JP2005252427A - 無線通信装置および信号受信回路 - Google Patents

無線通信装置および信号受信回路 Download PDF

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Abstract


【課題】 単一の誤り訂正符号化されたパケットのみならず、連接符号による誤り訂正符号化されたパケットをも、適切に等化処理することができ、データ通信の信頼性を向上させることができる無線通信システムを提供することを目的とする。

【解決手段】 内符号による誤り訂正符号化を行う第1の符号化モードと、連接符号による誤り訂正符号化を行う第2の符号化モードとを切り替えて符号化されたパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、上記符号化モードによって、受信機内の等化器の動作を切り替える手段を設けた無線通信システムである。

【選択図】 図1

Description

本発明は、無線伝送路を利用してデータパケットの送受信によって通信を行う無線通信装置および信号受信回路に係り、特に、通信路の特性を補正するための等化器を備える無線通信装置および信号受信回路に関する。
図3は、一般的な多重遅延波伝搬環境を示すモデル図である。
図3に示すように、様々な経路を経て到来する電波は、その伝搬経路長の違いや、反射による減衰や、位相回転を受けるので、受信機では、異なる位相と信号レベルとを持つ到来波の合成信号となる。
図4は、送信信号、受信信号、等化処理後の信号を示す図である。
本来、図5に示すOFDM信号は、図4(a)に示すように、周波数軸上で一定の振幅と、予め定められた位相を持つ信号として、送信機から発信され、受信機が受信する信号は、図4(b)に示すように、周波数毎に振幅レベルや位相が変動した信号になり、このように、周波数毎に振幅レベルや位相が変動することを、一般に、「フェージング」と呼ぶ。また、「等化処理」は、上記フェージングによって歪んだ受信信号を、図4(c)に示すように、元の送信信号と同じ信号に補正する処理である。
なお、OFDMは、2次変調に直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplex)である。
ここで、等化器は、その動作によって、主に2種類に分類される。すなわち、等化器は、固定等化器と、判定帰還型等化器とに分類される。固定等化器は、受信機にとって既知である予め定められたパタンの信号を、トレーニング信号として、送信機から送信し、受信機は、伝搬してきた上記トレーニング信号を受信し、その位相・振幅特性を測定することによって、通信路の伝搬特性を推定する。
このようにして、データ伝送の開始時点に、トレーニング系列から得られた等化係数を維持し、この値に応じて、データ区間の受信における等化処理を行う等化器が、固定等化器である。このような固定等化器は、無線LANシステムに代表されるパケット伝送方式に適用されることが多い。
図5は、IEEE802.11規格に定められているOFDMデータパケットの構成を示す図である。
OFDMデータパケットは、データ・ペイロード部分の伝送に先立って、SHORTプリアンブルおよびLONGプリアンブルと呼ばれる繰り返し周期の異なる2種類のプリアンブルの伝送を行う。ここで、「SHORTプリアンブル」は、受信機における自動利得制御回路(AGC)の引き込みや、フレーム同期に用いられ、一方、「LONGプリアンブル」は、固定等化器のトレーニング信号として利用される。
図6は、OFDM変調方式を用いた無線LAN受信機において利用されている固定等化器の一般的な構成例を示す図である。
LONGプリアンブルを受信すると、受信機は、受信したLONGプリアンブルに対して、FFT処理部10においてFFT処理を行い、周波数軸上での復調データとなるサブキャリアごとの振幅と位相情報とを得る。
無線LANにおけるLONGプリアンブルは、それぞれのサブキャリアが予め決められた2値の位相(0またはπ)で変調されているBPSK信号であるので、受信機で復調し当該パタンで位相を揃えた結果が、各サブキャリアにおける位相・振幅特性、すなわち通信路の伝搬特性を示す。
固定等化器11内に具備されている等化係数保持部110は、トレーニング系列から得られた復調データを、等化係数として保持し、データ伝送期間中は、復調データのサブキャリアごとに、それぞれの等化係数で複素除算部111が、複素除算することによって、固定等化器を等化処理する。このように、パケットの最初にトレーニング系列から得た等化係数を、パケット伝送中、保持し、この保持している係数を用い、等化処理を継続するので、固定等化器と呼ばれる。
