JP2005242763A - 文書校正装置、文書校正方法および文書校正プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】紙文書に行った校正内容を電子文書に反映させる。
【解決手段】文書校正装置は、作成された電子文書を保存するとともに、この電子文書を画像データに変換して可視化する電子文書制御手段12と、電子文書制御手段12からの指令に基づいて用紙50上に画像データを印刷する際に、複数のICタグ52に対して画像データを記憶させる画像データ印刷・記憶手段22と、複数のICタグ52に記憶された画像データをICタグ52ごとに操作することにより、用紙50上に印刷された文書に対して校正指示を与える校正指示手段42と、校正指示手段42によって操作された画像データの内容を複数のICタグ52から取得することにより、校正指示の内容を読み取る校正内容読取手段32と、を有している。電子文書制御手段12は、校正指示された画像データに基づいて、元データである電子文書を改訂する。
【選択図】図1
【解決手段】文書校正装置は、作成された電子文書を保存するとともに、この電子文書を画像データに変換して可視化する電子文書制御手段12と、電子文書制御手段12からの指令に基づいて用紙50上に画像データを印刷する際に、複数のICタグ52に対して画像データを記憶させる画像データ印刷・記憶手段22と、複数のICタグ52に記憶された画像データをICタグ52ごとに操作することにより、用紙50上に印刷された文書に対して校正指示を与える校正指示手段42と、校正指示手段42によって操作された画像データの内容を複数のICタグ52から取得することにより、校正指示の内容を読み取る校正内容読取手段32と、を有している。電子文書制御手段12は、校正指示された画像データに基づいて、元データである電子文書を改訂する。
【選択図】図1
Description
本発明は、用紙上に印刷された文書の校正作業を支援するための文書校正装置、文書校正方法および文書校正プログラムに関するものであり、特に、印刷対象となる用紙に複数埋め込まれたICタグを用いるものである。
例えば、コンピュータやワープロなどを用いて作成された電子文書の校正作業については、従来から、(1)コンピュータなどの電子文書編集機能を用いて、ディスプレイ画面上で電子文書の内容を確認しながら校正を行って電子文書を改訂する方法と、(2)電子文書の内容をプリンタなどの印刷手段によって紙に印刷し、この紙面上に手書きで修正を書き入れながら校正を行い、その後、コンピュータの電子文書編集機能を用いて、紙面上の手書き修正記録を見ながら電子文書を改訂する方法、の2通りが行われてきた。
しかしながら、(1)コンピュータなどの電子文書編集機能を用いて、ディスプレイ画面上で電子文書の内容を確認しながら校正を行って電子文書を改訂する方法では、校正内容を直ちに電子文書に反映させることができる反面、ディスプレイ画面に表示できる文書量に限りがあるため、一覧性に劣り、複数の文書を参照したり、同じ文書内であっても離れた複数の箇所を参照しながら校正作業を行ったりする場合に、作業性に劣るという問題が存在していた。
一方、(2)電子文書の内容をプリンタなどの印刷手段によって紙に印刷し、この紙面上に手書きで修正を書き入れながら校正を行い、その後、コンピュータの電子文書編集機能を用いて、紙面上の手書き修正記録を見ながら電子文書を改訂する方法では、上述した(1)の方法と比較すると一覧性に優れているのであるが、校正内容を再度コンピュータで打ち込まなければならないという操作が発生するため、非常に手間がかかってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、電子文書を用紙に印刷してから校正作業を行う際の利点である一覧性を維持するとともに、校正内容を元の電子文書に簡易に反映することが可能な文書校正装置、文書校正方法および文書校正プログラムを提供することを目的とするものである。
なお、上述した目的を達成するために、本発明ではICタグを用いることとした。このICタグとは、大きさが1ミリ角以下という胡麻粒大のIC(集積回路)チップに情報を記録したり、無線電波で読み出しを行ったりすることが可能な小さなタグ(荷札)のことである。ICタグは、小さな取り付けスペースがあれば容易に導入でき、複製・偽造が困難という特長をもっている。ICタグが付けられた複数の対象物の情報を一括読み取りすることも可能で、また、電波で交信するために汚れ・ほこり等の影響を最小限に抑えることができる。しかも、アンテナ側からの非接触電力伝送で動作するため、電源が不要になっている。
ちなみに、ICタグを紙に埋め込んで利用する技術については、種々開示されており、例えば、上記特許文献1には、用紙自身に識別子(ICタグ)を付しておき、用紙レベルで書類の管理を行う技術が開示されている。
