JP2005240960A - 動力伝達機構およびこれを備える電動パワーステアリング装置 - Google Patents

動力伝達機構およびこれを備える電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】騒音抑制効果を長期に維持することができるコスト安価な動力伝達機構およびこれを備える電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】動力伝達機構70は、操舵補助用の電動モータの出力軸18と、ウォームギヤ機構のウォーム軸20と、出力軸18およびウォーム軸20を動力伝達可能に連結する継手19とを有している。継手19は、筒状の焼結体37と、焼結体37の一端面39、他端面40および外周面38を覆う成形樹脂52を含む覆い部材41とを備えている。焼結体37のスプライン嵌合部44とウォーム軸20の延設軸25のスプライン嵌合部46との噛み合い隙間による騒音(がたつき音)を抑制する潤滑剤が、焼結体37内に充填されている。潤滑剤は、覆い部材41によって焼結体37からの流出を抑制される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、動力伝達機構およびこれを備える電動パワーステアリング装置に関するものである。
自動車用の電動パワーステアリング装置には、操舵補助用の電動モータの出力回転を、減速機構を介して舵取り機構に伝えるものがある。通例、上記電動モータの出力軸(駆動軸)は、例えばスプライン継手からなる継手を介して減速機構の入力軸(被動軸)に連結されている(例えば、特許文献1参照)。電動モータの出力軸は、継手の一端部の円筒面に例えば圧入嵌合され、減速機構の入力軸は、継手の他端部に例えばスプライン嵌合される。
この場合、継手のスプライン歯と減速機構の入力軸のスプライン歯との間に隙間(ガタ)がなければ、組み付け時に入力軸を継手に挿入することができないため、通常ガタを許容する設計がなされている。その結果、使用時に、上記ガタに起因して継手と減速機構の入力軸が径方向や周方向に相対的に変位し、がたつき音(騒音)が生じてしまう。そこで、継手と減速機構の入力軸のスプライン嵌合部にグリース等の潤滑剤を充填し、さらに両スプライン嵌合部間にゴム製のOリングを介在させて騒音を抑制することが考えられる。
しかしながら、Oリングは、グリースの油分に晒されて劣化したり、電動モータの回転トルクを受けてへたりを生じたりするので、騒音抑制効果が経時的に低下する虞がある。
そこで、上記グリースの基油の動粘度や混和ちょう度を所定の値に設定してグリースの騒音抑制効果を向上させることで、騒音抑制効果を損なうことなくOリングを廃止することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−233225号公報。 特願2003−70522号明細書。
ところで、上記のスプライン継手は、金属粉等の粉体を継手の形状に成形した圧粉体を焼入れした焼結体により形成される場合がある。この場合、継手のスプラインをプレス成形により所定の精度で形成できるので、精度のばらつきが大きくて寸法管理に手間の掛かるブローチ加工を施す必要がなく、継手をコスト安価に形成することができる。
しかしながら、この場合、焼結体は多孔質であるので、継手に充填されたグリースは、その潤滑油分が焼結体内の空隙に浸透して焼結体の外周面等から漏れ出してしまう。その結果、グリースの潤滑油分が継手から失われてしまい、騒音抑制効果が経時的に低下する虞がある。
同様の課題は、電動パワーステアリング装置の動力伝達機構に限らず、他の一般の装置の動力伝達機構にも存在する。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、騒音抑制効果を長期に維持することができるコスト安価な動力伝達機構およびこれを備える電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、駆動軸と、被動軸と、駆動軸と被動軸とを動力伝達可能に連結する継手とを備え、上記継手は、一対の端部からそれぞれ駆動軸および被動軸を一体回転可能に嵌め入れた状態で潤滑油分を含む潤滑剤を充填した筒状の焼結体と、焼結体の表面の少なくとも一部を覆い潤滑油分の流出を抑制する覆い部材とを含むことを特徴とする動力伝達機構を提供する。
