JP2005242499A - 通信システムおよび情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 個々の使用者の生体情報に基づく情報のみならず複数の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を容易に得ることが可能な通信システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】 携帯電話機100は使用者1Xの生体情報を検出する。携帯電話機100は検出された生体情報を無線基地局800、公衆回線網900およびインターネット990を通じて生体情報管理サーバ390に送信する。生体情報管理サーバ390は、複数の携帯電話機100から送信された生体情報を記憶するとともに、その生体情報に基づいて所定のデータ処理を行う。生体情報管理サーバ390は所定のデータ処理により得られた情報および使用者1Xの生体情報を診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500、企業サーバ590および研究機関コンピュータ600等に送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】 携帯電話機100は使用者1Xの生体情報を検出する。携帯電話機100は検出された生体情報を無線基地局800、公衆回線網900およびインターネット990を通じて生体情報管理サーバ390に送信する。生体情報管理サーバ390は、複数の携帯電話機100から送信された生体情報を記憶するとともに、その生体情報に基づいて所定のデータ処理を行う。生体情報管理サーバ390は所定のデータ処理により得られた情報および使用者1Xの生体情報を診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500、企業サーバ590および研究機関コンピュータ600等に送信する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、生体情報を管理するための通信システムおよび情報処理方法に関する。
近年、通信機器の発達とともに、様々な分野で情報の伝達を有効に用いた通信システムが開発されている。このような通信システムとして、ユーザの生体情報を管理するための生体情報管理システムがある(例えば、特許文献1参照)。
この生体情報管理システムにおいては、ユーザの心電図、脳波、レントゲン写真の画像、血圧値および血糖値等のデータが生体情報として生体情報管理センターに登録される。生体情報の管理センターへの登録は、生体情報をグラフィック表示する機能を備える携帯無線通信端末を介して行われる。
医療関係者が生体情報管理センターに登録された生体情報に対する診断所見を生体情報管理センターのデータベースに登録・保存する。これにより、ユーザは自己の生体情報を医師の所見を含めて閲覧することができる。
特開2002−215810号公報
しかしながら、上記の生体情報管理システムにおいては、使用者は自己の生体情報に基づく医師の所見を得ることができるが、他の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を得ることは困難である。ここで、使用者とは生体情報管理システムの利用者を表す。
ところで、生体情報は、使用者の健康状態の管理以外に利用することも可能である。例えば、使用者がインターネット上のサイトを閲覧しているときにサイトに依存して生体情報が変化することも考えられる。しかしながら、上記の生体情報管理システムにおいては、使用者の生体情報は医療分野のみにしか利用できない。
本発明の目的は、個々の使用者の生体情報に基づく情報のみならず複数の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を容易に得ることが可能な通信システムおよび情報処理方法を提供することである。
本発明の他の目的は、使用者が自身に適したインターネット上のサイトの情報を容易に取得することができる通信システムを提供することである。
第1の発明に係る通信システムは、相互に通信可能な通信装置および情報処理装置を備え、通信装置は、使用者の生体情報を検出するための検出手段と、検出手段により検出された生体情報に基づく情報を情報処理装置に送信する第1の通信手段とを含み、情報処理装置は、通信装置から送信された情報を受信する第2の通信手段と、第2の通信手段により受信された情報を使用者ごとに記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理を行うデータ処理手段とを含むものである。
本発明に係る通信システムにおいては、通信装置の検出手段により使用者の生体情報が検出され、検出された生体情報に基づく情報が第1の通信手段により情報処理装置に送信される。
通信装置から送信された情報が情報処理装置の第2の通信手段により受信され、受信された情報が使用者ごとに記憶手段により記憶される。記憶手段に記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理がデータ処理手段により行われる。
このようにして、複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理を行うことにより、個々の使用者の生体情報に基づく情報のみならず複数の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を容易に得ることが可能となる。
データ処理は、複数の使用者に対応する複数の情報の統計処理を含んでもよい。この場合、複数の使用者に対応する複数の情報の統計処理を行うことにより、複数の使用者の全体的な傾向を把握することが可能になるとともに、全体的な傾向に対する個々の使用者の傾向を把握することが可能となる。
通信装置は、検出手段により検出された生体情報に基づいて使用者の心理状態を推定する第1の推定手段をさらに含み、第1の通信手段は、第1の推定手段により推定された使用者の心理状態を示す情報を情報処理装置に送信してもよい。
この場合、通信装置の検出手段により検出された生体情報に基づいて使用者の心理状態が第1の推定手段により推定され、推定された使用者の心理状態を示す情報が第1の通信手段により情報処理装置に送信される。
それにより、情報処理装置において複数の使用者に対応する複数の心理状態を示す情報を用いたデータ処理を行うことにより、個々の使用者の心理状態を示す情報のみならず複数の使用者の心理状態を示す情報との関連を考慮した種々の情報を得ることが可能となる。
情報処理装置は、通信装置から送信された情報に基づいて使用者の心理状態を推定する第2の推定手段をさらに含み、記憶手段は、第2の推定手段により推定された使用者の心理状態を示す情報を記憶してもよい。
この場合、通信装置から情報処理装置に送信された情報に基づいて第2の推定手段により使用者の心理状態が推定され、推定された使用者の心理状態を示す情報が記憶手段により記憶される。それにより、情報処理装置において複数の使用者に対応する複数の心理状態を示す情報を用いたデータ処理を行うことにより、個々の使用者の心理状態を示す情報のみならず複数の使用者の心理状態を示す情報との関連を考慮した種々の情報を得ることが可能となる。
情報処理装置の第2の通信手段は、通信装置に特徴判定用の情報を送信し、通信装置の第1の通信手段は、情報処理装置から送信された特徴判定用の情報を受信し、受信した情報を提示するとともに、情報の提示時に検出手段により検出された生体情報に基づく情報を情報処理装置に送信し、情報処理装置のデータ処理手段は、通信装置から送信された情報に基づいて使用者の特徴を判定し、情報処理装置の第2の通信手段は、データ処理手段により判定された使用者の特徴を示す情報を通信装置に送信してもよい。
この場合、情報処理装置の第2の通信手段により通信装置に特徴判定用の情報が送信される。そして、情報処理装置から送信された特徴判定用の情報が通信装置の第1の通信手段により受信され、受信された情報が提示されるとともに、情報の提示時に検出手段により検出された生体情報に基づく情報が情報処理装置に送信される。さらに、通信装置から送信された情報に基づいて情報処理装置のデータ処理手段により使用者の特徴が判定される。また、情報処理装置のデータ処理手段により判定された使用者の特徴を示す情報が第2の通信手段により通信装置に送信される。
それにより、特徴判定用の情報の提示時に検出された使用者の生体情報を用いて使用者の特徴が判定される。したがって、使用者は、他の使用者との関連を考慮した自分の特徴を容易に認識することができる。
情報処理装置の記憶手段は、特徴判定手段により判定された複数の使用者の特徴を示す情報を記憶し、データ処理手段は、記憶手段に記憶された一の使用者の特徴を示す情報および他の使用者の特徴を示す情報をデータ処理することにより一の使用者と他の使用者との相性を判定し、第2の通信手段は、データ処理手段により判定された相性を示す情報を通信装置に送信してもよい。
この場合、情報処理装置において特徴判定手段により判定された複数の使用者の特徴を示す情報が記憶手段により記憶され、記憶された一の使用者の特徴を示す情報および他の使用者の特徴を示す情報がデータ処理手段によりデータ処理される。それにより、一の使用者と他の使用者との相性が判定される。データ処理手段により判定された相性を示す情報は、第2の通信手段により通信装置に送信される。
それにより、使用者は、特定の他の使用者との相性を示す情報を容易に取得することができる。
通信装置の第1の通信手段は、インターネット上のサイトにアクセスするアクセス手段を有し、サイトへのアクセス時に検出手段により検出された生体情報に基づく情報を情報処理装置に送信し、情報処理装置の記憶手段は、通信装置から送信された情報を使用者ごとに記憶し、データ処理手段は、記憶手段に記憶された複数の使用者の情報をデータ処理することによりインターネットのサイトを評価し、記憶手段は、データ処理手段によるサイトの評価結果を示す情報を記憶し、第2の通信手段は、データ処理手段によるサイトの評価結果を示す情報を通信装置に送信してもよい。
この場合、通信装置において、アクセス手段によりインターネット上のサイトにアクセスされ、サイトへのアクセス時に検出手段により検出された生体情報に基づく情報が情報処理装置に送信される。情報処理装置において、通信装置から送信された情報が使用者ごとに記憶手段により記憶される。記憶された複数の使用者の情報がデータ処理手段によりデータ処理される。さらに、インターネットのサイトが評価され、サイトの評価結果を示す情報が記憶手段により記憶され、サイトの評価結果を示す情報が第2の通信手段により通信装置に送信される。
それにより、使用者は、自身に適したサイトの情報を容易に取得することができる。
通信システムは、診断者用の端末装置をさらに備え、診断者用の端末装置は、情報処理装置の記憶装置に記憶された情報を閲覧する第1の閲覧手段と、第1の閲覧手段による閲覧に基づく診断者によるアドバイスを通信装置に送信する第3の通信手段とをさらに備えてもよい。
この場合、診断者用の端末装置において、第1の閲覧手段により情報処理装置の記憶装置に記憶された情報が閲覧され、閲覧に基づく診断者によるアドバイスが第3の通信手段により通信装置に送信される。それにより、診断者は、使用者に対面することなく、使用者の精神状態または身体状態を診断することができ、使用者は、自身に適したアドバイスを診断者から即座に得ることができる。
通信システムは、予め登録された閲覧者用の端末装置をさらに備え、閲覧者用の端末装置は、情報処理装置の記憶装置に記憶された情報を閲覧する第2の閲覧手段を含んでもよい。
この場合、閲覧者用の端末装置が予め登録されている。登録された閲覧者用の端末装置において、第2の閲覧手段により情報処理装置の記憶装置に記憶された情報が閲覧される。それにより、閲覧者は、情報処理装置の記憶手段に記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を容易に活用することができる。
第2の発明に係る通信システムは、相互に通信可能な通信装置および情報処理装置を備え、通信装置は、使用者の生体情報を検出するための検出手段と、検出手段により検出された生体情報に基づく情報を情報処理装置に送信する第1の通信手段とを含み、情報処理装置は、通信装置から送信された情報を受信する第2の通信手段と、インターネット上のサイトの特徴を予め記憶する記憶手段と、第2の通信手段により受信された情報および記憶手段に記憶されたサイトの特徴に基づいて使用者に推奨するサイトを判定する判定手段とを含み、第2の通信手段は、判定手段による判定結果を示す情報を通信装置に送信するものである。
本発明に係る通信システムにおいては、使用者の生体情報が通信装置の検出手段により検出され、検出された生体情報に基づく情報が第1の通信手段により情報処理装置に送信される。情報処理装置においては、通信装置から送信された情報が第2の通信手段により受信される。また、記憶手段にインターネット上のサイトの特徴が予め記憶される。受信された情報および記憶されたサイトの特徴に基づいて使用者に推奨するサイトが判定手段により判定され、判定結果を示す情報が第2の通信手段により通信装置に送信される。
このようにして、情報処理装置により使用者に推奨するサイトが判定されるとともに、使用者は自身に適したサイトの情報を容易に取得することができる。
通信装置は、第1の通信手段による通信に関連する操作を行うために使用者により操作される操作手段と、操作手段の操作に基づいて第1の通信手段の動作を制御するとともに、使用者による操作手段の操作時または第1の通信手段による通信時に使用者の生体情報を検出するように検出手段を制御する制御手段とをさらに含んでもよい。
この場合、使用者による操作手段の操作に基づいて制御手段により第1の通信手段の動作が制御される。また、使用者が通信装置の操作手段により任意の相手に対する通信に関連する操作を行っているときまたは使用者が第1の通信手段により任意の相手に通信を行っているときに、使用者の生体情報が検出されるように検出手段が制御手段により制御される。それにより、使用者が意識する相手に依存する生体情報を取得することができる。
したがって、通信相手に依存する複数の使用者の生体情報に基づく情報を用いたデータ処理を行うことにより、通信相手に依存する個々の使用者の生体情報に基づく情報のみならず通信相手に依存する複数の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を取得することが可能となる。
第1の通信手段による通信に関連する操作を行うために使用者により操作される操作手段と、第1の通信手段、操作手段および検出手段を一体的に保持する筐体とをさらに含み、筐体は、前面部、背面部、一方の側面部および他方の側面部を有するとともに一方の側面部、背面部および他方の側面部を片手で保持可能に形成され、操作手段は前面部に設けられ、検出手段は、一方および他方の側面部の両方または一方に設けられてもよい。
この場合、使用者による操作手段の操作に基づいて制御手段により第1の通信手段の動作が制御される。使用者は、通信装置の筐体を片手で保持しつつ他の手で操作手段を操作することができる。このとき、使用者の手が筐体の側面部の検出手段に触れることにより使用者の生体情報が検出される。
したがって、使用者が意識することなく生体情報を簡単に検出することができる。
なお、筐体の前面部、背面部、一方の側面部および他方の側面部は、それぞれ平面状に限らず、曲面状に形成されてもよく、前面部、背面部、一方の側面部および他方の側面部のうち2以上が曲面で連続していてもよい。
第3の発明に係る情報処理方法は、使用者の生体情報を検出可能な通信装置および情報処理装置を用いた情報処理方法であって、使用者の生体情報を通信装置により検出するとともに、検出された生体情報に基づく情報を情報処理装置に送信するステップと、通信装置から送信された情報を情報処理装置により受信し、受信された情報を使用者ごと記憶するステップと、記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理を行うステップと、データ処理により得られた情報を通信装置に送信するステップとを備えたものである。
本発明に係る情報処理方法においては、通信装置により使用者の生体情報が検出され、検出された生体情報に基づく情報が情報処理装置に送信される。通信装置から送信された情報が情報処理装置により受信され、受信された情報が使用者ごとに記憶される。記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理が行われ、データ処理により得られた情報が通信装置に送信される。
このようにして、複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理を行うことにより、個々の使用者の生体情報に基づく情報のみならず複数の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を得ることが可能となる。
情報処理方法は、データ処理により得られた情報を閲覧可能に記憶するステップをさらに備えてもよい。
この場合、第三者がデータ処理により得られた情報を閲覧して活用することができる。
本発明に係る通信システムおよび情報処理方法によれば、複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理を行うことにより、個々の使用者の生体情報に基づく情報のみならず複数の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を容易に得ることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る通信システムおよび情報処理方法について説明する。本発明の一実施の形態に係る通信システムにおいては、複数の携帯電話機から使用者の生体情報がサーバ管理会社の生体情報管理サーバに送信され、記憶される。そして、生体情報管理サーバに記憶された複数の生体情報に基づいて各種処理が行われる。
ここで、使用者の生体情報とは、使用者の音声に関する音声データおよび使用者の皮膚温度、脈拍、GSR(皮膚電気反射)等の客観的に測定可能な生理量データから得られる生体に関する情報である。以下の説明において、生理量データは使用者の皮膚温度、脈拍およびGSRの測定結果である。また、音声データは録音された使用者の会話の音声である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る通信システムの運用に関する概念図である。図1に示すように、本通信システムは、携帯電話機の使用者1X、携帯電話機による通信環境を提供する携帯電話機会社2X、生体情報管理サーバを管理するサーバ管理会社3X、使用者1Xを診断する診断者(例えば、医師、看護士またはカウンセラー等)、使用者1Xの生体情報に基づいて自社の広告の作成または自社に対する関心度の調査等を行う企業5Xおよび使用者1Xの生体情報に基づいて生体情報に関する研究等を行う研究機関6Xにより運用される。
