JP2005251459A - 蓄電機構の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の蓄電機構の電池温度のばらつきを抑制して、出力性能の低下を防ぐ。
【解決手段】 蓄電機構の冷却装置は、各電池パック100に接続される送風ダクト300A,300Bと、排気ダクト400と、各送風ダクト300A,300Bに設けられ、電池パック100に空気を供給するための冷却ファン200と、送風ダクト300Aに設けられ、流体抵抗を可変にするための通路絞り機構700と、冷却ファン200および通路絞り機構の動作を制御するためのECU900とから構成される。ECU900は、冷却ファン200による空気の供給量に応じて、通路絞り機構700を制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】 蓄電機構の冷却装置は、各電池パック100に接続される送風ダクト300A,300Bと、排気ダクト400と、各送風ダクト300A,300Bに設けられ、電池パック100に空気を供給するための冷却ファン200と、送風ダクト300Aに設けられ、流体抵抗を可変にするための通路絞り機構700と、冷却ファン200および通路絞り機構の動作を制御するためのECU900とから構成される。ECU900は、冷却ファン200による空気の供給量に応じて、通路絞り機構700を制御する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、蓄電機構の冷却装置に関し、特に、複数の冷却媒体通路において冷却媒体を偏りなく供給する技術に関する。
近年、環境問題対策の1つとして、モータからの駆動力により走行するハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車などが注目されている。このような車両には、モータに供給する電力を蓄えるバッテリやキャパシタなどが搭載されている。バッテリやキャパシタは、電力を充放電する際に発熱する。発熱したバッテリやキャパシタは、冷却ファンにより送風された冷却空気により冷却される。
特開2001−102099号公報(特許文献1)は、複数個の組電池を均一かつ効率よく冷却することを可能にした簡素な構造の組電池の冷却構造を開示する。この冷却構造は、車両駆動源の電池を複数ユニットからなる組電池として配設し、これらを排気側に接続した排気ダクトに配設された排気ファンによって空気を吸引して冷却する。冷却構造は、排気ダクトにおける各組電池の各排気口直後に排気集合室を形成する。そして、冷却構造は、排気集合室の下流に1個の排気ファンを設置する。
特許文献1において開示された組電池の冷却構造によると、比較的送風効率の高いファンの吸気作用と排気集合室による冷却後の排気風の混合作用によって、1個のファンのみでも複数の組電池から均等に風量を吸引してそれぞれの組電池を効果的に冷却することができる。そのため、構成部品の削減による装置の軽量化と簡素化およびコスト低減ならびに通風抵抗や騒音発生の抑制を図ることが可能となる。
特開2001−102099号公報
しかしながら、特許文献1においては、1個の排気ファンにより複数の蓄電機構から均等に風量を吸引するためには、排気口直後の排気集合室を十分に容積を確保して形成する必要があるため、冷却構造の搭載スペースが大きくなるという問題がある。
また、複数の蓄電機構に対して個々にダクトを設ける場合、各ダクトの内部に空気を偏りなく流すには、ダクトの構造が重要である。しかしながら、ダクト自体の構造のみでは、ダクトの内部の空気の流速は蓄電機構の温度に応じて変化するため、送風量に応じた動的な制御がなされないと、各蓄電機構への送風量に偏りが生じる場合がある。各蓄電機構への送風量に偏りが生じると、各蓄電機構における温度の差が大きくばらつく。そのような蓄電機構における温度バラツキ(冷却バラツキ)に起因する出力性能の低下等が生じる問題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の蓄電機構の電池温度のばらつきを抑制して、出力性能の低下を防ぐ蓄電機構の冷却装置を提供することである。
