JP2005245108A - リニアモータ - Google Patents

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尚信 篠田
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Abstract

【課題】直進方向の多層化による高推力化と高効率化との同時実現。
【解決手段】可動子列2は、永久磁石列6を形成している。固定子列1は、突性磁極列3,4,5を形成している。突性磁極列3,4,5に起磁力を与える3相巻線列8,9,11が配置されている。可動子列2と固定子列1は、永久磁石列6の2対の第1永久磁石要素6−1,6−4と突性磁極列3,4,5の2つの第1突性磁極要素4−1,4−2とを通る閉じた第1相磁束13を形成し、永久磁石列6の2対の第1永久磁石要素6−3,6−5と突性磁極列3,4,5の2つの第2突性磁極要素3−2,3−1とを通る閉じた第2相磁束(14)とを形成する。直進方向に推力を生成する2つ又は2つ以上の磁気的推力生成磁束が直進方向に多相化され、回転方向の3相制御の利点が直線方向の3相制御に活用される。同一体格でより大きな推力を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リニアモータに関し、特に、射出成形機のような工作機械の往復運動体の高精度位置決めに用いられるリニアモータに関する。
磁気的誘導モータは、それが発明された初期にはもともとにリニアであった。紡績機械のように同じ位置でアクチュエータを動作させる機械にモータを利用する場合には、無限軌道的にモータを構成する必要があった。このような要請は、モータを非リニアに構成することを最重要課題とした。従って、特殊用途(例示:電車)以外には、主として回転式モータの開発研究が推進されてきた。リニア駆動の要請がなかったわけではなく、紡績機械に限られず往復直線運動の要請は当初から存在していた。そのような直線駆動の要請は、回転出力をボールねじ機構又はクランク機構を介して線形力に変換することにより応えられてきた。
直線運動の位置制御は、現在では、その高精度化と同時に高推力化が求められる。大型射出成形機では、樹脂を金型に充填する射出軸又は金型の開閉を行う開閉軸の大推力と高精度位置決めとが同時に求められる。そのような要請に応じるための技術的解決のためには、3相駆動回転式モータのリニア化が既に示唆されている。3相駆動回転式モータのリニア化は、公知である(後掲特許文献1)。推力増強の技術が直線進行方向の同時的多相駆動(3相巻線の多数組の同時動作)として実現されることは、回転式3相駆動モータのリニア化として当業者には容易に類推され常識的に示唆されている。リニアモータでは、回転式モータでは構造化が困難である進行方向に直交する進行直交方向同時駆動多相化が容易に可能である(後掲特許文献2)。出力効率の向上のためには、磁束通路の閉じ込めの効率化が求められる。1スロット内で磁束の閉じ込め性を確保するために、磁束を案内する磁極に突極性が与えられることは重要である(後掲特許文献3)。直交方向の多相化は、構造的には多層化と呼ばれ得る。
直進方向にも直交方向にも無限相に多相化が可能である今後のリニアモータには、産業機械に用いられるためには、高推力化と高効率化とが同時に求められる。更には、多相化構造の簡素化による低コスト化と小型化とが求められる。
特開平01−298946号 特開平11−262236号 特公昭60−30195号
本発明の課題は、直進方向の多層化による高推力化と高効率化とを同時に実現する技術を確立するリニアモータを提供することにある。
