JP2005246560A - 関節ロック機構及びそれを備えた把持ハンド - Google Patents

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Abstract

【課題】 関節駆動機構の関節を駆動するアクチュエータの動作に依存せず確実に関節の屈曲状態を固定する関節ロック機構及びそれを備えた把持ハンドを提供する。
【解決手段】 複数の係合部を有する関節の屈曲変位により関節が伸張状態から屈曲状態に変位すると同時に、駆動力を加えることなく、かつ関節の屈曲状態に沿った状態で移動可能な帯状可動部と、帯状可動部の関節の屈曲から伸張への一方向の移動を規制する係合部を有するストッパ機構部と、帯状可動部とストッパ機構部が係合して関節の係合状態を解除する駆動部とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多関節駆動機構を備えたマニピュレータ、その他、多指多関節駆動機構を有するロボットハンド、又は関節を有しかつ関節の屈曲状態を保持することが必要な関節駆動機構に適用される関節ロック機構及びそれを備えた把持ハンドに関するものである。
近年、人間の身体動作をロボットで実現するため、手や腕、足以外にも胴体各部に関節駆動機構を有するロボットの開発が活性化している。例えばロボットハンドはその把持対象物の多様化により、多関節駆動機構を有する複数の指を配置構成した物の開発が活発化し、人間の手と同様な動きを実現する要求が大きくなってきている。
これらの多関節駆動機構を実現するには関節のそれぞれに、その関節の駆動を行うためのモータや歯車といった機構部品を配置した物や、アクチュエータの数量を低減するため、各関節にプーリを設置し、各プーリ間をワイヤにより結合し、アクチュエータの動力をワイヤによって伝達しその各関節を駆動する方法が用いられている物が多い。その中で例えばマニピュレータやロボットハンドにおいては、把持の確実性を向上させるため、もしくは何らかの外因が加わった場合や、アクチュエータにエネルギが供給されない事態が生じた場合にもその把持物の落下を防ぐために、その関節に何らかの関節固定機構を備えることが必要であると考えられる。
例えば、特許文献1には、マニピュレータの関節固定機構として電磁カップリングを用いた各関節のクラッチ・ブレーキ機構が示されている。しかしながら、この電磁カップリングを用いた関節のクラッチ・ブレーキ機構では、関節の駆動を行うためのプーリに直接接続されていることで、プーリを駆動するワイヤに何らかの破損が起きた場合には、その関節の屈曲状態を保持し続けることが不可能となる。また、関節が回転軸によりその関節を接続されている場合にしか適用できず、人間の身体動作において回転動作ではなく屈曲動作による関節駆動が必要な部所には適用することは困難である。また、関節それぞれにこのクラッチ・ブレーキ機構を配置する必要があることから、関節の重量が大きくなり、結果として多関節駆動機構全ての重量が大きくなってしまうという問題を有している。
特開平11−267987号公報
上記の問題を解決するためには、多関節駆動機構の各関節を駆動するアクチュエータの動作に依存せず確実に関節の屈曲状態を固定する固定機構が必要であり、何らかの外因が加わった場合、ないしは、アクチュエータにエネルギが供給されない事態が生じた場合にもその関節の屈曲状態を保持し続けることが必要である。例えばマニピュレータやロボットハンドにおいては把持対象物を確実に保持し、その落下を防ぐための関節固定機構が必要である。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、その関節の屈曲状態を保持する関節ロック機構及びそれを備えた把持ハンドを提供することであり、例えば多種多様な対象物の把持性能を有する多関節駆動機構を備えたマニピュレータやロボットハンドにおいてもその把持の確実性を向上させ、外因によっても把持対象物を落下させることのない関節ロック機構及びそれを備えた把持ハンドを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明によれば、複数の関節部で構成される関節の屈曲変位により伸張状態から屈曲状態に上記関節が変位するときと同時に、駆動力を加えることなくかつ上記関節の屈曲状態に沿った状態で移動可能に上記関節部に配置され、かつ複数の係合部を有する帯状可動部と、
上記帯状可動部の上記係合部と係合して上記帯状可動部の上記関節の屈曲状態から伸張状態への一方向の移動を規制する係合部を有するストッパ機構部と、
上記帯状可動部の上記係合部と上記ストッパ機構部の上記係合部とが係合して上記関節が固定されている係合状態を解除するように上記ストッパ機構部を移動させるストッパ機構部用駆動部とを有することを特徴とする関節ロック機構を提供する。
以上のように、本発明によれば、ストッパ機構部の係合部と帯状可動部の係合部との係合により関節の屈曲状態を保持できるようにしたので、多関節駆動機構の関節を駆動する関節駆動部の形態に関わらず、その関節の屈曲状態を保持固定すること可能となる。例えば、マニピュレータやロボットハンドの把持の確実性を向上し、かつ関節駆動のための関節駆動部にエネルギが供給されない場合においても把持対象物の落下を防ぐことを可能とする関節ロック機構及びそれを備えた把持ハンドを提供できるという有利な効果が得られる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する前に、まず本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1の態様に記載の発明は、複数の関節部で構成される関節の屈曲変位により伸張状態から屈曲状態に上記関節が変位するときと同時に、駆動力を加えることなくかつ上記関節の屈曲状態に沿った状態で移動可能に上記関節部に配置され、かつ複数の係合部を有する帯状可動部と、
上記帯状可動部の上記係合部と係合して上記帯状可動部の上記関節の屈曲状態から伸張状態への一方向の移動を規制する係合部を有するストッパ機構部と、
上記帯状可動部の上記係合部と上記ストッパ機構部の上記係合部とが係合して上記関節が固定されている係合状態を解除するように上記ストッパ機構部を移動させるストッパ機構部用駆動部とを有することを特徴とする関節ロック機構であり、関節を駆動するアクチュエータと独立して関節の屈曲状態を固定する機構であって、関節を駆動するアクチュエータの形態によらず容易に設置可能な機構であって、多種多様な多関節駆動機構の関節の屈曲状態を保持することが可能となり、例えばマニピュレータやロボットハンドにおいてはその把持の確実性を向上させることが可能となる作用を有する。
本発明の第2の態様に記載の発明は、上記帯状可動部の上記係合部と上記ストッパ機構部の上記係合部との係合部分以外の部分で上記帯状可動部を覆うように配置されて上記帯状可動部の浮き上がりを防止する浮き上がり防止部をさらに有する第1の態様に記載の関節ロック機構であって、帯状可動部が多関節駆動機構の関節の屈曲状態に完全に沿った状態で移動可能とすることで、屈曲状態の保持をより確実に行うことが可能となる作用を有する。
本発明の第3の態様に記載の発明は、上記3つ以上の関節部にまたがって可動可能に上記帯状可動部が配置され、かつ、上記帯状可動部が、上記それぞれの関節の屈曲によって各関節の屈曲に対して相対的に移動可能であり、その帯状可動部が有する上記複数の係合部を、上記3つの関節部のうちの少なくとも2つの関節部にそれぞれ配置した上記ストッパ機構部の上記係合部に係合することで上記それぞれの関節の屈曲状態を保持固定する第1又は2の態様に記載の関節ロック機構であり、多関節駆動機構の各関節を係合状態で固定可能とすることで、関節の屈曲状態を保持し、その状態を維持することが可能となるという作用を有する。例えばマニピュレータやロボットハンドにおいては多種多様な把持対象物の形状に沿った形で多関節駆動機構の関節の屈曲状態保持し、把持状態を維持することが可能となる作用を有する。
