JP2005244397A - 周波数変換回路、icおよび受信機 - Google Patents

周波数変換回路、icおよび受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】 低雑音、低歪み、低消費電力な周波数変換回路を提供する。
【解決手段】 MOS−FET(Q11〜Q14)により構成されたスイッチング回路11と、1対の受信信号±SRXをスイッチング回路11に供給する抵抗器R11、R12とを設ける。スイッチング回路11の次段に、スパイク電流をバイパスするコンデンサC11、C12と、ローパスフィルタ12A、12Bとを設ける。1対の局部発振信号±SLOを、MOS−FET(Q11〜Q14)のゲートにドライブ電圧として供給して受信信号±SRXをスイッチングする。このスイッチングによりローパスフィルタ12A、12Bから受信信号±SRXの周波数変換出力を平衡に得る。
【選択図】 図1

Description

この発明は、スーパーヘテロダイン方式の受信機などに使用できる周波数変換回路、ICおよび受信機に関する。
スーパーヘテロダイン方式の受信機においては、目的とする受信周波数の受信信号を、その受信周波数に対応した周波数の局部発振信号により中間周波信号に周波数変換している。
図7および図8は、そのような周波数変換回路の一例を示す。すなわち、図7に示す周波数変換回路においては、MOS−FET(Q71〜Q74)によりミキサ回路71が構成され、1対の平衡な受信信号±SRXがFET(Q71〜Q74)のゲートに供給されるとともに、局部発振回路73から1対の平衡な局部発振信号±SLOがFET(Q71〜Q74)のソースに供給される。
この結果、FET(Q71〜Q74)は可変抵抗器として作用し、FET(Q71〜Q74)のドレインからは、信号±SRXと信号±SLOとの乗算出力が平衡に取り出される。この乗算出力が1対のローパスフィルタ72A、72Bに供給されて不要な高周波成分が除去され、1対の平衡な中間周波信号±SIFが取り出される。
そして、このとき、FET(Q71〜Q74)のゲートバイアスおよび局部発振信号±SLOのレベルを適切に設定すると、良好な直線性と必要な利得とを得ることができる。
また、図8に示す周波数変換回路は、ミキサ回路81がトランジスタQ81〜Q88によりダブルバランス型に構成される。そして、受信信号±SRXがトランジスタQ81、Q82のベースに供給され、局部発振信号±SLOがトランジスタQ85〜Q88のベースに供給され、トランジスタQ85〜Q88のコレクタから信号±SRXと信号±SLOとの乗算出力が取り出される。そして、この乗算出力がカレントミラー回路82A〜82Cを通じてローパスフィルタ83に供給され、不平衡な中間周波信号SIFが取り出される。
なお、先行技術文献として例えば以下のものがある。
特開平7−111422号公報
ところで、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、そのトータルの性能を向上させるには、周波数変換回路は、低雑音、低歪み、低消費電力であることが要求される。
しかし、図7に示す周波数変換回路は、FET(Q71〜Q74)のドレイン・ソース間抵抗の変化を利用しているので、FET(Q71〜Q74)の特性のばらつき、温度変化、製造のばらつきなどにより、直線性や利得が変化し、常に最適な条件で動作させることが非常に困難である。
また、図8に示す周波数変換回路は、消費電流とノイズが直線性の拡大とトレードオフの関係にあり、低雑音で大きなダイナミックレンジを得ようとすると、消費電流が大きくなってしまう。
この発明は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
この発明においては、
第1〜第4のMOS−FETがそれらのドレイン・ソース間によりブリッジ接続されて構成されたスイッチング回路と、
1対の平衡な受信信号を、上記第1および第2のMOS−FETの接続点と、上記第3および第4のMOS−FETの接続点とにそれぞれ供給する1対の抵抗器と、
上記第1および第3のMOS−FETの接続点と、上記第2および第4のMOS−FETの接続点とにそれぞれ接続されてスパイク電流をバイパスする1対のコンデンサと、
上記第1および第3のMOS−FETの接続点と、上記第2および第4のMOS−FETの接続点とにそれぞれ接続された1対のローパスフィルタと