本発明によるリニアモータは、単位長さを有する可動子列(2)と、その単位長さに同じである単位長さを有する固定子列(1)とから構成されている。可動子列(2)は、永久磁石列(6)と、永久磁石列(6)に磁気的に接合する可動側磁束誘導体(7−1)とから形成されている。固定子列(1)は、永久磁石列(6)に進行方向に直交する直交方向に対向する突性磁極列(3,4,5)と、突性磁極列(3,4,5)に起磁力を与える3相巻線列(8,9,11)と、突性磁極列(3,4,5)に磁気的に接合する固定側磁束誘導体(7−2)とから形成されている。可動子列(2)と固定子列(1)は、永久磁石列(6)の2対の第1永久磁石要素(6−1,6−4)と突性磁極列(3,4,5)の2つの第1突性磁極要素(4−1,4−2)とを通る閉じた第1相磁束(13)を形成し、永久磁石列(6)の2対の第1永久磁石要素(6−3,6−5)と突性磁極列(3,4,5)の2つの第2突性磁極要素(3−2,3−1)とを通る閉じた第2相磁束(14)とを形成する。
直進方向に推力を生成する2つ又は2つ以上の磁気的推力生成磁束が直進方向に多相化され、回転方向の3相制御の利点が直線方向の3相制御に活用される。同一体格でより大きな推力を得ることができる。対向面で磁束が完結し、別途に磁束ルート設ける必要がない。各相間で巻線電流が均一であり、可動子位置に起因する推力・インダクタンスの変動が小さい。
永久磁石列は(6n−1)対の永久磁石要素(6−j)から構成され、突性磁極列は6n個の突性磁極要素(3−j,4−j,5−j,)から構成され、2n対の永久磁石要素は第1相磁束(13)の形成に対応し、他の2n個の永久磁石要素は第2相磁束(14)の形成に対応し、更に他の2n個の永久磁石要素は第3相磁束の形成に対応する。常に少なくとも2つの磁束が形成される。6n:(6n−1)の数的組合せは、直進方向の多相化による推力増強のために普遍的技術を確立することができる。
3相巻線列は、2n個の第1巻線要素(9−1,9−2)と、2n個の第2巻線要素(8−2,8−1)と、2n個の第3巻線要素(11−1,11−2)とから構成されている。この場合に、第1巻線要素が突性磁極要素に関して3ピッチで巻かれ、第2巻線要素が突性磁極要素に関して3ピッチで巻かれ、第3巻線要素が突性磁極要素に関して3ピッチで巻かれていれば、巻線銅損の低減化と小型化を同時に実現することができる。
2n個の第1巻線要素のうちの2つ(8−1,8−2)は、直列に、且つ、巻き方向は互いに逆方向であり、2n個の前記第2巻線要素のうちの2つ(9−1,9−2)は、直列に、且つ、巻き方向は互いに逆方向であり、2n個の前記第3巻線要素のうちの2つ(11−1,11−2)は、直列に、且つ、巻き方向は互いに逆方向である。
永久磁石列が(6mn−n)対の永久磁石要素を構成し、突性磁極列が6mn個の突性磁極要素を構成し、m対の永久磁石要素が第1相磁束の形成に対応し、m対の他の永久磁石要素が第2相磁束の形成に対応し、m個の突性磁極要素が1個の第1相巻線要素に位置的に対応し、m個の他の突性磁極要素が1個の他の第2相巻線要素に位置的に対応することは、巻線銅損を更に低減化し、小型化を更に促進することができる。
可動子列(2)と固定子列(1)の組は単位組として形成され得るが、その組が第1単位組と第2単位組とから構成されて、第1単位組と第2単位組が直交方向に並列に配列され、第2単位組の可動側磁束誘導体が第1単位組の可動側磁束誘導体に同体に形成され、且つ、第2単位組の固定側磁束誘導体が第1単位組の固定側磁束誘導体に同体に形成されることは、直進方向の多相化ともに直交方向の多層化又は多相化を可能にし、更に推力の増強を促進することができる。直交方向の多相化と直進方向の多相化の同時的多相化は、リニアモータで初めて可能になり、累乗的に推力を増強することができる。
