種々の素子を組み込むことができるようにした撹拌装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明は、流体を注入した容器内に挿入されて回転することで上記流体を撹拌する撹拌子と、上記容器の直下に位置して上記撹拌子を磁力で回転駆動する攪拌子駆動部とを備えてなる撹拌装置であって、上記攪拌子駆動部が、中央に位置して上記攪拌子を直接磁力で回転させる磁石部と、当該磁石部と一体になって回転するローターホイールとを備え、上記ローターホイールが、回転のための引力および斥力を周囲に位置するステーターとの間で生じさせる磁石を、上記磁石部とほぼ同じ高さで同心円上に支持したことを特徴とする。
これにより、ローターホイールが支持する磁石と周囲のステーターとで、このローターホイールと磁石部とを回転させる駆動モータを構成する。このとき、ローターホイールが支持する磁石を、上記磁石部とほぼ同じ高さで同心円上に配設することで、構成部材が上下に重なるのを抑えて、撹拌装置を薄くすることができる。
上記磁石部と同心円上に配設された上記ローターホイール側の磁石の配設位置の直径は、上記磁石部の寸法よりも大きくして、上記磁石部と上記ローターホイール側の磁石との間に環状の収納空間を設けることが望ましい。この収納空間には、容器内の流体を照射する光源や、容器内の流体を加熱または冷却する機構を備える。
また、上記筐体の下側部材のセンター軸が、上記容器が載置される上記上側部材を支持するように構成することが望ましい。上記筐体の上側部材と下側部材との当接面全周には、高周波溶着のための凸条を設ける。上記筐体の保護チューブには、上記筐体内に大気圧より僅かに高い圧力をかけて、筐体を水中に沈めても内部に水が浸入しないようにする。
上記構成により、構成部材が上下に重なるのを抑えて、撹拌装置を薄くすることができる。これにより、撹拌装置は容器を安定して支持することができる。
また、収納空間を設けてその内部に、容器内の流体を照射する光源や、容器内の流体を加熱または冷却する機構等の種々の素子を備えることができるため、容器内に注入された液体に対して、攪拌と同時に、光の照射、加熱、冷却等の種々の措置を施すことができる。
さらに、筐体の下側部材のセンター軸で上側部材を支持するため、載置された上記容器を確実に支持することができる。
また、筐体の上側部材と下側部材との当接面全周に高周波溶着のための凸条を設けることで、この凸条が溶けて、上側部材と下側部材との当接面を密封することができる。これにより、防水性が向上する。さらに、保護チューブを介して筐体内に大気圧より僅かに高い圧力をかけることで、筐体を水中に沈めても内部に水が浸入することがなくなるため、設定温度に保たれた恒温水槽の液体内に攪拌装置を沈めてその上に容器を載せることができる。これにより、容器内の液体を攪拌しならが、効率的に過熱または冷却することができる。
以下、本発明の撹拌装置の一実施例を添付図面を参照しながら詳述する。
本実施形態の撹拌装置10は、生化学、薬学、農芸化学等の研究室、検査室、試験室で使用される撹拌装置である。
図1中の11は液体12を注入した容器であり、前述した従来技術と同様の構成を有する。この容器11が撹拌装置10に載置されて、中に注入された液体12に光が当てられたり、冷却または加熱されたりする。
撹拌装置10は図1および図3に示すように主に、撹拌用の磁石である攪拌子14と、この攪拌子14を回転させる装置本体15とから構成されている。撹拌子14は、両端がS極とN極になった棒状の永久磁石(フェライトマグネット等)で構成され、従来の撹拌子3と同様に容器11内に挿入される。この撹拌子14は、そのS極とN極が、後述する撹拌子駆動部16のN極とS極に引かれて回転されて液体12を撹拌する。撹拌子14は表面をテトラフルオロエチレン等で被覆されている。
装置本体15は主に、撹拌子駆動部16と、光源部17と、筐体18とから構成されている。
撹拌子駆動部16は、図4〜図11に示すように主に、磁石部20と、ローターホイール21と、支持部22とから構成されている。
