JP2005241413A - 自動車のショックテスト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車の各車輪に与えるショックの位相差の変更作業を効率化する。
【解決手段】前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を停止し、電磁クラッチ19でサーボモータ18と後輪用ドラム2を連結し、ドラムロック20で後輪用ドラム2をロックする。そして、主クラッチ10を切り、サーボモータ18を制御して前輪用ドラム1のみを回転し、前輪用カムブロック4の後輪用カムブロック5に対する位相差を所要の位相差に調整する。その上で、主クラッチ10を動力伝達状態とし、電磁クラッチ19を切り、ドラムロック20による後輪用ドラム2のロックを解除する。
【選択図】図1
【解決手段】前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を停止し、電磁クラッチ19でサーボモータ18と後輪用ドラム2を連結し、ドラムロック20で後輪用ドラム2をロックする。そして、主クラッチ10を切り、サーボモータ18を制御して前輪用ドラム1のみを回転し、前輪用カムブロック4の後輪用カムブロック5に対する位相差を所要の位相差に調整する。その上で、主クラッチ10を動力伝達状態とし、電磁クラッチ19を切り、ドラムロック20による後輪用ドラム2のロックを解除する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動四輪車や自動二輪車などの自動車のテストのために、当該自動車に対して路面を模擬したショックを与える自動車のショックテスト装置に関するものである。
自動四輪車や自動二輪車などの自動車のテストのために、当該自動車に対して悪路を模擬したショックを与える自動車のショックテスト装置としては、自動車の前輪を載せ置く前輪用ドラムと、自動車の前輪を載せ置く後輪用ドラムとを設け、両ドラムをモータで回転させながら、両ドラムの周面上に設けた凹凸で自動車の前後車輪にショックを与える装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開平2−36331号公報
いま、図2aに示すように、同位相テストと逆位相テストを行う場合について考える。ここで、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2は同じ回転速度で回転駆動されるものである。また、同位相テストでは、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転速度を変化させながら、被試験車の前輪と後輪に、図2bに示すようにドラム1、2上に固定したカムブロック4、5によって同じタイミングでショックを与える。そして、逆位相テストでは、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転速度を変化させながら、被試験車の前輪と後輪に、図2cに示すようにドラム1、2上に固定したカムブロック4、5によってドラム1、2の半回転分の時間差をもってショックを与える。
この場合、実施するテストを、同位相テストから逆位相テストに切り替える場合、または、その逆に切り替える場合には、図2b、cに示すように、前輪用ドラム1上のカムブロック4の位置と後輪用ドラム2上のカムブロック5の位置との関係を変更することにより、前輪と後輪に与えるショックの位相差を変更する必要がある。
そして、前記特許文献1記載の技術によれば、このような前輪と後輪に与えるショックの位相差の変更は、人手による作業によって行わなければならず、その作業の負担が大きなものとなる。また、このためにテストに要する時間が長期化する。
そこで、本発明は、自動車の各車輪に与えるショックの位相差の変更作業を効率的に行えるショックテスト装置を提供することを課題とする。
そして、前記特許文献1記載の技術によれば、このような前輪と後輪に与えるショックの位相差の変更は、人手による作業によって行わなければならず、その作業の負担が大きなものとなる。また、このためにテストに要する時間が長期化する。
そこで、本発明は、自動車の各車輪に与えるショックの位相差の変更作業を効率的に行えるショックテスト装置を提供することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、モータと、被試験車の第1の車輪が上部に載置される、前記モータの動力で回転駆動される第1のドラムと、被試験車の第2の車輪が上部に載置される、前記モータの動力で回転駆動される第2のドラムとを有し、前記第1のドラムの周面と前記第2のドラムの周面で路面の凹凸を模擬する自動車のショックテスト装置に、前記第1のドラムの回転を抑止するドラムロックと、前記第2のドラムへの前記モータの動力の伝達を断続するクラッチと、前記第2のドラムを回転する動力を発生する位相調整用モータと、前記位相調整用モータの前記第2のドラムへの伝達を断続する位相調整用クラッチとを備えたものである。
このようなショックテスト装置によれば、第1のドラムをドラムロックでロックすると共にモータから第2のドラムへの動力の伝達をクラッチで遮断し、第2のドラムを位相調整用クラッチによって位相調整用モータに連結し、位相調整用モータによって所望回転角度回転することにより、第1のドラムと第2のドラムの周面によって被試験車の第1の車輪と第2の車輪に与えるショックの位相関係を任意に調整することができる。