本発明によれば、継手の焼結体内において、駆動軸および被動軸との間に充填された潤滑剤の潤滑油分が、焼結体の空隙を通って焼結体外部に漏れ出してしまうことを防止できる。その結果、継手に生じる騒音(がたつき音)を抑制する効果を長期に亘って維持できる。さらに、継手にコスト安価な焼結体を用いることができる。
本発明において、上記覆い部材は焼結体の表面の少なくとも一部をモールドした成形樹脂を含む場合がある。この場合、覆い部材が焼結体の対応する表面に密着して潤滑油分の流出をより確実に抑制することができる。さらに、成形樹脂が継手の防音カバーとしても機能し、騒音をより確実に抑制することができる。
また、本発明は、駆動軸と、被動軸と、駆動軸と被動軸とを動力伝達可能に連結する継手とを備え、上記継手は、一対の端部からそれぞれ駆動軸および被動軸を一体回転可能に嵌め入れた状態で潤滑油分を含む潤滑剤を充填した筒状の焼結体を含み、焼結体は樹脂含浸されてなることを特徴とする動力伝達機構を提供する。本発明によれば、含浸された樹脂が多孔質の焼結体の空隙を埋めているので、継手内に充填された潤滑剤の潤滑油分が焼結体の外部に漏れ出してしまうことを防止できる。その結果、継手に生じる騒音(がたつき音)を抑制する効果を長期に亘って維持できる。さらに、継手にコスト安価な焼結体を用いることができる。
また、本発明は、操舵補助用の電動モータと、電動モータの出力回転を減速して舵取り機構に伝えるための減速機構とを備え、駆動軸としての電動モータの出力軸と被動軸としての減速機構の入力軸とを上記動力伝達機構の継手によって連結したことを特徴とする電動パワーステアリング装置を提供する。本発明によれば、運転者や同乗者にとって不快な騒音を長期に且つ安価に抑制することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置1の模式的な断面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1および図2を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されている筒状の入力軸としての第1の操舵軸3と、中間軸(図示せず)等を介してラックアンドピニオン機構等の舵取り機構(図示せず)に連結される筒状の出力軸としての第2の操舵軸4とを備えており、これら第1および第2の操舵軸3,4は、トーションバー5を介して同軸上に互いに連結されている。
操舵部材2が操作されて第1および第2の操舵軸3,4が回転されると、この回転は、中間軸等を介して上記の舵取り機構に伝達され、転舵輪(図示せず)の転舵が達成されるようになっている。
第1および第2の操舵軸3,4を収容するハウジング6は、例えばアルミニウム合金からなる。ハウジング6は、互いに嵌め合わされるセンサハウジング7およびギヤハウジング8を含んでいる。具体的には、ギヤハウジング8は筒状をなし、その上端の環状縁部9がセンサハウジング7の下端外周の環状段部10に嵌め合わされている。ギヤハウジング8は、減速機構としてのウォームギヤ機構11を収容し、センサハウジング7は、トルクセンサ12等を収容している。
トルクセンサ12は、トーションバー5を介する第1の操舵軸3と第2の操舵軸4との相対回転変位量を検出し、検出信号を制御部13に与える。制御部13は、トルクセンサ12からの検出信号等に基づいて、操舵部材2に加えられた操舵トルクの値を算出する。制御部13はさらに、算出した操舵トルクの値や、車速センサ14から与えられる車速検出信号等に基づいて、ドライバ15を介して操舵補助用の電動モータ16(図2参照)への印加電圧を制御する。
これにより、電動モータ16が駆動し、この電動モータ16の出力回転は、ウォームギヤ機構11で減速され、第2の操舵軸4に伝えられる。第2の操舵軸4へ伝達された電動モータ16の出力回転は、さらに中間軸等を介して舵取り機構へ伝えられ、運転者の操舵が補助される。
電動モータ16は、駆動軸としての出力軸18を有しており、モータハウジングがギヤハウジング8の環状フランジ部17に固定されている。ウォームギヤ機構11は、電動モータ16の出力軸18に例えばスプライン継手を含む継手19を介して動力伝達可能に連結される被動軸としてのウォーム軸20と、このウォーム軸20と動力伝達可能に噛み合い、且つ、第2の操舵軸4の軸方向中間部に一体回転可能で且つ軸方向移動を規制されたウォームホイール21とを備える。電動モータ16の出力軸18、継手19およびウォーム軸20を含む動力伝達機構70が形成されている。