磁石部20は、図8に示すように、磁石ホルダー24と、駆動磁石25と、ベアリング26とから構成されている。磁石ホルダー24は、駆動磁石25を支持して回転するための部材である。磁石ホルダー24は、全体を円盤状に形成され、中央にベアリング26を挿入するための支持筒24Aが設けられている。磁石ホルダー24には、磁石部20をローターホイール21に固定するためのねじ穴24Bが3つ設けられている。
駆動磁石25は、撹拌子14のS極およびN極と互いに引き合って撹拌子14を回転させるための部材である。駆動磁石25は、S極およびN極を上側に向けた2つの永久磁石からなり、それらが磁石ホルダー24の回転中心を挟んで対称位置に接着剤で接着されている。
ベアリング26は、磁石ホルダー24を支持部22側に回転可能に支持するための部材である。このアリング26は、そのアウターリングが磁石ホルダー24の支持筒24Aに固定されると共に、インナーリングが後述する支持部22のセンター軸22Bに挿入されている。これにより、ベアリング26は、直接的に磁石ホルダー24を、間接的にローターホイール21を支持部22側に回転可能に支持している。
ローターホイール21は、駆動モータの回転部を構成する部材である。ローターホイール21は、図7に示すように、底板部21Aと、周縁壁部21Bと、フランジ部21Cと、リングマグネット21Dとからなり、全体として浅底の円形皿状に形成されている。ローターホイール21は具体的には、アルミニウムのプレス成型によって浅底の円形皿状に形成されている。底板部21Aは、円盤状の薄い板材で構成され、その中心に上記磁石部20のベアリング26が支持筒24Aと共に挿入される穴21Eが設けられている。この穴21Eの周辺には、上記磁石ホルダー24の3つのねじ穴24Bに整合する位置に3つのねじ穴(図示せず)が設けられている。これらの各ねじ穴が互いに整合した状態でねじ27がそれぞれねじ込まれることで、磁石部20がローターホイール21と同心円上に配設されて、ローターホイール21の中心部に固定される。
円盤状の底板部21Aは、磁石部20の直径よりもはるかに大きな直径に設定され、磁石部20の周囲に円環状の収納空間28を形成している。この収納空間28は、光源部17を収納するための空間となっている。周縁壁部21Bは、収納空間28の外周壁を構成すると共に、リングマグネット21Dを支持するための部材である。この周縁壁部21Bは、底板部21Aの周縁から垂直に立ち上げた壁板で形成されている。周縁壁部21Bの外径は、リングマグネット21Dの内径と同じかそれよりも僅かに大きく設定されて、リングマグネット21Dを堅固に支持するようになっている。フランジ部21Cは、周縁壁部21Bに取り付けられたリングマグネット21Dの上端部に当接してこのリングマグネット21Dを位置決め支持するための部材である。リングマグネット21Dが周縁壁部21Bに圧入されてフランジ部21Cに当接することで、リングマグネット21Dが正確な位置に固定される。リングマグネット21Dは、永久磁石(フェライトマグネット等)で構成され、後述するステーター42との間で駆動モータを構成する。リングマグネット21Dは、周縁壁部21Bに接着剤で接着されている。リングマグネット21DにはS極とN極とが交互に設けられている。具体的には図9に示すように、環状のリングマグネット21Dが12分割され、S極とN極とが6個ずつ交互に設けられている。
支持部22は、磁石部20が固定されたローターホイール21を回転可能に支持するための部材である。この支持部22は、図7、図10および図11に示すように、ベース部22Aと、センター軸22Bとから構成されている。ベース部22Aは、ほぼ四角形状に形成されている。この四角形状のベース部22Aの寸法は、ローターホイール21の外径よりも少し大きい程度に設定されている。具体的には、ベース部22Aの四隅に後述するステーター42を取り付けることができる寸法に設定されている。ベース部22Aの周縁には、筐体18側にベース部22Aを固定するためのフランジ部22Cが設けられている。このフランジ部22Cは、筐体18の上側カバー36と底蓋37とで挟まれて支持される。