矢印a1に示すように、使用者1Xから携帯電話機会社2Xに対しては、携帯電話機の使用料金の支払いが行われる。また、矢印a2に示すように、使用者1Xからサーバ管理会社3Xに対しては、使用者1Xがサーバ管理会社3Xのサービスを受けるための契約料金の支払が行われる。
これにより、矢印a3に示すように、使用者1Xはサーバ管理会社3Xとの間で、自己の生体情報に関するデータの授受を行うことができる。例えば、使用者1Xは携帯電話機を用いてサーバ管理会社3Xの生体情報管理サーバにアクセスして自己の個人情報を登録する。また、サーバ管理会社3Xは登録された使用者1Xの個人情報に基づいて各種データ処理(統計処理等)を行い、その処理結果を使用者1Xに提供する。詳細は後述する。
使用者1Xからサーバ管理会社3Xへの契約料金の支払いは、携帯電話機会社2Xがサーバ管理会社3Xの料金の受け取りを代行することにより行われてもよい。
例えば、携帯電話機会社2Xは、使用者1Xからの携帯電話機の使用料金の受け取り時に使用者1Xのサーバ管理会社3Xに対する契約料金も受け取る。この場合、矢印(a4)に示すように、携帯電話機会社2Xはサーバ管理会社3Xの代わりに受け取った契約料金をサーバ管理会社3Xに支払う。
矢印a5に示すように、サーバ管理会社3Xは、診断者に生体情報管理サーバに登録された使用者1Xの診断を依頼してもよい。この場合、サーバ管理会社3Xと診断者との間で生体情報の授受が行われる。
矢印a7に示すように、診断者は、診断結果を使用者1Xに通知する。この通知は、診断者から使用者1Xに対して直接行われてもよいし(矢印a7)、診断者からサーバ管理会社3Xを介して行われてもよい(矢印a3,a5)。詳細は後述する。
矢印a6に示すように、サーバ管理会社3Xは、企業5Xに生体情報管理サーバに登録された使用者1Xの生体情報に関するデータの販売を行ってもよい。この場合、サーバ管理会社3Xと企業5Xとの間で生体情報に関するデータの授受が行われる。
矢印a8に示すように、企業5Xは、使用者1Xの生体情報に関するデータに基づいて、使用者1Xへの広告を作成したり、ホームページの作成をしたりすることができる。一方、使用者1Xは、自己の生体情報に関するデータに基づいて作成された広告またはホームページ等を閲覧することができる。詳細は後述する。
矢印9に示すように、サーバ管理会社3Xは、研究機関6Xに生体情報管理サーバに登録された使用者1Xの生体情報に関するデータの販売を行ってもよい。この場合、サーバ管理会社3Xと研究機関6Xとの間で生体情報に関するデータの授受が行われる。
矢印a9に示すように、研究機関6Xは、生体情報管理サーバに登録された使用者1Xの生体情報に関するデータに基づいて、生体情報に関する研究を行うことができる。その結果、使用者1Xはその研究成果に基づく治療を受けることができる。また、使用者1Xはその研究成果を学会誌または論文等で知ることができる。詳細は後述する。
以下の説明に係る携帯電話機は、本来の電話の機能に加えて、使用者の生体情報を検出する機能を有する。なお、以下の説明において、通信とは、音声による通話、電子メールの送受信およびインターネットを介してのサイトへの接続を含む。
(第1の実施の形態)
図2は第1の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。図2において、本実施の形態に係る通信システム1000は、複数の携帯電話機100、無線基地局800、公衆回線網900、インターネット990、サーバ管理会社コンピュータ300、生体情報管理サーバ390、診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500、企業サーバ590および研究機関コンピュータ600を含む。
図2は第1の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。図2において、本実施の形態に係る通信システム1000は、複数の携帯電話機100、無線基地局800、公衆回線網900、インターネット990、サーバ管理会社コンピュータ300、生体情報管理サーバ390、診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500、企業サーバ590および研究機関コンピュータ600を含む。
ここで、通信システム1000において、複数の携帯電話機100の各々は使用者1Xにより管理され、無線基地局800および公衆回線網900は携帯電話機会社2Xにより管理されている。また、サーバ管理会社コンピュータ300および生体情報管理サーバ390はサーバ管理会社3Xにより管理され、診断者コンピュータ400は診断者により管理されている。さらに、企業コンピュータ500および企業サーバ590は企業5Xにより管理され、研究機関コンピュータ600は研究機関6Xにより管理されている。
第1の実施の形態において、携帯電話機100は使用者1Xの生体情報として生理量データおよび音声データを検出する。そして、携帯電話機100は検出された生体情報を無線基地局800、公衆回線網900およびインターネット990を通じて生体情報管理サーバ390に送信する。
生体情報管理サーバ390は、複数の携帯電話機100から送信された生体情報を記憶するとともに、その生体情報に基づいて所定のデータ処理を行う。この所定のデータ処理とは、例えば、使用者1Xの生体情報に基づく心理状態の推定処理および複数の使用者1Xの生体情報の統計処理等をいう。詳細は後述する。
また、生体情報管理サーバ390は所定のデータ処理により得られた情報および使用者1Xの生体情報を診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500、企業サーバ590および研究機関コンピュータ600等に送信する。
診断者4Xは、診断者コンピュータ400を用いて生体情報に基づいて使用者1Xの診断を行う。そして、診断者コンピュータ400は、診断結果を使用者1Xに通知する。
企業コンピュータ500においては、所定のデータ処理により得られた情報が受信される。また、研究機関コンピュータ600においては、所定のデータ処理により得られた情報および使用者1Xの生体情報が受信される。詳細は後述する。
図3は第1の実施の形態に係る携帯電話機100の外観図である。図3に示すように本実施の形態に係る携帯電話機100は、第1の筐体1および第2の筐体2から形成されている。第1の筐体1および第2の筐体2はともに略直方体形状を有し、第1の筐体1の下端と第2の筐体2の上端とがヒンジ3により接続されている。これにより、第1の筐体1は、ヒンジ3を中心として、第2の筐体2に対して矢印の方向に折り畳み可能である。
第1の筐体1および第2の筐体2の折り畳み時に互いに対向する側の面を前面と呼ぶ。また、第1の筐体1および第2の筐体2の前面と反対側の面を背面と呼ぶ。
図3(a)に示すように、第1の筐体1の前面中央には後述の各種情報を表示するためのメイン表示部13が設けられている。メイン表示部13の上部には、通話用スピーカ15bが設けられている。メイン表示部13は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等からなる。なお、メイン表示部13は画像または文字等を表示できるものであれば、これらに限定されない。
一方、第2の筐体2の前面中央には入力操作部11が設けられている。入力操作部11は、複数の数字ボタン、複数の動作設定ボタン、カーソルボタンKKおよび決定ボタンKS等を含む。使用者が入力操作部11を操作することにより携帯電話機100が所定の動作を行う。入力操作部11の下部には、マイクロホン16が設けられている。
第2の筐体2の側面には生理量データ測定部20が設けられている。図3(a)においては、第2の筐体2の両側面に使用者のGSRを測定するための2つの電極20a,20dが設けられている。また、第2の筐体2の一側面には、電極20aとともに、使用者の皮膚温度を測定するためのサーミスタ20bおよび使用者の脈拍を測定するためのフォトセンサ20cが設けられている。
図3(b)に示すように、第1の筐体1の背面中央には発光動作を行うサブ表示部14が設けられている。サブ表示部14は、例えば、LED(発光ダイオード)等からなる。なお、サブ表示部14は発光するものであれば、これに限定されない。
サブ表示部14の上部には電荷結合素子(以下、CCDと略記する。)カメラ17が設けられている。第1の筐体1の背面上端側には2つのスピーカ15aが設けられている。また、第2の筐体2の背面上端側にはアンテナ31が設けられている。
生体情報の検出時においては、使用者が第2の筐体2を把持することにより生理量データが測定される。すなわち、使用者の指または手のひらが電極20a,20d、サーミスタ20bおよびフォトセンサ20cに触れることにより、使用者のGSR、皮膚温度および脈拍が測定される。また、使用者がマイクロホン16を通じて会話することにより、音声データが得られる。
本実施の形態において、生理量データ測定部20は、後述するように、使用者が入力操作部11を操作することにより、または、使用者が通話を行うことにより、使用者の生体情報を検出する。
なお、携帯電話機100の生理量データ測定部20は、上記のみならず、使用者の電子メールの作成時および送信時の使用者の生体情報を検出してもよいし、使用者の電子メールの受信時および閲覧時の生体情報を検出してもよい。
図4は第1の実施の形態に係る携帯電話機100の構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施の形態に係る携帯電話機100は、制御部10、入力操作部11、メモリ12、メイン表示部13、サブ表示部14、スピーカ15a、通話用スピーカ15b、マイクロホン16、CCDカメラ17、信号処理部18、生理量データ測定部20、無線通信部30およびアンテナ31を含む。また、スピーカ15a、通話用スピーカ15b、マイクロホン16の各々に対応してアンプan1,an2,an3が設けられている。
制御部10は、例えば、CPU(中央演算処理装置)またはマイクロコンピュータ等からなり、上記各構成部の動作を制御する。入力操作部11は、使用者の操作に基づく指令信号を制御部10に与える。メモリ12は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリまたはSRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)等の揮発性メモリおよびデータを保持するためのデータ保持用電源等からなる。メモリ12には複数の情報が記憶される。
なお、制御部10またはメモリ12のいずれかにおいては、携帯電話機本来の機能に関するシステムプログラムおよび後述の通信プログラムが記憶されている。これにより、制御部10は、後述の通信プログラムに基づき上記の各構成部を制御する。
ここで、携帯電話機本来の機能とは、例えば、使用者が通話するための機能、使用者が電子メールの作成、送信および受信を行うための機能ならびに使用者が公衆回線網900およびインターネット990を介して所望のサイトへアクセスするための機能等である。
メイン表示部13は制御部10からの指令信号に基づいて表示動作が制御される。また、サブ表示部14は制御部10からの指令信号に基づいて発光動作が制御される。
スピーカ15aはアンプan1を介して与えられる電気信号に基づいて各種音声を出力する。通話用スピーカ15bはアンプan2を介して与えられる電気信号に基づいて各種音声を出力する。マイクロホン16は、使用者の音声に基づく電気信号を生成する。生成された電気信号はアンプan3を介して信号処理部18およびメモリ12等に与えられる。CCDカメラ17は制御部10からの指令信号に基づいて撮像動作が制御される。
信号処理部18においては、他の構成部から与えられる信号の形式の変換等が行われる。例えば、信号処理部18は、生理量データ測定部20により測定されたアナログ形式の生理量データをデジタル形式の生理量データに変換する。
上述のように、生理量データ測定部20は電極20a,20d、サーミスタ20bおよびフォトセンサ20cを含む。電極20a,20dにより使用者のGSRが測定され、サーミスタ20bにより使用者の皮膚温度が測定され、フォトセンサ20cにより使用者の脈拍が測定される。測定された生理量データは信号処理部18に与えられる。
無線通信部30は、アンテナ31を介して上述の生理量データ、音声データおよび電子メールに関するデータ等の無線通信を行う。
図5は第1の実施の形態に係る無線基地局800の構成を示すブロック図および第1の実施の形態に係る生体情報管理サーバ390および企業サーバ590の構成を示すブロック図である。
図5(a)に示すように、本実施の形態に係る無線基地局800は、無線通信部810、アンテナ811、制御部820および基地局通信装置830を含む。通信基地局800は、無線通信部810およびアンテナ811を通じて使用者の携帯電話機100と通信が可能であり、各種情報の送受信を行うことができる。
制御部820は、CPUまたはマイクロコンピュータ等を含み、無線通信部810および基地局通信装置830の動作を制御する。基地局通信装置830は、公衆回線網900に接続されている。さらに、図2に示したように公衆回線網900はインターネット990に接続されている。
通信基地局800は、各地域ごとに複数設置されている。使用者による携帯電話機100の使用時において、携帯電話機100は複数の通信基地局800のうち近くに位置する通信基地局800と通信を行う。
図5(b)に示すように、本実施の形態に係る生体情報管理サーバ390および企業サーバ590は、例えば、サーバメモリ391、制御部392およびサーバ通信装置393を含む。サーバ通信装置393はインターネット990に接続されている。生体情報管理サーバ390および企業サーバ590は、サーバ通信装置393、インターネット990、公衆回線網900および無線基地局800を通じて使用者の携帯電話機100と通信が可能であり、各種情報の送受信を行うことができる。
制御部392は、CPUまたはマイクロコンピュータ等からなる。生体情報管理サーバ390においては、制御部392またはサーバメモリ391のいずれかに、後述の通信プログラムが記憶されている。これにより、制御部392は、後述の通信プログラムに基づき、サーバメモリ391およびサーバ通信装置393の動作を制御する。また、企業サーバ590においては、サーバメモリ391に後述のホームページに関するデータが記憶されている。
図6は第1の実施の形態に係るサーバ管理会社コンピュータ300、診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600の構成を示すブロック図である。
サーバ管理会社コンピュータ300、診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500は、CPU301、RAM(ランダムアクセスメモリ)302、ROM(リードオンリメモリ)303、外部記憶装置304、記録媒体駆動装置305、インターフェイス部306および表示器307を含む。
なお、インターフェイス部306はインターネット990に接続されており、CPU301とインターネット990とを相互に接続する。
ROM303にはシステムプログラムが記憶される。記録媒体駆動装置305はCD(コンパクトディスク)ドライブ、フロッピィディスクドライブ等からなり、CD、フロッピィディスク等の記録媒体308に対してデータの読み書きを行う。
サーバ管理会社コンピュータ300において、記録媒体308には、後述の通信プログラムが記録されている。外部記憶装置304は、ハードディスク装置等からなり、記録媒体駆動装置305を介して記録媒体308から読み込まれた通信プログラムを記憶する。この場合、CPU301は、外部記憶装置304に記憶された後述の通信プログラムをRAM302上で実行する。
なお、本実施の形態では、サーバ管理会社コンピュータ300は記録媒体308から読み込まれた通信プログラムを上述の生体情報管理サーバ390にアップロードする。
また、企業コンピュータ500において、外部記憶装置304は、使用者の生体情報に関するデータおよび後述するホームページに関するデータ等を記憶する。さらに、診断者コンピュータ400および研究機関コンピュータ600において、外部記憶装置304は、使用者の生体情報に関するデータ、後述の統計データおよび履歴データ等を記憶する。
図7は図2の生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391の内部構成の一例を示す図である。生体情報管理390のサーバメモリ391は、個人情報データ格納部410、心理状態推定テーブル格納部420、音声解析テーブル格納部430、履歴データ格納部440、統計データ格納部450および企業・研究機関データ格納部460を含む。
生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391内の各格納部の詳細について説明する。図8は図7の個人情報データ格納部410に記憶される内容の一例を示す図である。
図8では、個人情報データ格納部410の記憶内容の一例として、複数の携帯電話機100の使用者の個人情報データが示されている。
図8の個人情報データにおいては、複数の使用者ごとに、年齢、性別、身長、体重、電話番号、電子メールアドレスおよびパスワードが対応付けされている。本例では、パスワードは、複数の使用者が通信システム1000を用いてサーバ管理会社のサービスを受ける場合に、サーバ管理会社が各使用者を識別するために用いられる。
個人情報データにおいては、これらの年齢、性別、身長、体重、電話番号、電子メールアドレスおよびパスワードに限らず、使用者ごとに名前、性格、健康状態、過去の病歴、職業および趣味等が対応付けされてもよい。
図8によれば、使用者AAには、年齢が52、性別が男性、身長が169cm、体重が53Kg、電話番号が090−□□□□−××××、電子メールアドレスが○×○×○@****.**.**およびパスワードが1234として対応付けられている。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の携帯電話機100から送信される個人情報を上記のように登録する。また、生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の携帯電話機100より送信されるパスワードに基づいて、複数の使用者の中から特定の使用者を識別することができる。
