JPS6025150Y2 - 高ci値水晶発振回路 - Google Patents

高ci値水晶発振回路

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JPS6025150Y2
JPS6025150Y2 JP3321980U JP3321980U JPS6025150Y2 JP S6025150 Y2 JPS6025150 Y2 JP S6025150Y2 JP 3321980 U JP3321980 U JP 3321980U JP 3321980 U JP3321980 U JP 3321980U JP S6025150 Y2 JPS6025150 Y2 JP S6025150Y2
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光雄 森久
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子時計等に用いて有用な高CI値水晶発振回
路に関するものである。
従来、電子腕時計の様に低消費電力が特に要求される電
子機器の水晶発振回路に用いられる増巾器としては第1
図の様なCMOSアナログ増幅器が使われてきた。
これはPチャンネルMO3)ランジスタP及びNチャン
ネルMO8トランジスタNよりなるCMO3基本インバ
ータに対してその入力端子Vinと出力端子Vout間
に高抵抗値を有する抵抗Rrを接続することによって、
バイアスをかけたものであり、極めて簡潔な構成で高利
得、低消費電流特性が得られる特徴がある。
しかし一方、欠点としては動作中心点付近に於ける出力
インピーダンスを低くとることが困難でありあえて低く
ぜんとすれば、PSNMOsトランジスタの相互コンダ
クタンスgmを高く、またしきい値電圧vthを低いも
のにする必要があり、これは何れも消費電流を増大させ
る結果となるので好ましくない。
また出力インピーダンスを構成するものがMOSトラン
ジスタの様な能動素子である為出力インピーダンス値の
入出力電位レベルや電源電圧、温度等による変動が大き
いことも欠点となっている。
第2図は第1図におけるCMOSアナログ増幅器の入力
電圧Vin、出力電圧Vout、出力インピーダ7スR
out、電流電圧(VDD −VSS )印加時のP、
NMO3貫通電流Ic等の関係を示すものである。
第2図中のグラフIは一般的なCMO3のVin −V
out特性で、バイアス抵抗RfによってVinはVo
utと殆んど同一値にバイアスされ、動作出力中心点V
coc (CMO3Operating center
)が与えられることを示している。
グラフ■は出力電圧Vout変化に対する出力インピー
ダンスRoutの関係を示すもので、動作出力中心点V
cocでRout値は最大となり出力電位が電源電位の
何れの両端VDD。
VSSに近づいてもRout値は低下していく傾向を示
す。
また電源電圧(VDD −VSS )低下と、温度上昇
は(1)から(2)のように出力インピーダンスRou
tを高くする作用があることも示している。
グラフ■は電源電圧(VDD −VSS)印加時のCM
OSを貫通する電流■。
の入力電位Vinによる変化特性を示すもので、動作中
心点に於てピークを有するが中心からはずれるに従って
小さくなっている。
第3図はこの形式の増幅器を例えば時計用の32.76
8K Hz程度の水晶発振回路として用いる場合を示す
ここでXは水晶振動子、C1,C2は移相用ないし周波
数調整用コンデンサである。
この方式は水晶発振子Xのクリスタルインピーダンス値
(以降CI値と称する)が比較的小さい(数1OKΩ
以内)時は時計用として十分実用になる特性を有してい
る。
実用的特性とは、一般に、発振周波数の電源電圧による
変動率(Δf/f−V)が1.0(SeC/day−■
)以下、1.(3(v)での消費電流が5(μA)以下
、発振開始最低電圧1.4M以下、発振開始時間8秒以
内であることを言う。
しかし、水晶発振子XのCI値が100 (KΩ)を越
えると、第3図の回路では上記実用的特性条件を満すこ
とが困難となり、CI値が数100(KΩ)ともなると
、発振させること自体が困難となっていた。
この原因としては第1図のCMOSアナログ増幅器に有