固定等化器は、データ伝送の開始時点で得られた通信路の伝搬特性を保持したまま、等化処理を継続するので、データ伝送が短時間に完了するパケット型通信に適している。
しかし、長時間にわたってデータ伝送が継続されるコネクション型、または回線接続型のような連続した無線通信においては、通信中に送信機や、受信機、または遮蔽物の移動によって、伝搬特性が変化する恐れがあるので、固定等化器のように最初のトレーニング系列で推定した等化係数を継続して使用する方式では、時間的に変動する伝搬路に対応することが不可能である。
このように、時間的に変動する伝搬路特性に対しても良好な等化処理を行うことができる等化器が、図7に示す判定帰還型等化器である。
図7は、OFDM受信機における従来の判定帰還型等化器12の構成を示す図である。
FFT処理部10から出力された周波数軸上において、各サブキャリアの複素平面での復調信号点は、この時点において保持されている等化係数によって、複素除算部111が等化処理する。等化された復調信号を、デマッパ20がデータビットに変換し、受信データビットストリームとして、上位層に送る。
同時に、信号点再生部120が、これら復調データビットから、理想的なコンステレーション信号を、再生信号点として生成する。誤差検出部121は、等化された復調信号点と再生信号点とを比較し、サブキャリアごとに、誤差信号を生成する。もし、この間に、通信路の伝搬特性に変化がなければ、復調信号点と再生信号点とは、同じ値になり誤差は存在しない。
しかし、現在のシンボルの受信時と前回のシンボルの受信時とにおいて、伝搬特性に変化があれば、判定帰還型等化器12は、前回の伝搬特性による等化係数によって、今回のシンボルの等化処理を行うので、復調信号点には、等化係数の差異による誤差が生じ、この誤差は、誤差検出部121の出力として現れる。判定帰還型等化器12の等化係数保持部122は、この誤差信号から、伝搬特性の変化を定量的に算出し、保持している等化係数を、現在の伝搬特性に合致した値に更新する。
このようにして、判定帰還型等化器12は、復調データに基づいて、伝搬特性の変動を算出し、その値をフィードバックし、等化係数の更新に用いる動作を継続することによって、長い時間にわたるデータ受信においても、伝搬特性の変動に追従し、適切な等化処理を行うことができる。
しかし、このような判定帰還型等化器12では、FFT処理後の復調信号点を、そのまま参照して等化係数を算出するので、特に、雑音環境下において、復調信号に理想点からのずれが生じた場合に、正確な等化係数を算出することができないという欠点がある。
この場合、信号対雑音電力比(SN比)が小さい状況等では、復調信号点から再生信号点を直接生成するよりも、復調データビットに誤り訂正を一旦行い、訂正された復号データから、再生信号点を生成した方が、良好な性能を得ることができる。
図8は、OFDM受信機における他の判定帰還型等化器13の構成を示す図である。
本例の通信システムでは、誤り訂正符号として畳み込み符号化されているパケットを受信するとし、受信機では、ビタビ復号器を用いて畳み込み符号の誤りを訂正する。
図8において、FFT処理部10から出力された周波数軸上での各サブキャリアの復調信号点は、複素除算部111が、この時点において保持されている等化係数によって等化処理する。等化された復調信号は、デマッパ20によって、復調データビットに変換された後に、受信データビットストリームとしてビタビ復号器30に送られる。
ビタビ復号された復号データビットストリームから、信号点再生部130によって、理想的な再生信号点が生成される。以降、上記判定帰還型等化器と同様に、ビタビ復号結果から生成された再生コンステレーションと、復調コンステレーションとを比較し、等化係数を更新することによって、等化処理を継続する。
上記のように、誤り訂正された復号データから、等化係数の算出を行う方式は、上記デマッパからの復調結果から算出する方式と比較すると、雑音などによって多少通信品質が劣化した場合であっても、誤り訂正の効果によって、信頼性の高い判定帰還型等化処理が実施できるという長所がある。
ところが、本方式では、正しく誤り訂正が実施されている限り、等化器は良好に動作するが、復号器の誤り訂正能力を越えるビット誤りが発生した場合、誤った復号データに基づいて、等化器の等化係数を算出するので、等化係数も誤った値になり、結果として、これ以降のデータ受信において、ビット誤りを増加させるという副作用を持つ。または、判定帰還型等化器の実装形態によっては、等化係数が収束せずに、判定帰還型等化器の動作が不安定になるという問題も発生する。
