JP2005240671A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 パティキュレートフィルタ(DPF)の再生における堆積排気微粒子の燃焼むらを抑制することである。
【解決手段】 DPF5に連なる直近位置に、堆積排気微粒子の燃焼速度が遅くなるDPF5の横断面内の位置で排ガスの流量が多くなるように前記横断面内における排ガスの流量分布を調整する流量分布調整手段8を設ける。これにより、流量分布に応じて酸素の供給量の分布を調整する。DPF5の横断面内で酸素の供給量が多くなる位置では、その分、堆積排気微粒子の燃焼が促進される。したがって、例えばDPF5の触媒温度が低く燃焼に緩慢化傾向のある位置の排ガスの流量を多くすることで、燃焼の緩慢化傾向を相殺し、DPF5の横断面内の燃焼むらを軽減することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 DPF5に連なる直近位置に、堆積排気微粒子の燃焼速度が遅くなるDPF5の横断面内の位置で排ガスの流量が多くなるように前記横断面内における排ガスの流量分布を調整する流量分布調整手段8を設ける。これにより、流量分布に応じて酸素の供給量の分布を調整する。DPF5の横断面内で酸素の供給量が多くなる位置では、その分、堆積排気微粒子の燃焼が促進される。したがって、例えばDPF5の触媒温度が低く燃焼に緩慢化傾向のある位置の排ガスの流量を多くすることで、燃焼の緩慢化傾向を相殺し、DPF5の横断面内の燃焼むらを軽減することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は排ガス中の排気微粒子を捕集するパティキュレートフィルタを備える内燃機関の排気浄化装置に関し、特に、パティキュレートフィルタの再生品質の向上に関する。
近年、自動車などに搭載される内燃機関では、排気エミッションの低減が要求されており、特に軽油を燃料とする圧縮着火式のディーゼルエンジンでは、CO、HC、NOxに加え、排ガス中の煤やSOFなどの排気微粒子を除去することが必要になる。このため、排気通路にパティキュレートフィルタを配置し、ここで、排ガス中の排気微粒子を捕集している。
パティキュレートフィルタは、流入した排ガスに多孔質の隔壁を透過させ、その際に、隔壁の表面や細孔で排ガス中の排気微粒子を捕集する。捕集されて堆積する量が過剰に増えると、パティキュレートフィルタにおける流通抵抗の増大で内燃機関の背圧が上昇し、出力の低下などをもたらす。このため、パティキュレートフィルタの堆積した排気微粒子をパティキュレートフィルタから適宜、除去してパティキュレートフィルタを再生し、パティキュレートフィルタの排ガス流下能力を回復させる必要がある。
パティキュレートフィルタの再生を内燃機関の運転中に可能としたものがある。例えば、パティキュレートフィルタに白金などの酸化触媒を設けて、排気行程において燃料を噴射するポスト噴射により燃料をパティキュレートフィルタに供給し、その燃焼熱を利用して、噴射燃料に比して酸化しにくい堆積排気微粒子を酸化、除去する。
下記特許文献1には、パティキュレートフィルタの再生制御用としてパティキュレートフィルタよりも下流に流量制御弁を設けたものが開示されている。このものでは、流量制御弁の開度の設定に際し、排気流量として、排気温度に基づいてパティキュレートフィルタが過冷却にならない最大流量が演算されるとともに、内燃機関の運転状態に基づいて堆積排気微粒子の燃焼に供する酸素が不足しない最小流量が演算され、これら最大流量および最小流量を考慮して流量制御弁の開度を設定するものが開示されている。
特開平7−180529号公報
しかしながら、パティキュレートフィルタの再生中にパティキュレートフィルタ内で堆積排気微粒子の燃焼速度の均一性が低いと、堆積排気微粒子の燃焼が均一に進まない燃焼むらとなる。燃焼速度の遅い位置では多くの排気微粒子が残ってしまい、排ガスの流下能力が十分に回復しない。徒に再生時間を長くすれば、ポスト噴射で消費される燃料の量が増大するなどの問題が生ずる。
