JP2005242073A - 非相反光デバイス - Google Patents

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Abstract


【課題】 第1のポートから入射する光が常に一定方向の電界振動方向を有する直線偏光であり、第2のポートから入射する光が任意の偏光である条件で使用する簡易な構成の非相反光デバイスを提供する。
【解決手段】 第1の偏光分離手段103と、第1の45度ファラデー回転子104と、1つの基板上に形成された第2および第3の偏光分離手段105aおよび105bと、第2の45度ファラデー回転子106と、部分領域ミラー107とがこの順に配設され、3つのポートで動作する非相反光デバイスであり、第1、第2および第3の偏光分離手段103、105aおよび105bはいずれも互いに直交する電界振動成分を透過と反射により分離するフォトニック結晶偏光分離素子からなり、第2および第3の偏光分離手段における透過偏光方向は互いに直交する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光受動部品として主に光通信機器で光信号の経路の整理に用いられる非相反光デバイスに関する。
非相反光デバイスには光アイソレータと光サーキュレータがあるが、光信号の経路の整理に用いられるのは光サーキュレータであり、光サーキュレータは当然として光アイソレータの機能を有する。光サーキュレータにはこれまで主に複屈折結晶、非相反性偏光面回転子、および相反性偏光面回転子を組み合わせ、複屈折結晶が順方向と逆方向の光経路を切り替える作用を持つものが使用されてきた。主なものとして特許文献1に記載の構成や特許文献2に記載の構成が挙げられる。
特許文献1に記載の構成はその構成部材の内、相反性偏光面回転子が1/2波長板であり、光進行方向に対して2分割され、互いの相対的な光軸の角度が45°の関係を持ち、複屈折結晶で分離された互いに垂直な偏光面を持つ光を別々の1/2波長板に入射し、その偏光面をそろえて複屈折結晶で分離された2つの光を同じ方向にシフトさせ、さらに互いの相対的な光軸の角度が45°の関係を持ち、複屈折結晶で分離された互いに垂直な偏光面を持つ光を別々の1/2波長板に入射し、その偏光面を互いに垂直にし、再度複屈折結晶で合成する動作原理が採られてきた。
特許文献2に記載の構成は偏光分離合成素子の間に偏光面回転子と、2枚の偏光面回転子の間に配置される互いに異常光シフト方向が逆向きである複屈折結晶偏光子群からなり、複屈折結晶偏光子群の各々の複屈折結晶偏光子には、偏光分離合成素子で分離された2つの光ビームが別々に入射する。偏光面回転子は45度ファラデー回転子であり、順方向において前記異常光シフト方向が逆向きである複屈折結晶偏光子群に含まれる一方の偏光子で異常光であった成分が、逆方向では常光となり、順方向と逆方向で光入出射位置がシフトし、偏光分離合成素子で偏光合成され偏光無依存で射出する。
なお上記の従来例では光学結晶部(光非相反部)についてのみ述べたが、これらは光ファイバ、レンズ他よりなる光学系と組み合わせて光サーキュレータとして動作する。たとえば、特許文献3、特許文献4に記載されるようにプリズムと組み合わせた平行光ビーム結合系が用いられる例が知られる。別の例としては特許文献5に記載の光結合系を光サーキュレータに適用できるようにした、特許文献6、特許文献7、または特許文献8に記載されたような光結合系が用いられてきた。
ここで従来例に組み合わせる光学系は、たとえば3ポート光サーキュレータの場合、第1のポート、第3のポート用の光ファイバは光ファイバが同一のフェルール中に並んで配置する2芯ファイバを用いることが多い。さらにレンズを1枚に抑えた光学系が特許文献9に記載の構成である。
また特許文献10に記載されたように、2枚の反射型偏光分離素子と2枚の反射部品を用いた光サーキュレータの構成も知られている。また光非相反デバイスの波長特性は、ファラデー回転の波長依存性に依存するが、特許文献11に記載された様に異なる特性を有するファラデー回転子を組み合わせて改善する例も知られている。