したがって、モータやドラムロックやクラッチや位相調整用クラッチや位相調整用モータに対して適当な制御を行うようにすることにより、自動車の各車輪に与えるショックの位相差の変更作業を自動化することができ、当該作業の負担を軽減することができる。また、ショックテストに要する時間の短縮化を図ることができるようになる。
また、前記課題達成のために、本発明は、モータと、被試験車の第1の車輪が上部に載置される、前記モータの動力で回転駆動される第1のドラムと、被試験車の第2の車輪が上部に載置される、前記モータの動力で回転駆動される第2のドラムとを有し、前記第1のドラムの周面と前記第2のドラムの周面で路面の凹凸を模擬する自動車のショックテスト装置に、前記第2のドラムの回転を抑止するドラムロックと、前記第2のドラムへの前記モータの動力の伝達を断続するクラッチとを備えたものである。
このようなショックテスト装置によれば、第2のドラムをドラムロックでロックすると共にモータから第2のドラムへの動力の伝達をクラッチで遮断し、第1のドラムをモータによって所望回転角度回転することにより、第1のドラムと第2のドラムの周面によって被試験車の第1の車輪と第2の車輪に与えるショックの位相関係を任意に調整することができる。
したがって、モータやドラムロックやクラッチに対して適当な制御を行うようにすることにより、自動車の各車輪に与えるショックの位相差の変更作業を自動化することができ、当該作業の負担を軽減することができる。また、ショックテストに要する時間の短縮化を図ることができるようになる。
以上のように本発明によれば、自動車のショックテスト装置において、自動車の各車輪に与えるショックの位相差の変更作業を効率的に行えるショックテスト装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を、自動二輪車用のショックテスト装置への適用を例に取り説明する。
図1に、本実施形態に係るショックテスト装置の構成を示す。
図中aはショックテスト装置の側面図、図中bはショックテスト装置の上面図である。
図示するように、ショックテスト装置は、自動二輪車の前輪を載置する前輪用ドラム1、自動二輪車の後輪を載置する後輪用ドラム2、自動二輪車の姿勢を各車輪を対応するドラム上に載置した状態で保持する固定装置3、前輪用ドラム1の周面上にボルトなどにより固定される前輪用カムブロック4、後輪用ドラム2の周面上にボルトなどにより固定される後輪用カムブロック5、自動二輪車のショックテスト装置への入退出路を形成するピットカバー6とを有する。ここで、ショックテスト装置は、ピットカバー6の下方に、ピットカバー6に設けた開口より、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の天頂部が略ピットカバー高さと同じ高さで露出するように配置される。
図1に、本実施形態に係るショックテスト装置の構成を示す。
図中aはショックテスト装置の側面図、図中bはショックテスト装置の上面図である。
図示するように、ショックテスト装置は、自動二輪車の前輪を載置する前輪用ドラム1、自動二輪車の後輪を載置する後輪用ドラム2、自動二輪車の姿勢を各車輪を対応するドラム上に載置した状態で保持する固定装置3、前輪用ドラム1の周面上にボルトなどにより固定される前輪用カムブロック4、後輪用ドラム2の周面上にボルトなどにより固定される後輪用カムブロック5、自動二輪車のショックテスト装置への入退出路を形成するピットカバー6とを有する。ここで、ショックテスト装置は、ピットカバー6の下方に、ピットカバー6に設けた開口より、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の天頂部が略ピットカバー高さと同じ高さで露出するように配置される。
なお、図1bの上面図では、このピットカバー6、固定装置3、被試験車を透視した状態を表している。
さて、ショックテスト装置は、さらに、モータ7、モータ7の動力を後輪用ドラム2に伝導する伝導ベルト8、後輪用ドラム2に同軸に固定された後輪側シャフト9、主クラッチ10、後輪側ギヤボックス11、伸縮シャフト12、前輪側ギヤボックス13、前輪用ドラム1に同軸に固定された前輪側シャフト14とを有している。
さて、ショックテスト装置は、さらに、モータ7、モータ7の動力を後輪用ドラム2に伝導する伝導ベルト8、後輪用ドラム2に同軸に固定された後輪側シャフト9、主クラッチ10、後輪側ギヤボックス11、伸縮シャフト12、前輪側ギヤボックス13、前輪用ドラム1に同軸に固定された前輪側シャフト14とを有している。
このような構成においてモータ7の動力は伝導ベルト8を介して後輪用ドラム2に伝えられ後輪用ドラム2を回転させる。そして、この動力は、主クラッチ10が動力の伝達を行っているときには、後輪用ドラム2から後輪側シャフト9、主クラッチ10、後輪側ギヤボックス11、伸縮シャフト12、前輪側ギヤボックス13、前輪側シャフト14を介して、前輪用ドラム1に伝えられ、前輪用ドラム1を回転させる。ここで、このときの後輪用ドラム2と前輪用ドラム1の回転比は1対1である。一方、主クラッチ10が動力の伝達を遮断しているときにはモータ7からの動力は主クラッチ10で遮断され、前輪用ドラム1へは伝達されない。
次に、ショックテスト装置は、さらに、前輪側回転センサ15、後輪側回転センサ16、ホイールベース調整機構、制御装置17、サーボモータ18、電磁クラッチ19、ドラムロック20とを有する。
電磁クラッチ19は、サーボモータ18から前輪用ドラム1への動力の伝達を断続する。また、ドラムロック20は、後輪用ドラム2に当接して、後輪用ドラム2の回転を抑止する。そして、前輪側回転センサ15は前輪用ドラム1の回転角を検出し、後輪側回転センサ16は後輪用ドラム2の回転角を検出する。