本発明は、前記実情に鑑みなされたもので、パティキュレートフィルタの再生時の堆積排気微粒子の燃焼速度の均一性を向上することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明では、内燃機関の排気通路の途中に排ガス中の排気微粒子を捕集するパティキュレートフィルタを有し、該パティキュレートフィルタは、捕集、堆積した排気微粒子が内燃機関の運転中に燃焼除去されて再生可能な内燃機関の排気浄化装置において、
前記排気通路には、前記パティキュレートフィルタに連なる直近位置に、堆積排気微粒子の燃焼速度が遅くなるパティキュレートフィルタの横断面内の位置で排ガスの流量が多くなるように前記横断面内における排ガスの流量分布を調整する流量分布調整手段を設ける。
前記排気通路には、前記パティキュレートフィルタに連なる直近位置に、堆積排気微粒子の燃焼速度が遅くなるパティキュレートフィルタの横断面内の位置で排ガスの流量が多くなるように前記横断面内における排ガスの流量分布を調整する流量分布調整手段を設ける。
パティキュレートフィルタの横断面内の排ガスの流量分布が調整されることで、流量分布に応じて酸素の供給量の分布が調整される。パティキュレートフィルタの横断面内で酸素の供給量が多くなる位置では、その分、堆積排気微粒子の燃焼が促進される。したがって、例えばパティキュレートフィルタの触媒温度が低く燃焼に緩慢化傾向のある位置の排ガスの流量を多くすることで、燃焼の緩慢化傾向を相殺し、前記パティキュレートフィルタの横断面内の燃焼むらを軽減することができる。
請求項2記載の発明では、請求項1の発明の構成において、前記パティキュレートフィルタの直上流で前記排気通路に、該排気通路の横断面方向に排気通路内を複数に区画する仕切壁を設けて複数の分流路を形成するとともに、前記流量分布調整手段として、前記複数の分流路のうち少なくとも一つに、排ガスの流量を調整する調量弁を配置し、
かつ、前記パティキュレートフィルタの横断面内における堆積排気微粒子の燃焼速度の分布の指標となる状態量を検出する状態量検出手段と、前記パティキュレートフィルタの再生時に、前記状態量に基づいて前記調量弁の開度を設定する弁開度設定手段とを具備せしめる。
かつ、前記パティキュレートフィルタの横断面内における堆積排気微粒子の燃焼速度の分布の指標となる状態量を検出する状態量検出手段と、前記パティキュレートフィルタの再生時に、前記状態量に基づいて前記調量弁の開度を設定する弁開度設定手段とを具備せしめる。
雰囲気温度などの環境変化で、堆積排気微粒子の燃焼速度の分布を規定するパティキュレートフィルタの触媒温度の分布が変化しても、これに追随して適正な排ガスの流量の分布を調整することで、燃焼速度の分布が均一になるようにすることができる。また、調量弁はパティキュレートフィルタの再生時以外には全開として、排ガスの流通への影響を回避することができる。
請求項3記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、前記パティキュレートフィルタは、背向する側面の一方を寒冷雰囲気に向けて配置されており、
かつ、前記流量分布調整手段を、前記パティキュレートフィルタの横断面内の前記寒冷雰囲気とは反対側の位置で排ガスの流量を絞り可能とする。
かつ、前記流量分布調整手段を、前記パティキュレートフィルタの横断面内の前記寒冷雰囲気とは反対側の位置で排ガスの流量を絞り可能とする。
パティキュレートフィルタの横断面内では寒冷雰囲気側が低温で寒冷雰囲気とは反対側になるほど温度は高くなる。したがって、寒冷雰囲気側はパティキュレートフィルタの触媒温度が低く燃焼が緩慢となる。前記横断面内の寒冷雰囲気とは反対側で排ガスの流量を絞ることで、前記横断面内の寒冷雰囲気側の方が排ガスの流量が多くなるようにし、燃焼むらを低減することができる。