なお、生体情報管理サーバ390の制御部392は、パスワードに限らず、使用者の名前、および電話番号等に基づいて、特定の使用者を識別してもよい。
図9は図7の心理状態推定テーブル格納部420に記憶される内容の一例を示す図である。図9では、心理状態推定テーブル格納部420の記憶内容の一例として、使用者の携帯電話機100から送信される生体情報のうち、生理量データ測定部20により測定される生理量データに基づいて使用者の心理状態(緊張の度合い)を推定するための心理状態推定テーブルが示されている。
ここで、図9において、使用者の緊張の度合いは心理状態レベル1〜6として示されている。図9の例では、心理状態レベルが小さくなるにつれて使用者の緊張の度合いが高い。例えば、心理状態レベル1は使用者が非常に緊張していることを表し、心理状態レベル2は使用者が緊張していることを表し、心理状態レベル3は使用者がやや緊張していることを表す。
また、心理状態レベル4は使用者が普通の状態であることを表し、心理状態レベル5は使用者がリラックスしていることを表し、心理状態レベル6は使用者が非常にリラックスしていることを表す。これら心理状態レベルは、測定された生理量データ、すなわち、使用者のGSR、皮膚温度および脈拍の単位時間あたりの変化量の組合せに基づき分類されている。
変化量の組合せは、GSR、皮膚温度および脈拍の変化量の各々について設定された基準値に対する測定値の大小関係に基づき決定される。
図9においては、上記の変化量の組合せを決定するために、GSRの変化量について3つの基準値α,β,γが設定されている。これら基準値α,β,γは、α,β,γの順に大きい。また、皮膚温度および脈拍の変化量の基準値として0が設定されている。
GSR、皮膚温度および脈拍の変化量の組合せによる心理状態レベルの分類の一例を説明する。
例えば、GSRの変化量ΔGが基準値γ以上であり、皮膚温度の変化量ΔTが0未満であり、かつ、脈拍の変化量ΔHが0以上である場合、心理状態レベルが1に分類されている。
また、GSRの変化量ΔGが基準値α以下であり、皮膚温度の変化量ΔTが0以上であり、かつ、脈拍の変化量ΔHが0未満である場合、心理状態レベルが6に分類されている。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、上述のように心理状態推定テーブル格納部420に記憶された心理状態推定テーブルおよび生理量データ測定部20により測定された使用者のGSR、皮膚温度および脈拍の生理量データに基づいて使用者の心理状態レベルを推定する。
なお、上記の基準値α,β,γは予め特定の値を定めることにより設定されてもよいし、各使用者の健康状態および性格等の特徴に応じて使用者1Xごとに設定されてもよい。
図10は図7の音声解析テーブル格納部430に記憶される内容の一例を示す図である。図10では、音声解析テーブル格納部430の記憶内容の一例として、使用者の携帯電話機100から送信される生体情報のうち、生理量データおよび音声データに基づいて使用者の心理状態を推定するための音声解析テーブルおよび心理状態調整テーブルが示されている。
ここで、本実施の形態に係る携帯電話機100は、上述のように使用者の会話を音声データとして録音する。そして、携帯電話機100は、録音された音声データを解析することによりパラメータとして、発音のトーン(音調)、抑揚およびジッタ(かすれ具合)を得る。なお、パラメータは、トーン、抑揚およびジッタに限られず、発音の大きさまたは発音の速度等であってもよい。
本実施の形態において、生体情報管理サーバ390の制御部392は、得られたパラメータ(発音のトーン、抑揚およびジッタ等)および音声解析テーブルに基づいてその音声データに関する後述の音声レベルを決定する。
生体情報管理サーバ390の制御部392は決定された音声レベルおよび心理状態調整テーブルに基づいて後述の心理状態レベル調整値を決定する。そして、生体情報管理サーバ390の制御部392は、決定された心理状態レベル調整値に基づいて生理量データにより推定された上述の心理状態レベルの調整を行う。その結果、本実施の形態に係る生体情報管理サーバ390においては、生理量データおよび音声データをともに用いることにより使用者の心理状態を推定することができる。
なお、生理量データにより推定された心理状態レベルを音声データを用いて調整せずに、生理量データおよび音声データに基づいて使用者の心理状態を推定してもよい。
音声解析テーブル格納部430には図10に示す音声解析テーブルおよび心理状態調整テーブルに加えて、音声データを解析することにより得られる発音のトーン、抑揚およびジッタの各々について所定の基準値が記憶されている。
図10(a)は音声解析テーブル格納部430に記憶される音声解析テーブルの一例を表す。図10(a)によれば、音声レベルが、音声データより得られる発音のトーン、抑揚およびジッタの各々の所定の基準値に対する大小関係に基づいて1〜8に分類されている。
上述の各種基準値は、それぞれ予め特定の値を定めることにより設定されてもよいし、使用者の健康状態および性格等の特徴に応じて使用者ごとに設定されてもよい。
ここで、音声レベルは、音声データから推定される使用者の緊張の度合いを表す。図10(a)の例において、使用者の緊張の度合いは音声レベルが小さくなるにつれて大きいことを表す。
例えば、トーンが基準値以上であり、抑揚が基準値以上であり、かつ、ジッタが基準値以上である場合、音声レベルは使用者が非常に緊張している旨を示す1に分類される。
図10(b)は音声解析テーブル格納部430に記憶される心理状態調整テーブルの一例を表す。図10(b)によれば、心理状態調整テーブルにおいては、上述の音声レベルに応じて心理状態レベル調整値−1、0および1が対応付けられている。この心理状態レベル調整値は、生体情報管理サーバ390の制御部392が生理量データおよび図9の心理状態推定テーブルに基づいて推定された心理状態レベルを調整するために用いられる。
例えば、生体情報管理サーバ390の制御部392は、図10(a)の音声解析テーブルに基づいて音声レベルが1であると決定した場合、図10(b)の心理状態レベル調整テーブルに基づいて心理状態レベル調整値を−1として決定する。これにより、生体情報管理サーバ390の制御部392は、生理量データおよび図9の心理状態推定テーブルに基づいて推定された心理状態レベルを−1で調整する。生理量データにより推定された心理状態レベルが4の場合、調整後の心理状態レベルは3となる。
上記の心理状態推定テーブル、音声解析テーブルおよび心理状態調整テーブルは、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶されず、図4の携帯電話機100のメモリ12に記憶されてもよい。この場合、携帯電話機100の制御部10は、検出された生体情報、心理状態推定テーブル、音声解析テーブルおよび心理状態調整テーブルに基づいて使用者の心理状態を推定することができる。
図11は図7の履歴データ格納部440に記憶される内容の一例を示す図である。図11では、履歴データ格納部440の記憶内容の一例として、使用者ごとに、過去の心理状態の推定日時および推定結果が過去の心理状態推定記録として対応付けされている。さらに、図11の履歴データにおいては、過去の心理状態レベルの平均(以下、心理状態レベル履歴平均と呼ぶ。)が、使用者ごとに対応付けられている。
図11の例では、使用者AAに心理状態レベル履歴平均として6が対応付けされている。これは、使用者AAの過去の心理状態が平均して心理状態レベル6、すなわち、非常にリラックスしている状態であったことを表している。
また、使用者AAの過去の心理状態推定記録は、前回の心理状態レベルの推定日時が○月○日○時○分であり、推定された心理状態レベルが5であったことを表し、前々回の心理状態レベルの推定日時が×月×日×時×分であり、推定された心理状態レベルが6であったことを表している。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の携帯電話機100から生体情報が送信されるごとに、生体情報に基づく心理状態レベルの推定結果を記憶するとともに、記憶された過去から現在に至る心理状態レベルに基づいて心理状態レベル履歴平均を算出することにより履歴データを更新する。
これにより、生体情報管理サーバ390の制御部392は、履歴データから、使用者ごとの過去の心理状態推定記録および心理状態レベル履歴平均を読み出すことができる。それにより、例えば、生体情報管理サーバ390の制御部392は使用者からの自己の過去の心理状態推定記録を知りたい旨の要求があった場合に、履歴データの内容を提供することができる。
本例では、履歴データとして、使用者ごとに対応付けられる内容は上記の心理状態推定記録および心理状態レベル履歴平均が記憶されているが、これに限らず、履歴データとして、使用者ごとの過去に検出された生体情報(例えば、GSR、皮膚温度および脈拍の測定値、音声データまたは音声データの解析により得られるトーン、抑揚およびジッタ等)が全て記憶されてもよい。
図12は図7の統計データ格納部450に記憶される内容の一例を示す図である。本実施の形態においては、通信システム1000の携帯電話機100の使用者は、個人情報データ等に基づき複数のグループに分類される。これにより分類される複数のグループの各々を統計グループと呼ぶ。
図12では、統計データ格納部450の記憶内容の一例として、統計グループごとに、使用者の分類の内容、その統計グループに属する複数の使用者に対して推定された過去の心理状態レベルおよびその統計グループに属する複数の使用者に対して推定された心理状態レベルの履歴の平均(以下、心理状態レベル統計平均と呼ぶ。)が対応付けされた統計データが示されている。
図12の例では、統計グループは図8の個人情報データの年齢および性別等に基づいて分類されているが、これに限らず、統計グループは各使用者の身長、体重、性格、健康状態、過去の病歴、職業および趣味等により行われてもよい。
また、図12の例では、統計グループ1に対して、年齢全体および性別全体として分類する旨が対応付けられている。また、統計グループ1においては、心理状態レベル統計平均が4であり、過去の心理状態レベルが4,2,3,6,1,4,・・・であることが示されている。これは、統計グループ1に属する使用者の心理状態レベルの推定結果が平均して心理状態レベル4、すなわち、普通であったことを表している。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の携帯電話機100から生体情報が送信されるごとに統計データの内容を更新する。
これにより、生体情報管理サーバ390の制御部392は、統計データ格納部450に記憶された統計データに基づいて統計グループごとの過去の心理状態レベルおよび心理状態レベル統計平均を読み出すことができる。それにより、生体情報管理サーバ390の制御部392は使用者からの統計グループごとの心理状態レベル統計平均を知りたい旨の要求があった場合に、統計データの内容を提供することができる。
本例では、図12の統計データとして、統計グループごとに過去の心理状態レベルおよび心理状態レベル統計平均が記憶されているが、これに限らず、統計データとして、統計グループごとに、その統計グループに属する使用者の過去に検出された生体情報(例えば、GSR、皮膚温度および脈拍の測定値、音声データまたは音声データの解析により得られるトーン、抑揚およびジッタ等)が全て記憶されてもよい。
なお、統計データの所定回数の更新動作により心理状態レベル統計平均の値がほとんど変化しなくなった場合には、それ以降は更新動作が行われずに特定の値に確定されてもよい。
図13および図14は使用者が第1の実施の形態に係る携帯電話機100を使用する場合に図3のメイン表示部13に表示される内容の一例を表す図である。
本例では、使用者の通話時または使用者による図3の入力操作部11の操作時に生理量データ測定部20により使用者の生理量データが測定され、使用者の通話中の音声が音声データとしてメモリ12に録音されるものとする。なお、使用者の通話時以外において、音声データが録音されなくてもよい。
図13(a)は使用者が携帯電話機100による通話を終了した場合のメイン表示部13の表示例を表す。メイン表示部13には、使用者の通話時に検出された生体情報が図2の生体情報管理サーバ390に送信されている旨および中止ボタン190が表示される。ここで、使用者が携帯電話機100の入力操作部11を操作することにより中止ボタン190を選択した場合、携帯電話機100による生体情報の生体情報管理サーバ390への送信動作が中止される。
図13(b)は図13(a)の表示状態から所定期間経過した後のメイン表示部13の表示例を表す。メイン表示部13には、使用者に対しての心理状態を確認するか否かの質問、はいボタン136aおよびいいえボタン136bが表示される。使用者が入力操作部11を操作することにより、はいボタン136aまたはいいえボタン136bが選択される。これにより、メイン表示部13の表示状態が切り替わる。
図13(c)は使用者が図13(b)のはいボタン136aを選択した場合のメイン表示部13の表示例を表す。メイン表示部13には、生体情報に基づいて推定された使用者の心理状態が表示されるとともに、使用者に対しての心理状態の詳細を見るか否かの質問、はいボタン136aおよびいいえボタン136bが表示される。図13(c)においては、使用者の推定された心理状態として、心理状態レベル1がであり、非常に緊張している旨が表示されている。
上記図13(b),(c)において、使用者がいいえボタン136bを選択した場合、メイン表示部13は表示動作を終了する。
図13(d)は使用者が図13(c)のはいボタン136aを選択した場合のメイン表示部13の表示例を表す。メイン表示部13には、終了ボタン131および複数の項目選択ボタン149a〜149eが表示される。ここで、複数の項目選択ボタン149a〜149eの各々には、「履歴データ」、「使用者全体に対する比較」、「年代別での比較」、「性別での比較」および「その他」の項目が対応付けられている。
使用者は、入力操作部11を操作することにより上記の各項目に応じて、項目選択ボタン149a〜149eを選択することができる。また、終了ボタン131を選択することができる。
図14(e)は使用者が図13(d)の項目選択ボタン149aを選択した場合のメイン表示部13の表示例を表す。メイン表示部13には、使用者の過去の心理状態推定記録が表示されるとともに終了ボタン131が表示される。この過去の心理状態推定記録の内容は、上述の履歴データの内容に基づく。
図14(e)においては、使用者の心理状態レベルの過去の心理状態推定記録が折れ線グラフで表示されている。この折れ線グラフによれば、使用者は、4回前に推定された心理状態レベルが「2」であり、3回前に推定された心理状態レベルが「3」であり、2回前に推定された心理状態レベルが「4」であり、前回に推定された心理状態レベルが「5」であり、今回推定された心理状態レベルが「1」であることを知ることができる。
なお、メイン表示部13による使用者の過去の心理状態推定記録の表示形態は上記に限定されず、その他のグラフまたは表等の他の表示形態により示されてもよい。
使用者は図13(d)の項目選択ボタン149b〜149dを選択することにより、上述の統計グループにおける自己の心理状態の比較を行うことができる。
図14(f)は、使用者が図13(d)の項目選択ボタン149b,149c,149dのいずれかを選択した場合のメイン表示部13の表示例を表す。メイン表示部13には、使用者の心理状態レベルが表示されるとともに、使用者が選択した項目選択ボタンに応じて図12の統計データに関する情報が表示され、使用者の心理状態に関するコメントおよび終了ボタン131が表示される。
図14(f)では、統計データに関する情報として特定の統計グループの心理状態レベル統計平均が表示されている。図14(f)においては、使用者の心理状態に関するコメントとして、平均に比べてかなり緊張している旨が示されている。
図14(g)は、使用者が図13(d)の項目選択ボタン149b,149c,149dのいずれかを選択した場合のメイン表示部13の他の表示例を表す。メイン表示部13には、使用者が選択した項目選択ボタンに応じて図12の統計データに関する情報が棒グラフにより表示され、使用者の心理状態レベルが表示される。さらに、終了ボタン131が表示される。
図14(g)では、統計データに関する情報として特定の統計グループの過去の心理状態レベルごとの人数の分布が表示されている。これにより、使用者はその統計グループの心理状態レベルごとの人数の分布を棒グラフにより確認することができるとともに、自己と同じ心理状態レベルを有する使用者の人数を知ることができる。
図14(h)は、使用者が図13(d)の項目選択ボタン149b,149c,149dのいずれかを選択した場合のメイン表示部13のさらに他の表示例を表す。メイン表示部13には、使用者が選択した項目選択ボタンに応じて図12の統計データに関する情報が曲線グラフにより表示され、使用者の心理状態レベルに関する情報が表示される。さらに、終了ボタン131が表示される。
図14(h)では、統計データに関する情報として特定の統計グループの過去の心理状態レベルごとの人数の分布が表示されている。これにより、使用者はその統計グループの心理状態レベルごとの人数の分布を曲線グラフにより確認することができる。
また、統計グループにおける心理状態レベルごとの人数の分布が複数のグループ内分類に分けられている。これにより、使用者は、自己の心理状態レベルが特定の統計グループにおけるどのグループ内分類に属するかを知ることができる。
ここでは、統計グループ内で心理状態レベルごとの人数の分布が心理状態レベルAおよびBで3つのグループ内分類に分けられている。
本実施の形態に係る通信プログラムについて説明する。図15および図16は、第1の実施の形態に係る通信プログラムの一例を示すフローチャートである。本実施の形態に係る通信プログラムによれば、図2の携帯電話機100および生体情報管理サーバ390は、次のように動作する。
なお、図15において、使用者の携帯電話機100による動作が破線1Sで示され、サーバ管理会社の生体情報管理サーバ390による動作が破線3Sで示されている。
図15に示すように、携帯電話機100の制御部10は、使用者の生体情報の検出を行う(ステップS1100)。そして、制御部10は、検出された使用者の生体情報および個人情報を生体情報管理サーバ390へ送信する(ステップS1200)。ここで、個人情報としては、上述のように、使用者の年齢、性別、身長、体重、電話番号、電子メールアドレス、パスワード、名前、性格、健康状態、過去の病歴、職業および趣味等が含まれてもよい。
一方、生体情報管理サーバ390の制御部392は、携帯電話機100から送信された使用者の生体情報および個人情報に基づいて使用者の心理状態を推定する(ステップS1300)。
