JP2005253688A - 電気ポット - Google Patents

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高平 今井
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Abstract

【課題】 吐出口とこの吐出口が器体の外装壁を貫通する貫通部との間をシールして、しかも、吐出流が細ったり乱れたりすることなく、吐出停止時の水切れをよくする。
【解決手段】 器体1の上部で前部へ向かって後下向きに屈曲し、器体1の外装壁5aを貫通しその下へ臨出する吐出口25aを持った吐出路25を有し、この吐出路25を通じ内容液を手動またはおよび電動のポンプ10、26により吐出して利用されるようにするのに、吐出口25aにその外まわりから吐出路25との屈曲部25c内側に通じる通気部51を形成するのに併せ、この吐出口25aの通気部51よりも上部またはおよび外まわり部と器体1の外装壁5aの吐出口貫通部52との間をシールするシール部53を設けて、上記の目的を達成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、器体の上部で前部へ向かって後下向きに屈曲し、器体の外装壁を貫通しその下へ臨出する吐出口を持った吐出路を有し、この吐出路を通じ内容液を手動またはおよび電動のポンプにより吐出して利用されるようにした電気ポットに関するものである。
この種の電気ポットは広く普及しており、定置したままポンプにより内容液を吐出して利用するが、吐出停止時の水切れを良くする工夫が種々になされている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のものは吐出路の短かな吐出口に器体の外装壁に一体成形した筒部を、相互間隙間を持って接続した吐出口構造を開示しており、この隙間からの吸気によって吐出停止時の水切れが良くなる。
一方、本出願人等は特許文献1に記載のものにおける前記隙間に匹敵するものとして、図8に示すような吸気を図るスリットaを持った吐出口bを元来採用してきた。
しかし、近年、電気ポットの安全基準の見直しなどから、電気ポットが逆さにされたときに上向きになった吐出口から流れ出る内容液が、吐出口とこれが貫通する器体の外装壁の貫通孔との間の隙間から器体内に逆流するようなことを阻止できる構造が求められ、特許文献1に記載の吐出口構造や図8に示す吐出口構造ではそれを満足できない。
本出願人はこれに対応するため、図7に示すように吐出口bと、器体cの外装壁dにおける吐出口bが貫通する貫通孔eと、の間をシール部材fによりシールする吐出口構造を採用した。これに併せ、吐出路gにおける吐出口bが下向きに屈曲する内側コーナ部hを尖り形状とすることで吐出流jが吐出口bの後部壁b1から図7に示すように離れさせ、これによって吐出停止時の前記内側コーナ部hへの矢印kで示すような吸気を得て水切れが良くなるように工夫した。
特開平10−262831号公報
しかし、図7に示す改良構造では、吐出流jが吐出口bの内径に対し細って吐出流量が低下するし、吐出流jが乱れやすい問題もある。
本発明の目的は、吐出口とこの吐出口が器体の外装壁を貫通する貫通部との間をシールして、しかも、吐出流が細ったり乱れたりすることなく、吐出停止時の水切れがよくなる電気ポットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の電気ポットは、器体の上部で前部へ向かって後下向きに屈曲し、器体の外装壁を貫通しその下へ臨出する吐出口を持った吐出路を有し、この吐出路を通じ内容液を手動またはおよび電動のポンプにより吐出して利用されるようにした電気ポットにおいて、前記吐出口にその外まわりから前記吐出路との屈曲部内側に通じるスリットや孔などの通気部を形成するのに併せ、この吐出口の通気部よりも上部またはおよび外まわり部と前記器体の外装壁の吐出口貫通部との間をシールするシール部を設けたことを1つの特徴としている。