特許第2539563号公報 米国特許第5574596号明細書 特開平10−62720号公報 特開平11−264954号公報 特開平4−116616号公報 米国特許第6014475号明細書 特開平11−167040号公報 特開平11−194301号公報 特公昭58−10726号公報 特開2000−284225号公報 特開平5−257084号公報 特許第3288976号公報 米国特許第6111697号明細書 米国特許第5772905号明細書 特開2002−303732号公報 T.Kawashima et al.,Photonic Crystal Polarization Beam Splitters and their Applications: First Industrialization of Photonic Crystal Devices,OFC2003,ThI2. Michael F.Weber et al.,:Giant Birefringent Optics in Multilayer Polymer Mirros,SCIENCE vol.287,2000,pp2451. 川上彰二郎、白石和男、大橋正治著、「光ファイバとファイバ型デバイス」、培風館、1996年7月10日、pp 266−270
ここで、第1のポートから入射する光が常に一定方向の電界振動方向を有する直線偏光であり、第2のポートから入射する光が任意の偏光である条件で使用する光サーキュレータを想定すると、従来の光サーキュレータは偏光無依存型であり、部品点数が多く結果として高価にすぎる。本発明の目的は、前記の条件で使用するのに適した簡易な構成の非相反光デバイスを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の非相反光デバイスは、第1の偏光分離手段と、第1の45度ファラデー回転子と、併置され一体化された第2および第3の偏光分離手段と、第2の45度ファラデー回転子と、透過部および反射部からなる部分領域反射手段とがこの順に配設され、3つのポートで動作する非相反光デバイスであって、第1、第2および第3の偏光分離手段はいずれも互いに直交する電界振動成分を透過と反射により分離する素子からなり、第1のポートから入力された直線偏光の光ビームは第1の偏光分離手段、第1の45度ファラデー回転子、第2の偏光分離手段、第2の45度ファラデー回転子、および部分領域反射手段の透過部を透過して第2のポートへ結合し、第2のポートから入力された第1の直線偏光ビームは、前記部分領域反射手段の透過部、第2の45度ファラデー回転子、第2の偏光分離手段、および第1の45度ファラデー回転子を透過して、第1の偏光分離手段で反射され、前記第1の45度ファラデー回転子、第3の偏光分離手段、第2の45度ファラデー回転子、および部分領域反射手段の透過部を透過して第3のポートに結合し、かつ第2のポートから入力され前記第1の直線偏光ビームに対して直交する偏光方向の第2の直線偏光ビームは、前記部分領域反射手段の透過部および第2の45度ファラデー回転子を透過し、第2の偏光分離手段で反射され、前記第2の45度ファラデー回転子を透過し、部分領域反射手段の反射部で反射され、第2の45度ファラデー回転子を透過し、第3の偏光分離手段で反射され、第2の45度ファラデー回転子および部分領域反射手段の透過部を透過して第3のポートに結合することを特徴とする。
前記第1、第2および第3の偏光分離手段ならびに部分領域反射手段は平板状であり、全て互いに平行に配置されるとよい。
本発明の他の非相反光デバイスは、第1の偏光分離手段と、45度ファラデー回転子と、併置され一体化された第2および第3の偏光分離手段と、1/4波長板と、全反射ミラーとがこの順に配設され、3つのポートで動作する非相反光デバイスであって、第1、第2および第3の偏光分離手段はいずれも互いに直交する電界振動成分を透過と反射により分離する素子からなり、第1のポートから入力された直線偏光の光ビームは第1の偏光分離手段、45度ファラデー回転子、第2の偏光分離手段を透過して第2のポートへ結合し、第2のポートから入力された第1の直線偏光ビームは、前記第2の偏光分離手段および45度ファラデー回転子を透過して、第1の偏光分離手段で反射され、前記45度ファラデー回転子および第3の偏光分離手段を透過して第3のポートに結合し、かつ第2のポートから入力され前記第1の直線偏光ビームに対して直交する偏光方向の第2の直線偏光ビームは、前記第2の偏光分離手段で反射され、1/4波長板を透過し、前記全反射ミラーで反射され、前記1/4波長板を透過し、第3の偏光分離手段によって反射され第3のポートへ結合することを特徴とする。
前記第1、第2および第3の偏光分離手段ならびに全反射ミラーは、全て互いに平行に配置されるとよい。
前記全反射ミラーは前記1/4波長板の片面に形成されるとよい。
前記第1、第2および第3の偏光分離手段はフォトニック結晶偏光分離素子からなるとよい。
前記第1のポートにレーザーダイオードが結合され、第2のポートに光導波路が結合され、第3のポートにフォトダイオードが結合されるとよい。