第1単位組の永久磁石列(2−2’)は第2単位組の永久磁石列(2−1)に対して進行方向に第1磁気的位相がずれ、且つ、第1単位組の突性磁極列(1−2’)は、第2単位組の前記突性磁極列(1−2)に対して進行方向に第2磁気的位相がずれている。第1磁気的位相のずれ量は、第2磁気的位相のずれ量に等しい。このような位相ずれは、漏れ磁束を低減することができる。
本発明の初期の動機は、工作機械、射出成形機の強力な推力を要求される往復運動体の位置制御の高精度化にある。回転運動を直線運動に変換する変換機構の廃止は、成形技術の高精度化を実現することができる。
本発明によるリニアモータは、直進方向の多層化による高推力化と高効率化とを同時に実現する技術を確立することができる。更には、その多相化構造の簡素化による低コスト化と小型化を実現する技術を確立することができる。
図に対応して、本発明によるリニアモータは、直進方向に延びる可動子列がその直進方向に長く延びる固定子列とともに並列に配置されている。その固定子列1は、図1に示されるように、その可動子列2を案内する案内軌道として形成され得る。可動子列2を案内する案内軌道は、固定子列1と別体に配置され得る。
固定子列1の部分列は、第1部分列と第2部分列とから構成されている。第1部分列は、第1U相突性磁極3−1と第1V相突性磁極4−1と第1W相突性磁極5−1とから構成されている。第1U相突性磁極3−1と第1V相突性磁極4−1とは、直進方向に互いに直接に隣りあって配置され、第1U相突性磁極3−1と第1V相突性磁極4−1との間には他の突性磁極は介設されていない。第1V相突性磁極4−1と第1W相突性磁極5−1とは、直進方向に互いに直接に隣りあって配置され、第1V相突性磁極4−1と第1W相突性磁極5−1との間には他の突性磁極は介設されていない。第2部分列は、第2U相突性磁極3−2と第2V相突性磁極4−2と第2W相突性磁極5−2とから構成されている。第2U相突性磁極3−2と第2V相突性磁極4−2とは、直進方向に互いに直接に隣りあって配置され、第2U相突性磁極3−2と第2V相突性磁極4−2との間には他の突性磁極は介設されていない。第2V相突性磁極4−2と第2W相突性磁極5−2とは、直進方向に互いに直接に隣りあって配置され、第2V相突性磁極4−2と第2W相突性磁極5−2との間には他の突性磁極は介設されていない。可動子列2が固定子列1に対して相対的に同一直進方向に(図で左側に)運動する過程では、第1U相突性磁極3−1が時間的に最初に可動子列2の特定点を通過し、第1U相突性磁極3−1に時間的に次に第1V相突性磁極4−1がその特定点を通過し、第1V相突性磁極4−1に時間的に更に次に第1W相突性磁極5−1がその特定点を通過し、第1W相突性磁極5−1に時間的に次に第2U相突性磁極3−2がその特定点を通過し、第2U相突性磁極3−2に時間的に次に第2V相突性磁極4−2がその特定点を通過し、第2V相突性磁極4−2に時間的に次に第2W相突性磁極5−2がその特定点を通過する。第(n−1)部分列と第n部分列との間のそのような時間的空間的順序列は、第1部分列と第2部分列のそのような関係に同じである。このように実施の本形態は、3突性磁極が1組を形成し、そのような組の2つが基本的配列構造を形成している。固定子列1の基本的配列構造は、一般的には、3n極を1組とする2組の6n極を有している。U極の個数とV極の個数とW極の個数は、それぞれに2nである。固定子配列は、記号的に3×2で表される。可動子列2の永久磁石の対数は、6n−1である。6n:(6n−1)の数的関係は、普遍的に基本的である。
