JP2014113682A - 搭載機の姿勢変更装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御を簡単にするとともに小型化を図ることができ、組付対象物に干渉しにくい搭載機の姿勢変更装置を提供すること。
【解決手段】姿勢変更装置4は、搭載機1の把持部2に取り付けられる把持側治具5と、搭載機1の移動装置3の先端部31に取り付けられる移動側治具6と、移動側治具6と把持側治具5とを、第1中心軸線C1の回りに相対的に所定角度回転させる回転手段7とを備えている。姿勢変更装置4は、把持側治具5と移動側治具6とが第1中心軸線C1の回りに相対的に所定角度回転するときに、複数の当接部62がベース面511又はカムレール52A,52B,52Cに当接する位置が変化するとともに、把持側治具5と移動側治具6との第2中心軸線C2の回りの相対的な角度が変化して、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢を変更する。
【選択図】図2
【解決手段】姿勢変更装置4は、搭載機1の把持部2に取り付けられる把持側治具5と、搭載機1の移動装置3の先端部31に取り付けられる移動側治具6と、移動側治具6と把持側治具5とを、第1中心軸線C1の回りに相対的に所定角度回転させる回転手段7とを備えている。姿勢変更装置4は、把持側治具5と移動側治具6とが第1中心軸線C1の回りに相対的に所定角度回転するときに、複数の当接部62がベース面511又はカムレール52A,52B,52Cに当接する位置が変化するとともに、把持側治具5と移動側治具6との第2中心軸線C2の回りの相対的な角度が変化して、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢を変更する。
【選択図】図2
Description
本発明は、組付対象物に対して搭載部品を搭載する搭載機において用いる姿勢変更装置に関する。
例えば、自動車等の生産工場においては、自動車のメインボディ等の組付対象物に対して、エンジン、インバータ等の搭載部品を搭載する際には、搭載機を用い、搭載部品を適切な角度にして組付対象物まで移動させ、ネジの締付等によって搭載部品を組付対象物に組み付けている。
そして、搭載部品は、機種によって組付対象物への搭載角度が異なることがあり、この異なる機種の搭載部品の搭載に対応するために、搭載機においては、複数のアクチュエータを用いて搭載部品の搭載角度を変更することが行われている。
そして、搭載部品は、機種によって組付対象物への搭載角度が異なることがあり、この異なる機種の搭載部品の搭載に対応するために、搭載機においては、複数のアクチュエータを用いて搭載部品の搭載角度を変更することが行われている。
例えば、特許文献1のワーク搭載補助装置においては、ワークを載置するワーク載置部を有し、回転及び伸縮が可能なスイングアームを用いることにより、作業者の搭載姿勢を改善している。また、例えば、特許文献2のリフト装置においては、カムの回転駆動を利用して、駆動リンクローラと接触する案内斜面の傾斜を変更することにより、リフト動作中にリフト量を調整可能にしている。
しかしながら、従来の搭載機においては、搭載角度が異なる複数機種の搭載部品の搭載を行うために、複数のアクチュエータを用いている。そのため、複数のアクチュエータを動作させる制御が複雑になる。また、搭載機が大型化してしまうことにより、メインボディ等の組付対象物に搭載する際に、組付対象物に搭載機が干渉するおそれが生ずる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、制御を簡単にするとともに小型化を図ることができ、組付対象物に干渉しにくい搭載機の姿勢変更装置を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、組付対象物に対して搭載する搭載部品を把持する把持部と、該把持部を上記組付対象物に移動させる移動装置とを備える搭載機に用いられ、上記移動装置の先端部に対する上記把持部の姿勢を変更するための姿勢変更装置であって、
上記把持部に取り付けられる把持側治具と、上記移動装置の先端部に取り付けられる移動側治具と、該移動側治具と上記把持側治具とを、第1中心軸線の回りに相対的に所定角度回転させる回転手段と、を備えており、
上記把持側治具は、上記第1中心軸線に直交する第2中心軸線に沿って設けられたヒンジ部によって、上記移動側治具と対向する状態が維持されており、
上記把持側治具と上記移動側治具との一方は、該把持側治具と該移動側治具とが互いに向き合う側に形成されたベース面と、該ベース面に対する上記第1中心軸線の方向への高さが変化して、該第1中心軸線の回りに設けられたカムレールとを有しており、
