本実施形態では、映像や音声などを含むマルチメディアコンテンツから要約を作成するコンテンツ要約作成部とコンテンツの再生を行うコンテンツ再生部とを有するコンテンツ視聴装置の構成例とその動作を示す。このコンテンツ視聴装置は、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)などに適用されるものである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ視聴装置の構成を示すブロック図である。本実施形態のこのコンテンツ視聴装置10は、コンテンツサーバ60から配信されたコンテンツを受信し再生するものであり、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部11と、要約作成のための情報を記憶する要約関連情報記憶部12と、コンテンツの要約を作成するコンテンツ要約作成部13と、コンテンツまたはその要約を再生するコンテンツ再生部14と、ユーザ嗜好に関する情報であるユーザ嗜好記述を作成するユーザ嗜好記述作成部15と、再生するコンテンツや入力情報等を表示する情報表示部16と、情報の入力を行う情報入力部17と、コンテンツサーバ60との間でデータの送受信を行う通信部18とを有して構成される。
コンテンツ記憶部11は、動画(映像)、静止画、音声、テキスト等を含む時間軸方向に広がりを持つマルチメディアデータからなるコンテンツ111を記憶している。要約関連情報記憶部12は、コンテンツに関する情報であるコンテンツ記述21と、ユーザ嗜好記述22と、要約作成の基になる情報である要約作成テーブル23とを記憶している。通信部18は、コンテンツサーバ60から配信されたコンテンツ111を受信し、コンテンツ記憶部11に転送する。なお、コンテンツ111は、DVDやメモリカードなどの記録媒体から供給されても良い。
コンテンツ記述21は、コンテンツ111の時間的な区切りであるシーンやカットを単位として、コンテンツの情報を表すもので、コンテンツの内容を表すキーワード(観点)、そのキーワードの重要度を示すスコア、シーン開始や継続の時間情報、及びコンテンツのリンク先等のメタデータを構造化記述した情報である。このコンテンツ記述21は、例えば、XML(eXtensible Markup Language)やMPEG−7規格に準拠したフォーマットで記述される。コンテンツ記述21の詳細については、後に図2〜図10にて記述例を示し説明する。
ユーザ嗜好記述22は、コンテンツ111を視聴するユーザの嗜好の情報を表すもので、各キーワードに対するユーザの好みの度合いである嗜好度、ユーザが要約の再生時間として希望する希望視聴時間等を記述した情報である。このユーザ嗜好記述22は、コンテンツ111の中から要約として再生するシーンを選択する際に用いられる。ユーザ嗜好記述22の詳細については、後に図11〜図16にて記述例を示し説明する。
要約作成テーブル23は、コンテンツ記述21及びユーザ嗜好記述22に基づき、コンテンツ要約作成部13において要約として選択再生するシーンを記述した要約記述を作成するための情報を格納したテーブルである。要約作成テーブル23の詳細については、後に図22にて記述例を示し説明する。
コンテンツ要約作成部13は、予めコンテンツ111の内容に基づき作成されているXML等によるコンテンツ記述21xと、ユーザ嗜好作成記述部15で作成されたXML等によるユーザ嗜好記述22xとを入力して、これらの記述を基に後述する要約処理手順に従って要約作成テーブル23を作成し、この要約作成テーブル23に基づき、コンテンツ111中の要約として用いるシーンのシーン番号を記述した要約記述を作成してコンテンツ再生部14へ出力するものである。
コンテンツ再生部14は、コンテンツ要約作成部13からの要約記述を基に、その実体情報であるコンテンツ111の所定シーンのマルチメディアデータをコンテンツ記憶部11から読み出し、情報表示部16に出力してコンテンツの再生を行うものである。ユーザ嗜好記述作成部15は、ユーザ嗜好記述22xを新規に作成し、既に作成されたユーザ嗜好記述22xを変更または修正するものであり、詳細な動作は後述する。情報表示部16は、液晶表示パネル等の表示装置(ディスプレイ)、スピーカ等の音声出力装置などを有して構成され、コンテンツ視聴装置10におけるコンテンツの再生や情報出力を行うものである。情報入力部17は、テンキーやキーボード、マウス等のポインティングデバイス、情報表示部16のディスプレイ上に設けられたタッチパネル等の入力デバイスを有して構成され、コンテンツ視聴装置10における各種情報の入力を行うものである。
前記コンテンツ要約作成部13、コンテンツ再生部14、ユーザ嗜好記述作成部15は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータを用いて機能が実現されるもので、このコンピュータにおいて各機能を実現するためのソフトウェアプログラムが動作し、各手順が実行される。
図2は、要約関連情報記憶部12に記憶される図4,図5に示すコンテンツ記述21xの第1例の説明図である。第1例のコンテンツ記述21xは、0,1,2,3,・・・等のコンテンツを構成するシーン番号211で示されるそれぞれのシーン毎に、「ゴール」や「コーナーキック」、「チームA」等の各シーンの特徴を表すキーワード(観点)212と、各シーンの開始を示すシーン開始時間213と、各シーンの長さを示すシーン継続時間214と、各シーンに対する各キーワード212の重要度215と、コンテンツ開始時間及びコンテンツ継続時間を含むコンテンツ全体の時間を示すコンテンツ時間情報216とを記述したものである。なお、シーン継続時間214やコンテンツ時間情報216は、図の例では分単位でしか示していないが、秒単位まで設定されていてもよい。なお、図2において、各シーンに対する各キーワード212の重要度215の欄における空白は、そのシーンの特徴を表すキーワード(観点)が付与されていないことを示している。
ここで、各シーンにおける各キーワード212に対する重要度215としては、「0.0」から「1.0」までの11段階の値を付して表し、「1.0」の重要度が最も高いことを示すことにする。また、この例では、コンテンツ開始時間を0分、コンテンツ継続時間を90分としており、例えば、シーン番号0のシーンは、シーン開始時間が0分でシーン継続時間が3分、次のシーン番号1のシーンは、シーン開始時間が3分でシーン継続時間が3分、シーン番号2のシーンは、シーン開始時間が6分でシーン継続時間が3分、…であることを示している。
図3は、コンテンツ記述21xの第2例を示す説明図である。第2例のコンテンツ記述21xは、図2に示した第1例に対して、コンテンツを説明する情報として、そのコンテンツの分野を表すジャンル217と、標題を表すタイトル218とを追加したものである。この例では、ジャンル217として「サッカー」、タイトル218として「チームA vs チームB」という情報が記述されている。
図4〜図10は、図2または図3で説明したコンテンツに関するMPEG−7規格に基づいたXMLによるコンテンツ記述21xの例を示す。
図4において、このXMLによるコンテンツ記述21xは、所定のヘッダ情報の記述の後に、タイトル218xとして図3に示す第2例における「チームA vs チームB」というタイトル218の記述と、ジャンル217xとして「サッカー」というジャンル217の記述とが記述されている。なお、図2に示す第1例の場合には、タイトル218及びジャンル217が設定されていないので、それらのXMLによる記述217x,218xは省略される。
