JP2005241241A - 高周波加熱調理器 - Google Patents

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Nobuhiro Asada
信弘 浅田
Atsushi Okamoto
淳 岡本
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Abstract

【課題】マグネトロンと制御基板とからなる1組の構成を2組備え、それぞれに冷却ファンを有するものにおいて、この冷却ファンが故障したとき、1組の構成のマグネトロン及び制御基板に冷却風が供給されず、両方の部品が温度上昇することになり、故障するおそれが無いようにした高周波加熱調理器を提供する。
【解決手段】第1マグネトロン7及び第1インバータ基板11にそれぞれ冷却風を供給して冷却する第1冷却ファン13と、第2マグネトロン8及び第2インバータ基板12にそれぞれ冷却風を供給して冷却する第2冷却ファン15と、を備え、前記第1冷却ファン13からの冷却風を前記第1インバータ基板11及び前記第2インバータ基板12に供給させ、また前記第2冷却ファン15からの冷却風を前記第1インバータ基板11及び前記第2インバータ基板12に供給させる拡散ガイド14a、16aを設ける構成である。
【選択図】図3

Description

マイクロ波で食品を加熱する高周波加熱調理器に関する。
従来、この種の高周波加熱調理器は、食品を収納する加熱室と、該加熱室の上方からマイクロ波を供給する第1マグネトロンと、該第1マグネトロンからのマイクロ波を前記加熱室内に拡散する第1放射アンテナと、該第1放射アンテナを回転する第1アンテナモータと、前記加熱室の下方からマイクロ波を供給する第2マグネトロンと、該第2マグネトロンからのマイクロ波を前記加熱室内に拡散する第2放射アンテナと、該第2放射アンテナを回転する第2アンテナモータと、前記食品の温度及び温度分布を検出する温度検出部と、加熱コースが選択できる操作部と、前記第1及び第2マグネトロンの駆動を前記温度検出部の検出結果に基づいて制御する制御部と、を備えるものである。(例えば、特許文献1参照)
特開2001−108243号公報
前述の従来技術において、一方の冷却ファンが1組のマグネトロンと制御基板に冷却風を供給して冷却を行う構成となっているが、もしこの冷却ファンが故障したとき、マグネトロン及び制御基板に冷却風が供給されず、両方の部品が温度上昇することになる。このとき、どちらの部品が急激に温度上昇し危険な温度に到達するか分からないので、この故障の場合を想定して両方が保護できるように対応されていた。この構成は複雑であり、コスト上昇の要因となっていた。
本発明は、斯かる課題を解決するためのものである。
本発明によれば、側面と底面と後面とを少なくとも有し、吸気口及び排気口を穿設したフレームと、該フレーム内に内設され、食品を収納する加熱室と、該加熱室内にマイクロ波を供給する第1マグネトロン及び第2マグネトロンと、該第1マグネトロンの駆動を制御する第1制御部と、該第1制御部を載置した第1制御基板と、前記第1マグネトロン及び第1制御基板にそれぞれ冷却風を供給して冷却する第1冷却ファンと、前記第2マグネトロンの駆動を制御する第2制御部と、該第2制御部を載置した第2制御基板と、前記第2マグネトロン及び第2制御基板にそれぞれ冷却風を供給して冷却する第2冷却ファンと、を備え、前記第1冷却ファンからの冷却風を前記第1制御基板及び前記第2制御基板に供給させ、また前記第2冷却ファンからの冷却風を前記第1制御基板及び前記第2制御基板に供給させる拡散ガイドを設けることを特徴とする。
本発明によれば、一方の冷却ファンが故障したとしてもマグネトロンに比べて制御基板の温度上昇は十分に遅いため、異常温度保護のための温度はマグネトロン温度を検出しておけば十分であり、その分制御が簡略化できるものである。
図1及び図2において、1は高周波加熱調理器の外装となる本体、2は本体1内に設け、食品を収納して加熱する加熱室、3は該加熱室の前面開口を開閉するドア、4は加熱条件を入力する入力キーや加熱開始を指示する加熱開始キーなどを配置した操作部、5はドア3の下部に配置し、後述する本体1内の電装部品などを冷却するための冷却風を吸気する吸気口、6は加熱室2内に配置し、食品を載置する載置台である。
斯かる高周波加熱調理器は、加熱室2の後部にマグネトロンや制御基板を配置した構成とし、調理器の幅を節約した一例を説明する。