可動子列2は、固定子配列3×2に対応して、5対の永久磁石要素から形成されている。5対の永久磁石要素は、第1永久磁石要素6−1と第2永久磁石要素6−2と第3永久磁石要素6−3と第4永久磁石要素6−4と第5永久磁石要素6−5とから構成されている。5対の永久磁石要素の極性順序方向は互いに同じである。5対の永久磁石要素は、互いに同じである単位長さを有している。その単位長さは、λで表される。可動子列2しの直進方向長さは、5λである。互いに隣り合う任意の2つの突性磁極の間の距離は、5/6λである。固定子列1の単位長さと固定子列1の長さは、互いに等しく5λである。5対の永久磁石要素6−1〜5は、単一の可動子継鉄7−1に同体化されて結合している。全ての突性磁極は、その幅が1/3λであり互いに同じである。全ての突性磁極は、固定子継鉄7−2に同体化されて結合して一体化されている。
図1に方向を示す記号で表されるように、第1U相突性磁極3−1には、第1U相巻線8−1が集中的に巻かれて装着され、第1V相突性磁極4−1には第1V相巻線9−1が集中的に巻かれて装着され、第1W相突性磁極5−1には第1W相巻線11−1が集中的に巻かれて装着され、第2U相突性磁極3−2には、第2U相巻線8−2が集中的に巻かれて装着され、第2V相突性磁極4−2には第2V相巻線9−2が集中的に巻かれて装着され、第2W相突性磁極5−2には第2W相巻線11−2が集中的に巻かれて装着されている。 図1に配線が点線で示されるように、第1U相巻線8−1と第2U相巻線8−2とは直列に接続し、第1V相巻線9−1と第2V相巻線9−2とは直列に接続し、第1W相巻線11−1と第2W相巻線11−2とは直列に接続している。図1に配線が点線で示されるように、第1U相巻線8−1の巻線方向と第2U相巻線8−2の巻線方向は互いに逆方向であり、第1V相巻線9−1の巻線方向と第2V相巻線9−2の巻線方向は互いに逆方向であり、第1W相巻線11−1の巻線方向と第2W相巻線11−2の巻線方向と互いに逆方向である。
図2は、3相2組の巻線の電流動作のうち3相1組の電流動作を示している。1組のU相とV相とW相の動作時間帯は、互いに120度の位相差を有している。3相はそれぞれに、図2に示されるように、1周期360度の間で、120度のアクティブ期間と90度のアクティブ期間とで交互に反転する。図2に示される電流動作は、図1に示される三相駆動回路12のスイッチングにより実効される。三相駆動回路12は、公知の3相回転式モータの1組の駆動回路の2組化に相当している。
図3は、可動子列2の第1推進ステップを示している。第1推進ステップの電気角Xは、0度と60度(1/6λ)の間の角度位置にある。第1V相巻線9−1には右巻き方向ネガティブ電流が通され、S極化された第1V相突性磁極4−1は第1永久磁石6−1のN極を吸引し、第2V相巻線9−2には左巻き方向ネガティブ電流が通され、N極化された第2V相突性磁極4−2は第4永久磁石6−4のS極を吸引し、第2U相巻線8−2には右巻き方向ポジティブ電流が通され、N極化された第2U相突性磁極3−2は第3永久磁石6−3のS極を吸引し、第1U相巻線8−1には左巻き方向ポジティブ電流が通され、S極化された第1U相突性磁極3−1は第5永久磁石6−5のN極を吸引し、可動子列2は固定子列1に右側方向Rに吸引される。図4は、可動子列2の第2推進ステップを示している。第2推進ステップの電気角Xは、60度と120度(2/6λ)の間の角度位置にある。可動子列2は、右方向Rに推進される。図5は、可動子列2の第3推進ステップを示している。第3推進ステップの電気角Xは、120度と180度(3/6λ)の間の角度位置にある。可動子列2は、右方向Rに推進される。