本発明によれば、第1のポートから入射する光が常に一定方向の電界振動方向を有する直線偏光であり、第2のポートから入射する光が任意の偏光である条件で使用する非相反光デバイスとして簡易な構成で部品点数が少なく、結果として安価な非相反光デバイスを提供することができる。
以下、本発明の非相反光デバイスについての実施の形態を説明する。以下の非相反光デバイスは、一部に偏光無依存型の光サーキュレータとしての機能と一部に偏光依存型の光アイソレータとしての機能を有している。
本発明の実施の形態1を図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1での非相反光デバイスの構成および第1のポートから第2のポートヘの光ビームの進行を示す図である。まず構成部品について説明する。LD(レーザダイオード)101と非球面コリメートレンズ102は光ビーム径180μmの平行光ビームを射出する。非球面コリメートレンズ108とシングルモード光ファイバ109も同様である。第1の偏光分離手段としてのフォトニック結晶偏光分離素子103は、特許文献12に記載されたと同様のフォトニック結晶偏光分離素子であり、溶融石英基板上にサブミクロンの溝を電子線露光で加工しその上にSiO、水素化アモルファスシリコンを交互に積層することで、2次元周期構造体としたもので、垂直入射での偏光分離が可能であり、入射角が±15度程度までであれば消光比40dB、入射角が±30度まででも消光比30dBが得られる偏光分離素子である。また第2および第3の偏光分離手段としてのそれぞれフォトニック結晶偏光分離素子105aおよび105bは1つの基板上の2つの領域に分かれて形成されており、互いの透過偏光方向が直交している。具体的にはフォトニック結晶偏光分離素子105aおよび105bは同一基板上に1次元周期の凸凹の方向が90度異なるパターンを並べ、その上に自己クローニング法で成膜することで作製されている(非特許文献1についても参照されたい)。
45度ファラデー回転子104および106はビスマス置換ガドリニウム鉄ガーネットで厚さ約500μmで波長1550nm、温度300Kに対して最適化されている。部分領域ミラー107はガラス基板上の一部がミラーとして動作し、それ以外の領域はガラス板としてのみ作用し、その表面の一部の400μm四方の領域にアルミニウムの反射膜が蒸着されている。なお全ての光学部品にはARコート(反射防止膜)が施されている。またフォトニック結晶偏光分離素子103、2つのフォトニック結晶偏光分離素子105aと105bが形成された基板、および部分領域ミラー107は互いに平行に配置されている。ただし、調整は複雑になるが、必ずしも平行でなくてもよい。
また本実施の形態1はフォトニック結晶偏光分離素子を用いた例であるが、垂直入射または、たとえば10度以内の入射角で偏光分離素子として作用する偏光分離素子であるならば、本実施の形態と等価の構成を実現しうることは当業者には容易に推測可能であろう。たとえば特許文献13(または非特許文献2)のような複屈折材料からなる多層膜が反射型偏光分離素子となることが知られているが、本実施の形態1はこのような反射型偏光分離素子を用いても実現可能である。
本実施の形態1ではフォトニック結晶偏光分離素子103、105aおよび105bの基板にはSiOを用いたが、Si基板を用いることも有効で、その場合、基板作製コストは非常に安価となる。他の基板パターン作製方法としては、特許文献14に記載の製法も有効である。
またファラデー回転子の材料は前記ビスマス置換ガドリニウム鉄ガーネット以外のファラデー回転子を用いてもかまわない。たとえば、非特許文献3に記載されたファラデー回転子材料等が使用できる。
また特許文献15に記載されたように、フォトニック結晶偏光分離素子103と45度ファラデー回転子104に換えて、ガーネット結晶上にフォトニック結晶偏光分離素子を直接積層したものも使用可能である。
また本発明に用いるファラデー回転子として、特許文献11と同様に、複数種のファラデー回転子を組み合わせて波長依存性の少ないファラデー回転子とすることも有効である。