そして、制御部392は推定された使用者の心理状態および使用者の個人情報に基づいて、図8、図11および図12に示すような個人情報データ、履歴データおよび統計データを更新する(ステップS1400)。これにより、本実施の形態に係る通信プログラムに基づく携帯電話機100および生体情報管理サーバ390の動作が終了する。
なお、制御部392はサーバメモリ391に使用者の個人情報データおよび履歴データが記憶されていない場合、新たに使用者の個人情報データおよび履歴データを作成する。
ここで、携帯電話機100の制御部10による上記ステップS1100の動作の詳細について説明する。
図16に示すように、制御部10は、使用者により通話が開始されたか否かを判別する(ステップS1101)。制御部10は、通話が開始された場合、生理量データ測定部20により使用者の生体情報を検出する(ステップS1103)。
その後、制御部10は、使用者による通話が終了したか否か、または、所定時間が経過したか否か判別する(ステップS1104)。制御部10は、通話が終了した場合または所定時間が経過した場合に、生理量データ測定部20による使用者の生体情報の検出を終了する(ステップS1105)。なお、上記ステップS1104の所定時間は、携帯電話機100が使用者の生体情報を検出するのに十分な時間で設定されているものとする。
上記ステップS1101において、制御部10は、通話が開始しない場合、使用者が入力操作部11を操作することにより生体情報を検出する旨を指令したか否かを判別する(ステップS1102)。
制御部10は、生体情報の検出が指令されない場合、上記ステップS1101の動作を繰り返す。一方、制御部10は、生体情報の検出が指令された場合、上記ステップS1103の動作を行う。
上記ステップS1101〜S1105の動作により、携帯電話機100の制御部10の使用者の生体情報の検出動作が終了する。
本実施の形態において、携帯電話機100は上述のように使用者の生体情報を検出するとともに心理状態を推定してもよい。ここでは、携帯電話機100のメモリ12には、図9および図10の心理状態推定テーブル、音声解析テーブルおよび心理状態調整テーブルが記憶されているものとする。
この場合の本実施の形態に係る通信プログラムの他の例について説明する。図17は第1の実施の形態に係る通信プログラムの他の例を示すフローチャートである。
図17において、携帯電話機100の制御部10による動作が破線1Sで示され、生体情報管理サーバ390の制御部392による動作が破線3Sにより示されている。
図17に示すように、携帯電話機100の制御部10は、使用者の生体情報の検出を行う(ステップS1500)。そして、制御部10は、検出された使用者の生体情報に基づいて使用者の心理状態を推定する(ステップS1600)。
その後、制御部10は、上記ステップS1600において推定された心理状態の推定結果および個人情報を図2の生体情報管理サーバ390へ送信する(ステップS1700)。
一方、生体情報管理サーバ390の制御部392は、携帯電話機100から送信された使用者の心理状態の推定結果および個人情報に基づいて、図8、図11および図12の個人情報データ、履歴データおよび統計データの内容を更新する(ステップS1800)。上記ステップS140の場合と同様に、制御部392はサーバメモリ391に使用者の個人情報データおよび履歴データが記憶されていない場合、新たに使用者の個人情報データおよび履歴データを作成する。
なお、上記ステップS1500における携帯電話機100の制御部10の動作は、図16に示されるフローチャートと同様である。
このように、上記ステップS1500〜S1800の動作が行われることにより、本実施の形態に係る通信プログラムが終了する。
以上、本実施の形態に係る通信システム1000においては、携帯電話機100の生理量データ測定部20により使用者の生体情報が検出され、検出された生体情報が無線通信部30、アンテナ31および制御部10により生体情報管理サーバ390に送信される。
携帯電話機100から送信された情報が生体情報管理サーバ390のサーバ通信装置393により受信され、受信された情報が使用者ごとにサーバメモリ391により記憶される。サーバメモリ391に記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理(統計処理)が生体情報管理サーバ390の制御部392により行われる。
このようにして、複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理(統計処理)を行うことにより、個々の使用者の生体情報のみならず複数の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を容易に得ることが可能となる。
また、本実施の形態では、複数の使用者に対応する複数の情報(生体情報により推定された心理状態)の統計処理を行うことにより、複数の使用者の全体的な傾向を把握することが可能になるとともに、全体的な傾向に対する個々の使用者の傾向を把握することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、携帯電話機100から生体情報管理サーバ390に送信された情報に基づいて生体情報管理サーバ390の制御部392により使用者の心理状態が推定され、推定された使用者の心理状態を示す情報がサーバメモリ391により記憶される。それにより、生体情報管理サーバ390において複数の使用者に対応する複数の心理状態を示す情報を用いたデータ処理(統計処理)を行うことにより、個々の使用者の心理状態を示す情報のみならず複数の使用者の心理状態を示す情報との関連を考慮した種々の情報を得ることが可能となる。
上述のように、本実施の形態においては、携帯電話機100は生理量データ測定部20により検出された生体情報に基づいて使用者の心理状態を推定する制御部10を含み、無線通信部30およびアンテナ31は、制御部10により推定された使用者の心理状態を示す情報を生体情報管理サーバ390に送信してもよい。
この場合、携帯電話機100の生理量データ測定部20により検出された生体情報に基づいて使用者の心理状態が制御部10により推定され、推定された使用者の心理状態を示す情報が無線通信部30およびアンテナ31により生体情報管理サーバ390に送信される。
それにより、生体情報管理サーバ390において複数の使用者に対応する複数の心理状態を示す情報を用いたデータ処理(統計処理)を行うことにより、個々の使用者の心理状態を示す情報のみならず複数の使用者の心理状態を示す情報との関連を考慮した種々の情報を得ることが可能となる。
その上、本実施の形態に係る携帯電話機100においては、使用者による入力操作部11の操作に基づいて制御部10により無線通信部30およびアンテナ31の動作が制御される。また、使用者が携帯電話機100の入力操作部11により任意の相手に対する通信に関連する操作を行っているときまたは使用者が無線通信部30およびアンテナ31により任意の相手に通信を行っているときに、使用者の生体情報が検出されるように生理量データ測定部20が制御部10により制御される。それにより、使用者が意識する相手に依存する生体情報を取得することができる。
したがって、通信相手に依存する複数の使用者の生体情報に基づく情報を用いたデータ処理(使用者の心理状態の推定)を行うことにより、通信相手に依存する個々の使用者の生体情報に基づく情報のみならず通信相手に依存する複数の使用者の生体情報との関連を考慮した種々の情報を取得することが可能となる。
本実施の形態に係る携帯電話機100においては、第2の筐体2の側面に生理量データ測定部20(電極20a,20dおよびフォトセンサ20c)が設けられている。これにより、使用者は、第2の筐体2を片手で保持しつつ他の手で入力操作部11を操作することができる。このとき、使用者の手が第2の筐体2の側面の生理量データ測定部20に触れることにより使用者の生体情報が検出される。
したがって、使用者が意識することなく生体情報を簡単に検出することができる。
なお、第2の筐体2の前面、背面、一方の側面および他方の側面は、それぞれ平面状に限らず、曲面状に形成されてもよく、前面、背面、一方の側面および他方の側面のうち2以上が曲面で連続していてもよい。
図3に示すように、本実施の形態に係る携帯電話機100の生理量データ測定部20は、電極20a,20d、サーミスタ20b、フォトセンサ20cを含むが、生理量データ測定部20は使用者の生理量データを測定するものであればこれらに限られるものではない。例えば、生理量データ測定部20は電極20a,20dのみを含んでもよいし、サーミスタ20bのみを含んでもよい。さらに生理量データ測定部20はフォトセンサ20cのみを含んでもよい。この場合、検出される生理量データに応じて上述の心理状態推定テーブルを設定する必要がある。
本実施の形態に係る通信システム1000において、使用者は自己の心理状態の推定時に統計データに関する情報を得ることができるとしているが、任意のときに使用者が携帯電話機100を用いて生体情報管理サーバ390にアクセスすることにより、統計データに関する情報を閲覧してもよい。
サーバ管理会社は、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された複数の使用者の生体情報に関するデータ(履歴データおよび統計データ等)を企業および研究機関6X等に販売してもよい。この場合、例えば、生体情報管理サーバ390と企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600との間で図11の履歴データおよび図12の統計データの授受が行われる。
なお、本実施の形態に係る生体情報管理サーバ390の処理の一部をサーバ管理会社コンピュータ300が実行してもよい。
上記では、心理状態の推定をするために図9の心理状態推定テーブルならびに図10の音声解析テーブルおよび心理状態調整テーブルを用いたが、生体情報に基づく使用者の心理状態の推定は、これら各テーブルを用いることに限定されない。生体情報を用いるのであれば、生理量データのみを用いて他の推定テーブルにより使用者の心理状態を推定してもよいし、音声データのみを用いて使用者の心理状態を推定してもよい。
また、上記では、心理状態として使用者の緊張の度合いを推定しているが、これに限らず、生体情報に基づいて使用者の性格を推定したり、使用者の特定の対象に対する関心度を推定してもよい。この場合、使用者は自己の心理状態について様々な情報を得ることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る通信システム1000は、以下の点を除き第1の実施の形態に係る通信システム1000と同様の構成および動作を有する。
第2の実施の形態に係る通信システム1000は、以下の点を除き第1の実施の形態に係る通信システム1000と同様の構成および動作を有する。
本実施の形態において、携帯電話機100は使用者の生体情報を検出し、検出された生体情報を生体情報管理サーバ390に送信する。
生体情報管理サーバ390は、第1の実施の形態と同様に、複数の携帯電話機100から送信された生体情報を記憶するとともに、その生体情報に基づいて所定のデータ処理を行う。生体情報管理サーバ390は、使用者の生体情報および所定のデータ処理により得られた情報(履歴データ)を図2の診断者コンピュータ400へ電子メールで送信する。また、診断者は、診断者コンピュータ400を用いて生体情報管理サーバ390に記憶される生体情報および所定のデータ処理により得られた情報を閲覧およびダウンロードすることができる。
ここで、所定のデータ処理とは、第1の実施の形態と同様に、例えば、使用者の生体情報に基づく心理状態の推定処理および使用者の生体情報の統計処理等をいう。
診断者コンピュータ400は、生体情報管理サーバ390から取得した使用者の生体情報および所定のデータ処理により得られた情報を記憶し、診断者に提示する。診断者コンピュータ400においては、診断者による使用者の診断結果およびそれに基づくアドバイスが作成される。診断者コンピュータ400は、作成された使用者の診断結果およびそれに基づくアドバイスを使用者の携帯電話機100へ送信する。詳細は後述する。
図18は、第2の実施の形態において図7の履歴データ格納部440に記憶される内容の一例を示す図である。
履歴データ格納部440には、履歴データとして、使用者ごとに、使用者の過去の心理状態の推定日時、使用者の生体情報および心理状態の推定結果が記憶され、使用者ごとに各々の心理状態レベル履歴平均が記憶されている。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の携帯電話機100から生体情報が送信されるごとに、送信された生体情報および心理状態レベルの推定結果を記憶するとともに、記憶された心理状態レベルに基づいて心理状態レベル履歴平均を算出することにより履歴データを更新する。
そして、生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者ごとに各々の履歴データを診断者コンピュータ400へ送信する。これにより、診断者は、特定の使用者についての履歴データ、すなわち、その使用者の過去の心理状態の推定結果および各生体情報の内容を知ることができる。
図19は第2の実施の形態において図7の履歴データ格納部440に記憶される内容の一例を示す図である。本実施の形態においては、生体情報管理サーバ390は図18の使用者ごとの履歴データを記憶するとともに、第1の実施の形態において説明した統計グループごとの履歴データも記憶する。
図19によれば、図7の履歴データ格納部440には、履歴データとして、統計グループごとに、その統計グループに属する複数の使用者の生体情報の平均値が、各生体情報ごとに記憶されるとともに、その統計グループに関する心理状態レベル統計平均が記憶される。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、上記のように作成された統計データを使用者の履歴データとともに診断者コンピュータ400へ送信する。これにより、診断者は、統計データに基づいて特定の使用者についての履歴データに対するアドバイスを作成することができる。その結果、使用者は、自己の生体情報に対する診断のみならず、統計的なアドバイスを得ることができる。
図20は使用者が第2の実施の形態に係る携帯電話機100を使用する場合に図3のメイン表示部13に表示される内容の一例を表す図である。ここでは、診断者が上述の図18および図19の履歴データに基づいて使用者の診断を行った場合の診断結果およびアドバイスが電子メールで各使用者に送信されているものとする。
図20(a)は使用者が診断者から診断結果およびアドバイスを電子メールで受信した場合のメイン表示部13の表示例を表す。メイン表示部13には、診断者による使用者の診断結果および統計データに基づく使用者1Xへのアドバイスに関する電子メールの内容が表示されるとともに、返信ボタン143、編集ボタン141およびサブボタン142が表示される。
このように、使用者は携帯電話機100を用いて自己の生体情報および統計データに基づく診断結果およびアドバイスを受けることができる。図20(a)において、使用者は、図3のカーソルボタンKKおよび決定ボタンKS等を操作することにより、返信ボタン143、編集ボタン141、サブボタン142の選択を行うことができる。
また、本実施の形態において、診断者による使用者の診断結果およびアドバイスは生体情報管理サーバ390に送信されてもよい。この場合、生体情報管理サーバ390は診断者コンピュータ400から送信された使用者の診断結果およびアドバイスを記憶し、使用者の要求に応じてその内容を提供する。すなわち、使用者は携帯電話機100を用いて生体情報管理サーバ390にアクセスすることにより、自己の診断結果およびアドバイスを得ることができる。
図20(b)は、使用者が生体情報を生体情報管理サーバ390に送信した後、再び生体情報管理サーバ390にアクセスした場合の表示例を表す。メイン表示部13には、終了ボタン131および複数の項目選択ボタン149a〜149eが表示される。ここで、複数の項目選択ボタン149a〜149dの各々には、第1の実施の形態と同様の各項目が対応付けられている。また、項目選択ボタン149eには、「診断者からのアドバイス」の項目が対応付けられている。
使用者は、入力操作部11を操作することにより上記の各項目選択ボタン149a〜149eを選択することができる。また、終了ボタン131を選択することができる。
図20(c)は使用者が図20(b)の項目選択ボタン149eを選択した場合のメイン表示部13の表示例を表す。メイン表示部13には、使用者の診断結果およびアドバイスが表示されるとともに終了ボタン131が表示される。使用者の診断結果およびアドバイスの内容は、図20(a)の電子メールの内容と同様である。
使用者が終了ボタン131を選択した場合、メイン表示部13の表示動作は終了する。また、使用者が編集ボタン141を選択した場合、使用者は受信した電子メールについての編集を行うことができる。また、使用者がサブボタン142を選択した場合、使用者は他の機能(例えば、電子メールアドレスの登録機能等)を使用することができる。使用者が返信ボタン143を選択した場合、使用者は受信した電子メールに対する返信用の電子メールを作成することができる。
第2の実施の形態に係る通信プログラムについて説明する。図21および図22は第2の実施の形態に係る通信プログラムの一例を示すフローチャートである。本実施の形態に係る通信プログラムによれば、図2の携帯電話機100、生体情報管理サーバ390および診断者コンピュータ400は、次のように動作する。
なお、図21および図22において、使用者の携帯電話機100による動作が破線1Sで示され、サーバ管理会社の生体情報管理サーバ390による動作が破線3Sで示され、診断者の診断者コンピュータ400による動作が破線4Sで示されている。
図21に示すように、携帯電話機100の制御部10は、使用者が入力操作部11を操作することにより記憶送信モードをオンする旨の指令信号を受けたか否かを判別する(ステップS2000)。ここで、記憶送信モードのオンとは、携帯電話機100が使用者の生体情報を検出および記憶し、所定量記憶された生体情報を送信することが可能な状態になることをいう。
携帯電話機100の制御部10は、記憶送信モードがオンしている場合、使用者の生体情報の検出を行う(ステップS2010)。このステップS2000の動作は、図16で示した上記ステップS1100の動作と同様であってもよい。
