JP2005240483A - 汚物粉砕圧送機能付き便器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の目的は、汚水に混じっている紙などが、モーター回転軸に巻きつかず、粉砕が確実に行われ、汚水がスムーズに粉砕部に流入でき、異常な振動をおさえた粉砕圧送機能付き便器を提供することにある。
【解決手段】 本発明では、便器と、便器から排出される汚物まじりの排水を貯留する貯留槽と、モーターと、モーター下部に設けられた汚物を粉砕する粉砕部と、粉砕部下部に設けられた汚物を排出するポンプ部と、モーターの回転に連動して回転し、かつ前記モーターの底面から鉛直下方向に前記粉砕部を貫通しポンプ部まで至るモーター回転軸と、粉砕部内のモーター回転軸に固定された汚物を粉砕するカッターと、からなる粉砕圧送機能付き便器において、前記粉砕部で前記モーター回転軸の周囲に、前記モーター回転軸と非連結な軸保護管を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明では、便器と、便器から排出される汚物まじりの排水を貯留する貯留槽と、モーターと、モーター下部に設けられた汚物を粉砕する粉砕部と、粉砕部下部に設けられた汚物を排出するポンプ部と、モーターの回転に連動して回転し、かつ前記モーターの底面から鉛直下方向に前記粉砕部を貫通しポンプ部まで至るモーター回転軸と、粉砕部内のモーター回転軸に固定された汚物を粉砕するカッターと、からなる粉砕圧送機能付き便器において、前記粉砕部で前記モーター回転軸の周囲に、前記モーター回転軸と非連結な軸保護管を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、汚物を粉砕し強制的に排出する粉砕圧送機能付き便器に関するものである。
従来の粉砕圧送機能付き便器は、図5に示すように便器1から流入する汚水を粉砕し排出する主要部の構成として、粉砕後の汚水を排出するポンプ部5を最下部に配置し、その上部に近接してモーター回転軸6とカッター7からなり汚水を粉砕する粉砕部4を配置し、その上部にモーター3を配置している。
また、便器1からの流入水は直接粉砕部4に入らずに、一旦流入室300と称する前室を経由して粉砕部4に入るように構成しており、該流入室300の底部は次に続く粉砕室4の開口部下端301よりも一段低く構成しているため、比重の重い物体(たとえば、金属片や石など)はそこで沈降し粉砕部4に流入しないが、比較的比重が軽い汚物や紙などは、便器1からの排水とともに粉砕部4に到達し、該粉砕部4で高速回転するカッター7の刃先のせん断力によって粉砕されるように構成している。
さらにモーター3はポンプ部5、粉砕部4およびモーター3から構成する主要部の最上端に位置するので水没することがなく、構造が簡単となり故障などが少ない、さらに粉砕部4はポンプ部5に近接しているので操作中はほとんど水没しており汚水の粉砕効率がよくなるという特徴があった(例えば、特許文献1参照)。
また、便器1からの流入水は直接粉砕部4に入らずに、一旦流入室300と称する前室を経由して粉砕部4に入るように構成しており、該流入室300の底部は次に続く粉砕室4の開口部下端301よりも一段低く構成しているため、比重の重い物体(たとえば、金属片や石など)はそこで沈降し粉砕部4に流入しないが、比較的比重が軽い汚物や紙などは、便器1からの排水とともに粉砕部4に到達し、該粉砕部4で高速回転するカッター7の刃先のせん断力によって粉砕されるように構成している。
さらにモーター3はポンプ部5、粉砕部4およびモーター3から構成する主要部の最上端に位置するので水没することがなく、構造が簡単となり故障などが少ない、さらに粉砕部4はポンプ部5に近接しているので操作中はほとんど水没しており汚水の粉砕効率がよくなるという特徴があった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の粉砕圧送機能付き便器では、粉砕部4はモーター3の下部に配置しており、さらに粉砕部4はポンプ部5に近接しているためほとんど水没している状態で粉砕操作を行うことになる。このため粉砕時において、モーターの回転に連動して回転しかつ前記モーター3の底面から鉛直下方向に前記粉砕部4を貫通しポンプ部5まで至るモーター回転軸6は汚水にさらされる形となり、汚水に混じっている紙は、該回転軸に巻きついて供回りするため、カッター7の刃先のせん断力を受けず粉砕されない。また、多量の紙がモーター回転軸6に巻きつくと、モーター回転軸6が太くなり、粉砕部4の容積を占有するため便器1から粉砕部4への汚水の流入障害を起こす。また、モーター回転軸6は高速で回転するため、紙の巻きつによってモーター回転軸6に偏荷重がかかり、振動が大きくなり、使用者に不快感を与えたり、粉砕部4の破損を引き起こす。また、便器1から流入した汚水がモーター回転軸6に衝突することで該回転軸は半径方向のたわみ応力を受けながら回転をすることで、運転時の振動発生や、長期間の運転によって該回転軸の機械的疲労を引き起こす危険があった。
ここで汚水とは、便器からの汚物や紙などを含んでいる。
実用新案出願公告昭56−13015号(第238頁、第3図)
