JP2005250769A - 分散監視制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高性能で高価格なハードウェアを導入することなく対話表示装置においてアナログ機器に近い表示ができる分散監視制御装置を提供することである。
【解決手段】 対話表示装置3は制御装置2からプラント状態量と共にその入力時刻を受信し、前回のプラント状態量と入力時刻、及び最新のプラント状態量と入力時刻に基づいて現在時刻におけるプラント状態量を予測し、表示装置5の監視画面に現在時刻におけるプラント状態量を表示更新する。これにより、制御装置2に新たな負荷をかけることなく、対話表示装置3において時間遅れの少ないアナログ計器に近いプラント状態量の表示が行える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも1台の制御装置と対話表示装置とを制御ネットワークを介して接続してプラントを監視制御する分散監視制御装置に関する。
近年のプラントの運転には、監視・制御対象の規模に応じて柔軟に対応できる分散監視制御装置(DCS)やプログラマブルロジックコントローラPLCが採用され、また、運転監視・操作には価格性能面からUNIX(登録商標)やWindows(登録商標)等の汎用OSを搭載した産業用PCが採用され、通信技術の進歩により汎用の伝送装置とプロトコルで接続出来ることが当然となっている。
伝送装置や産業用PCの性能は止まることなく向上し続けてはいるものの、伝送装置で接続されたディジタル機器がアナログ機器と同等に振舞える程には到っていない。このことから、分散監視制御装置を採用した発電プラントにおいても応答時間が保証されなければならない操作では、制御装置に直結した専用ハードウェアを設けている。例えば、発電機を電力系統に並入する際の併入操作では、必要となる系統周波数と発電機周波数の位相差を表示する回転メータと操作PBは、制御装置に直結した専用ハードウェアを設けている。
回転メータの読み取り精度を向上させたものとして、メータの指示盤14の目盛りをLEDやLCD等の表示素子から構成し、その表示素子に指針が何周したか及び指針の位置に応じてその表示内容が切り替えられるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
また、遠方監視制御装置における監視制御対象機器の状態表示データの分可能を1ms以下とした遠方監視制御装置のデータ入力回路がある(例えば特許文献2参照)。
特開平6−221880号公報(図1) 特開2001−245369号公報(図2)
ところが、分散監視制御装置を構成する制御装置は、プラント状態量の変化の早さに応じて数十ないし数百ミリ秒という周期でプラント状態量を入力し、プラント状態量に有意な変化があったものをイベントで対話表示装置に伝えている。対話表示装置での表示をアナログ機器に近いものとするには、さらに高速な入力動作と伝送を含む表示更新が必要となり、求められる性能を達成するにはより高価なハードウェアが必要となる。
そこで、本発明は、高性能で高価格なハードウェアを導入することなく対話表示装置においてアナログ機器に近い表示ができる分散監視制御装置を提供することを目的とする。
本発明の分散監視制御装置は、少なくとも1台の制御装置と対話表示装置とを制御ネットワークを介して接続し、前記制御装置に入力されたプラント状態量をタグとして前記制御ネットワークを介して前記対話・表示装置に入力し、前記対話・表示装置は運転員が入力装置から選択・要求した対話画面を表示装置に表示しプラント状態量を含めて表示・更新すると共に、前記入力装置から前記制御装置に操作指令を出力要求できるようにした分散監視制御装置において、前記対話表示装置は、前記制御装置からプラント状態量と共にその入力時刻を受信し、前回のプラント状態量と入力時刻、及び最新のプラント状態量と入力時刻に基づいて現在時刻におけるプラント状態量を予測し、前記表示装置の監視画面に現在時刻におけるプラント状態量を表示更新することを特徴とする。
本発明によれば、制御装置に新たな負荷をかけることなく、対話表示装置において時間遅れの少ないアナログ計器に近いプラント状態量の表示が行える。また、伝送遅れ時間を加味した表示を行うことができ、さらに、最新のプラント状態量との間に所定値以上の偏差が生じていることを認識できるので、運転員がプラント状態量を監視しながら操作を行う場合には、適切な操作タイミングを与えることができる。また、表示操作のための専用ハードウェアを不要とすることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るプラントの分散監視制御装置の構成図である。分散監視制御装置は、制御ネットワーク8に少なくとも1台の制御装置2と対話表示装置3とが接続されて構成されている。プラント1から収集される温度・圧力・流量・弁の開閉状態などのプラントのプラント状態量は、制御装置2に入力され、制御演算されてその演算結果は制御量としてプラント1に出力される。一方、制御装置2は制御ネットワーク8を介してプラントのプラント状態量をタグとして対話表示装置3に出力する。対話表示装置3は制御ネットワーク8に出力されたプラント状態量を入力すると共に、入力装置6により運転員が選択・要求した対話画面を表示装置5にプラントのプラント状態量を含めて表示・更新する。