第1推進ステップでは、第1磁束13は、可動子継鉄7−1の中で反直進方向に案内され、第1永久磁石6−1のN極側を直交方向に貫通し、第1永久磁石6−1のN極側から出て第1V相突性磁極4−1に誘導されて第1V相突性磁極4−1の中を直交方向に案内され、固定子継鉄7−2の中で直進方向に案内され、第2V相突性磁極4−2を直交方向に貫通し、第2V相突性磁極4−2を出て第4永久磁石6−4のS極側を直交方向に貫通し、可動子継鉄7−1の中で反直進方向に案内されて、1周して閉じている(完結している。)。そのステップで、第2磁束14は、可動子継鉄7−1の中で直進方向に案内され、第5永久磁石6−5のN極側を直交方向に貫通し、第5永久磁石6−5のN極側から出て第1U相突性磁極3−1に誘導されて第1U相突性磁極3−1の中を直交方向に案内され、固定子継鉄7−2の中で反直進方向に案内され、第2U相突性磁極3−2を直交方向に貫通し、第2U相突性磁極3−2を出て第3永久磁石6−3のS極側を直交方向に貫通し、可動子継鉄7−1の中で直進方向に案内されて、1周して閉じている。
第1推進ステップと第2推進ステップと第3推進ステップとは、下記物理的共通点を有している。
(1)常態的に3λ分離隔する2極を通る磁束(同相突性磁極間閉曲線磁束13,14)が2本分形成されている点
(2)1対の永久磁石要素6−j(例示:図3の第1永久磁石6−1)のN極は1つの突性磁極4−j(例示:図3の第1V相突性磁極4−1)に位置的に(磁束通過的に)対応し、他の1対の永久磁石要素6−k(例示:第4永久磁石6−4)のS極は他の1つの突性磁極4−k(例示:第2V相突性磁極4−2)に位置的に対応し、1つの突性磁極4−jとその他の1つの突性磁極4−kは同相の巻線で励磁される点(同相突性磁極間閉曲線磁束形成点)
(3)同相突性磁極間閉曲線磁束13,14は、それぞれに、隣り合う同相磁極に誘導されている点
(4)単位突性磁極列は連続的に隣り合う6つの突性磁極により形成され、6つの突性磁極は2組の3相磁極を形成している点
(5)単位永久磁石列は連続的に隣り合う5つの永久磁石により形成されている点
(6)単位永久磁石列の単位長さは単位突性磁極列の単位長さに等しい点
(7)同相巻線の巻き方向は互いに逆方向であり、且つ、同相巻線は直列に接続している点
(8)巻線は突性磁極に集中的に巻かれている点
(9)突性磁極の磁気誘導面の直進方向幅は1/3λ又はそれより狭い点
図6は、本発明によるリニアモータの実施の他の形態を示している。実施の本形態では、既述の固定子列1と可動子列2で形成されるモータ構造が、直進方向に直交する直交方向に多層化されている。固定子列1は、第1固定子列1−1と第2固定子列1−2と第3固定子列1−3と第4固定子列1−4とから形成されている。可動子列2は、第1可動子列2−1と第2可動子列2−2と第3可動子列2−3と第4可動子列2−4とから形成されている。第1可動子列2−1と第2可動子列2−2とは、第1固定子列1−1と第2固定子列1−2の間に介設されて、同体に結合している。第3可動子列2−3と第4可動子列2−4とは、第3固定子列1−3と第4固定子列1−4の間に介設されて、同体に結合している。第1可動子列2−1と第2可動子列2−2との間には、共通の第1可動側継鉄7−1−1が介設されている。第3可動子列2−3と第4可動子列2−4との間には、共通の第2可動側継鉄7−1−2が介設されている。第1固定子列1−1は、個別的に第1固定側継鉄7−2−1を有している。第2固定子列1−2と第3固定子列1−3とは、共通的に第2固定側継鉄7−2−2を有している。第2固定側継鉄7−2−2は、第2固定子列1−2と第3固定子列1−3の間に同体に介設されている。第4固定子列1−4は、個別的に第3固定側継鉄7−2−3を有している。4相の固定子列1−1,2,3,4のそれぞれの単位突性磁極列は、実施の既述の形態の固定子列1の単位突性磁極列に同じである。4相の可動子列2−1,2,3,4のそれぞれの単位永久磁石列は、実施の既述の形態の可動子列2の単位永久磁石列に同じである。