センター軸22Bは、ベアリング26に嵌合して、ローターホイール21を回転可能に支持するための部材である。センター軸22B上端部には、ワッシャー固定溝22Dが設けられている。ベアリング26は、スプリング29を介してセンター軸22Bに挿入され、ワッシャー30がワッシャー固定溝22Dに取り付けられることで、センター軸22Bに取り付けられている。これにより、ベアリング26は、センター軸22Bに支持された状態で上下への多少のずれが許容された状態で、振動を吸収してローターホイール21を回転可能に支持している。
光源部17は、容器11内の液体を容器11の底面から照射するための光学素子である。光源部17は、図13および図14に示すように、基盤32と、LED33とから構成されている。基盤32は、円環状に形成されて、中央部が空洞になっている。この空洞は、磁石部20が挿入される部分である。基盤32の上側面には4つのLED33が等間隔に取り付けられている。基盤32のうち各LED33の中間位置には、基盤32を筐体18側に固定するためのねじ穴34が3つ設けられている。この光源部17は、ローターホイール21の収納空間28に収納されている。各LED33は、配線保護チューブ40を介して外部の制御装置に接続されている。この制御装置は、各LED33を制御して、種々のパターンで点灯させる。例えば、連続点灯、間欠点灯、ランダム点灯等のパターンで点灯させる。各LED33の色や輝度も種々の設定が可能である。これらは、容器11内の液体に求められる態様に応じて制御装置にプログラムされる。なお、各LED33は、液体に対する照射だけでなく、視覚的効果のために点灯してもよい。この場合は、上記連続点灯、間欠点灯、ランダム点灯等以外にも、点滅させたり、点滅を回転させたり、種々のパターンで点灯、点滅させて視覚的効果を狙ってもよい。
筐体18は、撹拌子駆動部16と光源部17とを覆って密封するための部材である。筐体18は、図12に示すように、上側カバー36と、底蓋37とから構成されている。上側カバー36は、上下を反転させた浅底の皿状に形成されている。上側カバー36の天井板の上側面は、容器11を載置するための面となっている。この面には、滑り止め用の円環状の凸条が同心円状に3つ設けられている。上側カバー36の天井板の裏面には3つの固定用ボス36Aが設けられている。この固定用ボス36Aは、上記光源部17の基盤32の3つのねじ穴34に整合する位置に設けられている。各固定用ボス36Aと基盤32の3つのねじ穴34を整合させて、ねじ38で固定することにより、光源部17が上側カバー36の天井板の裏面に固定される。
上側カバー36の天井板の裏面の中央位置には支持用ボス36Bが設けられている。この支持用ボス36Bは、支持部22のセンター軸22Bに当接して上側カバー36を支持するための部材である。この支持用ボス36Bとセンター軸22Bとが互いに当接することで、直接的に上側カバー36が支持され、間接的に攪拌装置10に載置された容器11が支持されるようになっている。
上側カバー36の周縁壁36Cには接続管36Dが設けられている。この接続管36Dは、配線保護チューブ40を気密に接続するための管材である。この接続管36Dの外周には、抜け止め用の環状段差が設けられている。上側カバー36の下端周縁部には、内側フランジ部36Eと、外側フランジ部36Fとが設けられている。内側フランジ部36Eは、支持部22のベース部22Aのフランジ部22Cに上側から嵌り込んで、このフランジ部22Cを底蓋37との間で挟み持つための部分である。外側フランジ部36Fは、底蓋37に嵌り込んでこの底蓋37に溶着されるための部分である。
底蓋37は、上側カバー36を密封するための部材である。この底蓋37は、薄い円盤状に形成され、上側カバー36の外側フランジ部36Fとの当接面に円環状の凸条37Aが設けられている。この凸条37Aは、底蓋37と上側カバー36の外側フランジ部36Fとを高周波溶着するための部材である。凸条37Aは、高周波溶着によって溶けて底蓋37と上側カバー36とを接合して内部を密封する。