電磁クラッチ19は、サーボモータ18から前輪用ドラム1への動力の伝達を断続する。また、ドラムロック20は、後輪用ドラム2に当接して、後輪用ドラム2の回転を抑止する。そして、前輪側回転センサ15は前輪用ドラム1の回転角を検出し、後輪側回転センサ16は後輪用ドラム2の回転角を検出する。
また、ホイールベース調整機構は、前輪用ドラム1や前輪側シャフト14や前輪側ギヤボックス13や前輪側回転センサ15を支持する移動ステージ21と、移動ステージ21を前後方向(前輪-後輪方向)に移動する移動機構とを有する。移動機構は、たとえば、移動用モータ22と移動用モータ22によって回動され移動ステージ21を移動するボールネジ機構23とより構成することができる。なお、前輪側ギヤボックス13と後輪側ギヤボックス11を連結する伸縮シャフト12は、移動ステージ21の移動に伴い伸縮する。また、このホイールベース調整機構は、被試験車のホイールベースの違いを吸収し、車種によらず、被試験車の前後車輪を正しく前輪用ドラム1、後輪用ドラム2の天頂に載置できるように設けられている。
そして、制御装置17は以上各部の制御してテスト動作を統括する。
以下、このようなショックテスト装置を用いたショックテストについて説明する。
ここでは、図2aに示すように、同位相テストと逆位相テストを行う場合を例にとり説明する。ここで、同位相テストでは、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転速度を変化させながら、被試験車の前輪と後輪に、図2bに示すように同位相に配置された前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5によって、同じタイミングでショックを与える。そして、逆位相テストでは、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転速度を変化させながら、被試験車の前輪と後輪に、図2cに示すように逆位相に配置された前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5によって、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の半回転分の時間差をもってショックを与える。
以下、このようなショックテスト装置を用いたショックテストについて説明する。
ここでは、図2aに示すように、同位相テストと逆位相テストを行う場合を例にとり説明する。ここで、同位相テストでは、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転速度を変化させながら、被試験車の前輪と後輪に、図2bに示すように同位相に配置された前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5によって、同じタイミングでショックを与える。そして、逆位相テストでは、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転速度を変化させながら、被試験車の前輪と後輪に、図2cに示すように逆位相に配置された前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5によって、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の半回転分の時間差をもってショックを与える。
この場合、制御装置17は、同位相テストまたは逆位相テスト実行時には、主クラッチ10を動力伝達状態とし、電磁クラッチ19を動力伝達遮断状態とし、ドラムロック20を後輪用ドラム2解放状態とし、サーボモータ18を停止した上で、後輪側回転センサ16の出力を参照しながら、モータ7を制御し、後輪用ドラム及び前輪用ドラム1の回線速度を、図2aに示したスケジュールに従って変化させる。
そして、制御装置17は、同位相テストと逆位相テストの切替時に行われるオペレータの所定の操作に応答して、以下の位相変更処理を行う。
図3に、この位相変更処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、モータ7の回転を停止し(ステップ302)、前輪側回転センサ15と後輪側回転センサ16の出力より前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の停止を確認する(ステップ304)。そして、電磁クラッチ19を制御して、サーボモータ18と前輪用ドラム1を連結する(ステップ306)。次に、前輪側回転センサ15と後輪側回転センサ16の出力より、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転角を取得し(ステップ308)、取得した回転角に基づいてサーボモータ18を制御し、後輪用ドラム2の後輪用カムブロック5がドラムロック20と干渉しない位置まで前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を回転する(ステップ310)。なお、この時点で、主クラッチ10は動力を伝達するので、サーボモータ18による前輪用ドラム1の回転に伴い後輪用ドラム2も回転する。
