JPH0618305B2 - 演算増幅回路 - Google Patents
演算増幅回路Info
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- JPH0618305B2 JPH0618305B2 JP60025475A JP2547585A JPH0618305B2 JP H0618305 B2 JPH0618305 B2 JP H0618305B2 JP 60025475 A JP60025475 A JP 60025475A JP 2547585 A JP2547585 A JP 2547585A JP H0618305 B2 JPH0618305 B2 JP H0618305B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、平衡入力型の演算増幅回路に関するものであ
る。
る。
(従来技術とその問題点) 平衡入力型の演算増幅回路として、従来第4図に示すよ
うな演算増幅回路が提案されている(出願番号昭59-202
306号)。
うな演算増幅回路が提案されている(出願番号昭59-202
306号)。
第4図の演算増幅回路では、正相入力端子2に入力され
た信号はMOSFET M2で反転されゲート接地形のMOSFET M8
をとおりMOSFET M9のドレインで、逆相入力端子1に入
力されMOSFET M1で反転されゲート接地形のMOSFET M6を
とおりソース接地形のMOSFET M9で再び反転されM9の
ドレインに現われた逆相入力信号と重なり、出力利得段
のMOSFET M10で反転増幅されて出力される。また、出力
利得段のもう一方のMOSFET M11はゲートをMOSFET M2の
ドレインに接続されてスルーレートを高める役割を果た
している。さらに、周波数補償回路が出力端子とMOSFET
M10のゲートの間、及びMOSFET M9のドレインとゲート
の間の二箇所に設けられて周波数補償を行なっている。
た信号はMOSFET M2で反転されゲート接地形のMOSFET M8
をとおりMOSFET M9のドレインで、逆相入力端子1に入
力されMOSFET M1で反転されゲート接地形のMOSFET M6を
とおりソース接地形のMOSFET M9で再び反転されM9の
ドレインに現われた逆相入力信号と重なり、出力利得段
のMOSFET M10で反転増幅されて出力される。また、出力
利得段のもう一方のMOSFET M11はゲートをMOSFET M2の
ドレインに接続されてスルーレートを高める役割を果た
している。さらに、周波数補償回路が出力端子とMOSFET
M10のゲートの間、及びMOSFET M9のドレインとゲート
の間の二箇所に設けられて周波数補償を行なっている。
この演算増幅回路には次のような欠点が存在する。即
ち、同相入力電圧が電源電圧の負側から正側まで変化し
たとき、負側では入力差動対M1,M2がオフとなり演
算増幅回路として動作しなくなってしまう。第4図の演
算増幅回路と反対の導電性のMOSFETを用いた第5図の演
算増幅回路では同相入力電圧は負側は電源電圧までとれ
るようにすることができるが、正側が電源電圧まで達す
る以前に入力差動対がオフとなり、演算増幅回路として
動作しなくなる。従って、従来技術では平衡入力型の演
算増幅回路として同相入力電圧が負側電源電圧から正側
電源電圧までとれるものを得ることはできない。
ち、同相入力電圧が電源電圧の負側から正側まで変化し
たとき、負側では入力差動対M1,M2がオフとなり演
算増幅回路として動作しなくなってしまう。第4図の演
算増幅回路と反対の導電性のMOSFETを用いた第5図の演
算増幅回路では同相入力電圧は負側は電源電圧までとれ
るようにすることができるが、正側が電源電圧まで達す
る以前に入力差動対がオフとなり、演算増幅回路として
動作しなくなる。従って、従来技術では平衡入力型の演
算増幅回路として同相入力電圧が負側電源電圧から正側
電源電圧までとれるものを得ることはできない。
ところが、演算増幅回路はスイッチド・キャパシタ・フ
ィルタやA/D変換器などの重要な構成要素であり、こ
れらを含んだ符号器や復合器のLSI化が要望されてお
り、一部実現されている。これらのLSI化や、さらに
大規模なシステムのLSI化を考えると、微細化に伴う
トランジスタのラッチアップ耐性の観点から電源電圧は
低下せざるを得ない。それについて許される同相電圧範
囲も減少し、アナログ回路に対する要求は益々厳しくな
っている。従って、扱い得る信号振幅や同相電圧範囲を