すなわち、制御装置2はプロセス入出力装置9を介してプラント1に設置した計測点から得られるプラント状態量を逐次入力し、プロセス入出力手段10は監視操作対象であるタグが持つプラント状態量を入力時刻と併せてタグデータベース20aに更新する。また、プロセス入出力手段10は、有意なプラント状態量の変化に対して伝送手段13aを介して制御ネットワーク8に出力し、演算手段11が出力する演算結果をプラントや制御ネットワーク8に出力する。
演算手段11はロジック・データベース21に定義された演算式をプロセス入出力手段10から得られるプラント状態量から演算し、演算結果をプロセス入出力手段10に出力する。伝送手段13aは、プロセス入出力手段10からの出力を制御ネットワーク8に出力すると共に、制御ネットワーク8から入力したプラント状態量の問合せと操作を転送手段12に出力する。転送手段12は制御装置2の健全性を示すハートビートを定期的に制御ネットワーク8に出力し、伝送手段13aから出力された問合せについてタグデータベース20aのプラント状態量を返答し、さらに操作に対してタグデータベース20aの内容を更新する。
一方、対話表示装置3の表示手段16は、入力装置6によって選択された対話画面をグラフィック・データベース22から読み込み表示装置16に出力すると共に、対話画面に定義されたタグをタグデータベース入出力手段14から入力したプラント状態量に基づいて更新する。タグデータベース入出力手段14は、表示手段16から参照のあったタグがタグデータベース20bに更新されている場合はプラント状態量を出力し、更新されていない場合はプラント状態量の問合わせを伝送手段13bを介して制御ネットワーク8に出力する。
また、タグデータベース入出力手段14は、転送手段12が出力する問合わせへの応答をタグデータベース20bに登録・更新し、プロセス入出力手段10が出力したプロセスの状態変化をタグデータベース20bに更新する。診断手段15は、制御装置2から健全性を示すハートビートが一定期間受信しない場合、タグデータベース入出力手段14を介して当該制御装置2に含まれるタグを不良にする。
図2は、図1に示した分散監視制御装置の伝送方式の説明図である。対話表示装置3の表示手段16はグラフィック・データベース22から選択された対話画面を読み込み、画面内で使用されているタグのコレクションを作成した後、タグデータベース入出力手段14に対してデータベース参照DBを出力する。タグデータベース入出力手段14はタグデータベース20bに登録されているものはコールバックCB通知する一方、未登録のものを制御ネットワーク8に対してマルチキャスト・クエリーMQを出力する。制御ネットワーク8に接続されている制御装置2の転送手段12はタグデータベース20aに登録されているものをリプライRとして制御ネットワーク8に出力する。
以上の動作によりマルチキャスト・クエリーMQに対するリプライRは、制御装置2から対話表示装置3に伝えられ、全ての対話表示装置3のタグデータベース20bには当該タグを実体として所有する制御装置2の複製が作成されて表示手段16へのコールバックCB通知が発生すると共に、どの制御装置2に実体が存在するか認識できるようになる。
プラント状態量の変化は制御装置2がエクセプションEとして出力し、対話表示装置3内のタグデータベース入出力手段14はタグデータベース20bを更新して表示手段16へのコールバックCB通知を出力すると共に、同エクセプションE内に設定されているシリアル番号により、対話表示装置3のタグデータベース入出力手段14はエクセプションEの欠落を検出する。欠落した可能性のある内容は、当該制御装置2を発信元とする全てのタグを対象として、ユニキャスト・クエリーUQを発行し、リプライRを得ることにより補う。
ユニキャスト・クエリーUQが発行できないことは、制御装置2が機能停止したことを意味し、再度探索する目的でマルチキャスト・クエリーMQを出力する。エクセプションEが出力されていない状況はプラント状態量に変化がないことを意味するが、制御装置2の伝送機能が喪失した場合と区別ができないので、制御装置2は制御ネットワーク8に対して定期的に自らの健全性を示すハートビートHBを出力する。対話表示装置3の診断手段15はハートビートHBが定期的に出力されている状況でエクセプションEが出力されない状況は正常と認識でき、ハートビートHBの出力が数周期以上に渡って途絶えることによって機能喪失を認識できる。