図3に、この位相変更処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、モータ7の回転を停止し(ステップ302)、前輪側回転センサ15と後輪側回転センサ16の出力より前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の停止を確認する(ステップ304)。そして、電磁クラッチ19を制御して、サーボモータ18と前輪用ドラム1を連結する(ステップ306)。次に、前輪側回転センサ15と後輪側回転センサ16の出力より、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転角を取得し(ステップ308)、取得した回転角に基づいてサーボモータ18を制御し、後輪用ドラム2の後輪用カムブロック5がドラムロック20と干渉しない位置まで前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を回転する(ステップ310)。なお、この時点で、主クラッチ10は動力を伝達するので、サーボモータ18による前輪用ドラム1の回転に伴い後輪用ドラム2も回転する。
次に、この状態で、ドラムロック20を制御して、後輪用ドラム2をロックし、主クラッチ10を動力遮断状態とする。そして、サーボモータ18を制御して前輪用ドラム1のみを回転し、前輪用カムブロック4の後輪用カムブロック5に対する位相差が所要の位相差となるようにする(ステップ316)。なお、この時点で、主クラッチ10は動力の伝達を遮断しているので、サーボモータ18の回転に伴い前輪用ドラム1のみが回転する。また、同位相差テストと逆位相差テストの切替を行う場合は、このステップでは、前輪用ドラム1をπ/2回転させればよい。また、前輪用カムブロック4の後輪用カムブロック5に対する位相差を、ある特定の位相差に設定してテストを行いたい場合には、このステップでは、その特定の位相差と現在の位相差の差分に応じた回転角分サーボモータによって前輪用ドラム1を回転すればよい。また、この場合には、必要に応じて前輪用回転センサと後輪用回転センサの出力より求まる前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転角などを参照して、サーボモータ18を制御するようにしてもよい。
次に、主クラッチ10を動力伝達状態に制御し(ステップ318)、電磁クラッチ19を動力遮断状態とし(ステップ320)、ドラムロック20による後輪用ドラム2のロックを解除し、処理を終了する。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態では、前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5の位相差の変更をショックテスト時に前輪用ドラム及び後輪用ドラム2を回転するモータ7とは別に設けたサーボモータ18により行ったが、このような位相差の変更にもモータ7を兼用するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態では、前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5の位相差の変更をショックテスト時に前輪用ドラム及び後輪用ドラム2を回転するモータ7とは別に設けたサーボモータ18により行ったが、このような位相差の変更にもモータ7を兼用するようにしてもよい。
すなわち、図4aに示すように、ドラムロック20を後輪用ドラム2に対してではなく前輪用ドラム1に対して設け、電磁クラッチ19とサーボモータ18はこれを設けない。そして、モータ7としては、回転角を制御可能なモータ7を用いる。
その上で、制御装置17は、前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5の位相差の変更を以下のように行う。
すなわち、まず、モータ7を制御して前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を停止し、前輪側回転センサ15と後輪側回転センサ16の出力より、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転角を取得し、取得した回転角に基づいてモータ7を制御し、前輪用ドラム1の前輪用カムブロック4がドラムロック20と干渉しない位置まで前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を回転した上で、ドラムロック20を制御して、前輪用ドラム1をロックする。そして、主クラッチ10を動力遮断状態とし、モータ7を制御して後輪用ドラム2のみを回転し、後輪用カムブロック5の前輪用カムブロック4に対する位相差が所要の位相差となるようにする。そして、主クラッチ10を動力伝達状態に制御し、ドラムロック20による前輪用ドラム1のロックを解除する。
その上で、制御装置17は、前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5の位相差の変更を以下のように行う。
すなわち、まず、モータ7を制御して前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を停止し、前輪側回転センサ15と後輪側回転センサ16の出力より、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2の回転角を取得し、取得した回転角に基づいてモータ7を制御し、前輪用ドラム1の前輪用カムブロック4がドラムロック20と干渉しない位置まで前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を回転した上で、ドラムロック20を制御して、前輪用ドラム1をロックする。そして、主クラッチ10を動力遮断状態とし、モータ7を制御して後輪用ドラム2のみを回転し、後輪用カムブロック5の前輪用カムブロック4に対する位相差が所要の位相差となるようにする。そして、主クラッチ10を動力伝達状態に制御し、ドラムロック20による前輪用ドラム1のロックを解除する。