第1の発明に係る蓄電機構の冷却装置は、複数の蓄電機構の冷却装置である。蓄電機構の冷却装置は、各蓄電機構に接続される複数の冷却媒体通路と、各冷却媒体通路に設けられ、冷却媒体通路を介して蓄電機構に冷却媒体を供給するための供給手段と、複数の冷却媒体通路のうち少なくとも一つに設けられ、流体抵抗を可変にするための抵抗可変手段と、供給手段および抵抗可変手段を制御するための制御手段とを含む。制御手段は、各蓄電機構からの冷却要求に応じて、供給手段を制御するための供給制御手段と、供給手段による冷却媒体の供給量に応じて、抵抗可変手段を制御するための抵抗制御手段とを含む。
第1の発明によると、複数の蓄電機構の各々に接続される複数の冷却媒体通路と、各冷却媒体通路に設けられ、冷却媒体通路を介して蓄電機構に冷却媒体を供給するための供給手段(たとえば、送風機)と、複数の冷却媒体通路のうち少なくとも一つに設けられ、流体抵抗を可変にするための抵抗可変手段(たとえば、通路の流体抵抗を変化させる機構)と、供給手段および抵抗可変手段を制御するための制御手段とを含む。制御手段は、各蓄電機構からの冷却要求に応じて、供給手段を制御する。そして、制御手段は、供給手段による冷却媒体の供給量に応じて、抵抗可変手段を制御する。これにより、たとえば、送風機により供給される空気の供給量が予め定められた量になると、通路の流体抵抗を変化させることにより、冷却媒体通路における流体抵抗を変化させることができる。具体的には、たとえば、2つの冷却媒体通路を有する場合において、流体抵抗の小さい方、すなわち、通路長さの短い方の通路に、断面積を小さくする機構(たとえば、通路絞り機構)を設ける。そして、送風機により供給される空気の量が予め定められた量になると(たとえば、送風機に供給する電圧値が予め定められた値になると)、通路絞り機構により、断面積を小さくする。断面積が小さくなることにより、流体抵抗が増加する。このとき、2つの冷却媒体通路において、流体抵抗の差が小さくなる、すなわち、圧力損失の差が小さくなる。そのため、各冷却媒体通路における冷却媒体の供給量の差が小さくなる。その結果、複数の蓄電機構に接続される冷却媒体通路間において、偏りなく冷却媒体を供給できる。これにより、電池温度の上昇を均一に抑制することができる。したがって、複数の蓄電機構の電池温度のばらつきを抑制して、出力性能の低下を防ぐ蓄電機構の冷却装置を提供することができる。
第2の発明に係る蓄電機構の冷却装置においては、第1の発明の構成に加えて、抵抗制御手段は、各冷却媒体通路における冷却媒体の供給量の差が予め定められた範囲になるように抵抗可変手段を制御するための手段を含む。
第2の発明によると、抵抗制御手段は、各冷却媒体通路における冷却媒体の供給量の差が予め定められた範囲になるように抵抗可変手段(たとえば、通路の流体抵抗を変化させる機構)を制御する。これにより、複数の蓄電機構に接続される冷却媒体通路間において、偏りなく冷却媒体を供給できる。
第3の発明に係る蓄電機構の冷却装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、供給手段は、電力の供給を受けて、蓄電機構に冷却媒体を供給するための手段を含む。抵抗制御手段は、供給手段に供給される電圧値が予め定められた電圧値になると、抵抗可変手段を制御するための手段を含む。
第3の発明によると、供給手段(たとえば、送風機)は、電力の供給を受けて、蓄電機構に冷却媒体を供給する。そして、抵抗制御手段は、供給手段に供給される電圧値が予め定められた電圧値になると、抵抗可変手段(たとえば、通路の流体抵抗を変化させる機構)を制御する。これにより、たとえば、2つの冷却媒体通路を有する場合において、流体抵抗の小さい方、すなわち通路長さの短い方の通路に、抵抗可変手段を設ける。そして、送風機により供給される空気の量が予め定められた量になると、すなわち、送風機に供給される電圧値が予め定められた値になると、抵抗可変手段により、断面積を小さくする。断面積が小さくなることにより、流体抵抗が増加する。このとき、2つの冷却媒体通路において、流体抵抗の差が小さくなる、すなわち、圧力損失の差が小さくなる。そのため、各冷却媒体通路における冷却媒体の供給量の差が小さくなる。したがって、複数の蓄電機構に接続される冷却媒体通路間において、偏りなく冷却媒体を供給できる。