そして、制御部10は、検出された使用者の生体情報をメモリ12に記憶する(ステップS2020)。そこで、制御部10は、使用者について所定量の生体情報が記憶されたか否かを判別する(ステップS2030)。制御部10は、使用者の生体情報が所定量記憶された場合、記憶された生体情報および個人情報を生体情報管理サーバ390へ送信する(ステップS2040)。
上記ステップS2030において、所定量の生体情報が記憶されたか否かを判別する代わりに、制御部10は所定の期間(例えば、1週間または1ヶ月等)が経過したか否かを判別してもよい。
上記ステップS2030において、制御部10は、使用者の生体情報が所定量記憶されていない場合、上記ステップS2000の動作を繰り返す。
一方、生体情報管理サーバ390の制御部392は、携帯電話機100から送信された使用者の生体情報を記憶し、使用者の心理状態を推定することにより履歴データおよび統計データの更新を行う(ステップS2050)。そして、制御部392は、使用者ごとの履歴データが所定量記憶されたか否かを判別する(ステップS2060)。
このステップS2060において、所定量の履歴データが記憶されたか否かを判別する代わりに、制御部392は所定の期間(例えば、1週間または1ヶ月等)が経過したか否かを判別してもよい。
制御部392は、履歴データが所定量記憶されていない場合、上記ステップS2050の動作を繰り返す。一方、制御部392は、履歴データが所定量記憶された場合、特定の使用者についての履歴データ(各種生体情報の検出結果および心理状態の推定結果)および統計データを診断者コンピュータ400へ送信する(ステップS2070)。
他方、診断者コンピュータ400のCPU301は、生体情報管理サーバ390から送信された使用者の履歴データおよび統計データを外部記憶装置304に記憶する(ステップS2080)。
CPU301は、診断者の操作により上記ステップS2080において記憶された使用者の履歴データおよび統計データを表示器307により診断者に提示する(ステップS2090)。
そして、診断者コンピュータ400のCPU301は、診断者により作成される使用者の診断結果およびアドバイスを電子メールで使用者の携帯電話機100へ送信する(ステップS2100)。
このように、上記ステップS2000〜S2100の動作が行われることにより、本実施の形態に係る通信プログラムが終了する。
第2の実施の形態においては、以下に示す通信プログラムが用いられてもよい。図23は、第2の実施の形態に係る通信プログラムの他の例を示すフローチャートである。本通信プログラムは、上述の図21および図22で示されるフローチャートの通信プログラムと以下の点で異なる。なお、図23においても、診断者の診断者コンピュータ400による動作が破線4Sで示されている。
図23に示すように、本通信プログラムにおいては、診断者コンピュータ400のCPU301は上記ステップS2080,S2090と同様の動作を行った後、診断者により作成される使用者の診断結果およびアドバイスを生体情報管理サーバ390へ送信する(ステップS2110)。
一方、生体情報管理サーバ390は、診断者コンピュータ400から送信された使用者の診断結果およびアドバイスをサーバメモリ391に記憶する(ステップS2120)。これにより、本通信プログラムに基づく携帯電話機100、生体情報管理サーバ390および診断者コンピュータ400の動作が終了する。
この場合、使用者は、携帯電話機100を用いて生体情報管理サーバ390にアクセスすることにより、上述のように自己の生体情報に基づく診断者の診断結果およびアドバイスを得ることができる。
上記図21のフローチャートで示される通信プログラムにおいて、生体情報管理サーバ390による上記ステップS2060,S2070の動作は必ずしも行われる必要はない。この場合、診断者が診断者コンピュータ400を用いて所定期間(例えば1週間または1ヶ月等)ごとに生体情報管理サーバ390にアクセスし、サーバメモリ391内の履歴データおよび統計データを閲覧およびダウンロードしてもよい。
また、上記ステップS2070において、生体情報管理サーバ390の制御部392は複数の使用者(例えば、使用者全員)の履歴データおよび統計データを図2の企業コンピュータ500または研究機関コンピュータ600へ送信してもよい。あるいは、企業または研究機関は企業コンピュータ500または研究機関コンピュータ600を用いて生体情報管理サーバ390に記憶された履歴データおよび統計データを閲覧およびダウンロードしてもよい。
この場合、図1の企業および研究機関6Xは、企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600を用いて取得した履歴データおよび統計データに基づいて、使用者全員の生体情報および心理状態についての評価および研究等を行うことができる。なお、企業コンピュータ500または研究機関コンピュータ600が取得可能な履歴データおよび統計データからは個人情報に関するデータは除かれることが好ましい。
さらに、この場合には、企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600は、生体情報管理サーバ390からの履歴データおよび統計データに基づいて、新たに使用者の心理状態を推定してもよいし、統計処理を行ってもよい。
本実施の形態では、診断者から使用者へのアドバイスには、使用者の生体情報に応じた特定の企業ホームページの紹介等(例えば、URL(ユニフォーム・リソース・ロケータ)等)が含まれてもよい。
以上、本実施の形態では、診断者の診断者コンピュータ400において、表示器307により生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された情報(生体情報および心理状態の推定結果)が閲覧され、閲覧に基づく診断者によるアドバイスが診断者用コンピュータ400の無線通信部306により携帯電話機100に送信される。それにより、診断者は、使用者に対面することなく、使用者の精神状態または身体状態を診断することができ、使用者は、自身に適したアドバイスを診断者から即座に得ることができる。
上述のように、本実施の形態において、診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600は、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された使用者の履歴データおよび統計データを閲覧およびダウンロードしてもよい。
この場合、診断者、企業および研究機関は、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を容易に活用することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る通信システム1000は、以下の点を除き第1の実施の形態に係る通信システム1000と同様の構成および動作を有する。
第3の実施の形態に係る通信システム1000は、以下の点を除き第1の実施の形態に係る通信システム1000と同様の構成および動作を有する。
本実施の形態において、携帯電話機100は使用者に対し、所定の質問、所定の画像または所定の音声を提示する。以下、使用者に対する所定の質問または所定の画像を質問・刺激内容と総称する。そして、携帯電話機100は使用者への質問・刺激内容の提示時における使用者の回答および生体情報を生体情報管理サーバ390に送信する。
生体情報管理サーバ390は、携帯電話機100から送信された回答および生体情報に基づいて使用者の性格を判定し、その性格判定結果を記憶する。これにより、使用者は、生体情報管理サーバ390にアクセスすることにより、自己の回答および生体情報に基づく性格判定結果を知ることができる。
なお、上述のように質問・刺激内容の提示時における使用者の生体情報を使用者の性格判定に用いるのは、人間が特定の質問・刺激内容を受けた場合にその質問・刺激内容に応じて心理状態が変化することを生体情報を検出することにより推定しようとする考えに基づく。
さらに、生体情報管理サーバ390は、複数の使用者の性格判定結果に基づいて、使用者間の相性を判定することができる。詳細は後述する。
図24は第3の実施の形態において図7のサーバメモリ391内部に追加される各種格納部の一例および第3の実施の形態において個人情報データ格納部410に記憶される内容の一例を示す図である。
図24(a)は本実施の形態で追加される格納部を表す。本実施の形態において、サーバメモリ391は、第1の実施の形態で説明した各構成部に加えて質問・刺激テーブル格納部411、性格判定テーブル格納部412および相性判定テーブル格納部413を含む。各格納部の詳細は後述する。
ここで、本実施の形態において図7の個人情報データ格納部410には、例えば、図24(b)に示すような個人情報データが記憶される。
図24(b)には、個人情報データ格納部410に記憶される個人情報データの一例が示されている。本実施の形態の個人情報データは、図8で示した個人情報データに加えて使用者ごとに性格タイプを含む。
本実施の形態において性格タイプは使用者の質問・刺激内容に対する回答および生体情報の基づいて決定されるものである。詳細は後述する。図24(b)によれば、性格タイプが人間の性格に基づいて10個に分類されている。例えば、性格タイプ1は常にマイペースであることを表し、性格タイプ2は激情派であることを表す。
図24(a)に示される各記憶部の詳細について説明する。図25は図24(a)の質問・刺激テーブル格納部に記憶される内容の一例を示す図である。
図25では、質問・刺激テーブル格納部411の記憶内容の一例として、質問・刺激テーブルが示されている。図25の質問・刺激テーブルにおいては、複数の質問・刺激内容の各々が質問・刺激番号に対応付けされている。例えば、図25においては、質問・刺激番号1として、「自分はまじめだと思う?」が設定され、質問・刺激番号3として、赤ちゃんの画像が設定されている。
本例では、質問・刺激内容として使用者に対する質問および使用者に提示するための画像が示されているが、質問・刺激内容には使用者に提供する音楽等が含まれてもよい。また、質問・刺激テーブルに、後述する相性判定のための質問・刺激内容が含まれてもよい。
図26は図24(a)の性格判定テーブル格納部412に記憶される内容の一例を示す図である。図26では、性格判定テーブル格納部412の記憶内容の一例として、質問・刺激内容に対する使用者の回答結果および生体情報に応じて性格タイプを特定するための性格判定テーブルが示されている。
なお、本例では、使用者に提示される質問・刺激内容は上述の質問・刺激番号の順に行われるものとする。
図26によれば、例えば、図25の質問・刺激番号1の質問・刺激内容が提示された場合の使用者の回答が「はい」であるか「いいえ」であるか、また、そのときの使用者の生体情報に反応があるか否かにより、性格タイプの判定のための絞込みがなされてゆく。
また、例えば、図25の質問・刺激番号3の質問・刺激内容が提示された場合の使用者の生体情報に反応があるか否かにより、性格タイプの判定のための絞込みがなされてゆく。
そして、使用者への複数回の質問・刺激内容の提示後に最終的な絞込みがなされ、その使用者の性格タイプが判定される。
ここで、生体情報の反応とは、例えば、以下のことをいう。第3の実施の形態では、使用者の心理状態を推定するために、図9の心理状態推定テーブルならびに図10の音声解析テーブルおよび心理状態調整テーブルに基づいて使用者の心理状態レベルを決定する。図9によれば、心理状態レベルは1〜6に分類されている。したがって、本例では、生体情報の反応は、使用者の生体情報に基づいて決定される心理状態レベルが4以上である場合に反応があるとみなし、心理状態レベルが3以下である場合に反応がないとみなす。
なお、生体情報の反応の有無についての決定は、必ずしも心理状態レベルに基づいて行う必要はない。予め使用者から検出される各種生体情報についての基準値を定め、それを超えるか否かにより生体情報の反応の有無を決定してもよい。
また、本実施の形態において、性格タイプの判定には、生理量データとして得られるGSR、皮膚温度および脈拍ならびに音声データを解析することにより得られるトーン、抑揚およびジッタのうちすべてが用いられているが、性格タイプの判定に生理量データとして得られるGSR、皮膚温度および脈拍ならびに音声データを解析することにより得られるトーン、抑揚およびジッタのうちいずれか一部が用いられもよい。
この場合、性格タイプの判定に用いる生体情報に基づいて、上記の生体情報の反応の有無を決定するためのテーブル等が必要となる。
図24(a)の性格判定テーブル格納部412には、図26の性格判定テーブルに代えて、以下の性格判定テーブルが記憶されてもよい。図27は図24(a)の性格判定テーブル格納部412に記憶される内容の他の例を示す図である。図27では、性格判定テーブル格納部412の記憶内容の他の例として、質問・刺激内容に対する使用者の回答および生体情報に応じて性格タイプを特定するための性格判定テーブルが示されている。
本例では、使用者に提示される質問・刺激内容は上述の質問・刺激番号の順に限られない。
図27の性格判定テーブルにおいては、質問・刺激番号ごとに使用者の回答が「はい」であるか「いいえ」であるか、および、そのときの使用者の生体情報に反応があるか否かに応じて、次に提示する質問・刺激番号が設定されている。
また、特定の質問・刺激番号においては、提示時の使用者の回答が「はい」であるか「いいえ」であるか、および、そのときの使用者の生体情報に反応があるか否かに応じて、使用者の性格タイプが設定されている。
図27によれば、図25の質問・刺激番号1の質問・刺激内容が提示された場合の使用者の回答が「はい」であるか「いいえ」であるか、および、そのときの使用者の生体情報に反応があるか否かに応じて、次に提示する質問・刺激番号が2,3,4,5のいずれかに決定される。
このように、本例では、各質問・刺激番号ごとに次に提示する質問・刺激番号が順次設定されることにより、性格タイプの判定のための絞込みがなされてゆく。そして、使用者への質問・刺激番号8の質問・刺激内容の提示後に最終的な絞込みがなされ、その使用者の性格タイプが判定される。
図28は図24(a)の相性判定テーブル判定テーブル格納部413に記憶される内容の一例を示す図である。図28では、相性判定テーブル格納部413の記憶内容の一例として、使用者の性格タイプと対象者の性格タイプの組合せに応じて両者の相性レベルを特定するための相性判定テーブルが示されている。
ここで、対象者とは、使用者と相性を判定する対象になる人物をさす。また、相性レベルとは、使用者と対象者との間の相性の度合いを表す。図28では、使用者と対象者との間の相性の度合いが、相性レベル1〜5として示されている。図28によれば、相性レベルが1〜5の順に大きくなるにつれて相性が悪くなる。
本実施の形態では、図24(b)の個人情報データに示すように、使用者ごとの性格タイプがサーバメモリ391に記憶されている。これにより、生体情報管理サーバ390は、使用者の性格タイプ、対象者の性格タイプおよび図28の相性判定テーブルに基づいて、使用者と対象者との相性レベルを決定する。
図28の相性判定テーブルによれば、使用者の性格タイプが1であり、対象者の性格タイプが1である場合、使用者と対象者との相性レベルは3、すなわち,相性は普通と判定される。
第3の実施の形態に係る通信プログラムについて説明する。初めに、使用者の性格判定に関する通信プログラムを説明する。
図29および図30は第3の実施の形態に係る通信プログラムの一例を示すフローチャートである。本実施の形態に係る通信プログラムによれば、図2の携帯電話機100および生体情報管理サーバ390は、次のように動作する。
なお、図29および図30において、使用者の携帯電話機100による動作が破線1Sで示され、サーバ管理会社の生体情報管理サーバ390による動作が破線3Sで示されている。
図29に示すように、携帯電話機100の制御部10は、使用者が入力操作部11を操作することによる性格判定を行なう旨の指令信号を受けたか否かを判別する(ステップS3100)。携帯電話機100の制御部10は、性格判定を行なう旨の指令信号を受けた場合、生体情報管理サーバ390から送信される質問・刺激内容に基づいてメイン表示部13に質問・刺激内容を表示する(ステップS3120)。
そして、携帯電話機100の制御部10は、使用者が入力操作部11を操作することにより得られる回答をメモリ12に記憶するとともに、上記質問・刺激内容が表示される際および質問に対する回答時の使用者の生体情報を検出する(ステップS3130)。その後、携帯電話機100の制御部10は、生体情報管理サーバ390から質問・刺激内容が送信されないか否か、すなわち、質問・刺激内容の表示が終了か否かを判別する(ステップS3140)。
携帯電話機100の制御部10は、質問・刺激内容のメイン表示部13への表示が終了しない場合、上記ステップS3120の動作を繰り返す。
一方、携帯電話機100の制御部10は、質問・刺激内容のメイン表示部13への表示が終了した場合、質問・刺激内容に対する回答、質問・刺激内容の表示時および質問に対する回答時における使用者の生体情報ならびに使用者の個人情報を生体情報管理サーバ390へ送信する(ステップS3150)。これにより、使用者が自己の性格を判定する場合の携帯電話機100の動作が終了する。
一方、図30に示すように、生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の携帯電話機100から使用者が自己の性格判定を行う旨の指令信号を受けたか否か、すなわち、携帯電話機100からの質問・刺激内容の要求があるか否かを判別する(ステップS3200)。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、携帯電話機100からの質問・刺激内容の要求があった場合、図24(a)に示すような質問・刺激テーブル格納部411に記憶された質問・刺激テーブルに基づいて、質問・刺激内容を携帯電話機100へ送信する(ステップS3210)。そして、生体情報管理サーバ390の制御部392は、質問・刺激内容が終了したか否かを判別する(ステップS3220)。生体情報管理サーバ390の制御部392は、質問・刺激内容が終了しない場合、上記ステップS3210の動作を繰り返す。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、質問・刺激内容が終了した場合、携帯電話機100から質問・刺激内容に対する回答、質問・刺激内容の表示時および質問に対する回答時における使用者の生体情報ならびに使用者の個人情報を受信したか否かを判別する(ステップS3230)。生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の回答、生体情報および個人情報を受信した場合、それらの各情報および図26または図27に示すような性格判定テーブルに基づいて、使用者の性格タイプを判定する(ステップS3240)。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、上記ステップS3240により判定された使用者の性格タイプに基づいて、その使用者の個人情報データを更新するとともに、第1の実施の形態と同様にサーバメモリ391内の履歴データおよび統計データを更新する(ステップS3250)。これにより、使用者が自己の性格を判定する場合の生体情報管理サーバ390の動作が終了する。