上記把持側治具と上記移動側治具との他方は、上記第1中心軸線の回りの複数箇所に、上記ベース面又は上記カムレールに当接する当接部を有しており、
上記把持側治具と上記移動側治具とが上記第1中心軸線の回りに相対的に所定角度回転するときに、上記複数の当接部が上記ベース面又は上記カムレールに当接する位置が変化するとともに、該把持側治具と該移動側治具との上記第2中心軸線の回りの相対的な角度が変化して、上記移動装置の先端部に対する上記把持部の姿勢を変更するよう構成されていることを特徴とする搭載機の姿勢変更装置にある(請求項1)。
上記把持部に取り付けられる把持側治具と、上記移動装置の先端部に取り付けられる移動側治具と、該移動側治具と上記把持側治具とを、第1中心軸線の回りに相対的に所定角度回転させる回転手段と、を備えており、
上記把持側治具は、上記第1中心軸線に直交する第2中心軸線に沿って設けられたヒンジ部によって、上記移動側治具と対向する状態が維持されており、
上記把持側治具と上記移動側治具との一方は、該把持側治具と該移動側治具とが互いに向き合う側に形成されたベース面と、該ベース面に対する上記第1中心軸線の方向への高さが変化して、該第1中心軸線の回りに設けられたカムレールとを有しており、
上記把持側治具と上記移動側治具との他方は、上記第1中心軸線の回りの複数箇所に、上記ベース面又は上記カムレールに当接する当接部を有しており、
上記把持側治具と上記移動側治具とが上記第1中心軸線の回りに相対的に所定角度回転するときに、上記複数の当接部が上記ベース面又は上記カムレールに当接する位置が変化するとともに、該把持側治具と該移動側治具との上記第2中心軸線の回りの相対的な角度が変化して、上記移動装置の先端部に対する上記把持部の姿勢を変更するよう構成されていることを特徴とする搭載機の姿勢変更装置にある(請求項1)。
上記搭載機の姿勢変更装置は、搭載機において、搭載角度(搭載姿勢)が異なる搭載部品の搭載を可能にするために、移動装置の先端部に対する把持部の姿勢の変更を、回転手段によって回転させる動作を利用して行うものである。姿勢変更装置は、移動側治具と把持側治具とを回転手段によって相対的に回転させる際に、把持側治具と移動側治具との一方に設けられたベース面及びカムレールと、把持側治具と移動側治具との他方に設けられた当接部との当接関係が変化して、上記姿勢の変更を行う。
姿勢変更装置を取り付けた搭載機によって、所定の機種の搭載部品を組付対象物に搭載する際には、把持側治具と移動側治具とが、ヒンジ部における第2中心軸線の回りの相対的な角度が所定の角度にあり、移動装置の先端部に対して把持部が所定の姿勢に維持されている。そして、この姿勢変更装置の状態で、把持部によって搭載部品を把持し、移動装置によって搭載部品を組付対象物まで移動させ、作業者等によって、所定の搭載角度で搭載部品を組付対象物に組み付けることができる。
次いで、姿勢変更装置を取り付けた搭載機によって、他機種の搭載部品を組付対象物に搭載する際には、回転手段が、把持側治具と移動側治具とを第1中心軸線の回りに相対的に所定角度回転させる。このとき、回転手段による動力は、第1中心軸線に直交する第2中心軸線に沿って設けられたヒンジ部を介して伝達される。また、このとき、複数の当接部がベース面又はカムレールに当接する位置が変化することにより、把持側治具と移動側治具との第2中心軸線の回りの相対的な角度が変化する。これにより、移動装置の先端部に対する把持部の姿勢が変更される。そして、この姿勢変更装置の状態で、把持部によって他機種の搭載部品を把持し、移動装置によって他機種の搭載部品を組付対象物まで移動させ、作業者等によって、変更後の所定の搭載角度で他機種の搭載部品を組付対象物に組み付けることができる。
このように、上記姿勢変更装置においては、回転手段によって、把持側治具と移動側治具との相対的な回転位置を変更することにより、移動装置の先端部に対する把持部の姿勢を容易に変更することができる。そして、1つの回転手段による姿勢変更装置を用いることによって、組付対象物に対する搭載角度が異なる複数機種の搭載部品の搭載を可能にすることができる。
また、1つの回転手段の回転動作の制御によって把持部の姿勢を変更することができ、姿勢変更装置の制御を簡単にすることができる。また、姿勢変更装置の小型化を図ることができ、搭載部品を組付対象物に搭載する際に、姿勢変更装置が組付対象物に干渉しにくくすることができる。
また、1つの回転手段の回転動作の制御によって把持部の姿勢を変更することができ、姿勢変更装置の制御を簡単にすることができる。また、姿勢変更装置の小型化を図ることができ、搭載部品を組付対象物に搭載する際に、姿勢変更装置が組付対象物に干渉しにくくすることができる。