図3は、本発明の実施の形態に係るプラントの分散監視制御装置のタグデータベース20の概略構成図である。タグ番号30、制御装置2の固有の識別子が記載されるソース31、タグの説明欄(Tag Description)32、プラント状態量の工学単位33、現在値34、クオリティ35、タイムスタンプ(入力時刻)36等を有し、プラント状態量を入力した入力時刻も格納されるように構成されている。
図4は制御装置2と対話表示装置3のタグデータベース内容を示したものであり、対話表示装置3のタグデータベース20bは制御装置2のタグデータベース20aに対してタイムスタンプ(更新時刻)37が追加されており、更新時刻が記憶されるようになっている。制御装置2には、定義された全てのタグについてプラント状態量が保持され、プロセス入出力手段10によって更新され続けるが、制御ネットワーク8に接続された対話表示装置3には装置内の表示手段16が必要とするものについて更新時刻を含めた複製が保持されるようになる。
ここで、図4では制御装置2Aには電力系統の系統周波数と発電機周波数との周波数差分を検出するΔf検出器が接続され、系統周波数と発電機周波数との周波数差が所定の許容範囲(ほぼ零)となったときに、対話表示装置3に接続された入力装置から運転員の操作指令により、制御装置2Bから遮断器に投入指令が出力される場合を示している。そして、この場合、対話表示装置3に接続された表示装置には、図5に示すような回転メータ7が表示される。以下、プラント状態量が系統周波数と発電機周波数との周波数差であり、操作指令が遮断器の投入指令である場合について説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係るプラントの分散監視制御装置における表示装置に表示される対話画面7の説明図である。図5では、系統周波数と発電機周波数との周波数差を監視し、その周波数差が所定の許容範囲(ほぼ零)となったときに、発電機を電力系統に並入する遮断器に投入指令が出力される場合の対話画面4を示しており、回転メータ7が表示された場合を示している。
対話画面4中の遮断器投入ボタン17は遮断器を投入操作する際に使用される。また、入力遅延補正ボタン18及び操作遅延補正ボタン19は必要に応じて設けられる。入力遅延補正ボタン18はプラント状態量を入力してから更新記憶するまでの遅延時間を補正してプラント状態量を表示する場合に使用され、また操作遅延補正ボタン19は操作指令を出力してから操作完了までの遅延時間を補正してプラント状態量を表示する際に使用される。入力遅延補正ボタン18及び操作遅延補正ボタン19については後述する。
また、Viは周波数差の前回値、Tiは前回値の入力時刻、Vjは周波数差の最新値、Tjは最新値の入力時刻、Vkは現在値、Tkは現在時刻、Vdは表示値である。本発明の実施の形態では、現在値Vkを予測演算し、表示値Vdを現在値に一致するように表示する。
図6は本発明の第1の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段16での表示処理を示すフローチャートである。この第1の実施の形態では、対話表示装置3の表示手段16は、前回のプラント状態量と入力時刻、及び最新のプラント状態量と入力時刻に基づいて現在時刻におけるプラント状態量を予測し、前記表示装置の監視画面に現在時刻におけるプラント状態量を表示更新するようにしたものである。
まず、タグデータベース20bからプラント状態量を表すプロセス値を獲得し(S1)、そのプロセス値の最新値の入力時刻に変化があるかどうかを判定する(S2)。変化があるときは、今までの最新値を前回値とし新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新する(S3)。次に、最新値及び前回値に基づいて現在時刻の現在値を算出する(S4)。そして、表示値が現在値に一致するように回転メータ7の表示を更新する(S5)。
図7は、図6のステップS4における現在時刻の現在値を算出する処理内容を示すフローチャートである。プラント状態量であるプロセス値は周波数差であることから、位相差(角度)で表される。前回値Viは負値であるかどうかを判定し(S51)、負値である場合には除数Diを360とし(S52)、負値でない場合には除数Diを−360とし(S53)、前回値Viの除数Diによる剰余Riを算出する(S54)。次に、最新値は負値であるかどうかを判定し(S55)、負値である場合には除数Djを360とし(S56)、負値でない場合には除数Djを−360とし(S57)、最新値Vjの除数Djによる剰余Rjを算出する(S58)。
次に、プロセス値の偏差を調べ(S59)、プロセス値の偏差が−180以下のときは偏差Dを360による剰余とし(S60)、プロセス値の偏差が−180超で180未満のときは偏差Dを(D=Rj−Ri)とし(S61)、プロセス値の偏差が180以上のときは偏差Dを−360による剰余とする。そして、プロセス値の変化率R(R=D/(Tj−Ti)を算出し(S64)、この変化率に基づいて現在時刻Tkでの現在値Vkを算出する(S65)。