このような構成では、吐出路から下向きに屈曲した吐出口がその外まわりから前記屈曲部の内側に通じる通気部を持っていることによって、吐出停止時に前記屈曲部内側に通気部を通じた吸気が及び、屈曲部を境にした吐出口側の内容液と上流側の内部液とが吐出流と上流への戻り流とにスムーズに分れるので、水切れよく吐出が終了する。しかも、吐出口と器体の吐出口貫通部との間のシール部が、吐出口の通気部よりも上部またはおよび外まわり部に位置していて、前記通気部を通じた前記屈曲部内への吸気を損なうことなしに、吐出口から出る内容液が吐出口と器体の外装壁の吐出口貫通部との間から器体内に逆流するのを阻止することができる。
本発明の電気ポットは、また、器体の上部で前部へ向かって後下向きに屈曲し、器体の外装壁を貫通しその下へ臨出する吐出口を持った吐出路を有し、この吐出路を通じ内容液を手動またはおよび電動のポンプにより吐出して利用されるようにした電気ポットにおいて、前記吐出口にその外まわりから前記吐出路との屈曲部内側に通じるスリットや孔などの通気部を形成するのに併せ、この吐出口の通気部よりも上部またはおよび外まわりと前記器体の外装壁の吐出口貫通部との円環部間でシールするシール部を設けたことを別の特徴としている。
このような構成では、吐出路から下向きに屈曲した吐出口がその外まわりから前記屈曲部の内側に通じる通気部を持っていることによって、吐出停止時に前記屈曲部に通気部を通じた吸気が及び、屈曲部を境にした吐出口側の内容液と上流側の内部液とが吐出流と上流への戻り流とにスムーズに分れるので、水切れよく吐出が終了する。しかも、吐出口と器体の吐出口貫通部との間のシール部が円環部間で簡単に実現し、吐出口のスリット部よりも上部またはおよび外まわりに位置していることにより、前記スリットを通じた前記屈曲部内への吸気を損なうことなしに、吐出口から出る内容液が吐出口と器体の外装壁の吐出口貫通部との間から器体内に逆流するのを阻止することができる。
吐出口側の円環部は、吐出口と通気部の上部で繋がり、かつ吐出口と周方向一部ないしは全周において2重筒をなす外筒である、さらなる構成では、
外筒によってシール部を吐出口側から隔絶することができ、通気部から漏れ出ることのある蒸気がシール部に及ばないようにすることができる。
外筒の下端は、吐出口の下端よりも高い、さらなる構成では、
外筒を吐出口の外面に極く近くに設けても、吐出口からの吐出流が外筒側に濡れ及ぶようなことを防止することができる。
吐出口側の円環部は、吐出口の通気部の上部に設けたフランジ部である、さらなる構成では、
吐出口側の円環部が単純化する。
器体の外装壁側の円環部は、吐出口が貫通する貫通孔まわりの上向きの筒部としてある、さらなる構成では、
吐出口側の円環部である筒部やフランジ部などのいずれとの間にもシール部を形成するのに好適な器体の外装壁側の円環部が得られる。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明で明らかになる。本発明の各特徴は、可能な限りそれ単独で、あるいは種々な組合せで複合して採用することができる。
本発明の電気ポットの1つの特徴によれば、吐出口のスリットを通じた吸気により水切れよく吐出が終了し、滴落ちがしないし、このスリットを通じた吸気を損なうことなく吐出口から出る内容液が吐出口と器体の外装壁の吐出口貫通部との間から器体内に逆流するのを阻止して、器体内の電気装備品の安全が図れる。
本発明の電気ポットの別の特徴によれば、前記1つの特徴の場合に加え、さらに、吐出口と器体の吐出口貫通部との間のシール部が円環部間で簡単に安価に実現する。
円環部は、吐出口とスリットの上部で繋がり、かつ吐出口と周方向一部ないしは全周において2重筒をなす外筒である、さらなる構成によれば、
外筒によってシール部をスリットから漏れ出ることのある蒸気から保護し寿命の長大化が図れる。
外筒の下端は、吐出口の下端よりも高い、さらなる構成によれば、
外筒を吐出口の外面に極く近くに設けてかさ張りを抑えながらも、吐出流が外筒側に濡れ及んで乱れたり、滴落ちするようなことがない。