上述した搭載機の姿勢変更装置における好ましい実施の形態につき説明する。
上記搭載機の姿勢変更装置においては、上記当接部は、上記把持側治具又は上記移動側治具における少なくとも3箇所に設けられており、上記把持側治具と上記移動側治具とは、上記回転手段によって所定角度回転する前の初期状態と、上記回転手段によって所定角度回転したときの回転状態とのいずれにおいても、上記複数の当接部のうちの少なくともいずれかが、上記第2中心軸線を境界線とする一方の半周領域と他方の半周領域とに分かれて、上記ベース面又は上記カムレールに当接するよう構成されていてもよい(請求項2)。
この場合には、当接部を把持側治具又は移動側治具の3箇所以上に設けることにより、回転手段による回転角度を、180°以下の小さな角度にして、姿勢変更装置の初期状態と回転状態とを形成することができる。また、複数の当接部のうちの少なくともいずれかが、一方の半周領域と他方の半周領域とに分かれて、ベース面又はカムレールに当接することにより、姿勢変更装置の初期状態と回転状態とを安定して維持することができる。
上記搭載機の姿勢変更装置においては、上記当接部は、上記把持側治具又は上記移動側治具における少なくとも3箇所に設けられており、上記把持側治具と上記移動側治具とは、上記回転手段によって所定角度回転する前の初期状態と、上記回転手段によって所定角度回転したときの回転状態とのいずれにおいても、上記複数の当接部のうちの少なくともいずれかが、上記第2中心軸線を境界線とする一方の半周領域と他方の半周領域とに分かれて、上記ベース面又は上記カムレールに当接するよう構成されていてもよい(請求項2)。
この場合には、当接部を把持側治具又は移動側治具の3箇所以上に設けることにより、回転手段による回転角度を、180°以下の小さな角度にして、姿勢変更装置の初期状態と回転状態とを形成することができる。また、複数の当接部のうちの少なくともいずれかが、一方の半周領域と他方の半周領域とに分かれて、ベース面又はカムレールに当接することにより、姿勢変更装置の初期状態と回転状態とを安定して維持することができる。
また、上記回転手段は、上記移動側治具に配設されており、上記ヒンジ部は、上記回転手段によって回転させる回転軸部に設けられた移動側支持部と、上記把持側治具に設けられた把持側支持部とにそれぞれ軸支されており、上記回転手段によって上記回転軸部を所定角度回転させることにより、上記移動側治具に対して上記把持側治具を所定角度回転させ、該把持側治具と該移動側治具とが上記第2中心軸線の回りの相対的な角度を変化させるよう構成されていてもよい(請求項3)。
この場合には、移動側支持部と把持側支持部とにヒンジ部を軸支し、回転手段によって回転軸部を回転させる構成により、姿勢変更装置の構造を簡単にし、その小型化をより一層図ることができる。
この場合には、移動側支持部と把持側支持部とにヒンジ部を軸支し、回転手段によって回転軸部を回転させる構成により、姿勢変更装置の構造を簡単にし、その小型化をより一層図ることができる。
また、上記当接部は、上記第1中心軸線に対する径方向に向けられた第3中心軸線の回りに回転するローラを先端部に設けて構成されていてもよい(請求項4)。
この場合には、当接部が、ローラによってベース面又はカムレールに回転接触することにより、回転手段による把持側治具と移動側治具との相対的な回転をより円滑に行うことができる。
この場合には、当接部が、ローラによってベース面又はカムレールに回転接触することにより、回転手段による把持側治具と移動側治具との相対的な回転をより円滑に行うことができる。
以下に、搭載機の姿勢変更装置にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の搭載機1の姿勢変更装置4は、図1に示すごとく、組付対象物8に対して搭載する搭載部品81を把持する把持部2と、把持部2を組付対象物8に移動させる移動装置3とを備える搭載機1に用いられ、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢を変更するためのものである。姿勢変更装置4は、図2に示すごとく、把持部2に取り付けられる把持側治具5と、移動装置3の先端部31に取り付けられる移動側治具6と、移動側治具6と把持側治具5とを、第1中心軸線C1の回りに相対的に所定角度回転させる回転手段7とを備えている。