を有し、
所定の周波数の1対の平衡な局部発振信号を、上記第1および第4のMOS−FETのゲートと、上記第2および第3のMOS−FETのゲートとにドライブ電圧として供給して上記1対の平衡な受信信号をスイッチングし、
このスイッチングにより上記1対のローパスフィルタから上記1対の平衡な受信信号の周波数変換出力を平衡に得る
ようにした周波数変換回路
とするものである。
この発明によれば、FETをオンオフすることにより抵抗器を切り換えて受信信号の周波数変換を実現しているので、FETに直流電流の流れることがない。したがって、周波数変換回路における動作電流の消費がなく、受信機の低消費電力化に効果的である。
また、FETのオン抵抗は歪みの原因となるが、大きな受信信号が供給されても、FETに加わるドレイン・ソース間電圧は、抵抗器により小さくなるので、低歪みの周波数変換をすることができる。
さらに、低雑音化にはFETのオン抵抗の小さいことが重要となるが、局部発振信号であるドライブ電圧を電源電圧を基準とする矩形波電圧としているので、FETのオン抵抗を小さくして低雑音化を実現することができる。
図1は、この発明による周波数変換回路の一例を示し、この周波数変換回路は、スイッチング回路11と、1対のローパスフィルタ12A、12Bとから構成される。
この場合、スイッチング回路11は、NチャンネルのMOS−FET(Q11〜Q14)がブリッジ接続されて構成される。すなわち、FET(Q11、Q12)のドレインが互いに接続され、FET(Q13、Q14)のドレインが互いに接続されるとともに、FET(Q11、Q13)のソースが互いに接続され、FET(Q12、Q14)のソースが互いに接続される。また、FET(Q11、Q14)のゲートが互いに接続され、FET(Q12、Q13)のゲートが互いに接続されるとともに、それらの基板ゲートはソースにそれぞれ接続される。
そして、アンテナ同調回路13から1対の平衡な受信信号±SRXが取り出され、そのうちの一方の受信信号+SRXが抵抗器R11を通じてFET(Q11、Q12)のドレインに供給され、他方の受信信号−SRXが抵抗器R12を通じてFET(Q13、Q14)のドレインに供給される。
なお、図1においては、アンテナ同調回路13は等価回路により示しているものであり、符号SGは受信信号±SRXの信号源、符号RGはその出力インピーダンスである。実際には、信号源SGは、アンテナ同調コイルの出力コイルとすることができ、あるいは1対の高周波アンプとすることができる。また、抵抗器R11、R12の値は、FET(Q11〜Q14)のオン抵抗の数倍以上、例えば2倍とされる。
さらに、局部発振回路14から1対の平衡な局部発振信号±SLOが取り出され、そのうちの一方の局部発振信号+SLOがFET(Q11、Q14)のゲートに供給され、他方の局部発振信号−SLOがFET(Q12、Q13)のゲートに供給される。この場合、例えば図3に示すように、局部発振信号±SLOは、デューティーレシオが50%で、電源電圧VDDを基準とし、後述する電圧(VTH+VS)あるいはこれ以下で近い値まで変化する矩形波電圧とされる。
そして、FET(Q12、Q14)のソースと接地との間にコンデンサC11が接続され、FET(Q11、Q13)のソースと接地との間にコンデンサC12が接続される。
さらに、FET(Q12、Q14)のソースが抵抗器R13を通じてオペアンプQ15の反転入力端に接続される。このオペアンプQ15は、アクティブタイプのローパスフィルタ12Aを構成するためのものであり、その出力端と反転入力端との間にコンデンサC13が接続されるとともに、オペアンプQ15の出力端と抵抗器R13の入力側との間に抵抗器R15が接続される。同様に、FET(Q11、Q13)のソースが抵抗器R14を通じてオペアンプQ16の反転入力端に接続され、このオペアンプQ16に、コンデンサC14および抵抗器R16が接続されてアクティブタイプのローパスフィルタ12Bが構成される。
また、バイアス電源15から所定のバイアス電圧VSが取り出され、このバイアス電圧VSが、アンテナ同調回路13を通じて抵抗器R11、R12の入力側に供給されるとともに、オペアンプQ15、Q16の非反転入力端に供給される。
なお、この周波数変換回路は、図示はしないが、アンテナ同調回路および局部発振回路の共振回路を除いて、他の受信回路と一体に1チップICされる。
