JP2005241574A - 交通機関の経路を案内するシステム、通信端末、プログラムおよび方法 - Google Patents

交通機関の経路を案内するシステム、通信端末、プログラムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 交通機関の経路を案内するシステムにおいてユーザの通信料金および通信トラフィックを削減する。
【解決手段】 経路探索サーバ(10)の記憶装置(12)には、所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データが格納されている。通信端末(40)は自身の位置データを取得し、その位置データをサーバ(10)に送信して、対応する地域データを要求する。通信端末(40)は、その地域データを受信して記憶装置(42)に格納する。通信端末(40)に出発地および目的地が入力されると、通信端末は、探索が可能なときには、その地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索し、探索が不可能なときには、経路探索サーバ(10)に経路の探索を依頼する。
【選択図】 図6

Description

この発明は、出発地から目的地に至る交通機関の経路を案内するシステム、通信端末、プログラムおよび方法に関する。
携帯電話機などの通信端末に交通機関の経路情報を配信するシステムが知られている。特許文献1を参照)。これらのシステムでは、ユーザが出発駅および目的駅を指定して経路案内装置に送信することにより適切な経路が探索され、その経路探索結果が経路案内装置から通信端末に送信される。
特開2001−331604号公報
上記のシステムでは、ユーザが経路の探索を行うたびに通信装置と経路案内装置との間で通信が行われる。したがって、データ通信の頻度が高くなりがちである。これはユーザの通信料金の負担を増すばかりでなく、通信トラフィックの増加をも招く。
そこで、本発明は、通信端末を利用した経路案内システムにおけるユーザの通信料金および通信トラフィックの削減を課題とする。
本発明の一つの側面は、交通機関の経路を案内する経路案内システムに関する。このシステムは、第1の記憶装置を有し、かつ、自身の位置を示す位置データを取得することができる通信端末と、所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データを格納する第2の記憶装置と、地域データを管理するデータ管理サーバと、地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索する経路探索サーバとを備えている。通信端末が自身の位置データを取得し、その位置データをデータ管理サーバに送信して地域データを要求すると、データ管理サーバは、その位置データが示す通信端末の位置に応じた地域データを第2の記憶装置から取得して通信端末に送信する。通信端末は、その地域データを受信して第1の記憶装置に格納する。通信端末に出発地および目的地が入力されると、通信端末は、第1の記憶装置に格納された地域データを用いて出発地から目的地までの経路の探索が可能か否かを判断する。通信端末は、経路の探索が可能と判断したときには、第1の記憶装置に格納された地域データを用いて経路を探索して経路探索結果を表示し、経路の探索が可能でないと判断したときには、出発地および目的地を示すデータを経路探索サーバに送信して経路の探索を要求する。経路探索サーバは、出発地から目的地までの経路を探索して経路探索結果を通信端末に送信する。通信端末は、その経路探索結果を受信して表示する。
この経路案内システムは、交通機関の停留所の情報を格納する第3の記憶装置と、第3の記憶装置から停留所の情報を取得して通信端末に配信する周辺情報サーバとをさらに備えていてもよい。第3の記憶装置には、停留所の位置データが格納されている。通信端末が自身の位置データを取得し、その位置データを周辺情報サーバに送信して通信端末の周辺の情報を要求すると、周辺情報サーバは、通信端末の位置データおよび停留所の位置データを用いて、少なくとも通信端末の位置に最も近い停留所の情報を通信端末に送信する。通信端末は、その停留所の情報を受信して表示してもよい。
周辺情報サーバから送信される停留所の情報には、通信端末の周辺に存在する停留所の名称を指定する名称指定データが含まれていてもよい。通信端末は、出発地を入力するための画面内で、その名称指定データによって指定される名称を通信端末のユーザが選択できるように表示し、その名称が選択されたときに、その選択された名称を有する停留所を入力された出発地として使用してもよい。
別の側面において、本発明は、交通機関の経路を案内する経路案内システムのユーザによって使用される通信端末に関する。この経路案内システムは、所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データを格納する第2の記憶装置と、地域データを管理するデータ管理サーバと、地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索する経路探索サーバとを有している。通信端末は、第1の記憶装置を有し、かつ、自身の位置を示す位置データを取得することができる。この通信端末は、所定の操作に応じて通信端末の位置データを取得し、その位置データを経路探索サーバに送信して地域データを要求するステップと、位置データが示す通信端末の位置に応じた地域データをデータ管理サーバから受信して第1の記憶装置に格納するステップと、出発地および目的地が入力されたときに、第1の記憶装置に格納された地域データを用いて出発地から目的地までの経路の探索が可能か否かを判断するステップと、経路の探索が可能と判断したときに、第1の記憶装置に格納された地域データを用いて経路を探索し、経路探索結果を表示するステップと、経路の探索が可能でないと判断したときに、出発地および目的地を示すデータを経路探索サーバに送信して経路の探索を要求し、経路探索サーバから経路探索結果を受信して表示するステップとを実行する。