本例の搭載機1の姿勢変更装置4は、図1に示すごとく、組付対象物8に対して搭載する搭載部品81を把持する把持部2と、把持部2を組付対象物8に移動させる移動装置3とを備える搭載機1に用いられ、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢を変更するためのものである。姿勢変更装置4は、図2に示すごとく、把持部2に取り付けられる把持側治具5と、移動装置3の先端部31に取り付けられる移動側治具6と、移動側治具6と把持側治具5とを、第1中心軸線C1の回りに相対的に所定角度回転させる回転手段7とを備えている。
図2、図5に示すごとく、把持側治具5は、第1中心軸線C1に直交する第2中心軸線C2に沿って設けられたヒンジ部74によって、移動側治具6と対向する状態が維持されている。把持側治具5は、移動側治具6と向き合う側に形成されたベース面511と、ベース面511に対する第1中心軸線C1の方向への高さが変化して、第1中心軸線C1の回りの周方向に設けられたカムレール52A,52B,52Cとを有している。移動側治具6は、第1中心軸線C1の回りの周方向の複数箇所に、ベース面511又はカムレール52A,52B,52Cに当接する当接部62を有している。
姿勢変更装置4は、把持側治具5と移動側治具6とが第1中心軸線C1の回りに相対的に所定角度回転するときに、複数の当接部62がベース面511又はカムレール52A,52B,52Cに当接する位置が変化するとともに、把持側治具5と移動側治具6との第2中心軸線C2の回りの相対的な角度が変化して、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢を変更するよう構成されている。
姿勢変更装置4は、把持側治具5と移動側治具6とが第1中心軸線C1の回りに相対的に所定角度回転するときに、複数の当接部62がベース面511又はカムレール52A,52B,52Cに当接する位置が変化するとともに、把持側治具5と移動側治具6との第2中心軸線C2の回りの相対的な角度が変化して、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢を変更するよう構成されている。
以下に、本例の搭載機1の姿勢変更装置4につき、図1〜図8を参照して詳説する。
図1に示すごとく、本例の搭載機1は、自動車の生産工場において、作業者による組付作業を補助するために用いられる。搭載機1は、把持部2に把持する搭載部品81を、移動装置3の移動によって、組付対象物8に対して所定の搭載角度で配置するものである。本例の移動装置3は、駆動源を用いずに、バランス荷重を利用して重量物である搭載部品81を持ち上げ、作業者による手動操作を受けて三次元的に移動可能に構成されている。把持部2は、組付対象物8に対する搭載角度が異なる2機種の搭載部品81を把持するよう構成されている。
図1に示すごとく、本例の搭載機1は、自動車の生産工場において、作業者による組付作業を補助するために用いられる。搭載機1は、把持部2に把持する搭載部品81を、移動装置3の移動によって、組付対象物8に対して所定の搭載角度で配置するものである。本例の移動装置3は、駆動源を用いずに、バランス荷重を利用して重量物である搭載部品81を持ち上げ、作業者による手動操作を受けて三次元的に移動可能に構成されている。把持部2は、組付対象物8に対する搭載角度が異なる2機種の搭載部品81を把持するよう構成されている。
本例の組付対象物8は、自動車のメインボディ8であり、本例の搭載部品81は、メインボディ8に組み付けるインバータ部品81である。このインバータ部品81は、メインボディ8に組み付けるときの水平方向に対する搭載角度が機種によって異なっており、本例の姿勢変更装置4は、2機種のインバータ部品81をそれぞれメインボディ8に取り付けるための補助を可能にする。
図2〜図4に示すごとく、把持側治具5は、そのベース部51が、インバータ部品81を把持する把持部2のベース部21に固定され、移動側治具6は、移動装置3の先端部31に固定されている。ベース面511及びカムレール52A,52B,52Cは、把持側治具5のベース部51において、移動側治具6と向き合う側に形成されている。また、把持部2には、インバータ部品81を把持するための把持チャック部22が、ベース部21から突出して設けられている。
図2〜図4に示すごとく、把持側治具5は、そのベース部51が、インバータ部品81を把持する把持部2のベース部21に固定され、移動側治具6は、移動装置3の先端部31に固定されている。ベース面511及びカムレール52A,52B,52Cは、把持側治具5のベース部51において、移動側治具6と向き合う側に形成されている。また、把持部2には、インバータ部品81を把持するための把持チャック部22が、ベース部21から突出して設けられている。