図5は、図4に示すコンテンツ記述21xの続きを示すもので、タイトルの記述218x及びジャンルの記述217xの後に、コンテンツ開始時間「0分」及びコンテンツ継続時間「90分」を含むコンテンツ時間情報216のXMLによる記述216xが記述される。その後、以下の図6〜図10等にそれぞれ示す各シーン毎の情報が記述される。
図6は、シーン番号0のシーンに関するXMLによるコンテンツ記述2100xの例を示す。このコンテンツ記述2100xは、図2または図3に示すコンテンツ記述の説明におけるシーン番号0のシーンについて具体的に記述したもので、各キーワード212x(「ゴール」、「コーナーキック」、「チームB」)や、シーン開始時間213x、シーン継続時間214x、各キーワード212xに対するシーン番号0のシーンの重要度215xの各情報がMPEG−7規格に基づいたXMLにより記述されている。
図7〜図10は、シーン番号1〜4の各シーンに関するXMLによるコンテンツ記述2101x〜2104xの例を示す。これらのコンテンツ記述2101x〜2104xには、図2または図3に示すコンテンツ記述の説明に基づき、図6のシーン番号0の場合と同様に、各キーワード212x、シーン開始時間213x、シーン継続時間214x、各キーワード212xに対するシーン番号1〜4のシーンの重要度215xの各情報がMPEG−7規格に基づいたXMLにより記述されている。
図11は、要約関連情報記憶部12に記憶される図13に示すユーザ嗜好記述22の第1例の説明図である。第1例のユーザ嗜好記述22xは、図2または図3に示すコンテンツ記述の説明における「ゴール」、「コーナーキック」等の各キーワード212の中から選択された所定のキーワード221に対する、「大好き」、「嫌い」、「普通」、「嫌い」、「大嫌い」等のユーザの好みの度合いである嗜好度222を示すと共に、ユーザの希望する要約の再生時間である希望視聴時間223を示したものである。ユーザ嗜好記述22xの各キーワード221は、後述するユーザ嗜好設定画面を参照してユーザ自身が嗜好を入力することなどによって設定される。
図12は、ユーザ嗜好記述22xの第2例を示す説明図である。第2例は第1例の変形例であり、図12(a)に示すスコア変換表220を用いて、図12(b)に示すように数値で表した嗜好度224に変換して示したものである。スコア変換表220は、ユーザ嗜好記述作成部15の内部に備えるか、要約関連情報記憶部12に格納する。この数値による嗜好度224は、図11に示す嗜好度222と同一内容を表している。つまり、スコア変換表220により、「大好き」、「嫌い」、「普通」、「嫌い」、「大嫌い」等の感覚的な嗜好度222を、それぞれ「100」、「50」、「0」、「−50」、「−100」という数値化した嗜好度224に変換したものである。
図13は、図11の第1例または図12の第2例のユーザ嗜好に関するMPEG−7規格に基づいたXMLによるユーザ嗜好記述22xの例を示す。図13において、このXMLによるユーザ嗜好記述22xは、嗜好度222xとして各キーワード221に対するユーザの嗜好度224の記述と、希望視聴時間223xとして希望視聴時間223の記述とが記述されている。
図14は、ユーザ嗜好記述22xの第3例を示す説明図である。第3例のユーザ嗜好記述22xは、コンテンツのジャンル毎にキーワードを分けて嗜好度を示したものである。この例では、「サッカー」のジャンル225aと「野球」のジャンル225bとを設けている。そして、「サッカー」のジャンル225aに属するキーワード221a(「ゴール」、「コーナーキック」等)に対する、「大好き」、「嫌い」、「普通」、「嫌い」、「大嫌い」等の嗜好度222aと、「野球」のジャンル225bに属するキーワード221b(「鈴木」、「チームC」等)に対する嗜好度222bとを設定する。また、第3例においても、上記第1例と同様に、「6分」等のユーザの希望する要約再生時間である希望視聴時間223が設定される。
図15は、ユーザ嗜好記述22xの第4例を示す説明図である。第4例は第3例の変形例であり、図15(a)に示すスコア変換表220を用いて、図15(b)に示すように数値で表した嗜好度224a,224bに変換して示したものである。この数値による嗜好度224a,224bは、図11に示す嗜好度222a,222bと同一内容を表しており、「大好き」、「嫌い」、「普通」、「嫌い」、「大嫌い」等の感覚的な嗜好度222を、それぞれ「100」、「50」、「0」、「−50」、「−100」という数値化した嗜好度224a,224bに変換したものである。
図16は、図14の第3例または図15の第4例のユーザ嗜好に関するMPEG−7規格に基づいたXMLによるユーザ嗜好記述22xの例を示す。図16において、このXMLによるユーザ嗜好記述22xは、嗜好度222axとして「サッカー」のジャンル225aに属するキーワード221aに対するユーザの嗜好度224aの記述と、嗜好度222bxとして「野球」のジャンル225bに属するキーワード221bに対するユーザの嗜好度224bの記述とが記述されている。各ジャンルの嗜好度222ax,222bxには、希望視聴時間223xが含まれている。
図17は、ユーザ嗜好設定画面310の第1例を示す説明図である。上述したユーザ嗜好記述22xは、情報表示部16に表示されるユーザ嗜好設定画面310を用いて、ユーザの入力操作により設定、変更が可能となっている。ユーザ嗜好設定画面310には、コンテンツのキーワード名(観点名)が一列に表示されたキーワード表示欄312が設けられ、このキーワード表示欄312の左側部に各キーワードを選択するための選択欄311が設けられている。また、キーワード表示欄312の各キーワードの右側部には、各キーワードについてのユーザの好みの度合いを示す嗜好度222を設定するための嗜好度設定欄313が設けられている。
また、ユーザ嗜好設定画面310の上部には、ユーザの希望視聴時間223xを設定するための希望視聴時間設定欄314が設けられている。さらに、ユーザ嗜好設定画面310の下部には、ユーザ嗜好設定を確定する指示を行うための決定ボタン315と、次頁の画面に切り替える指示を行うための次頁ボタン316とが設けられている。
ユーザ嗜好記述22xの設定や変更を行う際には、ユーザ嗜好設定画面310において、キーワード表示欄312に並べて表示された所望のキーワードの選択欄311をチェックしてユーザ嗜好を設定するキーワード221を選択する。そして、選択したキーワード毎に、「大好き」〜「大嫌い」のうちの好みの度合いに対応する嗜好度設定欄313をチェックし、各キーワード221に対する嗜好度222を設定する。設定操作の終了後に決定ボタン315を操作(押下)することにより、キーワード221の選択、及びキーワード221毎の嗜好度222の設定を決定する。これにより、ユーザにキーワード221を選択させ、選択されたそれぞれのキーワード221について嗜好度222を設定させることができる。
キーワードが多数あってキーワード表示欄312が1画面で表示できず、ユーザ嗜好設定画面310が複数の画面にまたがる場合、次頁ボタン316を操作(押下)することにより、次の頁の設定画面に切り替えて、他のキーワードについて嗜好度を設定することが可能である。また、希望視聴時間設定欄314にユーザが希望の要約再生時間を設定入力することにより、この値がユーザ嗜好記述22xの希望視聴時間223に反映される。