少しでも広くとれるデバイスや方式が強く求められてい
る。それに対して従来技術ではその要求にこたえること
ができず、大規模な集積化も困難となる。
ィルタやA/D変換器などの重要な構成要素であり、こ
れらを含んだ符号器や復合器のLSI化が要望されてお
り、一部実現されている。これらのLSI化や、さらに
大規模なシステムのLSI化を考えると、微細化に伴う
トランジスタのラッチアップ耐性の観点から電源電圧は
低下せざるを得ない。それについて許される同相電圧範
囲も減少し、アナログ回路に対する要求は益々厳しくな
っている。従って、扱い得る信号振幅や同相電圧範囲を
少しでも広くとれるデバイスや方式が強く求められてい
る。それに対して従来技術ではその要求にこたえること
ができず、大規模な集積化も困難となる。
(発明の目的) 本発明の目的は、従来の平衡入力型の演算増幅回路では
実現できなかった同相入力電圧範囲が負側電源電圧から
正側電源電圧までとれ、かつ大規模な集積回路化に適し
た平衡入力型の演算増幅回路を提供することにある。
実現できなかった同相入力電圧範囲が負側電源電圧から
正側電源電圧までとれ、かつ大規模な集積回路化に適し
た平衡入力型の演算増幅回路を提供することにある。
(発明の構成) 本発明の演算増幅回路は、ソースが共通に第1の定電流
源を介して第1の定電圧源に接続された第1と第2のMI
SFETからなる第1のMISFET差動対と、ソースが前記第1
のMISFET差動対のソースに共通に接続され逆相入力端子
に第1のソースフォロアを介してゲートが接続されドレ
インが前記第1のMISFETのドレインと共通に接続された
第3のMISFETとソースが前記第1のMISFET差動対のソー
スに共通に接続されゲートが第2のソースフォロアを介
して正相入力端子に接続されドレインが前記第2のMISF
ETのドレインに共通に接続された第4のMISFETとからな
る第2のMOSFET差動対と、前記第1と第3のMISFETの共
通に接続されたドレインと第2の定電圧源との間に接続
された第2の定電流源と、前記第1と第3のMISFETの共
通に接続されたドレインにソースが接続されたゲート接
地形の第5のMOSFETと、前記第5のMISFETのドレインに
ドレインとゲートが共通に接続されソースが前記第1の
定電圧源に接続された第6のMISFETと、前記第2と第4
のMISFETの共通に接続されたドレインと第2の定電圧源
との間に接続された第3の定電流源と、前記第2と第4
のMISFETの共通に接続されたドレインにソースが接続さ
れたゲート接地形の第7のMISFETと、前記第7のMISFET
のドレインにドレインが接続され前記第6のMISFETのゲ
ートにゲートが共通に接続されソースが前記第1の定電
圧源に接続された第8のMISFETと、前記第8のMISFETの
ドレインにゲートが接続されドレインが出力端子に接続
されソースが前記第1の定電圧源に接続された第9のMI
SFETと、前記第7のMISFETのソースにゲートが接続され
ドレインが前記出力端子に接続されソースが前記第2の
定電圧源に接続された第10のMISFETと、出力端子と前
記第8のMISFETのドレインとの間に接続された第1の周
波数補償回路と、前記第8のMISFETドレインと前記第8
のMISFETのゲートとの間に第2の周波数補償回路をもつ
演算増幅回路において、前記第1のソースフォロアの負
荷でもある第4の定電流源と並列に接続された第11の
MISFETのゲートが、前記第2のソースフォロアの負荷で
もある第5の定電流源と並列に接続された第12のMISF
ETのゲートとともに、ゲートがそれぞれ前記正相入力端
子と前記逆相入力端子に接続されドレインが共通に前記
第1の定電圧源に接続されソースが共通に第6の定電流
源を介して前記第2の定電圧源に接続された二つのMISF
ETの共通なソースに接続されていることを特徴として構
成される。
源を介して第1の定電圧源に接続された第1と第2のMI
SFETからなる第1のMISFET差動対と、ソースが前記第1
のMISFET差動対のソースに共通に接続され逆相入力端子
に第1のソースフォロアを介してゲートが接続されドレ
インが前記第1のMISFETのドレインと共通に接続された
第3のMISFETとソースが前記第1のMISFET差動対のソー
スに共通に接続されゲートが第2のソースフォロアを介
して正相入力端子に接続されドレインが前記第2のMISF
ETのドレインに共通に接続された第4のMISFETとからな