円環部は、吐出口のスリットの上部に設けたフランジ部である、さらなる構成によれば、
吐出口側の円環部が単純化し、小型化、低コスト化する。
器体の外装壁の吐出口貫通部は上向きの筒部としてある、さらなる構成によれば、
器体の外装壁側の円環部が筒部であることにより、吐出口側の円環部である筒部やフランジ部などのいずれとの間にもシール部を形成することができるし、フランジ部などと耐熱樹脂が必要な吐出口側の円環部を小型化し、低コスト化するのに好適である。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図6を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲を限定するものではない。
本実施の形態は、家庭用の電気ポットの場合の一例であり断熱容器を内容器に用いている。図1、図2に示す例の断熱容器はステンレス鋼製の真空二重容器3を合成樹脂製の外装ケース5に内容器として収容した器体1を持ち、図2に示すようにヒータ11によって内容液を加熱して貯湯し、内容液を電動ポンプ26および手動ベローズポンプなどの手動ポンプ10のいずれかによって、管路タイプの吐出路25を通じ外部に吐出して給湯し使用に供する構成を有している。しかし、本発明はこれに限定されることはなく、内容液をヒータ11ないしは電磁誘導加熱源により加熱して湯沸しや通常保温、省エネ保温をしながら貯湯し、ポンプによる吐出を図って使用に供するものであれば足りる。
もっとも、ステンレス鋼は金属の中で熱伝導性が低く、かつ曲げ剛性、強度が十分であり、しかも防錆効果を持ち、Cuを含有するなどで抗菌性をも発揮させやすいので、飲食用の電気貯湯容器には好適であり、真空二重容器3を提供するのに適している。また、真空二重容器3は必ずしも外装ケース5に収容する必要はなく外装体に共用することができる。また、電源・駆動系基板27と操作部20での操作や初期設定にて設定された動作モードに従った動作制御を行うのにマイクロコンピュータ33aを搭載した制御基板33を用いているが、これもハード回路を含めた種々な機器を採用した制御手段とすることができる。
操作部20は器体1の上端部前方へ例えば嘴状に突出した突出部31の上面に設けた操作パネル32で構成してあり、その内側に設けられる制御基板33上の各種スイッチ類を、操作パネル32に一体形成した樹脂ばねや別体に設けられたキー部材による操作手段によって個々に押動してオン操作できるようにしているが、これも、本発明の本質的なものではなく具体的な構成は特に問うものではない。マイクロコンピュータ33aは湯沸しや通常保温、省エネ保温のために内容液の温度を検知する内容液温度検知手段29からの温度情報を用いるようにしている。内容液温度検知手段29は内容器としての真空二重容器3におけるヒータ11を当てがっている一重底部の中央に、個別に当てがった内容器センサ29としてある。
なお、操作パネル32は特に図示していないが、一例として、中央部に設定保温温度や現在温度、現在動作モード、あるいは危険報知や必要操作の促しなどを画面表示する液晶表示部、貯湯内容液を吐出して給湯を行う吐出キー、吐出キーによる吐出操作をロックまたはロック解除するロック・解除キー、省エネモードを手動設定する省エネキー、通常保温、省エネ保温中に再沸騰を行う再沸騰キー、98度保温や90度保温の別、タイマ設定時間の別などを選択する選択キー、吐出操作があったときの吐出量を設定する計量カップキー、および設定数値をアップダウンするアップキー、ダウンキーを有している。また、ランプ表示としてはロック解除ランプ、給湯報知ランプ、省エネランプなどがLEDなどを利用して設けてある。