本発明の第4の態様に記載の発明は、上記係合状態を解除しない上記ストッパ機構部用駆動部の非駆動時には、上記帯状可動部の上記係合部と上記ストッパ機構部の上記係合部とが係合状態を維持することで上記関節の屈曲状態を保持する第1〜3のいずれか1つの態様に記載の関節ロック機構であって、多関節駆動機構の関節を駆動するアクチュエータに、万が一、エネルギが供給されない事態になった場合においても、ストッパ機構部の係合部と帯状可動部の係合部との係合による上記関節ロック機構によって、その関節の屈曲状態を保持することが可能となるという作用を有する。例えばマニピュレータやロボットハンドの把持動作においては把持対象物の落下を防ぐことを可能とするという作用を有する。
本発明の第5の態様に記載の発明は、第1〜4のいずれか1つの態様に記載の上記関節ロック機構を、複数の関節部で構成される関節を有しかつ対向配置された一対の関節駆動機構にそれぞれ備えて構成される把持ハンドであって、多関節を駆動するアクチュエータに依存せず、関節の屈曲状態を保持固定可能であることから把持対象物を確実に保持固定し、落下を防ぐことが可能となるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図16を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における関節ロック機構を多関節駆動機構上に設置した場合の斜視図を示している。この多関節駆動機構は、先端から第1関節部6Aと第2関節部6Bと第3関節部6Cとが順に連結配置され、かつ、第1関節部6Aと第2関節部6Bとの間には関節駆動部6Dが配置され、第2関節部6Bと第3関節部6Cとの間には関節駆動部6Eが配置されて構成されている。よって、第1関節部6Aと第2関節部6Bとの間の関節駆動部6Dで1つの屈曲可能な関節が構成され、第2関節部6Bと第3関節部6Cとの間の関節駆動部6Eで別の屈曲可能な関節が構成されている。
この多関節駆動機構に取り付けられかつ図1に示される上記関節ロック機構は、帯状可動部1と、ストッパ機構部2と、浮き上がり防止部3と、ストッパ機構部用駆動部4と、センサ5と、制御部8とより構成されている。
上記帯状可動部1は、多関節駆動機構6の第1関節部6Aに先端が接合固定され、他の部分(第2関節部6B及び第3関節部6C)に対しては摺動可能で、かつ関節駆動部6D回りの第1関節部6Aと第2関節部6Bとの屈曲に沿うことが可能な程度の柔軟性を持ち、かつ係合部として機能する多数の係合爪部1Bを有する。
上記ストッパ機構部2は、多関節駆動機構6の第2関節部6B及び第3関節部6Cにそれぞれ接合固定され、帯状可動部1の係合爪部1Bとそれぞれ噛み合うことで、帯状可動部1の移動を規制する係合部として機能する係合爪部2B−4をそれぞれ有する。
上記浮き上がり防止部3は、帯状可動部1の移動方向を1方向に規制するために多関節駆動機構6の第2関節部6Bと第3関節部6Cとにそれぞれまたがって接合固定されている。
上記ストッパ機構部用駆動部4は、上記ストッパ機構部2の巾方向両端部にそれぞれ設けられて、帯状可動部1の係合爪部1Bとストッパ機構部2の係合爪部2B−4との係合状態を解除するようにストッパ機構部2を関節部から離れる方向に移動させる空圧駆動型ラバーアクチュエータなどより構成する。
上記センサ5は、上記ストッパ機構部2の巾方向両端部の上記ストッパ機構部用駆動部4の近傍にそれぞれ設けられて(又は、上記ストッパ機構部2の巾方向のいずれか一方の端部の上記ストッパ機構部用駆動部4の近傍に設けられて)、帯状可動部1とストッパ機構部2の係合爪部2B−4の係合状態が解除されているかを検知する小型測距センサなどのセンサなどより構成される。
上記センサ5と駆動部4と関節駆動部6Dと関節駆動部6Eとが制御部8に接続されて、上記それぞれのセンサ5の検出結果に基づきそれぞれの一対の駆動部4の駆動を制御部8で独立して制御するとともに、関節駆動部6Dと関節駆動部6Eのそれぞれの駆動も制御部8で独立して制御するようにしている。
図1においては、多関節駆動機構6の関節部数を3関節部(第1関節部6Aと第2関節部6Bと第3関節部6Cの3関節部)としているが、この多関節駆動機構6が用いられる環境及び対象物によって個数を適宜変更することが可能であり、この変更に伴い、取り付けるストッパ機構部2と浮き上がり防止部3の個数も変更することが可能である。
図2は、一関節分の関節ロック機構6の拡大斜視図である。ストッパ機構部2は、関節部に固定されかつ帯状可動部1の移動を案内する移動ガイド部2Aと、移動ガイド部2Aに関節部から離れる方向(厚み方向又は係合爪部係合解除方向)に揺動可能に取り付けられかつ帯状可動部1の係合爪部1Bと噛み合わされる係合爪部2B−4を持つ可動係合部2Bとより構成され、移動ガイド部2Aには、可動係合部2Bを動作させる駆動部4とセンサ5とを取り付ける。
以下に各構成要素について説明する。
図3は帯状可動部1の斜視図である。帯状可動部1は、帯状可動部1がストッパ駆動部2の移動ガイド部2Aをガイドとして関節部上を摺動する場合に、滑らかに可動させる為に必要なコ字状の枠体の可動ガイド部1Aと、可動ガイド部1A内に配置されかつストッパ駆動部2の係合爪部2B−4と噛み合わせるための係合爪部1Bを等間隔に長手方向沿いに多数配列して一体成型することで製造を行うことができる。係合爪部1Bは断面が大略直角三角形のような形状をなしている。ここで帯状可動部1は、多関節駆動機構6の関節の屈曲に伴い柔軟に変形することが必要であることから、樹脂材料を用いる方がよい。樹脂材料の一例としてはポリプロピレンが挙げられる。ポリプロピレンは繰り返し曲げ強度が大であることから、関節ロック機構6の信頼性を向上させることが可能であると考えられる。一体成型の一例としては、金型を用いた成型が挙げられる。
図4にストッパ機構部2の構成要素の斜視図を示す。図4(a)はストッパ機構部2の移動ガイド部2Aである。図4(b)は係合可動部2Bを移動ガイド部2Aに取り付ける方向からの斜視図であり、図4(c)はその裏面の係合爪部側からの斜視図である。
図4(a)の移動ガイド部2Aは、矩形板体2A−4と、帯状可動部1を摺動可能に挿入して軸方向沿いの移動をガイドする矩形板体2A−4の下面側のガイド溝部2A−1と、矩形板体2A−4の上面の中央部に配置されかつ係合可動部2Bの3個の係合爪部2B−4が下向きに挿入されるように組み合わせるための矩形の穴部2A−2と、矩形板体2A−4の両側の外面にそれぞれ配置されかつ係合可動部2Bの揺動板2B−3を上下方向に可動させるための駆動部4を取り付ける凹部2A−3を有する。この移動ガイド部2Aは一体成型が可能であり、一体成型の一例としては、金型を用いた成型が挙げられる。