る第2のMOSFET差動対と、前記第1と第3のMISFETの共
通に接続されたドレインと第2の定電圧源との間に接続
された第2の定電流源と、前記第1と第3のMISFETの共
通に接続されたドレインにソースが接続されたゲート接
地形の第5のMOSFETと、前記第5のMISFETのドレインに
ドレインとゲートが共通に接続されソースが前記第1の
定電圧源に接続された第6のMISFETと、前記第2と第4
のMISFETの共通に接続されたドレインと第2の定電圧源
との間に接続された第3の定電流源と、前記第2と第4
のMISFETの共通に接続されたドレインにソースが接続さ
れたゲート接地形の第7のMISFETと、前記第7のMISFET
のドレインにドレインが接続され前記第6のMISFETのゲ
ートにゲートが共通に接続されソースが前記第1の定電
圧源に接続された第8のMISFETと、前記第8のMISFETの
ドレインにゲートが接続されドレインが出力端子に接続
されソースが前記第1の定電圧源に接続された第9のMI
SFETと、前記第7のMISFETのソースにゲートが接続され
ドレインが前記出力端子に接続されソースが前記第2の
定電圧源に接続された第10のMISFETと、出力端子と前
記第8のMISFETのドレインとの間に接続された第1の周
波数補償回路と、前記第8のMISFETドレインと前記第8
のMISFETのゲートとの間に第2の周波数補償回路をもつ
演算増幅回路において、前記第1のソースフォロアの負
荷でもある第4の定電流源と並列に接続された第11の
MISFETのゲートが、前記第2のソースフォロアの負荷で
もある第5の定電流源と並列に接続された第12のMISF
ETのゲートとともに、ゲートがそれぞれ前記正相入力端
子と前記逆相入力端子に接続されドレインが共通に前記
第1の定電圧源に接続されソースが共通に第6の定電流
源を介して前記第2の定電圧源に接続された二つのMISF
ETの共通なソースに接続されていることを特徴として構
成される。
(実施例) 次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の回路図である。
この実施例の演算増幅回路は、ソースが共通に第1の定
電流源M5を介して第1の定電圧源の端子5に接続され
た第1と第2のMOSFET M1,M2からなる第1のMOSFET
差動対と、ソースが第1のMOSFET差動対のソースに共通
に接続され逆相入力端子1に第1のソースフォロアMS1
を介してゲートが接続されドレインが第1のMOSFET M1
のドレインと共通に接続された第3のMOSFET M21とソー
スが第1のMOSFET差動対のソースに共通に接続されゲー
トが第2のソースフォロアMS2を介して正相入力端子
2に接続されドレインが第2のMOSFET M2のドレインに
共通に接続された第4のMOSFET M22とからなる第2のMO
SFET差動対と、第1と第3のMOSFET M1,M21の共通に接
続されたドレインと第2の定電圧源の端子4との間に接
続された第2の定電流源M3と、第1と第3のMOSFET M
1,M21の共通に接続されたドレインにソースが接続され
たゲート接地形の第5のMOSFET M6と、第5のMOSFET M
21のドレインにドレインとゲートが共通に接続されソー
スが第1の定電圧源の端子5に接続された第6のMOSFET
M7と、第2と第4のMOSFET M2,M22の共通に接続され
たドレインと第2の定電圧源の端子4との間に接続され
た第3の定電流源M4と、第2と第4のMOSFET M2,M22
の共通に接続されたドレインにソースが接続されたゲー
ト接地形の第7のMOSFET M8と、第7のMOSFET M8のドレ
インにドレインを接続され第6のMOSFET M7のゲートに
ゲートが共通に接続されソースが第1の定電圧源の端子
5に接続された第8のMOSFET M9と、第8のMOSFET M9の
ドレインにゲートが接続されドレインが出力端子に接続
されソースが第1の定電圧源の端子5に接続された第9
のMOSFET M10と、第7のMOSFET M8のソースにゲートが
接続されドレインが出力端子に接続されソースが第2の
定電圧源の端子4に接続された第10のMOSFET M11と、
出力端子と第8のMOSFET M8のドレインとの間に接続さ
れたMOSFET MR1と容量Cc1から成る第1の周波数補償回
路と、第8のMOSFET M9のドレインと第8のMOSFET M9の
ゲートとの間にMOSFET MR2と容量Cc2から成る第2の周
波数補償回路をもつ演算増幅回路において、第1のソー
