JP2005241900A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空気よりも比重の重いオゾン等のガス(オゾン等のガスを含む空気)を、例えば感光体上に滞留させることなく、かつ、小型・低消費電力の排気ファンによって機外に排気できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 現像部14を感光体ドラム11から離間させる離間装置1を設けるとともに、感光体ドラム11の下方(下部)に、排気ファン2や排気ダクト3を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コロナ放電方式の帯電部や転写部を備えた電子写真方式の画像形成装置(例えばコピー機やプリンター、FAX、MFP等)に関するものである。
コロナ放電方式を採用する帯電部、転写部を備えた電子写真方式の画像形成装置では、それら(帯電部、転写部)が放電するときに、多量のオゾン(O3)や窒素酸化物(NOx)等が生成される。そして、このオゾンや窒素酸化物は、人体に悪影響を与えるだけでなく、画像形成装置内部の各部材、例えば感光体の感光層やプラスチックやゴムからなる部材等に酸化作用を及ぼし、それら部材の劣化を引き起こす。そして、このような各部材の劣化が、画像形成装置による出力画像の品質低下につながっている。
また、オゾンや窒素酸化物等は、大気中の水分を取り込み複合生成物となる。そして、この複合生成物が、例えばアモルファスシリコンからなる感光層に付着(吸着)すると、アモルファスシリコンの抵抗、すなわち感光体の表面抵抗が低下することになり、感光体の表面に描かれた静電潜像のエッジ部で電位の横流れが起こる(通常のところに比較して電位が下がる)。その結果、像流れ(画像の乱れ)を生じて印字品質が特に低下する。
かかる事態を回避すべく、画像形成装置の内部に滞留するオゾン等を機外に排出するために、排気ファンを設けた画像形成装置が種々提案されている。例えば、図12に示す画像形成装置169では、感光体111の回転方向に対して帯電部112の後流側に、吸気口113bおよびその吸気口113bにつながっている排気ファン(不図示)が設けられ、さらに帯電部112をその吸気口113bによって挟み込むような位置、すなわち帯電部112を介して吸気口113bの向かい側に、オゾン漏洩防止部117が設けられている。
この画像形成装置169によると、感光体111の回転方向とは逆方向に流れようとするオゾンがオゾン漏洩防止部117により阻止される。そのため、オゾンが、帯電部112近傍の感光体111上の空間(現像部14とオゾン漏洩防止部117とで囲まれる感光体111上の空間)に集められて、効率よくオゾンを機外に排出できるようになっている。
特開平7−334047号公報(請求項1、段落〔0013〕参照)
ところで、この画像形成装置169が作動中、感光体上111の空間にオゾンが集中したとしても、感光体111が回転しているために、感光層が早期に酸化されるという事態は起こりづらい。しかしながら、画像形成装置169が停止した後、すなわち感光体111が回転しないときには、このような画像形成装置169では、空間に集中していたオゾンが滞留してしまい、感光層の酸化が促進される事態が生じ得る。特に、オゾンは空気よりも比重の重い気体であるため、一層かかる事態が生じやすいといえる。
そのため、画像形成装置169の作動停止後(感光体ドラム111の回転停止後)において、感光層の酸化促進を防止するためには、排気ファンを大型化させたり、高電力を供給することで排気ファンの回転速度を増加させたりしなくてはならない。しかし、そのような手段を講じると、画像形成装置の大型化や、排気ファンによる騒音という問題が生じ得る。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、画像形成装置の作動停止後、空気よりも比重の重いオゾン等のガス(オゾン等のガスを含む空気)を、例えば感光体や現像部の現像スリーブ上に滞留させることなく、かつ、小型・低消費電力の排気ファンによって機外に排気できる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、帯電部によって帯電させられた像担持体に光線を照射することで、その像担持体の表面に静電潜像を形成するとともに、現像部によって現像剤を供給することで上記静電潜像を顕像化させ、転写部によってその顕像化した画像をシート上に形成させる画像形成装置であって、上記現像部と上記像担持体との間隔を調整する調整部が設けられるとともに、上記の像担持体の下方に排気手段が設けられ、上記調整部が、上記現像部と上記像担持体との間隔を離間させたとき、上記排気手段が、上記帯電部により発生したガスを含む空気を下方に導いて排気することを特徴としている。
これによると、帯電部の放電によって発生した空気より比重の重いオゾン等のガス(オゾン等のガスを含む空気)は、調整部によって、例えば広げられた現像部と像担持体との隙間(間隔)を流れ、下方へと向かうようになる。そのため、像担持体の近傍領域にオゾン等のガスが滞留する事態を防止できる。その上、排気手段(例えば排気ファン)が像担持体よりも下方に設けられているので、比重が重いために自然と下方へと流れてくるオゾン等のガスを効率よく機外に排出させることができる。したがって、例えば排気ファンを必要以上に駆動させることなく、オゾン等のガスを機外に排気できる。
また、排気ファン等の駆動力を必要以上に高める必要がないことから、消費電力を抑えることができる。また、排気ファン等自体の小型化も可能である。
また、本発明の画像形成装置では、さらに、上記排気手段は、上記転写部の近傍に配設されており、その転写部により発生したガスを含む空気も排気することが好ましい。