次に、本実施の形態1の非相反光デバイスの動作について説明する。図1に、第1のポートから第2のポートヘの光ビームの進行を示す。第1のポートとなるLD101から射出した直線偏光からなる光ビームは非球面コリメートレンズ102で光ビーム径約180μmの平行光ビームに変換され、第1の偏光分離手段としてのフォトニック結晶偏光分離素子103に入射するが、フォトニック結晶偏光分離素子103の透過偏光方向は入射光ビームの偏光方向と同じであり、光ビームは透過する。次に、45度ファラデー回転子104で偏光方向が45度回転し、1つの基板上の一方の領域に形成された第2の偏光分離手段としてのフォトニック結晶偏光分離素子105aに入射するが光ビームの偏光方向とフォトニック結晶偏光分離素子105aの透過偏光方向と一致しており、光ビームは透過する。ついで、45度ファラデー回転子106を透過し、部分領域ミラー107のガラス板として作用する領域(以下、透過領域と呼称する)を透過して、非球面コリメートレンズ108で集光され、第2のポートとなるシングルモード光ファイバ109に結合する。
図2は、第2のポートから第3のポートヘの光ビームの進行を示す図である。第2のポートとなるシングルモード光ファイバ109から射出した光ビームは非球面コリメートレンズ108で光ビーム径約180μmの平行光ビームに変換され、部分領域ミラー107のガラス板として作用する領域(透過領域)を透過して、45度ファラデー回転子106を透過し、フォトニック結晶偏光分離素子105aに入射する。
ここでシングルモード光ファイバ109から出射する光の偏光方向は不定であるが、フォトニック結晶偏光分離素子105aの透過偏光方向成分およびこの透過偏光方向と直交する偏光方向からなる直線偏光成分に分けて考察すれば、全ての偏光に対する状態を網羅できるので、以下、図2(a)と図2(b)でそれぞれの光ビームの振る舞いを示す。
図2(a)は、第2の偏光分離手段(フォトニック結晶偏光分離素子105a)において透過偏光方向成分となる光ビームの振る舞いを示す図である。部分領域ミラー107の透過領域、45度ファラデー回転子106およびフォトニック結晶偏光分離素子105aを透過した光ビームは、45度ファラデー回転子104で偏光方向が45度回転し、フォトニック結晶偏光分離素子103に入射するが、フォトニック結晶偏光分離素子103の透過偏光方向と直交するため反射する。ついで再度45度ファラデー回転子104で偏光方向が45度回転し、第3の偏光分離手段としてのフォトニック結晶偏光分離素子105b(第2の偏光分離手段に対して透過偏光方向が直交する様に同一基板上に設けられた素子)に入射する。このとき入射光ビームはフォトニック結晶偏光分離素子105bの透過偏光方向と同一の偏光方向であり透過する。ついで、45度ファラデー回転子106を透過し、部分領域ミラー107のガラス板として作用する領域(透過領域)を透過して、非球面コリメートレンズで集光され、第3のポートとなるPD(フォトダイオード)110に結合する。
図2(b)は、第2の偏光分離手段(フォトニック結晶偏光分離素子105a)において反射偏光方向成分となる光ビームの振る舞いを示す図である。部分領域ミラー107の透過領域および45度ファラデー回転子106を透過し、フォトニック結晶偏光分離素子105aで反射した光ビームは、45度ファラデー回転子106で偏光方向が45度回転し、部分領域ミラー107のミラーとして作用する領域(反射領域)にて反射する。ついで再度45度ファラデー回転子106で偏光方向が45度回転し、フォトニック結晶偏光分離素子105bに入射する。このとき入射光ビームはフォトニック結晶偏光分離素子105bの透過偏光方向と直交する方向であり反射する。ついで、45度ファラデー回転子106を透過し45度偏光方向が回転し、部分領域ミラー107の透過領域を透過して、非球面コリメートレンズで集光され、第3のポートとなるPD110に結合する。ここで図2(a)の経路のPD110への入射光と、図2(b)の経路のPD110への入射光は互いに偏光方向が直交しているため干渉は基本的に生じない。
以上より第1のポート−第2のポート間は偏光依存型、第2のポート−第3のポート間は偏光無依存型の光サーキュレータとして動作することが理解できる。
第1のポート−第2のポート間については約1.4dBの順方向損失(ただし偏光依存)と、ピーク波長で40dBの逆方向損失(偏光無依存)が得られる。順方向損失の内訳は材料損失0.3dBと結合系の過剰損失1.1dBその他であり、逆方向損失は構成部品の中で最も低い消光比によって抑制されガーネット結晶の消光比である40dBが最大となる。
第2のポート−第3のポート間については、PDでの受光であるため、損失について結合に伴う損失は無く、材料損失相当の約0.4dBである。この値には偏光依存性損失(PDL)の0.1dBが含まれる。
本実施の形態1は光入出力デバイスを想定されている。従来同一波長を用いる双方向光通信の場合は3dBカプラを用いているが、出力光および入力光を3dBずつロスしている。このことは伝送距離が短くなることを意味する。また、光ファイバ網への光入力用LDへの戻り光によるエラーの発生も生じる。本実施の形態では単結晶部品2つと薄膜部品による簡易な構成の非相反光デバイスを実現することにより、通信コストの低減が可能になる。