ユーザ嗜好設定画面310内のキーワード表示欄312は、例えば、コンテンツ記述21xに設定されたキーワードの重要度に基づき、画面の上から重要度の高い順にキーワードを並べて表示するようにする。
次に、第1の実施形態のコンテンツ視聴装置10の動作を説明する。図18は、第1の実施形態におけるコンテンツ視聴装置10の動作手順を示すフローチャートである。
まず、コンテンツ再生部14により、コンテンツ要約作成部13を介して要約関連情報記憶部12からコンテンツ記述21xの読み取りを行い(ステップS101)、コンテンツ111の全体情報や各シーン情報を読み取る。続いて、コンテンツ再生部14により、情報表示部16にコンテンツ再生の初期画面を表示させる(ステップS102)。
図19は、コンテンツ再生動作開始時に情報表示部16に表示される初期画面410の一例を示す説明図である。この初期画面410は、コンテンツ再生のサービス開始画面である。図19(a)に示す第1例の初期画面410は、コンテンツの全体の再生を選択する指示を行うための全体再生ボタン411と、コンテンツの要約の再生を選択する指示を行うための要約再生ボタン412とを備えており、ユーザにいずれかの再生モードを選択させるものである。また、図19(b)に示す第2例の初期画面410のように、「チームA vs チームB」等の再生すべきコンテンツ111のタイトル名413を表示するようにしてもよい。なお、初期画面410のデータは、要約関連情報記憶部12あるいは図示しない他のメモリ等に予め記憶されているものである。
ユーザが情報表示部16の初期画面410を参照して、情報入力部17によって全体再生あるいは要約再生を選択する再生モードの入力操作を行うと、コンテンツ再生部14はこの再生モードの指示入力を取り込み(ステップS103)、再生モードが全体再生か要約再生かの判断を行う(ステップS104)。
ステップS104においてユーザにより全体再生の再生モードが選択されたと判断した場合、コンテンツ再生部14は、コンテンツ記述21xに基づいてコンテンツ記憶部11から対応するコンテンツ111を読み出し、読み出したコンテンツ全体を通常通り再生して(ステップS105)、処理を終了する。
一方、ステップS104においてユーザにより要約再生の再生モードが選択されたと判断した場合、コンテンツ要約作成部13は、要約関連情報記憶部12から対応するユーザ嗜好記述22xを読み取り(ステップS106)、要約作成テーブル23の作成及びこの要約作成テーブル23に基づく要約記述の作成等の処理を含む要約作成処理を行う(ステップS107)。この要約作成処理の詳細は後述する。
その後、コンテンツ再生部14は、上記のように作成した要約記述の情報があるか否かを判定する(ステップS108)。ステップS108において、要約記述の情報がある場合は、コンテンツ再生部14は、その要約記述に基づいてコンテンツ記憶部11に記憶されたコンテンツ111から要約として再生するシーンのデータを読み出し、選択されたシーンによる要約コンテンツの再生を行い(ステップS109)、処理を終了する。
図20は、要約再生時に再生情報表示部16に表示されるコンテンツの要約再生画面の一例を示す図である。図20(a)に示す第1例の要約再生画面510は、コンテンツ再生部14により再生する要約コンテンツの画像情報(映像情報)である再生画面511のみを情報表示部16に再生表示したものである。この画面の操作は、コンテンツ視聴装置10の情報入力部17や、図示しない他の操作手段を使用する。
図20(b)に示す第2例の要約再生画面510は、上記再生画面511に加えて、「チームA vs チームB」等の現在再生している要約コンテンツのタイトル名512と、コンテンツ再生部14に対し再生動作を直接指示する再生プレーヤの操作パネル513と、ユーザ嗜好設定画面310への切替指示操作を行うための設定画面切替ボタンである要約切替ボタン514とを配置して表示したものである。
一方、図18のステップS108において、要約記述の情報が無い(空である)と判断した場合は、ユーザ嗜好記述作成部15により、ステップS110〜S115によるユーザ嗜好記述作成処理を行う。このユーザ嗜好記述作成処理の詳細は後述する。ここで、要約記述の情報が無い場合としては、初期状態などでユーザ嗜好記述22xがユーザにより設定入力されておらず、要約記述が作成されない場合や、ユーザにより設定入力されたユーザ嗜好記述22xがあるものの、ユーザ嗜好記述22xのキーワードとコンテンツ記述21xのキーワードとで一致するものが無く、対象コンテンツの要約記述が作成されない場合などが考えられる。
なお、ユーザ嗜好記述作成処理は、要約記述の情報が無い場合だけでなく、図20(b)に示したような要約コンテンツ再生中の要約再生画面510において要約切替ボタン514がユーザによって操作された場合にも、実行されるようにしてもよい。これにより、要約記述の情報が無くて要約が再生されない場合だけでなく、再生された要約がユーザの嗜好に合わないときに、ユーザの意思による要約切替ボタン514の操作により、ユーザ嗜好記述22xの設定、変更を行うことが可能となる。
次に、上記要約作成処理の手順について詳述する。図21は、図18に示すステップS107の要約作成処理の詳細な処理内容を示すフローチャートである。コンテンツ要約作成部13は、図18のステップS101の処理により読み取ったコンテンツ記述21xのキーワード212と、図18のステップS106の処理により読み取ったユーザ嗜好記述22xのキーワード221との間で一致するキーワードに対し、コンテンツ記述21xにおける重要度215とユーザ嗜好記述22xにおける嗜好度224とを乗算し、求められた乗算値を要約作成テーブル23の各キーワード232に対する各シーン毎の合致度233として設定する(ステップS201)。
図22は、要約作成処理により作成され要約関連情報記憶部12に記憶される要約作成テーブル23の一例を示す図である。
要約作成テーブル23は、コンテンツ記述21x及びユーザ嗜好記述22xを基に作成されるもので、シーン番号231で示されるそれぞれのシーン毎に、各シーンにおける各キーワード232に対する合致度233の値が格納される。この合致度233は、コンテンツ記述21xにおけるシーン毎の各キーワード212xの重要度215xと、ユーザ嗜好記述22xにおける各キーワード221xに対する嗜好度224xとの乗算などによって求められる。また、各シーンにおいて、キーワード232毎の合致度233に基づくシーン重要度234の値が格納される。このシーン重要度234は、合致度233の最大値などによって求められる。さらに、各シーンにおいて、シーン重要度234に基づくシーン優先度235の値が格納される。このシーン優先度235は、例えばシーン重要度234の高い順番に並べた優先順位の番号が設定される。
また、要約作成テーブル23には、それぞれのシーンのシーン継続時間237が格納されており、各シーンのシーン優先度235、シーン継続時間237、及びユーザの希望視聴時間223に基づいて、要約として用いるシーン選択処理を行った結果を示す選択シーン236の情報が格納される。選択シーン236の情報は、図では○,×で示しているが、実際には0,1のビット情報などが用いられる。