磁束13,14が直進方向に案内されず直交方向に案内されて貫通する第1可動側継鉄7−1−1は、薄く形成され得る。磁束13,14が直進方向に案内されず第2可動側継鉄7−1−2に直交方向に案内されて貫通する第2可動側継鉄7−1−2は、薄く形成され得る。多層数に比例してその継鉄の合計厚みは増加しない有利性が存在している。第1磁束13と第2磁束14はともに、4極の突性磁極と4つの永久磁石を貫通し、両側の2つの継鉄7−2−1,3に直進方向に案内されて閉じている。直交方向に隣り合う可動子列の個々の永久磁石の極性は互いに反対である。空間的に同位相で直交方向に並ぶ4つの突性磁極は、第1磁束13と第2磁束14とを同一直交方向に誘導して案内する。実施の本形態の推力は、同じ容量の機械要素が用いられて、実施の既述の形態の推力に比べて4倍である。このような推力増強は、直交方向多層化(多相化)によりもたらされる利点であり、推力増強に比例して多層方向の厚みは増加せず、且つ、推力増強に比例してコストは増加しない。
図7は、共通固定体15と共通可動体16との配置関係を示している。継鉄7−2−1と継鉄7−2−2と継鉄7−2−3は、直交向きに延びて共通固定体15に結合している。継鉄7−1−1と継鉄7−1−2は、直交向きに延びて共通可動体16に結合している。このような配置関係と結合関係は、単一のリニアモータを構成している。
図8は、第1磁束13と第2磁束14の磁路形態の改変を示している。実施の本形態では、実施の図6の形態の第2可動子列2−2に代えられて第2可動子列2−2’が形成され、実施の図6の形態の第3可動子列2−3に代えられて第3可動子列2−3’が形成され、実施の図6の形態の第2固定子列1−2に代えられて第2固定子列1−2’が形成され、実施の図6の形態の第3固定子列1−3に代えられて第3固定子列1−3’が形成されている。第2可動子列2−2’の磁気的配列は、第2可動子列2−2の磁気的配列に対して進行方向に位相が適正にずらされている。第2可動子列2−2’の磁気的配列は、第2可動子列2−2の磁気的配列に対して進行方向に位相が適正にずらされている。第2可動子列2−2’と第3可動子列2−3’の磁気的配列は、進行方向に同一位相に形成されている。第2固定子列1−2’の磁気的配列は、第2固定子列1−2の磁気的配列に対して進行方向に位相が適正にずらされている。第3固定子列1−3’の磁気的配列は、第3固定子列1−3の磁気的配列に対して進行方向に位相が適正にずらされている。第2固定子列1−2’と第3固定子列1−3’の磁気的配列は、進行方向に同一位相に形成されている。実施の本形態では、突極どうしが真正面に対向しないので、漏れ磁束が小さい。
図9は、本発明によるリニアモータの実施の更に他の形態を示している。実施の本形態は、実施の図1の形態が改良されている。固定子列1と可動子列2の既述の数的関係6n:(6n−1)が6m:(6m−1)として保持される点では、実施の本形態は実施の図1の形態に同じである。実施の図1の形態の1対の永久磁石要素は、m分割されている。実施の本形態の互いに隣り合う3対(例示:m=3)の永久磁石は、実施の図1の形態の1個の磁石に対応し、1対3の対応関係が存在する。第1U相突性磁極3−1と第1V相突性磁極4−1と第1W相突性磁極5−1は、磁石分割に対応して、進行方向に3分割される。第1U相突性磁極3−1は、後方第1U相突性磁極3−1−1と中間第1U相突性磁極3−1−2と前方第1U相突性磁極3−1−3とに3分割されている。第1V相突性磁極4−1は、後方第1V相突性磁極4−1−1と中間第1V相突性磁極4−1−2と前方第1V相突性磁極4−1−3とに3分割されている。第1W相突性磁極5−1は、後方第1W相突性磁極5−1−1と中間第1W相突性磁極5−1−2と前方第1W相突性磁極5−1−3とに3分割されている。他の磁極も同じ形式で3分割される。