スフォロアMS1の負荷でもある第4の定電流源MS
10と並列に接続された第11のMOSFET M11のゲート
が、第2のソースフォロアMS2の負荷でもある第5の
定電流源MS20と並列に接続された第12のMOSFET M
21のゲートとともに、ゲートがそれぞれ正相入力端子2
と逆相入力端子1に接続されドレインが共通に第1の定
電圧源の端子5に接続されソースが共通に第6の定電圧
源MC3を介して第2の定電圧源の端子4に接続された
二つのMOSFET MC1,MC2の共通のソースに接続されるこ
とにより構成されている。
電流源M5を介して第1の定電圧源の端子5に接続され
た第1と第2のMOSFET M1,M2からなる第1のMOSFET
差動対と、ソースが第1のMOSFET差動対のソースに共通
に接続され逆相入力端子1に第1のソースフォロアMS1
を介してゲートが接続されドレインが第1のMOSFET M1
のドレインと共通に接続された第3のMOSFET M21とソー
スが第1のMOSFET差動対のソースに共通に接続されゲー
トが第2のソースフォロアMS2を介して正相入力端子
2に接続されドレインが第2のMOSFET M2のドレインに
共通に接続された第4のMOSFET M22とからなる第2のMO
SFET差動対と、第1と第3のMOSFET M1,M21の共通に接
続されたドレインと第2の定電圧源の端子4との間に接
続された第2の定電流源M3と、第1と第3のMOSFET M
1,M21の共通に接続されたドレインにソースが接続され
たゲート接地形の第5のMOSFET M6と、第5のMOSFET M
21のドレインにドレインとゲートが共通に接続されソー
スが第1の定電圧源の端子5に接続された第6のMOSFET
M7と、第2と第4のMOSFET M2,M22の共通に接続され
たドレインと第2の定電圧源の端子4との間に接続され
た第3の定電流源M4と、第2と第4のMOSFET M2,M22
の共通に接続されたドレインにソースが接続されたゲー
ト接地形の第7のMOSFET M8と、第7のMOSFET M8のドレ
インにドレインを接続され第6のMOSFET M7のゲートに
ゲートが共通に接続されソースが第1の定電圧源の端子
5に接続された第8のMOSFET M9と、第8のMOSFET M9の
ドレインにゲートが接続されドレインが出力端子に接続
されソースが第1の定電圧源の端子5に接続された第9
のMOSFET M10と、第7のMOSFET M8のソースにゲートが
接続されドレインが出力端子に接続されソースが第2の
定電圧源の端子4に接続された第10のMOSFET M11と、
出力端子と第8のMOSFET M8のドレインとの間に接続さ
れたMOSFET MR1と容量Cc1から成る第1の周波数補償回
路と、第8のMOSFET M9のドレインと第8のMOSFET M9の
ゲートとの間にMOSFET MR2と容量Cc2から成る第2の周
波数補償回路をもつ演算増幅回路において、第1のソー
スフォロアMS1の負荷でもある第4の定電流源MS
10と並列に接続された第11のMOSFET M11のゲート
が、第2のソースフォロアMS2の負荷でもある第5の
定電流源MS20と並列に接続された第12のMOSFET M
21のゲートとともに、ゲートがそれぞれ正相入力端子2
と逆相入力端子1に接続されドレインが共通に第1の定
電圧源の端子5に接続されソースが共通に第6の定電圧
源MC3を介して第2の定電圧源の端子4に接続された
二つのMOSFET MC1,MC2の共通のソースに接続されるこ
とにより構成されている。
次に、この実施例の動作について説明する。
入力信号は、入力端子1からMOSFET M1,M2から成る第
1のMOSFET差動対に印加されると共にソースフォロァM
S1,MS2を通してMOSFET M21,M22から成る第2のM
OSFET差動対にも印加される。ここで同相入力電圧をV
INとするとVIN=VSS(VSSは負側電源電圧,またVDD
正側電源電圧とする)の時は第1のMOSFET差動対M1,
M2がオフとなるが、第2のMOSFET差動対M21,M
22はソースフォロアMS1,MS2によってレベル・
シフトされてオンとなっているので、ソースフォロアM
S1,MS2によってレベルシフトされた入力信号が第
2のMOSFET差動対M21,M22に印加され、演算増幅
回路として差動する。同相入力電圧が上昇してソースフ
ォロアMS1,MS2がオフとなるときは、第2のMOSF
ET差動対M21,M22に流れる電流を減少させ第1の