第4の発明の係る蓄電機構の冷却装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、冷却装置は、蓄電機構の温度を検知するための検知手段をさらに含む。抵抗制御手段は、検知手段により検知される蓄電機構の温度に応じて、抵抗可変手段を制御するための手段を含む。
第4の発明によると、抵抗制御手段は、蓄電機構の温度を検知するための検知手段により検知される蓄電機構の温度に応じて、抵抗可変手段を制御する。供給手段(たとえば、送風機)により供給される供給量は、蓄電機構の温度に基づいて設定される。そこで、たとえば、2つの冷却媒体通路を有する場合において、流体抵抗の小さい方、すなわち、通路長さが短い方の通路に、抵抗可変手段を設ける。そして、冷却媒体の供給量が予め定められた量となる蓄電機構の温度に応じて抵抗可変手段により、断面積を小さくする。断面積が小さくなると、流体抵抗が増加する。このとき、2つの冷却媒体通路において、流体抵抗の差が小さくなる。すなわち、圧力損失の差が小さくなる。そのため、各冷却媒体通路における冷却媒体の供給量の差が小さくなる。したがって、複数の蓄電機構に接続される冷却媒体通路間において、偏りなく冷却媒体を供給できる。
第5の発明に係る蓄電機構の冷却装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、抵抗可変手段は、冷却媒体通路の断面積を変化させる。
第5の発明によると、抵抗可変手段は、冷却媒体通路の断面積を変化させる。通路の断面積を変化させることにより、冷却媒体通路の流体抵抗を変化させることができる。たとえば、2つの冷却媒体通路を有する場合において、流体抵抗の小さい方、すなわち通路長さの短い方の通路に断面積を小さくする通路絞り機構を設ける。そして、送風機により供給される空気の量が予め定められた量になると、通路絞り機構により、断面積を小さくする。そのため、2つの冷却媒体通路における断面積の差を小さくすることができる。すなわち、圧力損失の差が小さくなるため、冷却媒体の供給量の差を小さくすることができる。
第6の発明に係る蓄電機構の冷却装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、抵抗可変手段は、複数の冷却媒体通路の中で、相対的に流体抵抗の小さい冷却媒体通路に設けられる。
第6の発明によると、抵抗可変手段(たとえば、通路の流体抵抗を変化させる機構)は、各冷却媒体通路のうち、相対的に流体抵抗の小さい冷却媒体通路に設けられる。たとえば、2つの冷却媒体通路を有する場合において、通路長さの短い方の通路に断面積を小さくする通路絞り機構を設ける。この通路絞り機構により、2つの冷却媒体通路における断面積の差を小さくすることができる。すなわち、圧力損失の差が小さくなるため、冷却媒体の供給量の差を小さくすることができる。
第7の発明に係る蓄電機構の冷却装置においては、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、冷却媒体は、空気である。供給手段は、送風機である。
第7の発明によると、冷却媒体は、空気である。そして、供給手段は、送風機である。各冷却媒体通路において、送風機から供給される空気の供給量に偏りがないように冷却媒体通路の流体抵抗を変化させることにより、各蓄電機構における電池温度の差が大きくばらつくことを防ぐことができる。
第8の発明に係る蓄電機構の冷却装置においては、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、冷却媒体は、液体である。供給手段は、ポンプである。