する前述の欠点が影響しているものと考えられる。
以下第2図の特性図を参照しつつ説明する。
先ず動作中心点V。
oc付近における出力インピーダンスRomaxを低く
することが困難であることは、特に発振開始時の水晶振
動子の励振が困難な為発振開始時間が長くなり、出力イ
ンピーダンスRoutの平均値を低くしにくいことは発
振開始電圧が高くなる等の欠点につながっていく。
又、増幅器としての出力インピーダンスRoutの電源
電圧変動が大きい事は発振周波数の電源電圧による変動
率が増大することを意味し、時計用電池として賞月され
る銀電池は軽負荷時比較的放電電圧は一定しているが、
温度特性も製品バラツキも有するので、発振器としての
電源電圧変動は著しい影響を及ぼすこととなる。
このように水晶振動子のCI値が高くなることは移相回
路を含めたフィードバック系の減衰率が大きくなること
を意味するので、上記の様に増幅器の出力インピーダン
スRoutの最大値ないし平均値が高いままであると、
発振が困難となるのは避けられない。
水晶振動子のCI値としてより高い値が許容されること
は、製造上のバラツキを救う上からも、真空パッケージ
をやめることが出来る上からも、ローコスト化に大きく
寄与する事が出来るのは間違いないことであり、高CI
値水晶振動子の場合でも低CI値水晶振動子を従来回路
と組合わせた場合と同等以上の特性が得られる増幅器が
あれば大変好都合である。
本考案は上記比較的高CIの水晶振動子の有効な駆動用
として用いられるのみならず、一般に比較的高利得で、
出力インピーダンス値及びその変動が比較的小さく、低
消費電力の増幅器が必要とされる分野に好適の増幅器を
提供せんとするものである。
本考案の基本的な構成は上記目的を実現する為に第4図
に示す様に高利得特性低消費電力特性を有するCMOS
アナログ増幅器の出力にその出力インピーダンスを下げ
る事を目的として入力インピーダンスが十分高く出力イ
ンピーダンスが十分低いインピーダンス変換器ICを設
けるもので、CMOSの高利得特性が生かされた、低出
力インピーダンス低消費電力の増幅回路を得ることがで
きる。
インピーダンス変換器ICとしては様々な形態のものが
考えられ、第5図にその基本的な形態の数例を示す。
組合わせるべき基本回路がCMOSであるならば、IC
化する場合には同タイプの半導体回路である(a)のM
OS−FETフォロワーが最も作威しやすいであろう。
しかし、インピーダンス変換器としての働きをなすもの
であれば、(b)の様なジャンクションFET9 (C
1,(d)の様なバイポーラトランジスタを用いてもよ
い。
いずれにせよ、CMOSアナログ増幅器の出力インピー
ダンスが高いので、なるべく入力インピーダンスの高い
インピーダンス変換器であることが望ましい。
そのため(C)の工ミッタフォロワの場合はβが出来る
限り大きい事が望ましく、(d)の様にダーリントン接
続してもよい。
また更にはスーパーベータ・トランジスタを使うことも
出来る。
その他どの様な素子を用いようとも、インピーダンス変
換の意味を充分果すものであれば使用出来る。
またFETの場合にはP型、n型エンハンスメント型、
デプレッション型、トランジスタの場合にはp nI)
*n−p−n型とあって種類は異なるが目的に照して最
良の方法にすればよい。
第5図の各方式例の場合は出力部に受動素子としての抵
抗Rを有しているが、これによって第1図の方式の場合
のように出力インピーダンスが純然たる能動素子より構
成される場合に比べて、出力インピーダンスの電源電圧
、温度による変化が大巾に改善されるので好都合となる
なお、出力インピーダンス値そのものも抵抗R,トラン
ジスタの訓によって任意にコントロール出来るが出力イ
ンピーダンスを下げるといっても消費電流が増すのは事
実であるので両者の関連を考慮して設計しなければなら
ない。
第6図は第5図aのMO3FETフォロワーの入力電圧
Vmlと出力電圧Vout、出力インピーダンスRou
t、電源電圧(VDD −VSS )印加時のMOSF
ET及び抵抗Rを貫通する電流I、等の関係を示すもの
である。
図中のグラフ■はMO3FETフォロワーのVin’
−Vout特性で、MO3FET個有のスレジオルト電
圧vthの存在により入力Vin’がVSSからvth