同各図に示すごとく、本例の回転手段7は、駆動源であるシリンダー71と、把持側治具5と移動側治具6との中心を通る第1中心軸線C1に沿って設けられた回転軸部72と、シリンダー71による推力を回転軸部72に伝達するためのリンク73とを有している。本例の回転手段7は、移動側治具6に対して第1中心軸線C1の回りに把持側治具5を90°回転させるよう構成されている。そして、姿勢変更装置4は、移動側治具6に対する把持側治具5の回転位置を、図5、図6に示すごとく、回転手段7によって所定角度回転する前の初期状態401と、図7、図8に示すごとく、回転手段7によって90°回転したときの回転状態402とに変更可能である。
姿勢変更装置4が初期状態401を形成するときには、移動側治具6に対して、把持側治具5がヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに3°傾いた状態にあり、姿勢変更装置4が回転状態402を形成するときには、移動側治具6に対して、把持側治具5がヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに18°傾いた状態にある。
図5、図6に示すごとく、ヒンジ部74は、回転手段7によって回転させる回転軸部72に設けられた移動側支持部721と、把持側治具5のベース面511に設けられた把持側支持部53とにそれぞれ軸支されている。把持側治具5は、ヒンジ部74を介して回転軸部72に連結されており、移動側治具6から離れないように保持されている。
図5、図6に示すごとく、ヒンジ部74は、回転手段7によって回転させる回転軸部72に設けられた移動側支持部721と、把持側治具5のベース面511に設けられた把持側支持部53とにそれぞれ軸支されている。把持側治具5は、ヒンジ部74を介して回転軸部72に連結されており、移動側治具6から離れないように保持されている。
図2に示すごとく、本例の移動側治具6における当接部62は、移動側治具6のベース部61から第1中心軸線C1の方向に突出する突出部621の先端部に、第1中心軸線C1に対する径方向に向けられた第3中心軸線C3の回りに回転するローラ63A,63B,63Cを設けて構成されている。
図5、図6に示すごとく、本例の当接部62は、移動側治具6における周方向の3箇所に等間隔に設けられている。本例の3つのローラ63A,63B,63Cは、ヒンジ部74の第2中心軸線C2の一方側方向に配置された第1ローラ63Aと、第1ローラ63Aから第1中心軸線C1の回りに位相が120°ずれた位置に配置された第2ローラ63Bと、第1ローラ63Aから第1中心軸線C1の回りに位相が240°ずれた位置に配置された第3ローラ63Cとである。
図5、図6に示すごとく、本例の当接部62は、移動側治具6における周方向の3箇所に等間隔に設けられている。本例の3つのローラ63A,63B,63Cは、ヒンジ部74の第2中心軸線C2の一方側方向に配置された第1ローラ63Aと、第1ローラ63Aから第1中心軸線C1の回りに位相が120°ずれた位置に配置された第2ローラ63Bと、第1ローラ63Aから第1中心軸線C1の回りに位相が240°ずれた位置に配置された第3ローラ63Cとである。
本例の把持側治具5におけるカムレール52A,52B,52Cは、姿勢変更装置4が初期状態401と回転状態402との間で変更される際に、第1ローラ63Aに当接する第1カムレール52Aと、第2ローラ63Bに当接する第2カムレール52Bと、第3ローラ63Cに当接する第3カムレール52Cとである。
第1カムレール52Aと第2カムレール52Bとは、第1中心軸線C1の回りの一方側回転方向D1に向けて下降傾斜する状態で形成されており、第3カムレール52Cは、第1中心軸線C1の回りの一方側回転方向D1に向けて上昇傾斜する状態で形成されている。
第1カムレール52Aと第2カムレール52Bとは、第1中心軸線C1の回りの一方側回転方向D1に向けて下降傾斜する状態で形成されており、第3カムレール52Cは、第1中心軸線C1の回りの一方側回転方向D1に向けて上昇傾斜する状態で形成されている。
図5、図6に示すごとく、姿勢変更装置4の初期状態401においては、第1ローラ63Aは第1カムレール52Aの頂点部521に当接し、第2ローラ63Bは第2カムレール52Bの頂点部522に当接し、第3ローラ63Cは第3カムレール52Cから外れたベース面511に当接している。また、第3ローラ63Cが設けられた突出部621は、第1ローラ63Aが設けられた突出部621及び第2ローラ63Bが設けられた突出部621よりも長く形成されている。