また、以上の実施形態は、自動二輪車用のショックテスト装置について説明したが、本実施形態は、以下のように修正することにより自動四輪車用のショックテスト装置として実施することもできる。
図4bは、自動四輪車用のショックテスト装置の構成例を示したものであり、図示するように、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を二つずつ、それぞれ左右に連結した形態で設けている。また、この構成例の場合には、前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5の位相差の変更は、前述した位相変更処理によって実現できる。
図4bは、自動四輪車用のショックテスト装置の構成例を示したものであり、図示するように、前輪用ドラム1と後輪用ドラム2を二つずつ、それぞれ左右に連結した形態で設けている。また、この構成例の場合には、前輪用カムブロック4と後輪用カムブロック5の位相差の変更は、前述した位相変更処理によって実現できる。
また、自動四輪用に適用する場合には、二つの前輪用ドラム1をクラッチを介して連結すると共に、二つの後輪用ドラム2をクラッチを介して連結するようにし、モータ7に直結するドラムに対してドラムロック20を設け、他のドラムに対してサーボモータ18を設けて制御することにより、4つのドラムに各々設けたカムブロックの位相を、それぞれ任意に変更、設定できるようにしてもよい。このようにすることにより被試験車の四輪のそれぞれに対して任意の位相でショックを与えることができるようになる。
ところで、以上の実施形態における前輪用ドラム1と後輪用ドラム2はこれを交代してもよい。すなわち、以上の実施形態における前輪用ドラム1を被試験車の後輪を載置するドラムとして用い、後輪用ドラム2を被試験車の前輪を載置するドラムとして用いるようにしてもよい。
以上のように本実施形態によれば、自動車の各車輪に与えるショックの位相差の変更作業を自動化することができるので、当該作業の負担を軽減することができると共に、ショックテストを効率的に行えるようになる。
1…前輪用ドラム、2…後輪用ドラム、3…固定装置、4…前輪用カムブロック、5…後輪用カムブロック、6…ピットカバー、7…モータ、8…伝導ベルト、9…後輪側シャフト、10…主クラッチ、11…後輪側ギヤボックス、12…伸縮シャフト、13…前輪側ギヤボックス、14…前輪側シャフト、15…前輪側回転センサ、16…後輪側回転センサ、17…制御装置、18…サーボモータ、19…電磁クラッチ、20…ドラムロック、21…移動ステージ、22…移動用モータ、23…ボールネジ機構。
Claims (2)
- モータと、被試験車の第1の車輪が上部に載置される、前記モータの動力で回転駆動される第1のドラムと、被試験車の第2の車輪が上部に載置される、前記モータの動力で回転駆動される第2のドラムとを有し、前記第1のドラムの周面と前記第2のドラムの周面で路面の凹凸を模擬する自動車のショックテスト装置であって、
前記第1のドラムの回転を抑止するドラムロックと、
前記第2のドラムへの前記モータの動力の伝達を断続するクラッチと、
前記第2のドラムを回転する動力を発生する位相調整用モータと、
前記位相調整用モータの前記第2のドラムへの伝達を断続する位相調整用クラッチとを有することを特徴とする自動車のショックテスト装置。 - モータと、被試験車の第1の車輪が上部に載置される、前記モータの動力で回転駆動される第1のドラムと、被試験車の第2の車輪が上部に載置される、前記モータの動力で回転駆動される第2のドラムとを有し、前記第1のドラムの周面と前記第2のドラムの周面で路面の凹凸を模擬する自動車のショックテスト装置であって、
前記第2のドラムの回転を抑止するドラムロックと、
前記第2のドラムへの前記モータの動力の伝達を断続するクラッチとを有することを特徴とする自動車のショックテスト装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004051122A JP2005241413A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | 自動車のショックテスト装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009293988A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Toyota Motor Corp | 車両実路面走行再現装置、これを用いた車両異音検査方法及び装置 |
-
2004
- 2004-02-26 JP JP2004051122A patent/JP2005241413A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009293988A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Toyota Motor Corp | 車両実路面走行再現装置、これを用いた車両異音検査方法及び装置 |
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