ウォーム軸20は、ウォームギヤ機構11の入力軸である。このウォーム軸20は、ウォーム歯部22と、ウォーム歯部22の軸方向両端部からそれぞれ突出する小径軸23,24と、一方の小径軸24から延設されて継手19に一体回転可能に連結される延設軸25とを備えている。小径軸23,24はそれぞれ、対応する軸受26,27を介して、ギヤハウジング8の対応する支持孔28,29に回転自在に支持されている。
ウォームホイール21は、ウォーム軸20のウォーム歯部22に噛み合う歯部30を外周に有する合成樹脂製の環状歯体31と、この環状歯体31の射出成形時にインサートされて環状歯体31と一体に形成された金属製の環状保持体32とを含む。環状保持体32は、例えば圧入嵌合により、第2の操舵軸4に結合されている。
第2の操舵軸4は、ウォームホイール21の軸方向の両側を挟んで配置される軸受33,34を介して、対応するセンサハウジング7およびギヤハウジング8に回転自在に支持されている。
図3は、動力伝達機構70の拡大断面図であり、図4は、継手19の一部破断斜視図である。図3および図4を参照して、継手19は、一対の端部としての一端部35および他端部36からそれぞれ、対応する電動モータ16の出力軸18およびウォーム軸20の延設軸25を一体回転可能に嵌め入れた状態で、潤滑油分を含むグリース等の潤滑剤を充填した筒状の焼結体37と、焼結体37の表面の一部、すなわち外周面38ならびに一対の端面としての一端面39および他端面40を覆い、潤滑剤の潤滑油分の流出を抑制する覆い部材41とを含んでいる。
焼結体37は、金属等の粉体をプレス成形した圧粉体に焼入れをしたものである。焼結体37の内周面42の一端部には、軸方向に所定の長さを有する雌スプライン歯43を含むスプライン嵌合部44が形成されている。また、ウォーム軸20の延設軸25の外周面には、上記雌スプライン歯43に噛み合う雄スプライン歯45を有してスプライン嵌合部44に係合されるスプライン嵌合部46が形成されている。すなわち、ウォーム軸20の延設軸25は、焼結体37の内周面42にスプライン嵌合されている。
焼結体37の内周面42の他端部には、電動モータ16の出力軸18の外周面の形状に対応する円筒面を有する圧入部47が設けられており、出力軸18が圧入嵌合されている。焼結体37の内周面42には、スプライン嵌合部44と圧入部47との間に所定の間隔Dが設けられており、この間隔Dに対応する領域に中間部48が設けられている。
焼結体37内には、内周面42に嵌合されたウォーム軸20の延設軸25および電動モータ16の出力軸18の対応する端面49,50間に収容室51が区画されている。具体的には、収容室51は、中間部48を含む焼結体37の内周面42の一部、および上記各端面49,50によって区画されている。収容室51内に潤滑剤が充填されている。
潤滑剤は、ウォーム軸20の延設軸25のスプライン嵌合部46と焼結体37のスプライン嵌合部44との間に介在して騒音(がたつき音)の発生を抑制するようになっている。具体的には、上記両スプライン嵌合部44,46には、互いを組み付けることができるように所定の噛み合い隙間(ガタ)が存在しており、その結果、使用時に当該ガタに起因して両スプライン嵌合部44,46が軸方向や周方向に相対変位してがたつき音を発生する傾向にあるが、潤滑剤によって当該がたつき音の発生を抑制するようになっている。
覆い部材41は、焼結体37の一端面39、他端面40および外周面38をモールドした成形樹脂52を含んでいる。成形樹脂52としては、PBT(Poly Buthylene Terephthalate)やPPS(Poly Phenilen Sulfide)等の合成樹脂を例示することができる。
成形樹脂52は、焼結体37の一端面39を覆う環状の一端部53と、焼結体37の他端面40を覆う環状の他端部54と、一端部53および他端部54の外周縁に接続されて焼結体37の外周面38を覆う胴部55とを備えている。成形樹脂52の他端部54には挿通孔56が形成されてウォーム軸20の延設軸25が挿通されている。この挿通孔56の周面が延設軸25のスプライン嵌合部46を取り囲んでいる。成形樹脂52の一端部53には挿通孔57が形成されて電動モータ16の出力軸18が挿通されている。この挿通孔57の周面が出力軸18の外周面に当接している。