本発明に係る文書校正装置は、複数のICタグが埋め込まれた用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えることにより、前記文書の元データである電子文書を改訂することができる装置であって、作成された電子文書を保存するとともに、前記電子文書を画像データに変換して可視化する電子文書制御手段と、前記電子文書制御手段からの指令に基づいて前記用紙上に前記画像データを印刷する際に、前記複数のICタグに対して前記画像データを記憶させる画像データ印刷・記憶手段と、前記複数のICタグに記憶された画像データをICタグごとに操作することにより、用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与える校正指示手段と、前記校正指示手段によって操作された画像データの内容を前記複数のICタグから取得することにより、校正指示の内容を読み取る校正内容読取手段と、を有し、前記校正内容読取手段によって読み取られる校正指示された画像データに基づいて、前記電子文書制御手段は前記文書の元データである電子文書を改訂するようにしたことを特徴とする。
このような本発明に係る文書校正装置において、前記複数のICタグは、印刷される文書を構成するうちの1文字が占める領域に対して少なくとも1個の密度で前記用紙に埋め込まれており、かかる領域ごとに埋め込まれた少なくとも1個のICタグは、埋め込まれた領域に印刷される画像データを記憶することが可能である。
また、本発明に係る文書校正装置において、前記校正指示手段が行うICタグごとの前記操作は、ICタグごとに記憶された画像データの読み取り、書き込み、複写および消去を含む処理であることとすることができる。
さらに、本発明に係る文書校正装置において、前記校正指示手段は、前記操作の内容に応じて異なる塗料を前記用紙上に付与することが可能なマーキング機能を有していることとすることが好適である。
本発明に係る文書校正方法は、複数のICタグが埋め込まれた用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えることにより、前記文書の元データである電子文書を改訂することができる文書校正装置を、コンピュータを用いて動作させる際に用いられる方法であって、コンピュータに、記憶部に保存されている電子文書を画像データに変換して可視化させる電子文書可視化ステップと、前記可視化された画像データを用紙上に印刷させるとともに、前記複数のICタグに対して前記画像データを記憶させる画像データ印刷・記憶ステップと、前記複数のICタグに記憶された画像データをICタグごとに操作させることにより、用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えさせる校正指示ステップと、前記校正指示ステップによって操作された画像データの内容を前記複数のICタグから取得させることにより、校正指示の内容を読み取らせる校正内容読取ステップと、前記校正内容読取ステップによって読み取られる校正指示された画像データに基づいて、前記文書の元データである電子文書を改訂させる電子文書改訂ステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする。
このような本発明に係る文書校正方法において、前記複数のICタグは、印刷される文書を構成するうちの1文字が占める領域に対して少なくとも1個の密度で前記用紙に埋め込まれており、かかる領域ごとに埋め込まれた少なくとも1個のICタグは、埋め込まれた領域に印刷される画像データを記憶することが可能である。
また、本発明に係る文書校正方法において、前記校正指示ステップにおいて行われるICタグごとの前記操作は、ICタグごとに記憶された画像データの読み取り、書き込み、複写および消去を含む処理であることとすることができる。
さらに、本発明に係る文書校正方法において、前記校正指示ステップは、前記操作の内容に応じて異なる塗料を前記用紙上に付与させるマーキング処理を含むこととすることが好適である。
本発明に係る文書校正プログラムは、複数のICタグが埋め込まれた用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えることにより、前記文書の元データである電子文書を改訂することができる文書校正装置を、コンピュータを用いて動作させる際に用いられるプログラムであって、コンピュータに、記憶部に保存されている電子文書を画像データに変換して可視化させる電子文書可視化ステップと、前記可視化された画像データを用紙上に印刷させるとともに、前記複数のICタグに対して前記画像データを記憶させる画像データ印刷・記憶ステップと、前記複数のICタグに記憶された画像データをICタグごとに操作させることにより、用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えさせる校正指示ステップと、前記校正指示ステップによって操作された画像データの内容を前記複数のICタグから取得させることにより、校正指示の内容を読み取らせる校正内容読取ステップと、前記校正内容読取ステップによって読み取られる校正指示された画像データに基づいて、前記文書の元データである電子文書を改訂させる電子文書改訂ステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする。