次に、本発明の実施の形態2を図3および図4を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2での非相反光デバイスの構成および光の進行経路の一部を示す図である。まず構成部品について説明する。LD301、非球面コリメートレンズ302、第1の偏光分離手段としてのフォトニック結晶偏光分離素子303、45度ファラデー回転子304、同一基板上に形成された第2および第3の偏光分離手段としてのそれぞれフォトニック結晶偏光分離素子305aおよび305b、非球面コリメートレンズ308、シングルモード光ファイバ309、ならびにPD310は実施の形態1の構成部品とそれぞれ同一である。
実施の形態1で用いられた45度ファラデー回転子106および部分領域ミラー107(図1参照)に換えて、本実施の形態2では1/4波長板の裏面にアルミニウムの反射膜が蒸着された部品(以下、1/4波長板ミラー306と呼称する)を用いる。なお、全ての光学部品にはARコート(反射防止膜)が施されている。また、フォトニック結晶偏光分離素子303、フォトニック結晶偏光分離素子305aおよび305b、ならびに1/4波長板ミラー306は互いに平行に配置されている。ただし、必ずしも平行でなくてもよい
本実施の形態2の動作は第1のポート−第2のポート間では、フォトニック結晶偏光分離素子303、45度ファラデー回転子304、フォトニック結晶偏光分離素子305aからなる偏光依存型光アイソレータの順方向の動作と同一である。
図4を用いて第2のポート−第3のポート間の動作を説明する。図4(a)は第2の偏光分離手段(フォトニック結晶偏光分離素子305a)において透過偏光方向成分となる光ビームの振る舞いを示す図である。フォトニック結晶偏光分離素子305aを透過した光ビームは、45度ファラデー回転子304で偏光方向が45度回転し、フォトニック結晶偏光分離素子303に入射するが、フォトニック結晶偏光分離素子303の透過偏光方向と直交するため反射する。ついで再度45度ファラデー回転子304で偏光方向が45度回転し、フォトニック結晶偏光分離素子305b(フォトニック結晶偏光分離素子305aと同一基板上に互いの透過偏光方向が直交するようにに形成された素子)に入射する。このとき入射光ビームはフォトニック結晶偏光分離素子305bの透過偏光方向と同一の偏光方向であり透過し、第3のポートとなるPD310に結合する。
図4(b)は、第2の偏光分離手段(フォトニック結晶偏光分離素子305a)において反射偏光方向成分となる光ビームの振る舞いを示す図である。フォトニック結晶偏光分離素子305aで反射した光ビームは、1/4波長板ミラー306の1/4波長板部分で右回り円偏光に変換されミラー部分で反射され、再度1/4波長板ミラー306の1/4波長板部分を透過する際に、フォトニック結晶偏光分離素子305aで反射した光ビームの偏光方向と直交する直線偏光に変換されている。ついでフォトニック結晶偏光分離素子305bに入射する。このとき入射光ビームはフォトニック結晶偏光分離素子305bの透過偏光方向と直交する方向であり反射し、第3のポートとなるPD310に結合する。ここで、図4(a)の経路のPD310への入射光と、図4(b)の経路のPD310への入射光とは互いの偏光方向が直交しているため干渉は基本的に生じない。
以上より第1のポート−第2のポート間は偏光依存型、第2のポート−第3のポート間は偏光無依存型の光サーキュレータとして動作することが理解できる。
本実施の形態2は、実施の形態1に比べさらに部品点数が少なく、コスト面で有利である。
実施の形態1での非相反光デバイスの構成および第1のポートから第2のポートヘの光ビームの進行を示す図。 実施の形態1での第2のポートから第3のポートヘの光ビームの進行を示す図。図2(a)は第2の偏光分離手段において透過偏光方向成分となる光ビームの振る舞いを示す図、図2(b)は第2の偏光分離手段において反射偏光方向成分となる光ビームの振る舞いを示す図。 実施の形態2の非相反光デバイスの構成および第1のポートから第2のポートヘの光ビームの進行を示す図。 実施の形態2での第2のポートから第3のポートヘの光ビームの進行を示す図。図4(a)は第2の偏光分離手段において透過偏光方向成分となる光ビームの振る舞いを示す図、図4(b)は第2の偏光分離手段において反射偏光方向成分となる光ビームの振る舞いを示す図。
符号の説明
101,301 LD