このような構成によれば、FET(Q11〜Q14)は局部発振信号±SLOによりオンオフ制御されるので、この周波数変換回路は図2に示すような等価回路により表すことができる。すなわち、FET(Q11、Q12)は、互いに逆相の局部発振信号±SLOによりオンオフされるので、切り換えスイッチ回路S12として表すことができ、FET(Q13、Q14)も同様に切り換えスイッチ回路S34として表すことができる。
また、このとき、FET(Q11、Q14)は局部発振信号+SLOによりオンオフされ、FET(Q12、Q13)は局部発振信号−SLOによりオンオフされるので、スイッチ回路S12が実線で示すように切り換えられているとき、スイッチ回路S34も実線で示すように切り換えられていることになる。また、スイッチ回路S12が破線で示すように切り換えられているとき、スイッチ回路S34も破線で示すように切り換えられていることになる。
さらに、抵抗器R21、R22は、同調回路13の出力インピーダンスRG、RGと、抵抗器R11、R12と、FET(Q12、Q11)、(Q14、Q13)のオン抵抗との直列抵抗を示すことができる。また、抵抗器R23、R24は、抵抗器R15、R16と抵抗器R13、R14との直列抵抗を示すことができる。したがって、図2に示す等価回路が得られる。
また、オペアンプQ15には、抵抗器R15、R13を通じて100%の直流負帰還がかかるので、オペアンプQ15の反転入力端および出力端の直流電位は、その非反転入力端の直流電位VSに等しい。オペアンプQ16についても同様である。したがって、FET(Q11〜Q14)の対接地のドレイン電位およびソース電位は、どちらも電位VSであり、ドレイン・ソース間には直流電位差は生じていないことになる。
そして、スイッチ回路S12、S34は局部発振信号±SLOにより切り換えられるので、スイッチ回路S12からは受信信号+SRXと受信信号−SRXとを局部発振信号±SLOによりスイッチングした出力が取り出され、スイッチ回路S34からは受信信号−SRXと受信信号+SRXとを局部発振信号±SLOによりスイッチングした出力が取り出される。なお、このとき、受信信号±SRXに対するスイッチ回路S12、S34の切り換えは、互いに逆になるので、それらのスイッチング出力は互いに逆相になる。つまり、平衡出力となる。
そして、スイッチ回路S12のスイッチング出力がオペアンプQ15に供給されるが、このとき、オペアンプQ15と、抵抗器R21、R13、R15と、コンデンサC11、C13とにより2次のローパスフィルタ12Aが構成され、このローパスフィルタ12Aによりスイッチ回路S12のスイッチング出力に含まれる高周波成分が除去されるので、オペアンプQ15からは中間周波信号+SIFが得られる。同様にして2次のローパスフィルタ12Bが構成され、オペアンプQ16からは中間周波信号−SIFが得られる。つまり、オペアンプQ15、Q16からは1対の平衡な中間周波信号±SIFが得られる。
なお、この場合、局部発振信号±SLOの周波数を受信信号±SRXの周波数に等しくすれば、いわゆるダイレクトコンバージョンとなり、出力信号±SIFは受信信号±SRXを変調しているベースバンド信号となる。
こうして、図1に示す周波数変換回路によれば、受信信号±SRXの周波数変換が行われるが、この場合、周波数変換は、FET(Q11〜Q14)をオンオフすることにより抵抗器R21、R22を切り換えているだけであり、FET(Q11〜Q14)に直流電流の流れることがない。したがって、この周波数変換回路においては動作電流の消費がなく、受信機の低消費電力化に効果的である。しかも、この周波数変換回路は図2の等価回路により表すことができるので、(4/π)×(R23/2×R21)〔倍〕の電圧利得を得ることができる。
また、FET(Q11〜Q14)のオン抵抗は、ドレイン・ソース間電圧に対してノンリニアな抵抗であり、歪みの原因となるが、上述の周波数変換回路においては、大きな受信信号±SRXが供給されても、FET(Q11〜Q14)に加わるドレイン・ソース間電圧は、抵抗器R11、R12により小さくなるので、低歪みの周波数変換をすることができる。具体的には、抵抗器R11、R12の値をFET(Q11〜Q14)の2倍以上とすれば、低歪みにすることができる。