固定子列1と突性磁極4−jの数的関係は、N=mnで表され、6mn:(6mn−n)で表される。このような分割構造では、実施の図1の形態との比較で、1/mの移動幅同等の磁束変化を得るためには、磁石厚さは約1/mになり、個々の分割小突極の発生推力は1/mになるが、4m個の分割小突極の発生推力はこれに対応する大突極の発生推力に同等であり、永住磁石は非磁性体(磁気的絶縁体)であるから永久磁石は固定子巻線から見ればエアギャップに同等である物性を有し、個々の磁石の厚さは1/mに小さくなっていて、実施の図1の形態に同等である磁束を得るためには、巻線起磁力(=電流×ターン数)は1/mの程度で小さくなり、電力ロスが少なくなる。
図10(a),(b)と図11(a),(b)とは、このような巻線起磁力低減効果を示している。磁石厚さに概ね等しいエアギャップ厚さがLgで表され、突極発生推力Fは次式で表される。
F=2BpHcLgL
Bp:磁束密度分布(同図(b)参照)
Hc:磁束保磁力
L:リニアモータ幅
電流起磁力AT(電流×ターン数)と磁束密度Bpとの関係は次式で表される。
Bp=AT’μ0/Lg’,AT’=AT/m
μ0:真空の透磁率
突極発生推力Fは、次式で表される。
F=2ATμ0L
図11(a),(b)に示されるように、磁束密度振幅Bpを図10のそれに同等にするためには、磁石厚さLg’は、Lg/mである。この場合の小突極発生推力Fsは次式で表される。
Fs=2BpHcLg’L=F/m
電流起磁力AT’(電流×ターン数)と磁束密度Bpとの関係は次式で表される。
Bp=AT’μ0/Lg’,AT’=AT/m
突極発生推力F’は、次式で表される。
F’=mFs=F=2AT’μ0L
これらの式の比較によれば、同一推力を得る電流起磁力は1/mである。その結果として、同一推力を得る条件では、電流又はターン数を小さくすることができる。この結果、銅損を低減することができる。但し、通電周波数に対する移動量は1/mになる。
図12は、本発明によるリニアモータの実施の更に他の形態を示している。実施の本形態の固定子列1と可動子列2の磁極配列構造は実施の図1の形態に同じであるが、3相のそれぞれについて巻線が突極に対して集中的に巻かれず、ピッチが3倍に拡大されている点で、実施の図1の形態と異なっている。実施の本形態では、巻線ピッチは3である。図13は、3相通電波形と突極起磁力を60度電気角単位で示している。実施の本形態の推力は実施の図1の形態の推力に同等であるが、1相ごとの巻線のスペースが大きくなり、巻線断面積が大きく抵抗を減殺することができ、巻線銅損の低減と小型化が可能である。
図1は、本発明によるリニアモータの実施の形態を示す断面図である。 図2は、3相電流を示すグラフである。 図3は、動作のステップを示す断面図である。 図4は、動作の次のステップを示す断面図である。 図5は、動作の更に次のステップを示す断面図である。 図6は、本発明によるリニアモータの実施の他の形態を示す断面図である。 図7は、図6の側面断面図である。 図8は、本発明によるリニアモータの実施の更に他の形態を示す断面図である。 図9は、本発明によるリニアモータの実施の更に他の形態を示す断面図である。 図10は、推進力を示す物理的解析図である。 図11は、他の推進力を示す物理的解析図である。 図12は、本発明によるリニアモータの実施の更に他の形態を示す断面図である。 図13は、3相電流と突極起磁力を示す波形図である。
符号の説明
1…固定子列
1−2’…突性磁極列
2…可動子列
2−2’…永久磁石列
3−1,3−2…第2突性磁極要素
4−1,4−2…第1突性磁極要素
6…永久磁石列
6−1,6−4…第1永久磁石要素
6−3,6−5…第1永久磁石要素
7−1…可動側磁束誘導体
8,9,11…3相巻線列
8−1,8−2…第2巻線要素
9−1,9−2…第1巻線要素
11−1,11−2…第3巻線要素
13…第1相磁束
14…第2相磁束

Claims (12)

  1. 単位長さを有する可動子列と、