MOSFET差動対M1,M2にも電流が流れて動作するよう
にMC1〜MC3,MS10,MS11,MS20,MS21のMOSFETで調整を行い
同相入力電圧がVDDのままで変化しても演算増幅回路と
して動作するようにできる。即ち、同相入力電圧がVSS
からVDDまで変化しても、第1のMOSFET差動対M1,M
2かあるいは第2のMOSFET差動対M21,M22の少な
くとも一方の差動対が動作し、正相入力信号はM2ある
いはM22あるいはその両方で反転されM8を通りM9の
ドレインで、M1あるいはM21あるいはその両方で反
転しM6を通りM9で再び反転してM9のドレインに現
れた逆相入力信号と重なり、M10で反転増幅されて出
力される。従って、第1図の演算増幅回路は、同相入力
電圧範囲がVSSからVDDまでとれる入力平衡型の演算増幅
回路として働く。
1のMOSFET差動対に印加されると共にソースフォロァM
S1,MS2を通してMOSFET M21,M22から成る第2のM
OSFET差動対にも印加される。ここで同相入力電圧をV
INとするとVIN=VSS(VSSは負側電源電圧,またVDD
正側電源電圧とする)の時は第1のMOSFET差動対M1,
M2がオフとなるが、第2のMOSFET差動対M21,M
22はソースフォロアMS1,MS2によってレベル・
シフトされてオンとなっているので、ソースフォロアM
S1,MS2によってレベルシフトされた入力信号が第
2のMOSFET差動対M21,M22に印加され、演算増幅
回路として差動する。同相入力電圧が上昇してソースフ
ォロアMS1,MS2がオフとなるときは、第2のMOSF
ET差動対M21,M22に流れる電流を減少させ第1の
MOSFET差動対M1,M2にも電流が流れて動作するよう
にMC1〜MC3,MS10,MS11,MS20,MS21のMOSFETで調整を行い
同相入力電圧がVDDのままで変化しても演算増幅回路と
して動作するようにできる。即ち、同相入力電圧がVSS
からVDDまで変化しても、第1のMOSFET差動対M1,M
2かあるいは第2のMOSFET差動対M21,M22の少な
くとも一方の差動対が動作し、正相入力信号はM2ある
いはM22あるいはその両方で反転されM8を通りM9の
ドレインで、M1あるいはM21あるいはその両方で反
転しM6を通りM9で再び反転してM9のドレインに現
れた逆相入力信号と重なり、M10で反転増幅されて出
力される。従って、第1図の演算増幅回路は、同相入力
電圧範囲がVSSからVDDまでとれる入力平衡型の演算増幅
回路として働く。
次に、同相入力電圧がVSSからVDDまで変化したときのソ
ースフォロア及びそのバイアス回路の動作について説明
する。MOSFET MC1のゲートは逆相入力端子1に、MOSFET
MC2のゲートは正相入力端子2に接続され、MC1,M
C2のソースは共通に接続されて定電流源として働いて
いるMOSFET MC3に接続されているので、MC1,MC2の共通
なソースにおける電位VCは入力端子1と2に加わってい
る同相入力電圧VINで決定される。入力端子2と1の間
に差動入力信号が加わった時はVCは変化しない。M
C1,MC2のしきい値電圧をVTPC,MC1を流れる電
流をIC,MC1の素子定数をKCとすると次のように表わ
される。
ースフォロア及びそのバイアス回路の動作について説明
する。MOSFET MC1のゲートは逆相入力端子1に、MOSFET
MC2のゲートは正相入力端子2に接続され、MC1,M
C2のソースは共通に接続されて定電流源として働いて
いるMOSFET MC3に接続されているので、MC1,MC2の共通
なソースにおける電位VCは入力端子1と2に加わってい
る同相入力電圧VINで決定される。入力端子2と1の間
に差動入力信号が加わった時はVCは変化しない。M
C1,MC2のしきい値電圧をVTPC,MC1を流れる電
流をIC,MC1の素子定数をKCとすると次のように表わ
される。
MS11,MS21のゲートソース間電圧は−(VDD−VC)で
あるからMS11,MS21を流れる電流はMS11,
MS12のしきい値電圧をVTPOとすると で表わされ、VIN=VSSの時最大となりVINが上昇するに
従って単調に減少し、(VDD−VC)が|VTPO|より小さ
くなるとMS11,MS21はカットオフとなる。従っ
てソースフォロアMS1を流れる電流IS1はMS10と
MS11を流れる電流の和、MS2を流れる電流IS2は
MS20とMS21を流れる電流の和であるから、VIN
