JP2005246824A - 射出成形基材用化粧シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール状の連続シートとして作製可能であり、かつ高光沢な鏡面状の平滑面を得ることを可能とし、燃焼によるダイオキシン発生等の問題のない射出成形基材用化粧シートを提供すること。
【解決手段】非結晶性の共重合ポリエステル樹脂からなるバッカー層の上に、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層と、表面に鏡面上の平滑面を有する非結晶性の共重合ポリエステル樹脂及び/又は非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる表面層とを少なくともこの順に積層してなり、更に前記平滑面上に熱可塑性樹脂からなる粘着剤層とアクリルウレタン樹脂の側鎖にオルガノポリシロキサンが導入されたシリコーン変成アクリルウレタン樹脂を主成分とする硬化性樹脂からなる保護層とを設けてなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車、自動車用インスツルメントパネル、家電製品、建築内外装材等に使われる射出成形基材用化粧シートに関し、特には燃やしてもダイオキシンの発生がないオレフィン系樹脂を使用した射出成形基材用化粧シートに関する。
従来、自動車、家電製品、建築内外装材等に使われる部材、特に自動車のインスツルメントパネルに化粧する場合は、水圧転写法、オーバーレイ転写(真空圧空転写)法、真空圧空ラミネート法、突板を真空プレスラミネートする方法が知られていた。
ところが、表面の平滑性と装飾性に優れたシートに射出成形する方法は知られていたが、ロール状の連続シートとして作れなかった。さらに、透明の熱可塑性樹脂の裏面側に凹凸模様を施した後、マイカ等のパール顔料やアルミ粉等のメタリック顔料をアクリル系やウレタン系のインキや塗料を使う化粧シートは有ったが、凹凸模様を熱プレスにより作製するため、連続ロール状の化粧シートにすることが出来なかった。また化粧シートを予備成形した後、射出成形する方法も知られていたが、高光沢の化粧シートはなかった。
特開平9−226082号公報 特開2000−135756号公報 特表2003−511271号公報
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、ロール状の連続シートとして作製可能であり、かつ高光沢な鏡面状の平滑面を得ることを可能とし、燃焼によるダイオキシン発生等の問題のない射出成形基材用化粧シートを提供することにある。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その請求項1記載の発明は、
非結晶性の共重合ポリエステル樹脂からなるバッカー層の上に、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層と、表面に鏡面状の平滑面を有する非結晶性の共重合ポリエステル樹脂及び/又は非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる表面層とを少なくともこの順に積層してなり、更に前記平滑面上に熱可塑性樹脂からなる粘着剤層とアクリルウレタン樹脂の側鎖にオルガノポリシロキサンが導入されたシリコーン変成アクリルウレタン樹脂を主成分とする硬化性樹脂からなる保護層とを設けてなることを特徴とする射出成形基材用化粧シートである。
本発明による射出成形基材用化粧シートは、その層構成から無理なくロール状の連続化粧シートを作ることが出来、金型内にインサートして溶融樹脂を射出成形することによりその熱で化粧シートと射出成形した樹脂とを一体化するものであるが、保護層を設けたまま射出成形することで高光沢な鏡面状の平滑面を保つことが可能となる。また全体としてオレフィン系樹脂からなり、焼却によるダイオキシン発生の問題がないものとなる。
図1に、本発明の射出成形基材用化粧シートの断面の構造を示す。
裏面側から表面側に向かって、バッカー層1、基材層2、表面層3、接着層4、保護層5の構造を基本とする。
本発明におけるバッカー層1は、化粧シート全体に厚みと強度を持たせるためのものであり、非結晶性の共重合ポリエステル樹脂が最適である。その厚みは150〜300μm程度、より好ましくは200〜250μm程度である。その裏面に射出成形樹脂との易接着層を設けても良い。
基材層2は表面層との接着性とシートとしての加工適性を持たせるためのものであり、焼却によるダイオキシン発生の問題がないものとするためポリオレフィン系樹脂が好ましい。その厚みは50〜150μm、より好ましくは90〜120μm程度である。その表面側に印刷層を設けても良いが、基材層2が透明ならその裏面側に設けて隠蔽層としても良い。印刷法はグラビア印刷法が好適である。
表面層3は表面を鏡面状の平滑面に加工する適性をもたせるためのもので、最終的には表面硬度や体溶剤性や耐傷性が求められるものであり、非結晶性の共重合ポリエステル樹脂及び/又は非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂が最適である。これにより高温のシボ戻りが防止できるものとなり、かつ耐溶剤性、耐傷付き性が向上する。その厚みは50〜250μm程度、より好ましくは100〜200μm程度である。