図4(b)及び(c)の係合可動部2Bは、移動ガイド部2Aの矩形板体2A−4の先端の上面に接合固定される矩形板状固定部2B−1と、固定部2B−1に隣接しかつ係合可動部2Bを上下に可動させる場合の屈曲ヒンジ部として機能するヒンジ部2B−2と、ヒンジ部2B−2に隣接しかつ係合可動部2Bを上下に可動させる場合に用いる一対の駆動部4とそれぞれ端部が連結された矩形の揺動板2B−3と、帯状可動部1の係合爪部1Bと噛み合わせる複数の(図では3個の)係合爪部2B−4とを有する。係合爪部2B−4は断面が大略直角三角形のような形状をなして、帯状可動部1の断面が大略直角三角形のような形状の係合爪部1Bとは、先端方向に帯状可動部1が移動するときは、係合爪部2B−4が係合爪部1Bを乗り越えるように帯状可動部1に対して揺動板2B−3が上下動して、係合解除と係合を繰り返すことができて、先端方向への帯状可動部1の移動を許容する。一方、逆方向に対しては、係合爪部2B−4が係合爪部1Bと係合したままの状態となり帯状可動部1を移動不可とする。この係合可動部2Bも一体成型が可能であり、一体成型の一例としては、金型を用いた成型が挙げられる。ここで、係合可動部2Bは、移動ガイド部2Aと接合する固定部2B−1を端部とした片持ち梁として移動ガイド部2Aと接続し、ヒンジ部2B−2をヒンジとして揺動板2B−3を持ち上げることで係合爪部2B−4を上下に可動させて係合又は係合解除させる必要があるため、ばね性を有する材料で製造をする必要があり、弾性を有する樹脂材料であることが望ましい。材料の一例としてはポリプロピレンが挙げられる。ポリプロピレンは繰り返し曲げ強度が大であることから、ストッパ機構部2の信頼性を向上させることが可能であると考えられる。
図5(a)は帯状可動部1の移動方向を規制するための浮き上がり防止部3の斜視図である。浮き上がり防止部3は、長手方向沿いに延び、かつ、帯状可動部1を長手方向沿いに移動可能に覆うことにより帯状可動部1の浮き上がりを防止する可動ガイド溝部3Aを下面側に有する。この浮き上がり防止部3は一体成型が可能であり、一体成型の一例としては、金型を用いた成型が挙げられる。
ここで、浮き上がり防止部3は、帯状可動部1がストッパ機構部2によって覆われている部分以外の部分に配置されて、取り付けている多関節駆動機構6より帯状可動部1が浮き上がってしまい、多関節駆動機構6の屈曲に沿って帯状可動部1が移動しないことを防ぐためのものであるから、例として、図5(b)に示すような、2つに分割された大略Z字形状の浮き上がり防止部3Dで構成するようにしても良い。また、取り付けている多関節駆動機構6の関節部に図5(c)のようなアリ溝6jを加工することが可能であれば、帯状可動部1と浮き上がり防止部3を一体で成型して帯状可動部1の下面に突起部3Eとして浮き上がり防止部を構成し、この浮き上がり防止部3Eを上記アリ溝6jに摺動可能に係合させることによって浮き上がりを防止することも可能である。
駆動部4の形態に関しては図示しないが、移動ガイド部2Aの凹部2A−3の底面と係合可動部2Bの揺動板2B−3の下面とに連結されて、凹部2A−3の底面に対して揺動板2B−3の下面を押し上げるように駆動して揺動板2B−3を上方向に移動させて、帯状可動部1の係合爪部1Bとストッパ機構部2の係合爪部2B−4の係合を解除する装置又は部材であり、微小サイズのリニアアクチュエータが有効である。一例としては、空圧を駆動源とした蛇腹形状のラバーアクチュエータがその製造の容易性、動作性の面からより有効であると考えられる。ただし、関節ロック機構を設置する多関節駆動機構6の関節部の駆動源を、ストッパ機構部2の駆動部4の駆動源としても活用するために、電磁機構等を用いたアクチュエータであってもよい。
センサ5の形態に関しては図示しないが、帯状可動部1の係合爪部1Bとストッパ機構部2の係合爪部2B−4の係合が解除されているかを検知するものであり、小型測距センサが有効である。
上記センサ5と駆動部4と関節駆動部6Dとが制御部8に接続されて、上記センサ5の検出結果に基づき一対の駆動部4の駆動を制御部8で制御するとともに、関節駆動部6Dの駆動も制御部8で制御するようにしている。
上記各構成要素である帯状可動部1、ストッパ機構部2、浮き上がり防止部3、駆動部4、センサ5を多関節駆動機構6上に積層接合することで関節ロック機構を実現する。
上記第1実施形態によれば、関節部を駆動するアクチュエータとは独立して関節の屈曲状態を固定することが可能な関節ロック機構を備えるようにしたので、関節部を駆動するアクチュエータの形態によらず、容易に設置可能となり、多種多様な多関節駆動機構の関節の屈曲状態を保持することが可能となり、例えばマニピュレータやロボットハンドにおいてはその把持の確実性を向上させることが可能となる作用を有する。
(第2実施形態)
次に、第1実施形態における関節ロック機構について説明する。
図6(a)と(b)は、関節ロック機構の帯状可動部1とストッパ機構部2の断面を示す模式図である。図6(a)は帯状可動部1の係合爪部1Bとストッパ機構部2の係合爪部2B−4が噛み合っている状態を示している。この関節ロック機構6は、ストッパ機構部2の駆動部4(この図6の模式断面図には図示せず。)を駆動させない場合においては、図6(a)に図示するように、常に帯状可動部1とストッパ機構部2の係合爪部1Bと2B−4同士が噛みあった状態を保つように構成する。そのため、この係合爪部1Bと2B−4同士が噛みあった状態にあり、かつストッパ機構部2の駆動部4を駆動させなければ、帯状可動部1は、図6(a)の模式断面図の左方向には、その係合爪1Bの形状から水平に可動可能となり、図6(a)の模式断面図の右方向には係合爪部1Bと係合爪部2B−4同士が噛み合うことで、可動を規制することが可能となるという特徴を有する。
次に、図6(b)は帯状可動部1の係合爪部1Bとストッパ機構部2の係合爪部2B−4の係合が解除されている状態を示している。係合状態を解除する場合は、一対の駆動部4(この図6(b)の模式断面図には図示せず。)を駆動させて、駆動部4に連結された揺動板2B−3を持ち上げることで係合爪部2B−4を係合爪部1Bから上昇させて係合を解除する。この係合解除状態において、帯状可動部1は図6の模式断面図の左右方向に可動可能である。上記のように、帯状可動部1とストッパ機構部2の係合爪部1Bと係合爪部2B−4の断面大略直角三角形状により、1方向には自由に可動可能であり、逆方向の可動には規制を加える機構を簡易に構成できることを利点として有している。
図7(a)及び(b)は、第1関節部6Aと第2関節部6Bとその間の関節駆動部6Dとで一つの関節を構成する関節駆動機構に本発明の第1実施形態における関節ロック機構6を取り付けたときの模式図を示したものである。ここで、帯状可動部1は、関節駆動機構6の第1関節部6Aの帯状可動部接合部6Fでのみ接合する。図7(a)は上記一つの関節を有する関節駆動機構6の上記関節を屈曲させていない状態を示している。図7(b)は関節駆動機構6の関節駆動部6Dを駆動させ、この関節駆動機構6の第1関節部6Aと第2関節部6B間を屈曲させた状態すなわち上記関節を屈曲させた状態を示した模式図である。
この関節の屈曲及び伸張動作について図7(a)及び(b)及び図8A〜図8Cのブロック図を用いて説明する。関節屈曲動作は、図8A及び図8Bのブロック図に示すように2通りの動作方法によって行うことができる。
まず、ストッパ機構部2−1(上記ストッパ機構部2に相当。)を動作させずに関節を屈曲させる図8Aの場合を説明する。この場合は、図7(a)の状態において、最初に、関節駆動部6Dへ制御部8から関節駆動信号伝達経路9を通じて駆動信号を与える(図8AのステップS1及びS2)。この駆動信号により関節駆動部6Dの駆動を行い、第1関節部6Aと第2関節部6B間を所望の位置まで屈曲させる(図8AのステップS3及びS4)。この屈曲により、帯状可動部1は、浮き上がり防止部3−1(上記浮き上がり防止部3に相当。)によって可動方向を規制されながら、関節の屈曲量に伴い、図7(b)の右下方向に関節駆動機構6の関節の屈曲に沿った状態で変位し、関節駆動機構6の第2関節部6B上に取り付けたストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4と帯状可動部1の係合爪部1Bが係合し、この係合により関節が屈曲状態で固定される。この動作方法の場合、帯状可動部1は、帯状可動部1の係合爪部1Bとストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4の大略直角三角形の断面形状により、帯状可動部1とストッパ機構部2−1とが係合位置を移動させながら移動可能であることから、ストッパ機構部2−1の駆動部4を駆動する必要はない。