このような本発明に係る文書校正プログラムにおいて、前記複数のICタグは、印刷される文書を構成するうちの1文字が占める領域に対して少なくとも1個の密度で前記用紙に埋め込まれており、かかる領域ごとに埋め込まれた少なくとも1個のICタグは、埋め込まれた領域に印刷される画像データを記憶することが可能である。
また、本発明に係る文書校正プログラムにおいて、前記校正指示ステップにおいて行われるICタグごとの前記操作は、ICタグごとに記憶された画像データの読み取り、書き込み、複写および消去を含む処理であることとすることができる。
さらに、本発明に係る文書校正プログラムにおいて、前記校正指示ステップは、前記操作の内容に応じて異なる塗料を前記用紙上に付与させるマーキング処理を含むこととすることが好適である。
なお上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
本発明によれば、電子文書を用紙に印刷してから校正作業を行う際の利点である一覧性を維持するとともに、校正内容を元の電子文書に簡易に反映することが可能な文書校正装置、文書校正方法および文書校正プログラムを提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る文書校正装置の全体構成を示したブロック図である。また、図2は、第1の実施形態に係る文書校正装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
図1は、第1の実施形態に係る文書校正装置の全体構成を示したブロック図である。また、図2は、第1の実施形態に係る文書校正装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る文書校正装置は、電子文書制御手段12、画像データ印刷・記憶手段22、校正指示手段42および校正内容読取手段32とから構成されている。また、本実施形態係る文書校正装置は、複数のICタグ52が埋め込まれた用紙50を使用する。
電子文書制御手段12は、記憶部14と画像データ生成部16とを有している装置であって、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと記す)10とすることが好適である。文書校正装置の利用者は、電子文書制御手段12が備える文書作成機能を利用して電子文書を作成することができ、作成された電子文書は、記憶部14に保存することが可能となっている。また、画像データ生成部16では、記憶部14に保存された電子文書を画像データに変換し、可視化することができる。このようにして生成された画像データについては、電子文書制御手段12によって、印刷指令とともに画像データ印刷・記憶手段22に送信することが可能となっている。
画像データ印刷・記憶手段22は、例えば、プリンタ20であって、電子文書制御手段12から送信されてくる印刷指令と画像データに基づいて、用紙50上に画像データを印刷することが可能である。また、画像データ印刷・記憶手段22は、用紙50上に画像データを印刷する際に、用紙50に埋め込まれた複数のICタグ52に対して、電子文書制御手段12から送信されてきた画像データを記憶させることができるようになっている。
ここで、本実施形態に係る文書校正装置が使用する用紙50について、図3、図4Aおよび図4Bを用いて詳細に説明する。図3に示される通り、用紙50上には、多数のICタグ52が埋め込まれている。ICタグ52のそれぞれは、所定の領域に印刷される画像データの画像情報を記憶するように埋め込まれており、例えば、符号52aで示されるICタグは、符号53で示される網掛けの領域に印刷される画像データを記憶するようになっており、符号52bで示されるICタグは、符号54で示される網掛けの領域に印刷される画像データを記憶するようになっている。
ICタグ52の設置個数については、印刷される文書を構成するうちの1文字が占める領域に対して少なくとも1個の密度で用紙50に埋め込まれるようにすることが好適である。すなわち、図3における符号53で示される網掛けの領域に印刷されている「あ」の文字に対する符号52aで示されるICタグのごとくである。したがって、符号53で示される網掛けの領域に設置されるICタグ52aが記憶する画像データは、「あ」の文字の全てを表す画像データ53aである(図4A参照)。
また、ICタグ52は、印刷される文書を構成するうちの1文字が占める領域に対して少なくとも1個の密度で用紙50に埋め込まれていればよいので、符号54で示される網掛けの領域に印刷される「あ」の文字のように、複数のICタグ52,52bの領域を占めるように印刷することも可能である。この場合、符号54で示される網掛けの領域に設置されるICタグ52bが記憶する画像データは、「あ」の文字の一部分の画像データ54aとなる(図4B参照)。
以上のようにして用紙50上に印刷されるとともに、用紙50に埋め込まれた複数のICタグ52に記憶された画像データは、校正指示手段42によって校正指示を受けることになる。校正指示手段42には、例えば、ICタグ52に対してデータの読み取りや書き込み、複写、消去などができる電子ペン40を採用することが好適である。