経路案内システムは、交通機関の停留所の情報を格納する第3の記憶装置と、第3の記憶装置から停留所の情報を取得して通信端末に配信する周辺情報サーバとをさらに有していてもよい。第3の記憶装置には、停留所の位置データが格納されている。通信端末は、通信端末の位置データを取得し、その位置データを周辺情報サーバに送信して通信端末の周辺の情報を要求するステップと、少なくとも通信端末の位置に最も近い停留所の情報を周辺情報サーバから受信して表示するステップとをさらに実行してもよい。
周辺情報サーバから受信する停留所の情報には、通信端末の周辺に存在する停留所の名称を指定する名称指定データが含まれていてもよい。通信端末は、出発地を入力するための画面内で、名称指定データによって指定される名称を通信端末のユーザが選択できるように表示するステップと、名称が選択されたときに、その選択された名称を有する停留所を入力された出発地として使用するステップとをさらに実行してもよい。
さらに別の側面において、本発明は、交通機関の経路を案内する経路案内システムのユーザによって使用される通信端末上で動作する経路探索プログラムに関する。経路案内システムは、所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データを格納する第2の記憶装置と、地域データを管理するデータ管理サーバと、地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索する経路探索サーバとを有している。通信端末は、第1の記憶装置を有し、かつ、自身の位置を示す位置データを取得することができる。この経路探索プログラムは、所定の操作に応じて通信端末の位置データを取得し、その位置データを経路探索サーバに送信して地域データを要求するステップと、その位置データが示す通信端末の位置に応じた地域データをデータ管理サーバから受信して第1の記憶装置に格納するステップと、出発地および目的地が入力されたときに、第1の記憶装置に格納された地域データを用いて出発地から目的地までの経路の探索が可能か否かを判断するステップと、経路の探索が可能と判断したときに、第1の記憶装置に格納された地域データを用いて経路を探索し、経路探索結果を表示するステップと、経路の探索が可能でないと判断したときに、出発地および目的地を示すデータを経路探索サーバに送信して経路の探索を要求し、経路探索サーバから経路探索結果を受信して表示するステップとを通信端末に実行させる。
経路案内システムは、交通機関の停留所の情報を格納する第3の記憶装置と、第3の記憶装置から停留所の情報を取得して通信端末に配信する周辺情報サーバとをさらに有していてもよい。第3の記憶装置には、停留所の位置データが格納されている。経路探索プログラムは、通信端末の位置データを取得し、その位置データを周辺情報サーバに送信して通信端末の周辺の情報を要求するステップと、少なくとも通信端末の位置に最も近い停留所の情報を周辺情報サーバから受信して表示するステップとを通信端末にさらに実行させてもよい。
周辺情報サーバから受信する停留所の情報には、通信端末の周辺に存在する停留所の名称を指定する名称指定データが含まれていてもよい。経路探索プログラムは、出発地を入力するための画面内で、名称指定データによって指定される名称を通信端末のユーザが選択できるように表示するステップと、名称が選択されたときに、その選択された名称を有する停留所を入力された出発地として使用するステップとを通信端末にさらに実行させてもよい。
さらに別の側面において、本発明は、通信システムを用いて交通機関の経路を案内する方法に関する。この通信システムは、第1の記憶装置を有し、かつ、自身の位置を示す位置データを取得することができる通信端末と、所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データを格納する第2の記憶装置と、地域データを管理するデータ管理サーバと、地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索する経路探索サーバとを備えている。この方法は、通信端末が自身の位置データを取得し、その位置データをデータ管理サーバに送信して地域データを要求するステップと、データ管理サーバが、通信端末の要求に応答して、位置データが示す通信端末の位置に応じた地域データを第2の記憶装置から取得し、通信端末に送信するステップと、通信端末が、データ管理サーバから地域データを受信して第1の記憶装置に格納するステップと、通信端末に出発地および目的地が入力されたときに、通信端末が、第1の記憶装置に格納された地域データを用いて出発地から目的地までの経路の探索が可能か否かを判断するステップと、通信端末が、経路の探索が可能と判断したときに、第1の記憶装置に格納された地域データを用いて経路を探索して経路探索結果を表示するステップと、通信端末が、経路の探索が可能でないと判断したときに、出発地および前記目的地を示すデータを経路探索サーバに送信して経路の探索を要求し、経路探索サーバが、通信端末の要求に応答して、出発地から目的地までの経路を探索し、経路探索結果を通信端末に送信し、通信端末が、経路探索結果を受信して表示するステップとを備えている。