次に、ストッパ機構部2−1を動作させてから関節を屈曲させる図8Bの場合を説明する。まず、図7(a)の状態において、ストッパ機構部2−1の駆動部4の係合解除のための初期駆動量の設定を制御部8において行う(図8BのステップS11及びS12)。次に、制御部8からストッパ機構部駆動信号伝達経路7を通じて係合解除信号を駆動部4に与える(図8BのステップS13)。係合解除信号の初期駆動量だけ、駆動部4はストッパ機構部2−1の係合可動部2Bの揺動板2B−3を上昇させる(図8BのステップS14)。次いで、ストッパ機構部2−1に設けたセンサ5によって、ストッパ機構部2−1と帯状可動部1の係合爪部1Bの係合が解除されたか否かを検知する(図8BのステップS15及びS16)。
この検知の結果、係合が解除されていなければ(図8BのステップS16)、ストッパ機構部2−1の駆動変位量を増加し(図8BのステップS17)、駆動部4によるストッパ機構部2−1の駆動(図8BのステップS14)及びセンサ5による検知(図8BのステップS15)とを、係合が解除されるまで繰り返す(図8BのステップS14〜S16)。係合が解除されていれば(図8BのステップS16)、関節駆動部6Dへ制御部8から関節駆動信号伝達経路9を通じて駆動信号を与える(図8BのステップS18)。この駆動信号により関節駆動部6Dの駆動を行い、第1関節部6Aと第2関節部6B間を所望の位置まで屈曲させる(図8BのステップS19)。この関節の屈曲により、帯状可動部1は、浮き上がり防止部3−1によって可動方向を規制されながら、関節の屈曲量に伴い図7(b)の右下方向に関節駆動機構6の屈曲に沿った状態で変位する。その後、制御部8からストッパ機構部2−1の駆動部4へストッパ機構部駆動信号伝達経路7を通じて駆動停止信号を与え、ストッパ機構部2−1の駆動を停止する(図8BのステップS20)。これにより、関節駆動機構6の第2関節部6B上に取り付けたストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4と帯状可動部1の係合爪部1Bが係合し、この係合により関節が屈曲状態で固定される(図8BのステップS21)。この動作方法の場合、帯状可動部1とストッパ機構部2との係合を解除した状態で関節の屈曲動作を行うこととなる。
上記のように、関節駆動機構6に関節ロック機構を取り付けることで、関節駆動機構6の関節の固定、解除が容易に可能となり、万が一、多関節駆動機構6の関節駆動部6Dに異常が生じた場合にも、ストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4と帯状可動部1の係合爪部1Bとの係合による関節ロック機構により、関節の屈曲状態を保持固定することが可能となるという利点を有している。また、上記2通りの関節屈曲動作方法は、この関節駆動機構6が用いられる環境によって使い分けることが可能である。例えばマニピュレータやロボットハンドにおいては、把持対象物の形状や重量によって、関節を少しずつ固定しながら力強く把持する場合には図8Bの方法を使用し、柔軟に対象物に沿うように関節を動かしてから関節を固定し把持する場合等には図8Aの方法を使用するなど、適宜、使い分けることによって、より把持の確実性を向上させることが可能となるという利点を有している。
以上、2通りの関節の屈曲動作を「関節屈曲ルーチン」と定義し、以下の説明に用いる。なお、この「関節屈曲ルーチン」を行うとは、2通りの関節の屈曲動作のうちのいずれか選択された屈曲動作を行うことを意味する。
次に、関節伸張動作は図8Cのフローチャートによって示される。まず、図7(b)の状態において、ストッパ機構部2−1の駆動部4の係合解除のための初期駆動量の設定を制御部8において行う(図8CのステップS21及びS22)。次に、制御部8から、ストッパ機構部駆動信号伝達経路7を通じて係合解除信号を駆動部4に与える(図8CのステップS23)。ここで、ストッパ機構部2−1に設けたセンサ5によって、ストッパ機構部2−1と帯状可動部1の係合爪部2B−4と1Bの係合が解除されているかを検知する(図8CのステップS25)。この検知の結果、係合が解除されていなければストッパ機構部の駆動変位量を増加し(図8CのステップS26)、ストッパ機構部2−1の駆動及び検知とを、係合が解除されるまで繰り返す(図8CのステップS24〜S26)。係合が解除されていれば、関節駆動部6Dへ制御部8から関節駆動信号伝達経路9を通じて駆動信号を与える(図8CのステップS28)。この駆動信号により関節駆動部6Dの駆動を行い、第1関節部6Aと第2関節部6B間を所望の位置まで伸張させる(図8CのステップS29)。この伸張により、帯状可動部1は、浮き上がり防止部3−1によって可動方向を規制されながら、関節の伸張量に伴い図7(b)の右上方向に関節駆動機構6の伸張に沿った状態で変位する。その後、制御部8からストッパ機構部2−1の駆動部4へストッパ機構部駆動信号伝達経路7を通じて停止信号を与え、ストッパ機構部2−1の駆動部4の駆動を停止する(図8CのステップS30)。これにより、関節駆動機構6の第2関節部6B上に取り付けたストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4と帯状可動部1の係合爪部1Bが係合し、この係合により関節が伸張状態で固定される(図8CのステップS31)。上記伸張動作方法によれば、関節を屈曲状態から伸張状態へ変位させた場合にも、関節駆動部6Dの変位量に応じた位置での関節の固定が可能となり、万が一、多関節駆動機構6の関節駆動部に異常が生じた場合にも、ストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4と帯状可動部1の係合爪部1Bとの係合による関節ロック機構により、関節の伸張状態を保持固定することが可能となるという利点を有している。例えば、マニピュレータやロボットハンドにおいては、把持対象物を離す場合においても、把持対象物の把持バランスを保ちながらゆっくりと離していくという動作を実現することが可能となるという利点を有している。この関節の伸張動作を「関節伸張ルーチン」と定義し、以下の説明に用いる。
図9A〜図9Dは、複数の関節を有する多関節駆動機構6に本発明の第1実施形態における関節ロック機構を取り付けたときの模式図を示したものである。図9A〜図9Dにおいては、関節が2箇所、関節部の数が3の多関節駆動機構6に関して図示説明しているが、この多関節駆動機構6が用いられる環境によって、関節及び関節部の数を変更してもよい。
1つの帯状可動部1が第1関節部6Aから第2関節部6Bを経て第3関節部6Cまで延びて配置され、帯状可動部1の先端の帯状可動部接合部6Fでのみ第1関節部6Aと接合されて、1つの帯状可動部1が、接合部以外の第1関節部6Aの表面と第2関節部6Bの表面と第3関節部6Cの表面とに対して摺動可能となっている。そして、この1つの帯状可動部1に対して、第2関節部6Bでストッパ機構部2と浮き上がり防止部3が配置され、第3関節部6Cでストッパ機構部2と浮き上がり防止部3が配置されている。
図9Aは多関節駆動機構6の各関節を屈曲させていない状態を示している。図9Bは、多関節駆動機構6の関節駆動部6Eを駆動させ、この多関節駆動機構6の第2関節部6Bと第3関節部6C間の第2関節を屈曲させた状態を示した模式図である。図9Cは、多関節駆動機構6の関節駆動部6Dを駆動させ、この多関節駆動機構6の第1関節部6Aと第2関節部6B間の第1関節を屈曲させた状態を示した模式図である。図9Dは多関節駆動機構6の2つの関節駆動部6Dと6Eをそれぞれ駆動させ、この多関節駆動機構6の第1関節部6Aと第2関節部6B間の第1関節、及び第2関節部6Bと第3関節部6C間の第2関節をそれぞれ屈曲させた状態を示した模式図である。