配線保護チューブ40は、筐体18内から外部に引き出された配線を保護するための管材である。この配線保護チューブ40は、その一方の端部が接続管36Dに気密に嵌め込まれ、他方の端部が制御装置に気密に嵌め込まれている。配線保護チューブ40の他方の端部には制御装置側に嵌め込むための接続コネクター40Aが形成されている。制御装置には、筐体18内を大気圧よりも高くするための送風機が設けられている。これは、筐体18の防水性を向上させるためである。筐体18内を大気圧よりも高くすることで、筐体18を水中に沈めたときに、仮に筐体18に水が浸入できる隙間があっても内圧によりその進入を阻止するためである。このため、筐体18内に供給する圧力は、筐体18を沈める液体の水深に応じて設定される。この水深が浅ければ大気圧よりも僅かに高い圧力で済み、水深が深ければそれに見合った圧力に設定される。
筐体18の四隅には、図5に示すように、駆動モータを構成するステーター42がそれぞれ設けられている。各ステーター42に巻かれた配線は接続管36Dと配線保護チューブ40を介して制御装置に接続されている。各ステーター42とリングマグネット21Dとで駆動モータが構成されている。このステーター42とリングマグネット21Dとによって、ステッピングモータ、サーボモータ等の回転を制御できるモータを構成する。各ステーター42は、外部の制御装置に接続されている。制御装置は、各ステーター42に流す電流を細かく制御して、リングマグネット21Dの回転、ひいては磁石部20の回転を制御して、容器11内の撹拌子14の回転を調整する。
以上のように構成された撹拌装置10は次のように作用する。
まず、容器11に液体12を注入すると共に攪拌子14を挿入して、装置本体15に載置する。このとき、筐体18では、上側カバー36の支持用ボス36Bが支持部22のセンター軸22Bに当接して、これら支持用ボス36Bとセンター軸22Bとが相俟って、支持棒として機能する。これにより、上側カバー36の上に載せられた容器11が、支持用ボス36Bとセンター軸22Bとで支持される。
次いで、制御装置で撹拌子駆動部16の回転を制御する。制御装置によって、ステーター42に供給される電流、電圧が適宜調整されて、リングマグネット21Dが設定回転速度で回転される。これにより、ローターホイール21に一体的に取り付けられた磁石部20が設定回転速度で回転し、この磁石部20に引かれた攪拌子14が設定回転速度で回転して液体12を攪拌する。
また、必要に応じて光源部17のLED33を点灯させる。この場合、液体12に要求される輝度等に合わせて、制御装置が種々のパターンでLED33を点灯させる。
また、容器11内の液体を加熱または冷却する場合は、恒温水槽を用いる。設定温度に保たれた恒温水槽内の液体中に攪拌装置10を沈めてその上に容器11を載せる。これにより、容器11を恒温水槽内の設定温度の液体に浸して設定温度に加熱または冷却しながら攪拌する。これにより、微生物の培養や、化学物質の反応の促進等の加熱または冷却による効果を得ながら、攪拌して試験や実験等を行う。
また、場合によっては、液体12に対する光の照射とは関係なく、視覚的効果を狙って作業者の視覚に訴えるような点灯、点滅をする。
[効果]
以上のように、本実施形態によれば、ローターホイール21のリングマグネット21Dを磁石部20とほぼ同じ高さで同心円上に支持したので、攪拌装置10を薄型化することができ、それに載置された容器11を安定させることができる。
また、滴定試験等で判定を試験液の発色、退色で行う場合は、光源で照明することで、試験液の変化を正確に捉えることが可能になる。
磁石部20と同心円上に配設されたローターホイール21側の磁石(リングマグネット21D)の配設位置の直径を、磁石部20の寸法よりも大きくして、磁石部20とローターホイール21側のリングマグネット21Dとの間に環状の収納空間28を設けたので、液体12に対して施す必要のある種々の措置(光照射、加熱、冷却等)を行うための素子や機器を収納空間28に設けることができる。これにより、攪拌装置10が嵩張ることもなくなる。