図7に示すごとく、回転手段7は、姿勢変更装置4を初期状態401から回転状態402に変更させるときには、把持側治具5を第1中心軸線C1の回りの他方側回転方向D2に向けて回転させるよう構成されている。
図7に示すごとく、回転手段7は、姿勢変更装置4を初期状態401から回転状態402に変更させるときには、把持側治具5を第1中心軸線C1の回りの他方側回転方向D2に向けて回転させるよう構成されている。
図6、図8に示すごとく、把持側治具5と移動側治具6とは、初期状態401と回転状態402とのいずれにおいても、第1〜第3ローラ63A〜63Cのうちの少なくともいずれかが、第2中心軸線C2を境界線とする一方の半周領域E1と他方の半周領域E2とに分かれて、ベース面511又はカムレール52A,52B,52Cに当接するよう構成されている。
図5、図6に示すごとく、姿勢変更装置4の初期状態401においては、第1ローラ63Aが第2中心軸線C2上に位置し、第2ローラ63Bが一方の半周領域E1に位置し、第3ローラ63Cが他方の半周領域E2に位置する。この初期状態401においては、移動側治具6に対して把持側治具5がヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに3°傾いた状態が形成される。
図5、図6に示すごとく、姿勢変更装置4の初期状態401においては、第1ローラ63Aが第2中心軸線C2上に位置し、第2ローラ63Bが一方の半周領域E1に位置し、第3ローラ63Cが他方の半周領域E2に位置する。この初期状態401においては、移動側治具6に対して把持側治具5がヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに3°傾いた状態が形成される。
そして、図7、図8に示すごとく、回転手段7によって、姿勢変更装置4が初期状態401から回転状態402に変更される際には、第1ローラ63A及び第2ローラ63Bが、それぞれ第1カムレール52Aの下降傾斜及び第2カムレール52Bの下降傾斜に沿って移動する一方、第3ローラ63Cが、第3カムレール52Cの上昇傾斜に沿って移動する。
同各図に示すごとく、姿勢変更装置4の回転状態402が形成されたときには、第1ローラ63Aが一方の半周領域E1に位置し、第2ローラ63B及び第3ローラ63Cが他方の半周領域E2に位置する。この回転状態402においては、第1ローラ63Aが第1カムレール52Aから外れたベース面511に移動し、第3ローラ63Cが第3カムレール52Cの頂点部523に移動することにより、把持側治具5における一方の半周領域E1の側が移動側治具6に近づくとともに、把持側治具5における他方の半周領域E2の側が移動側治具6から離れ、移動側治具6に対して把持側治具5がヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに18°傾いた状態が形成される。
次に、搭載機1によってインバータ部品81をメインボディ8に搭載する動作及び作用効果につき説明する。
姿勢変更装置4を取り付けた搭載機1によって、第1機種のインバータ部品81をメインボディ8に搭載する際には、図5、図6に示すごとく、姿勢変更装置4の初期状態401を形成し、移動側治具6に対して把持側治具5がヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに3°傾いた状態を維持する。そして、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢が、ヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに3°傾いた状態に維持されている。この姿勢変更装置4の初期状態401において、把持部2によってインバータ部品81を把持し、移動装置3によってインバータ部品81をメインボディ8まで移動させ、作業者等によって、3°に傾いた搭載角度で第1機種のインバータ部品81をメインボディ8に組み付ける。
姿勢変更装置4を取り付けた搭載機1によって、第1機種のインバータ部品81をメインボディ8に搭載する際には、図5、図6に示すごとく、姿勢変更装置4の初期状態401を形成し、移動側治具6に対して把持側治具5がヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに3°傾いた状態を維持する。そして、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢が、ヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに3°傾いた状態に維持されている。この姿勢変更装置4の初期状態401において、把持部2によってインバータ部品81を把持し、移動装置3によってインバータ部品81をメインボディ8まで移動させ、作業者等によって、3°に傾いた搭載角度で第1機種のインバータ部品81をメインボディ8に組み付ける。