図3及び図4において、7は加熱室2後部の上部に配置し、マイクロ波を発振する第1マグネトロン、8は同じく加熱室2後部の下部に配置した第2マグネトロン、9は第1マグネトロン7で発振したマイクロ波を加熱室2内に導く第1導波管、10は第2マグネトロン8で発振したマイクロ波を加熱室2内に導く第2導波管である。
11は商用電源から高周波電源に変換し、第1マグネトロン7に高周波電源を供給する第1インバータ部が載置された第1インバータ基板、12は同じく商用電源から高周波電源に変換し、第2マグネトロン8に高周波電源を供給する第2インバータ部が載置された第2インバータ基板である。斯かる第1インバータ基板11及び第2インバータ基板12には、その裏面に各マグネトロンの動作を制御するマイクロコンピュータなどからなる動作制御部を載置した動作制御基板を配置している。
なお、本発明では、各インバータ部と動作制御部とを合わせて制御部に相当し、またインバータ基板と動作制御基板とを合わせて制御基板に相当する。
13は第1マグネトロン7及び第1インバータ基板11に冷却風を供給し、冷却する第1冷却ファン、14は第1冷却ファン13からの冷却風を第1マグネトロン7及び第1インバータ基板11に導く第1ダクト、15は第2マグネトロン8及び第2インバータ基板12に冷却風を供給し、冷却する第2冷却ファン、16は第2冷却ファン15からの冷却風を第2マグネトロン8及び第2インバータ基板12に導く第2ダクトである。
前記加熱室2の後面2aと本体1の後面1aとの間のスペース17には、前述で説明した第1および第2マグネトロン7及び8、第1及び第2インバータ基板11及び12、第1冷却ファン13及び第2冷却ファン15などが収められ、配置されている。
また、前記本体1の後面1aには、第1マグネトロン7及び第2マグネトロン8の各フィン部7a、8aに対向する位置に排気口18が設けられ、また第1インバータ基板11及び第2インバータ基板12に対向する位置にも排気口19が設けられている。
さらに、第1ダクト14から供給される冷却風が、第1マグネトロン9近傍を通過したのち、第1インバータ基板11はもとより、第2インバータ基板12の方向にも広げて供給できるように、第2インバータ基板12にむけて第1マグネトロン9の風下側に配置した第1拡散ガイド14aと、第2ダクト16から供給される冷却風が、第2マグネトロン10近傍を通過したのち、第2インバータ基板12はもとより、第1インバータ基板11の方向にも広げて供給できるように、第1インバータ基板11にむけて第2マグネトロン10の風下側に配置した第2拡散ガイド16aと、を有している。
前記第1ダクト14で導かれる冷却風は、第1マグネトロン7と加熱室2の後面2aとの間に通される。そして、この間には、第1マグネトロン7へ一部の冷却風を導くMQ風向板20と、加熱室後面2aの吸気口22から一部の冷却風を供給するための加熱室風向板21とを配置している。
第1冷却ファン13から第1ダクト14を介して供給された冷却風は、一部はMQ風向板20で第1マグネトロン7に供給され、その後排気口18から排気される。また、MQ風向板20及び加熱室風向板21で導かれなかった冷却風は、第1インバータ基板11に供給され、その後、排気口19から排気される。
前記第1インバータ基板11は、第1冷却ファン13から供給された本体1の後面1aに平行に供給される冷却風を、後面1aの排気口19からスムーズに排気できるように、冷却風の通風方向に対し、斜めに配置されている。
なお、本発明では、第1冷却ファン13と排気口19との位置関係は、前記本体1の排気口19から延長線上の位置から外れた位置に第1冷却ファン13を配置する関係であることを示し、また第1インバータ基板11の位置は、風向変更可能位置に相当している。
第2マグネトロン8と加熱室2の後面2aとの間も、前述の第1マグネトロン7と加熱室2の後面2aとの間の構成と同じ構成であり、また第2インバータ基板12も第1インバータ基板11と同様に冷却風をスムーズに排気できるように、第2冷却風の通風方向に対して傾いて配置されている。
かかる構成における制御回路を図5及び図6に基づいて以下に説明する。
23は商用電源、24はドア3の開閉及び操作部4の加熱開始キーの操作に連動してオンオフするスイッチ、25は第1マグネトロン7に商用電源から変換した高周波電源を供給する第1インバータ部、26は第2マグネトロン8に商用電源から変換した高周波電源を供給する第2インバータ部である。
第1インバータ部25は、平滑コンデンサ27と、第1高圧トランス28と、第1高圧トランス28の1次巻線28aに並列に接続した共振コンデンサ29と、第1高圧トランス28の1次巻線28aと共振コンデンサ29との並列回路に直列接続したIGBTなどのスイッチング素子30とから構成されている。