102,108,302,308 非球面コリメートレンズ
103,303 第1の偏光分離手段(フォトニック結晶偏光分離素子)
105a,305a 第2の偏光分離手段(フォトニック結晶偏光分離素子)
105b,305b 第3の偏光分離手段(フォトニック結晶偏光分離素子)
104,106,304 45度ファラデー回転子
107 部分領域ミラー
109,309 シングルモード光ファイバ
110,310 PD
306 1/4波長板ミラー

Claims (7)

  1. 第1の偏光分離手段と、第1の45度ファラデー回転子と、併置され一体化された第2および第3の偏光分離手段と、第2の45度ファラデー回転子と、透過部および反射部からなる部分領域反射手段とがこの順に配設され、3つのポートで動作する非相反光デバイスであって、第1、第2および第3の偏光分離手段はいずれも互いに直交する電界振動成分を透過と反射により分離する素子からなり、第1のポートから入力された直線偏光の光ビームは第1の偏光分離手段、第1の45度ファラデー回転子、第2の偏光分離手段、第2の45度ファラデー回転子、および部分領域反射手段の透過部を透過して第2のポートへ結合し、第2のポートから入力された第1の直線偏光ビームは、前記部分領域反射手段の透過部、第2の45度ファラデー回転子、第2の偏光分離手段、および第1の45度ファラデー回転子を透過して、第1の偏光分離手段で反射され、前記第1の45度ファラデー回転子、第3の偏光分離手段、第2の45度ファラデー回転子、および部分領域反射手段の透過部を透過して第3のポートに結合し、かつ第2のポートから入力され前記第1の直線偏光ビームに対して直交する偏光方向の第2の直線偏光ビームは、前記部分領域反射手段の透過部および第2の45度ファラデー回転子を透過し、第2の偏光分離手段で反射され、前記第2の45度ファラデー回転子を透過し、部分領域反射手段の反射部で反射され、第2の45度ファラデー回転子を透過し、第3の偏光分離手段で反射され、第2の45度ファラデー回転子および部分領域反射手段の透過部を透過して第3のポートに結合することを特徴とする非相反光デバイス。
  2. 前記第1、第2および第3の偏光分離手段ならびに部分領域反射手段は平板状であり、全て互いに平行に配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の非相反光デバイス。
  3. 第1の偏光分離手段と、45度ファラデー回転子と、併置され一体化された第2および第3の偏光分離手段と、1/4波長板と、全反射ミラーとがこの順に配設され、3つのポートで動作する非相反光デバイスであって、第1、第2および第3の偏光分離手段はいずれも互いに直交する電界振動成分を透過と反射により分離する素子からなり、第1のポートから入力された直線偏光の光ビームは第1の偏光分離手段、45度ファラデー回転子、第2の偏光分離手段を透過して第2のポートへ結合し、第2のポートから入力された第1の直線偏光ビームは、前記第2の偏光分離手段および45度ファラデー回転子を透過して、第1の偏光分離手段で反射され、前記45度ファラデー回転子および第3の偏光分離手段を透過して第3のポートに結合し、かつ第2のポートから入力され前記第1の直線偏光ビームに対して直交する偏光方向の第2の直線偏光ビームは、前記第2の偏光分離手段で反射され、1/4波長板を透過し、前記全反射ミラーで反射され、前記1/4波長板を透過し、第3の偏光分離手段によって反射され第3のポートへ結合することを特徴とする非相反光デバイス。
  4. 前記第1、第2および第3の偏光分離手段ならびに全反射ミラーは、全て互いに平行に配置されたことを特徴とする、請求項3に記載の非相反光デバイス。
  5. 前記全反射ミラーは前記1/4波長板の片面に形成されたことを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の非相反光デバイス。
  6. 前記第1、第2および第3の偏光分離手段はフォトニック結晶偏光分離素子からなることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の非相反光デバイス。
  7. 前記第1のポートにレーザーダイオードが結合され、第2のポートに光導波路が結合され、第3のポートにフォトダイオードが結合されたことを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれかに記載の非相反光デバイス。
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