次いで、姿勢変更装置4を取り付けた搭載機1によって、第2機種のインバータ部品81をメインボディ8に搭載する際には、図7、図8に示すごとく、回転手段7が、移動側治具6に対して把持側治具5を第1中心軸線C1の回りに90°回転させる。このとき、回転手段7による動力は、回転軸部72の移動側支持部721、把持側治具5の把持側支持部53及びヒンジ部74を介して、把持側治具5に伝達される。また、このとき、複数の当接部62の第1〜第3ローラ63A〜63Cがベース面511又は第1〜第3カムレール52A〜52Cに当接する位置が変化することにより、姿勢変更装置4の回転状態402が形成され、移動側治具6に対して把持側治具5がヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに18°傾いた状態に変化する。
これにより、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢が、ヒンジ部74の第2中心軸線C2の回りに18°傾いた状態に変更される。そして、この姿勢変更装置4の回転状態402で、把持部2によって第2機種のインバータ部品81を把持し、移動装置3によって第2機種のインバータ部品81をメインボディ8まで移動させ、作業者等によって、18°に傾いた搭載角度で第2機種のインバータ部品81をメインボディ8に組み付けることができる。
このように、本例の姿勢変更装置4においては、1つのシリンダー71を用いた回転手段7によって、移動側治具6に対する把持側治具5の回転位置を変更することにより、移動装置3の先端部31に対する把持部2の姿勢を容易に変更することができる。そして、1つの回転手段7による姿勢変更装置4を用いることによって、メインボディ8に対する搭載角度が異なる2機種のインバータ部品81の搭載を可能にすることができる。
また、回転手段7を構成する1つのシリンダー71の複動動作の制御によって把持部2の姿勢を変更することができ、姿勢変更装置4の制御を簡単にすることができる。また、姿勢変更装置4の小型化を図ることができ、各インバータ部品81をメインボディ8に搭載する際に、姿勢変更装置4がメインボディ8に干渉しにくくすることができる。
また、回転手段7を構成する1つのシリンダー71の複動動作の制御によって把持部2の姿勢を変更することができ、姿勢変更装置4の制御を簡単にすることができる。また、姿勢変更装置4の小型化を図ることができ、各インバータ部品81をメインボディ8に搭載する際に、姿勢変更装置4がメインボディ8に干渉しにくくすることができる。
1 搭載機
2 把持部
3 移動装置
31 先端部
4 姿勢変更装置
401 初期状態
402 回転状態
5 把持側治具
511 ベース面
52A,52B,52C カムレール
53 把持側支持部
6 移動側治具
62 当接部
63A,63B,63C ローラ
7 回転手段
71 シリンダー
72 回転軸部
721 移動側支持部
74 ヒンジ部
C1 第1中心軸線
C2 第2中心軸線
C3 第3中心軸線
8 組付対象物(メインボディ)
81 搭載部品(インバータ部品)
E1 一方の半周領域
E2 他方の半周領域
2 把持部
3 移動装置
31 先端部
4 姿勢変更装置
401 初期状態
402 回転状態
5 把持側治具
511 ベース面
52A,52B,52C カムレール
53 把持側支持部
6 移動側治具
62 当接部
63A,63B,63C ローラ
7 回転手段
71 シリンダー
72 回転軸部
721 移動側支持部
74 ヒンジ部
C1 第1中心軸線
C2 第2中心軸線
C3 第3中心軸線
8 組付対象物(メインボディ)
81 搭載部品(インバータ部品)
E1 一方の半周領域
E2 他方の半周領域
Claims (4)
- 組付対象物に対して搭載する搭載部品を把持する把持部と、該把持部を上記組付対象物に移動させる移動装置とを備える搭載機に用いられ、上記移動装置の先端部に対する上記把持部の姿勢を変更するための姿勢変更装置であって、
上記把持部に取り付けられる把持側治具と、上記移動装置の先端部に取り付けられる移動側治具と、該移動側治具と上記把持側治具とを、第1中心軸線の回りに相対的に所定角度回転させる回転手段と、を備えており、
上記把持側治具は、上記第1中心軸線に直交する第2中心軸線に沿って設けられたヒンジ部によって、上記移動側治具と対向する状態が維持されており、