=VSSの時IS1,IS2は最大となりVINが上昇するにつれて
減少しMC1,MC2がオフとなったあとはそれぞれM
S10,MS20を流れる電流だけがMS1,MS2を
流れ最小となる。
あるからMS11,MS21を流れる電流はMS11,
MS12のしきい値電圧をVTPOとすると で表わされ、VIN=VSSの時最大となりVINが上昇するに
従って単調に減少し、(VDD−VC)が|VTPO|より小さ
くなるとMS11,MS21はカットオフとなる。従っ
てソースフォロアMS1を流れる電流IS1はMS10と
MS11を流れる電流の和、MS2を流れる電流IS2は
MS20とMS21を流れる電流の和であるから、VIN
=VSSの時IS1,IS2は最大となりVINが上昇するにつれて
減少しMC1,MC2がオフとなったあとはそれぞれM
S10,MS20を流れる電流だけがMS1,MS2を
流れ最小となる。
また、ソースフォロアでレベルシフトされる電圧△VS1
は で与えられる(VTPSはMS1,MS2のしきい値電圧、
ISはMS1,MS2を流れる電流である)。(3)式には
|VTPS|の項が含まれているのでMS1,MS2の基板
をVSSに接続しておけばMOSFETの基板効果のため、|VTPS
|はVIN=VSSの時最大となり、VINが上昇するにつれて減
少する。従って(3)式の二つの項の両方ともVINが上昇す
ると減少する。
は で与えられる(VTPSはMS1,MS2のしきい値電圧、
ISはMS1,MS2を流れる電流である)。(3)式には
|VTPS|の項が含まれているのでMS1,MS2の基板
をVSSに接続しておけばMOSFETの基板効果のため、|VTPS
|はVIN=VSSの時最大となり、VINが上昇するにつれて減
少する。従って(3)式の二つの項の両方ともVINが上昇す
ると減少する。
従ってソースフォロアでレベル・シフトされる電位差△
VS1はVIN=VSSの時最大で、VINが上昇するにつれて電流
の減少に伴う分と基板効果による分とで減少する。ただ
し、必ずしもMS1,MS2の基板はVSSに接続する必
要はなく、基板効果による減少の分がなくとも、電流の
減少による分だけ所望のΔVS1の減少を得ることがで
き、その場合でも以下に述べることは変わらない。VIN
が(VDD−|VTPO|)近くになるとMS1,MS2のソ
ース電圧VS1が飽和してきてVDD近くになり、さらにVIN
が上昇してMS1,MS2がオフとなるとVS1=VDDとな
る。M5が二つの入力差動対の定電流源として働いてい
るのでM1,M2がオフのときM21,M22のしきい
値電圧をVT2,差動対の共通なソース電圧をVS,M5の素
子定数をK5,M5に流れる電流をI5とすると、 従ってVINが変化したときのVIN−VSの変化分△(VIN−V
S)は △(VIN−VS)=−△(△VS1)+△VT2 …(5) となり、VINが上昇したとき、△VS1は減少し、VT2は上
昇するので(VIN−VS)はVINの上昇と共に増大する。従
ってVINが上昇してVS1がVDDに飽和するようになるVINの
値よりも低いVINの値で(VIN−VS)がM1,M2のしき
い値電圧を越えてM1,M2がオンとなるようにM
S1,MS11,MS21などの素子寸法を決めてやれ
ば、同相入力電圧がVSSからVDDまで変化しても差動増幅
回路として動作する。
VS1はVIN=VSSの時最大で、VINが上昇するにつれて電流
の減少に伴う分と基板効果による分とで減少する。ただ
し、必ずしもMS1,MS2の基板はVSSに接続する必
要はなく、基板効果による減少の分がなくとも、電流の
減少による分だけ所望のΔVS1の減少を得ることがで
き、その場合でも以下に述べることは変わらない。VIN
が(VDD−|VTPO|)近くになるとMS1,MS2のソ
ース電圧VS1が飽和してきてVDD近くになり、さらにVIN
が上昇してMS1,MS2がオフとなるとVS1=VDDとな
る。M5が二つの入力差動対の定電流源として働いてい
るのでM1,M2がオフのときM21,M22のしきい
値電圧をVT2,差動対の共通なソース電圧をVS,M5の素
子定数をK5,M5に流れる電流をI5とすると、 従ってVINが変化したときのVIN−VSの変化分△(VIN−V
S)は △(VIN−VS)=−△(△VS1)+△VT2 …(5) となり、VINが上昇したとき、△VS1は減少し、VT2は上
昇するので(VIN−VS)はVINの上昇と共に増大する。従
ってVINが上昇してVS1がVDDに飽和するようになるVINの
値よりも低いVINの値で(VIN−VS)がM1,M2のしき