本発明によれば、経路案内システムにおいてユーザの通信料金および通信トラフィックを削減することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態の経路案内システム100を示す概略図である。経路案内システム100は、経路探索サーバ10、インターネット20、移動パケット通信網30および携帯電話機40を有する。移動パケット通信網30は、複数のゲートウェイサーバ31および複数の基地局32を含んでいる。図面の簡単のため、図1では一つのゲートウェイサーバ31および一つの基地局32のみが描かれている。
経路探索サーバ10は、インターネット20および移動パケット通信網30を介して携帯電話機40とパケット通信を行うことができる。経路探索サーバ10は、各種鉄道の駅名、路線情報(路線名、発着駅名、列車区分、運行経路、駅間の走行距離および走行時間など)、時刻表情報などが格納された記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)12を有する。経路探索サーバ10は、公知の経路探索エンジンを搭載しており、記憶装置12内に格納された情報を用いて、所望の出発駅から目的駅までの鉄道を利用した経路を探索することができる。経路探索サーバ10は、経路探索の結果を表す経路データを作成する。この経路データは、基本的には、出発駅から目的駅に至るまでにユーザが乗り継ぐべき路線名、乗り継ぎを行うべき駅名、および乗り継ぎの順序を示す。通常、経路データには、目的駅に到着するまでの時間や総走行距離も含まれる。
図2は、記憶装置12の構成を示す概略図である。図2に示されるように、記憶装置12は、サーバプログラム格納領域60、地域データ格納領域62および運行時刻データ格納領域64を有する。また、記憶装置12には、経路探索エンジン66も格納されている。
サーバプログラム格納領域60には、経路探索サーバ10上で動作して経路探索サーバ10を制御するサーバプログラムが格納されている。このサーバプログラムの制御のもとで、経路探索サーバ10は後述する様々な処理を実行する。
地域データ格納領域62には、複数の地域データ63が格納されている。各地域データ63は、所定の地域に含まれる駅および路線の様々な情報、例えば名称データや位置データを含んでいる。どの地域の情報を地域データに含めるかは、任意に定めることができる。例えば、この地域は、一つの都道府県であってもよいし、関東地方、東北地方といった一つの地方であってもよい。
運行時刻データ格納領域64には、様々な鉄道路線の運行時刻データ65が格納されている。これらの運行時刻データ65の各々は、各鉄道路線に割り当てられたID(識別データ)に対応付けられている。
経路探索エンジン66は、出発地から目的地までの交通機関の経路を探索するプログラムである。経路探索エンジン66は、地域データ63を用いて経路を探索し、その結果を示す経路データを作成する。
経路探索サーバ10は、必要に応じて認証データベース16にアクセスできる。認証データベース16は、ユーザの認証に必要なデータ、すなわちユーザIDと暗証コードを格納している。
移動パケット通信網30は、携帯電話機40に対してパケット通信サービスを提供する。ゲートウェイサーバ31は、移動パケット通信網30およびインターネット20間の通信を制御する。基地局32は、携帯電話機40と直接交信するために様々な場所に設置された移動しない無線局である。ゲートウェイサーバ31と基地局32は互いに通信を行うことができる。
携帯電話機40は、移動パケット通信網30およびインターネット20を介して経路探索サーバ10と無線通信を行うクライアント端末である。携帯電話機40は、各種の操作ボタンと表示装置を有している。表示装置は液晶画面を有する。また、携帯電話機40は記憶装置42も有する。さらに、携帯電話機40は、GPS衛星46から測位データを取得するGPS受信機44も有する。
図3は、記憶装置42の構成を示す概略図である。図3に示されるように、記憶装置42は、オペレーションシステム(OS)格納領域70、アプリケーション格納領域72、および地域データ格納領域74を有する。
OS格納領域70には、携帯電話機40上で動作して携帯電話機40を制御するための基本ソフトウェアであるOSが格納されている。
アプリケーション格納領域72には、携帯電話機40上で動作する各種のアプリケーションプログラムが格納されている。本実施形態の経路案内サービスを利用するために起動される経路探索プログラム73もアプリケーション格納領域72に格納されている。
地域データ格納領域74には、経路探索サーバ10からダウンロードした地域データ63が格納される。地域データ63のダウンロードについては後述する。
周辺データ格納領域には、経路探索サーバ10から取得した周辺データ77が格納される。周辺データ77の取得については後述する。
さらに、記憶装置42には、経路探索サーバ10から取得した運行時刻データ65や、経路探索の結果を示す経路データ78が格納される。運行時刻データ65および経路データ78の取得については後述する。
経路案内システム100の登録ユーザは、携帯電話機40を用いて経路案内サービスを利用することができる。経路案内システム100へのアクセスは、携帯電話機40上で動作する経路探索プログラム73を用いて行われる。
以下では、図4〜図16を参照しながら、経路案内システム100において実行される各種の処理を説明する。図4〜図6は経路探索サーバ10および携帯電話機40が実行する処理を示すフローチャートであり、図7〜図16は携帯電話機40の画面を示す図である。経路探索サーバ10上の処理は、サーバプログラムおよび経路探索エンジン66によって制御される。携帯電話機40上の処理は、主に経路探索プログラム73によって制御される。