さらに、ミキサ回路11において発生するノイズは抵抗器R21、R22によるものが主となるので、低雑音化にはFET(Q11〜Q14)のオン抵抗の小さいことが重要となるが、上述の周波数変換回路によれば、以下の理由によりFET(Q11〜Q14)のオン抵抗を小さくして低雑音化を実現することができる。
すなわち、電源電圧を単一にするため、バイアス電圧VSが必要となるが、その結果、FET(Q11〜Q14)のドレインおよびソースの電位は、バイアス電圧VSが基準となる。この結果、FET(Q11〜Q14)のゲート電圧VG対ドレイン電流IDの特性が、図4の曲線Aにより示す本来の特性から曲線Bにより示す特性に移動し、このとき、ゲートカットオフ電圧も本来の電圧VTHから電圧(VTH+VS)に移動する。
したがって、FET(Q11〜Q14)にある大きさのゲート電圧VG1を供給したときのオン抵抗は、本来の特性Aにおけるオン抵抗よりも大きくなってしまい、この結果、低雑音化に反してしまう。
しかし、上述の周波数変換回路においては、図4に波形C(図3の波形と同じ)により示すように、局部発振信号±SLOは、電源電圧VDDを基準とする矩形波電圧なので、FET(Q11〜Q14)をオンにするとき、そのゲートには常に最大の電圧が印加されることになり、FET(Q11〜Q14)のオン抵抗の最小化に有効となる。
そして、FET(Q11〜Q14)は、基板ゲートがソースに接続されてソースおよびドレインと等しい電位とされているので、また、抵抗器R11、R12の出力側にFET(Q11〜Q14)を接続して大きなコモンモード成分(同相成分)がFET(Q11〜Q14)に供給されないようにしているので、FET(Q11〜Q14)の実効的なオン抵抗を小さくすることができる。
また、局部発振信号±SLOによりFET(Q11〜Q14)をスイッチングしているが、その局部発振信号±SLOとして、図4に波形Dとして示すように、接地電位を基準にして電源電圧VDDまで変化する矩形波電圧を使用する場合には、バイアス電圧VSにより、FET(Q11〜Q14)のオフ期間がオン期間よりも長くなり、FET(Q11〜Q14)の出力における信号+SIFと信号−SIFとの対象性が崩れてしまう。
しかし、上述の周波数変換回路においては、図4に波形Cとして示すように、FET(Q11〜Q14)をスイッチングする局部発振信号±SLOの振幅を小さくしているので、FET(Q11〜Q14)のオフ期間が無駄に長くなることがない。
また、一般に、FETをスイッチングに使用した場合、ゲートに供給されるスイッチング電圧は数Vになり、このゲート電位の変化および周波数に応じたスパイク電流が、ゲートと他の電極との間の容量を充放電するように流れる。しかし、上述の周波数変換回路においては、FET(Q11〜Q14)をスイッチングする局部発振信号±SLOの振幅を小さくしているので、スパイク電流を軽減することができる。
さらに、上記のスパイク電流はそのパルス幅は小さいので、スイッチング回路11の次段に接続するアンプが高速のものではないときには、そのアンプが正常に動作しなくなってしまう。しかし、上述の周波数変換回路においては、FET(Q11〜Q14)の出力側にコンデンサC11、C12が接続されているので、さらに、抵抗器R13、R14およびコンデンサC13、C14が積分回路として作用するので、FET(Q11〜Q14)のスイッチングにより生じたスパイク電流は、コンデンサC11、C12と、抵抗器R13、R14およびコンデンサC13、C14の積分回路とにより吸収される。したがって、オペアンプQ15、Q16はそれほど高速のものではなくても正常に動作する。
また、スパイク電流を除去するコンデンサC11、C13、C12、C14および抵抗器R13、R14は、抵抗器R11、R15、R12、R16およびオペアンプQ15、Q16とともに、2次のローパスフィルタ12A、12Bを構成しているので、部品点数の削減をも達成している。さらに、ミキサ回路11を含んでIC化する場合、部品点数が少なく、回路規模も小さいので、IC化が容易である。
さらに、オペアンプQ15、Q16の周波数特性は、中間周波数とフィルタとしての特性を考慮した周波数帯域でよく、したがって、GB積の小さな低ノイズのオペアンプを使用することができる。また、オペアンプQ15、Q16としてGB積の小さいものを使用できるので、その消費電力を小さくすることができる。