第8の発明によると、冷却媒体は、液体である。そして、供給手段は、ポンプである。各冷却媒体通路において、ポンプから供給される液体の供給量に偏りがないように冷却媒体通路の流体抵抗を変化させることにより、各蓄電機構における電池温度の差が大きくばらつくことを防ぐことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る蓄電機構の冷却装置について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る蓄電機構の冷却装置について説明する。蓄電機構の冷却装置は、電池パック100と、冷却ファン200と、送風ダクト300と、排出ダクト400と、外気導入ダクト500と、冷却ユニット600とを含む。この蓄電機構の冷却装置は、バスなどの車両に適用される。なお、蓄電機構の冷却装置が適用される車両はバスに限られない。
電池パック100は、4つ並べて設けられている。これらの電池パック100は、バッテリ(図示せず)とそれを収容する筐体とを一体化したものである。電池パック100は全て同じ構成を有するとともに、4つの電池パック100が直列接続されている。そのため、充放電により発生する化学変化にともなう発熱量も各電池パック100で同じである。電池パック100は、複数のセルを直列に接続して構成したバッテリモジュールを、さらに複数直列に接続して構成した組電池である。なお、電池パック100の数は4つに限られない。また、本発明に係る蓄電機構の冷却装置は、バッテリに限定されるものではない。たとえば、キャパシタ等にも適用できる。
冷却ファン200は、各電池パック100と対応して4つ設けられている。冷却ファン200はいわゆるシロッコファンである。冷却ファン200が設けられている位置は、電池パック100が設けられている位置よりも低い。なお、冷却ファン200の数は4つに限られないし、冷却ファン200もシロッコファンに限られない。
送風ダクト300A,300Bは、電池パック100から下方に伸びて、各電池パック100と各冷却ファン200とを個別に連結するように、4つ設けられている。送風ダクト300A,300Bの上端が電池パックに連結され、下端が冷却ファン200に連結されている。なお、送風ダクト300A,300Bの数はそれぞれ2つに限られない。また、冷却ファン200の位置は、電池パック100から下方に伸びた送風ダクト300A,300Bの先であれば、電池パック100の上方であってもかまわない。
排出ダクト400は、送風ダクト300A,300Bが電池パック100に連結されている位置よりも上方で、各電池パック100に連結されている。また、電池パック100に連結されていない側は、1つに集約されている。
外気導入ダクト500は、車外に向かって開口した外気導入口502を含む。外気導入口502の反対側は、各冷却ユニット600に接続されている。冷却ユニット600は、2つの電池パック100に対して1つ(合計2つ)設けられている。なお、冷却ユニット600の数は2つに限られない。
図2に示すように、本実施の形態に係る蓄電機構の冷却装置のECU(Electronic Control Unit)900は、切換ダンパ800,802、冷却ファン200および後述する通路絞り機構700の動作を制御する。ECU900は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)とメモリとから構成される。
また、電池パック100の各々において、温度センサ(図示せず)が設けられる。そして、温度センサは、検知した電池パック100の各々における電池温度の検知信号をECU900に送信する。
冷却ファン200は、モータ(図示せず)と、羽根車(図示せず)とを含む。モータは、たとえば鉛蓄電池などの補機バッテリ(図示せず)から駆動回路(図示せず)を介して電力の供給を受けて駆動する。このとき、モータの駆動電力は、ECU900により制御される。モータの駆動にともなって、羽根車は回転させられる。羽根車が回転させられると、冷却ファン200から電池パック100に向かって冷却空気が送風される。
送風ダクト300A,300Bは、電池パック100の下部(図中、電池パック100の左側)に接続されている。冷却ファン200から送風された冷却空気は、送風ダクト300A,300B内を通り、電池パック100の内部に流入する。送風ダクト300Aには、後述する通路絞り機構700が設けられる。