まず、ユーザは、携帯電話機40上で経路探索プログラム73を起動する。これに応じて、図7に示されるようなタイトル画面が携帯電話機40上に表示される。このタイトル画面には、前回取得値104、「路線案内」リンクテキスト106、「地域データ取得」リンクテキスト108および終了ボタン110が表示される。前回取得値104は、前回に取得した地域データの地域を示す。これは、地域データをダウンロードするたびに更新される。リンクテキスト106および108ならびに終了ボタン110は、携帯電話機40を操作してクリックできるようになっている。リンクテキスト106がクリックされると、路線案内命令が入力され、それに応じて路線案内処理が実行される。リンクテキスト108がクリックされると、地域データ取得命令が入力され、それに応じて地域データ取得処理が実行される。終了ボタン110がクリックされると、経路案内プログラム73が終了する。
以下では、図4を参照しながら、リンクテキスト108のクリックに応じた地域データ取得処理を説明する。リンクテキスト108がクリックされると、携帯電話機40はGPS受信機44を起動して携帯電話機40の位置を測定する(ステップS402)。GPS受信機44はGPS衛星46から携帯電話機40の測位データを取得する。次に、携帯電話機40は、地域データ要求を経路探索サーバ10へ送信する(ステップS404)。この地域データ要求は、ユーザID、暗証コードおよびステップS402で取得した測位データを含んでいる。経路探索サーバ10は、地域データ要求を受信すると(ステップS452)、認証処理を実行する(ステップS454)。経路探索サーバ10は、認証データベース16にアクセスし、地域データ要求に含まれる一対のユーザIDおよび暗証コードを認証データベース16内で検索する。そのユーザIDおよび暗証コードの対が発見されると、認証に成功したと判断される。
認証に失敗した場合(ステップS456にてNo)、経路探索サーバ10は認証失敗通知を携帯電話機40に送信する。携帯電話機40は、認証失敗通知を受信すると(ステップS406)、認証の失敗を意味するメッセージを画面上に表示する(ステップS408)。
一方、認証に成功した場合(ステップS456にてYes)、経路探索サーバ10は、携帯電話機40の位置を含む地域の地域データ63を記憶装置12内で検索し、携帯電話機40に送信する(ステップS460)。経路探索サーバ10は、地域データ要求に含まれる測位データを用いて携帯電話機40の位置を特定し、その位置を含む地域データ63を記憶装置12から読み取る。この地域データ63が携帯電話機40に送られる。
携帯電話機40は、経路探索サーバ10から地域データ63を受信すると(ステップS406)、それを記憶装置42の記憶領域74に格納する(ステップS410)。また、画面に表示される「前回取得値」を、受信した地域データ63の地域を示す表記に更新する(ステップS412)。なお、ステップS410とS412は、本実施形態と逆の順序で実行されてもよいし、並列に処理されてもよい。
以下では、図5を参照しながら、リンクテキスト106(図7を参照)のクリックに応じた路線案内処理を説明する。リンクテキスト106がクリックされると、携帯電話機40はGPS受信機44を起動して携帯電話機40の位置を測定する(ステップS502)。GPS受信機44はGPS衛星46から携帯電話機40の測位データを取得する。次に、携帯電話機40は、周辺データ要求を経路探索サーバ10へ送信する(ステップS504)。この周辺データ要求は、ユーザID、暗証コードおよびステップS502で取得した測位データを含んでいる。経路探索サーバ10は、周辺データ要求を受信すると(ステップS552)、認証処理を実行する(ステップS554)。認証処理の詳細は、上記のステップ454と同じである。
認証に失敗した場合(ステップS556にてNo)、経路探索サーバ10は認証失敗通知を携帯電話機40に送信する。携帯電話機40は、認証失敗通知を受信すると(ステップS506)、認証の失敗を意味するメッセージを画面上に表示する(ステップS508)。
一方、認証に成功した場合(ステップS556にてYes)、経路探索サーバ10は、記憶装置12に格納された地域データ63を用いて、携帯電話機40の周辺の情報を含んだ周辺データを作成し、それを携帯電話機40に送信する(ステップS560)。経路探索サーバ10は、周辺データ要求に含まれる測位データを用いて携帯電話機40の位置を特定し、その位置を含む地域の地域データ63から、その位置の周辺の駅および路線の情報を検索する。携帯電話機40の位置からどの程度の距離範囲内に存在する駅の情報を検索するかは任意であるが、少なくとも携帯電話機40の位置に最も近い駅の情報は検索される。また、経路探索サーバ10は、検索された駅の位置と測位データが示す携帯電話機40の位置とを用いて、その駅が携帯電話機40の位置から徒歩で何分の距離にあるかを算出する。さらに、経路探索サーバ10は、記憶領域64内の運行時刻データ65を参照して、検索された駅における現在時刻以降の列車の発車時刻を取得する。経路探索サーバ10は、このようにして取得した駅および路線の情報、徒歩時間ならびに発車時刻を統合して一つの周辺データを作成する。この周辺データには、駅および路線の名称を指定する名称指定データが含まれる。この周辺データが携帯電話機40に送られる。
携帯電話機40は、経路探索サーバ10から周辺データを受信すると、それを記憶装置42に格納する(ステップS510)。また、携帯電話機40は、図8に示されるような路線案内画面を表示する(ステップS512)。なお、ステップS510とS512は、本実施形態と逆の順序で実行されてもよいし、並列に処理されてもよい。