31は高圧コンデンサ、32は高圧ダイオードであり、高圧コンデンサ31と高圧ダイオード32は、直列に接続され、第1高圧トランス28の2次巻線28bに接続され、第1マグネトロン7のアノードとカソード間に高圧ダイオード32が接続されている。なお、第1マグネトロン7のカソードは、第1高圧トランス28のヒータ巻線28cとも接続されている。
また、第2インバータ部26は、前述の第1インバータ部25と同様な構成であり、平滑コンデンサ33と、第2高圧トランス34と、第2高圧トランス34の1次巻線34aに並列に接続した共振コンデンサ35と、第2高圧トランス34の1次巻線34aと共振コンデンサ35との並列回路に直列接続したIGBTなどのスイッチング素子36とから構成されている。
37は高圧コンデンサ、38は高圧ダイオードであり、高圧コンデンサ37と高圧ダイオード38は、直列に接続され、第2高圧トランス34の2次巻線34bに接続され、第2マグネトロン8のアノードとカソード間に高圧ダイオード38が接続されている。なお、第2マグネトロン8のカソードは、第2高圧トランス34のヒータ巻線34cとも接続されている。
39はスイッチング素子30、36のオン信号を出力するオン信号発生部、40は商用電源23のゼロクロスに同期して、所定周期で第1マグネトロン7と第2マグネトロン8との動作を切り替えるMQ駆動制御部である。41および42は入力した信号の論理積の結果を出力する論理積回路、43は入力した信号を反転する反転回路である。
かかる構成では、該MQ駆動制御部40の出力は、論理積回路41の一方の入力端子に入力され、また他方の入力端子にオン信号発生部39の出力が入力される。そして、その論理積の結果は、スイッチング素子30に出力される。また、論理積回路42の一方の入力端子には、反転回路43を介してMQ駆動制御部40の出力の反転信号が入力され、論理積回路42の他方の入力端子にオン信号発生部39の出力が入力される。そして、その論理積の結果は、スイッチング素子36に出力される。
即ち、MQ駆動制御部40の出力に応じて、スイッチング素子30と36とが所定周期で交互に駆動されることになり、同時に駆動することを防止している。
前述の実施態様において、マグネトロンや制御基板を加熱室の後部に配置する構成について説明したが、本発明はこれに限らず、加熱室側部に配置しても同様な効果が得られるものである。
図7において、44は加熱室2の上部に配置した放射アンテナとなる上部回転アンテナ、45は上部回転アンテナ44を回転させる上部アンテナモータ、46は上部回転アンテナ44を隠すために加熱室2の上部に配置されたセラミック製の天井部材、47は加熱室2内の食品から発する赤外線を加熱室2の後方上部より検知し、食品温度を検出する温度検出部となる赤外線センサである。
48は載置台6の下部に配置した放射アンテナとなる下部回転アンテナ、49は下部回転アンテナ48を回転させる下部アンテナモータ、50は下部回転アンテナ48の回転位置を検知する回転位置検知部である。
前記下部回転アンテナ48は、その放射面からのマイクロ波の放射量が場所によって異なるように、例えば図8に示すように、その中心を回転中心とする円盤状のアンテナのうち、半分にはスリット群51を設け、他の半分にはスリットや開口を設けない構成とする。即ち、円盤状のアンテナのうちスリット群51を設けた部分及びアンテナ外周からマイクロ波が効率よく放射されるが、他の半分からはアンテナの外周からマイクロ波が放射されるのみで、マイクロ波の放射量に差を生じさせている。
図9において、52は高周波加熱調理器全体の制御を行う制御部であり、オン信号発生部37を含んでいる。該制御部52は、調理メニュー実行用プログラムを記憶するメモリ53、時間を計時するカウンタ54も含んでいる。
斯かる構成における動作を、図10のフローチャートに基づいて説明する。
まずステップS1では、操作部4から調理メニューが選択されたかどうか判断する。該ステップでは、選択されるまで待機される。ステップS1で選択されたと判断するとステップS2に移行する。
ステップS2では、選択されたメニューがご飯の上に具が載置された2段積食品、例えばどんぶりメニューかどうか判断する。該ステップでどんぶりメニューであると判断すると、ステップS3に移行し、制御部52にどんぶりを設定する。
また、ステップS2でどんぶりでないと判断すると、ステップS4に移行し、選択されたメニューがカレーライスかどうか判断する。該ステップでカレーライスであると判断されるとステップS5に移行し、制御部52にカレーライスを設定する。