これによると、排気手段は、転写部の放電によって発生した空気より比重の重いオゾン等のガスも排気することができる。
また、本発明の画像形成装置では、上記調整部による調整動作を制御する制御部が設けられており、その制御部は、画像形成装置による画像形成動作の完了後、上記の現像部と像担持体との間隔を離間させるように制御することが好ましい。
これによると、画像形成装置による画像形成動作の完了後のオゾン等、すなわち画像形成過程において蓄積されたオゾン等のガスを含む空気が、長時間にわたって像担持体の近傍領域に滞留するような事態を防止できる。
また、本発明の画像形成装置では、上記制御部は、画像形成装置による画像形成動作の完了後、画像形成された上記シートの枚数、または上記シートへの画像形成に要した時間を計測し、その画像形成されたシートの枚数が所定枚数以上に達していたとき、または上記シートへの画像形成に要した時間が所定時間以上に達していたとき、上記の現像部と像担持体との間隔を離間させるように制御することが好ましい。
これらによると、像担持体に影響(酸化等の影響)を与えるほどのオゾン等のガスが発生した場合に限って、制御部が調整部を駆動させ(現像部と像担持体とを離間させ)、オゾン等のガスを含む空気を下方に導くことができる。したがって、少量のオゾン等のガスしか発生しない場合にまでも、調整部を駆動させるような事態を防止でき、消費電力を抑えることができる。
また、本発明の画像形成装置では、さらに、上記制御部は、上記像担持体の使用当初からの画像形成されたシートの総計枚数、または上記シートへの画像形成に要した総計時間を計測し、その画像形成されたシートの枚数が所定の総計枚数以上に達していたとき、または上記シートへの画像形成に要した時間が所定の総計時間以上に達していたとき、上記の現像部と像担持体との間隔を離間させるように制御することが好ましい。
これによると、像担持体の酸化等を特に防止することで、その像担持体の帯電性を維持し、結果として、印字品質を長期にわたって維持できる。
また、オゾン等のガスによって像担持体が酸化されやすい場合に限って、制御部が調整部を駆動させることから、像担持体がオゾン等のガスに酸化されにくい、例えば新品である場合には、調整部を駆動させないようになる。そのため、不要な消費電力を抑えることができる。
本発明の画像形成装置は、空気より比重の重いオゾン等のガスを調整部によって広げられた現像部と像担持体との隙間(間隔)を流して、下方へと導けるので、像担持体近傍にオゾン等のガスが滞留する事態を防止できる。その上、排気手段(排気ファンや排気ダクト等)が像担持体よりも下方に設けられているので、下方へと流れてくるオゾン等のガス(オゾン等のガスを含む空気)を効率よく機外に排出させることができる。したがって、排気ファン等を必要以上に駆動させることなく、オゾン等のガスを機外に排気できる。また、排気ファン等の駆動力を必要以上に高める必要がないことから、排気ファン等自体の小型化や、消費電力を抑えることもできる。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
まず、本発明の画像形成装置(例えばコピー機、FAX、プリンタ−等)について説明する。なお、図1では、紙面の表側が画像形成装置の手前側(フロント側;「F」)とし、紙面の裏側が奥側(リア側;「R」)とする。また、図2では、便宜上、画像形成装置の手前側に「F」、奥側に「R」と明示する。
図1・図2に示すように、本発明の画像形成装置(本画像形成装置)69は、感光体ドラム(像担持体)11、帯電部12、画像書き込み部13、現像部14、転写ローラー(転写部)15、クリーニング部21、シート収容部(不図示)、搬送ガイド22、および定着部23を含む構成である。なお、図2では、便宜上、排気ダクト3近傍を重点的に表しており、クリーニング部、定着部、シート等の一部部材については省略している。
感光体ドラム(Photo Conductor Drum;PCD)11は、例えばアルミドラムに感光層が積層されたものであり、帯電部12により、表面を帯電させるようになっている。そして、画像書き込み部13からのレーザービーム(光線)Lを受けた表面に帯電を減衰させた静電潜像を形成する。なお、上記の感光層は、特に限定するものではないが、例えば耐久性に優れるアモルファスシリコン(a―Si)等が好ましい。
帯電部(例えば帯電チャージャー)12は、放電(例えばコロナ放電)することで感光体ドラム11の表面を帯電させるものである。例えば帯電部12は、細いワイヤー等を有しており、これを電極として、高電圧を印加されることで放電するようになっている。なお、帯電部12が感光体ドラム11に向かって放電するとき、オゾン等のガスが生成されてしまい、そのオゾン等のガス(オゾン等のガスを含む空気)が感光体ドラム11近傍領域に滞留する場合が多い。
画像書き込み部13は、パーソナルコンピューター(PC)等から送られてくる画像データ(原稿データ)に基づいて、レーザービームLを感光体ドラム11に照射させ、その感光体ドラム11に静電潜像を形成させるものである。その構成としては、例えば半導体レーザーを用いたものやLEDを用いたもの等が挙げられる。なお、送られてくるデータは、コピー機等の場合、PCからの画像データに加えて、そのコピー機の画像読み取り部(スキャナー等)からの原稿データの場合もある。
現像部14は、感光体ドラム11の静電潜像にトナー(現像剤)を付着させて、トナー像を形成させるものである(トナーで顕像化させるものである)。具体的には、現像部14内部には、摩擦帯電するトナーと、このトナーを搬送するキャリア等とが収容されており、このキャリアによって、静電潜像の近傍までトナーは移動するようになっている。つまり、トナーは、感光体ドラム11と現像部14(具体的には現像スリーブ14a(14))との間に形成された現像電界における電位差によって移動(感光体ドラム11に付着)するようになっている。