い値電圧を越えてM1,M2がオンとなるようにM
S1,MS11,MS21などの素子寸法を決めてやれ
ば、同相入力電圧がVSSからVDDまで変化しても差動増幅
回路として動作する。
第2図は本発明の第2の実施例の回路図である。この第
2の実施例は、第1の実施例の演算増幅回路のNチャネ
ルとPチャネルのMOSFETを入れ換えたもので、原理的に
は第1図の実施例と同じである。VINがVDDの時はM1,
M2がオフとなるがソースフォロアでレベル・シフトさ
れているM21,M22が入力差動対として動作し、V
INがVSSではM1,M2が入力差動対として動作する。
従ってVSSからVDDまで同相入力電圧が変化しても演算増
幅回路として動作する。第3図は本発明の第3の実施例
の回路図である。
2の実施例は、第1の実施例の演算増幅回路のNチャネ
ルとPチャネルのMOSFETを入れ換えたもので、原理的に
は第1図の実施例と同じである。VINがVDDの時はM1,
M2がオフとなるがソースフォロアでレベル・シフトさ
れているM21,M22が入力差動対として動作し、V
INがVSSではM1,M2が入力差動対として動作する。
従ってVSSからVDDまで同相入力電圧が変化しても演算増
幅回路として動作する。第3図は本発明の第3の実施例
の回路図である。
この第3の実施例は、周波数補償回路が第1図の演算増
幅回路の中の周波数補償回路と異なっているだけでその
他の構成については第1図の演算増幅回路と同じであ
り、原理的にも同じである。
幅回路の中の周波数補償回路と異なっているだけでその
他の構成については第1図の演算増幅回路と同じであ
り、原理的にも同じである。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明によれば、同相入力
電圧範囲が負側淵源電圧から正側電源電圧までとれ、V
LSI技術の進展に伴って低下せざるを得ない電源電圧
と共に減少する同相入力範囲を飛躍的に増加させること
が可能となる平衡入力型の演算増幅器が得られる。
電圧範囲が負側淵源電圧から正側電源電圧までとれ、V
LSI技術の進展に伴って低下せざるを得ない電源電圧
と共に減少する同相入力範囲を飛躍的に増加させること
が可能となる平衡入力型の演算増幅器が得られる。
第1図乃至第3図はそれぞれ本発明の第1乃至第3の実
施例の回路図、第4図及び第5図はそれぞれ従来の演算
増幅回路の第1及び第2の例の回路図である。 1……逆相入力端子、2……正相入力端子、3……出力
端子、4……正側電源端子(第2の定電圧源端子)、5
……負側電源端子(第1の定電圧電源端子)、6〜8…
…定電圧バイアス点、Cc1,Cc2……周波数補償容量、M
1〜M22,MC1〜MC3,MR1〜MR2,MS1〜MS21……MOSFE
T。
施例の回路図、第4図及び第5図はそれぞれ従来の演算
増幅回路の第1及び第2の例の回路図である。 1……逆相入力端子、2……正相入力端子、3……出力
端子、4……正側電源端子(第2の定電圧源端子)、5
……負側電源端子(第1の定電圧電源端子)、6〜8…
…定電圧バイアス点、Cc1,Cc2……周波数補償容量、M
1〜M22,MC1〜MC3,MR1〜MR2,MS1〜MS21……MOSFE
T。
Claims (1)
- 【請求項1】ソースが共通に第1の定電流源を介して第
1の定電圧源に接続された第1と第2のMISFETからなる
第1のMISFET差動対と、ソースが前記第1のMISFET差動
対のソースに共通に接続され逆相入力端子に第1のソー
スフォロアを介してゲートが接続されドレインが前記第
1のMISFETのドレインと共通に接続された第3のMISFET
とソースが前記第1のMISFET差動対のソースに共通に接
続されゲートが第2のソースフォロアを介して正相入力
端子に接続されドレインが前記第2のMISFETのドレイン
に共通に接続された第4のMISFETとからなる第2のMISF
ET差動対と、前記第1と第3のMISFETの共通に接続され
たドレインと第2の定電圧源との間に接続された第2の
定電流源と、前記第1と第3のMISFETの共通に接続され
たドレインにソースが接続されたゲート接地形の第5の
MISFETと、前記第5のMISFETのドレインにドレインとゲ
ートが共通に接続されソースが前記第1の定電圧源に接
続された第6のMISFETと、前記第2と第4のMISFETの共
通に接続されたドレインと第2の定電圧源との間に接続
された第3の定電流源と、前記第2と第4のMISFETの共