さらに、図8に示すミキサ回路においては、電源電圧VDDに対してトランジスタが4段のスタックとなるが、図1のミキサ回路11においては、電源電圧に対して多段スタックとはならないので、低電圧で動作させることができる。
図5および図6は、局部発振信号±SLOによりFET(Q11〜Q14)をスイッチングドライブするためのドライブ回路の例を示す。すなわち、図5に示すドライブ回路においては、トランジスタQ51、Q52、カレントミラー回路52および抵抗器R51、R52により差動アンプ51が構成される。
そして、トランジスタQ51、Q52のベースに1対の局部発振信号±SLOが供給され、トランジスタQ51、Q52のコレクタから1対の平衡な局部発振電圧が取り出され、この局部発振電圧がスイッチング回路11にスイッチング用のドライブ電圧として供給される。
この場合、トランジスタQ51、Q52がオフとなったときには、そのコレクタ電位は電源電位VDDとなるので、スイッチング回路11に供給されるドライブ電圧は、図3に示すように、電源電圧VDDを基準とする矩形波電圧となる。また、カレントミラー回路52の出力電流を設定することにより、ドライブ電圧の谷点の電圧、すなわち、トランジスタQ51あるいはQ52がオンしたときのドライブ電圧を電圧(VTH+VS)以下でこれに近い値とすることができる。
図6に示すドライブ回路においては、FET(Q61、Q62)がコンプリメンタリ接続61とされるとともに、FET(Q64、Q66)がコンプリメンタリ接続62とされる。そして、1対の局部発振信号±SLOが、これらコンプリメンタリ接続61、62およびソースフォロワのFET(Q63、Q64)を通じてFET(Q67、Q68)に供給される。
このFET(Q67、Q68)は、カレントミラー回路64および抵抗器R61、R62とともに、差動アンプ63を構成しているものであり、FET(Q67、Q68)のドレインから1対の平衡な局部発振電圧が取り出され、この局部発振電圧がスイッチング回路11にスイッチング用のドライブ電圧として供給される。
そして、このドライブ回路においても、FET(Q67、Q68)がオフとなったときには、そのドレイン電位は電源電位VDDとなるので、スイッチング回路11に供給されるドライブ電圧は、図3に示すように、電源電圧VDDを基準とする矩形波電圧となる。また、カレントミラー回路64の出力電流を設定することにより最適なドライブ電圧とすることができる。
なお、上述においては、FET(Q11〜Q14)のドレインが抵抗器R11、R12に接続され、ソースがローパスフィルタ12A、12Bに接続されるとしたが、ドレインとソースとを逆にすることもできる。また、FET(Q11〜Q14)がPチャンネルの場合には、局部発振信号±SLOであるドライブ電圧は、ソース電位を基準として変化する矩形波電圧とすればよい。
さらに、上述においては、回路13をアンテナ同調回路として説明したが、目的とする受信周波数の受信信号を提供するものであれば、高周波アンプや段間同調回路などであってもよい。
・略語の一覧
FET :Field Effect Transistor
GB積 :Gain Bandwidth product
MOS−FET:Metal Oxide Semiconductor type FET
オペアンプ :Operational Amplifier
この発明の一形態を示す接続図である。 図1の回路を説明するための等価回路図である。 図1の回路を説明するための波形図である。 図1の回路を説明するための特性図である。 この発明に使用できる回路の一形態を示す接続図である。 この発明に使用できる回路の他の形態を示す接続図である。 この発明を説明するための接続図である。 この発明を説明するための接続図である。
符号の説明
11…スイッチング回路、12Aおよび12B…ローパスフィルタ、13…アンテナ同調回路、14…局部発振回路、Q11〜Q14…MOS−FET、Q15およびQ16…オペアンプ

Claims (8)

  1. 第1〜第4のMOS−FETがそれらのドレイン・ソース間によりブリッジ接続されて構成されたスイッチング回路と、
    1対の平衡な受信信号を、上記第1および第2のMOS−FETの接続点と、上記第3および第4のMOS−FETの接続点とにそれぞれ供給する1対の抵抗器と、
    上記第1および第3のMOS−FETの接続点と、上記第2および第4のMOS−FETの接続点とにそれぞれ接続されてスパイク電流をバイパスする1対のコンデンサと、