本実施の形態に係る電気ポットの吐出路25は、図2に示すように器体1の上部で前部へ向かって後下向きに屈曲し、器体1の外装壁5aを貫通しその下へ臨出する吐出口25aを持っている。さらに具体的には、吐出路25は真空二重容器3の一重底部に接続され、真空二重容器3の底部下に位置した遠心型の電動ポンプ26を経て真空二重容器3と外装ケース5との間を立ち上がって器体1内の上部の転倒時止水弁6および前傾時止水弁7に達し、この部分からやや上り勾配を持った傾斜部25bにて前記突出部31の前部に延び、屈曲部25cを境に下向きの吐出口25aに繋がっている。これにより、吐出路25は真空二重容器3に底部で繋がって内容液が流入し、真空二重容器3内と同じ水位を保っている。従って、電動ポンプ26内には常時内容液が充満しており、回転駆動されると遠心力により内容液を吐出して吐出路25の下流側に送り出し吐出口25aから吐出させる。
一方、手動ポンプ10は器体1の上端および真空二重容器3を開閉する蓋体30に内蔵され、上面に吐出した押圧板35の復元ばね36に抗した押圧操作を受けて収縮する都度加圧空気を吐出して真空二重容器3内に送り込み、内容液を加圧することで吐出路25を通じて押し出し、吐出口25aから吐出させる。蓋体30には内容液から発散する蒸気を外部に逃がす蒸気通路37が設けられており、手動ポンプ10から真空二重容器3への給気路38と一部で繋がっているが、手動ポンプ10の押圧操作と押圧解除による復元とに連動して給気路38と蒸気通路37とを真空二重容器3側に切替え連通させる切り替え弁39を有し、手動ポンプ10の操作時に加圧空気が蒸気通路37を通じて逃げたり、手動ポンプ10の非操作時に蒸気が給気路38を通じて手動ポンプ10内に侵入したりするのを防止する。
また、蓋体30は図2に示すように器体1の胴部と真空二重容器3とを繋ぐ合成樹脂製の肩部41の後部にヒンジピン42によって開閉および着脱できるように支持され、前部では器体1の肩部41との間で閉じ状態に係止するロック部材43と、このロック部材43による前記係止を解除するロック解除部材44とが設けられている。ロック部材43はばね45の付勢によって蓋体30が閉じられるのと同時に肩部41と係合して蓋体30を閉じ状態に係止し、前記手動ポンプ10による内容液の加圧時に蓋体30および真空二重容器3間から逃げるのを防止する。ロック解除部材44は軸46により蓋体30に枢支されてロック部材43と連動し、前端部44aを手の親指などで押し下げられることでロック部材43をばね45に抗して後退させ蓋体30の前記係止を解除し、そのとき上動する後端部44bに人差し指や薬指を掛けて持ち上げることで係止が解かれた蓋体30の前部側をヒンジピン42を中心に上方へ開くことができる。
ここで、電動ポンプ26は連続駆動されて、手動ポンプ10は繰り返し操作されて、いずれも内容液を吐出口25aから連続と吐出させられる。吐出操作が停止すると、吐出路25内の内容液は通常液位に戻ろうとし、その際に吐出口25a内の内容液もサイホン現象で引き込もうとする。これに対し、吐出口25a内の内容液は下方へ流出しようとする。これを放置すると吐出口25a側の内容液と屈曲部25cを境にした上流側の内容液との水切れが悪く、吐出口25a側の内容液が乱れ落ちながら時間遅れでボタ落ちするし、滴落ちが比較的遅くまで続いてまわりを濡らしてしまう原因になる。また、内容液が入った器体1を誤って逆さにするようなことがあると、吐出口25aから内容液が溢れ出て、吐出口25aとそれが貫通している器体1の外装壁5aの吐出口貫通孔50との間から器体1内に逆流し、器体1内の電気装備品を損なう原因になる。
そこで、本実施の形態では、図1、図2の例、図3の例、図4の例、図5の例、図6の例に示すように、吐出口25aにその外まわりから前記吐出路25との屈曲部25c内側に通じる通気部として、図1、図2の例、図3の例、図4の例、図6の例に示すような吐出口25aの下端25a1から前記屈曲部25cの近傍まで延びるスリット51や、図5の例に示すような孔71を形成するのに併せ、吐出口25aのこれらスリット51や孔71などの通気部よりも上部またはおよび外まわり部と器体1の外装壁5aの貫通孔50を持った吐出口貫通部52との間をシールするシール部53を設けている。このように、吐出路25から下向きに屈曲した吐出口25aがその外まわりから前記屈曲部25cの内側に通じるスリット51や孔71を持っていることによって、吐出停止時に前記屈曲部25cにスリット51や孔71を通じた吸気が図1や図5に矢印で示すように及ぶ。