この多関節駆動機構6のそれぞれの関節の屈曲及び伸張動作について図9A〜図9D及び図10A〜図10Fのフローチャートを用いて説明する。
多関節屈曲動作は、上記定義した関節屈曲ルーチンを用いて、図10A、図10B、図10Cのブロック図の3通りの動作方法によって示される。
図10Aは、関節駆動部6Dを駆動させ、第1関節部6Aと第2関節部6B間の第1関節を先に屈曲させる上記関節屈曲ルーチンを行ってから(図10AのステップS32)、関節駆動部6Eを駆動させ、第2関節部6Bと第3関節部6C間の第2関節を屈曲させる上記関節屈曲ルーチンを行う(図10AのステップS33)方法である。
図10Bは、関節駆動部6Eを駆動させ、第2関節部6Bと第3関節部6C間の第2関節を先に屈曲させる上記関節屈曲ルーチンを行ってから(図10BのステップS42)関節駆動部6Dを駆動させ、第1関節部6Aと第2関節部6B間の第1関節を屈曲させる上記関節屈曲ルーチンを行う(図10BのステップS43)方法である。
図10Cは、関節駆動部6E及び関節駆動部6Dを同時に駆動させ、第1関節部6Aと第2関節部6B間の第1関節、及び第2関節部6Bと第3関節部6C間の第2関節を同時に屈曲させる2つの上記関節屈曲ルーチンを同時に行う(図10CのステップS52及びS53)方法である。
これら3通りの屈曲動作を「多関節駆動機構屈曲ルーチン」と定義し、以下の説明に用いる。なお、この「多関節駆動機構屈曲ルーチン」を行うとは、3通りの屈曲動作のうちのいずれか選択された屈曲動作を行うことを意味する。
同様に、関節伸張動作は、上記定義した関節伸張ルーチンを用いて、図10D、図10E、図10Fのブロック図の3通りの動作方法によって示される。
図10Dは、関節駆動部6Dを駆動させ、第1関節部6Aと第2関節部6B間の第1関節を先に伸張させる上記関節伸張ルーチンを行ってから(図10DのステップS62)、関節駆動部6Eを駆動させ、第2関節部6Bと第3関節部6C間の第2関節を伸張させる上記関節伸張ルーチンを行う(図10DのステップS63)方法である。
図10Eは、関節駆動部6Eを駆動させ、第2関節部6Bと第3関節部6C間の第2関節を先に伸張させる上記関節伸張ルーチンを行ってから(図10EのステップS72)、関節駆動部6Dを駆動させ、第1関節部6Aと第2関節部6B間の第1関節を伸張させる上記関節伸張ルーチンを行う(図10EのステップS73)方法である。
図10Fは、関節駆動部6E及び関節駆動部6Dを同時に駆動させ、第1関節部6Aと第2関節部6B間の第1関節、及び第2関節部6Bと第3関節部6C間の第2関節を同時に伸張させる2つの上記関節伸張ルーチンを同時に行う(図10FのステップS82及びS83)方法である。
これら3通りの伸張動作を「多関節駆動機構伸張ルーチン」と定義し、以下の説明に用いる。なお、この「多関節駆動機構伸張ルーチン」を行うとは、3通りの伸張動作のうちのいずれか選択された伸張動作を行うことを意味する。
上記のように、多関節駆動機構6に関節ロック機構を取り付けることで、多関節駆動機構6の各関節の固定、解除がその使用される環境に応じて容易に可能となり、万が一、多関節駆動機構6の関節駆動部6E又は6Dに異常が生じた場合にも、ストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4と帯状可動部1の係合爪部1Bとの係合により、関節の屈曲状態及び伸張状態を保持固定することが可能となるという利点を有する。例えば多指多関節構造を備えたマニピュレータやロボットハンドにおいては、多関節構造の各指の各関節の固定が可能となることから、指先端で把持対象物を把持する場合や、指全体で把持対象物を巻き込むように把持する場合においても、把持対象物を把持下状態で各関節を保持固定できるため、把持の確実性を向上させることが可能となるという利点を有している。
(第3実施形態)
図11は、第1実施形態における関節ロック機構を多関節駆動機構6上に備え、その多関節駆動機構6を対向配置した把持ハンドの斜視図である。一対の多関節駆動機構6の根元をそれぞれ接合部として、固定部10に対向して配置固定することによって把持機能を持たせたものである。
この図11においては、同じ長さの多関節駆動機構6を対向配置して把持ハンドを構成しているが、この把持ハンドが使用される環境、目的によって多関節駆動機構6の各々の長さ及び幅もその対象物に合わせて変更して配置してもよい。
この把持ハンドの把持動作について、図12A〜図12Fのフローチャートを用いて説明する。多関節駆動機構6を用いた把持動作は上記定義した多関節駆動機構屈曲ルーチンを用いて、図12A、図12B、図12Cのフローチャートの3通りの把持動作方法によって示される。この多関節駆動機構屈曲ルーチンには、多関節駆動機構6の関節の数に応じた関節屈曲ルーチンが含まれる。
図12Aは、右側に配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、右側を先に屈曲させる上記多関節駆動機構屈曲ルーチンを行ってから(図12AのステップS102)、左側に配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、左側を屈曲させる上記多関節駆動機構屈曲ルーチンを行う(図12AのステップS103)把持方法である。
図12Bは、左側に配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、左側を先に屈曲させる上記多関節駆動機構屈曲ルーチンを行ってから(図12BのステップS112)、右側に配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、右側を屈曲させる上記多関節駆動機構屈曲ルーチンを行う(図12BのステップS113)把持方法である。
図12Cは、左右の多関節駆動機構6を同時に駆動させて同時に屈曲させる左右の上記多関節駆動機構屈曲ルーチンを同時に行う(図12CのステップS122及びS123)把持方法である。
これら3通りの把持動作を「対向配置多関節駆動機構把持ルーチン」と定義し、以下の説明に用いる。なお、この「対向配置多関節駆動機構把持ルーチン」を行うとは、3通りの把持動作のうちのいずれか選択された把持動作を行うことを意味する。
同様に、多関節駆動機構6を用いた把持解除動作は上記定義した多関節駆動機構伸張ルーチンを用いて、図12D、図12E、図12Fのブロック図の3通りの把持解除動作方法によって示される。この多関節駆動機構伸張ルーチンには、多関節駆動機構6の関節の数に応じた関節伸張ルーチンが含まれる。
図12Dは、右側に配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、右側を先に伸張させる上記多関節駆動機構伸張ルーチンを行ってから(図12DのステップS132)、左側に配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、左側を伸張させる上記多関節駆動機構伸張ルーチンを行う(図12DのステップS133)把持解除方法である。
図12Eは、左側に配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、左側を先に伸張させる上記多関節駆動機構伸張ルーチンを行ってから(図12EのステップS142)、右側に配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、右側を伸張させる上記多関節駆動機構伸張ルーチンを行う(図12EのステップS143)、把持解除方法である。
