JP2005247727A - 高純度5−ヒドロキシキノリン - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、本発明は、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンを提供するものである。
【解決手段】5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリンにおいて5−アミノキノリンの含有量を一定量以下とすることにより医薬中間体として用いることが可能であることが判った。 即ち、5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン中の5−アミノキノリンの含有量を0.1重量%以下とすることにより、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンが得られる5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン中の5−アミノキノリンの含有量を0.1重量%以下とすることにより、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンが得られる。
【選択図】なし
【解決手段】5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリンにおいて5−アミノキノリンの含有量を一定量以下とすることにより医薬中間体として用いることが可能であることが判った。 即ち、5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン中の5−アミノキノリンの含有量を0.1重量%以下とすることにより、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンが得られる5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン中の5−アミノキノリンの含有量を0.1重量%以下とすることにより、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンが得られる。
【選択図】なし
Description
本発明は、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンに関する。
5−アミノキノリンから5−ヒドロキシキノリンを製造する方法としては、(1)5−アミノキノリンを亜硝酸ナトリウムでジアゾ化物としたのちにアルカリ水溶液により処理する方法(非特許文献1)や、(2)5−アミノキノリンを亜硫酸水素ナトリウムと反応後アルカリ水溶液で処理する方法(特許文献1)が知られている。しかしながら、(1)の方法では収率が20〜30%と低く、かつ未反応原料や副生成物を多く含んでいるため、医薬中間体として用いることはできない。また、(2)の方法では67〜89%の収率で5−ヒドロキシキノリンが得られるが、最終医薬品を得るための過程で5−ヒドロキシキノリンの中に含まれる未反応原料等の不純物が原因となって生成する副成物を考慮すると医薬中間体として用いるには充分な品質とは言えず、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンが望まれていた。
J.Prakt.Chem.,(2)47,(1893),P431
本発明は、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンを提供するものである。
本発明者らは前記の課題を解決すべく医薬中間体として用いることができる5−ヒドロキシキノリンについて鋭意検討した結果、意外にも5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリンにおいて5−アミノキノリンの含有量を一定量以下とすれば、医薬中間体として用いることが可能であることが判った。 即ち、5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン中の5−アミノキノリンの含有量を0.1重量%以下とすることにより、医薬中間体として有用な高純度5−ヒドロキシキノリンが得られることを見出し、本発明を完成させた。
以下本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明の高純度5−ヒドロキシキノリンは、5−アミノキノリンを原料として合成された5−ヒドロキシキノリンを処理したものであれば良く、とくに反応条件等は限定されないが、効率的に得るためには、特開平4−95075号公報等に記載された5−アミノキノリンを亜硫酸水素ナトリウムと反応させて得られた5−ヒドロキシキノリン粗生成物を処理することが好ましい。
本発明の高純度5−ヒドロキシキノリンは、5−アミノキノリンを原料として合成された5−ヒドロキシキノリンを処理したものであれば良く、とくに反応条件等は限定されないが、効率的に得るためには、特開平4−95075号公報等に記載された5−アミノキノリンを亜硫酸水素ナトリウムと反応させて得られた5−ヒドロキシキノリン粗生成物を処理することが好ましい。
本発明において5−アミノキノリンを原料として合成された5−ヒドロキシキノリン粗生成物を処理する方法としては、再結晶法、アルカリ金属の水酸化物または無機酸による処理法等の公知の方法が適用でき、これらを組み合わせて用いることもできる。5−ヒドロキシキノリン中の5−アミノキノリンが0.1%を超えている場合には、5−アミノキノリンが0.1%以下になるまでこれらの方法を繰り返し実施する。
本発明において5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン粗生成物を処理して高純度5−ヒドロキシキノリンを得る際に用いられるアルカリ金属の水酸化物の例としては、LiOH、KOH、NaOH等を挙げることができる。アルカリ金属での処理時の使用量は、通常、5−ヒドロキシキノリン1モルに対して0.1モル〜50モルの範囲であり、好ましくは、1.0モル〜20モルである。