図8を参照しながら、路線案内画面を詳細に説明する。路線案内画面には、「時刻表」ボタン112、「地図」ボタン114、「乗り換え」ボタン116、前回取得値118、周辺情報テキスト120、更新ボタン122および終了ボタン110が表示される。各ボタンは携帯電話機40を操作してクリックできるようになっている。経路探索サーバ10から受信した周辺データ77は周辺情報テキスト120として表示される。具体的には、携帯電話機40の位置の周辺にある駅の名称、その駅までの徒歩時間、その駅を通過する路線の名称、列車区分(「下り」、「普通」など)、および現在時刻以降の発車時刻が表示される。表示される駅および路線の名称は、周辺データに含まれる上述の名称指定データに応じて決まる。前回取得値118には、前回に周辺データを取得したときの携帯電話機40の位置を表すテキストが表示される。更新ボタン122がクリックされると、図5に示される処理が再び行われ、記憶装置42に格納された周辺データが更新される。つまり、ユーザは、更新ボタン122をクリックすることで、最新の位置および時刻に応じた周辺データを携帯電話機40に表示させることができる。
「時刻表」ボタン112は、所望の駅における列車の発車時刻を調べるために使用される。「時刻表」ボタン112がクリックされると、図9に示される画面が表示される。この画面は、「前回取得駅」領域124および「最寄駅」領域126を含んでいる。「前回取得駅」領域124には、前回に時刻表を調べた駅の名称124aが表示される。「最寄駅」領域126には、周辺データに含まれる名称指定データに応じた駅の名称126aおよび路線の名称126bが列挙される。駅名124aおよび126aはクリック可能なリンクテキストとなっている。図9に示される画面には、クリック可能な「戻る」ボタン128も表示されている。「戻る」ボタン128がクリックされると、画面が更新され、直前に表示されていた画面(この場合は、図8に示される路線案内画面)が再び表示される。
駅名のリンクテキスト124aまたは126aがクリックされると、携帯電話機40は、その駅名を有する駅の運行時刻データ65を経路探索サーバ10に要求する。経路探索サーバ10は、地域データ63を検索してその駅を通過する路線を特定し、その路線名を経路探索サーバ10に送信する。これに応じて、図10に示されるように、携帯電話機40の画面上に「路線名」リンクテキスト130が列挙される。任意のリンクテキスト130がクリックされると、携帯電話機40はそのリンクテキスト130が表す路線の運行時刻データ65を経路探索サーバ10に要求する。経路探索サーバ10は、その運行時刻データ65を記憶装置12内で検索し、携帯電話機40に送信する。この結果、図11に示されるように、指定された駅における指定された路線の時刻表132が表示される。リンクテキスト134および136をクリックすれば、上り路線と下り路線の時刻表を切り替えて表示させることができる。
「地図」ボタン114は、携帯電話機40の周辺の地図を表示させるために使用される。「地図」ボタン114がクリックされると、図12に示されるように地図が表示される。ユーザは、この地図を参照することで、最寄駅まで容易にたどり着くことができる。地図データは、経路探索サーバ10から取得してもよいし、携帯電話機40の記憶装置42にあらかじめ格納されていてもよい。いずれの場合も、図5のステップS502で測定された携帯電話機40の現在位置に応じた地図が表示される。
「乗り換え」ボタン116は、所望の出発地から目的地までの交通機関を利用した経路を探索するために使用される。「乗り換え」ボタン116がクリックされると、図13に示される画面が表示される。この画面には、「乗り換え案内」リンクテキスト138および「時刻表を取得」リンクテキスト140が表示される。リンクテキスト138および140は、携帯電話機40を操作してクリックできるようになっている。
リンクテキスト138がクリックされると、図14に示される画面が表示される。この画面には、「出発駅を入力してください」のリンクテキスト142、出発駅入力欄144、「目的の駅名を入力してください」のリンクテキスト146、および目的駅入力欄148が表示される。
リンクテキスト142がクリックされると、出発駅入力欄144内で最寄駅を選択できるようになる。出発駅入力欄144内には、周辺データに含まれる最寄駅および路線の名称が候補として表示される。周辺データに複数の最寄駅が含まれている場合、それらの駅名が携帯電話機40の所定の操作によって次々と切り替えて表示される。ユーザはそれらの駅名のなかから一つを選択して確定することにより、出発駅の入力をすませることができる。
リンクテキスト146がクリックされると、目的駅入力欄148にカーソルが表示される。ユーザは携帯電話機40のキーを操作して入力欄148に目的駅の名称を入力することができる。駅名の入力には、携帯電話機40に組み込まれたテキスト入力システムが利用される。
図14に示される画面には、「取得」ボタン150も表示される。出発駅と目的駅の入力が完了した後、「取得」ボタン150がクリックされると、入力された出発駅から目的駅までの経路を探索する処理が実行される。以下では、図6を参照しながら、この経路探索処理を説明する。
上述のように入力欄142内で出発駅が選択され、入力欄146に目的駅がテキスト入力されると(ステップS602)、携帯電話機40は、記憶装置42に格納された地域データ63を用いて経路の探索を試みる(ステップS604)。入力された出発駅および目的駅の双方が、記憶装置42に格納された地域データ63に含まれている場合、携帯電話機40は、その地域データ63を用いて経路を探索する(ステップS606にてYes)。携帯電話機40は、地域データ63に含まれる路線情報を用いて、出発駅から目的駅に至る経路データを作成し、それを記憶装置42に格納する(ステップS608)。この経路データは、出発駅から目的駅に至るまでに乗り継ぐべき路線と乗り継ぎを行う駅、さらには乗り継ぎの順序を指定する情報を含んでいる。このほかに、経路データには、総乗車時間や総走行距離も含まれる。また、図15に示されるように、携帯電話機40は、作成した経路データを乗り換え案内情報152として表示する(ステップS610)。経路データの記憶装置42への格納と表示とは本実施形態と逆の順序で実行されてもよいし、並列に実行されてもよい。