判定帰還型等化器の副作用によって増加するビット誤りを防ぐ技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この従来例は、伝送路の特性が変化したときに、係数の収束が遅くなり、判定誤りが増加することを防止するために、ビタビ復号器の復号状態から、判定帰還型等化器のタップ係数を変更する。
特開平6−303099号公報
しかし、この従来例では、一旦復号誤りの発生したデータを回復する手段を持たず、また、等化器のタップ係数の修正等によって、等化器が再度正常動作に戻るまでに、処理遅延が生じるので、その間に、正しいデータを受信できないという問題がある。
誤り訂正復号器からの復号結果を用いて判定を行う判定帰還型等化器は、誤り訂正が正しく行われている限り、高い等化性能を持つ反面、ビット誤りが多い通信路において誤り訂正が正しく行われないときに、等化器の副作用としてビット誤りを増大させ、等化器の動作が発散するという問題がある。
従来の無線LANシステムのように、単一の誤り訂正符号化しか用いられていない場合には、この誤り訂正復号器で誤り訂正できないパケットについては、これを破棄し、再送することによって制御を行う以外に方法は無いが、連接符号を用いた無線通信システムでは、等化器の後段にも外符号の復号器が具備され、等化器の副作用による誤りが増大すると、外符号等化器の誤り率改善特性を劣化させるという問題がある。
本発明は、単一の誤り訂正符号化されたパケットのみならず、連接符号による誤り訂正符号化されたパケットをも、適切に等化処理することができ、データ通信の信頼性を向上させることを目的とする。
本発明は、第1の誤り訂正符号による符号化を施す第1の符号化モードと、上記第1の誤り訂正符号を内符号とし、第2の誤り訂正符号を外符号とする連接符号による符号化を施す第2の符号化モードとを切り替えてデータ伝送する無線通信装置において、通信路の特性を補正するための等化器と、上記第1の誤り訂正符号化データを復号し、復号データを出力する第1の誤り訂正復号器とを具備し、上記等化器は、パケットのプリアンブルの受信結果によって、等化係数の初期値を決定し、上記第1の符号化モード使用時には、上記第1の誤り訂正復号器の出力を判定することによって等化係数を更新し、上記第2の符号化モード使用時には、上記第1の誤り訂正復号器の出力以外の信号を判定することによって、等化係数を更新するか、または上記初期値を保持したまま等化係数を更新しないことを特徴とする無線通信装置である。
また、第1の誤り訂正符号による符号化を施す第1の符号化モードと、上記第1の誤り訂正符号を内符号とし、第2の誤り訂正符号を外符号とする連接符号による符号化を施す第2の符号化モードとを切り替えてデータ伝送する信号受信回路において、通信路の特性を補正するための等化器と、上記第1の誤り訂正符号化データを復号し、復号データを出力する第1の誤り訂正復号器とを具備し、上記等化器は、パケットのプリアンブルの受信結果によって、等化係数の初期値を決定し、上記第1の符号化モード使用時には、上記第1の誤り訂正復号器の出力を判定することによって等化係数を更新し、上記第2の符号化モード使用時には、上記第1の誤り訂正復号器の出力以外の信号を判定することによって、等化係数を更新するか、または上記初期値を保持したまま等化係数を更新しないことを特徴とする信号受信回路である。
これによって、本発明は、連接符号による符号化パケットの受信時には、第1の復号器出力を参照せずに、等化処理をすることができ、したがって、等化器の副作用としてビット誤りが増大することを防止することができ、また、外符号による誤り訂正能力を維持することができる。
本発明によれば、単一の誤り訂正符号化されたパケット通信と、連接符号による誤り訂正符号化されたパケット通信とが混在する場合に、上記双方のパケットに対して、適切な等化処理を切り替えることができ、通信全体の信頼性が向上し、スループットを向上させることができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
図1は、本発明の実施例1である無線通信システムの受信機R1を示すブロック図である。
無線通信システムの受信機R1は、図5に示すプリアンブルを持つパケットデータを無線区間で送受信し、これらのパケットは、パケットごとに、畳み込み符号のみによる誤り訂正符号化モード(畳み込み符号化モード)か、または畳み込み符号とリードソロモン符号とによる連接符号化モード(連接符号化モード)かによって、誤り訂正符号化されている。