この校正指示手段42は、ICタグ52に記憶された画像データをICタグ52ごとに操作することにより、用紙50上に印刷された文書に対して校正指示を与えることができるようになっている。校正指示手段42が行うICタグ52ごとの操作とは、具体的には、ICタグ52ごとに記憶された画像データの読み取り、書き込み、複写および消去を行う操作のことであり、例えば、文書の一部分を削除したい場合には、電子ペン40を削除モードにした状態で削除対象となる文字上をペン先でなぞることにより、この削除対象となった文字が記憶されているICタグ52の記憶データを消去することができる。
また、文書の一部分を移動したい場合には、例えば、電子ペン40を削除モードにした状態で移動対象となる文字上をペン先でなぞり、いったん移動対象となった文字が記憶されていたICタグ52の記憶データを消去し、電子ペン40にこのデータを保持しておく。続いて、電子ペン40を貼付モードにした状態で移動先となる場所をペン先で指示し、移動先のICタグ52に対して、先程移動元のICタグ52から消去して電子ペン40内に保持しておいた画像データを書き込むようにすればよい。
さらに、文書の一部分をコピーして他の箇所に挿入したい場合には、例えば、電子ペン40を複写モードにした状態で複写対象となる文字上をペン先でなぞり、複写対象となった文字が記憶されているICタグ52の記憶データを取得する。続いて電子ペン40を貼付モードにした状態で挿入先となる場所をペン先で指示し、挿入先のICタグ52に対して先程複写した画像データを書き込むようにすればよい。
なお、数回の校正指示であれば、利用者は自分の行った校正内容を記憶しておくことができるので問題はないが、大幅な校正作業を行う場合には、用紙50上に印刷された文書はそのままで、ICタグ52の情報が大幅に変更されることになってしまう。したがって、このままでは大幅な校正指示ができないことになる。そこで、校正指示手段42に対して、操作モードの内容に応じて異なる塗料を用紙上に付与することが可能なマーキング機能を付加することにより、かかる問題を解消することができる。すなわち、電子ペン40のペン先にマーキング機構を設置し、例えば、削除モードでは赤色インク、複写モードでは緑色インク、貼付モードでは青色インクをペン先から用紙50に対して付与できるようにしておくのである。
校正指示手段42によって操作された画像データの内容は、校正内容読取手段32を用いて取得することができる。校正内容読取手段32は、例えば、スキャナ30を採用することができ、このスキャナ30で校正指示を受けた用紙50をスキャンし、ICタグ52から画像データ情報を取得することにより、校正指示の内容を読み取ることができるのである。
校正内容読取手段32によって読み取られた校正指示後の画像データは、電子文書制御手段12に送信され、この送信された画像データに基づいて、電子文書制御手段12が元データである電子文書を改訂することにより、文書校正を完了することができるのである。
以上のような装置構成を有する本実施形態に係る文書校正装置について、動作手順に従って説明する(図2参照)。
まず、文書校正装置の利用者は、電子文書制御手段12(パソコン10)が備える文書作成機能を利用して電子文書を作成する(ステップS10)。また、作成された電子文書は、電子文書制御手段12(パソコン10)が備える記憶部14に保存しておく(ステップS11)。
続いて、電子文書制御手段12(パソコン10)が備える画像データ生成部16を用いることにより、記憶部14に保存されている電子文書を画像データに変換する(ステップS12)。この変換により、電子文書が可視化されるのである。
可視化された画像データを印刷するために、電子文書制御手段12(パソコン10)から画像データ印刷・記憶手段22(プリンタ20)に対して印刷指令を行う(ステップS13)。
印刷指令を受けた画像データ印刷・記憶手段22(プリンタ20)は、用紙50上に画像データを印刷するとともに、用紙50に埋め込まれた複数のICタグ52に対して画像データを記憶させる(ステップS14)。
複数のICタグ52に記憶された画像データを、校正指示手段42(電子ペン40)を用いてICタグ52ごとに操作し、校正指示を行う(ステップS15)。
校正指示を受けたICタグ52のデータを、校正内容読取手段32(スキャナ30)を用いて読み取る(ステップS16)。
校正内容読取手段32(スキャナ30)によって取得された校正後の画像データは、電子文書制御手段12(パソコン10)に送られる(ステップS17)。
校正後の画像データを取得した電子文書制御手段12(パソコン10)は、この校正後の画像データに基づいて記憶部14に記憶されている電子文書を改訂する(ステップS18)。以上の動作手順によって、文書校正作業が完了することになる。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、文書校正装置を構成する画像データ印刷・記憶手段22についてはプリンタ20を、校正内容読取手段32についてはスキャナ30を用いた場合について例示した。
上述した第1の実施形態では、文書校正装置を構成する画像データ印刷・記憶手段22についてはプリンタ20を、校正内容読取手段32についてはスキャナ30を用いた場合について例示した。