なお、上記の図29および図30に基づく説明においては、携帯電話機100の動作と生体情報管理サーバ390の動作とを個別に説明したが、これらの動作は、並行して行われる。例えば、携帯電話機100による上記ステップS3100の動作は、生体情報管理サーバ390のステップS3200の動作と同時に行われる。
続いて、使用者と対象者との間の相性判定に関する通信プログラムについて説明する。図31〜図33は相性判定に関する第3の実施の形態に係る通信プログラムの一例を示すフローチャートである。本通信プログラムによれば、図2の携帯電話機100および生体情報管理サーバ390は、次のように動作する。
なお、図31〜図33において、使用者の携帯電話機100による動作が破線1Sで示され、サーバ管理会社の生体情報管理サーバ390による動作が破線3Sで示されている。
図31に示すように、携帯電話機100の制御部10は、使用者が入力操作部11を操作することによる相性判定を行う旨の指令信号を受けたか否かを判別する(ステップS3300)。携帯電話機100の制御部10は、相性判定を行う旨の指令信号を受けた場合、生体情報管理サーバ390から使用者の性格タイプの判定の要求があるか否かを判別する(ステップS3310)。
携帯電話機100の制御部10は、使用者の性格タイプの判定の要求がなかった場合、対象者に関する個人情報を生体情報管理サーバ390へ送信する(ステップS3330)。
上記ステップS3310において、携帯電話機100の制御部10は、使用者の性格タイプの判定の要求があった場合、性格判定動作を行う(ステップS3320)。この性格判定動作とは、図30により示される上記ステップS3200〜S3250の動作をいう。携帯電話機100の制御部10は、性格判定動作の終了とともに、上記ステップS3330の動作を行う。
携帯電話機100の制御部10は、上記ステップS3330の動作の後、生体情報管理サーバ390から送信される使用者と対象者との相性判定に関する情報をメイン表示部13に表示する(ステップS3340)。これにより、使用者が相性判定を行う場合の携帯電話機100の動作が終了する。なお、使用者と対象者との相性判定に関する情報には、生体情報管理サーバ390による使用者と対象者との相性判定結果のみならず、相性判定が不可能である旨等も含まれる。
一方、図32および図33に示すように、生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の携帯電話機100から使用者が相性判定を行う旨の要求を受けたか否かを判別する(ステップS3400)。生体情報管理サーバ390の制御部392は、携帯電話機100から使用者が相性判定を行う旨の要求があった場合、使用者に関する個人情報を携帯電話機100から受信する(ステップS3410)。
続いて、生体情報管理サーバ390の制御部392は、携帯電話機100から受信した使用者の個人情報に基づいて、使用者の性格タイプが個人情報データまたは履歴データとしてサーバメモリ391に記憶されているか否かを判別する(ステップS3420)。生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の性格タイプが個人情報データとして記憶されている場合、携帯電話機100から対象者に関する個人情報を受信する(ステップS3440b)。
上記ステップS3420において、生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者の性格タイプが個人情報データとして記憶されていない場合、使用者の性格タイプの判定の要求を携帯電話機100に送信する(ステップS3430)。そして、生体情報管理サーバ390の制御部392は、性格判定動作を行う(ステップS3440)。この性格判定動作は、図30に示される上記ステップS3200〜S3250の生体情報管理サーバ390の制御部392による動作をいう。その後、制御部392は上記ステップS3440bの動作を行う。
生体情報管理サーバ390は、上記ステップS3440bの動作の後、対象者の性格タイプが個人情報データまたは履歴データとして記憶されているか否かを判別する(ステップS3450)。制御部392は、対象者の性格タイプが個人情報データまたは履歴データとして記憶されている場合、使用者の性格タイプ、対象者の性格タイプおよび図28に示すような相性判定テーブルに基づいて、使用者と対象者との相性を判定する(ステップS3460)。そして、生体情報管理サーバの制御部392は、使用者と対象者との相性の判定結果を携帯電話機100に送信する(ステップS3470)。
上記ステップS3450において、生体情報管理サーバ390の制御部392は、個人情報データまたは履歴データとして対象者の性格タイプが記憶されていない場合、使用者と対象者との相性を判定できない旨を携帯電話機100に送信する(ステップS3480)。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、上記ステップS3470または上記ステップS3480の動作を行うことにより、使用者が相性判定を行う場合の本通信プログラムに基づく動作を終了する。
上記と同様に、使用者と対象者との相性判定に関する通信プログラムにおいても、携帯電話機100の動作と生体情報管理サーバ390の動作とを個別に説明したが、これらの動作は互いに並行して行われる。
以上、本実施の形態においては、生体情報管理サーバ390のサーバ通信装置393により携帯電話機100に質問・刺激内容が送信される。そして、生体情報管理サーバ390から送信された質問・刺激内容が携帯電話機100の無線通信部30およびアンテナ31により受信され、受信された情報が提示されるとともに、質問・刺激内容の提示時に生理量データ測定部20により検出された生体情報が生体情報管理サーバ390に送信される。さらに、携帯電話機100から送信された情報に基づいて生体情報管理サーバ390の制御部392により使用者の性格タイプが判定される。また、生体情報管理サーバ390の制御部392により判定された使用者の性格タイプがサーバ通信装置393により携帯電話機100に送信される。
それにより、質問・刺激内容の提示時に検出された使用者の生体情報を用いて使用者の性格タイプが判定される。したがって、使用者は、他の使用者との関連を考慮した自分の性格タイプを容易に認識することができる。
さらに、本実施の形態では、生体情報管理サーバ390において制御部392により判定された複数の使用者の性格タイプがサーバメモリ391により記憶され、記憶された一の使用者の性格タイプおよび他の使用者の性格タイプが制御部392により比較される。それにより、一の使用者と他の使用者との相性が判定される。生体情報管理サーバ390の制御部392により判定された相性を示す情報は、生体情報管理サーバ390のサーバ通信装置393により携帯電話機100に送信される。それにより、使用者は、特定の他の使用者との相性を容易に取得することができる。
上述のように、本実施の形態において、企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600は、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された使用者の性格に関するデータを閲覧およびダウンロードしてもよい。
この場合、企業および研究機関は、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を容易に活用することができる。
上記では、使用者の性格が、使用者の緊張の度合いを推定するための心理状態レベルの決定により判定されている。しかしながら、本実施の形態に係る通信システム1000においては、使用者の激情度、温和度またはストレス度等の特定の心理状態を推定するための心理状態推定テーブルを用いるとともに、それら激情度、温和度またはストレス度等に対応する質問・刺激内容を使用者に提示することにより、使用者の性格のみならず、使用者の激情度、温和度またはストレス度等の特徴が判定されてもよい。
また、生体情報管理サーバ390の制御部392は、図30で示される上記ステップS3250の動作とともに、更新された使用者の個人情報データに基づいて、複数の使用者の性格に関するデータを図2の企業コンピュータ500または研究機関コンピュータ600へ送信してもよい。あるいは、企業または研究機関は、企業コンピュータ500または研究機関コンピュータ600を用いて生体情報管理サーバ390に記憶された複数の使用者の性格に関するデータを閲覧およびダウンロードしてもよい。
この場合、企業および研究機関は、企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600を用いて取得した複数の使用者の性格に関するデータに基づいて、使用者全員の性格についての評価および研究等を行うことができる。なお、企業コンピュータ500または研究機関コンピュータ600が取得可能な使用者の性格に関するデータからは、各個人を識別することが可能となるようなデータは除かれることが好ましい。
なお、生体情報管理サーバ390が、使用者の相性判定時に相性判定のための質問・刺激内容を携帯電話機100に送信してもよい。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係る通信システム1000は、以下の点を除き第1の実施の形態に係る通信システム1000と同様の構成および動作を有する。
第4の実施の形態に係る通信システム1000は、以下の点を除き第1の実施の形態に係る通信システム1000と同様の構成および動作を有する。
本実施の形態において、複数の企業の企業コンピュータ500は生体情報管理サーバ390に所定のキーワードを登録する。この所定のキーワードの詳細については後述する。
一方、携帯電話機100は使用者の生体情報を検出し、検出された生体情報を生体情報管理サーバ390へ送信する。
他方、生体情報管理サーバ390においては、携帯電話機100から送信された生体情報に基づいて使用者の心理状態が推定されるとともに、推定された心理状態に基づいて使用者の心理状態に応じたキーワードが特定される。
生体情報管理サーバ390は、使用者の心理状態に基づいて特定されたキーワードと企業コンピュータ500により登録された所定のキーワードとを比較する。そこで、生体情報管理サーバ390は、使用者の心理状態に基づいて特定されたキーワードと一致するキーワードを登録した企業のホームページに関する情報を使用者の携帯電話機100に送信する。企業のホームページに関する情報としては、例えば、URL等がある。
これにより、使用者は自己の生体情報を生体情報管理サーバ390に送信することにより自己の心理状態に応じた企業のホームページを閲覧することができる。なお、本実施の形態では、後述するように、使用者の心理状態として、喜怒哀楽に基づいて感情が推定される。これにより、使用者は、自己の感情に応じたホームページを閲覧することができる。
本実施の形態において、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391には、必要情報データおよび企業キーワードデータが記憶されている。この必要情報データおよび企業キーワードデータについて説明する。
図34は第4の実施の形態において図7の心理状態推定テーブル格納部420および企業・研究機関格納部460に記憶される内容の一例を示す図である。
図34(a)は図7の心理状態推定テーブル格納部に記憶される必要情報データの一例を表す。
本実施の形態では、使用者の心理状態が使用者の喜怒哀楽に基づいて8つの感情で分類される。本例では、使用者の心理状態は、悲しみA,B、喜びA,B、怒りA,Bおよび楽しみA,Bの8つの感情で分類されている。
図34(a)に示される必要情報データによれば、上記8つの感情の各々には、複数のキーワードが対応付けられている。例えば、悲しみAの感情に対しては、キーワードとして癒し、音楽および本が対応付けられている。このように、図7の心理状態推定テーブル格納部420には予め上記の必要情報データが記憶されている。
図34(b)は、本実施の形態において、図7の企業・研究機関データ格納部460に記憶される企業キーワードデータの一例を表す。
この企業キーワードデータは、複数の企業の各々が企業コンピュータ500を用いて生体情報管理サーバ390に予め登録するものである。
図34(b)によれば、複数の企業の各々に対して、複数のキーワードおよびその企業のURLが対応付けられている。図34(b)では、企業CAに対して、キーワード「癒し」および「本」ならびに企業CAのホームページのURLが対応付けされている。
企業キーワードデータにおいて、キーワードとは、複数の企業の各々が企業サーバ590において開設するホームページの関連内容を示すものである。
これにより、生体情報管理サーバ390は、携帯電話機100から送信される使用者の生体情報に基づいて使用者の感情を推定し、推定された使用者の感情および上記必要情報データに基づいて、使用者の感情に適合したキーワードを特定する。そして、生体情報管理サーバ390は、特定された使用者のキーワードに関連するホームページを開設している企業を決定する。
生体情報管理サーバ390の制御部392は、決定された企業のホームページに関する情報を携帯電話機100に送信する。これにより、使用者は携帯電話機100を用いて送信された企業のホームページに関する情報に基づいて自己の感情に適合したホームページにアクセスすることができる。
以下、使用者の感情に応じて決定される企業のホームページをお勧めホームページと称する。
本実施の形態において、生体情報管理サーバ390は使用者ごとに決定された企業のお勧めホームページに基づいて使用者ごとに以下の履歴データを作成し、作成された履歴データを図7の履歴データ格納部440に記憶する。
図35は第4の実施の形態において図7の履歴データ格納部440に記憶される内容の一例を示す図である。図35では、使用者ごとに感情の推定結果、推定結果に基づいて決定されるキーワードおよびホームページが対応付けされている。
図35によれば、使用者AAに、推定結果として悲しみA、キーワードとして「癒し」、「音楽」および「本」、ならびにお勧めホームページとして「企業CA」および「企業CB」が対応付けされている。
本実施の形態では、生体情報管理サーバ390において、使用者の感情が推定されるとしているが、以下にその推定方法について説明する。
上述のように、第4の実施の形態において、生体情報管理サーバ390は使用者の心理状態として喜怒哀楽に基づく8つの感情を推定する。
図36は、使用者の感情を推定するためのデータの抽出方法を説明するための図である。
以下の説明において、使用者の感情の推定は、使用者の生理量データおよび音声データの解析結果に基づいて行う。ここでは、生理量データとしてGSRが用いられる。音声データとしては、使用者の会話の音声が用いられる。
なお、本例において、使用者の音声データは、使用者が携帯電話機100を用いて通話を行うことにより取得されるが、通話時以外であっても、携帯電話機100のメイン表示部13に所定の言葉を表示し、使用者がそれを話すことにより取得されてもよい。また、本例において、携帯電話機100は、使用者の通話時および通話時以外の使用者の生理量データおよび音声データの全てを生体情報管理サーバ390に送信している。
図36に示すように、生体情報管理サーバ390は使用者の通話開始から通話終了までの使用者のGSRおよび音声データに基づいて使用者が発声した時間を特定する。これにより特定される時間を発声期間と呼ぶ。
生体情報管理サーバ390は、特定された発声期間の前後に所定の時間を付加することにより、記憶された音声データおよびGSRのうち解析対象とする時間を決定する。これにより決定される時間を解析対象期間と呼ぶ。図36では、解析対象期間が符号TT1および符号TT2で示されている。
生体情報管理サーバ390は、決定された解析対象期間TT1,TT2の各々において、音声データの解析を行う。その結果、生体情報管理サーバ390は、解析対象期間TT1,TT2の各々における音声データのパラメータとして、発音のトーン、抑揚およびジッタを得る。なお、以下の説明において、トーン、抑揚およびジッタの解析結果は数値化されているものとする。
また、生体情報管理サーバ390は、決定された解析対象期間TT1,TT2の各々において、GSRの解析を行う。この解析は、解析対象期間TT1,TT2の各々において、測定されたGSRの最大値から最小値までの差分値を算出することにより行う。以下、この差分値をGSR差分値と呼ぶ。
図36では、解析対象期間TT1,TT2ごとに算出されるGSR差分値が、それぞれ矢印ΔGm1および矢印ΔGm2で示されている。
本実施の形態に係る生体情報管理サーバ390には、図7の心理状態推定テーブル格納部122に後述の生理量感情推定テーブル、音声感情推定テーブル、感情推定基準テーブルおよびポイント決定テーブルが記憶されている。
生体情報管理サーバ390は、決定された解析対象期間ごとに、生理量データを解析することにより得られる上述のGSR差分値および生理量推定テーブルに基づいて後述の感情レベルを決定する。また、生体情報管理サーバ390は、決定された解析対象期間ごとに、音声データを解析することにより得られる上述の発音のトーン、抑揚およびジッタおよび音声感情推定テーブルに基づいて後述の感情レベルを決定する。
その後、生体情報管理サーバ390は、GSR差分値、トーン、抑揚およびジッタの各々に基づいて決定された複数の感情レベル、感情推定基準テーブルならびにポイント決定テーブルに基づいて使用者の喜怒哀楽の感情を推定する。
生理量感情推定テーブルおよび音声感情推定テーブルについて説明する。図37は、図7の心理状態推定テーブル格納部122および音声解析テーブル格納部125に記憶される内容の一例を示す図である。ここでは、心理状態推定テーブル格納部122および音声解析テーブル格納部125に記憶される内容の一例として、生理量感情推定テーブルおよび音声感情推定テーブルが示されている。
図37(a)は心理状態推定テーブル格納部122に記憶される生理量感情推定テーブルの一例を表す。上述のように、測定された使用者のGSRに基づいてGSR差分値が算出される。生理量感情推定テーブルにより算出されたGSR差分値に基づいて使用者の喜怒哀楽の感情を推定するための感情レベルが決定される。感情レベルの決定は、所定の基準値に対するGSR差分値の大小関係に基づき決定される。