転写ローラー15は、感光体ドラム11表面に形成したトナー像を乱さずに搬送ガイド22を搬送するシートPに移行させるものであり、搬送ガイド22に配設されている。そして、トナー像がシートPと重なるときに、この転写ローラー15にはトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、その電圧と感光体ドラム11を対向電極にして作られる電界とにより、トナー像をシートPに転写させるようになっている。なお、例えばスコロトロン方式の転写部(転写チャージャー)15に電圧が印加されたとき、オゾン等のガスが生成されてしまい、そのオゾン等のガスを含む空気が、感光体ドラム11近傍領域に滞留する場合も多い。
クリーニング部21は、トナー像がシートPに移行(転写)された後に感光体ドラム11表面に残ったトナー(残留トナー)を除去するものである。例えば、感光体ドラム11の長手方向に線接触するブレード材等が挙げられる。
シート収容部(不図示)は、最終的に画像(トナー像)が印刷されるシート(用紙やOHP等)Pを収容するものである。
搬送ガイド22は、シート収容部から搬送されてくるシートPを感光体ドラム11と転写ローラー15との間(隙間)に導くものである。つまり、感光体ドラム11と転写ローラー15とでシートPを挟み込めるように、そのシートPの位置を決定づけるものである。なお、搬送ガイド22では、一部もしくは全部が格子状に形成されていることが好ましい。
定着部23は、シートPに転写されたトナー像を安定な永久像とするものであり、例えば熱や圧力等のエネルギーを付与することにより、粉体状態のトナー像を溶融させるものである。具体的には、定着部23内部の定着ローラー・加圧ローラーが、シートPを挟み込みながら搬送し、その搬送過程において、熱や圧力等のエネルギーを付与するようになっている。
そして、本画像形成装置69では、画像データに基づいて、画像書き込み部13が、感光体ドラム11にレーザービーム(レーザービーム)Lを発することで、その画像データに基づく静電潜像をその感光体ドラム11表面に形成させる。その後、現像部14が、静電潜像にトナーを付着させるとともに(トナー像を形成させるとともに)、転写ローラー15が、トナー像をシートPに転写させ、次に、定着部23が、そのトナー像の転写されたシートPに熱等を加え、永久像とさせるようになっている。
次に、本画像形成装置69の最も特徴的な構成について説明する。
本画像形成装置69には、現像部14を感光体ドラム11から離間させる離間装置(調整部)1が設けられるとともに、感光体ドラム11の下方(下部)には排気ファン(排気手段)2につながる排気ダクト(排気手段)3が設けられている。さらに、本画像形成装置69には、この離間装置1と排気ファン2との駆動等を制御する制御部31が設けられている。
離間装置1は、現像スリーブ14aによって感光体ドラム11にトナーを付着するときの間隔、すなわち現像スリーブ14aと感光体ドラム11との隙間を調整するものである。そのため、離間装置1は、感光体ドラム11から現像スリーブ14a(現像部14)を離間させたり近づけたりさせるようになっている。
具体的に、離間装置1は、移動可能な現像部支持体1a(1)を有しており、その現像部支持体1aが現像部14の底部に当接するようになっている。そして、図3(a)に示すように、現像スリーブ14aと感光体ドラム11との隙間が、現像スリーブ14aによってトナーを感光体ドラム11に付着できる程度の間隔を維持するように、現像部支持体1aが現像部14を支えるようになっている。一方、必要に応じて、図3(b)に示すように、離間装置1が現像部支持体1aを上方に移動させて、現像部14を不図示の支点を基準に回転させて、この現像部14、ひいては現像スリーブ14aを感光体ドラム11から離間させるようになっている。その結果、帯電部で発生したオゾン等のガスは、現像スリーブ14aと感光体ドラム11との間隙を通じて下方に流れるようになる(矢印M参照)。
排気ファン2は、画像形成装置69の内部、具体的には感光体ドラム11の近傍領域に滞留するオゾン等のガスを機外(画像形成装置69の外)に排出させるためのものである。なお、オゾン等のガスは空気よりも比重の重い気体のため、排気ファン2は、感光体ドラム11よりも下方に配設されることが好ましい。そのため、本画像形成装置69では、排気ファン2は、感光体ドラム11よりも下方に位置する画像形成装置69の奥側側壁に取り付けられている。また、この排気ファン2(または後述の排気ダクト3)は、転写ローラー15の近傍に設けてもよい。なぜなら、例えばスコロトロン方式の転写部(転写チャージャー等)15の場合、放電によって発生するオゾン等のガスをも排気できるためである。
排気ダクト3は、オゾン等を排気ファン2に導くための流路である。そして、オゾン等のガスは、上記のように感光体ドラム11の近傍領域に滞留するため、この排気ダクト3は、感光体ドラム11の下方、例えば感光体ドラムの下部に位置する搬送ガイド22の下方に設けられている。つまり、排気ダクト3は、搬送ガイド22を感光体ドラム11によって挟みこむような位置に配設されている。
また、この排気ダクト3は、搬送ガイド22の上方(すなわち、感光体ドラム11近傍領域)に滞留するオゾン等のガスを吸気するため、搬送ガイド22の底部(下方)に近接するように吸気口3a(3)を備えるとともに、排気ファン2に近接するように排気口3b(3)を備えている。なお、この排気ダクト3の内部には、オゾン等のガスを吸着除去させるオゾンフィルター4を設けることが好ましい。