しかしながら、図5において示すように、画像データ印刷・記憶手段22に複合機24を採用することにより、画像データ印刷・記憶手段22と校正内容読取手段32を複合機24という単一の機器に統一することができる。したがって、第1の実施形態と比較して、本実施形態ではスキャナ30を必要としないので、構成機器を少なくすることができる。このような構成とすることによって、製造コストやランニングコストを削減することができるのである。
[第3の実施形態]
また、本発明に係る文書校正装置は、図6に示すような構成とすることも可能である。図6において示される実施形態は、校正内容読取手段32と校正指示手段42を一体化するものである。かかる実施形態は、電子ペン40の機能を強化することによって実現することができるのである。
また、本発明に係る文書校正装置は、図6に示すような構成とすることも可能である。図6において示される実施形態は、校正内容読取手段32と校正指示手段42を一体化するものである。かかる実施形態は、電子ペン40の機能を強化することによって実現することができるのである。
上述した第1および第2の実施形態において、電子ペン40は、単に用紙50に埋め込まれたICタグ52の内容を読み書き等するだけであった。しかしながら、電子ペン40に対してデータ記憶機能を持たせることにより、校正指示の内容を保持することができるので、校正内容読取手段32と校正指示手段42を一体化することが可能となるのである。さらに、電子ペン40をパソコン10(電子文書制御手段12)と接続することにより、校正内容をリアルタイムに取得し、電子文書の改訂を行うことも可能となる。したがって、本発明に係る文書校正装置の使用態様を拡大することができることになる。すなわち、校正指示した内容をパソコン10画面に反映したり、校正内容に応じた文書校正装置とパソコン10の文書作成機能との使い分けをしたりすることなどが可能となるのである。
第3の実施形態に係る文書校正装置の動作手順について、図7を用いて説明すると以下のようになる。
まず、文書校正装置の利用者は、電子文書制御手段12(パソコン10)が備える文書作成機能を利用して電子文書を作成する(ステップS20)。また、作成された電子文書は、電子文書制御手段12(パソコン10)が備える記憶部14に保存しておく(ステップS21)。
続いて、電子文書制御手段12(パソコン10)が備える画像データ生成部16を用いることにより、記憶部14に保存されている電子文書を画像データに変換する(ステップS22)。この変換により、電子文書が可視化されるのである。
可視化された画像データを印刷するために、電子文書制御手段12(パソコン10)から画像データ印刷・記憶手段22(プリンタ20)に対して印刷指令を行う(ステップS23)。
印刷指令を受けた画像データ印刷・記憶手段22(プリンタ20)は、用紙50上に画像データを印刷するとともに、用紙50に埋め込まれた複数のICタグ52に対して画像データを記憶させる(ステップS24)。
複数のICタグ52に記憶された画像データを、校正指示手段42(電子ペン40)を用いてICタグ52ごとに操作し、校正指示を行う(ステップS25)。
校正指示を受けたICタグ52のデータを、校正内容読取手段32(電子ペン40内蔵の校正指示記憶機能)を用いて読み取る(ステップS26)。
校正内容読取手段32(電子ペン40内蔵の校正指示記憶機能)によって取得された校正後の画像データは、電子文書制御手段12(パソコン10)に送られる(ステップS27)。なお、この校正後の画像データの送信は、電子ペン40とパソコン10を接続するケーブル43を介して行われることになる。
最後に、校正後の画像データを取得した電子文書制御手段12(パソコン10)は、この校正後の画像データに基づいて記憶部14に記憶されている電子文書を改訂する(ステップS28)。以上の動作手順によって、文書校正作業が完了することになる。
[第4の実施形態]
さらに、上述した第3の実施形態については、図8に示されるように、電子ペン40に無線通信機能を持たせることにより、校正後の画像データの送信を、電子ペン40とパソコン10間を接続するケーブル43を介さずに実行することが可能である。
さらに、上述した第3の実施形態については、図8に示されるように、電子ペン40に無線通信機能を持たせることにより、校正後の画像データの送信を、電子ペン40とパソコン10間を接続するケーブル43を介さずに実行することが可能である。
すなわち、電子ペン40とパソコン10間を無線通信44で接続することにより、第3の実施形態で示した電子ペン40と比較して、電子ペン40の操作性を向上させることが可能となるのである。
なお、上述した各実施形態の「用紙」については、カット紙を例示して説明したが、ICタグを埋め込むことができるものであればどのようなものであってもよい。したがって、「用紙」は、連続紙やフィルム、OHPシート、厚紙、葉書などを含む概念であり、印刷対象となるシート状の記録媒体全般を示すものである。
また、上述した各実施形態の「文書」については、文字だけでなく、記号、図形、線画など、画像データとして構成することができるものであればどのようなものでもよい。