    前記単位長さに同じである単位長さを有する固定子列とを具え、
    前記可動子列は、
    永久磁石列と、
    前記永久磁石列に磁気的に接合する可動側磁束誘導体とを備え、
    前記固定子列は、
    前記永久磁石列に進行方向に直交する直交方向に対向する突性磁極列と、
    前記突性磁極列に起磁力を与える3相巻線列と、
    前記突性磁極列に磁気的に接合する固定側磁束誘導体とを備え、
    前記可動子列と前記固定子列は、
    前記永久磁石列の2つの第1永久磁石要素と前記突性磁極列の2つの第1突性磁極要素とを通る閉じた第1相磁束と、
    前記永久磁石列の2つの第1永久磁石要素と前記突性磁極列の2つの第2突性磁極要素とを通る閉じた第2相磁束とを備える
    リニアモータ。
  2. 前記永久磁石列は(6n−1)対の永久磁石要素を備え、ここで、nは自然数であり、前記突性磁極列は6n個の突性磁極要素を具える
    請求項1のリニアモータ。
  3. 2n個の永久磁石要素は前記第1相磁束の形成に対応し、他の2n個の永久磁石要素は前記第2相磁束の形成に対応し、更に他の2n個の永久磁石要素は第3相磁束の形成に対応する
    請求項2のリニアモータ。
  4. 前記3相巻線列は、
    2n個の第1巻線要素と、
    2n個の第2巻線要素と、
    2n個の第3巻線要素とを具える
    請求項3のリニアモータ。
  5. 前記第1巻線要素は前記突性磁極要素に関して3ピッチで巻かれ、前記第2巻線要素は前記突性磁極要素に関して3ピッチで巻かれ、前記第3巻線要素は前記突性磁極要素に関して3ピッチで巻かれている
    請求項4のリニアモータ。
  6. 2n個の前記第1巻線要素のうちの2つは、直列に、且つ、巻き方向は互いに逆方向であり、2n個の前記第2巻線要素のうちの2つは、直列に、且つ、巻き方向は互いに逆方向であり、2n個の前記第3巻線要素のうちの2つは、直列に、且つ、巻き方向は互いに逆方向である
    請求項4のリニアモータ。
  7. 前記永久磁石列は(6mn−n)対の永久磁石要素を備え、
    前記突性磁極列は6mn個の突性磁極要素を備え、
    m個の前記永久磁石要素は前記第1相磁束の形成に対応し、m個の他の永久磁石要素は前記第2相磁束の形成に対応し、m個の突性磁極要素は1個の前記第1相巻線要素に位置的に対応し、m個の他の突性磁極要素は1個の他の前記第2相巻線要素に位置的に対応する
    請求項4のリニアモータ。
  8. 前記可動子列と前記固定子列の組は単位組を形成し、
    前記組は、
    第1単位組と、
    第2単位組を具え、前記第1単位組と前記第2単位組は前記直交方向に並列に配列され、前記第2単位組の前記可動側磁束誘導体は、前記第1単位組の前記可動側磁束誘導体に同体に形成され、且つ、前記第2単位組の前記固定側磁束誘導体は、前記第1単位組の前記固定側磁束誘導体に同体に形成されている
    請求項1のリニアモータ。
  9. 前記第1単位組の永久磁石列は前記第2単位組の永久磁石列に対して進行方向に第1磁気的位相がずれ、且つ、前記第1単位組の前記突性磁極列は、前記第2単位組の前記突性磁極列に対して進行方向に第2磁気的位相がずれている
    請求項8のリニアモータ。
  10. 前記第1磁気的位相のずれ量は、前記第2磁気的位相のずれ量に等しい
    請求項9のリニアモータ。
  11. 前記可動子列は、工作機械の直線往復型運動体に結合している
    請求項1〜10から選択される1請求項のリニアモータ。
  12. 前記工作機械は射出成形機である
    請求項11のリニアモータ。
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