支持部22のセンター軸22Bが支持用ボス36Bに当接して上側カバー36を支持するため、上側カバー36に載置された容器11を確実に支持することができる。
筐体18の上側カバー36と底蓋37との当接面全周に、高周波溶着のための凸条37Aを設けたので、上側カバー36と底蓋37とを高周波溶着するときに、凸条37Aが溶けて上側カバー36と底蓋37とを接合して、内部を密封することができる。
保護チューブ40を介して筐体18内に大気圧より僅かに高い圧力をかけるため、攪拌装置10を水中に沈めても、防水性が大幅に向上して、内部に水が浸入することがなくなる。
[変形例]
上記実施形態では、光源を色の変化を観測するために照明として使用したが、光に反応する微生物の培養等の試験に使用してもよい。また、植物の場合も光に影響されるものがある。たとえば、野菜工場において、赤色のLEDで照明したら収穫が増量したという事例の報告もあるように、光の照射が重要な要素となる場合がある。すなわち、攪拌と並んで、光の照射が実験の重要な要素となることが、これから増えていくものと考えられる。この場合に、本実施形態の攪拌装置が大きな役割を果たすことができる。
上記実施形態では、光源として4個のLEDを用いたが、光源の種類や個数は、要求される色、光量等の条件に応じて適宜選定される。特に、ハロゲンランプを用いると、照明と加熱を同時に行うことができる。高原としては液晶をもちいてもよい。発熱素子、ペルチェ素子、ヒートパイプ等を用いてもよい。さらに、収納空間28にファンを構成してもよい。この場合は、底板部21Aの代わりにファンを設け、このファンで磁石部20とリングマグネット21Dとを支持する。このファンの回転によって、周囲を冷却する。
また、図15、図16および図17に示すように、1本の冷陰極放電管を用いてもよい。この場合は、基盤41に円環状の冷陰極放電管43を取り付けて、上記実施形態の光源部17の場合と同様にして収納空間28に取り付ける。冷陰極放電管43の代わりに、ブラックライト(紫外線ランプ)を用いてもよい。この場合は、蛍光試薬の発色検査に使用することができる。
基盤32、41としては、光源を支持して取り付けるための板材として機能するだけでなく、基盤32、41の表面を鏡面仕上げして光源の反射板として使用してもよい。
上記実施形態では、ローターホイール21の底板部21Aを平板状に構成したが、平板状には限らない。底板部21Aは、磁石部20とローターホイール21とを同心円状に支持して収納空間28を形成できるものであればよいため、平板状の部材に限らず、放射状に伸びた複数の棒状部材等の、種々の構成が可能である。
上記実施形態では、上側カバー36の支持用ボス36Bを支持部22のセンター軸22Bに当接させることで、上側カバー36の上に載せられた容器11を支持するようにしたが、支持用ボス36Bを無くしてセンター軸22Bを長くするようにしてもよい。この場合も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
上記実施形態では、リングマグネット21Dを円環状に形成したが、このリングマグネット21Dは環状でなくてもよいことはいうまでもない。必要な位置に必要な極(S極またはN極)を配置できればよく、それが連続した環状部材であっても、各極ごとに分割した部材であってもよい。
ステーター42の個数は、4個に限らず、回転制御の性能に応じて適宜個数を設定する。
攪拌する対象としては主に液体であるが、気体等の流体でもよいことは言うまでもない。ただし、液体の場合、容器12は密封することになる。