図1に、本発明の実施の形態になる排気浄化装置を付設した内燃機関であるディーゼルエンジンを示す。ディーゼルエンジンは車両の動力源として搭載されたものとして説明する。エンジン本体1は複数の気筒を備えており、各気筒に1対1に対応して設けられたインジェクタ21〜24により燃料噴射がなされるようになっている。インジェクタ21〜24には共通のコモンレール25から燃料供給がなされる。また、燃料と混合気を形成するガスが、吸気通路3の下流部を構成する吸気マニホールド31から各気筒に供給される。混合気の燃焼後に各気筒から排出される排ガスは、排気通路4の上流部を構成する排気マニホールド41へと排出される。
排気通路4の途中には、ターボチャージャのタービン42とともに、パティキュレートフィルタ(以下、DPFと称する)5が設置されている。排気通路4はDPF5設置位置で車両下部を通るようにレイアウトされている。DPF5の直上流および直下流を含む部分で排気通路4は排ガスの流通方向が水平となるように車両下部に取付けられ、路面から数十cmの高さに位置している。
DPF5は、例えば、コーディエライト等の耐熱性セラミックスをハニカム構造に成形して、ガス流路となる多数のセルをDPF5の両端の入口側または出口側が互い違いとなるように目封じしてなる。セル壁表面には、Pt等の酸化触媒が塗布されている。DPF5の全体形状はハニカム構造が現れる横断面が円形のもので、排気通路4を流通する排ガスが、DPF5の前記セル間の多孔性の隔壁を通過しながら下流へ流れ、その間に排気微粒子(パティキュレート)が捕集されて次第に堆積する。
排気通路4は、図2に示すように、DPF5の直上流および下流を含む部分で拡径し、大径のDPF5を搭載して排気微粒子の捕集能力を高めている。DPF5よりも直上流で排気通路4には通路内を車両高さ方向に区画する仕切壁402が設けてあり、仕切壁402を挟んで排ガスの流れが分流するようになっている。仕切壁402で分流される分流路4a,4bのうち、上側の第1の分流路4aには調量弁である排気流量制御弁8が設けてある。排気流量制御弁8は、隔壁402に平行で排気通路4を横切るように排気通路壁401の対向部を橋渡しする回転軸82に、平板81を一体に取付けたもので、回転軸82の回転角度に応じて平板81が第1の分流路4a内で傾斜し排ガスの流通方向に傾斜し、平板81が排気通路壁401および仕切壁402に対して平行に近づくほど開度(以下,適宜、制御弁開度という)が大きくなる。これにより、第1の分流路4aを流通する排ガスの流量と、下側の第2の分流路4bを流通する排ガスの流量との比率を調整可能である。
排気通路壁401から突出する前記回転軸82の軸端には、回転軸82を回動せしめる図示しないアクチュエータが接続され、ECU6の制御で制御弁開度が調整される。
排気通路4には、DPF5に堆積したパティキュレートの量(PM堆積量)を知るために、DPF5の前後差圧を検出する差圧センサ74が接続され、DPF5の前後差圧の検出信号をECU6に出力する。
排気通路4にはまた、DPF5の直上流と直下流とにそれぞれ排気温センサ75a,75bが設置されており、それぞれの検出信号をECU6に出力する。また、吸気通路3の途中には、スロットルバルブ32およびターボチャージャのコンプレッサ33よりも上流にエアフローメータ(吸気量センサ)73が設置してあり、吸入空気量の検出信号をECU6に出力するようになっている。また、車両の下部などに外気温を検出する外気温センサ76が設けられ、外気温の検出信号をECU6に出力するようになっている。
ECU6には、エンジン回転数を検出する回転数センサ71や、スロットルバルブ32の開度を検出するスロットルポジションセンサ72といった、一般的なエンジンに取付けられているセンサが接続されている。これらセンサからの検出信号を基にエンジンの運転状態を検出するようになっている。
ECU6はマイクロコンピュータを中心として構成されたもので、前記各種センサの出力信号から知られる運転状態に応じた燃料噴射量、噴射時期等を算出して、エンジンの各部を制御する。また、DPF5におけるPM堆積量を監視してDPF5の再生時期か否かを判断する。