受信機R1は、FFT処理部10と、デマッパ20と、ビタビ復号器30と、リードソロモン復号器40と、判定帰還型等化器50と、第1の切替手段51とを有する。
判定帰還型等化器50は、複素除算部111と、第2の切替手段52と、信号点再生部120と、誤差検出部121と、等化係数保持部122とを有する。
受信機R1は、まず、時間軸データとしてのベースバンド受信信号について、FFT処理部10が、FFT演算を行う。最初に、図5に示すLONGプリアンブル部分のFFT演算を行うと、判定帰還型等化器50に具備された等化係数保持部122が、FFT結果を保持する。
トレーニング系列として使用されているLONGプリアンブルのFFT復調結果は、無線通信路の伝搬特性を示すものであり、判定帰還型等化器50における等化処理を行うためのサブキャリアごとの等化係数の初期値として、上記FFT復調結果を保持する。
次に、受信機R1は、データパケット中で、プリアンブルに続くデータシンボルを復調する。図5に示すように、LONGプリアンブルとデータシンボルとの間に、ヘッダ・フィールドが存在するが、このようなヘッダ・フィールドは、一般にパケット種別やパケット長等を示すものであり、復調動作においては、他のデータシンボルと同様に、データ部分とみなすことができるので、受信機R1では、このヘッダ・フィールドを含めてデータシンボルと呼ぶ。
FFT処理部10によって周波数軸上の信号点情報に変換された受信信号は、判定帰還型等化器50に具備されている複素除算部111によって、等化処理が実施される。具体的には、この受信信号を、被除数とし、等化係数保持部122に保持されているトレーニング系列から得られた等化係数を除数とし、複素除算が行われる。この複素除算処理によって、伝搬路特性によって発生した位相と振幅とでの歪みが、図4に示す概念図のように補正され、送信された信号と同じ位相・振幅を持った信号として再生される。
判定帰還型等化器50によって等化処理された受信信号点は、デマッパ20によってデータビットに変換され、内符号としてのビタビ復号器30によって誤り訂正が行われる。ここで、受信しているパケットの符号化モードが、連接符号化モードであれば、ビタビ復号器30の出力は、さらに、リードソロモン復号器40に入力され、外符号としてのリードソロモン符号を復号する。
第1の切替手段51は、パケットの符号化モードが、上記畳み込み符号化モードであれば、ビタビ復号器30の出力を、受信データ情報として選択し、パケットの符号化モードが、上記連接符号化モードであれば、リードソロモン復号器40の出力を、受信データ情報として選択し、上位層へ送出する。
次に、実施例1において、判定帰還型等化器のデータシンボルを等化処理する動作について説明する。
判定帰還型等化器50に設けられている第2の切替手段52には、デマッパ20の復調出力端子とビタビ復号器30の復号出力端子とが接続されている。第2の切替手段52は、パケットの符号化モードが、上記畳み込み符号化モードであれば、ビタビ復号器30の出力を選択し、パケットの符号化モードが、上記連接符号化モードであれば、デマッパ20の出力を選択し、信号点再生部120に引き渡す。
この選択によって、判定帰還型等化器50は、畳み込み符号化モードのパケットに対しては、ビタビ復号器30による誤り訂正結果としての復号出力を参照情報として等化係数の更新を実施し、連接符号化モードのパケットに対しては、デマッパ20の復調出力を参照情報として等化係数の更新を実施する動作が切り替えられる。
上記のように、信号点再生部120は、第2の切替手段52から得られた復調、または復号データから信号点を再生する。トレーニング系列としてのLONGプリアンブルを受信した時点と、データシンボルを受信した時点とにおける伝搬特性に変化が無ければ、ここで再生された再生信号点は、デマッパ20に入力される復調信号点と同じになるが、この間に伝搬特性が変動した場合、両者間に差異が生じる。
この差異は、現在受信しているデータシンボルを、LONGプリアンブルで推測された等化係数によって等化処理したために生じた差異であり、誤差検出部121が、この誤差を検出する。等化係数保持部122は、誤差検出部121から得られた誤差情報に基づいて、保持している等化係数を更新し、次のデータシンボルの等化処理に使用する。このように、判定帰還型等化器は、データシンボルを受信し、この受信したシンボルデータに基づいて、等化係数の誤差を判定し、この判定された誤差によって、等化係数を更新し、これによって、時間的に変動する伝搬特性に追従する。