本発明においてアミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン粗生成物を処理して高純度5−ヒドロキシキノリンを得る際の処理に用いられる無機酸の例としては、塩酸、リン酸、硫酸等を挙げることができる。無機酸での処理時の使用量は、反応液のpHを7より小さくするのに充分な量を用いていれば特に量について制限はないが、通常、5−ヒドロキシキノリン1モルに対して0.1モル〜50モルの範囲であり、好ましくは、1.0モル〜20モルである。
本発明において5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン粗生成物から再結晶法により高純度5−ヒドロキシキノリンを得る際に用いることができる溶媒としては、たとえば、アルコール類、芳香族類化合物等を単独または2種以上を組み合わせて適宜使用することにより、目的物を結晶として析出させることができる。反応液と混合するアルコール類、芳香族類としては、アルコール類の具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール等が挙げられる。芳香族化合物類の具体例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等が挙げられる。
本発明の高純度5−ヒドロキシキノリンは、有用な医薬中間体として用いることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
40wt%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液230.8g(0.887モル)に5−アミノキノリン16.6g(0.115モル)を加え、還流下に24時間撹拌した後、40wt%水酸化ナトリウム水溶液100.2gを滴下する。滴下終了後さらに3時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却した後、析出固体をロ別する。この固体を水27gで洗浄する。濾液と洗浄液をあわせて、35wt%の塩酸によりpHを7以下としたのち、さらに3時間加熱還流させ、再び反応液を還流温度以下まで冷却した後、40wt%水酸化ナトリウム水溶液により中和後冷却し、析出したものをロ別し、トルエン/メタノール=1.0/1.0(wt/wt)の系で再結晶精製したところ純度99.9wt%の5−ヒドロキシキノリン(5−アミノキノリン含有量0.05%)の白色結晶15.2g(収率91%)を得た。このものは融点224〜225℃であった。
40wt%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液230.8g(0.887モル)に5−アミノキノリン16.6g(0.115モル)を加え、還流下に24時間撹拌した後、40wt%水酸化ナトリウム水溶液100.2gを滴下する。滴下終了後さらに3時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却した後、析出固体をロ別する。この固体を水27gで洗浄する。濾液と洗浄液をあわせて、35wt%の塩酸により中和し、析出結晶を濾取する。この固体をトルエン/メタノール=1.0/1.0(wt/wt)の系で3回再結晶精製したところ純度99.8wt%の5−ヒドロキシキノリン(5−アミノキノリン含有量0.08%)の白色結晶14.0g(収率84%)を得た。このものは融点224〜225℃であった。
(比較例1)
40wt%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液461.2g(1.773モル)に5−アミノキノリン16.6g(0.115モル)を加え、還流下に29時間撹拌した後、40wt%水酸化ナトリウム水溶液188gを滴下する。滴下終了後さらに3時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却した後、析出固体をロ別する。この固体を水300gで洗浄する。濾液と洗浄液をあわせて、塩化メチレン100gで2回洗浄する。水層を35wt%の塩酸で中和し、析出結晶を濾取し、水300gで2回洗浄する。この結晶を乾燥すると、白色粉末として5−ヒドロキシキノリン(5−アミノキノリン含有量4.6%)を14.9g(収率89%)得た。
40wt%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液461.2g(1.773モル)に5−アミノキノリン16.6g(0.115モル)を加え、還流下に29時間撹拌した後、40wt%水酸化ナトリウム水溶液188gを滴下する。滴下終了後さらに3時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却した後、析出固体をロ別する。この固体を水300gで洗浄する。濾液と洗浄液をあわせて、塩化メチレン100gで2回洗浄する。水層を35wt%の塩酸で中和し、析出結晶を濾取し、水300gで2回洗浄する。この結晶を乾燥すると、白色粉末として5−ヒドロキシキノリン(5−アミノキノリン含有量4.6%)を14.9g(収率89%)得た。
Claims (1)
- 5−アミノキノリンから合成された5−ヒドロキシキノリン中の5−アミノキノリンが、0.1重量%以下であることを特徴とする高純度5−ヒドロキシキノリン
Priority Applications (1)
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JP2004058478A JP2005247727A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | 高純度5−ヒドロキシキノリン |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0495075A (ja) * | 1990-08-13 | 1992-03-27 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 5―ヒドロキシキノリンの製造法 |
-
2004
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