上記把持側治具と上記移動側治具との一方は、該把持側治具と該移動側治具とが互いに向き合う側に形成されたベース面と、該ベース面に対する上記第1中心軸線の方向への高さが変化して、該第1中心軸線の回りに設けられたカムレールとを有しており、
上記把持側治具と上記移動側治具との他方は、上記第1中心軸線の回りの複数箇所に、上記ベース面又は上記カムレールに当接する当接部を有しており、
上記把持側治具と上記移動側治具とが上記第1中心軸線の回りに相対的に所定角度回転するときに、上記複数の当接部が上記ベース面又は上記カムレールに当接する位置が変化するとともに、該把持側治具と該移動側治具との上記第2中心軸線の回りの相対的な角度が変化して、上記移動装置の先端部に対する上記把持部の姿勢を変更するよう構成されていることを特徴とする搭載機の姿勢変更装置。 - 請求項1に記載の搭載機の姿勢変更装置において、上記当接部は、上記把持側治具又は上記移動側治具における少なくとも3箇所に設けられており、
上記把持側治具と上記移動側治具とは、上記回転手段によって所定角度回転する前の初期状態と、上記回転手段によって所定角度回転したときの回転状態とのいずれにおいても、上記複数の当接部のうちの少なくともいずれかが、上記第2中心軸線を境界線とする一方の半周領域と他方の半周領域とに分かれて、上記ベース面又は上記カムレールに当接するよう構成されていることを特徴とする搭載機の姿勢変更装置。 - 請求項1又は2に記載の搭載機の姿勢変更装置において、上記回転手段は、上記移動装置の先端部に配設されており、
上記ヒンジ部は、上記回転手段によって回転させる回転軸部に設けられた移動側支持部と、上記把持側治具に設けられた把持側支持部とにそれぞれ軸支されており、
上記回転手段によって上記回転軸部を所定角度回転させることにより、上記移動側治具に対して上記把持側治具を所定角度回転させ、該把持側治具と該移動側治具とが上記第2中心軸線の回りの相対的な角度を変化させるよう構成されていることを特徴とする搭載機の姿勢変更装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の搭載機の姿勢変更装置において、上記当接部は、上記第1中心軸線に対する径方向に向けられた第3中心軸線の回りに回転するローラを先端部に設けて構成されていることを特徴とする搭載機の姿勢変更装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012271610A JP2014113682A (ja) | 2012-12-12 | 2012-12-12 | 搭載機の姿勢変更装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012271610A JP2014113682A (ja) | 2012-12-12 | 2012-12-12 | 搭載機の姿勢変更装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014113682A true JP2014113682A (ja) | 2014-06-26 |
Family
ID=51170245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012271610A Pending JP2014113682A (ja) | 2012-12-12 | 2012-12-12 | 搭載機の姿勢変更装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014113682A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111573192A (zh) * | 2020-01-13 | 2020-08-25 | 广东原点智能技术有限公司 | 一种带有笼车定位机构的发动机缸体下料系统 |
-
2012
- 2012-12-12 JP JP2012271610A patent/JP2014113682A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111573192A (zh) * | 2020-01-13 | 2020-08-25 | 广东原点智能技术有限公司 | 一种带有笼车定位机构的发动机缸体下料系统 |
CN111573192B (zh) * | 2020-01-13 | 2022-03-18 | 广东原点智能技术有限公司 | 一种带有笼车定位机构的发动机缸体下料系统 |
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