図21のステップS201において、具体的には、図4〜図10に示すコンテンツ記述21xの各キーワード212xに対する各シーンの重要度215xの値「0.3」や「1.0」等と、図13)等に示すユーザ嗜好記述22xの各キーワード221xに対するユーザの嗜好度224xの値「100」や「−50」等との乗算値を求め、求めた乗算値を要約作成テーブル23のキーワード232に対する各シーンの合致度233とする。なお、図11等のようにユーザ嗜好記述22の各キーワード221に対するユーザの嗜好度222が「大好き」や「嫌い」等の主観的評価で記述されている場合には、図12(a)等に示す主観的評価を定量化するスコア変換表220によって嗜好度222を数値に換算して、図12(b)等に示すユーザの嗜好度224のように定量化しておく。
図22の要約作成テーブル23の例では、各キーワード232に対する各シーン毎の合致度233として、シーン番号231毎に「30(=重要度1.0×嗜好度30)」、「100(=重要度1.0×嗜好度100)」、「70(=重要度0.7×嗜好度100)」、「−25(=重要度0.5×嗜好度−50)」、「0(=重要度0.0または嗜好度0)」等の数値が設定されることになる。なお、図22の各シーン毎の合致度233における空白は、コンテンツ記述21xにそのキーワード(観点)が付与されていない場合を示している。
続いて、コンテンツ要約作成部13は、要約作成テーブル23の各キーワード232に対するシーン番号231毎の合致度233に基づき、各シーン毎に最大値を求め、これを各シーンにおけるシーン重要度234として設定する(ステップS202)。図22の要約作成テーブル23の例では、シーン番号0のシーンはシーン重要度234が「30」、シーン番号1のシーンはシーン重要度234が「30」、シーン番号2のシーンはシーン重要度234が「100」、…となっている。なお、ここでは、シーン重要度234としてシーン毎に合致度233の最大値を採用しているが、各シーン毎に合致度の累積値を用いたり、あるいは、正の合致度のみの累積値とか、正の合致度の個数などの値を用いることもできる。
そして、コンテンツ要約作成部13は、ステップS202にて設定したシーン重要度234に基づき、各シーンについてシーン重要度234の高い順番に番号を振り、この優先順位の番号をシーン優先度235として設定する(ステップS203)。なお、同一のシーン重要度が複数ある場合には、シーン重要度が同じ複数のシーンについては、別のルール、例えば、コンテンツにおけるシーン開始時間の前や後ろ、中央を優先するなどの方法により、シーン優先度235を決定するようにする。ここでは、シーン開始時間が前(シーン番号が若い)ものを優先するようにする。図22の要約作成テーブル23の例では、同一のシーン重要度「30」に対して、シーン番号0のシーンはシーン優先度235を「4」、シーン番号1のシーンはシーン優先度235を「5」とし、他はシーン重要度234の値に従って、シーン番号2のシーンは「1」、シーン番号3のシーンは「2」、シーン番号4のシーンは「3」、…となる。
次に、コンテンツ要約作成部13は、ユーザが設定したユーザ嗜好記述22xの希望視聴時間223xに近くなるように、シーン優先度235の高い順番に要約として用いるシーンを選択して、選択結果を要約作成テーブル23に選択シーン236として設定し、要約作成テーブル23を作成する。そして、作成した要約作成テーブル23を要約関連情報記憶部12へ出力する(ステップS204)。このとき、図22の要約作成テーブル23の例では、コンテンツ記述21xから読み取ったシーン毎のシーン継続時間237が各シーン「3分」に設定されており、ユーザ嗜好記述22xの希望視聴時間223x(ここでは6分)に近くなるように、シーン継続時間237を参照してシーン優先度235の高いシーンを選択する。この場合、シーン番号2及び3のシーンが選択される。図22においては、選択シーン236は、要約として選択されたシーン番号を「○」、要約として選択されないシーン番号を「×」で表している。なお、希望視聴時間223やシーン継続時間237は、図の例では分単位でしか示していないが、秒単位まで設定されていてもよい。
そして、コンテンツ要約作成部13は、上記のように作成した要約作成テーブル23を用いて、選択シーン236の情報を参照して要約として選択されたシーンのシーン番号を記述した要約記述を作成する(ステップS205)。図22の要約作成テーブル23の例では、シーン番号2及び3を記述した要約記述が作成されてコンテンツ再生部14へ出力される。以上により、図18に示すステップS107の要約作成処理が終了する。
図23は、図22の要約作成テーブル23に対する要約記述の一例を示す図である。この要約記述25は、SMIL2.0形式によるシナリオ再生記述の例である。ここでは、大きさ352×288の物理画面に同サイズの論理画面を設定する記述2501と、この論理画面の領域に、対象コンテンツの180秒から360秒の区間を再生する記述2502と、その区間の再生が終わると次の行で示される対象コンテンツの360秒から540秒の区間を再生する記述2503とから構成されている。。
次に、上記ユーザ嗜好記述作成処理の手順について、ユーザ嗜好設定画面を用いて詳述する。ユーザ嗜好記述作成処理では、まずユーザ嗜好記述作成部15により、コンテンツ記述21xやユーザ嗜好記述22xに基づき、ユーザ嗜好設定画面310の表示情報を作成し(図18のステップS110)、図17に示すようなユーザ嗜好設定画面310を情報表示部16に表示する(ステップS111)。そして、ユーザ嗜好設定画面310を表示した状態で、ユーザによる情報入力部17からの操作入力を受け付け、ユーザ嗜好情報の入力を行う(ステップS112)。ここでのユーザ嗜好の入力としては、ユーザ嗜好設定画面310の選択欄311のチェックによる好みのキーワードの選択と、嗜好度設定欄313のチェックによる各キーワードに対する嗜好度の設定と、希望視聴時間設定欄314の入力による希望視聴時間の設定とが含まれる。
ユーザ嗜好設定画面310において、ユーザによってキーワード表示欄312に表示されたキーワードの中から所望のキーワードを選択させ、該当するキーワードの選択欄311にチェックさせる。そして、選択したキーワード毎に、ユーザの好みの度合いである嗜好度を嗜好度設定欄313の中から選択させてチェックさせる。これにより、ユーザが興味を持っているキーワードとその嗜好度とが設定される。
ユーザ嗜好記述22xを新規に作成する場合は、読み込んだコンテンツ記述21xを基にユーザ嗜好設定画面310を作成して表示する。そして、ユーザがキーワード表示欄312に表示されたキーワードの中から新たに所望のキーワードを選択欄311で選択し、そのキーワードの嗜好度(「大好き」〜「大嫌い」)を嗜好度設定欄313で選択した後、決定ボタン315を押下することによりユーザ嗜好記述22xが作成される。このとき、キーワード表示欄312の表示は、例えば、視聴対象となるコンテンツ111のコンテンツ記述21xにおけるキーワード212xの重要度215xの高い順にキーワードを上から並べて表示することにする。なお、キーワードの表示順としては、コンテンツ記述21xにおけるキーワード出現順や、シーンの順番に応じたキーワード出現順などで表示してもよく、上記に限定されない。