一方、入力された出発駅および目的駅の少なくとも一方がその地域データ63に含まれていない場合、携帯電話機40は、その地域データ63を用いた経路検索は不可能と判断する(ステップS606にてNo)。この場合、携帯電話機40は、経路探索要求を経路探索サーバ10に送信する(ステップS620)。経路探索要求には、携帯電話機40に入力された出発駅および目的駅を指定するデータが含まれる。経路探索サーバ10は、経路探索要求を受信すると(ステップS652)、記憶装置12内の地域データ63を用いて、その出発駅および目的駅間の経路データを作成し、それを携帯電話機40に送信する(ステップS654)。経路探索サーバ10は、経路探索要求に含まれるデータに基づいて出発駅および目的駅を特定し、記憶装置12内において適切な地域データ63を検索する。経路探索エンジン66は、その地域データ63を用いて経路を探索し、その結果を示す経路データを作成する。この経路データは、携帯電話機40上で作成されるものと同様である。
携帯電話機40は、経路探索サーバ10から経路データを受信し、それを記憶装置42内に格納する(ステップS622)。また、携帯電話機40は、受信した経路データを乗り換え案内情報152として表示する(ステップS610)。ここでも、経路データの記憶装置42への格納と表示とは本実施形態と逆の順序で実行されてもよいし、並列に実行されてもよい。
図13に示される画面において「時刻表を取得」のリンクテキスト140がクリックされると、図16に示される画面が表示される。この画面内には、「駅名を入力してください」のリンクテキスト154と、駅名入力欄156が表示される。リンクテキスト154がクリックされると、駅名入力欄156にカーソルが表示される。ユーザは携帯電話機40のキーを操作して、時刻表を調べたい駅の名称を駅名入力欄156に入力することができる。駅名の入力には、携帯電話機40に組み込まれたテキスト入力システムが利用される。駅名が入力されると、携帯電話機40は、その駅名を有する駅の運行時刻データ65を経路探索サーバ10に要求する。経路探索サーバ10は、地域データ63を検索してその駅を通過する路線を特定し、その路線名を経路探索サーバ10に送信する。これに応じて、図10に示されるように、携帯電話機40の画面上に「路線名」リンクテキスト130が列挙される。上述したように、任意のリンクテキスト130がクリックされると、対応する路線の運行時刻データ65が経路探索サーバ10から携帯電話機40に送信され、図11に示されるように時刻表が表示される。
以下では、本実施形態の利点を説明する。上述のように、携帯電話機40は、可能な限り、あらかじめ取得した地域データ63を用いて経路を探索する。地域データ63に出発駅と目的駅が含まれている限り、経路探索を何度実行しても、携帯電話機40は経路探索サーバ10と通信を行わない。この結果、通信頻度を削減し、それに応じて通信料金を削減できる。また、インターネット20および移動パケット通信網30の通信トラフィックも軽減できる。さらに、通信を行って経路探索サーバ10に経路探索を依頼する場合よりも、経路探索結果の迅速な表示が可能である。
また、携帯電話機40は、GPS受信機44を用いて測定した携帯電話機40の位置にしたがって経路探索サーバ10から周辺情報を取得できる。したがって、ユーザは不慣れな土地にいるときでも、周辺の最寄駅を簡単に調べることができる。さらに、経路を探索する際、出発駅入力欄144に最寄駅が自動的にリストアップされるので、駅名をテキスト入力するよりも操作が簡単であり、ユーザの作業負担が軽減される。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では列車の駅のみが経路探索の対象にされているが、他の交通機関の停留所、例えばバスや路面電車の停車所を経路探索の対象としてもよい。
上記実施形態では経路探索サーバ10がユーザ認証処理を実行するが、経路探索サーバ10とは別個のサーバが認証処理を実行してもよい。また、経路探索サーバ10は、経路探索を実行するほか、地域データを管理し、また、通信端末の周辺の停留所情報を配信する。しかし、経路探索サーバ、地域データを管理するサーバ、および周辺情報を配信するサーバのうち全部または二つが個別に設置されていてもよい。
経路探索サーバ10は、記憶装置12内に格納された地域データ63を用いて周辺データを作成し、それを携帯電話機40に送信する。しかし、地域データ63とは別個のデータを用いて周辺データが作成されてもよい。周辺データの作成に必要な情報は、記憶装置12と別個の記憶装置に格納されていてもよい。
携帯電話機40は、衛星測位システムとしてGPSを利用し、GPS受信機44を用いてGPS衛星46から携帯電話機40の位置データを取得する。しかし、携帯電話機40は、他の衛星測位システムの測位衛星から位置データを取得してもよい。また、携帯電話機40は、基地局32から携帯電話機40の位置データを取得してもよい。
上記実施形態では、リストアップされた周辺の駅名から所望の一つを選択するだけで出発駅の入力が完了する。しかし、出発駅も目的駅と同じようにテキスト入力できるようになっていてもよい。
上記実施形態では経路探索サーバ10のクライアントとして移動端末である携帯電話機40が使用されているが、この代わりに、PDA(Personal Data Assistant)など携帯電話機以外の移動端末を使用してもよい。また、パーソナルコンピュータなどの固定端末をクライアントとして使用してもよい。