接着層4はそのまま射出成形する際に鏡面状の平滑面と保護層を接着するもので、硬化性樹脂が用いられて、イソシアネート硬化型のアクリルウレタン系樹脂や(メタ)アクリレート系電離放射線硬化型樹脂等の硬化性物質を用いられる。厚みは平滑性、耐傷性等を考慮して3〜20μm程度である。さらに耐汚染性の見地からアクリルウレタン樹脂の側鎖にオルガノポリシロキサンが導入されたシリコーン変成アクリルウレタン樹脂が最適である。
保護層5としては、ポリエチレン樹脂、エチルビニルアセテート樹脂、ランダム重合ポリプロピレン樹脂系、及びこれらの複合樹脂が適用可能である。厚みは、50〜120μm程度である。必要に応じて紫外線吸収剤、研磨剤を入れても良い。
本発明の射出成形基材用化粧シートを用いて射出成形する熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂等に着色顔料、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤等を添加したものが適用可能である。
厚み90μmの着色ホモポリプロピレン樹脂フィルムからなる基材層の表面に、2液硬化型ウレタン樹脂系インキを使用してグラビア印刷法にて抽象柄の絵柄を印刷した。一方、厚み170μmの非結晶性1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート(PET−G)樹脂層と、厚み30μmの非晶状態のポリエチレンテレフタレート(A−PET)樹脂層との共押出フィルムからなる表面層のA−PET樹脂層面に、アクリルポリオール化合物100重量部、ポリジメチルシロキサンプロピロール化合物10重量部、ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤10重量部からなる塗料を乾燥後の塗布量12g/mに塗工して保護層を形成した。
次いで、前記熱可塑性樹脂基材層の印刷面に、2液硬化型ウレタン樹脂系接着剤を乾燥後の塗布量10g/mに塗布し、該塗布面に前記表面層のPET−G樹脂層面を向けて重ね合わせ、ドライラミネート法により積層すると同時に鏡面エンボスロールによる鏡面エンボス加工をシート温度143℃以上、鏡面エンボスロールの表面温度65℃の条件で行った。
次に、前記熱可塑性樹脂基材層の裏面に、厚み200μmの非結晶性1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート(PET−G)樹脂シートからなる熱可塑性樹脂バッカー層を、2液硬化型ウレタン樹脂系接着剤を乾燥後の塗布量10g/mに塗布しドライラミネートしながら、保護フィルムとして厚み60μmのポリエチレン樹脂製E−212(スミロン株式会社製)を貼り合わせて射出成形基材用化粧シートを得た。
前記熱可塑性樹脂バッカー層の裏面に、ポリオレフィン樹脂系接着剤を乾燥後の塗布量5g/m塗布して射出成形基材用化粧シートを得た。
(性能評価1)真空成形
上記の射出成形基材用化粧シートをウレタン変性ビニル樹脂水性接着剤CVC555:架橋剤V=100:5(コニシ株式会社製)を60g/m(WET)スプレー塗装して四方が曲率半径5R厚み25mmの中密度繊維板にシート温度120℃で真空成形した化粧板を外観性能評価した結果良好であった。
(性能評価2)射出成形
射出成形用金型の雌型21と雄型22の間に射出成形基材用化粧シートを熱可塑性樹脂バッカー層7を雄型21の方に向け挿入し、必要に応じて真空成形等により雌型22に沿って密着させた後、雄型21よりマレイン酸変性し(熱可塑性樹脂23)、着色剤を添加したポリプロピレン樹脂系相溶化剤を5部添加したポリプロピレン樹脂を、配線保持する1次成形体になるように1次金型にて射出成形してなる基材にコロナ処理や低温プラズマ処理を施して38mN/mに処理した後、同種のマレイン酸変性したポリプロピレン樹脂系相溶化剤を5部添加したポリプロピレン樹脂(熱可塑性樹脂23)を250℃で射出成形して一体化して射出成形基材40を得た。溶融樹脂を射出することにより、射出成形基材40を作製した。
本発明は、自動車、自動車用インスツルメントパネル、家電製品、建築内外装材等に使われる射出成形基材用化粧シートに関し、特には燃やしてもダイオキシンの発生がないオレフィン系樹脂を使用した射出成形基材用化粧シートに適用可能である。
本発明における射出成形基材用化粧シートの断面の構造を示す説明図である。 本発明の射出成形基材用化粧シートを用いた射出成形の説明図である。
符号の説明
1…バッカー層
2…基材層
3…表面層
4…接着層
5…保護層
20…射出成形基材用化粧シート
21…雌型
22…雄型
23…熱可塑性樹脂
40…射出成形基材

Claims (1)

  1. 非結晶性の共重合ポリエステル樹脂からなるバッカー層の上に、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層と、表面に鏡面状の平滑面を有する非結晶性の共重合ポリエステル樹脂及び/又は非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる表面層とを少なくともこの順に積層してなり、更に前記平滑面上に熱可塑性樹脂からなる粘着剤層とアクリルウレタン樹脂の側鎖にオルガノポリシロキサンが導入されたシリコーン変成アクリルウレタン樹脂を主成分とする硬化性樹脂からなる保護層とを設けてなることを特徴とする射出成形基材用化粧シート。
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