また、既に作成されたユーザ嗜好記述22xを変更または修正する場合は、読み込んだコンテンツ記述21x及びユーザ嗜好記述22xを基にユーザ嗜好設定画面310を作成して表示する。そして、ユーザがキーワード表示欄312左側部の選択欄311において選択キーワードの削除、追加を行ったり、嗜好度設定欄313の設定変更を行った後、決定ボタン315を押下することによりユーザ嗜好記述22xが更新される。このとき、キーワード表示欄312の表示は、例えば、コンテンツ記述21xに記述されたキーワード212xとユーザ嗜好記述22xに記述されたキーワード221xとを参照し、両方に存在するキーワードを上に配置し、これらをユーザ嗜好記述22xの嗜好度224xの高い順にキーワードを上から並べて表示することにする。また、以降には、コンテンツ記述21xにおけるキーワード212xの重要度215xが高いものから表示すればよい。なお、キーワードの表示順としては、ユーザ嗜好記述22xにおける嗜好度224xの高い順やコンテンツ記述21xにおける重要度215xの高い順だけでなく、コンテンツ記述21xにおけるキーワード出現順や、ユーザ嗜好記述22xにおけるキーワード出現順、シーンの順番に応じたキーワード出現順、シーン重要度に対応するキーワードの重要度の高い順などで表示してもよく、上記に限定されない。
そして、ユーザが希望視聴時間設定欄314に所望の要約再生時間を入力することにより、ユーザ嗜好記述22xの希望視聴時間223が設定される。
図24は、ユーザ嗜好設定画面310の第2例を示す説明図である。この第2例は、図17に示した第1例の変形例であり、キーワード表示欄312の表示態様を変更したもので、例えば既に作成されたユーザ嗜好記述22xを変更または修正する場合に用いられる。
第2例のユーザ嗜好設定画面310は、キーワード表示欄312、選択欄311及び嗜好度設定欄313の部分を仮想的に複数の領域に分割し、それぞれの領域にコンテンツ記述21xとユーザ嗜好記述22xの内容に基づいて分類されるキーワード群をまとめて表示している。この例では、一番上の第1の領域313aには、当該装置に格納されたユーザ嗜好記述22xと視聴対象となるコンテンツ111のコンテンツ記述21xとにおいてキーワードが一致するもの、すなわち両方に存在するキーワードを配置する。この第1の領域313aでは、ユーザ嗜好記述22xにおける嗜好度224xの高い順、コンテンツ記述21xにおける重要度215xの高い順、コンテンツ記述21xにおけるキーワード出現順などで並べて表示する。また、その次の第2の領域313bには、コンテンツ記述21xにのみ存在するキーワードを配置する。この第2の領域313bでは、コンテンツ記述21xにおける重要度215xの高い順、コンテンツ記述21xにおけるキーワード出現順などで並べて表示する。また、その次の第3の領域313cには、ユーザ嗜好記述22xにのみ存在するキーワードを配置する。この第3の領域313cでは、ユーザ嗜好記述22xにおける嗜好度224xの高い順などで並べて表示する。なお、キーワードの表示順は上記に限定されない。
そして、ユーザ嗜好記述作成部15は、ユーザにより次頁ボタン316の押下操作がなされたかを判断する(ステップS113)。ここで、次頁ボタン316が操作された場合は、ステップS111のユーザ嗜好設定画面表示処理へ戻り、次頁のユーザ嗜好設定画面310を表示して同様の処理を繰り返す。一方、ステップS113において次頁ボタン316が操作されない場合は、続いて決定ボタン315の押下操作がなされたかを判断する(ステップS114)。ここで、決定ボタン315が操作されない場合は、ステップS112に戻り、決定ボタン315が操作されるまでユーザ嗜好情報の入力処理を継続する。ステップS114において決定ボタン315が操作された場合は、ユーザ嗜好記述作成部15はユーザによりユーザ嗜好の決定指示があったものと判断し、入力されたユーザ嗜好情報を基にユーザ嗜好記述22xを作成し、要約関連情報記憶部12に書き込んで記憶する(ステップS115)。その後は、前述したステップS106のユーザ嗜好記述読み取り処理へ移行する。
上記のように、第1の実施形態のコンテンツ視聴装置10では、ユーザの好みのキーワードを選択するためのキーワード選択欄と、キーワード毎にユーザの嗜好度を設定するための嗜好度設定欄と、ユーザの希望視聴時間を設定するための希望視聴時間設定欄とを有するユーザ嗜好設定画面310を表示し、このユーザ嗜好設定画面310によってユーザがユーザ嗜好の情報を簡単に設定入力することが可能であり、ユーザ嗜好記述作成部15において入力情報に応じたユーザ嗜好記述22xを作成することができる。そして、このユーザ嗜好記述22xとコンテンツに設定されたコンテンツ記述21xとを用いて、コンテンツ要約作成部13において要約作成テーブル23を作成、変更等することによって、ユーザの設定した希望視聴時間とユーザ嗜好に基づく最適な要約を簡易な操作によって作成して再生することができる。
また、初期状態などでユーザ嗜好記述22xが無く要約記述が作成されない場合、あるいはユーザ嗜好記述22xがあってもコンテンツ記述21xと一致するキーワードが無くて要約記述が作成されない場合など、要約記述の情報が無くて適切な要約再生ができない場合には、ユーザ嗜好設定画面310を自動的に表示することで、ユーザが容易にユーザ嗜好の入力を行ってユーザ嗜好記述22xを設定することができる。なお、要約記述の情報が無くて要約の再生時間が0となる場合だけでなく、ユーザの希望視聴時間に対して作成された要約の再生時間が所定値以上短い、あるいは長すぎる場合などに、ユーザ嗜好設定画面310の自動表示を行ってユーザ嗜好記述22xの再設定を可能にしてもよい。また、要約再生画面510に要約切替ボタン514を設けて、ユーザの操作によって任意にユーザ嗜好設定画面310を表示可能としてもよい。この場合、要約の再生内容や視聴時間に不満があるときなどに、要約再生中でも直ちにユーザ嗜好記述22xを変更してよりユーザ嗜好に合った要約を再生することができる。
なお、上記第1の実施形態における動作手順の変形例として、作成された要約記述の情報が無い場合に、ユーザ嗜好設定画面310を表示してユーザ嗜好の入力を行うユーザ嗜好記述作成処理に移行せず、コンテンツの全体を再生するようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態では、コンテンツ視聴装置10として、コンテンツ再生を行う端末に各部を設ける構成を示したが、これに限らず、コンテンツ記憶部11や要約関連情報記憶部12を例えばコンテンツサーバやデータベースサーバ等の他の装置に設けて端末からアクセス可能にしておき、コンテンツまたはその要約コンテンツを端末にて再生する際に、コンテンツサーバやデータベースサーバからデータをダウンロードして表示するようにしてもよい。また、コンテンツ要約作成部13やユーザ嗜好記述作成部15についても、これらをコンテンツサーバやデータベースサーバ等の他の装置に設けるようにしても勿論よい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のコンテンツ視聴装置は、ユーザ嗜好設定画面にてユーザがキーワードの選択やキーワードに対する嗜好度を変更した場合、リアルタイムで要約再生時間を算出してユーザ嗜好設定画面に表示し、好みの要約再生時間に対応できるようにしたものである。この場合、コンテンツ要約作成部13において、キーワードの選択変更やキーワードに対する嗜好度の変更に対応してその都度要約作成テーブル23を変更する。