本発明は、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアとしても実現可能である。すなわち、ソフトウェアがコンピュータに読み込まれることにより、ソフトウェアとハードウェア資源(例えば、CPU等の演算手段、メモリ等の記憶手段)とが協働した具体的手段によって、本発明の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の文書校正装置又は文書校正方法が構築され得ることが明らかだからである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 パソコン、12 電子文書制御手段、14 記憶部、16 画像データ生成部、20 プリンタ、22 画像データ印刷・記憶手段、24 複合機、30 スキャナ、32 校正内容読取手段、40 電子ペン、42 校正指示手段、43 ケーブル、44 無線通信、50 用紙、52,52a,52b ICタグ、53,54 領域、53a,54a 画像データ。
Claims (12)
- 複数のICタグが埋め込まれた用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えることにより、前記文書の元データである電子文書を改訂することができる文書校正装置であって、
作成された電子文書を保存するとともに、前記電子文書を画像データに変換して可視化する電子文書制御手段と、
前記電子文書制御手段からの指令に基づいて前記用紙上に前記画像データを印刷する際に、前記複数のICタグに対して前記画像データを記憶させる画像データ印刷・記憶手段と、
前記複数のICタグに記憶された画像データをICタグごとに操作することにより、用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与える校正指示手段と、
前記校正指示手段によって操作された画像データの内容を前記複数のICタグから取得することにより、校正指示の内容を読み取る校正内容読取手段と、
を有し、
前記校正内容読取手段によって読み取られる校正指示された画像データに基づいて、前記電子文書制御手段は前記文書の元データである電子文書を改訂するようにしたことを特徴とする文書校正装置。 - 請求項1に記載の文書校正装置において、
前記複数のICタグは、印刷される文書を構成するうちの1文字が占める領域に対して少なくとも1個の密度で前記用紙に埋め込まれており、
かかる領域ごとに埋め込まれた少なくとも1個のICタグは、埋め込まれた領域に印刷される画像データを記憶することを特徴とする文書校正装置。 - 請求項1又は2に記載の文書校正装置において、
前記校正指示手段が行うICタグごとの前記操作は、ICタグごとに記憶された画像データの読み取り、書き込み、複写および消去を含む処理であることを特徴とする文書校正装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の文書校正装置において、
前記校正指示手段は、前記操作の内容に応じて異なる塗料を前記用紙上に付与することが可能なマーキング機能を有していることを特徴とする文書校正装置。 - 複数のICタグが埋め込まれた用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えることにより、前記文書の元データである電子文書を改訂することができる文書校正装置を、コンピュータを用いて動作させる際に用いられる文書校正方法であって、
コンピュータに、
記憶部に保存されている電子文書を画像データに変換して可視化させる電子文書可視化ステップと、
前記可視化された画像データを用紙上に印刷させるとともに、前記複数のICタグに対して前記画像データを記憶させる画像データ印刷・記憶ステップと、
前記複数のICタグに記憶された画像データをICタグごとに操作させることにより、用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えさせる校正指示ステップと、
前記校正指示ステップによって操作された画像データの内容を前記複数のICタグから取得させることにより、校正指示の内容を読み取らせる校正内容読取ステップと、
前記校正内容読取ステップによって読み取られる校正指示された画像データに基づいて、前記文書の元データである電子文書を改訂させる電子文書改訂ステップと、
を含む処理を実行させることを特徴とする文書校正方法。 - 請求項5に記載の文書校正方法において、
前記複数のICタグは、印刷される文書を構成するうちの1文字が占める領域に対して少なくとも1個の密度で前記用紙に埋め込まれており、
かかる領域ごとに埋め込まれた少なくとも1個のICタグは、埋め込まれた領域に印刷される画像データを記憶することを特徴とする文書校正方法。 - 請求項5又は6に記載の文書校正方法において、
前記校正指示ステップにおいて行われるICタグごとの前記操作は、ICタグごとに記憶された画像データの読み取り、書き込み、複写および消去を含む処理であることを特徴とする文書校正方法。 - 請求項5〜7のいずれか1項に記載の文書校正方法において、