図37(a)においては、GSR差分値ΔGmについて3つの基準値Kα,Kβ,Kγが設定されている。これら基準値Kα,Kβ,Kγは、Kα,Kβ,Kγの順に大きい。
GSR差分値ΔGmによる感情レベルの決定の一例を説明する。図37(a)によれば、例えば、GSR差分値ΔGmが基準値Kγ以上である場合、感情レベル3が決定され、GSR差分値ΔGmが基準値Kβ以上であり、かつ、基準値Kγ未満である場合にも、感情レベル3が決定される。
また、GSR差分値ΔGmが基準値Kα以上であり、かつ、基準値Kβ未満である場合、感情レベル1が決定され、GSR差分値ΔGmが基準値Kα未満である場合、感情レベル2が決定される。
図37(b)は音声解析テーブル格納部125に記憶される音声感情推定テーブルの一例を表す。上述のように、使用者の音声データを解析することにより得られるトーン、抑揚およびジッタに基づいて使用者の喜怒哀楽の感情を推定するための感情レベルが決定される。感情レベルの決定は、トーン、抑揚およびジッタの各々について行われ、予め設定された基準値に対するトーン、抑揚およびジッタの大小関係に基づき決定される。この場合、所定の基準値はトーン、抑揚およびジッタの各々について設定されている。
図37(b)においては、トーンTOについて3つの基準値Lα,Lβ,Lγが設定されている。これら基準値Lα,Lβ,Lγは、Lα,Lβ,Lγの順に大きい。また、抑揚YOについて3つの基準値Mα,Mβ,Mγが設定されている。これら基準値Mα,Mβ,Mγは、Mα,Mβ,Mγの順に大きい。さらに、ジッタGIについて3つの基準値Nα,Nβ,Nγが設定されている。これら基準値Nα,Nβ,Nγは、Nα,Nβ,Nγの順に大きい。
トーンTOによる感情レベルの決定の一例を説明する。図37(b)によれば、例えば、トーンTOが基準値Lγ以上である場合、感情レベル3が決定され、トーンTOが基準値Lβ以上であり、かつ、基準値Lγ未満である場合にも、感情レベル3が決定される。
また、トーンTOが基準値Lα以上であり、かつ、基準値Lβ未満である場合、感情レベル1が決定され、トーンTOが基準値Lα未満である場合、感情レベル3が決定される。
感情推定基準テーブルおよびポイント決定テーブルについて説明する。図38は、図7の心理状態推定テーブル格納部122に記憶される内容の一例を示す図である。ここでは、心理状態推定テーブル格納部122に記憶される内容の一例として、感情推定基準テーブルおよびポイント決定テーブルが示されている。
図38(a)は心理状態推定テーブル格納部122に記憶される感情推定基準テーブルの一例を表す。
図38(a)においては、GSR差分値、トーン、抑揚およびジッタの各々に基づいて決定される感情レベルの組合せが、喜び、怒り、哀しみおよび楽しみの4つのグループに分類されている。このような、図38(a)における感情レベルの組合せを基準組合せと呼ぶ。
この基準組合せの一例を説明する。図38(a)によれば、例えば、喜びについての基準組合せは、GSR差分値に基づく感情レベルが3であり、トーンに基づく感情レベルが3であり、抑揚に基づく感情レベルが3であり、ジッタに基づく感情レベルが3である。
このように定められた喜び、怒り、哀しみおよび楽しみの4つの基準組合せは、その後、測定により得られたGSR差分値ならびに音声データの解析により得られたトーン、抑揚およびジッタに基づく感情レベルの組合せ(以下、測定組合せと呼ぶ。)とそれぞれ比較される。
基準組合せと測定組合せとの比較時においては、組み合わされた感情レベルごとの比較が行われる。そして、比較の結果として後述のポイントが決定される。
図38(b)は心理状態推定テーブル格納部122に記憶されるポイント決定テーブルの一例を表す。図38(b)においては、基準組合せと測定組合せとの比較時の感情レベルの差異に応じたポイントが設定されている。
基準組合せの各感情レベルと測定組合せの対応する感情レベルとを比較する。図38(b)によれば、その比較の結果、基準組合せの感情レベルと測定組合せの感情レベルとの間で差異がない場合、ポイントが30として決定される。また、感情レベルの差異が1の場合、ポイントが20として決定される。さらに、感情レベルの差異が2の場合、ポイントが10として決定され、感情レベルの差異が3の場合、ポイントが0として決定される。
図39は測定組合せから感情を推定する場合の一例を説明するための図である。図39(a)は測定組合せの一例を表す。図39(a)では、GSR差分値に基づく感情レベルが3であり、トーンに基づく感情レベルが3であり、抑揚に基づく感情レベルが3であり、ジッタに基づく感情レベルが3である旨が示されている。
上述のように、喜怒哀楽の感情の推定時において、図39(a)で示される測定組合せは、図38(a)で示される感情推定基準テーブルの喜び、怒り、哀しみおよび楽しみの4つの基準組合せとそれぞれ比較される。そして、測定組合わせと基準組合せとの比較結果および図38(b)のポイント決定テーブルに基づいて後述の測定結果ポイントテーブルが作成される。測定結果ポイントテーブルは個人情報データ格納部123に記憶される。
図39(b)は測定結果ポイントテーブルの一例を表す。図39(b)においては、図39(a)で示される測定組合せの各感情レベルと図38(a)の基準組合わせの各感情レベルとの比較結果ならびに図38(b)のポイント設定テーブルに基づいて、喜び、怒り、哀しみおよび楽しみについてのポイントの組合せが示されている。
ポイントの組合せの一例として、喜びに関するポイントの組合せについて説明する。
上述のように、図39(a)の測定組合わせでは、GSR差分値に基づく感情レベルが3であり、トーンに基づく感情レベルが3であり、抑揚に基づく感情レベルが3であり、ジッタに基づく感情レベルが3である。一方、図38(a)の喜びの基準組合せでは、GSR差分値に基づく感情レベルが3であり、トーンに基づく感情レベルが3であり、抑揚に基づく感情レベルが3であり、ジッタに基づく感情レベルが3である。
したがって、これらをそれぞれ比較すると、全ての感情レベルが同一である。その結果、図39(a)で示される測定組合せの各感情レベルと図38(a)で示される基準組合せの各感情レベルとの差異が全て0となる。
ここで、図38(b)のポイント決定テーブルによれば、測定組合せの感情レベルと基準組合せの感情レベルとの差異が0の場合、ポイントが30として決定される。したがって、この場合、図39(b)で示されるように、喜びに関するポイントの組合せでは、GSR差分値に基づくポイントが30に決定され、トーンに基づくポイントが30に決定され、抑揚に基づくポイントが30に決定され、ジッタに基づくポイントが30に決定される。
同様に、怒り、悲しみおよび楽しみについても測定組合せの各感情レベルと基準組合せの各感情レベルとの比較が行われる。その結果、ポイントの組合せがそれぞれ決定される。
図39(b)に示されるように、決定されたポイントは各組合せごとに合計される。
すなわち、喜びに関するポイントの組合せでは、GSR差分値に基づくポイント30、トーンに基づくポイント30、抑揚に基づくポイント30およびジッタに基づくポイント30が合計され、合計値120が算出される。一方、図39(b)によれば、怒りに関するポイントの組合せでは、合計値90が算出される。他方、哀しみに関するポイントの組合せでは、合計値40が算出される。さらに、楽しみに関するポイントの組合せでは、合計値100が算出される。
最後に、算出された合計値の減算処理が行われる。本実施の形態では、喜びに関するポイントの合計値から怒りに関するポイントの合計値の減算処理が行われ、楽しみに関するポイントの合計値から哀しみに関するポイントの合計値の減算処理が行われる。
その結果、本例では、喜びに関するポイントの合計値に対する怒りに関するポイントの合計値の減算処理により30が算出される。また、楽しみに関するポイントの合計値に対する哀しみに関するポイントの合計値の減算処理により60が算出される。
これにより、生体情報管理サーバ390は、使用者の感情を、喜びと怒りとの関係および哀しみと楽しみとの関係により推定することができる。
推定方法としては、例えば、喜びのポイントおよび怒りのポイントからなる縦軸、ならびに哀しみのポイントおよび楽しみのポイントからなる横軸を有するグラフを用いることができる。
図39(c)は、上記の動作により得られる使用者の感情を表すグラフの一例である。図39(c)のグラフにおいては、縦軸、横軸および2本の一点鎖線により8つの領域PA,PB,HA,HB,UA,UB,SA,SBが設定されている。
このグラフでは、縦軸において、正の方向を喜びのポイントとして表し、負の方向を怒りのポイントとして表す。また、横軸において、正の方向を楽しみのポイントとして表し、負の方向を哀しみのポイントとして表す。
喜びに関するポイントの合計値に対する怒りに関するポイントの合計値の減算処理結果および楽しみに関するポイントの合計値に対する哀しみに関するポイントの合計値の減算処理結果が上記グラフ中にプロットされる。
そして、図39(c)のグラフ上にプロットされた点が、8つの領域PA,PB,HA,HB,UA,UB,SA,SBのうちいずれに属するかが判定される。
上記の8つの領域PA,PB,HA,HB,UA,UB,SA,SBにより分類される感情は、それぞれ上述の喜びA、喜びB、楽しみA、楽しみB、怒りA、怒りB、哀しみAおよび哀しみBに相当する。
本例では、上述の減算処理結果に基づいて喜びに関するポイントが30および楽しみに関するポイントが60として点PTがプロットされている。その結果、点PTが楽しみBに対応する領域HBに位置している。したがって、図39(c)の例では、使用者の感情は楽しみBとして推定される。
このように、上記グラフ中に喜怒哀楽の各感情に対応する所定の領域を設定しておくことにより、プロットされた位置に応じて喜怒哀楽の感情を推定することができる。
以上に示す使用者の感情の推定動作は、使用者の通話時に抽出された解析対象期間ごとに行われる。そして、解析対象期間が複数存在する場合、複数の推定結果に基づいて、さらに、その平均値が算出される。その結果、使用者は自己の通話時における感情を知ることができる。
本実施の形態では、上述のように使用者の感情を推定するために、生理量感情推定テーブル、音声感情推定テーブル、感情推定基準テーブルおよびポイント決定テーブルを用いているが、これに限らず、使用者の感情を推定することができるのであれば、他のテーブルを用いて上記の推定動作を行ってもよい。
また、上記では、使用者の感情を推定するためにパラメータとして、GSR差分値、トーン、抑揚およびジッタを用いているが、使用者の感情を推定できるのであれば、パラメータはこれらに限られない。例えば、生理量データとして皮膚温度および脈拍等を用いてもよいし、GSR測定値に基づいて所定の解析を行うことにより得られる他の値を用いてもよい。
さらに、感情の推定に用いるパラメータの数は上記に限定されない。感情の推定に用いるパラメータをより多く用いることにより、使用者の感情の推定結果の精度が向上する。
上記では、使用者の感情を推定するために使用者の発声期間から解析対象期間を設定しているが、これに限らず、使用者の通話時間中の全ての生理量データおよび音声データに基づいて感情を推定してもよい。
上述の各種基準値は、それぞれ予め特定の値を定めることにより設定されてもよいし、各使用者の健康状態および性格等の特徴に応じて使用者ごとに設定されてもよい。
最後に、本実施の形態に係る通信プログラムについて図40および図41に基づき説明する。図40は第4の実施の形態に係る通信プログラムの概要を説明するための図であり、図41は第4の実施の形態に係る通信プログラムの一例を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る通信プログラムによれば、図2の携帯電話機100、生体情報管理サーバ390および企業コンピュータ500は、次のように動作する。なお、図41において、使用者1Xの携帯電話機100による動作が破線1Sで示され、サーバ管理会社3Xの生体情報管理サーバ390による動作が破線3Sで示され、企業5Xの企業コンピュータ500による動作が破線5Sで示されている。
図40においては、本通信システム1000に係る各構成部の動作が符号S4000〜S4500により示されている。これら符号S4000〜S4500の動作は図41のフローチャートにおける後述の各ステップの動作に相当する。
初めに、図40および図41に示すように、企業5Xの企業コンピュータ500は、自己の開設するホームページに関連するキーワードを生体情報管理サーバ390に登録する(ステップS4000)。この企業5Xからサーバ管理会社3Xへのキーワードの登録は、企業サーバ590により行われてもよい。
一方、使用者1Xの携帯電話機100は、使用者1Xの生体情報を検出し、検出された生体情報およびその使用者1Xの個人情報を生体情報管理サーバ390へ送信する(ステップS4100)。ここで、使用者の生体情報の検出は、第1の実施の形態において説明した上記ステップS1100の動作により行われてもよい。
一方、生体情報管理サーバ390の制御部392は、携帯電話機100から送信された使用者1Xの生体情報および個人情報に基づいて、使用者1Xの心理状態を推定する(ステップS4200)。これにより、上述のように、生体情報管理サーバ390は、使用者の感情を喜怒哀楽に基づいて8つに分類された感情のうちのいずれかとして推定することができる。
そこで、生体情報管理サーバ390の制御部392は推定された使用者1Xの心理状態および図34(a)に示すような必要情報データに基づいて、使用者1Xの心理状態に応じたキーワードを特定する(ステップS4200b)。
さらに、生体情報管理サーバ390の制御部392は、特定されたキーワードおよび図34(b)に示すような企業キーワードデータに基づいて、使用者1Xに対するお勧めホームページを決定する。それにより、その使用者1Xに対して図35に示すような履歴データを作成または更新する(ステップS4300)。
続いて、生体情報管理サーバ390の制御部392は、作成された使用者1Xに対する履歴データに基づいて使用者1Xの感情の推定結果およびお勧めホームページに関する情報を使用者1Xの携帯電話機100に送信する(ステップS4400)。
使用者1Xの携帯電話機100は、使用者1Xの入力操作部11の操作により、生体情報管理サーバ390から送信されたお勧めホームページに関する情報に基づいて、お勧めホームページへアクセスする(ステップS4500)。これにより、本実施の形態に係る通信プログラムが終了する。
なお、図40においては、上記ステップS4000の動作が破線の矢印で示され、上記ステップS4100の動作が実線の矢印で示され、上記ステップS4400の動作が一点鎖線の矢印で示され、上記ステップS4500の動作が太線の矢印により示されている。
以上のように、本実施の形態では、使用者の感情に応じて使用者にお勧めホームページに関する情報が送信される。そして、使用者は送信されたお勧めホームページにアクセスすることができる。これにより、使用者は自己の感情に応じたホームページに関する情報を容易に得ることができるとともに、そのホームページにアクセスすることができる。
一方、企業は、生体情報管理サーバ390に自社のホームページ関するキーワードを登録しておくことにより、複数の携帯電話機100の使用者に自社のホームページの閲覧を促すことができる。
以上、本実施の形態に係る通信システム1000においては、使用者の生体情報が携帯電話機100の生理量データ測定部20により検出され、検出された生体情報に基づく情報が無線通信部30、アンテナ31および制御部10により生体情報管理サーバ390に送信される。生体情報管理サーバ390においては、携帯電話機100から送信された情報が生体情報管理サーバ390のサーバ通信装置393により受信される。また、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391にインターネット上のホームページの特徴が予め記憶される。受信された情報および記憶されたホームページの特徴に基づいて使用者に推奨するお勧めホームページが制御部392により判定され、判定結果を示す情報が第2の通信手段により携帯電話機100に送信される。
このようにして、生体情報管理サーバ390によりお勧めホームページが判定されるとともに、使用者は自身に適したホームページの情報を容易に取得することができる。
なお、本実施の形態において、生体情報管理サーバ390は使用者の心理状態として、喜怒哀楽の感情を推定するとしているが、これに限らず、生体情報管理サーバ390は、使用者の緊張の度合い等を推定してもよい。この場合、生体情報390は、使用者の緊張状態の度合いに応じた必要情報テーブルを記憶する。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態に係る通信システム1000は、以下の点を除き、第1の実施の形態に係る通信システム1000と同様の構成および動作を有する。
第5の実施の形態に係る通信システム1000は、以下の点を除き、第1の実施の形態に係る通信システム1000と同様の構成および動作を有する。
本実施の形態において、携帯電話機100は、企業サーバ590内に開設された企業のホームページにアクセスする。そして、携帯電話機100は、使用者のホームページの閲覧時における生体情報を検出し、検出された生体情報および使用者によるそのホームページへのアクセスに関する情報を生体情報管理サーバ390へ送信する。ここで、ホームページへのアクセスに関する情報とは、使用者がアクセスしたホームページのURL等を含む。
一方、生体情報管理サーバ390は、携帯電話機100から送信された使用者の生体情報に基づいて、使用者のホームページの閲覧時における心理状態を推定し、携帯電話機100から送信されるホームページへのアクセスに関する情報に基づいてそのホームページの人気度についての評価を行う。この評価は使用者のホームページ閲覧時における心理状態を考慮した上で行われる。また、人気度の詳細については後述する。
生体情報管理サーバ390は、評価結果を使用者の携帯電話機100および各企業の企業コンピュータ500へ送信する。
ここで、本実施の形態に係る通信プログラムについて図42および図43に基づき説明する。図42は第5の実施の形態に係る通信プログラムの概要を説明するための図であり、図43は第5の実施の形態に係る通信プログラムの一例を示すフローチャートである。本実施の形態に係る通信プログラムによれば、図2の携帯電話機100および生体情報管理サーバ390は、次のように動作する。
なお、図43において、使用者1Xの携帯電話機100による動作が破線1Sで示され、サーバ管理会社3Xの生体情報管理サーバ390による動作が破線3Sで示されている。