図25は、第2の実施形態のコンテンツ視聴装置におけるユーザ嗜好設定画面320の例を示す説明図である。このユーザ嗜好設定画面320によって第2の実施形態の動作を説明する。第2の実施形態におけるユーザ嗜好設定画面320は、前述した第1の実施形態のユーザ嗜好設定画面310の表示に追加して、「チームA vs チームB」等のコンテンツのタイトル321、「サッカー」等のコンテンツのジャンル322、コンテンツ要約作成部13により作成された要約の合計再生時間を示す要約再生時間表示欄323、及びコンテンツ全体における要約として再生するシーンの位置を示す再生シーン表示欄324を設けている。この再生シーン表示欄324には、要約として再生するシーンの数を示すようにしてもよい。なお、タイトル321、ジャンル322、再生シーン表示欄324は省略してもよい。
このユーザ嗜好設定画面320では、コンテンツ要約作成部13による要約作成結果である要約再生時間や再生シーンの位置が一目で分かるので、ユーザは、実際に作成される要約の再生時間を確認しながら、キーワードの選択やキーワードに対する嗜好度、及び希望視聴時間に関する設定や変更等を容易に行うことができる。
次に、第2の実施形態における特徴的な動作を説明する。ユーザ嗜好設定画面320を用いてユーザがキーワードの選択や、キーワードに対する嗜好度、希望視聴時間を変更した場合、ユーザ嗜好記述作成部15では、ユーザ嗜好関連の情報の変更が発生した時点で、ユーザ嗜好記述22xを書き換える。ユーザ嗜好記述22xが書き換えられると、コンテンツ要約作成部13は、更新されたユーザ嗜好記述22xとコンテンツ記述21xとを読み込み、図21に示した要約作成処理を行い、要約作成テーブル23を作成する。
この際、ユーザ嗜好記述作成部15では、コンテンツ要約作成部13が作成または変更した要約作成テーブル23のシーン優先度235、選択シーン236、シーン継続時間237から要約として再生するシーンの合計再生時間である要約再生時間を求め、ユーザ嗜好設定画面320の要約再生時間表示欄323に表示する。したがって、この要約再生時間表示欄323の時間表示は、ユーザ嗜好記述22xの変更に応じて書き換えられる。
そして、ユーザ嗜好設定画面320においてユーザの好みのキーワードや嗜好度の設定変更が完了すると、ユーザ嗜好設定画面320上の決定ボタン315を押すことにより、ユーザ嗜好記述22xが確定される。この場合、ユーザ嗜好記述22xに基づき作成された要約は、合計再生時間がユーザ嗜好設定画面320の要約再生時間表示欄323の表示時間であり、再生シーン表示欄324に示されるシーンが選択されたものとなる。
上記のように、第2の実施形態では、ユーザ嗜好設定画面320にてユーザがキーワードの選択や嗜好度、希望視聴時間を変更した場合、コンテンツ要約作成部13においてリアルタイムに要約作成テーブル23を変更して、要約再生時間を算出し、ユーザ嗜好設定画面320の要約再生時間表示欄323に表示するようにしている。これにより、ユーザはユーザ嗜好設定画面320において要約再生時間を確認しながらキーワードやその嗜好度を変更することができ、要約再生時間の変化を簡単に認識することが可能となり、ユーザが要約を作成する際の使用勝手を向上させることができる。
また、第2の実施形態では、ユーザ嗜好設定画面320において、再生シーン表示欄324に要約として再生されるシーンがコンテンツ全体のどのあたりであるか、あるいは再生されるシーンがいくつであるかを視覚的に表示するようにしたので、ユーザがユーザ嗜好の入力を行う際に、要約の再生シーンの位置、数や、その再生シーンの変化を簡単に認識することが可能となり、ユーザが要約を作成する際の使用勝手をさらに向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態のコンテンツ視聴装置は、ユーザ嗜好設定画面において要約の再生時間を簡単に変更できるようにした例である。前述の第1及び第2の実施形態では、ユーザ嗜好設定画面においてユーザがキーワードの選択やキーワードの嗜好度等を変更することにより、要約として選択されるシーンが変更され、結果的に要約の再生時間が変化するようになっていた。これに対し、第3の実施形態では、ユーザ嗜好設定画面に要約時間変更ボタンを設けて、要約の再生時間を変更可能にする。
図26は、第3の実施形態におけるユーザ嗜好設定画面330の第1例を示す説明図である。第3の実施形態におけるユーザ嗜好設定画面330は、前述した第1の実施形態のユーザ嗜好設定画面310の表示に追加して、要約時間変更ボタン331を設けている。この要約時間変更ボタン331の入力操作によって、ユーザ嗜好設定画面330の選択欄311におけるキーワード212の選択や、嗜好度設定欄313における嗜好度の設定は変更せずに、要約作成テーブル23の選択シーン236を変更して、要約の再生時間を変更可能となっている。
図27は、第3の実施形態におけるコンテンツ視聴装置の動作手順を示すフローチャートである。この図27において、図18に示した第1の実施形態と同様の処理には同一符号を付し、ここでは第3の実施形態に特有の処理を中心に説明する。
まず、ステップS101〜S105におけるコンテンツ再生の初期画面の表示及びコンテンツの全体再生を行う場合の処理は、図18に示した第1の実施形態と同様である。ステップS104においてユーザにより要約再生の再生モードが選択されたと判断した場合、コンテンツ要約作成部13は、要約関連情報記憶部12から対応するユーザ嗜好記述22xを読み取り(ステップS106)、要約作成処理に移行する。この要約作成処理として、まず図21のステップS201及びS202と同様にシーン重要度234の算出を行い(ステップS301)、続いて図21のステップS203と同様にシーン優先度235の算出を行う(ステップS302)。そして、図21のステップS204と同様に、ユーザが設定したユーザ嗜好記述22xの希望視聴時間223xと算出したシーン優先度235とに基づき、希望視聴時間223xに近くなるようにシーン優先度235の高い順番にシーンを要約として選択し、要約作成テーブル23を作成する(ステップS303)。
次に、ユーザ嗜好記述作成処理として、まず、ユーザ嗜好記述作成部15は、作成された要約作成テーブル23に基づいて選択シーン236として選択されたシーンの合計再生時間を計算する(ステップS304)。なお、この合計再生時間の計算処理は、ユーザ嗜好設定画面に要約再生時間を表示する場合のみ行うようにしてもよい。続いて、コンテンツ記述21xやユーザ嗜好記述22xに基づき、ユーザ嗜好設定画面330の表示情報を作成し(ステップS305)、図26に示すような要約時間変更ボタン331を有するユーザ嗜好設定画面330を情報表示部16に表示する(ステップS306)。そして、ユーザ嗜好設定画面330を表示した状態で、ユーザによる情報入力部17からの操作入力を受け付け、ユーザ嗜好情報の入力を行う(ステップS307)。ここでのユーザ嗜好の入力としては、第1の実施形態と同様、ユーザ嗜好設定画面330の選択欄311のチェックによる好みのキーワードの選択、嗜好度設定欄313のチェックによる各キーワードに対する嗜好度の設定、希望視聴時間設定欄314の入力による希望視聴時間の設定が含まれ、第3の実施形態ではこれに加えて、要約時間変更ボタン331による要約の再生時間の変更設定が含まれる。