経路案内システムを示す概略図である。 サーバの記憶装置の構成を示す概略図である。 携帯電話機の記憶装置の構成を示す概略図である。 地域データを取得する処理を示すフローチャートである。 周辺データを取得する処理を示すフローチャートである。 経路データを取得する処理を示すフローチャートである。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。 携帯電話機の画面を示す図である。
符号の説明
10…経路探索サーバ、12…記憶装置、16…認証データベース、20…インターネット、30…移動パケット通信網、40…携帯電話機、42…記憶装置、44…GPS受信機、46…GPS衛星、100…経路案内システム。

Claims (10)

  1. 交通機関の経路を案内する経路案内システムであって、
    第1の記憶装置を有し、かつ、自身の位置を示す位置データを取得することができる通信端末と、
    所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データを格納する第2の記憶装置と、
    前記地域データを管理するデータ管理サーバと、
    前記地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索する経路探索サーバと、
    を備え、
    前記通信端末が前記通信端末の位置データを取得し、その位置データを前記データ管理サーバに送信して前記地域データを要求すると、前記データ管理サーバは、前記位置データが示す前記通信端末の位置に応じた前記地域データを前記第2の記憶装置から取得して前記通信端末に送信し、前記通信端末は、その地域データを受信して前記第1の記憶装置に格納し、
    前記通信端末に出発地および目的地が入力されると、前記通信端末は、前記第1の記憶装置に格納された前記地域データを用いて前記出発地から前記目的地までの経路の探索が可能か否かを判断し、前記経路の探索が可能と判断したときには、前記第1の記憶装置に格納された前記地域データを用いて前記経路を探索して経路探索結果を表示し、前記経路の探索が可能でないと判断したときには、前記出発地および前記目的地を示すデータを前記経路探索サーバに送信して経路の探索を要求し、前記経路探索サーバは、前記出発地から前記目的地までの経路を探索して経路探索結果を前記通信端末に送信し、前記通信端末は、前記経路探索結果を受信して表示する、
    経路案内システム。
  2. 交通機関の停留所の情報を格納する第3の記憶装置と、
    前記第3の記憶装置から前記停留所の情報を取得して前記通信端末に配信する周辺情報サーバと、
    をさらに備える請求項1に記載の経路案内システムであって、
    前記第3の記憶装置には、前記停留所の位置データが格納されており、
    前記通信端末が前記通信端末の位置データを取得し、その位置データを前記周辺情報サーバに送信して前記通信端末の周辺の情報を要求すると、前記周辺情報サーバは、前記通信端末の位置データおよび前記停留所の位置データを用いて、少なくとも前記通信端末の位置に最も近い停留所の情報を前記通信端末に送信し、前記通信端末は、前記停留所の情報を受信して表示する、
    請求項1に記載の経路案内システム。
  3. 前記周辺情報サーバから送信される前記停留所の情報には、前記通信端末の周辺に存在する停留所の名称を指定する名称指定データが含まれており、
    前記通信端末は、前記出発地を入力するための画面内で、前記名称指定データによって指定される名称を前記通信端末のユーザが選択できるように表示し、前記名称が選択されたときに、その選択された名称を有する停留所を前記入力された出発地として使用する、
    請求項2に記載の経路案内システム。
  4. 交通機関の経路を案内する経路案内システムのユーザによって使用される通信端末であって、
    前記経路案内システムは、所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データを格納する第2の記憶装置と、前記地域データを管理するデータ管理サーバと、前記地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索する経路探索サーバとを有しており、
    前記通信端末は、第1の記憶装置を有し、かつ、自身の位置を示す位置データを取得することができ、
    所定の操作に応じて前記通信端末の位置データを取得し、その位置データを前記経路探索サーバに送信して前記地域データを要求するステップと、
    前記位置データが示す前記通信端末の位置に応じた前記地域データを前記データ管理サーバから受信して前記第1の記憶装置に格納するステップと、
    出発地および目的地が入力されたときに、前記第1の記憶装置に格納された前記地域データを用いて前記出発地から前記目的地までの経路の探索が可能か否かを判断するステップと、
    前記経路の探索が可能と判断したときに、前記第1の記憶装置に格納された前記地域データを用いて前記経路を探索し、経路探索結果を表示するステップと、
    前記経路の探索が可能でないと判断したときに、前記出発地および前記目的地を示すデータを前記経路探索サーバに送信して経路の探索を要求し、前記経路探索サーバから経路探索結果を受信して表示するステップと、
    を実行する通信端末。
  5. 前記経路案内システムは、交通機関の停留所の情報を格納する第3の記憶装置と、前記第3の記憶装置から前記停留所の情報を取得して前記通信端末に配信する周辺情報サーバとをさらに有しており、前記第3の記憶装置には、前記停留所の位置データが格納されており、