また、この排気ダクト3の形状は特に限定するものではないが、感光体ドラム11の下方に位置する搬送ガイド22から排気ファン2まで、空気の流路を確保できるようなダクト(通路)であればよい。また、感光体ドラム11近傍の空気を効率よく機外に排出させるため、搬送ガイド22の上方から下方(感光体ドラム11側から排気ダクト3側)へと連通する開口部22a(22)が、その搬送ガイド22に設けられていることが好ましい。なお、この開口部22aを設けなくとも、搬送ガイド22の構成上隙間(例えば格子状の搬送ガイド22の格子間)からも充分にオゾン等のガスを吸気することができる。
さらに、排気ダクト3の設置位置も特に限定されることはない。例えば図4に示すように、転写ローラー15の直径よりも長い幅を有する排気ダクト3を、その転写ローラー15のほぼ真下に配設しても構わない。要は、発生するオゾン等のガスを吸引できるような位置である、感光体ドラム11の下方に排気ダクト3が設けられていればよい。なお、排気ダクト3の吸気口3aにおける両端、具体的には感光体ドラム11の手前側・奥側に対応する排気ダクト3の吸気口3aに、感光体ドラム11から落下してくるトナーの混入を防止するためのカバーを設けても構わない。
制御部31は、離間装置1および排気ファン2の駆動等を制御するものであって、図5に示すように、印刷カウント部32、PCDライフカウント部33、メモリ部34、および判定部35を含む構成である。
印刷カウント部32は、印刷枚数計測部32a(32)と印刷時間計測部32b(32)とから構成されている。
印刷枚数計測部32aは、印刷開始から印刷完了(印刷停止)までの間に印刷された枚数(印刷枚数(X))を計測するものである。例えばユーザー等が1枚の原稿を100枚(設定印刷枚数)印刷しようとする場合、画像形成装置69に紙詰まり(ジャム)等の問題が発生せず、印刷を完了したならば、その印刷枚数計測部32aは、印刷枚数(X)を100枚と計測する。しかしながら、画像形成装置69が紙詰まり等になって、中途で印刷が停止(印刷が中途で完了)した場合、途中までの枚数を印刷枚数(X)として計測するようになっている。
また、印刷枚数計測部32aは、例えばユーザー等が100枚の原稿を1枚ごとに印刷する場合、この100枚の原稿の印刷を完了(印刷完了)したときの枚数、すなわち100枚を印刷枚数(X)として計測する。なお、このような計測では、ある1枚の原稿の印刷完了後から、次の原稿の印刷が開始されるまでの時間間隔(スパン)が一定時間以上を超えた場合、印刷完了と判定するようになっている。
印刷時間計測部32bは、印刷開始から印刷完了(印刷停止)までの印刷時間(Y)を計測するものである。例えば画像形成装置69が1分あたり20枚印刷できるものであれば、ユーザー等が設定印刷枚数を100枚と設定した場合、画像形成装置69が問題なく印刷を完了すると、印刷時間計測部32bは、印刷時間(Y)を5分と計測する。しかしながら、画像形成装置69が紙詰まり等になって、中途で印刷が停止(印刷が中途で完了)した場合、途中までの印刷した時間を印刷時間(Y)として計測するようになっている。
また、印刷時間計測部32bは、例えばユーザー等が100枚の原稿を1枚ごとに印刷する場合、この100枚の原稿の印刷を完了(印刷完了)したときの時間を印刷時間(Y)として計測する。なお、このような計測では、上記同様、ある1枚の原稿の印刷完了後から、次の原稿の印刷が開始されるまでの時間間隔(スパン)が一定(所定)時間以上を超えた場合、印刷完了と判定するようになっている。
PCDライフカウント部33は、総計枚数計測部33a(33)と総計時間計測部33b(33)とから構成されている。
総計枚数計測部33aは、感光体ドラム(PCD)11が初めて印刷を開始し始めてから(使用当初から;例えばユーザー等が画像形成装置69を購入後、セットアップして初めて印刷を開始してから)の総計(トータル)の印刷枚数(総計印刷枚数(V))を計測するものである。総計時間計測部33bは、感光体ドラム11が初めて印刷を開始し始めてから現在に至るまでの経過時間(総計印刷時間(W))を計測するものである。
メモリ34は、離間装置1を離間させ、排気ファン2を駆動させる時間(駆動時間)を表すテーブル(駆動時間テーブル)を記憶するものである。図6に示すように、駆動時間テーブルは、ある所定の印刷枚数(Xn)に応じて、離間装置1および排気ファン2を駆動させる時間(駆動時間;Tn)を表すテーブル(第1駆動時間テーブルα)と、ある所定の印刷時間(Yn)に応じて、離間装置1および排気ファン2を駆動させる時間(駆動時間;T’n)を表したテーブル(第2駆動時間テーブルβ)とから構成されている。
なお、上記の印刷枚数(Xn)を閾印刷枚数、印刷時間(Yn)を閾印刷時間と表現する。また、これらの閾印刷枚数(Xn)・閾印刷時間(Yn)は、ある所定の枚数・時間に到達したことを判定するための値であり、ユーザー等によって任意に変更することができるようになっている。また、離間装置1と排気ファン2との駆動時間は、各々異なる時間に設定することもできるし、同一の時間にも設定することもできる。要は、画像形成装置69による画像形成動作によって生じたオゾン等のガスを、感光体ドラム11近傍に滞留させることなく、充分に機外に排気できるような時間(離間装置1の離間時間、および排気ファン2の駆動時間)を設定できるようになっている。
また、メモリ部34は、総計印刷枚数(V)がある所定の枚数に到達したことを判定するための閾総計印刷枚数(Vn)と、総計印刷時間(W)がある所定の時間に到達したことを判定するための閾総計印刷時間(Wn)とを記憶している。
さらに、メモリ部34は、画像形成装置69に設けられている湿度センサー41(例えば画像形成装置69内部の湿度等を測定するセンサー)の測定湿度(H)が、ある所定の湿度に到達したことを判定するための閾湿度(Hn)も記憶している。なお、湿度の単位は%である。
判定部35は、印刷枚数計測部32aで計測された印刷枚数(X)とメモリ部34に記憶された閾印刷枚数(Xn)との比較、または、印刷時間計測部32bで計測された印刷時間(Y)とメモリ部34に記憶された閾印刷時間(Yn)との比較をするものである。