通に接続されたドレインにソースが接続されたゲート接
地形の第7のMISFETと、前記第7のMISFETのドレインに
ドレインが接続され前記第6のMISFETのゲートにゲート
が共通に接続されソースが前記第1の定電圧源に接続さ
れた第8のMISFETと、前記第8のMISFETのドレインにゲ
ートが接続されドレインが出力端子に接続されソースが
前記第1の定電圧源に接続された第9のMISFETと、前記
第7のMISFETのソースにゲートが接続されドレインが前
記出力端子に接続されソースが前記第2の定電圧源に接
続された第10のMISFETと、前記出力端子と前記第8の
MISFETのドレインとの間に接続された第1の周波数補償
回路と、前記第8のMISFETのドレインと前記第8のMISF
ETのゲートとの間に第2の周波数補償回路をもつ演算増
幅回路において、前記第1のソースフォロアの負荷でも
ある第4の定電流源と並列に接続された第11のMISFET
のゲートが、前記第2のソースフォロアの負荷でもある
第5の定電流源と並列に接続された第12のMISFETのゲ
ートとともに、ゲートがそれぞれ前記正相入力端子と前
記逆相入力端子に接続されドレインが共通に前記第1の
定電圧源に接続されソースが共通に第6の定電流源を介
して前記第2の定電圧源に接続された二つのMISFETの共
通なソースに接続されていることを特徴とする演算増幅
回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60025475A JPH0618305B2 (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 演算増幅回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60025475A JPH0618305B2 (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 演算増幅回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61186009A JPS61186009A (ja) | 1986-08-19 |
JPH0618305B2 true JPH0618305B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=12167063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60025475A Expired - Lifetime JPH0618305B2 (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 演算増幅回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618305B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4797631A (en) * | 1987-11-24 | 1989-01-10 | Texas Instruments Incorporated | Folded cascode amplifier with rail-to-rail common-mode range |
JPH04120907A (ja) * | 1990-09-12 | 1992-04-21 | Fujitsu Ltd | オペアンプ回路 |
JP4782471B2 (ja) * | 2005-05-24 | 2011-09-28 | オンセミコンダクター・トレーディング・リミテッド | レギュレータ回路 |
WO2006126436A1 (ja) * | 2005-05-26 | 2006-11-30 | Thine Electronics, Inc. | 信号変換回路 |
JP5022789B2 (ja) | 2007-06-27 | 2012-09-12 | ザインエレクトロニクス株式会社 | 信号変換回路及びレール・ツー・レール回路 |
-
1985
- 1985-02-13 JP JP60025475A patent/JPH0618305B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61186009A (ja) | 1986-08-19 |
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