ステップS4で選択されたメニューがカレーライスでないと判断すると、ステップS6に移行して、選択されたメニューが温度調理かどうか判断する。該ステップで温度調理が選択されたと判断すれば、ステップS7に移行し、制御部52に温度調理を設定する。そして、ステップS8に移行し、食品にラップがされているかどうか、使用者が設定入力する。
さらに、ステップS6で選択されたメニューが温度調理でないと判断すると、ステップS9に移行し、選択されたメニューがその他の調理メニューであるかどうか判断する。該ステップでその他の調理メニューであると判断すると、ステップS10に移行し、その他設定されたメニューを制御部52に設定する。
もし、ステップS9でその他の調理メニューでないと判断すると、入力エラーなどが考えられるので、ステップS10に移行してエラー報知し、ステップS1に戻す。
前述のステップS3、S5、S8、S10を実行後、ステップS11に移行する。ステップS11では、操作部4のスタートボタンが操作されたかどうか判断する。該ステップでは、スタートボタンが操作されるまで待機する。
ステップS11でスタートボタンが操作されたと判断するとステップS12に移行する。ステップS12では、制御部52に設定された内容を確認し、どんぶりかどうか判断する。該ステップでどんぶりであると判断されると、ステップS13に移行し、どんぶりコースを実行する。
また、ステップS12で登録されたメニューがどんぶりでないと判断すると、ステップS14に移行し、制御部52に設定された内容を確認してカレーライスかどうか判断する。該ステップでカレーライスであると判断されると、ステップS15に移行し、カレーライスコースを実行する。
さらに、ステップS14で登録されたメニューがカレーライスでないと判断すると、ステップS16に移行し、制御部52に設定された内容を確認して温度調理かどうか判断する。該ステップで温度調理であると判断するとステップS17に移行し、温度調理コースを実行する。また、ステップS16で温度調理でないと判断すると、制御部52に設定されているメニューはその他の調理メニューであるので、ステップS18に移行し、設定されているその他の調理メニューコースを実行する。
ステップS13、S15、S17及びS18を実行後、ステップS19に移行し、終了報知して動作を終了し、ステップS1に戻して、次の調理まで待機するのである。
制御部52のメモリ53に記憶した各メニューのプログラムに従う動作を、以下に詳細に説明する。まず、図10中のステップS13のどんぶりコースの動作を図11に従い説明する。
ステップS100ではどんぶりメニューの調理時間をメモリ53から読み出し、カウンタ54に設定するとともに、該カウンタ54の動作を開始する。ステップS101では上部アンテナモータ45及び下部アンテナモータ49の動作を開始し、上部及び下部回転アンテナ44及び48の回転を開始する。ステップS102ではマグネトロン7及び8をオンする。
そして、ステップS103ではステップS100で計時動作を開始したカウンタ54が設定した調理時間を計時したかどうか判断する。該ステップで経過していないと判断すると、ステップS104に移行する。ステップS104では、赤外線センサ47により加熱室2内に収納した食品の温度を検知する。そして、ステップS105では、ステップS104で検知した温度が食品の仕上がり温度に到達したかどうか判断する。該ステップで仕上がり温度に到達していないと判断されると、ステップS103に戻され、ステップS103またはステップS105のいずれかの判断で肯定条件となるまで、加熱が継続される。
ステップS105で仕上がり温度に到達したと判断した場合、ステップS106に移行する。前述のステップS105では、ステップS103で判断される調理時間の経過より先に食品温度が仕上がり温度に到達した場合、肯定条件となってステップS106以下の動作を実行させるようになっている。
これは、どんぶりという食品がご飯の層の上に具の層が形成されており、また具の層が薄くご飯より具のほうが塩分濃度が高いため、ご飯の層に比べて具の層にマイクロ波がより吸収されてしまう。そのため、ご飯の層の温度があまり上昇していないのに、具の温度が高くなってしまう。
また、コンビニエンスストアなどで販売されているどんぶりは、通常プラスチック容器に収納されている。この食品(どんぶり)を容器ごと加熱するとき、ご飯の層を仕上がり温度まで加熱すると、具の層の温度が上昇しすぎて、最悪の場合プラスチック容器が変形してしまう恐れがあるので、本ステップを実行するのである。