なお、上記の比較とは、具体的には、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えているか否か、または、印刷時間(Y)が閾印刷時間(Yn)よりも長いか否かについての比較である。
そして、判定部35は、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えている場合、または、印刷時間(Y)が閾印刷時間(Yn)よりも長い場合、駆動時間テーブル(第1駆動時間テーブルαまたは第2駆動時間テーブルβ)の駆動時間(TnまたはT’n)に応じて、離間装置1を作動させて現像部14を感光体ドラム11から離間させるとともに、排気ファン2によりオゾン等のガスを排気させる。一方、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えていない場合、または、印刷時間(Y)が閾印刷時間(Yn)よりも短い場合には、判定部35は離間装置1・排気ファン2をともに駆動させない。
なお、判定部35が、離間装置1および排気ファン2を駆動させるタイミングは、特に限定するものではなく、例えば離間装置1と排気ファンとを同時に駆動させてもよいし、先に離間装置1を駆動させ、その駆動完了後、排気ファン2を駆動させてもよい。要は、画像形成装置69による画像形成動作によって生じたオゾン等のガスを、感光体ドラム11近傍に滞留させることなく、充分に機外に排気できるようなタイミングで離間装置1および排気ファン2を駆動できるようになっている。
また、判定部35は、離間装置1・排気ファン2の駆動時間を計測するようになっている。そして、メモリ部34の駆動時間テーブル(第1駆動時間テーブルαまたは第2駆動時間テーブルβ)を参照して、定められた駆動時間(TnまたはT’n)に到達するまで、離間装置1・排気ファン2を駆動させるようになっている。なお、駆動を停止させるときは、判定部35は、離間装置1・排気ファン2に対して、停止信号を送信するようになっている。
ここで、上述の離間装置1・排気ファンの駆動について、図7・図8のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートでは、便宜上、動作のステップをSと記載して説明する。
図7のフローチャートに示すように、本発明の画像形成装置69では、まずユーザー等が画像形成装置69を起動させるメイン電源をONする(S11)。そして、印刷したい任意の枚数(設定印刷枚数)について設定する(S12)。そして、そのユーザー等が印刷開始ボタン(スタートボタン)を押すと、印刷が開始することになる(S13)。すると、画像形成装置69は設定された枚数分だけ印刷して、印刷を完了する(S14)。なお、中途で画像形成装置69に紙詰まり等の問題が生じたとしても、その問題を解消して、設定印刷枚数を印刷するものとする(S14→S13)。
そして、印刷が完了したら、印刷枚数計測部(制御部)32aは、印刷された枚数(印刷枚数(X))を計測する。すると、判定部(制御部)35は、その印刷枚数(X)がメモリ部(制御部)34に記憶されている閾印刷枚数(Xn)を超えているか否について判定する(S15a)。
そして、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えていれば、判定部35は、離間装置1により現像部14を離間(離間を開始)させるとともに、排気ファン2を駆動させる(S16)。その後、判定部35は、メモリ部34の駆動時間テーブル(第1駆動時間テーブルα)を参照して、閾印刷枚数(Xn)に応じた駆動時間(Tn)に到達するまで、離間装置1・排気ファン2を駆動させる(S17a)。そして、その駆動時間(Tn)が経過したとき、判定部35は、離間装置1・排気ファン2に対して停止信号を送信して、駆動を停止させる(S18)。なお、駆動時間(Tn)が経過するまでは、継続的に離間装置1・排気ファン2は駆動するようになっている(S17a→S16)。
そして、離間装置1・排気ファン2が停止した後、画像形成装置69は、印刷待機状態(待機モード)となる。あるいは、画像形成装置69のメイン電源をOFFできる状態となり、ユーザー等がその画像形成装置69を完全に停止(メイン電源OFF)させることができる(S19)。なお、S15aにて、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えていなければ、離間装置1・排気ファン2を駆動させることなく、画像形成装置69が待機モードとなる。あるいは、画像形成装置69のメイン電源をOFFできる状態となる(S15a→S19)。
なお、S15aでは、図8のフローチャートに示すように、判定部35は、印刷時間計測部(制御部)32bによって計測された印刷時間(Y)がメモリ部34に記憶されている閾印刷時間(Yn)よりも長いか否について判定しても構わない(S15b)。そして、かかる場合、判定部35は、メモリ部34の駆動時間テーブル(第2駆動時間テーブルβ)を参照して、閾印刷時間(Yn)に応じた駆動時間(T’n)まで、離間装置1・排気ファン2を駆動させる(S17b)
以上のように、本発明の画像形成装置69では、現像部14と感光体ドラム11との間隔を調整する離間装置1が設けられるとともに、感光体ドラム11の下方に、排気ファン2や排気ダクト3が設けられている。
このような構成によると、帯電部12の放電によって発生した空気より比重の重いオゾン等のガスは、離間装置1によって広げられた現像部14と感光体ドラム11との隙間(間隔)を流れ、下方へと向かうようになる。そのため、感光体ドラム11近傍のオゾン等のガスが滞留する事態を防止できる。その上、排気ファン2や排気ダクト3が感光体ドラム11よりも下方に設けられているので、比重が重いために自然と下方へと流れてくるオゾン等のガスを効率よく機外に排出させることができる。したがって、排気ファン2を必要以上に駆動させることなく、オゾン等のガスを機外に排気できる。