排出ダクト400は、電池パック100の上部(図中、電池パック100の右側)に接続されている。このため、送風ダクト300A,300Bから流入した冷却空気は、電池パック100内を下方から上方(図中、左側から右側)に向かって流れ、排出ダクト400に流出する。
排出ダクト400と外気導入ダクト500とは、切換ダンパ800,802を介して連結されている。切換ダンパ800,802は、ECU900からの制御信号がオフのとき実線で示す状態になる。この場合、排出ダクト400を流れてきた冷却空気は、排出口402より車外に排出される。このとき、外気導入口502から外気(冷却空気)が導入され、冷却ユニット600内に流入させられる。
一方、切換ダンパ800,802は、ECU900からの制御信号がオンのとき、破線で示す状態になる。この場合、排出ダクト400を流れてきた冷却空気は、車外に排出されず冷却ユニット600に戻される。このとき、外気導入口502から外気(冷却空気)は導入されない。
冷却ユニット600は、エバポレータ(図示せず)を含む。このエバポレータは、車両に搭載された空調ユニット(図示せず)に接続されている。エバポレータは、切換ダンパ800,802が破線で示す状態にあり、排出ダクト400を流れてきた冷却空気が冷却ユニット600に戻される場合に作動させられる。エバポレータは、その内部の冷媒と冷却空気との間で熱交換させ、冷媒を蒸発させる。これにより、冷却空気が冷やされる。
ここで、送風ダクト300A,300B、排気ダクト400において、(送風ダクト300Aの長さ)+(排気ダクト400の長さl(2))<(送風ダクト300Bの長さ)+(排気ダクト400の長さl(1))の関係が成り立つ。各ダクトの太さ、長さの違いにより、送風の経路によって圧力損失に差が生じる。圧力損失に差が生じると、各電池パック100に供給される送風量に差が生じる。送風量に差が生じると、各電池パック100におけるバッテリ温度がばらつく。そこで、本実施の形態において、送風ダクト300Aを含む経路および送風ダクト300Bを含む経路のうち、流体抵抗の小さい方の通路に通路絞り機構を設ける。すなわち、経路の長さが短い送風ダクト300Aに、通路絞り機構700が設けられる。
なお、通路絞り機構700は、経路の長さが同じであれば断面積が大きい方に設けてもよい。また、本実施の形態においては、2経路のうち流体抵抗の少ない方に通路絞り機構700を設けたが、複数の経路を有する場合は、複数の経路のうち流体抵抗の最も大きい通路以外の通路に通路絞り機構を設けるのが望ましい。
図3に示すように、送風ダクト300Aに設けられる通路絞り機構700は、アクチュエータ702と、ブラケット704と、蛇腹部706、シャフト708とから構成される。アクチュエータ702は、送風ダクト300Aに固定されるブラケット704により支持される。アクチュエータ702は、ECU900から送信される制御信号に基づいてシャフト708を伸縮する。アクチュエータ702は、本実施の形態において、たとえば、ソレノイドバルブ等から構成されるが特に限定されるものではない。たとえば、アクチュエータ702は、モータ等から構成されてもよい。
アクチュエータ702は、ECU900からオン信号を受信すると、シャフト708を伸びる方向(ダクトの内側方向)に動作させる。そして、アクチュエータ702は、ECU900からオフ信号を受信すると、シャフト708を縮む方向(ダクトの外側方向)に動作させる。
シャフト708の先端部は、蛇腹部706に接続される。蛇腹部706は、送風ダクト300Aに嵌合されている。そして、シャフト708が伸縮すると、蛇腹部706も、シャフト708の動きにともなって伸縮する。具体的には、シャフト708が伸びる方向に動作すると、蛇腹部706は、蛇腹が伸びて変形する。このとき、蛇腹部706により、ダクト内の断面積は減少する。一方、シャフト708が縮む方向に動作すると、蛇腹部706は、蛇腹が縮み、変形する。このとき、蛇腹部706によるダクトの断面積が減少するような変化は発生しない。