前記校正指示ステップは、前記操作の内容に応じて異なる塗料を前記用紙上に付与させるマーキング処理を含むことを特徴とする文書校正方法。 - 複数のICタグが埋め込まれた用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えることにより、前記文書の元データである電子文書を改訂することができる文書校正装置を、コンピュータを用いて動作させる際に用いられる文書校正プログラムであって、
コンピュータに、
記憶部に保存されている電子文書を画像データに変換して可視化させる電子文書可視化ステップと、
前記可視化された画像データを用紙上に印刷させるとともに、前記複数のICタグに対して前記画像データを記憶させる画像データ印刷・記憶ステップと、
前記複数のICタグに記憶された画像データをICタグごとに操作させることにより、用紙上に印刷された文書に対して校正指示を与えさせる校正指示ステップと、
前記校正指示ステップによって操作された画像データの内容を前記複数のICタグから取得させることにより、校正指示の内容を読み取らせる校正内容読取ステップと、
前記校正内容読取ステップによって読み取られる校正指示された画像データに基づいて、前記文書の元データである電子文書を改訂させる電子文書改訂ステップと、
を含む処理を実行させることを特徴とする文書校正プログラム。 - 請求項9に記載の文書校正プログラムにおいて、
前記複数のICタグは、印刷される文書を構成するうちの1文字が占める領域に対して少なくとも1個の密度で前記用紙に埋め込まれており、
かかる領域ごとに埋め込まれた少なくとも1個のICタグは、埋め込まれた領域に印刷される画像データを記憶することを特徴とする文書校正プログラム。 - 請求項9又は10に記載の文書校正プログラムにおいて、
前記校正指示ステップにおいて行われるICタグごとの前記操作は、ICタグごとに記憶された画像データの読み取り、書き込み、複写および消去を含む処理であることを特徴とする文書校正プログラム。 - 請求項9〜11のいずれか1項に記載の文書校正プログラムにおいて、
前記校正指示ステップは、前記操作の内容に応じて異なる塗料を前記用紙上に付与させるマーキング処理を含むことを特徴とする文書校正プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004052988A JP2005242763A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 文書校正装置、文書校正方法および文書校正プログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004052988A JP2005242763A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 文書校正装置、文書校正方法および文書校正プログラム |
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JP2005242763A true JP2005242763A (ja) | 2005-09-08 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007080651A1 (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-19 | Fujitsu Limited | 情報編集装置 |
US8031361B2 (en) | 2006-09-19 | 2011-10-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US8429529B2 (en) | 2010-10-15 | 2013-04-23 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Proofreading device, method for proofreading document, and computer readable recording medium storing proofreading control program |
-
2004
- 2004-02-27 JP JP2004052988A patent/JP2005242763A/ja active Pending
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WO2007080651A1 (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-19 | Fujitsu Limited | 情報編集装置 |
US8031361B2 (en) | 2006-09-19 | 2011-10-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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