また、排気ファン2の駆動力を必要以上に高める必要がないことから、消費電力を抑えることもできる。また、排気ファン自体を小型化することもできる。
また、制御部31は、離間装置1による現像部14と感光体ドラム11との隙間(間隔)を調整する動作(調整動作)を制御するようになっており、画像形成装置69による画像形成動作の完了後に、現像部14と感光体ドラム11との間隔を離間させるように制御している。
そのため、画像形成過程において蓄積されたオゾン等のガスが長時間にわたって、感光体ドラム11の近傍領域に滞留するような事態を防止できる。
ところで、画像形成装置69のおいて発生するオゾン等のガスは、通常、帯電部12(または転写部15)による放電により生じる。したがって、印刷枚数(X)が多ければ多いほど、または、印刷時間(Y)が長ければ長いほど、帯電部12(または転写部15)の放電時間が長くなり、その放電時間に対応してオゾン等のガスの発生量も多くなる。しかしながら、逆に、印刷枚数(X)が少なかったり、印刷時間(Y)が短かったりすれば、オゾン等のガスの発生量は少なくなる。すると、このような少量のオゾン等のガスでは、感光体ドラム11に与える影響(酸化等の影響)は非常に少ない。
そこで、上述のように、本発明の画像形成装置69における判定部(制御部)35は、画像形成装置69による画像形成動作の完了後、画像の形成されたシートの枚数(印刷枚数(X))が所定の枚数(閾印刷枚数(Xn))以上に達していたときに、現像部14と感光体ドラム11との間隔を離間させるように制御している。
あるいは、判定部(制御部)35は、画像形成装置69による画像形成動作の完了後、シートに画像を形成するのに要した時間(印刷時間(Y))が所定の時間(閾印刷時間(Yn))以上に達していたときに、現像部14と感光体ドラム11との間隔を離間させるように制御している。
このように制御すると、感光体ドラム11に影響を与えるほどのオゾン等のガスが発生した場合に限って、離間装置1を駆動させ、そのオゾン等のガスを下方に導くことができる。したがって、少量のオゾン等のガスしか発生しない場合にまでも、離間装置1が駆動するような事態を防止でき、消費電力を抑えることができる。
ところで、感光体ドラム11は、使用当初からの印刷枚数の総量が多くなればなるほど、または、使用時間が経過すればするほど、帯電性が劣って静電潜像を形成しづらくなり、その上、オゾンや窒化酸化物等によって劣化(酸化)されやすくなる。
そこで、本画像形成装置69における判定部(制御部)35は、上述の印刷枚数(X)と閾印刷枚数(Xn)との比較、または、印刷時間(Y)と閾印刷時間(Yn)との比較に加えて、さらに、長期間使用することにより初期(使用当初)よりも帯電性の劣化した感光体ドラム11になったとき、現像部14と感光体ドラム11との間隔を離間させるように制御している。
具体的に、感光体ドラム11の帯電性が劣化したか否かの判断は、感光体ドラム11の使用当初からの印刷枚数(総計印刷枚数(V))または使用時間(総計印刷時間(W))を計測し、総計印刷枚数(V)と閾総計印刷枚数(Vn)との比較、または、総計印刷時間(W)と閾総計印刷時間(Wn)との比較によって行う。この比較とは、具体的には、総計印刷枚数(V)が閾総計印刷枚数(Vn)を超えているか否か、または、総計印刷時間(W)が閾総計印刷時間(Wn)よりも長いか否かについての比較である。
そして、判定部(制御部)35は、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えている場合、または、印刷時間(Y)が閾印刷時間(Yn)よりも長い場合に加え、総計印刷枚数(V)が閾総計印刷枚数(Vn)を超えている場合、または、総計印刷時間(W)が閾総計印刷時間(Wn)よりも長い場合に、駆動時間テーブル(第1駆動時間テーブルαまたは第2駆動時間テーブルβ)の駆動時間(TnまたはT’n)に応じて、離間装置1を作動させて現像部14を感光体ドラム11から離間させるとともに、排気ファン2によりオゾン等を排気させる。一方、総計印刷枚数(V)が閾総計印刷枚数(Vn)を超えていない場合、または、総計印刷時間(W)が閾総計印刷時間(Wn)よりも短い場合には、判定部35は離間装置1・排気ファン2をともに駆動させない。
ここで、上述の離間装置1・排気ファンの駆動について、図9・図10のフローチャートを用いて説明する。なお、図9・図10において、図7・図8と同様のステップを踏むものには、同様の番号を付している。
図9のフローチャートに示すように、S11〜S15aまでは、上述同様、メイン電源をON(S11)にされた画像形成装置に、ユーザー等が印刷枚数を設定し(S12)、その印刷設定枚数分を印刷することになる(S13・S14)。そして、印刷が完了したら、印刷枚数計測部(制御部)32aが、上述同様、印刷枚数(X)を計測し、判定部35が、その印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えているか否について判定する(S15a)。
そして、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えていれば、さらに、総計枚数計測部(制御部)33aが、総計(トータル)の印刷枚数(総計印刷枚数(V))を計測する。すると、判定部35は、その総計印刷枚数(V)がメモリ部34に記憶されている閾総計印刷枚数(Vn)を超えているか否について判定する(S21a)。