図12Fは、左右の多関節駆動機構6を同時に駆動させて同時に伸張させる左右の上記多関節駆動機構伸張ルーチンを同時に行う(図12FのステップS152及びS153)把持解除方法である。
これら3通りの把持解除動作を「対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチン」と定義し、以下の説明に用いる。なお、この「対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチン」を行うとは、3通りの把持解除動作のうちのいずれか選択された把持解除動作を行うことを意味する。
上記の把持ハンドによれば、万が一、各多関節駆動機構6の関節駆動部6D又は6Eに異常が生じた場合にも、ストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4と帯状可動部1の係合爪部1Bとの係合により、関節の屈曲状態を保持することで、把持対象物に各多関節駆動機構6を沿うような形態を保つことが可能となり、把持対象物の落下を防ぐことが可能となるという特徴を有する。また、左右に対向配置した多関節駆動機構6の各関節を固定、解除しながら把持対象物を把持することが可能となることから、例えば把持対象物の形状や重量によって、関節を少しずつ固定しながら力強く把持する場合、柔軟に対象物に沿うように関節を動かしてから関節を固定し把持する場合等使い分けることによってより把持の確実性を向上させることが可能となるという利点を有している。また、指先端で把持対象物を把持する場合や、指全体で把持対象物を巻き込むように把持する場合においても、把持対象物を把持した状態で各関節を保持固定できるため、把持の確実性を向上させることが可能となるという利点を有している。また、左右非対称な物体の把持対象物を把持する場合においても同様に、多関節駆動機構6の関節駆動機構を保持固定しながら把持を行うことが可能となることから、例えば左側多関節駆動機構6で把持対象物を押さえながら右側多関節駆動機構6を屈曲させていき物体を把持するといった人間の把持方法に似た動作を実現する可能性を有するという作用を有する。さらに、ストッパ機構部2の駆動部4以外は動力系が存在しないため、ストッパ機構部2の駆動部4の防水処理だけで、水を用いた作業環境でも使用できる多関節駆動機構6に取り付け可能であるという利点を有している。
図13は第1実施形態における関節ロック機構を多関節駆動機構6上に備え、その多関節駆動機構6を複数対向配置して構成した把持ハンドの斜視図である。多関節駆動機構6の根元を接合部として、固定部10に対向して複数配置固定することによって把持機能を持たせたものである。
図13においては、4本の多関節駆動機構6を2本づつ対向配置して把持ハンドを構成するようにしたものを示しているが、配置する数量はこの把持ハンドが使用される環境、目的によって変更してもよい。また、この図13においては同じ長さの多関節駆動機構6を対向配置しているが、この把持ハンドが使用される環境、目的によって多関節駆動機構6の各々の長さ及び幅もその対象物に合わせ変更して配置してもよい。また、この図13においては偶数本の多関節駆動機構6を左右対称に配置しているが、把持対象物の形状によっては、一例として図15の斜視図に示すように左右非対称な配置にしてもよい。すなわち、図15では、左側には1本の多関節駆動機構6を配置し、右側には2本の多関節駆動機構6を配置するようにしている。
一例として図13に示される把持ハンドの把持動作について、図14A〜図14Fのブロック図を用いて説明する。対向配置した多関節駆動機構6を用いた把持動作は上記定義した対向配置多関節駆動機構把持ルーチンを用いて、図14A、図14B、図14Cのブロック図の3通りの把持動作方法によって示される。この対向配置多関節駆動機構把持ルーチンには、対向配置した多関節駆動機構6の数に応じた多関節駆動機構屈曲ルーチン、用いられる多関節駆動機構6の関節の数に応じた関節屈曲ルーチンが含まれる。
図14Aは、上側に対向配置した多関節駆動機構6を駆動させ、上側を先に屈曲させる上記対向配置多関節駆動機構把持ルーチンを行ってから(図14AのステップS162)、下側に対向配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、下側を屈曲させる上記対向配置多関節駆動機構把持ルーチンを行う(図14AのステップS163)把持方法である。
図14Bは下側に対向配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、下側を先に屈曲させる上記対向配置多関節駆動機構把持ルーチンを行ってから(図14BのステップS172)上側に対向配置されている多関節駆動機構6を駆動させ、下側を屈曲させる上記対向配置多関節駆動機構把持ルーチンを行う(図14BのステップS173)把持方法である。
図14Cは上下の対向配置された多関節駆動機構6を同時に駆動して同時に屈曲させる上下の上記対向配置多関節駆動機構把持ルーチンを同時に行う(図14CのステップS182及びS183)把持方法である。
同様に、対向配置した多関節駆動機構6を用いた把持解除動作は、上記定義した対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチンを用いて、図14D、図14E、図14Fのブロック図の3通りの把持解除動作方法によって示される。この対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチンには、対向配置した多関節駆動機構6の数に応じた多関節駆動機構伸張ルーチン、用いられる多関節駆動機構6の関節の数に応じた関節伸張ルーチンが含まれる。
図14Dは、上側に配置されている対向配置多関節駆動機構6を駆動させ、上側を先に伸張させる上記対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチンを行ってから(図14DのステップS192)、下側に配置されている対向配置多関節駆動機構6を駆動させ、下側を伸張させる上記対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチンを行う(図14DのステップS193)把持解除方法である。
図14Eは、下側に配置されている対向配置多関節駆動機構6を駆動させ、下側を先に伸張させる上記対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチンを行ってから(図14EのステップS202)、上側に配置されている対向配置多関節駆動機構6を駆動させ、下側を伸張させる上記対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチンを行う(図14EのステップS203)把持解除方法である。
図14Fは、上下の対向配置多関節駆動機構6を同時に駆動して同時に伸張させる上下の上記対向配置多関節駆動機構把持解除ルーチンを同時に行う(図14FのステップS212及びS213)把持解除方法である。