に至る間では出力V outには信号が出てこす、また
フォロワー増幅器の基本原理からして利得は1以上には
ならない。
つまり、CMO3の様に出力Voutの最大値はVDD
に達することは出来ない。
同図中グラフ■はMO3FETフォロワーの出力インピ
ーダンスRoutの出力電位Vout変化に対する変動
の様子をあられすものであり、入力Vin’が電圧VS
Sから電圧vthにいたる迄はMOSFETがピンチオ
フ状態にあるので、出力インピーダンスRoutは出力
抵抗Rそのものであり、入力Vin’が電圧vthを越
えて、電圧VDDに至るに従い、MOSFETのON抵
抗は下っていくので出力インピーダンスRoutは低下
していくことになる。
なお、グラフ■のカーブ(1)を電源電圧(VDD−V
SS)及び常温の時とするカーブ(2)は電源電圧がV
DD −VSSより低くなった場合又は常温より高温に
なった場合にあたり出力インピーダンスが高くなること
を示している。
同図のグラフ■は電源電圧(VDD−VSS)印加時の
MO3FETフォロワーの電源端子VDD及びVSS間
を貫通する電流■、の入力電位Vin’に対する変化特
性を示すもので、入力Vin’が電圧VSSから電圧v
thにいたる迄はMOSFETがピンチオフ状態にある
ので電流IFは殆んど流れない。
しかし入力Vin’が電圧vthを越えて電圧VDDに
至るに従いMOSFETのON抵抗は下っていくので電
流I、は増大していくことになる。
上記の様な特性を有するMO3FETフォロワ回路をC
MOSアナログ増幅器のバッファーとなる様構成した増
幅器回路を第7図に示す。
N′はフォロワ回路を構成するNチャンネルMO3FE
Tである。
ここでCMOSアナログ増幅器の出力端子は次段のMO
Sフォロワの入力端子と共通になっているが説明の便宜
上それぞれVout’、 Vin’と記した。
また、基本CMOSアナログ増幅器の消費電流I、とM
OSフォロワーの消費電流Ipの合計全消費電流をIT
と定めた。
第8図は本回路のCMOSアナログ増幅器の諸特性を示
したもので、グラフ■は入力電位Vinと出力電位Vo
ut’、グラフ■はMOSフォロワーの入力電位Vin
’と出力電位Vout、グラフ■は出力電位Voutと
出力インピーダンスRoutとの関係、グラフ■は入力
電位Vinと各増幅部消費電流■。
9 IF及び全消費電流ITとの諸特性の関係を第2
図の基本CMO3増幅器の特性及び第6図のMO3FE
Tフォロワの特性との比較の上で示している。
同図グラフ■におけるカーブ(1)とグラフ■における
カーブ(3)、またグラフ■におけるカーブ(2)とグ
ラフ■におけるカーブ(4)との関係は第1図の基本C
MO3増幅器において出力インピーダンスRoutを小
さくしようとすれば消費電流ICが増大することを示し
ている。
同図グラフ■におけるカーブ(5)はMOSフォロワー
ドライバを用いることによって出力インピーダンスRo
utが全出力電位にわたって出力抵抗値R以下の値にな
り、また本回路の場合MOSフォロワー出力の動作中心
点は出力電圧がVFO6(Follower oper
ating center)にバイアスされることにな
るが、基本CMO3増幅器の場合の様に出カインピーダ
ンスRoutのピークは動作中心点Vp。
。附近には存在しないことが分る。このことは、本回路
が動作中心点に於ける出力インピーダンスRoutが低
いことが要望される分野に特に有効である事を示してい
る。
また前述の様に第1図の基本CMO3増幅器の場合は出
力インピーダンスを下げたい場合にはP。
NMO3)ランジスタのgmを高<、Vthを下げるし
かなく、これは消費電流を増大するという欠点をまねく
結果となるが本考案回路の方式ではCMOSアナログ増
幅器の出力は、次段のMOSフォロワーのゲート容量の
ドライブを行わせるだけであるから、使用する周波数に
おける周波数特性を悪化させない程度の、十分に高い出
力インピーダンスのCMO3増幅器でよく、その例とし
て同図グラフ■の(2)及びグラフ■の(4)のカーブ
に示す様な特性のものを用いることができる。
つまりCMO3を構成するP、NのMOSトランジスタ
の胛が小さくても、電圧増幅度が低下しない様にするこ
とは容易であって、CMO3増幅器部分の消費電力IC
を大巾に低減出来る。