PM堆積量の監視制御では、DPF5の差圧および排ガスの流速に基づいてPM堆積量を算出する。差圧および排ガスの流速に対してPM堆積量を対応付ける対応関係は、差圧が大きいほど、流速が遅いほどPM堆積量が多くなるという対応関係であり、予めPM堆積量マップとしてECU6のROMに記憶しておく。流速は前記エアーフローメータ73により知られる吸入空気量や温度センサ75a,75bにより知られるDPF5内の温度などから演算される。
排気流量制御弁8を制御する弁開度設定手段であるECU6では、DPF5の再生を行わない通常時には、制御弁開度を全開に設定し、DPF5の再生時には、外気温に基づいて制御弁開度を設定する。外気温に基づく制御弁開度の設定は予めECU6のROMに記憶したマップ(以下,適宜、弁開度マップという)にしたがってなされる。図3は弁開度マップの一例で、取り込まれた外気温に対して制御弁開度が対応付けられ、外気温が低いほど小さな開度が与えられるようになっている。したがって、寒冷時には、排気流量が上側の第1の分流路4aで少なくなり、下側の第2の分流路4bで多くなる。
これにより、次の効果を奏する。車両の下部では、路面に近接する側で雰囲気温度が低く、路面からの距離が大きくなり車両内部側に近くなるほど高くなる温度勾配となっている。DPF5位置では排気通路4は背向する側面400a,400bの一方400bが寒冷雰囲気側である路面側に向けて配置されている。前記温度勾配は外気温が低くなると大きくなる。特に氷雪路面のように路面側で冷え込むと、寒冷雰囲気側に向いた側面400bに近いDPF5の下側部分では奪熱されやすくなり、DPF5の下側部分では上側部分に比して相対的に触媒温度が上がりづらくなる。DPFの再生時において堆積排気微粒子の燃焼速度は触媒温度の影響を受けるので、従来の排気浄化装置においてDPF内で堆積排気微粒子の燃焼むらが生じる原因となっている。
本排気浄化装置では、外気温が低くなると制御弁開度が絞られて、上側の第1の分流路4aの排気流量が減り、その分、下側の第2の分流路4bの排気流量が増大する。これにより、第1,第2の分流路4a,4bの直下流に位置するDPF5でも流通する排ガスの流量が下側で多く上側で少なくなる。これにより、上側部分に比して触媒温度が低いDPF5の下側部分に、より多くの酸素が供給され、燃焼を促進する。これがDPF5内の温度分布に基因する、DPF5の下側部分における燃焼の緩慢化を相殺し、燃焼むらを抑制することができる。したがって、DPF5の再生時に堆積排気微粒子の残存量がDPF5内でばらつくのを防止することができる。
また、DPF5の再生時以外では制御弁開度を最大にしておくので、排気流量制御弁8の流量絞り作用に起因した機関背圧の増大を最小限に抑えることができる。
なお、排気流量制御弁8による燃焼むら抑制作用は、2つの分流路4a,4bにおける排気流量の比率に依存するから、弁開度マップは外気温の温度値ごとに開度を適正化するのが望ましい。すなわち、DPF5内の温度分布に基因して生じる燃焼むらを相殺するのに必要な酸素の供給量と、外気温との相関、および、酸素の供給量と排ガスの流量との相関、そして、2つの分流路4a,4bにおける排ガスの流量の比率と制御弁開度との相関を予め実験などで確認し、適正な弁開度マップとするのがよい。
また、1つの外気温センサ76による検出温度のみから制御弁開度を設定するのではなく、DPF5位置で温度勾配が生じる方向に背向する排気通路4の側面400aと側面400bとにそれぞれ温度センサを取付け、これらによる検出温度に基づいて設定してもよい。温度勾配がより正確に把握することができ、排ガスをより適正に2つの分流路4a,4bへ分配することができる。また、外気温だけではなく、排気流速などのディーゼルエンジンの運転状態など、DPF5の横断面内における堆積排気微粒子の燃焼速度の分布の指標となる状態量をパラメータとして複数含むマップとしてもよい。
また、路面から遠い第1の分流路4aに排気流量制御弁8を設けて、第1の分流路4aの通路断面積を狭めるようにしているが、第1の分流路4aとともに第2の分流路4aにも排気流量制御弁を設けることを排除するものではない。また、排気通路は2つの分流路ではなく、排気通路内に車両高さ方向に2つ以上の仕切壁を配置して3つ以上の分流路を形成するのもよい。この場合、排気流量制御弁は、例えば路面に近い2つの分流路に配置する。