    上記第1および第3のMOS−FETの接続点と、上記第2および第4のMOS−FETの接続点とにそれぞれ接続された1対のローパスフィルタと
    を有し、
    所定の周波数の1対の平衡な局部発振信号を、上記第1および第4のMOS−FETのゲートと、上記第2および第3のMOS−FETのゲートとにドライブ電圧として供給して上記1対の平衡な受信信号をスイッチングし、
    このスイッチングにより上記1対のローパスフィルタから上記1対の平衡な受信信号の周波数変換出力を平衡に得る
    ようにした周波数変換回路。
  2. 請求項1に記載の周波数変換回路において、
    上記1対の抵抗器の値を上記MOS−FETのオン抵抗の2倍以上とする
    ようにした周波数変換回路。
  3. 請求項1あるいは請求項2に記載の周波数変換回路において、
    上記1対のローパスフィルタがアクティブフィルタとされるとともに、
    上記1対のコンデンサが上記アクティブフィルタの一部である
    ようにした周波数変換回路。
  4. 請求項1、請求項2あるいは請求項3に記載の周波数変換回路において、
    上記MOS−FETがNチャンネルであり、
    上記MOS−FETのゲートに供給される1対の平衡な局部発振信号を、電源電圧を基準として変化するとともに、
    上記電源電圧と、上記MOS−FETのゲートカットオフ電圧よりも低い値との間で変化する矩形波電圧である
    ようにした周波数変換回路。
  5. 請求項1、請求項2あるいは請求項3に記載の周波数変換回路において、
    上記MOS−FETがPチャンネルであり、
    上記MOS−FETのゲートに供給される1対の平衡な局部発振信号を、接地電圧を基準として変化するとともに、
    上記電源電圧と、上記MOS−FETのゲートカットオフ電圧よりも高い値との間で変化する矩形波電圧である
    ようにした周波数変換回路。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4あるいは請求項5に記載の周波数変換回路において、
    上記MOS−FETの基板ゲートを、その出力側の電極に接続する
    ようにした周波数変換回路。
  7. 4つのMOS−FETのドレイン・ソース間がブリッジ接続されて構成されたスイッチング回路と、
    1対の平衡な受信信号を、上記ブリッジ接続の一方の対向する1対の接続点に供給する1対の抵抗器と、
    上記ブリッジ接続の他方の対向する1対の接続点と接地との間に接続されてスパイク電流をバイパスする1対のコンデンサと、
    上記ブリッジ接続の他方の対向する1対の接続点に接続された1対のローパスフィルタと
    が同一の半導体チップに形成され、
    所定の周波数の1対の平衡な局部発振信号を、上記4つのMOS−FETのゲートにスイッチングのドライブ電圧として供給して上記1対の平衡な受信信号をスイッチングし、
    このスイッチングにより上記1対のローパスフィルタから上記1対の平衡な受信信号の周波数変換出力を平衡に得る
    ようにした周波数変換を有するIC。
  8. 少なくとも周波数変換回路が1チップIC化されたスーパーヘテロダイン方式の受信機であって、
    上記ICは、
    4つのMOS−FETのドレイン・ソース間がブリッジ接続されて構成されたスイッチング回路と、
    1対の平衡な受信信号を、上記ブリッジ接続の一方の対向する1対の接続点に供給する1対の抵抗器と、
    上記ブリッジ接続の他方の対向する1対の接続点と接地との間に接続されてスパイク電流をバイパスする1対のコンデンサと、
    上記ブリッジ接続の他方の対向する1対の接続点に接続された1対のローパスフィルタと
    が同一の半導体チップに形成され、
    所定の周波数の1対の平衡な局部発振信号を、上記4つのMOS−FETのゲートにスイッチングのドライブ電圧として供給して上記1対の平衡な受信信号をスイッチングし、
    このスイッチングにより上記1対のローパスフィルタから上記1対の受信信号の周波数変換出力を平衡に得る
    ようにした受信機。
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