これによって、屈曲部25cを境にした吐出口25a側の内容液と上流側の内部液とが吐出流と上流への戻り流とにスムーズに分れる。従って、傾斜部25bの上流側への下り勾配も手伝って、屈曲部25cの内側コーナ部25c1を図1、図2に示すように吐出流との濡れ性のよい、つまり吐出流が吐出口25aの後部壁から大きく離れて流れが細るようなことのない通路形態にても、水切れよく吐出が終了する。しかも、吐出口25aと器体1の吐出口貫通部52との間のシール部53が、吐出口25aのスリット51や孔71の通気部よりも上部またはおよび外まわり部に位置していて、前記スリット51や孔71を通じた前記屈曲部25c内への吸気を損なうことなしに、吐出口25aから出る内容液が吐出口25aと器体1の外装壁5aの吐出口貫通部52との間から器体1内に逆流するのを阻止することができる。なお、スリット51を設ける吐出口25aの後部壁部分は内容液の吐出流が離れ気味になる部分であって、スリット51から吸気はしても、スリット51を通じて外部に流出することはない。
また、図1、図2の例、図3の例、図5の例、図6の例では、特に、シール部53を、吐出口25aのスリット51や孔71などの通気部よりも上部またはおよび外まわりと前記器体1の外装壁5aの吐出口貫通孔50との円環部61、62間でシールするものとしてある。これにより、吐出口25aと器体1の吐出口貫通部52との間のシール部53が円環部61、62間で円環状のシール部材63などによって簡単に実現する。
さらに具体的には、図1、図2の例、図5の例では、吐出口25a側の円環部61は、吐出口25aとスリット51の上部で繋がり、かつ吐出口25aと周方向の全周において2重筒をなす外筒としてある。また、図3に示す例では吐出口25a側の円環部61は吐出口25aのスリット51の上で図3(a)に示すように繋がり、かつ吐出口25aと図3(b)に示すように周方向の一部で2重筒をなす外筒としてある。これら外筒としての円環部61によってシール部53のシール部材63を吐出口25a側から隔絶することができ、スリット51から漏れ出ることのある蒸気がシール部材63に及ぶのを防止し、シール部材63の耐熱樹脂化を省略してコストを低減して、しかも長寿命化が図れる。また、外筒としての円環部61の下端61aは、吐出口25aの下端25a1よりも高くしてあり、円環部61を吐出口外面に極く近くに設けてかさ低くしても、吐出口25aからの吐出流が外筒としての円環部61側に濡れ及ぶようなことを防止することができる。図5に示す例では、特に、吐出口25aが吐出路25側へ広がり部81を持って繋がっていて、通気部としての孔71を吐出口25aと外筒としての円環部61との間で、前記広がり部81に通じるように設けてある。これにより、吐出路25を吐出される内容液の吐出流
は、前記広がり部81に空間を残して流れる傾向が生まれるので、孔71を通じた吸気はするが孔71を通じて外部に流出することはない。
図4に示す例では吐出口25aのスリット51を形成している部分の外側に吐出口25aとの間でスリット51を外側から囲う筒状の外壁72を設けて、図4(a)に示すようにスリット51の上で吐出口25aと繋がり、かつ吐出口25aの後部壁と図4(b)に示すように左右両側で繋がるようにしてあり、図1、図2の例、図3の例の外筒としての円環部61よりもさらにかさ張らずに設けられる。
さらに、図6に示す例では、吐出口25a側の円環部61は、吐出口25aのスリットの上部に設けたフランジ部としてあり、吐出口25a側の円環部が単純化し、さらにかさ低くなる。