また、排気流量制御弁により分流路の排気流量の比率を自在として、外気温に応じて前記比率を変えるようにしているが、簡単には、第1の分流路にその途中で通路断面積が縮小する絞り部を形成するのもよい。この場合、絞りの通路断面積が小さいと比較的外気温が高くDPF5で大きな温度勾配とはならないときに、DPF5の下側部分で燃焼速度が速くなる傾向が現れる。このため、絞り部の通路断面積はあまり小さくはできず、ある程度の燃焼むら抑制作用が期待できる範囲で絞り部の通路断面積を設定することになる。
また、本実施形態は氷雪路面の影響による燃焼むら対策の例を示したが、DPFの横断面内の温度分布の幅が大きく燃焼むらが生じる場合などにも応用することができる。DPFの横断面内の温度分布は、前記路面側とその反対側との間で温度に差が生じるだけではない。例えば、外気に近く奪熱されやすい外周部側と中心部側とで温度に差が生じ、DPFの径方向に外周側ほど低温となる温度勾配が生じるから、仕切壁を排気通路壁401と同軸に筒状に配置して、分流路を内外二重に形成し、内周側の分流路に排気流量制御弁を設ける。
また、本発明は前記各実施形態に記載のものに限らず、本発明の趣旨に反しない限り、種々の実施態様が可能である。
1 エンジン本体
21,22,23,24 インジェクタ
3 吸気通路
4 排気通路
400a,400b 側面
401 排気通路壁
402 仕切壁
4a 第1の分流路
4b 第2の分流路
5 DPF(パティキュレートフィルタ)
6 ECU(弁開度設定手段)
76 外気温センサ(状態量検出手段)
8 排気流量制御弁(流量分布調整手段、調量弁)
21,22,23,24 インジェクタ
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4a 第1の分流路
4b 第2の分流路
5 DPF(パティキュレートフィルタ)
6 ECU(弁開度設定手段)
76 外気温センサ(状態量検出手段)
8 排気流量制御弁(流量分布調整手段、調量弁)
Claims (3)
- 内燃機関の排気通路の途中に排ガス中の排気微粒子を捕集するパティキュレートフィルタを有し、該パティキュレートフィルタは、捕集、堆積した排気微粒子が内燃機関の運転中に燃焼除去されて再生可能な内燃機関の排気浄化装置において、
前記排気通路には、前記パティキュレートフィルタに連なる直近位置に、堆積排気微粒子の燃焼速度が遅くなるパティキュレートフィルタの横断面内の位置で排ガスの流量が多くなるように前記横断面内における排ガスの流量分布を調整する流量分布調整手段を設けたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記パティキュレートフィルタの直上流で前記排気通路に、該排気通路の横断面方向に排気通路内を複数に区画する仕切壁を設けて複数の分流路を形成するとともに、前記流量分布調整手段として、前記複数の分流路のうち少なくとも一つに、排ガスの流量を調整する調量弁を配置し、
かつ、前記パティキュレートフィルタの横断面内における堆積排気微粒子の燃焼速度の分布の指標となる状態量を検出する状態量検出手段と、前記パティキュレートフィルタの再生時に、前記状態量に基づいて前記調量弁の開度を設定する弁開度設定手段とを具備せしめた内燃機関の排気浄化装置。 - 請求項1または2いずれか記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記パティキュレートフィルタは、背向する側面の一方を寒冷雰囲気に向けて配置されており、
かつ、前記流量分布調整手段を、前記パティキュレートフィルタの横断面内の前記寒冷雰囲気とは反対側の位置で排ガスの流量を絞り可能とした内燃機関の排気浄化装置。
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-
2004
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