継手19の焼結体37内に区画された収容室51に充填された潤滑剤は、当該焼結体37に設けられる潤滑剤供給路58を通って、焼結体37およびウォーム軸20の延設軸25のスプライン嵌合部44,46に供給されるようになっている。
具体的には、潤滑剤供給路58は、焼結体37の中間部48に形成されるポート59と、焼結体37のスプライン嵌合部44に形成されるポート60と、焼結体37の肉に設けられて両ポート59,60を接続する接続部61とを有しており、収容室51内の潤滑剤は、これらポート59,60および接続部61を通過可能となっている。ポート59は、焼結体37の中間部48の圧入部47近傍に配置されている。
ポート59,60および接続部61は、下記のようにして形成されている。すなわち、焼結体37の形成時(焼入れ時)に発生するガスを逃がすベントとしての第1および第2の貫通孔62,63が、焼結体37の肉に形成されている。第1および第2の貫通孔62,63はそれぞれ、焼結体37の軸方向に延びると共に、円周等配に複数個(本実施の形態では、例えば2個)配置されている。第1および第2の貫通孔62,63は、焼結体37の径方向に沿って互いに対向している。
また、焼結体37の肉を径方向に貫通する第3および第4の貫通孔64,65が形成されている。第3および第4の貫通孔64,65は、それぞれ第1の貫通孔62の数に対応する数だけ設けられている。各第3の貫通孔64は、第1および第2の貫通孔62,63に交差しており、一端部が上記一方のポート59となっている。各第4の貫通孔65は、焼体37の第1および第2の貫通孔62,63に交差しており、一端部が上記他方のポート60となっている。上記の構成により、第1〜第4の貫通孔62〜65の一部によって、接続部61が形成されている。
前述したように、焼結体37およびウォーム軸20の延設軸25のスプライン嵌合部44,46間には、互いを組み付けるための噛み合い隙間(ガタ)が存在している。このため、装置の使用時に、当該ガタに起因してウォーム軸20の延設軸25のスプライン嵌合部46が、焼結体37のスプライン嵌合部44に対して軸方向一方(図3において白抜き矢符で示す上方向)に相対変位すると、ポンプ作用が生じる。これにより、収容室51内の潤滑剤は、矢印Aで示すように潤滑剤供給路58のポート59から第3の貫通孔64に押し出されて第1および第2の貫通孔62,63を通り、さらに矢印Bに示すように第4の貫通孔65を通ってスプライン嵌合部44,46に供給される。
以上の次第で、本実施の形態によれば、覆い部材41で焼結体37の一端面39、他端面40および外周面38を覆うことで、継手19の焼結体37内において電動モータ16の出力軸18とウォーム軸20の延設軸25との間に充填された潤滑剤の潤滑油分が、焼結体37の空隙を通って外部に漏れ出してしまうことを防止できる。その結果、継手19に生じるがたつき音を抑制する効果を長期に亘って維持できる。さらに、継手19にコスト安価な焼結体37を用いることができる。
また、覆い部材41に成形樹脂52を用いることで、覆い部材41が焼結体37の一端面39、他端面40および外周面38に密着して潤滑剤の潤滑油分の流出をより確実に抑制することができる。さらに、成形樹脂52が継手19の防音カバーとしても機能し、騒音をより確実に抑制することができる。
さらに、継手19の焼結体37のスプライン嵌合部44とこれに嵌合するウォーム軸20の延設軸25のスプライン嵌合部46との間の噛み合い隙間によって、使用時に両者が軸方向に相対変位してポンプ作用が生じると、収容室51内の潤滑剤は、ポート59、接続部61およびポート60を介して上記スプライン嵌合部44に供給される。これにより、スプライン嵌合部44,46に潤滑剤を十分に供給して潤滑することができ、継手19とウォーム軸20の延設軸25とのがたつきによる騒音をより確実に抑制することができる。また、ベントとしての第1および第2の貫通孔62,63を潤滑剤供給路58に兼用できるので、継手19の構造を簡素にできる。このように、継手19を含む動力伝達機構70を電動パワーステアリング装置1に適用することで、運転者や同乗者にとって不快な騒音を長期に且つ安価に抑制することができる。
なお本実施の形態において、覆い部材41の成形樹脂52を、焼結体37の内周面42にもモールドして焼結体37の表面全体を覆わせるようにしても良いし、焼結体37の一端面39、他端面40、外周面38および内周面42の一部のみをモールドして覆わせても良い。さらに、焼結体37の第1および第2の貫通孔62,63の数はそれぞれ、1つでも良いし3つ以上でも良い。また、焼結体37の第2の貫通孔63を廃止しても良い。さらに、第1および第2の貫通孔62,63と平行に延び且つ焼結体37の径方向に対向する貫通孔を設けても良い。