上記の把持ハンドによれば、万が一、各多関節駆動機構6の関節駆動部6D又は6Eに異常が生じた場合にも、ストッパ機構部2−1の係合爪部2B−4と帯状可動部1の係合爪部1Bとの係合により、関節の屈曲状態を保持することができて、把持対象物に各多関節駆動機構6を沿うような形態を保つことが可能となり、把持対象物の落下を防ぐことが可能となるという特徴を有する。また、上下に対向配置した多関節駆動機構6の各関節を固定、解除しながら把持対象物を把持することが可能となることから、例えば把持対象物を水の入ったコップとした場合、先に上側の対向配置多関節駆動機構6でバランスをとりながら把持し、その後、下側の対向配置多関節駆動機構6をコップの形状に沿うように把持し、その後、関節を固定してしっかりと全体の把持を行うといった複雑な動作を実現可能とするという作用を有している。同様に、形状や重量によって、関節を少しずつ固定しながら力強く把持する場合、柔軟に対象物に沿うように関節を動かしてから関節を固定し把持する場合等使い分けることによってより把持の確実性を向上させることが可能となるという利点を有している。また、指先端で把持対象物を把持する場合や、指全体で把持対象物を巻き込むように把持する場合においても、把持対象物を把持した状態で各関節を保持固定できるため、把持の確実性を向上させることが可能となるという利点を有している。また、左右非対称な物体の把持対象物を把持する場合においても、同様に、多関節駆動機構6の関節駆動機構を保持固定しながら把持を行うことが可能となることから、例えば左側多関節駆動機構6で把持対象物を押さえながら右側多関節駆動機構6を屈曲させていき物体を把持するといった人間の把持方法に似た動作を実現する可能性を有するという作用を有する。さらに、ストッパ機構部2の駆動部4以外は動力系が存在しないため、ストッパ機構部2の駆動部4の防水処理だけで、水を用いた作業環境でも使用できる多関節駆動機構6に取り付け可能であるという利点を有している。
(第4実施形態)
図16(a)及び(b)は上記第1実施形態における関節ロック機構を、上記した多関節駆動機構6以外の、関節を有する屈曲機構部に取り付けた場合の斜視図である。図16(a)は例えば腕や足といった多関節を有する柱状構造体11に本発明の関節ロック機構を取り付けて、その関節の屈曲状態を保持固定する場合を示している。図16(b)は板状構造体12に関節が1箇所あり、その関節の屈曲状態を保持固定するために本発明の関節ロック機構を取り付けた場合を示している。上記のように本発明の関節ロック機構は、関節を持ち、その関節の屈曲状態を保持固定する必要がある部位に取り付けることが可能であり、関節の屈曲動作を駆動するアクチュエータに依存せず、確実に関節の屈曲状態を固定することが可能となるという作用を有する。
また、上記屈曲機構部を有する構造体に関節ロック機構を付与する場合以外にも、介護支援パワードスーツに代表されるような、人間が装着するようなフレキシブルな構造においても、その関節の屈曲状態を保持固定する必要がある部位にも、この関節ロック機構を付与することが可能であるという利点を有している。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の関節ロック機構は、ロボットの多関節マニピュレータ、多指多関節を有するロボットハンド又は関節を有し、かつその関節の屈曲状態を保持することが必要な関節駆動機構に適用される関節ロック機構及びそれを備えた把持ハンド等として有用である。
本発明の第1実施形態における関節ロック機構を多関節駆動機構上に配置した場合の斜視図である。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構の一関節分の関節ロック機構の拡大斜視図である。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構の帯状可動部の斜視図である。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構のストッパ機構部の構成要素の斜視図であって、(a)は上記ストッパ機構部の移動ガイド部の斜視図、(b)は上記ストッパ機構部の係合可動部を移動ガイド部に取り付ける方向からの斜視図、(c)は上記係合可動部の係合爪部側からの斜視図である。 (a)は上記第1実施形態における上記関節ロック機構の浮き上がり防止部の斜視図、(b)は変形例として、2つに分割された大略Z字形状の浮き上がり防止部の斜視図、(c)は別の変形例として、帯状可動部と一体で成型された浮き上がり防止部の斜視図である。 (a)は上記第1実施形態における上記関節ロック機構の上記帯状可動部の係合爪部と上記ストッパ機構部の係合爪部が噛み合っている係合状態を示す模式断面図、(b)は上記帯状可動部の係合爪部と上記ストッパ機構部の係合爪部の係合が解除されている係合解除状態を示す模式断面図である。 一つの関節を有する関節駆動機構に本発明の第1実施形態における上記関節ロック機構を取り付けたときの模式図であって、(a)は上記関節駆動機構の関節を屈曲させていない状態を示した模式図、(b)は上記関節駆動機構の関節駆動部を駆動させ、この多関節駆動機構の第1関節部と第2関節部間を屈曲させた関節の屈曲状態を示した模式図である。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構の関節の屈曲及び伸張動作において、上記ストッパ機構を動作させずに上記関節を屈曲動作させる場合のフローチャートである。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構の関節の屈曲及び伸張動作において、上記ストッパ機構を動作させてから上記関節を屈曲動作させる場合のフローチャートである。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構の関節の屈曲及び伸張動作において、上記関節を伸張動作させる場合のフローチャートである。 複数の関節を有する多関節駆動機構に本発明の上記第1実施形態における上記関節ロック機構を取り付けたときの模式図であって、上記多関節駆動機構の各関節部を屈曲させていない状態を示した模式図である。 上記多関節駆動機構の関節駆動部を駆動させ、この多関節駆動機構の第2関節部と第3関節部間の第1関節を屈曲させた状態を示した模式図である。 上記多関節駆動機構の関節駆動部を駆動させ、この多関節駆動機構の第1関節部と第2関節部間の第2関節を屈曲させた状態を示した模式図である。 上記多関節駆動機構の上記2つの関節駆動部とを駆動させ、この多関節駆動機構の第1関節部と第2関節部間の第1関節及び第2関節部と第3関節部間の第2関節を屈曲させた状態を示した模式図である。 上記複数の関節を有する上記多関節駆動機構の関節の屈曲及び伸張動作において、上記第1関節を屈曲動作させてから上記第2関節を屈曲動作させる場合のフローチャートである。 複数の関節屈曲部を有する多関節駆動機構の関節の屈曲及び伸張動作において、第2関節を屈曲動作させてから第1関節を屈曲動作させる場合のフローチャートである。 複数の関節屈曲部を有する多関節駆動機構の関節の屈曲及び伸張動作において、第1関節と第2関節を同時に屈曲動作させる場合のフローチャートである。 複数の関節屈曲部を有する多関節駆動機構の関節の屈曲及び伸張動作において、第1関節を伸張動作させてから第2関節を伸張動作させる場合のフローチャートである。 複数の関節屈曲部を有する多関節駆動機構の関節の屈曲及び伸張動作において、第2関節を伸張動作させてから第1関節を伸張動作させる場合のフローチャートである。 複数の関節屈曲部を有する多関節駆動機構の関節の屈曲及び伸張動作において、第1関節と第2関節を同時に伸張動作させる場合のフローチャートである。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構を備えた上記多関節駆動機構を対向配置した把持ハンドの斜視図である。 