ユーザ嗜好設定画面330において、要約の再生時間を変更する場合は、要約時間変更ボタン331によって、再生時間を長くしたいときは上方向のボタンを、短くしたいときは下方向のボタンを押下することにより、要約の全体の再生時間が変更される。このとき、ユーザ嗜好記述作成部15は、ユーザによる要約時間変更ボタン331の操作により、要約再生時間の延長指示があるか否か(ステップS308)、要約再生時間の短縮指示があるか否か(ステップS309)をそれぞれ判断する。
ステップS308でユーザより要約再生時間の延長指示操作があった場合は、ユーザ嗜好記述作成部15は、要約作成テーブル23のシーン優先度235及び選択シーン236を参照して、現在選択されていないシーンの中で最も重要度の高いシーン、すなわち最もシーン優先度235の高いシーンを追加選択する(ステップS310)。具体的には、図22に示す要約作成テーブル23において、要約再生時間の延長指示があった場合は、シーン優先度235の順位に従って、シーン番号2,3のシーンに続いて、シーン番号4のシーンをさらに選択するようにする。そして、コンテンツ要約作成部13により要約作成テーブル23を更新する。その後、前述したステップS304の選択シーンの合計時間計算処理へ戻り、要約再生時間を再計算して、以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS308でユーザより要約再生時間の短縮指示操作があった場合は、ユーザ嗜好記述作成部15は、要約作成テーブル23のシーン優先度235及び選択シーン236を参照して、現在選択されているシーンの中で最も重要度の低いシーン、すなわち最もシーン優先度235の低いシーンを非選択にする(ステップS311)。具体的には、図22に示す要約作成テーブル23において、要約再生時間の短縮指示があった場合は、シーン優先度235の順位に従って、選択されているシーン番号2,3のシーンのうち、シーン番号3のシーンを要約として選択しないようにする。そして、コンテンツ要約作成部13により要約作成テーブル23を更新する。その後、前述したステップS304の選択シーンの合計時間計算処理へ戻り、要約再生時間を再計算して、以降の処理を繰り返す。
図28は、ユーザ嗜好設定画面330の第2例を示す説明図である。この第2例は、図26に示した第1例の変形例であり、図25に示した第2の実施形態のユーザ嗜好設定画面320と同様に要約再生時間表示欄323を設け、作成された要約の再生時間を表示可能としている。この場合、要約時間変更ボタン331の操作により要約再生時間の変更指示が行われると、要約作成テーブル23に基づいてシーンの選択内容が変更されて変更後の要約再生時間が再計算され、要約再生時間表示欄323に表示される。これにより、ユーザ嗜好設定画面330においてユーザが要約時間変更ボタン331を操作して要約時間を変更した場合に、変更後の要約再生時間を容易に認識することが可能となり、ユーザにとって使用勝手が向上する。
図29は、ユーザ嗜好設定画面330の第3例を示す説明図である。この第3例は、図26に示した第1例のさらなる変形例であり、図25に示した第2の実施形態のユーザ嗜好設定画面320と同様に再生シーン表示欄324を設け、作成された要約において再生されるシーンがコンテンツ全体のどのあたりであるかを視覚的に表示可能としている。この場合、要約時間変更ボタン331の操作により要約再生時間の変更指示が行われると、要約作成テーブル23に基づいてシーンの選択内容が変更されて変更後の再生シーンが再生シーン表示欄324に表示される。これにより、ユーザ嗜好設定画面330においてユーザが要約時間変更ボタン331を操作して要約時間を変更した場合に、変更後の再生シーンの位置を容易に認識することが可能となり、ユーザにとって使用勝手が向上する。
そして、ユーザ嗜好記述作成部15は、ユーザにより次頁ボタン316の押下操作がなされたかを判断する(ステップS312)。ここで、次頁ボタン316が操作された場合は、ステップS306のユーザ嗜好設定画面表示処理へ戻り、次頁のユーザ嗜好設定画面330を表示して同様の処理を繰り返す。一方、ステップS312において次頁ボタン316が操作されない場合は、続いて決定ボタン315の押下操作がなされたかを判断する(ステップS313)。ここで、決定ボタン315が操作されない場合は、ステップS307に戻り、決定ボタン315が操作されるまでユーザ嗜好情報の入力処理及び要約再生時間の変更処理を継続する。ステップS313において決定ボタン315が操作された場合は、ユーザ嗜好記述作成部15はユーザによりユーザ嗜好の決定指示があったものと判断し、さらにユーザ嗜好情報の入力があったか否かを判断する(ステップS314)。
ユーザ嗜好設定画面330においてキーワードの変更や嗜好度の変更などの入力操作がなされ、ステップS314においてユーザ嗜好情報の入力があったと判断された場合は、要約作成テーブル23を更新する必要があるので、ユーザ嗜好記述作成部15は、第1の実施形態と同様にステップS115で入力されたユーザ嗜好情報を基にユーザ嗜好記述22xを作成し、要約関連情報記憶部12に書き込んで記憶する。その後は、前述したステップS106のユーザ嗜好記述読み取り処理へ移行する。
一方、ステップS314においてユーザ嗜好情報の入力がないと判断された場合は、要約作成テーブル23を更新する必要が無いので、コンテンツ再生部14は、以前に作成した要約作成テーブル23による要約記述を使用して、コンテンツ記憶部11に記憶されたコンテンツ111から要約として再生するシーンのデータを読み出し、選択されたシーンによる要約コンテンツの再生を行い(ステップS109)、処理を終了する。
このように、ユーザ嗜好設定画面330によって要約再生時間の変更指示のみがあった場合には、要約作成テーブル23を再作成することなく、以前に作成した要約作成テーブル23の選択シーン236のみを変更して、コンテンツの要約の再生処理を行うことになる。このため、煩雑な処理を繰り返すことなく、簡単に要約の再生時間を増減させることができる。
上述した第3の実施形態では、ユーザ嗜好設定画面330に要約時間変更ボタン331を設けて、要約時間変更ボタン331の操作により要約の再生時間の延長または短縮の指示をする場合は、再度シーン重要度やシーン優先度の計算等を行って要約作成テーブル23を作成せずに、以前に作成した要約作成テーブル23を用いて選択シーンを変更することで、要約の再生時間を変更するようにしている。これにより、コンテンツ要約作成部13において処理の負担をかけることなく、簡単に要約の再生時間を変更して、コンテンツの要約の再生を行うことができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態のコンテンツ視聴装置は、要約再生画面にてユーザが要約の再生時間を変更できるようにしたものである。第4の実施形態では、要約再生画面に第3の実施形態と同様な要約時間変更ボタンを設けて、要約の再生時間を変更可能にする。
図30は、第4の実施形態における要約再生画面の例を示す説明図である。第4の実施形態における要約再生画面520は、図20(a),(b)に示した要約再生画面510と同様の再生画面511、タイトル名512、操作パネル513に加えて、要約時間変更ボタン521と、要約再生時間表示欄522とを配置して表示したものである。なお、要約再生時間表示欄522は省略してもよい。