ステップS107では、ステップS100で計時を開始したカウンタ54の残り時間に定数αを乗算した値を残りの調理時間として、再度カウンタ54に設定し、計時動作を継続させる。ステップS108では、上マグネトロン7及び上部アンテナモータ45の駆動を停止して上部回転アンテナ44の回転を停止し、下マグネトロン8からの給電のみの駆動に切り替える。
その後、ステップS103に移行し、ステップS103でカウンタ54で計時する調理時間が経過するまで、下マグネトロン8からの給電加熱のみ継続する。
ステップS103で調理時間が経過したと判断すると、ステップS108に移行し、上部及び下部アンテナモータ45及び49の駆動を停止し、各回転アンテナ44及び48の回転を停止する。そして、ステップS109でマグネトロン7及び8に駆動停止を指示する。
以上によりどんぶりメニューコースを実行し、ステップS109まで実行終了したらステップS13へ戻す。
次に図10中のステップS14のカレーライスメニューの動作を図12にしたがって説明する。
まずステップS200では、上部及び下部アンテナモータ45及び49を動作させ、上部及び下部回転アンテナ44及び48の回転動作を開始する。ステップS201ではマグネトロン7及び8の動作を開始する。そして、ステップS202では赤外線センサ47で食品の温度検知し、食品の温度分布を調査する。ステップS203では、ステップS202での結果、食品の高温部分と低温部分との温度差が所定値以上かどうか判断する。
該ステップで所定値以上内と判断するとステップS204に移行する。ステップS204では、食品の高温部分の温度が仕上がり温度に到達したかどうか判断する。該ステップで仕上がり温度に到達していないと判断すると、ステップS202に戻し、ステップS204で仕上がり温度に到達したと判断するまで、継続して加熱調理を行う。
また、ステップS203で温度差が所定値以上となったと判断すると、ステップS205に移行する。ステップS205では、ステップS202で検出した温度分布のうち低温部分にマイクロ波をより多く照射できるよう、例えば図8の下部回転アンテナでは、位置検知部50の指示に従い、スリット群51を低温部分の下方に停止させ、加熱調理を継続する。
一般に、カレーライスでは、ご飯に比べカレーのルーほうが塩分濃度が高く、マイクロ波を吸収しやすい。塩分濃度が高いと物質の比誘電率が高くなるので、マイクロ波でよく加熱されるのであるが、その反面、マイクロ波の物質内への浸透深さが浅くなり、物質の表面がよく加熱され、内部は冷たいままとなる。
また、加熱されるカレーライスは、コンビニエンスストアなどで販売されているもののように、ご飯とカレーのルーとが分けられて容器に収められ、あたためた後にご飯にカレーのルーをかけるものと、家庭で温めなおすときのように始めからご飯にカレーのルーがかけられているものをあたためるものとがある。
前述の場合、カレーのルーの層はある程度厚いため、表面ばかり加熱され内部は加熱されにくいので、結果的にご飯のほうが温度が高くなってしまう。また、後者の場合、カレーのルーの層は薄くなるため、カレーのルーが早く熱くなり、ご飯は冷えたままとなってしまう。
このような状態を抑制するために、前述の場合は、カレーのルー側下方に下部回転アンテナ48のスリット群51が配置するように位置検知部50の指示により回転アンテナの回転を停止する。また、後者の場合、ご飯の下方に下部回転アンテナ48のスリット群51が配置するように位置検知部50の指示により回転アンテナの回転を停止する。そうすることで、各々の温度差を小さくしようとするのである。
その後、ステップS204で仕上がり温度に達したと判断すると、ステップS206に移行し、上部及び下部アンテナモータ45及び49の駆動を停止する。そして、ステップS207に移行し、マグネトロン7及び8の動作を停止する。
以上のステップにより、カレーライスのメニューコースを実行し、終了後、ステップS15に戻すのである。
図13において、図10中のステップS17の温度調理コース動作を詳細に説明する。まず、ステップS300では、上部及び下部アンテナモータ45及び49を動作させ、上部及び下部回転アンテナ44及び48の回転動作を開始する。ステップS301では、マグネトロン7及び8の駆動を開始する。ステップS302では、赤外線センサ47で加熱室2内に収納した食品の温度を検知する。ステップS303では、ステップS302での検知結果、食品温度が仕上がり温度に到達したかどうか判断する。該ステップでは、仕上がり温度に到達するまで加熱動作を継続する。
ステップS303で仕上がり温度に到達したと判断したとき、ステップS304に移行する。ステップS304では、図10中のステップS8でラップ有りと設定されたかどうか判断する。該ステップでは、ラップが食品の施されていると、食品から発する蒸気でラップが熱せられ、食品より温度が上昇し、この温度を赤外線センサ47が検出して、食品温度が仕上がり温度に到達する前に終了してしまうことを防ぐために設けている。