図1、図2の例、図3の例、図4の例、図5の例、図6の例のいずれの場合も、器体1の外装壁5aの吐出口貫通部52における円環部62は、吐出口25aが貫通する貫通孔50まわりに形成した上向きの筒部としてあり、吐出口25a側の筒部やフランジ部などのいずれとの間にもシール部53を形成するのに好適な器体1の外装壁5a側の円環部62が得られる。例えば、図1、図2の例、図3の例、図5の例では、円環部61の外面に対して筒部である円環部62の内面を対向させて相互間に円環形状のシール部材63を挟み込んでシールしてあり、シール部材63は径方向に腰の強い例えば断面横向きのM型形状のものを採用している。また、図4の例では吐出口25aと外壁72とが形成する非円形な外面と筒部である円環部62の内周との間にシール部材63を挟み込んでいる。さらに、図6に示す例ではフランジ部である吐出口25a側の円環部61に対し、筒部である円環部62の上端を対向させて円板状の最も単純なシール部材63を挟み込んでシールしている。図6に示す例では器体1の外装壁5a側の円環部62が筒部として吐出口25a側に延びている分だけ、吐出口25a側の円環部61などをかさ低く抑えられる利点がある。図6に示す例では筒部である円環部62は2重筒にして、フランジ部としての円環部61との対向面およびシール部材63の挟圧時の耐力を増大させている。
本発明は電気ポットに実用でき、吐出口部での吐出流の細りなく吐出停止時の水切れをよくし、しかも器体内への内容液の逆流を防止できる。
本発明の実施の形態に係る電気ポットの1つの例を示す吐出口部まわりの断面図である。 図1の吐出口部を持った電気ポット全体を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る電気ポットの別の例を示す吐出口部の断面図、下面図である。 本発明の実施の形態に係る電気ポットの他の例を示す吐出口部の断面図、下面図である。 本発明の実施の形態に係る電気ポットの今1つの例を示す吐出口部の断面図である。 本発明の実施の形態に係る電気ポットのさらに別の例を示す吐出口部の断面図である。 電気ポットの従来例を示す吐出口まわりの断面図である。 電気ポットのさらに従来の例を示す吐出口部の断面図である。
符号の説明
1 器体
3 真空二重容器
5 外装ケース
5a 外装壁
10 手動ポンプ
11 ヒータ
25 吐出路
25a 吐出口
25b 傾斜部
25c 屈曲部
26 電動ポンプ
50 貫通孔
51 スリット
52 吐出口貫通部
53 シール部
61、62 円環部
63 シール部材
71 孔
72 外壁


Claims (6)

  1. 器体の上部で前部へ向かって後下向きに屈曲し、器体の外装壁を貫通しその下へ臨出する吐出口を持った吐出路を有し、この吐出路を通じ内容液を手動またはおよび電動のポンプにより吐出して利用されるようにした電気ポットにおいて、
    前記吐出口にその外まわりから吐出路との屈曲部内側に通じる通気部を形成するのに併せ、この吐出口の通気部よりも上部またはおよび外まわり部と前記器体の外装壁の吐出口貫通部との間をシールするシール部を設けたことを特徴とする電気ポット。
  2. 器体の上部で前部へ向かって後下向きに屈曲し、器体の外装壁を貫通しその下へ臨出する吐出口を持った吐出路を有し、この吐出路を通じ内容液を手動またはおよび電動のポンプにより吐出して利用されるようにした電気ポットにおいて、
    前記吐出口にその外まわりから前記吐出路との屈曲部内側に通じる通気部を形成するのに併せ、この吐出口の通気部よりも上部またはおよび外まわりと前記器体の外装壁の吐出口貫通部とを互いの円環部間でシールするシール部を設けたことを特徴とする電気ポット。
  3. 吐出口側の円環部は、吐出口と通気部の上部で繋がり、かつ吐出口と周方向一部ないしは全周において2重筒をなす外筒である請求項2に記載の電気ポット。
  4. 外筒の下端は、吐出口の下端よりも高い請求項3に記載の電気ポット。
  5. 吐出口側の円環部は、吐出口の通気部の上部に設けたフランジ部である請求項2に記載の電気ポット。
  6. 器体の外装壁側の円環部は、吐出口が貫通する貫通孔まわりの上向きの筒部としてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気ポット。
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