上記実施例1では、この等化係数を更新するために判定する参照情報を、畳み込み符号化モードの場合には、信頼性の高いビタビ復号結果を用い、一方、連接符号化モードのパケットに対しては、等化器によるビット誤りの増加を防ぐので、デマッパ20の復調出力を参照情報として用いる点に特徴がある。
図2は、本発明の実施例2である無線通信システムの受信機R2を示すブロック図である。
無線通信システムの受信機R2は、FFT処理部10と、デマッパ20と、ビタビ復号器30と、リードソロモン復号器40と、判定帰還型等化器60と、第1の切替手段61とを有する。
判定帰還型等化器60は、複素除算部111と、信号点再生部120と、誤差検出部121と、第2の切替手段62と、等化係数保持部122とを有する。
実施例2においても、実施例1と同様に、図5に示すプリアンブルを持つパケットデータを、無線区間で送受信し、これらのパケットは、パケットごとに畳み込み符号のみによる誤り訂正符号化モード(畳み込み符号化モード)か、畳み込み符号とリードソロモン符号とによる訂正符号化モード(連接符号化モード)かによって、誤り訂正符号化されている。
受信機R2は、まず、時間軸データとしてのベースバンド受信信号に対して、FFT処理部10によってFFT演算を行い、最初に、図5に示すLONGプリアンブル部分のFFT演算が行われると、判定帰還型等化器60に具備されている等化係数保持部122は、上記FFT結果を保持する。このFFT復調結果は、無線通信路の伝搬特性を示すものであり、上記FFT復調結果は、判定帰還型等化器60における等化処理を行うためのサブキャリアごとの等化係数における初期値として保持される。
次に、受信機R2は、データパケット中でプリアンブルに続くデータシンボルを復調する。FFT処理部10によって周波数軸上の信号点情報に変換された受信信号について、判定帰還型等化器60に具備されている複素除算部111が、等化処理を実施する。判定帰還型等化器60によって等化処理された受信信号点を、デマッパ20がデータビットに変換し、内符号としてのビタビ復号器30が、誤り訂正する。
ここで、受信しているパケットの符号化モードが、上記連接符号化モードであれば、ビタビ復号器30の出力は、さらにリードソロモン復号器40に入力され、外符号としてのリードソロモン符号の復号が実施される。
第1の切替手段61は、パケットの符号化モードが、上記畳み込み符号化モードであれば、ビタビ復号器30の出力信号を受信データ情報として選択し、上記連接符号化モードであれば、リードソロモン復号器40の出力を受信データ情報として選択し、上位層へ送出する。
次に、実施例2における判定帰還型等化器のデータシンボルに対する等化処理について説明する。
判定帰還型等化器60には、信号点再生部120が具備され、ビタビ復号器30が、等化器の等化係数を更新するための参照情報となる再生信号点を生成する。生成された再生信号点と、複素除算部111が出力した復調信号点とは、誤差検出部121によって誤差判定される。受信したパケットが、上記畳み込み符号化モードであれば、第2の切替手段62は、この誤差を、等化係数保持部122に引渡し、等化係数保持部122は、この誤差情報によって、実施例1の場合と同様に、等化係数を更新する。
一方、受信機R2が、上記連接符号化モードのパケットを受信している場合、判定帰還型等化器60によるビット誤りの増加を防ぐために、ビタビ復号器30の復号結果から生成された信号点を参照情報として等化器を動作させないことが、実施例2の本質である。
実施例2では、この場合に、デマッパ20の出力信号である復調結果を用いて等化処理を実施するように、動作方法を切り替えるが、特に、雑音の大きい通信環境下などで、信頼性の低い復調結果を用いて判定帰還処理すると、かえって等化特性を劣化させ、または、等化係数が発散し、それ以降の等化処理が不可能になるおそれがある。特に、多値QAM変調方式等、信号レベルの低いデータ点を持った変調方式を用いた通信においては、この傾向が大きい。
したがって、実施例2では、連接符号化モードのパケットを受信する場合、プリアンブルによって推定された等化係数の初期値を、データ受信期間においても維持し、使用しつづけるので、等化特性の劣化を回避することができ、また、判定帰還型等化器における等化係数の発散を回避することができる。
具体的な実装方式の一例は、連接符号化モードのデータパケット受信時に、第2の切替手段62は、誤差検出部121から得られた再生信号点を等化係数保持部122に与えるのではなく、誤差値0を等化係数保持部122に与える。
このときに、等化係数保持部122は、プリアンブルで引き込んだ初期値を継続して使用し、等化処理を行い、すなわち、固定等化器と同様な動作を行うので、雑音などの影響による判定帰還型等化器の異常動作を防止することができる。