図4を用いて、本実施の形態に係る蓄電機構の冷却装置のECU900が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略して記載する。)1000にて、ECU900は、バッテリ温度を検知する。電池パック100のそれぞれに設けられる温度センサから送信される検知信号に基づいて、ECU900は、電池パック100のバッテリ温度を検知する。
S1100にて、ECU900は、バッテリ温度に応じて、冷却ファン200に対して、供給電圧の切換信号を送信する。すなわち、ECU900は、バッテリ温度が高いほど供給電圧が高くなるような切換信号を出力する。S1200にて、ECU900は、供給電圧が予め定められた電圧以上であるか否かを判断する。供給電圧が予め定められた電圧値以上であると(S1200にてYES)、処理はS1400に移される。もしそうでないと(S1200にてNO)、処理はS1300に移される。なお、予め定められた電圧値は、冷却ファン200により供給される送風量が予め定められた量になる供給電圧の電圧値である。
S1400にて、ECU900は、アクチュエータ702をオンにする。すなわち、ECU900は、アクチュエータ702に対してオン信号を送信する。このとき、アクチュエータ702に設けられるソレノイドバルブは、オン信号を受信すると、シャフト708を伸びる方向に動作させる。このとき、通路絞り機構700において、ダクトの断面積が減少するように変化する。その結果、流体抵抗が上昇して、(送風ダクト300Aの長さ)+(排気ダクト400の長さl(1))および(送風ダクト300Bの長さ)+(排気ダクト400の長さl(2))のそれぞれにおける送風量の差が小さくなる。
S1300にて、ECU900は、アクチュエータ702をオフにする。すなわち、ECU900は、アクチュエータ702に対してオフ信号を送信する。このとき、アクチュエータ702に設けられるソレノイドバルブは、オフ信号を受信すると、シャフト708を縮む方向に動作させる。このとき、通路絞り機構700において、蛇腹部706によるダクトの断面積が減少するような(すなわち、流体抵抗が大きくなるような)変化は発生しない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る蓄電機構の冷却装置の動作について図4および図5を用いて説明する。
バッテリの温度を検知して(S1000)、冷却ファン200への供給電圧の切換信号が冷却ファン200に送信される(S1100)。冷却ファン200の駆動回路は、供給電圧の切換信号に基づいて、冷却ファン200のモータに電圧を供給する。そして、モータに供給された電圧がV(1)以上になると(S1200にてYES)、アクチュエータ702がオンにされて、シャフトが伸びる方向に動作する。シャフト708が伸びるとともに蛇腹部706の蛇腹も伸びるため、通路絞り機構700においてダクトの断面積が減少する。断面積が減少すると、送風ダクト300Aを流れる流体の流体抵抗が増加する。すなわち、圧力損失が大きくなる。圧力損失が大きくなると、送風ダクト300Bにおける圧力損失との差が小さくなる。したがって、送風ダクト300Aを含む経路と、送風ダクト300Bを含む経路の圧力損失の比率は、図5における実線のような変化を示す。
一方、モータに供給された電圧がV(1)以下であると(S1200にてNO)、アクチュエータ702がオフにされて、シャフト708が縮む方向に動作する。シャフト708ともに蛇腹部706も縮むため、通路絞り機構700において、蛇腹部706によるダクトの断面積が減少するような変化は発生しない。
以上のようにして、本実施の形態に係る蓄電機構の冷却装置によると、2つの冷却媒体通路において、流体抵抗の小さい方の通路に、通路絞り機構を設ける。そして、送風機に供給される電圧値が予め定められた値になると、通路絞り機構により、断面積を小さくする。断面積が小さくなることにより、流体抵抗が増加する。このとき、2つの冷却媒体通路において、流体抵抗の差が小さくなる、すなわち、圧力損失の差が小さくなる。そのため、各冷却媒体通路における冷却媒体の供給量の差が小さくなる。その結果、複数の蓄電機構に接続される冷却媒体通路間において、偏りなく冷却媒体を供給できる。そのため、電池温度の上昇を均一に抑制することができる。すなわち、4つの電池パックのうち局部的な発熱を防止することができる。これにより、4つの電池パック全体の出力性能の低下を防ぐことができる。したがって、複数の蓄電機構の電池温度のばらつきを抑制して、出力性能の低下を防ぐ蓄電機構の冷却装置を提供することができる。