そして、総計印刷枚数(V)が閾総計印刷枚数(Vn)を超えていれば、上述同様(S16〜S19)、判定部35は、メモリ部34の第1駆動時間テーブルαを参照して、閾印刷枚数(Xn)に応じた駆動時間(Tn)に到達するまで、離間装置1・排気ファン2を駆動させ(S16・S17a)、その駆動時間(Tn)が経過したとき、判定部35は、離間装置1・排気ファン2に対して停止信号を送信して、駆動を停止させる(S18)。
なお、S21aでは、図10のフローチャートに示すように、判定部35は、総計時間計測部(制御部)33bによって計測された総計印刷時間(W)がメモリ部34に記憶されている閾総計印刷時間(Wn)よりも長いか否について判定しても構わない(S21b)。
また、図9・図10のフローチャートでのS15a・S17aでは、図8のフローチャートと同様、S15b・S17bのステップとしても構わない。
以上のように、本発明の画像形成装置69では、判定部(制御部)35は、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えている場合、または、印刷時間(Y)が閾印刷時間(Yn)よりも長い場合の判定に加え、さらに、感光体ドラム11の使用当初からの画像形成されたシートPの枚数(総計印刷枚数(V))が閾総計印刷枚数(Vn)に達していたとき、またはシートへの画像形成に要した時間(総計印刷時間(W))が閾総計印刷時間(Wn)に達していたとき、現像部14と感光体ドラム11との間隔を離間させるように制御している。
これによると、本画像形成装置69は、長期間使用することによりオゾン等のガスに酸化されやすい状態の感光体ドラム11になっている場合、特にオゾン等のガスを排気することができるようになっている。そのため、感光体ドラム11の酸化等を特に防止でき、感光体ドラム11の帯電性を維持でき、結果として、印字品質を長期にわたって維持できる。
また、判定部35が、オゾン等のガスによって感光体ドラム11が酸化されやすい場合に限って、離間装置1・排気ファン2を駆動させることから、感光体ドラム11がオゾン等のガスに酸化されにくい、例えば新品である場合には、離間装置1・排気ファン2を駆動させないようになる。そのため、不要な消費電力を抑えることができる。
ところで、オゾンは、水と反応し複合生成物となり、この複合生成物が、アモルファスシリコン層を有する感光体ドラム11に付着(吸着)すると、アモルファスシリコンの抵抗、すなわち感光体ドラム11の表面抵抗が低下する。その結果、感光体ドラム11の表面に描かれた静電潜像のエッジ部で電位の横流れが起き、印字品質が特に低下する。
そこで、本画像形成装置69における判定部35は、上述の印刷枚数(X)と閾印刷枚数(Xn)との比較、または、印刷時間(Y)と閾印刷時間(Yn)との比較に加えて、測定湿度(H)と閾湿度(Hn)との比較を行う。なお、この比較とは、具体的には、測定湿度(H)が閾湿度(Hn)よりも高いか否かについての比較であり、測定湿度(H)は、上述の湿度センサー41による測定値である。
そして、判定部35は、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えている場合、または、印刷時間(Y)が閾印刷時間(Yn)よりも長い場合に加え、測定湿度(H)が閾湿度(Hn)よりも高い場合に、駆動時間テーブル(第1駆動時間テーブルαまたは第2駆動時間テーブルβ)の駆動時間(TnまたはT’n)に応じて、離間装置1を作動させて現像部14を感光体ドラム11から離間させるとともに、排気ファン2によりオゾン等のガスを排気する。一方、測定湿度(H)が閾湿度(Hn)を超えていない場合には、判定部35は離間装置1・排気ファン2をともに駆動させない。
ここで、上述の離間装置1・排気ファンの駆動について、図11のフローチャートを用いて説明する。なお、図11において、図7〜図10と同様のステップを踏むものには、同様の番号を付している。
図11のフローチャートに示すように、S11〜S15aまでは、上述同様、メイン電源をON(S11)にされた画像形成装置に、ユーザー等が印刷枚数を設定し(S12)、その印刷設定枚数分を印刷することになる(S13・S14)。そして、印刷が完了したら、印刷枚数計測部(制御部)32aが、上述同様、印刷枚数(X)を計測し、判定部35が、その印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えているか否について判定する(S15a)。
そして、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えていれば、さらに、判定部35は、湿度センサー41の測定湿度(H)がメモリ部34に記憶されている閾湿度(Hn)よりも高いか否かについて判定する(S31)。
そして、測定湿度(H)が閾湿度(Hn)よりも高ければ、上述同様(S16〜S19)、判定部35は、メモリ部34の第1駆動時間テーブルαを参照して、閾印刷枚数(Xn)に応じた駆動時間(Tn)まで、離間装置1・排気ファン2を駆動させ(S16・S17a)、その駆動時間(Tn)が経過したとき、判定部35は、離間装置1・排気ファン2に対して停止信号を送信して、駆動を停止させる(S18)。
なお、図11のフローチャートでのS15a・S17aでは、図8のフローチャートと同様、S15b・S17bのステップとしても構わない。
以上のように、本発明の画像形成装置69では、判定部(制御部)35は、印刷枚数(X)が閾印刷枚数(Xn)を超えている場合、または、印刷時間(Y)が閾印刷時間(Yn)よりも長い場合の判定に加え、さらに、湿度センサー41の測定湿度(H)が、閾湿度(Hn)以上に達したときに、現像部14と感光体ドラム11との間隔を離間させるように制御している。
これによると、本画像形成装置69では、湿度が高く、オゾン等と水分との複合生成物が感光体ドラム11に付着しやすい場合、特にオゾン等のガスを排気することができるようになっている。そのため、アモルファスシリコン層等を有する感光体ドラム11の場合、感光体ドラム11の表面に描かれた静電潜像のエッジ部で電位の横流れを防止でき、結果として、像流れ(画像の乱れ)を防ぎ、印字品質を維持できる。