このように、プラント状態量の表示には、タグデータベース20bに更新された前回のプラント状態量と入力時刻、最新のプラント状態量と入力時刻とを基に、プラント状態量の変化傾向を求め、対話表示装置3の現在時刻に従った予測により現在値を求め、プラント状態量の表示更新を行う。
以上の説明では、現在値を求めるにあたって、2点のプラント状態量及び入力時刻からプラント状態量の変化傾向を捕らえ、将来のプラント状態量がその変化傾向の延長線上にあるものとしたが、より多くの過去のプラント状態量を用いた最小二乗法などの方法により突発的な変化による影響を緩和した予測を行うこともできる。
第1の実施の形態によれば、制御装置2および伝送手段13に新たな負荷をかけることなく、制御装置2の入力周期とは独立して対話表示装置3において、より高速で表示更新することができる。従って、アナログ計器に近いプラント状態量の表示、例えば回転メータ7による周波数差の表示が行える。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段16での表示処理を示すフローチャートである。この第2の実施の形態は、図6に示した第1の実施の形態に対しステップS6を追加し、プラント状態量の入力時刻と実際にデータが更新された更新時刻とに基づいて現在値を補正するようにしたものである。図6に示した第1の実施の形態と同一ステップには同一符号を付して説明する。
まず、タグデータベース20bからプラント状態量を表すプロセス値を獲得し(S1)、そのプロセス値の最新値の入力時刻に変化があるかどうかを判定する(S2)。変化があるときは、今までの最新値を前回値とし新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新する(S3)。次に、最新値及び前回値に基づいて現在時刻の現在値を算出する(S4)。そして、新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新した更新時刻と、そのプロセス値の入力時刻との差を入力遅延時間として算出し、その入力遅延時間によるプラント状態量の変化を補正する(S6)。表示値がその補正した現在値に一致するように回転メータ7の表示を更新する(S5)。
このように、入力遅延時間は、対話表示装置3内のタグデータベース20bに更新されたタグの入力時刻と更新時刻との偏差により認識する。第2の実施の形態では、入力時刻と更新時刻との偏差を遅延補正時間として直接使用しているが、遅延時間にはばらつきがあるため、平均などの統計処理を施した結果を利用しても良い。入力遅延補正は、現在時刻に対して遅延時間を加算することにより行える。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、入力遅延時間を加味してプラント状態量の表示を行うので、運転員に正確な情報を与えることができる。例えば、回転メータ7を表示して発電機を電力系統に並入する際の操作タイミングをより正確に提供できる。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段16での表示処理を示すフローチャートである。この第3の実施の形態は、図6に示した第1の実施の形態に対しステップS7を追加し、運転員の操作によりその操作に対応したプラント状態量が変化するまでの操作遅延時間によるプラント状態量の変化を補正するようにしたものである。図6に示した第1の実施の形態と同一ステップには同一符号を付して説明する。
まず、タグデータベース20bからプラント状態量を表すプロセス値を獲得し(S1)、そのプロセス値の最新値の入力時刻に変化があるかどうかを判定する(S2)。変化があるときは、今までの最新値を前回値とし新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新する(S3)。次に、最新値及び前回値に基づいて現在時刻の現在値を算出する(S4)。そして、運転員の操作によりその操作に対応したプラント状態量が変化するまでの操作遅延時間に基づいて現在値を補正する(S7)。表示値がその補正した現在値に一致するように回転メータ7の表示を更新する(S5)。
ここで、操作遅延時間は対話表示装置3での操作時刻と制御装置2での操作出力時刻との偏差として予め測定して記憶しておく。また、予め定めるのではなく、運転員による操作時刻を記憶すると共に、その操作により更新されたプラント状態量の入力時刻を記憶し、操作時刻と入力時刻との差を操作遅延時間としてもよい。
第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、操作遅延時間を加味してプラント状態量の表示を行うので、運転員に正確な情報を与えることができる。例えば、回転メータ7を表示して発電機を電力系統に並入する際の操作タイミングをより正確に提供できる。