この第4の実施形態では、コンテンツの要約再生画面520上で再生される要約を視聴しながら、要約時間変更ボタン521を操作することにより、第3の実施形態のユーザ嗜好設定画面330における場合と同様の処理が行われる。このため、要約再生画面520によって要約再生時間の変更指示があった場合には、要約作成テーブル23を再作成することなく、以前に作成した要約作成テーブル23の選択シーンの数を変更することによって要約の再生時間を変更し、コンテンツの再生処理を行うことになる。このため、第3の実施形態と同様、煩雑な処理を繰り返すことなく、ユーザが要約再生画面を見ながら簡単に要約の再生時間を増減させることができ、容易な操作で要約の再生が可能となる。
また、要約再生時間表示欄522を設けた場合には、要約時間変更ボタン521の操作により要約再生時間の変更指示が行われると、要約作成テーブル23に基づいてシーンの選択内容が変更されて変更後の要約再生時間が再計算され、要約再生時間表示欄522に表示される。
したがって、第4の実施形態によれば、要約再生画面520に要約時間変更ボタン521を設けることにより、ユーザがコンテンツの要約再生画面520においてコンテンツの要約を視聴しながら、要約時間変更ボタン521の操作によって簡単に要約の再生時間を変更することが可能となり、ユーザの使用勝手が向上する。
(第5の実施形態)
第5の実施形態のコンテンツ視聴装置は、ネットワークを介したサーバ−クライアント型の構成としたものである。
図31は、本発明の第5の実施形態に係るコンテンツ視聴装置の構成を示すブロック図である。コンテンツ視聴装置は、端末30とコンテンツ配信サーバ50とがネットワーク40を介して接続されて構成される。端末30は、図では1つのみ示しているが、複数設けられていてもよい。
端末30は、データ通信機能を有する携帯情報端末(PDA)、携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)などで構成され、情報送信部31、情報受信部32、情報表示部33、情報入力部34、コンテンツ再生部35等を有している。コンテンツ配信サーバ50は、情報送信部56、情報受信部57、コンテンツ記憶部51、要約関連情報記憶部52、コンテンツ要約作成部53、コンテンツ読取部54、ユーザ嗜好記述作成部55等を有して構成される。コンテンツ記憶部51には、マルチメディアデータによるコンテンツ111が記憶され、要約関連情報記憶部52には、コンテンツ記述21、ユーザ嗜好記述22、要約作成テーブル23が記憶されるようになっている。
つまり、第5の実施形態の端末30における情報表示部33、情報入力部34、コンテンツ再生部35が、それぞれ図1に示す第1の実施形態における情報表示部16、情報入力部17、コンテンツ再生部14に対応している。また、コンテンツ配信サーバ50におけるコンテンツ記憶部51、要約関連情報記憶部52、コンテンツ要約作成部53、ユーザ嗜好記述作成部55が、それぞれ図1に示す第1の実施形態におけるコンテンツ記憶部11、要約関連情報記憶部12、コンテンツ要約作成部13、ユーザ嗜好記述作成部15に対応している。
次に、第5の実施形態のコンテンツ視聴装置における動作を説明する。なお、この第5の実施形態に係るコンテンツ配信サーバ50及び端末30の動作は、ネットワーク40を介してサーバ−クライアント間通信による行う点を除いては、実質的には図1に示す第1の実施形態のコンテンツ視聴装置の動作とほぼ同じである。
端末30では、コンテンツ配信サーバ50からコンテンツ111をダウンロードして再生する場合、情報送信部31によりネットワーク40を介してコンテンツ配信サーバ50へコンテンツのダウンロードの要求を送信する。コンテンツ配信サーバ50では、情報受信部57により端末30からの要求を受け取り、コンテンツ読取部54により要約関連情報記憶部52からコンテンツ記述21を読み取り、情報送信部56から端末30へ送信する。そして、端末30では、情報受信部32によりコンテンツ記述21を受け取ると、コンテンツ再生部35によりコンテンツ再生の初期画面を情報表示部33に出力して表示する。
端末30のユーザは、初期画面においてコンテンツ全体の再生か、あるいは要約の再生かを情報入力部34を用いて選択する。そして、情報入力部34からの操作入力による選択指示情報を情報送信部31よりネットワーク40を介してコンテンツ配信サーバ50へ送信する。
コンテンツ配信サーバ50では、端末30からの指示がコンテンツ全体の再生であれば、コンテンツ読取部54によりコンテンツ記憶部51からコンテンツ111を読み出して、情報送信部56より端末30へ送信する。一方、端末30からの指示が要約の再生であれば、ユーザ嗜好記述作成部55により要約関連情報記憶部52からユーザ嗜好記述22を読み取り、コンテンツ要約作成部53によってコンテンツ記述21とユーザ嗜好記述22とから要約作成テーブル23を作成する。このとき、ユーザ嗜好記述作成部55及びコンテンツ要約作成部53の動作は、前述した第1の実施形態と同様である。
ここで、要約作成テーブル23による要約記述の情報が無い場合や要約が所定時間に満たない場合、あるいはユーザからの操作指示があった場合などに、ユーザ嗜好の入力、設定変更等を行う際は、ユーザ嗜好記述作成部55によりユーザ嗜好設定画面を生成して情報送信部56より端末30へ送信する。端末30では、コンテンツ配信サーバ50から送られたユーザ嗜好設定画面を情報表示部33に出力して表示する。そして、ユーザはこのユーザ嗜好設定画面においてユーザ嗜好の入力操作を行う。コンテンツ配信サーバ50では、端末30からの入力情報に応じてユーザ嗜好記述作成部55によりユーザ嗜好記述22の作成、変更を行い、要約関連情報記憶部52に格納する。
そして、コンテンツ配信サーバ50のコンテンツ要約作成部53により、要約作成テーブル23を基に要約記述を作成し、この要約記述によって選択されたシーンのコンテンツ111をコンテンツ記憶部51から読み出して、情報送信部56より端末30へ送信する。
端末30では、コンテンツ配信サーバ50から送られた全体または要約のコンテンツ111を情報受信部32で受け取ると、これをコンテンツ再生部35に転送し、コンテンツ再生部35によりコンテンツの再生処理を行い、情報表示部33に出力する。これにより、情報表示部33にはコンテンツ再生画面が表示され、コンテンツの全体または要約が再生される。
なお、コンテンツ配信サーバ50及び端末30によるコンテンツ視聴装置の各部の配置構成や動作内容は、上記に限るものではなく、サーバ主体での動作、端末主体での動作など、各種変形例が考えられる。また、サーバを機能毎に複数設けることも可能である。
この第5の実施形態では、サーバ−クライアント型の構成とすることによって、処理を分散化でき、各装置における処理の負担を軽減することができ、また、処理用のプログラムの量やハードウェア構成も簡略化することができる。
また、端末30を複数設けた場合は、コンテンツ配信サーバ50において複数の端末30からの指示入力によるユーザ嗜好情報を集めて、複数ユーザのユーザ嗜好記述を記憶することもでき、多数のユーザにおけるコンテンツに対するユーザ嗜好を集中的に管理して認識することができる。なお、一つの端末の場合や一体のコンテンツ視聴装置であっても複数ユーザに対応してユーザ嗜好記述を扱うことも可能である。
また、ユーザが端末を買い換えたり、新たに端末を買い足す等、新規の端末を使用する場合に、コンテンツ配信サーバに記憶しているユーザ嗜好記述を用いることによって、簡単に今までのユーザ嗜好記述を移行して新規の端末で利用することも可能である。