    前記通信端末の位置データを取得し、その位置データを前記周辺情報サーバに送信して前記通信端末の周辺の情報を要求するステップと、
    少なくとも前記通信端末の位置に最も近い停留所の情報を前記周辺情報サーバから受信して表示するステップと、
    をさらに実行する請求項4に記載の通信端末。
  6. 前記周辺情報サーバから受信する前記停留所の情報には、前記通信端末の周辺に存在する停留所の名称を指定する名称指定データが含まれており、
    前記出発地を入力するための画面内で、前記名称指定データによって指定される名称を前記通信端末のユーザが選択できるように表示するステップと、
    前記名称が選択されたときに、その選択された名称を有する停留所を前記入力された出発地として使用するステップと、
    をさらに実行する請求項5に記載の通信端末。
  7. 交通機関の経路を案内する経路案内システムのユーザによって使用される通信端末上で動作する経路探索プログラムであって、
    前記経路案内システムは、所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データを格納する第2の記憶装置と、前記地域データを管理するデータ管理サーバと、前記地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索する経路探索サーバとを有しており、
    前記通信端末は、第1の記憶装置を有し、かつ、自身の位置を示す位置データを取得することができ、
    所定の操作に応じて前記通信端末の位置データを取得し、その位置データを前記経路探索サーバに送信して前記地域データを要求するステップと、
    前記位置データが示す前記通信端末の位置に応じた前記地域データを前記データ管理サーバから受信して前記第1の記憶装置に格納するステップと、
    出発地および目的地が入力されたときに、前記第1の記憶装置に格納された前記地域データを用いて前記出発地から前記目的地までの経路の探索が可能か否かを判断するステップと、
    前記経路の探索が可能と判断したときに、前記第1の記憶装置に格納された前記地域データを用いて前記経路を探索し、経路探索結果を表示するステップと、
    前記経路の探索が可能でないと判断したときに、前記出発地および前記目的地を示すデータを前記経路探索サーバに送信して経路の探索を要求し、前記経路探索サーバから経路探索結果を受信して表示するステップと、
    を前記通信端末に実行させる経路探索プログラム。
  8. 前記経路案内システムは、交通機関の停留所の情報を格納する第3の記憶装置と、前記第3の記憶装置から前記停留所の情報を取得して前記通信端末に配信する周辺情報サーバとをさらに有しており、前記第3の記憶装置には、前記停留所の位置データが格納されており、
    前記通信端末の位置データを取得し、その位置データを前記周辺情報サーバに送信して前記通信端末の周辺の情報を要求するステップと、
    少なくとも前記通信端末の位置に最も近い停留所の情報を前記周辺情報サーバから受信して表示するステップと、
    を前記通信端末にさらに実行させる請求項7に記載の経路探索プログラム。
  9. 前記周辺情報サーバから受信する前記停留所の情報には、前記通信端末の周辺に存在する停留所の名称を指定する名称指定データが含まれており、
    前記出発地を入力するための画面内で、前記名称指定データによって指定される名称を前記通信端末のユーザが選択できるように表示するステップと、
    前記名称が選択されたときに、その選択された名称を有する停留所を前記入力された出発地として使用するステップと、
    を前記通信端末にさらに実行させる請求項8に記載の経路探索プログラム。
  10. 通信システムを用いて交通機関の経路を案内する方法であって、
    前記通信システムは、
    第1の記憶装置を有し、かつ、自身の位置を示す位置データを取得することができる通信端末と、
    所定の複数の地域の各々における経路探索にそれぞれ使用される複数の地域データを格納する第2の記憶装置と、
    前記地域データを管理するデータ管理サーバと、
    前記地域データを用いて出発地から目的地までの経路を探索する経路探索サーバと、
    を備えており、
    前記通信端末が自身の位置データを取得し、その位置データを前記データ管理サーバに送信して前記地域データを要求するステップと、
    前記データ管理サーバが、前記通信端末の要求に応答して、前記位置データが示す前記通信端末の位置に応じた前記地域データを前記第2の記憶装置から取得し、前記通信端末に送信するステップと、
    前記通信端末が、前記データ管理サーバから前記地域データを受信して前記第1の記憶装置に格納するステップと、
    前記通信端末に出発地および目的地が入力されたときに、前記通信端末が、前記第1の記憶装置に格納された前記地域データを用いて前記出発地から前記目的地までの経路の探索が可能か否かを判断するステップと、
    前記通信端末が、前記経路の探索が可能と判断したときに、前記第1の記憶装置に格納された前記地域データを用いて前記経路を探索して経路探索結果を表示するステップと、
    前記通信端末が、前記経路の探索が可能でないと判断したときに、前記出発地および前記目的地を示すデータを前記経路探索サーバに送信して経路の探索を要求し、前記経路探索サーバが、前記通信端末の要求に応答して、前記出発地から前記目的地までの経路を探索し、経路探索結果を前記通信端末に送信し、前記通信端末が、前記経路探索結果を受信して表示するステップと、
    を備える経路案内方法。
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