図42においては、本通信システム1000に係る各構成の動作が符号S5000〜S5700により示されている。これらの符号S5000〜S5700の動作は図43のフローチャートにおける後述の各ステップの動作に相当する。
初めに、図42および図43に示すように、使用者1Xの携帯電話機100は企業5Xの企業サーバ590に開設されたホームページにアクセスする(ステップS5000)。そこで、携帯電話機100は、そのホームページの閲覧時における使用者1Xの生体情報を検出する(ステップS5100)。
そして、携帯電話機100は、使用者1Xによるホームページの閲覧が終了するとともに、検出された使用者1Xの生体情報、使用者1Xの個人情報および使用者1Xが閲覧したホームページへのアクセスに関する情報を生体情報管理サーバ390へ送信する(ステップS5200)。
一方、生体情報管理サーバ390の制御部392は、携帯電話機100から送信された使用者1Xの生体情報および個人情報に基づいて、使用者1Xの心理状態を推定する(ステップS5300)。
続いて、生体情報管理サーバ390の制御部392は、推定された使用者1Xの心理状態の評価を行うとともに、携帯電話機100から送信されたホームページへのアクセスに関する情報に基づいて使用者1Xが閲覧したホームページについてのアクセス回数の評価を行う(ステップS5400)。心理状態の評価およびアクセス回数の評価についての詳細は後述する。
そして、生体情報管理サーバ390の制御部392は、ホームページの人気度を示すランキングテーブルを更新する(ステップS5500)。ランキングテーブルについての詳細は後述する。
続いて、生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者1Xが閲覧したホームページに関するランキング情報を使用者1Xの携帯電話機100へ送信する(ステップS5600)。ランキング情報の詳細については後述する。
さらに、生体情報管理サーバ390の制御部392は、使用者1Xが閲覧したホームページを開設している企業5Xの企業コンピュータ500へランキング情報を送信する(ステップS5700)。これにより、本実施の形態に係る通信プログラムが終了する。
なお、図42においては、上記ステップS5000の動作が太線の矢印で示され、上記ステップS5200の動作が実線の矢印で示され、上記ステップS5600の動作が一点鎖線の矢印で示され、上記ステップS5700の動作が破線の矢印により示されている。
ここで、上述の人気度について説明する。人気度は、複数の企業が開設するホームページの各々について、各ホームページがどれだけ携帯電話機100の使用者によりアクセスされているか、およびどれだけ携帯電話機100の使用者が関心を持って閲覧しているか、により決定される。
したがって、生体情報管理サーバ390は、各ホームページがどれだけ携帯電話機100の使用者によりアクセスされているかを判定するために、上述のアクセス回数の評価を行う。
また、生体情報管理サーバ390は、各ホームページがどれだけ携帯電話機100の使用者が関心を持って閲覧しているかを判定するために、上述の使用者の心理状態の評価を行う。
これらアクセス回数の評価および心理状態の評価は、例えば次のように組み合わせて行われる。
複数の使用者による企業CAのホームページへのアクセス回数が100回である場合で、かつ、企業CAのホームページの閲覧時における複数の使用者の心理状態レベルの平均が2であった場合、そのホームページに関する人気度は、アクセス回数に使用者の心理状態レベルの平均値である2を乗算することにより200として算出される。
また、複数の使用者による企業CBのホームページへのアクセス回数が50回である場合で、かつ、企業CAのホームページの閲覧時における複数の使用者の心理状態レベルの平均が5であった場合、そのホームページに関する人気度は、アクセス回数に使用者の心理状態レベルの平均値である5を乗算することにより250として算出される。
したがって、本例では、企業CAのホームページよりも使用者からのアクセス回数が少ない企業CBのホームページの方が人気度が高いと評価される。
このように、本実施の形態では、複数のホームページに関して、携帯電話機100の使用者によるアクセス回数および心理状態の推定結果に基づいて各企業のホームページの人気度が算出される。
そして、生体情報管理サーバ390は、このように算出される人気度に基づいて、上述のランキングテーブルを作成する。
本実施の形態において、生体情報管理サーバ390は上記の人気度とともに、携帯電話機100から送信される使用者の個人情報に基づいて各ホームページごとに、閲覧している使用者の年齢層および女性比率等を算出してもよい。
図44は第5の実施の形態において作成されるランキングテーブルの一例を示す図である。
ここで、本例では、各企業が自社のホームページがどのような分類に属するかを生体情報管理サーバ390に登録しているものとする。図44では、この分類として、癒し、音楽および占いが示されている。
図44(a)のランキングテーブルにおいては、複数の企業ごとに、そのホームページの分類、人気度のランキング、ホームページを閲覧している使用者の主な年齢層および使用者の女性比率が示されている。
例えば、図44(a)によれば、企業CAのホームページの分類は癒しである。そして、生体情報管理サーバ390に登録している複数の企業が開設するホームページに対する人気度のランキングが4位として示されている。
さらに、企業CAのホームページの閲覧者の主な年齢層が30代であり、ホームページの閲覧者の女性比率が50%である旨が示されている。
また、生体情報管理サーバ390は、ホームページの分類ごとに人気度のランキングを決定してもよい。
図44(b)はホームページの分類ごとに決定された人気度に基づくランキングテーブルの一例である。図44(b)によれば、ホームページの分類が癒しである企業は、企業CA,CE,CH,CNであり、これら4社のホームページのうち企業CAのホームページの人気度ランキングが2位であることが示されている。
このように、生体情報管理サーバ390はランキングテーブルを作成するが、このランキングテーブルの内容に基づいて、上述のランキング情報を作成する。ランキング情報が作成され、携帯電話機100および企業コンピュータ500に送信されることにより、使用者および企業は複数のホームページに関する人気度、そのホームページを閲覧する使用者の属性(性別および年齢層等)を知ることができる。
また、使用者および企業は、携帯電話機100または企業コンピュータ500を用いて生体情報管理サーバ390に記憶されたランキングテーブルの内容を閲覧およびダウンロードしてもよい。
上記では、使用者の心理状態として心理状態レベルを推定するとしているが、心理状態の推定はこれに限られない。例えば、第4の実施の形態で説明したように、使用者の感情に基づいて人気度の算出を行ってもよい。また、使用者の生態情報について、新たに心理状態推定テーブルを作成し、それにより得られる推定結果に基づいて人気度の算出を行ってもよい。
以上、本実施の形態では、携帯電話機100において、無線通信部30、アンテナ31および制御部10によりインターネット上のホームページにアクセスされ、ホームページへのアクセス時に生理量データ測定部20により検出された生体情報が生体情報管理サーバ390に送信される。生体情報管理サーバ390において、携帯電話機100から送信された情報が使用者ごとに生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391により記憶される。記憶された複数の使用者の情報が生体情報管理サーバ390の制御部392によりデータ処理(反応の有無の確認)される。さらに、インターネットのホームページが評価され、ランキングテーブルが生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391により記憶され、ランキング情報が生体情報管理サーバ390のサーバ通信装置393により携帯電話機100に送信される。
それにより、使用者は、自身に適したホームページのランキング情報を容易に取得することができる。
上述のように、本実施の形態において、携帯電話機100および企業コンピュータ500は、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された使用者のランキングテーブルの内容を閲覧およびダウンロードしてもよい。
この場合、使用者および企業は、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を容易に活用することができる。
第1〜第5の実施の形態においては、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された内容は使用者、診断者、企業および研究機関以外の第三者によって、閲覧可能であってもよい。この場合、第三者が生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391に記憶された内容を閲覧して活用することができる。
以上、第1〜第5の実施の形態において、通信システム1000は通信システムに相当し、生体情報管理サーバ390は情報処理装置に相当し、生理量データ測定部20は検出手段に相当し、制御部10、入力操作部11、無線通信部30およびアンテナ31は第1の通信手段に相当する。
また、生体情報管理サーバ390のサーバ通信装置393は第2の通信手段に相当し、生体情報管理サーバ390のサーバメモリ391は記憶手段に相当し、生体情報管理サーバ390の制御部392はデータ処理手段に相当する。
さらに、携帯電話機100の制御部10は第1の推定手段に相当し、生体情報管理サーバ390の制御部392は第2の推定手段に相当し、携帯電話機100の無線通信部30、アンテナ31、入力操作部11および制御部10はアクセス手段に相当する。
その上、診断者コンピュータ400は診断者用の通信端末に相当し、診断者コンピュータ400の表示器307は第1の閲覧手段に相当し、診断者コンピュータ400のインターフェイス部306は第3の通信手段に相当する。
また、携帯電話機100、診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600は閲覧者用の端末装置に相当し、携帯電話機100のメイン表示部13ならびに診断者コンピュータ400、企業コンピュータ500および研究機関コンピュータ600の表示器307は第2の閲覧手段に相当し、生体情報管理サーバ390の制御部392は判定手段に相当し、携帯電話機100の入力操作部11は操作手段に相当し、携帯電話機100の制御部10は制御手段に相当し、第2の筐体2は筐体に相当する。
本発明に係る通信システムおよび情報処理方法は、複数の使用者の生体情報の管理および各使用者の生体情報に基づく種々のデータ処理等に有効に利用可能である。
1 第1の筐体
2 第2の筐体
10 制御部
11 入力操作部
20 生理量データ測定部
30 無線通信部
31 アンテナ
100 携帯電話機
306 インターフェイス部
307 表示器
390 生体情報管理サーバ
391 サーバメモリ
392 制御部
393 サーバ通信装置
400 診断者コンピュータ
500 企業コンピュータ
1000 通信システム
2 第2の筐体
10 制御部
11 入力操作部
20 生理量データ測定部
30 無線通信部
31 アンテナ
100 携帯電話機
306 インターフェイス部
307 表示器
390 生体情報管理サーバ
391 サーバメモリ
392 制御部
393 サーバ通信装置
400 診断者コンピュータ
500 企業コンピュータ
1000 通信システム
Claims (14)
- 相互に通信可能な通信装置および情報処理装置を備え、
前記通信装置は、
使用者の生体情報を検出するための検出手段と、
前記検出手段により検出された生体情報に基づく情報を前記情報処理装置に送信する第1の通信手段とを含み、
前記情報処理装置は、
前記通信装置から送信された情報を受信する第2の通信手段と、
前記第2の通信手段により受信された情報を使用者ごとに記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理を行うデータ処理手段とを含むことを特徴とする通信システム。 - 前記データ処理は、複数の使用者に対応する複数の情報の統計処理を含むことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
- 前記通信装置は、
前記検出手段により検出された生体情報に基づいて使用者の心理状態を推定する第1の推定手段をさらに含み、
前記第1の通信手段は、前記第1の推定手段により推定された使用者の心理状態を示す情報を前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。 - 前記情報処理装置は、
前記通信装置から送信された情報に基づいて使用者の心理状態を推定する第2の推定手段をさらに含み、
前記記憶手段は、前記第2の推定手段により推定された使用者の心理状態を示す情報を記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信システム。 - 前記情報処理装置の前記第2の通信手段は、前記通信装置に特徴判定用の情報を送信し、
前記通信装置の前記第1の通信手段は、前記情報処理装置から送信された特徴判定用の情報を受信し、受信した情報を提示するとともに、前記情報の提示時に前記検出手段により検出された生体情報に基づく情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置の前記データ処理手段は、前記通信装置から送信された情報に基づいて使用者の特徴を判定し、
前記情報処理装置の前記第2の通信手段は、前記データ処理手段により判定された使用者の特徴を示す情報を前記通信装置に送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信システム。 - 前記情報処理装置の前記記憶手段は、前記特徴判定手段により判定された複数の使用者の特徴を示す情報を記憶し、
前記データ処理手段は、前記記憶手段に記憶された一の使用者の特徴を示す情報および他の使用者の特徴を示す情報をデータ処理することにより前記一の使用者と前記他の使用者との相性を判定し、
前記第2の通信手段は、前記データ処理手段により判定された相性を示す情報を前記通信装置に送信することを特徴とする請求項5記載の通信システム。 - 前記通信装置の前記第1の通信手段は、インターネット上のサイトにアクセスするアクセス手段を有し、前記サイトへのアクセス時に前記検出手段により検出された生体情報に基づく情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置の前記記憶手段は、前記通信装置から送信された情報を使用者ごとに記憶し、
前記データ処理手段は、前記記憶手段に記憶された複数の使用者の情報をデータ処理することによりインターネットのサイトを評価し、
前記記憶手段は、前記データ処理手段によるサイトの評価結果を示す情報を記憶し、
前記第2の通信手段は、前記データ処理手段によるサイトの評価結果を示す情報を前記通信装置に送信することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の通信システム。 - 診断者用の端末装置をさらに備え、
前記診断者用の端末装置は、
前記情報処理装置の前記記憶装置に記憶された情報を閲覧する第1の閲覧手段と、
前記第1の閲覧手段による閲覧に基づく診断者によるアドバイスを前記通信装置に送信する第3の通信手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の通信システム。 - 予め登録された閲覧者用の端末装置をさらに備え、
前記閲覧者用の端末装置は、
前記情報処理装置の前記記憶装置に記憶された情報を閲覧する第2の閲覧手段を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の通信システム。 - 相互に通信可能な通信装置および情報処理装置を備え、
前記通信装置は、
使用者の生体情報を検出するための検出手段と、
前記検出手段により検出された生体情報に基づく情報を前記情報処理装置に送信する第1の通信手段とを含み、
前記情報処理装置は、
前記通信装置から送信された情報を受信する第2の通信手段と、
インターネット上のサイトの特徴を予め記憶する記憶手段と、
前記第2の通信手段により受信された情報および前記記憶手段に記憶されたサイトの特徴に基づいて使用者に推奨するサイトを判定する判定手段とを含み、
前記第2の通信手段は、前記判定手段による判定結果を示す情報を前記通信装置に送信することを特徴とする通信システム。 - 前記通信装置は、
前記第1の通信手段による通信に関連する操作を行うために使用者により操作される操作手段と、
前記操作手段の操作に基づいて前記第1の通信手段の動作を制御するとともに、使用者による前記操作手段の操作時または前記第1の通信手段による通信時に使用者の生体情報を検出するように前記検出手段を制御する制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜10に記載の通信システム。 - 前記第1の通信手段による通信に関連する操作を行うために使用者により操作される操作手段と、
前記第1の通信手段、前記操作手段および前記検出手段を一体的に保持する筐体とをさらに含み、
前記筐体は、前面部、背面部、一方の側面部および他方の側面部を有するとともに前記一方の側面部、前記背面部および前記他方の側面部を片手で保持可能に形成され、
前記操作手段は前記前面部に設けられ、前記検出手段は、前記一方および他方の側面部の両方または一方に設けられたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の通信システム。 - 使用者の生体情報を検出可能な通信装置および情報処理装置を用いた情報処理方法であって、
使用者の生体情報を前記通信装置により検出するとともに、前記検出された生体情報に基づく情報を前記情報処理装置に送信するステップと、
前記通信装置から送信された情報を前記情報処理装置により受信し、前記受信された情報を使用者ごと記憶するステップと、
前記記憶された複数の使用者に対応する複数の情報を用いたデータ処理を行うステップと、
前記データ処理により得られた情報を前記通信装置に送信するステップとを備えたことを特徴とする情報処理方法。 - 前記データ処理により得られた情報を閲覧可能に記憶するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項13記載の情報処理方法。
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