図10は、本発明の第4の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段16での表示処理を示すフローチャートである。この第4の実施の形態は、図8に示した第2の実施の形態に対し図9に示した第3の実施の形態のステップS7を追加すると共に、ステップS8及びステップS9を追加し、入力遅延時間及び操作遅延時間による補正を行うか否かを、対話画面で選択可能としたものである。図8及び図9と同一ステップには同一符号を付して説明する。
まず、タグデータベース20bからプラント状態量を表すプロセス値を獲得し(S1)、そのプロセス値の最新値の入力時刻に変化があるかどうかを判定する(S2)。変化があるときは、今までの最新値を前回値とし新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新する(S3)。次に、最新値及び前回値に基づいて現在時刻の現在値を算出する(S4)。
そして、入力遅延補正を行うか否かを、図5に示した対話画面4中の入力遅延補正ボタン18が運転員により操作されたか否かにより判定する(S8)。対話画面4中の入力遅延補正ボタン18が操作されたと判定したときは、新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新した更新時刻と、そのプロセス値の入力時刻との差を入力遅延時間として算出し、その入力遅延時間によるプラント状態量の変化を補正する(S6)。
同様に、操作遅延補正を行うか否かを、図5に示した対話画面4中の操作遅延補正ボタン19が運転員により操作されたか否かにより判定する(S9)。対話画面4中の操作遅延補正ボタン19が操作されたと判定したときは、運転員の操作によりその操作に対応したプラント状態量が変化するまでの操作遅延時間に基づいて現在値を補正する(S7)。表示値がその補正した現在値に一致するように回転メータ7の表示を更新する(S5)。
図11は、図5に示した対話画面4による回転メータ7の表示画面での対話操作処理を示すフローチャートである。まず、対話操作の対象が何であるかを判定する(S71)。入力遅延補正ボタン18が運転員により操作され、対話操作の対象が入力遅延補正である場合には入力遅延補正の指標を反転する(S72)。操作遅延補正ボタン19が運転員により操作され、対話操作の対象が操作遅延補正である場合には操作遅延補正の指標を反転する(S73)。遮断器投入ボタン17が運転員により操作され、対話操作の対象が遮断器の操作であるときには、遮断器の操作指令を出力し操作時刻T0を保存する(S74)。
第4の実施の形態によれば、第2の実施の形態または第3の実施の形態に効果に加え、入力遅延時間や操作遅延時間等の伝送遅れ時間の補正を行うか否かの選択を対話画面で選択可能としたので、真値に近いプロセス表示とする場合や、より適切な操作タイミングを得たい場合に、適切に運転員はその選択を行うことが可能となる。
図12は、本発明の第5の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段16での表示処理を示すフローチャートである。この第5の実施の形態は、図6に示した第1の実施の形態に対しステップS10を追加し、予測によるプラント状態量と最新のプラント状態量との間に偏差が生じた場合には、複数回の表示更新によってその偏差を解消するようにしたものである。図1と同一ステップには同一符号を付して説明する。
まず、タグデータベース20bからプラント状態量を表すプロセス値を獲得し(S1)、そのプロセス値の最新値の入力時刻に変化があるかどうかを判定する(S2)。変化があるときは、今までの最新値を前回値とし新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新する(S3)。次に、最新値及び前回値に基づいて現在時刻の現在値を算出する(S4)。そして、現在値と前回の表示値とに基づいて表示すべき表示値を算出し(S10)、表示値が現在値に一致するように回転メータ7の表示を更新する(S5)。
図13は、図12のステップS10における予測による表示値が最新のプラント状態量との間に偏差を生じた場合に、複数回の表示更新によって差異を解消する処理内容のフローチャートである。まず、係数α[(α=EXP{−(Tk−Tj)/T}]を算出し(S81)、図5に示す表示値Vd{Vd=(1−α)×Vk×Vd’}を算出する(S82)。ここで、Tkは現在時刻、Tjは最新値入力時刻、Tはスムージング定数、Vkは現在値、Vd’は前回表示値である。すなわち、予測による表示値が最新のプラント状態量との間に偏差を生じた場合には、スムージングによる複数回の表示更新によって表示値Vdを現在値Vkに近づけていき差異を解消する。
第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、予測による表示値が最新のプラント状態量との間に偏差を生じても、複数の表示更新で表示値Vdを表示するので、アナログ計器に近いプラント状態量の表示ができる。