つまり、上記実施例は、第1の誤り訂正符号による符号化を施す第1の符号化モードと、上記第1の誤り訂正符号を内符号とし、第2の誤り訂正符号を外符号とする連接符号による符号化を施す第2の符号化モードとを切り替えてデータ伝送する無線通信システムにおいて、受信機は、通信路の特性を補正するための等化器と、上記第1の誤り訂正符号化データを復号し、復号データを出力する第1の誤り訂正復号器とを具備し、上記等化器は、パケットのプリアンブルの受信結果によって、等化係数の初期値を決定し、上記第1の符号化モード使用時には、上記等化器は、上記第1の誤り訂正復号器の出力を判定することによって等化係数を更新し、上記第2の符号化モード使用時には、上記等化器は、上記第1の誤り訂正復号器の出力以外の信号を判定することによって、等化係数を更新するか、または上記初期値を保持したまま等化係数を更新しない等化器である無線通信システムの例である。
以上のように上記実施例によれば、単一の誤り訂正符号化されたパケット通信と、連接符号による誤り訂正符号化されたパケット通信とが混在する場合に、上記双方のパケットに対して、適切な等化処理を切り替えることができ、通信全体の信頼性が向上し、スループットを向上させることができる。
また、符号化モードを、パケット単位で切り替えることができ、誤り訂正符号化モードの切り替え方法にいかなる手段を用いた場合であっても、適用できる。
本発明の実施例1である無線通信システムの受信機R1を示すブロック図である。 本発明の実施例2である無線通信システムの受信機R2を示すブロック図である。 一般的な多重遅延波伝搬環境を示すモデル図である。 送信信号、受信信号、等化処理後の信号を示す図である。 IEEE802.11規格に定められているOFDMデータパケットの構成を示す図である。 OFDM変調方式を用いた無線LAN受信機において利用されている固定等化器の一般的な構成例を示す図である。 OFDM受信機における従来の判定帰還型等化器12の構成を示す図である。 OFDM受信機における他の判定帰還型等化器13の構成を示す図である。
符号の説明
R1、R2…無線通信システムの受信機、
10…FFT処理部、
20…デマッパ、
30…ビタビ復号器、
40…リードソロモン復号器、
50、60…判定帰還型等化器、
51、61…第1の切替手段、
52、62…第2の切替手段。

Claims (2)

  1. 第1の誤り訂正符号による符号化を施す第1の符号化モードと、上記第1の誤り訂正符号を内符号とし、第2の誤り訂正符号を外符号とする連接符号による符号化を施す第2の符号化モードとを切り替えてデータ伝送する無線通信装置において、
    通信路の特性を補正するための等化器と、上記第1の誤り訂正符号化データを復号し、復号データを出力する第1の誤り訂正復号器とを具備し、
    上記等化器は、パケットのプリアンブルの受信結果によって、等化係数の初期値を決定し、上記第1の符号化モード使用時には、上記第1の誤り訂正復号器の出力を判定することによって等化係数を更新し、上記第2の符号化モード使用時には、上記第1の誤り訂正復号器の出力以外の信号を判定することによって、等化係数を更新するか、または上記初期値を保持したまま等化係数を更新しないことを特徴とする無線通信装置。
  2. 第1の誤り訂正符号による符号化を施す第1の符号化モードと、上記第1の誤り訂正符号を内符号とし、第2の誤り訂正符号を外符号とする連接符号による符号化を施す第2の符号化モードとを切り替えてデータ伝送する信号受信回路において、
    通信路の特性を補正するための等化器と、上記第1の誤り訂正符号化データを復号し、復号データを出力する第1の誤り訂正復号器とを具備し、
    上記等化器は、パケットのプリアンブルの受信結果によって、等化係数の初期値を決定し、上記第1の符号化モード使用時には、上記第1の誤り訂正復号器の出力を判定することによって等化係数を更新し、上記第2の符号化モード使用時には、上記第1の誤り訂正復号器の出力以外の信号を判定することによって、等化係数を更新するか、または上記初期値を保持したまま等化係数を更新しないことを特徴とする信号受信回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016046703A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 日本電気株式会社 データ受信システム、及び復調方法

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