また第1図の基本CMO3増幅器の場合には前述の様に
出力インピーダンスRoutを構成するものは能動素子
であるP、、NのMOSトランジスタであるため、入出
力電位レベル及び電源電圧、温度等による変動が大きい
という欠点を有する。
しかし、本考案回路の方式では出力インピーダンスRo
utを構成するのはMOSフォロワー回路であって、素
子は受動素子としての抵抗Rが1個増すがこの場合抵抗
の値の変動要素は温度以外になくしかも能動素子として
のMOSトランジスタが1個に減るため、MOSフォロ
ワ回路の出力インピーダンスRoutは入出力電位レベ
ルや電源電圧や温度等による変動を小さく出来る。
次に、MOSフォロワ一部の消費電流Ipについて考察
する。
第8図のグラフ■のカーブ(6)は入力電位Vinの変
化に対するMOSフォロワ一部の消費電流りの変化を示
している。
MOSフォロワ一部の入力電位Vin’が電圧VSSか
ら電圧vthに至る迄にはIFの電流は流れないが、V
in’が電圧vthを越えて電EEVDDに近づくに従
ってIpは増大し、電圧VDDに達した時最大となる。
ここでCMO3増幅器出力電圧Vout’が電JEVD
D値へ飽和をはじめるCMO3増幅器入力電圧Vinを
電圧vsとし、MOSフォロワーの入力電位Vin’が
電圧vthとなるCMO3増幅器入力電圧Vinを電圧
Vth inとすると、入力電圧Vinの変化に対する
消費電流IFの応答は次の様になる。
入力室EEV inが電圧VDDから電圧Vthinの
間は電流I2は流れない。
電圧Vth inから電圧vsに移るにつれて電流ip
は増大し、電圧■8から電圧VSSに至る間は消費電流
■2は一定になる。
ここでCMO3増幅器部の消費電流ICの入力電圧Vi
n変化を第8図のグラフ■のカーブ(4)のようである
とすると、全消費電流ITはIア= I F+Icとし
て同グラフのカーブ(7)のように得られる。
このようにして組合せによってはグラフ■のカーブ(3
)等に比べて充分小さい消費電流とすることも可能とな
る。
なおまた、直線性、大振巾特性が強く要求される用途に
は今迄述べて来た様な単純なMOSフォロワーでは不十
分であるが、第7図に示す様に本回路方式は、出力イン
ピーダンスは高いが比較的直線性と大振巾特性のよい出
力Vout’の取出しも可能であるのでごく軽負荷の駆
動を行わせる場合にはVout’出力を有効に利用出来
るという特長がある。
即ち本方式は出力特性の異なる2つの信号をとり出し利
用出来る。
以上のように、本考案の増幅回路は従来の増幅回路に比
べ、高利得特性を低下させたり、消費電流を増大させる
ことなく、出力インピーダンスの動作中心点における値
及び平均値を低めるまた、電源電圧、温度等の変動の影
響をも小さくすることができる。
従って本考案の増幅回路は電子時計等の水晶発振回路に
於て高CI値水晶振動子を用いた場合にも優れた発振器
特性を与える。
特に発振開始時間発振開始電圧及び発振周波数の電源電
圧変動率を低めることが可能で、低消費電流特性も確保
出来る。
しかも信号取出しも出力端子Vout’を利用すること
によって、大振巾の信号が得られるので次段の整形回路
を極めて簡単である。
第9図はその回路例を示すものである。
図にも明らかなように低出力インピーダンスが要求され
る水晶発振回路部の駆動はMOSフォロワー出力Vou
tで、信号の取り出しは直線性を大振巾特性のよいCM
O3増巾器出力Vout’から、CMO8整形回路In
に導入することによって極めて容易に整形された出力を
得られるようにしている。
以下具体例を述べると次のとおりである。
MOSフォロワ増幅器部のMOSトランジスタN′はn
チャンネル型でβ岬400(μひ/V)、 vth=0
.7(v) (atl μA )のものを用い、抵抗R
は470(KΩ)のものを用いるものとする。
なお水晶振動子Xは公称発振周波数32,768KH2
,CI値が265(KΩ)、コンデンサC0及びC2は
デバイス容量、浮遊容量を含めて、それぞれ19 (p
F)、 81 (pF)であるとする。
ここで、電源電圧(VDD−VSS)= 1.6(v)
、常温25°Cとすると、IP=1.35(μA)=
Io=1.95 (μA)、IT=3.20 (μA)
、発振開始時間5 (sec)、発振開始最低電圧1.