図14は、本発明の第6の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段16での表示処理を示すフローチャートである。この第6の実施の形態は、図12に示した第5の実施の形態に対しステップS11〜ステップS13を追加し、予測によるプラント状態量と最新のプラント状態量との間の偏差が所定値以上のときは、その旨を監視画面に表示するようにしたものである。図12と同一ステップには同一符号を付して説明する。
まず、タグデータベース20bからプラント状態量を表すプロセス値を獲得し(S1)、そのプロセス値の最新値の入力時刻に変化があるかどうかを判定する(S2)。変化があるときは、今までの最新値を前回値とし新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新する(S3)。次に、最新値及び前回値に基づいて現在時刻の現在値を算出する(S4)。そして、現在値と前回の表示値とに基づいて表示すべき表示値を算出し(S10)、現在値と表示値との偏差が所定値以上であるか否かを判定し(S11)、所定値未満であるときは表示色を正常に設定する(S12)。一方、現在値と表示値との偏差が所定値以上であるときは表示色を異常に設定する(S13)。そして、表示値を回転メータ7に表示更新する(S5)。
第6の実施の形態によれば、予測による表示値の表示更新が最新のプラント状態量との間に一定値以上の偏差が生じている場合には、その旨を表示に反映するので、運転員は最新のプラント状態量と予測による表示値との偏差が所定値を超過していることを即座に認識することができる。
図15は、本発明の第7の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段16での表示処理を示すフローチャートである。この第7の実施の形態は、第1の実施の形態に対し第2の実施の形態ないし第6の実施の形態を適用したものである。
まず、タグデータベース20bからプラント状態量を表すプロセス値を獲得し(S1)、そのプロセス値の最新値の入力時刻に変化があるかどうかを判定する(S2)。変化があるときは、今までの最新値を前回値とし新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新する(S3)。次に、最新値及び前回値に基づいて現在時刻の現在値を算出する(S4)。
そして、入力遅延補正を行うか否かを、図5に示した対話画面4中の入力遅延補正ボタン18が運転員により操作されたか否かにより判定する(S8)。対話画面4中の入力遅延補正ボタン18が操作されたと判定したときは、新たな入力時刻のプロセス値を最新値に更新した更新時刻と、そのプロセス値の入力時刻との差を入力遅延時間として算出し、その入力遅延時間によるプラント状態量の変化を補正する(S6)。
同様に、操作遅延補正を行うか否かを、図5に示した対話画面4中の操作遅延補正ボタン19が運転員により操作されたか否かにより判定する(S9)。対話画面4中の操作遅延補正ボタン19が操作されたと判定したときは、運転員の操作によりその操作に対応したプラント状態量が変化するまでの操作遅延時間に基づいて現在値を補正する(S7)。そして、現在値と前回の表示値とに基づいて表示すべき表示値を算出し(S10)、現在値と表示値との偏差が所定値以上であるか否かを判定し(S11)、所定値未満であるときは表示色を正常に設定する(S12)。一方、現在値と表示値との偏差が所定値以上であるときは表示色を異常に設定する(S13)。そして、表示値を回転メータ7に表示更新する(S5)。
この第7の実施の形態によれば、第1の実施の形態ないし第6の実施の形態のそれぞれの効果を有する分散監視装置を提供できる。
本発明の実施の形態に係るプラントの分散監視制御装置の構成図。 図1に示した分散監視制御装置の伝送方式の説明図。 本発明の実施の形態に係るプラントの分散監視制御装置のタグデータベースの概略構成図。 本発明の実施の形態における制御装置と対話表示装置3のタグデータベース内容の説明図。 本発明の実施の形態に係るプラントの分散監視制御装置における表示装置に表示される対話画面の説明図。 本発明の第1の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段での表示処理を示すフローチャート。 図6のステップS4における現在時刻の現在値を算出する処理内容を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段での表示処理を示すフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段での表示処理を示すフローチャート。 