ステップS304でラップなしと判断したとき、ステップS305に移行する。ステップS305では、制御部52のカウンタ54に所定時間を設定し、計時動作を開始する。そして、ステップS306でカウンタ54が所定時間を計時したと判断すると、ステップS307に移行する。
なお、ステップS307は、前述のステップS306から移行するほか、ステップS304で食品にラップが施されていないと判断された場合にも、ステップS304から移行する。
ステップS307ではマグネトロン7及び8の駆動を停止し、そして、ステップS308で上部及び下部アンテナモータ45及び49の駆動も停止する。以上で、温度調理メニューコースの動作を終了し、ステップS17へ戻る。
尚。前述の温度調理メニューコースの動作のうちステップS304において、ラップ有りと判断したときにカウンタ54で計時する所定時間余分に加熱していたが、本願発明はこれに限定されない。例えば、図14に示すように、ラップありと判断したときのみ、仕上がり温度を所定値だけ上昇させても良い。
具体的には、まずステップS400で上部及び下部アンテナモータ45及び49を動作させ、上部及び下部回転アンテナ44及び48の回転動作を開始する。次にステップS401でマグネトロン7及び8の駆動を開始する。ステップS402で図10中のステップS8でラップありと設定したか、またはなしと設定したか判断する。該ステップでありと判断すると、ステップS403に移行する。
ステップS403では仕上がり温度として、現在設定されている仕上がり温度に計数βを乗算した値を再度仕上がり温度として設定する。その後ステップS404に移行する。該ステップS404では、赤外線センサ47による食品の温度検知を開始する。なお、ステップS404には、ステップS402でラップなしと判断した場合にも、移行するステップである。
ステップS405では、ステップS404で検知した温度が仕上がり温度に到達したかどうか判断する。この仕上がり温度に到達するまで、加熱動作は継続する。
ステップS405で仕上がり温度に到達したと判断すると、ステップS406に移行してマグネトロン7及び8の動作を停止し、ステップS407で上部及び下部アンテナモータ45及び49の駆動を停止して各回転アンテナ44及び48の回転動作を停止する。以上により、温度調理メニューコースの実行を終了するのである。
本発明の高周波加熱調理器の外観図である。 図1のドアを開放したときの外観図である。 加熱室後部の平面図である。 加熱室後部の要部上面図である。 高周波加熱調理器の制御回路図である。 図5中のスイッチング素子を駆動制御する駆動回路の制御ブロック図である。 本発明の高周波加熱調理器の簡略壇面図である。 下部回転アンテナの外観図である。 本発明の高周波加熱調理器の制御ブロック図である。 図9の制御部の動作フローチャートを示す図である。 図10中のどんぶりコースの動作フローチャートを示す図である。 図10中のカレーライスコースの動作フローチャートを示す図である。 図10中の温度調理コースの動作フローチャートを示す図である。 図10中の温度調理コースの他の実施例となる動作フローチャートを示す図である。
符号の説明
2 加熱室
7 第1マグネトロン
8 第2マグネトロン
11 第1インバータ基板
12 第2インバータ基板
13 第1冷却ファン
15 第2冷却ファン
44 上部回転アンテナ
48 下部回転アンテナ
52 制御部

Claims (1)

  1. 側面と底面と後面とを少なくとも有し、吸気口及び排気口を穿設したフレームと、該フレーム内に内設され、食品を収納する加熱室と、該加熱室内にマイクロ波を供給する第1マグネトロン及び第2マグネトロンと、該第1マグネトロンの駆動を制御する第1制御部と、該第1制御部を載置した第1制御基板と、前記第1マグネトロン及び第1制御基板にそれぞれ冷却風を供給して冷却する第1冷却ファンと、前記第2マグネトロンの駆動を制御する第2制御部と、該第2制御部を載置した第2制御基板と、前記第2マグネトロン及び第2制御基板にそれぞれ冷却風を供給して冷却する第2冷却ファンと、を備え、前記第1冷却ファンからの冷却風を前記第1制御基板及び前記第2制御基板に供給させ、また前記第2冷却ファンからの冷却風を前記第1制御基板及び前記第2制御基板に供給させる拡散ガイドを設けることを特徴とする高周波加熱調理器。
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