本発明に係る撹拌装置を示す正面断面図である。 従来の撹拌装置を示す正面断面図である。 本発明に係る撹拌装置の装置本体を示す平面図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 本発明に係る撹拌装置の装置本体を示す平面断面図である。 本発明に係る撹拌装置の装置本体をその光源部と筐体を除いた状態で示す平面図である。 図6の光源部と筐体を除いた装置本体の分解側面断面図である。 磁石部を示す平面図および側面断面図である。 リングマグネットを示す平面図および側面図である。 支持部を示す平面図である。 支持部を示す側面図である。 装置本体を示す分解側面断面図である。 光源部を示す平面図である。 光源部を示す側面断面図である。 変形例に係る光源部を示す側面断面図である。 変形例に係る光源部を示す側面断面図である。 装置本体を示す側面断面図である。
符号の説明
11:容器、12:容器、14:攪拌子、15:装置本体、16:撹拌子駆動部、17:光源部、18:筐体、20:磁石部、21:ローターホイール、21A:底板部、21B:周縁壁部、21C:フランジ部、21D:リングマグネット、21E:穴、22:支持部、22A:ベース部、22B:センター軸、22C:フランジ部、22D:ワッシャー固定溝、24:磁石ホルダー、24A:支持筒、24B:ねじ穴、25:駆動磁石、26:ベアリング、27:ねじ、28:収納空間、29:スプリング、30:ワッシャー、32:基盤、33:LED、34:ねじ穴、36:上側カバー、36A:固定用ボス、36B:支持用ボス、36C:周縁壁、36D:接続管、36E:内側フランジ部、36F:外側フランジ部、37:底蓋、37A:凸条、38:ねじ、40:配線保護チューブ、42:ステーター。

Claims (7)

  1. 流体を注入した容器内に挿入されて回転することで上記流体を撹拌する撹拌子と、上記容器の直下に位置して上記撹拌子を磁力で回転駆動する攪拌子駆動部とを備えてなる撹拌装置であって、
    上記攪拌子駆動部が、中央に位置して上記攪拌子を直接磁力で回転させる磁石部と、当該磁石部と一体になって回転するローターホイールとを備え、
    上記ローターホイールが、回転のための引力および斥力を周囲に位置するステーターとの間で生じさせる磁石を、上記磁石部とほぼ同じ高さで同心円上に支持したことを特徴とする攪拌装置。
  2. 請求項1に記載の攪拌装置において、
    上記磁石部と同心円上に配設された上記ローターホイール側の磁石の配設位置の直径を、上記磁石部の寸法よりも大きくして、上記磁石部と上記ローターホイール側の磁石との間に環状の収納空間を設けたことを特徴とする攪拌装置。
  3. 請求項2に記載の攪拌装置において、
    上記収納空間に、上記容器内の流体を照射する光源を備えたことを特徴とする攪拌装置。
  4. 請求項2に記載の攪拌装置において、
    上記収納空間に、上記容器内の流体を加熱または冷却する機構を備えたことを特徴とする攪拌装置。
  5. 流体を注入した容器内に挿入されて回転することで上記流体を撹拌する撹拌子と、上記容器の直下に位置して上記撹拌子を磁力で回転駆動する攪拌子駆動部を内部に収納した筐体とを備えてなる撹拌装置であって、
    上記攪拌子駆動部が、中央に位置して上記攪拌子を直接磁力で回転させる磁石部と、当該磁石部と一体になって回転するローターホイールと、当該ローターホイールの外周に上記磁石部とほぼ同じ高さで同心円上に支持されて、回転のための引力および斥力を周囲に位置するステーターとの間で生じさせる磁石とを備え、
    上記筐体が上側部材と下側部材とからなると共に当該下側部材に上記撹拌子駆動部の磁石部を回転可能に支持するセンター軸を備え、
    当該センター軸が、上記容器が載置される上記上側部材を支持することを特徴とする攪拌装置。
  6. 請求項5に記載の攪拌装置において、
    上記筐体の上側部材と下側部材との当接面全周に、高周波溶着のための凸条を設けたことを特徴とする攪拌装置。
  7. 請求項6に記載の攪拌装置において、
    上記筐体に配線を引き出すための保護チューブを備え、当該保護チューブを介して上記筐体内に大気圧より僅かに高い圧力をかけることを特徴とする攪拌装置。
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