上記多関節駆動機構を対向配置した上記把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、右側多関節駆動機構を屈曲動作させてから左側多関節駆動機構を屈曲動作させて把持動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を対向配置した上記把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、は左側多関節駆動機構を屈曲動作させてから右側多関節駆動機構を屈曲動作させて把持動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を対向配置した上記把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、は右側多関節駆動機構と左側多関節駆動機構を同時に屈曲動作させて把持動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を対向配置した上記把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、は右側多関節駆動機構を伸張動作させてから左側多関節駆動機構を伸張動作させて把持解除動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を対向配置した上記把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、は左側多関節駆動機構を伸張動作させてから右側多関節駆動機構を伸張動作させて把持解除動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を対向配置した上記把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、は右側多関節駆動機構と左側多関節駆動機構を同時に伸張動作させて把持解除動作を行う場合のフローチャートである。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構を備えた上記多関節駆動機構を上下に対向配置した把持ハンドの斜視図である。 上記多関節駆動機構を上下に対向配置した把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、上側対向配置多関節駆動機構を屈曲動作させてから下側対向配置多関節駆動機構を屈曲動作させて把持動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を上下に対向配置した把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、下側対向配置多関節駆動機構を屈曲動作させてから上側対向配置多関節駆動機構を屈曲動作させて把持動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を上下に対向配置した把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、上側対向配置多関節駆動機構と下側対向配置多関節駆動機構を同時に屈曲動作させて把持動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を上下に対向配置した把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、上側対向配置多関節駆動機構を伸張動作させてから下側対向配置多関節駆動機構を伸張動作させて把持解除動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を上下に対向配置した把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、下側対向配置多関節駆動機構を伸張動作させてから上側対向配置多関節駆動機構を伸張動作させて把持解除動作を行う場合のフローチャートである。 上記多関節駆動機構を上下に対向配置した把持ハンドの把持動作及び把持解除動作において、上側対向配置多関節駆動機構と下側対向配置多関節駆動機構を同時に伸張動作させて把持解除動作を行う場合のフローチャートである。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構を備えた上記多関節駆動機構を左右非対称に複数配置した把持ハンドの斜視図である。 上記第1実施形態における上記関節ロック機構を備えた関節屈曲機構の斜視図であって、(a)は柱状構造体に上記第1実施形態における上記関節ロック機構を備えた場合の斜視図、(b)は板状構造体に上記第1実施形態における上記関節ロック機構を備えた場合の斜視図である。
符号の説明
1 帯状可動部
1A 可動ガイド部
1B 係合爪部
2,2−1 ストッパ機構部
2A 移動ガイド部
2A−1 ガイド溝部
2A−2 矩形の穴部
2A−3 凹部
2A−4 矩形板体
2B 係合可動部
2B−1 固定部
2B−2 ヒンジ部
2B−3 揺動板
2B−4 係合爪部
3,3D,3E,3−1 浮き上がり防止部
3A 可動ガイド溝部
4 駆動部
5 センサ
6 多関節駆動機構
6A 多関節駆動機構第1関節部
6B 多関節駆動機構第2関節部
6C 多関節駆動機構第3関節部
6D 多関節駆動機構第1関節駆動機構部
6E 多関節駆動機構第2関節駆動機構部
6F 帯状可動部接合部
6j アリ溝
7 ストッパ機構駆動信号伝達経路
8 制御部
9 関節駆動信号伝達経路
10 多関節駆動機構固定部
11 柱状構造体
12 板状構造体

Claims (5)

  1. 複数の関節部(6A,6B,6C)で構成される関節の屈曲変位により伸張状態から屈曲状態に上記関節が変位するときと同時に、駆動力を加えることなくかつ上記関節の屈曲状態に沿った状態で移動可能に上記関節部に配置され、かつ複数の係合部(1B)を有する帯状可動部(1)と、
    上記帯状可動部の上記係合部と係合して上記帯状可動部の上記関節の屈曲状態から伸張状態への一方向の移動を規制する係合部(2B−4)を有するストッパ機構部(2)と、
    上記帯状可動部の上記係合部と上記ストッパ機構部の上記係合部とが係合して上記関節が固定されている係合状態を解除するように上記ストッパ機構部を移動させるストッパ機構部用駆動部(4)とを有することを特徴とする関節ロック機構。
  2. 上記帯状可動部の上記係合部と上記ストッパ機構部の上記係合部との係合部分以外の部分で上記帯状可動部を覆うように配置されて上記帯状可動部の浮き上がりを防止する浮き上がり防止部(3)をさらに有する請求項1に記載の関節ロック機構。
  3. 上記3つ以上の関節部にまたがって可動可能に上記帯状可動部が配置され、かつ、上記帯状可動部が、上記それぞれの関節の屈曲によって各関節の屈曲に対して相対的に移動可能であり、その帯状可動部が有する上記複数の係合部を、上記3つの関節部のうちの少なくとも2つの関節部にそれぞれ配置した上記ストッパ機構部の上記係合部に係合することで上記それぞれの関節の屈曲状態を保持固定する請求項1又は2に記載の関節ロック機構。
  4. 上記係合状態を解除しない上記ストッパ機構部用駆動部の非駆動時には、上記帯状可動部の上記係合部と上記ストッパ機構部の上記係合部とが係合状態を維持することで上記関節の屈曲状態を保持する請求項1〜3のいずれか1つに記載の関節ロック機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の上記関節ロック機構を、複数の関節部(6A,6B,6C)で構成される関節を有しかつ対向配置された一対の関節駆動機構にそれぞれ備えて構成される把持ハンド。
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