次いで、図5は、本発明の別の実施の形態の動力伝達機構70の拡大断面図である。以下では、図1〜図4の実施の形態と同様の構成には図に同一の符号を付してその説明を省略する。図5を参照して、本実施の形態において、焼結体37は樹脂含浸されてなる。具体的には、焼結体37は、一端面39、他端面40および外周面38からの所定の深さの領域を樹脂含浸されてなる。また、潤滑剤供給路58の接続部61は、焼結体37の肉の内部に例えば断面コ字状をなして設けられ、焼結体37の一端面39、他端面40および外周面38に開口が形成されないようになっている。潤滑剤供給路58は、焼結体37の円周等配に複数箇所(例えば2箇所)設けられている。
本実施の形態によれば、含浸された樹脂が、多孔質の焼結体37の一端面39、他端面40および外周面38からの所定の深さの領域の空隙を埋めているので、継手19の焼結体37の収容室51内に充填された潤滑剤の潤滑油分が、焼結体37の外部に漏れ出してしまうことを防止できる。なお、焼結体37全体を樹脂含浸しても良い。
本発明は、以上の各実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、電動モータ16の出力軸18と継手19の焼結体37とをスプライン嵌合させても良い。また、電動モータ16の出力軸18およびウォーム軸20の延設軸25の少なくとも一方と、継手19の焼結体37とをセレーション嵌合させても良い。さらに、ウォームギヤ機構11に代えて、平歯車機構やはすば歯車機構等の平行軸歯車機構を用いても良い。
また、本発明の動力伝達機構を、電動パワーステアリング装置以外の他の一般の装置の動力伝達機構に適用することができる。
本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の模式的な断面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 動力伝達機構の拡大断面図である。 継手の一部破断斜視図である。 本発明の別の実施の形態の動力伝達機構の拡大断面図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
11 ウォームギヤ機構(減速機構)
16 電動モータ
18 出力軸(駆動軸)
19 継手
20 ウォーム軸(被動軸、入力軸)
35 一端部(一対の端部)
36 他端部(一対の端部)
37 焼結体
38 外周面
39 一端面
40 他端面
41 覆い部材
42 内周面
44 スプライン嵌合部
47 圧入部
48 中間部
49,50 端面
51 収容室
52 成形樹脂
58 潤滑剤供給路
59,60 ポート
70 動力伝達機構

Claims (4)

  1. 駆動軸と、
    被動軸と、
    駆動軸と被動軸とを動力伝達可能に連結する継手とを備え、
    上記継手は、一対の端部からそれぞれ駆動軸および被動軸を一体回転可能に嵌め入れた状態で潤滑油分を含む潤滑剤を充填した筒状の焼結体と、焼結体の表面の少なくとも一部を覆い潤滑油分の流出を抑制する覆い部材とを含むことを特徴とする動力伝達機構。
  2. 請求項1において、上記覆い部材は焼結体の表面の少なくとも一部をモールドした成形樹脂を含むことを特徴とする動力伝達機構。
  3. 駆動軸と、
    被動軸と、
    駆動軸と被動軸とを動力伝達可能に連結する継手とを備え、
    上記継手は、一対の端部からそれぞれ駆動軸および被動軸を一体回転可能に嵌め入れた状態で潤滑油分を含む潤滑剤を充填した筒状の焼結体を含み、焼結体は樹脂含浸されてなることを特徴とする動力伝達機構。
  4. 操舵補助用の電動モータと、電動モータの出力回転を減速して舵取り機構に伝えるための減速機構とを備え、駆動軸としての電動モータの出力軸と被動軸としての減速機構の入力軸とを請求項1,2、または3に記載の動力伝達機構の継手によって連結したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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