なお、本実施の形態においては、送風機に供給される電圧値が予め定められた値になると、通路絞り機構によりダクト内の断面積を小さくしたが、特に限定されない。送風機により供給される供給量は、蓄電機構の温度に基づいて設定される。そこで、温度センサにより検知される電池パックの温度に応じて断面積を変化させてもよい。
さらに、本実施の形態において、通路絞り機構を用いて、断面積を変化させることにより、ダクトの流体抵抗を変化させたが、たとえば、空気の流れる経路を変更するなどして、通路長さを変化させることにより、流体抵抗を変化させてもよい。
また、本実施の形態においては、冷却媒体として空気を用いて、冷却ファンにより電池パックを冷却する場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、たとえば、冷却媒体として冷却水等の液体を用いて、ポンプ等により電池パックに供給する冷却装置にも適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 電池パック、200冷却ファン、300A,300B 送風ダクト、400 排気ダクト、402 排出口、500 外気導入ダクト、502 外気導入口、600 冷却ユニット、700 通路絞り機構、702 アクチュエータ、704 ブラケット、706 蛇腹部、708 シャフト、800,802 切換ダンパ、900 ECU。
Claims (8)
- 複数の蓄電機構の冷却装置であって、
各前記蓄電機構に接続される複数の冷却媒体通路と、
各前記冷却媒体通路に設けられ、前記冷却媒体通路を介して前記蓄電機構に前記冷却媒体を供給するための供給手段と、
前記複数の冷却媒体通路のうち少なくとも一つに設けられ、流体抵抗を可変にするための抵抗可変手段と、
前記供給手段および前記抵抗可変手段を制御するための制御手段とを含み、
前記制御手段は、
各前記蓄電機構からの冷却要求に応じて、前記供給手段を制御するための供給制御手段と、
前記供給手段による前記冷却媒体の供給量に応じて、前記抵抗可変手段を制御するための抵抗制御手段とを含む、蓄電機構の冷却装置。 - 前記抵抗制御手段は、各前記冷却媒体通路における前記冷却媒体の供給量の差が予め定められた範囲になるように前記抵抗可変手段を制御するための手段を含む、請求項1に記載の蓄電機構の冷却装置。
- 前記供給手段は、電力の供給を受けて、前記蓄電機構に前記冷却媒体を供給するための手段を含み、
前記抵抗制御手段は、前記供給手段に供給される電圧値が予め定められた電圧値になると、前記抵抗可変手段を制御するための手段を含む、請求項1または2に記載の蓄電機構の冷却装置。 - 前記冷却装置は、前記蓄電機構の温度を検知するための検知手段をさらに含み、
前記抵抗制御手段は、前記検知手段により検知される前記蓄電機構の温度に応じて、前記抵抗可変手段を制御するための手段を含む、請求項1または2に記載の蓄電機構の冷却装置。 - 前記抵抗可変手段は、前記冷却媒体通路の断面積を変化させる、請求項1〜4のいずれかに記載の蓄電機構の冷却装置。
- 前記抵抗可変手段は、前記複数の冷却媒体通路の中で、相対的に流体抵抗の小さい冷却媒体通路に設けられる、請求項1〜5のいずれかに記載の蓄電機構の冷却装置。
- 前記冷却媒体は、空気であって、
前記供給手段は、送風機である、請求項1〜6のいずれかに記載の蓄電機構の冷却装置。 - 前記冷却媒体は、液体であって、
前記供給手段は、ポンプである、請求項1〜6のいずれかに記載の蓄電機構の冷却装置。
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