また、オゾン等のガスと水分とが反応しやすい状況(環境)に限って、離間装置1・排気ファン2を駆動させることから、オゾン等のガスと水分とからなる複合生成物が発生しにくい状況の場合には、離間装置1・排気ファン2を駆動させないようになる。そのため、不要な消費電力を抑えることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば図9のフローチャートでの、S21aをS15aよりも先に行ってもよいし、図10のフローチャートでの、S21bをS15aよりも先に行ってもよい。また、図11のフローチャートでのS31aをS15aよりも先に行ってもよい。
本発明は、帯電部・転写部(例えば帯電チャージャー)の放電によって発生するオゾン等のガス(オゾン等のガスを含む空気)を除去する必要のある画像形成装置に有用である。
本発明の画像形成装置の概略構成図である。 本発明の画像形成装置の概略斜視図である。 (a)は現像部と感光体ドラムとが近隣している状態を示す説明図であり、(b)は現像部が感光体ドラムから離間している状態を示す説明図である。 図1の他の一例を示す概略構成図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 離間装置を離間させ、排気ファンを駆動させる時間(駆動時間)を表すテーブルである。 画像の形成されたシートの枚数(印刷枚数)に応じて、現像部が感光体ドラムから離間する過程を示すフローチャートである。 画像形成に要した時間(印刷時間)に応じて、現像部が感光体ドラムから離間する過程を示すフローチャートである。 感光体ドラムの帯電性の劣化を印刷枚数によって判断し、その判断に応じて現像部が感光体ドラムから離間する過程を示すフローチャートである。 感光体ドラムの帯電性の劣化を印刷時間によって判断し、その判断に応じて現像部が感光体ドラムから離間する過程を示すフローチャートである。 感光体ドラムに対するオゾン等の吸着特性に応じて、現像部が感光体ドラムから離間する過程を示すフローチャートである。 従来の画像形成装置の概略構成図である。
符号の説明
1 離間装置(調整部)
1a 現像部支持体(離間装置)
2 排気ファン
3 排気ダクト
3a 吸気口(排気ダクト)
3b 排気口(排気ダクト)
11 感光体ドラム(像担持体)
12 帯電部
13 画像書き込み部
14 現像部
14a 現像スリーブ
15 転写ローラー(転写部)
31 制御部
32 印刷カウント部(制御部)
32a 印刷枚数計測部(印刷カウント部)
32b 印刷時間計測部(印刷カウント部)
33 PCDライフカウント部(制御部)
33a 総計枚数計測部(PCDライフカウント部)
33b 総計時間計測部(PCDライフカウント部)
34 メモリ部(制御部)
35 判定部(制御部)
41 湿度センサー
69 画像形成装置
L レーザービーム(光線)
P シート
X 印刷枚数(シートの枚数)
Y 印刷時間(シートへの画像形成に要した時間)
Xn 閾印刷枚数(所定枚数)
Yn 閾印刷時間(所定時間)
V 総計枚数
W 総計時間
Vn 閾総計印刷枚数(所定の総計枚数)
Wn 閾総計印刷時間(所定の総計時間)

Claims (5)

  1. 帯電部によって帯電させられた像担持体に光線を照射することで、その像担持体の表面に静電潜像を形成するとともに、現像部によって現像剤を供給することで上記静電潜像を顕像化させ、転写部によってその顕像化した画像をシート上に形成させる画像形成装置において、
    上記現像部と上記像担持体との間隔を調整する調整部が設けられるとともに、上記の像担持体の下方に排気手段が設けられ、
    上記調整部が、上記現像部と上記像担持体との間隔を離間させたとき、上記排気手段が、上記帯電部により発生したガスを含む空気を下方に導いて排気することを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、上記排気手段は、上記転写部の近傍に配設されており、その転写部により発生したガスを含む空気も排気することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記調整部による調整動作を制御する制御部が設けられており、
    その制御部は、画像形成装置による画像形成動作の完了後、上記の現像部と像担持体との間隔を離間させるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 上記制御部は、画像形成装置による画像形成動作の完了後、画像形成された上記シートの枚数、または上記シートへの画像形成に要した時間を計測し、
    その画像形成されたシートの枚数が所定枚数以上に達していたとき、または上記シートへの画像形成に要した時間が所定時間以上に達していたとき、
    上記の現像部と像担持体との間隔を離間させるように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. さらに、上記制御部は、上記像担持体の使用当初からの画像形成されたシートの総計枚数、または上記シートへの画像形成に要した総計時間を計測し、
    その画像形成されたシートの枚数が所定の総計枚数以上に達していたとき、または上記シートへの画像形成に要した時間が所定の総計時間以上に達していたとき、
    上記の現像部と像担持体との間隔を離間させるように制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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