本発明の第4の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段での表示処理を示すフローチャート。 図5に示した対話画面による回転メータの表示画面での対話操作処理を示すフローチャート。 本発明の第5の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段での表示処理を示すフローチャート。 図12のステップS10における予測による表示値が最新のプラント状態量との間に偏差を生じた場合に複数回の表示更新によって差異を解消する処理内容のフローチャート。 本発明の第6の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段での表示処理を示すフローチャート。 本発明の第7の実施の形態に係わる分散監視装置の表示手段での表示処理を示すフローチャート。
符号の説明
1…プラント、2…制御装置、3…対話表示装置、4…対話画面、5…表示装置、6…入力装置、7…回転メータ、8…制御ネットワーク、9…プロセス入出力装置、10…プロセス入出力手段、11…演算手段、12…転送手段、13…伝送手段、14…タグデータベース入出力手段、15…診断手段、16…表示手段、17…遮断器投入ボタン、18…入力遅延補正ボタン、19…操作遅延補正ボタン、20…タグデータベース、21…ロジックデータベース、22…グラフィックデータベース、23…ソースデータベース、30…タグ番号、31…ソース、32…タグ説明欄(Tag Description)、33…工学単位、34…現在値、35…クオリティ、36…タイムスタンプ(入力時刻)
37…タイムスタンプ(更新時刻)

Claims (7)

  1. 少なくとも1台の制御装置と対話表示装置とを制御ネットワークを介して接続し、前記制御装置に入力されたプラント状態量をタグとして前記制御ネットワークを介して前記対話・表示装置に入力し、前記対話・表示装置は運転員が入力装置から選択・要求した対話画面を表示装置に表示しプラント状態量を含めて表示・更新すると共に、前記入力装置から前記制御装置に操作指令を出力要求できるようにした分散監視制御装置において、前記対話表示装置は、前記制御装置からプラント状態量と共にその入力時刻を受信し、前回のプラント状態量と入力時刻、及び最新のプラント状態量と入力時刻に基づいて現在時刻におけるプラント状態量を予測し、前記表示装置の監視画面に現在時刻におけるプラント状態量を表示更新することを特徴とする分散監視制御装置。
  2. 前記対話表示装置は、入力時刻を含むプラント状態量を更新記憶する際に更新時刻を記憶し、その更新時刻と入力時刻との差を入力遅延時間とし、その入力遅延時間によるプラント状態量の変化を補正して前記表示装置の監視画面に現在時刻におけるプラント状態量を表示更新することを特徴とする請求項1記載の分散監視制御装置。
  3. 前記対話表示装置は、運転員の操作によりその操作に対応したプラント状態量が変化するまでの伝送遅れ時間を予め操作遅延時間として記憶しておき、その操作遅延時間によるプラント状態量の変化を補正して前記表示装置の監視画面に現在時刻におけるプラント状態量を表示更新することを特徴とする請求項1または2記載の分散監視制御装置。
  4. 前記対話表示装置は、運転員による操作時刻を記憶すると共に、その操作により更新されたプラント状態量の入力時刻を記憶し、操作時刻と入力時刻との差を操作遅延時間とし、その操作遅延時間によるプラント状態量の変化を補正して前記表示装置の監視画面に現在時刻におけるプラント状態量を表示更新することを特徴とする請求項1または2記載の分散監視制御装置。
  5. 前記入力遅延時間及び前記操作遅延時間による補正を行うか否かを、前記対話画面で選択可能としたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一記載の分散監視制御装置。
  6. 前記対話表示装置は、予測によるプラント状態量と最新のプラント状態量との間に偏差が生じた場合には、複数回の表示更新によってその偏差を解消するようにしたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の分散監視制御装置。
  7. 前記対話表示装置は、予測によるプラント状態量と最新のプラント状態量との間の偏差が所定値以上のときは、その旨を前記監視画面に表示することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の分散監視制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008204166A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Mitsubishi Electric Corp プラント監視制御システム

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