35(v)発振周波数の電源電圧変動率は0.8 (s
ec/day・■)であった。
これは当初に述べた時計用水晶発振器としての実用的条
件を十分に満している。
なお、同一の水晶振動子X及びコンデンサC,,C2の
定数でMOSフォロワーを用いず時計用CMO3増幅器
のみによって駆動した時の同一条件での水晶発振回路と
しての特性は、消費電流5.8(μA)、発振開始時間
40 (SeC)以上、発振開始電圧1.6 (v)、
周波数の電源電圧変動率は2.5(sec/day・■
)であり、実用的条件を満たしていない。
なお、第8図に示した様に本回路のMOSフォロワ一部
のバイアスはCMO3増幅器部のRfによるバイアス設
定によって、自動的にかかることになり、出力の動作中
心点は前述した様に電圧V P O8となる。
この様なバイアスをかけた時のMOSフォロワーの入出
力の波形特性を第10図に示す。
第7図のMOSトランジスタN′のスレジオルト電圧v
thが電源電圧(VDD−VSS)に対して無視出来な
いときのフォロワー入力端子Vin’とフォロワー出力
電圧Voutとの関係を示すグラフがカーブAで、スレ
ジオルト電圧Vthが電源電圧(VDD−VSS)に対
してはるかに小さいか0であるときのグラフがカーブB
である。
CMO3増幅器部のR4によるバイアス設定によりMO
Sフォロワ一部人VDD−VSS 力に電圧()のバイアスが与えられ ま たとするとカーブAの特性を有するMOSフォロワーの
場合、出力Voutの動作中心点はVPOC’となって
、入力Vin’の信号波形を(1)とすると出力Vou
tには(2)の様にやや歪んだ波形が出てくる。
又、カーブBの特性を有するMOSフォロワーの場合、
出力Voutには(3)の様に歪の少ない波形となる。
しかしカーブBの特性のMOSフォロワーは消費電流が
大きくなる傾向になるので常に最適とはいえない。
一方、さほど大振巾は必要でなく波形歪が小さいことが
必要な時は第11図の様にCMO3増幅器とMOSフォ
ロワーとをコンデンサCによって交流結合とし、抵抗R
1及びR2によっテソースフオロワ入力Vin′ニ電圧
(VDD−Vlh)のバイアスをかけることによって5
のような歪の少ない信号波形とすることが可能である。
この場合VoutはVFOC″なる動作中心点を有する
また、第12図に示す様にサブストレートを位をVSS
電位におとし、サブストレート、ソース間に抵抗Rによ
る電圧降下を生じさせると電流制限効果があり抵抗Rは
大きくしなくても消費電流を減らす効果があり有用であ
る。
以上実施例としてCMO3増幅器とMOSフォロワーの
組合せについて述べたが、インピーダンス変換器として
種々あることは前に説明したとおりであり、これらの組
合せについても同様の効果を奏することができる。
なお、また増幅器はCMO3に限らずジャンクション型
FETをもってコンプリメンタリに構成したものでも可
能である。
このように本考案によれば、低消費電力、高利得で、出
力インピーダンス値およびその変動が小さいリニア動作
するコンプリメンタリ−接続トランジスタ増幅器を得る
ことができ、高IC値の水晶振動子を用いた有用な時計
用発振回路等を提供できる。
又、本考案の回路ではCMOSインバータの出力端子に
出力インピーダンスを安定化かつ低減化するインピーダ
ンス変換器としてMO3FETフォロワーを用いたので
、CMOSインバータとの整合性に優れ、更に該CMO
Sインバータの製造に係る同一プロセスにてインピーダ
ンス変換器を作威し得るものである。
従って拡散回数を増やしたり別途マスクを施こしたりす
ること無く容易に同一チップ上において集積化を果すこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のCMOSアナログ増幅器を示す回路図、
第2図は第1図の特性図、第3図は第1図の応用例を示
す回路図、第4図は本考案−実施例のアナログ増幅器を
示す回路図、第5図は第4図の要部構成例を示す回路図
、第6図は第5図(a)の特性図、第7図は本考案の一
実施例を示す具体的な回路図、第8図は第7図の動作を
説明するための特性図、第9図は本考案の応用例を示す
回路図、第10図は第7図の他の特性図、第11図は本
考案の他の実施例を示す回路図、第12図は本考案の更
に他の実施例を示す回路図である。 P・・・・・・PチャンネルMO3)ランジスタ、N・
・・・・・NチャンネルMOSトランジスタ、Rf・・
・・・・バイアス抵抗、IC・・・・・・インピーダン
ス変換器、X・・・0.・水晶振動子、C4,C2・・
曲コンデンサー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 PチャンネルMOSトランジスタ及びNチャンネルMO
    SトランジスタよりなるCMOSインバータと、 該CMOSインバータの出力端子に接続された出力イン
    ピーダンスを安定化かつ低減化するMO3FETフォロ
    ワーのインピーダンス変換器と、 前記CMOSインバータの入力端子と前記インピーダン
    ス変換器の出力端子間に接続された高CI値の水晶振動
    子と、 該高CI値の水晶振動子の両端子にそれぞれ接続された
    移相用ないし周波数調整用コンデンサとを備え、 前記CMOSインバータの入力端子と出力端子間に高抵
    抗値のバイアス抵抗を接続するとともに、CMOSイン
    バータからなる波形整形回路の入力信号を前記CMOS
    インバータの出力端子から導出するようにしてなること
    を特徴とする高IC値水晶発振回路。
JP3321980U 1980-03-13 1980-03-13 高ci値水晶発振回路 Expired JPS6025150Y2 (ja)

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