ここで汚水とは、便器からの汚物や紙などを含んでいる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、汚水に混じっている紙などが、モーター回転軸に巻きつかず、粉砕が確実に行われ、汚水がスムーズに粉砕部に流入でき、異常な振動をおさえた粉砕圧送機能付き便器を提供することにある。
また本発明の目的は、回転軸が汚水から受ける応力などのストレスを緩和し、耐久信頼性を向上した粉砕圧送機能付き便器を提供することにある。
また本発明の目的は、回転軸が汚水から受ける応力などのストレスを緩和し、耐久信頼性を向上した粉砕圧送機能付き便器を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の粉砕圧送装置は、便器と、前記便器から排出される汚物まじりの排水(以降、汚水)を貯留する貯留槽と、モーターと、
前記貯留槽内の、前記モーター下部に設けられた汚物を粉砕する粉砕部と、
前記粉砕部下部に設けられた粉砕後の汚物を排出するポンプ部と、
前記モーターの回転に連動して回転し、かつ前記モーターの底面から鉛直下方向に前記粉砕部を貫通しポンプ部まで至るモーター回転軸と、
前記粉砕部内の前記モーター回転軸に固定された汚物を粉砕するカッターと、
からなる粉砕圧送機能付き便器において、
前記モーター回転軸の周囲に、前記モーター回転軸と非連結な軸保護管を設けたことを特徴とする。
前記貯留槽内の、前記モーター下部に設けられた汚物を粉砕する粉砕部と、
前記粉砕部下部に設けられた粉砕後の汚物を排出するポンプ部と、
前記モーターの回転に連動して回転し、かつ前記モーターの底面から鉛直下方向に前記粉砕部を貫通しポンプ部まで至るモーター回転軸と、
前記粉砕部内の前記モーター回転軸に固定された汚物を粉砕するカッターと、
からなる粉砕圧送機能付き便器において、
前記モーター回転軸の周囲に、前記モーター回転軸と非連結な軸保護管を設けたことを特徴とする。
これにより、モーター回転軸の周囲に、モーター回転軸と非連結な軸保護管を設けているので、汚水中の紙などからモーター回転軸を遮蔽するため、モーター回転軸に紙が巻きつくことはない。
汚水中の紙などの巻きつきは、回転する軸表面に紙などの先端部である接触開始点が軸表面から脱離せずに一周すると後続の部分がかぶさって巻きしまりが始まり、回転軸に対して強固に巻きつくことでおこるが、軸保護管とモーター回転軸とは非連結であるため、モーター回転軸の運動は軸保護管に伝達されず、軸保護管に対して汚水中の紙などが巻き込まれることもない。
したがってモーター回転軸および軸保護管に、汚水中の紙などが巻きつくことで起こる粉砕不良や、粉砕部の閉塞を防止した信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
汚水中の紙などの巻きつきは、回転する軸表面に紙などの先端部である接触開始点が軸表面から脱離せずに一周すると後続の部分がかぶさって巻きしまりが始まり、回転軸に対して強固に巻きつくことでおこるが、軸保護管とモーター回転軸とは非連結であるため、モーター回転軸の運動は軸保護管に伝達されず、軸保護管に対して汚水中の紙などが巻き込まれることもない。
したがってモーター回転軸および軸保護管に、汚水中の紙などが巻きつくことで起こる粉砕不良や、粉砕部の閉塞を防止した信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
また、便器から流入した汚水は軸保護管に衝突するため、モーター回転軸への応力ストレスを受けないことで、回転時の変位や振動などが回避できる。
したがって、モーター回転軸と該回転軸を構成部材とする装置への振動などによる負担をなくし、長期使用時の信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
したがって、モーター回転軸と該回転軸を構成部材とする装置への振動などによる負担をなくし、長期使用時の信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
上記目的を達成するために請求項2は、前記軸保護管は軸保護管上端部が前記モーター下部において水密に接合固定され、軸保護管下端部のみが開口していることを特徴とする。
これにより、軸保護管上端部が前記モーター下部において水密に接合固定されているので、モーター回転軸と軸保護管の隙間の空気が閉じ込められ、その空気の存在によって汚水が浸入することを防止することができる。
したがって、モーター回転軸と軸保護管の隙間に汚水が浸入しないので、該モーター回転軸と該軸保護管の隙間における汚水中の固形分の堆積や該堆積物の固着による起動障害などや、あるいは長期の使用で固形分による回転軸の磨耗による強度低下などを抑制することができ、従って信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
したがって、モーター回転軸と軸保護管の隙間に汚水が浸入しないので、該モーター回転軸と該軸保護管の隙間における汚水中の固形分の堆積や該堆積物の固着による起動障害などや、あるいは長期の使用で固形分による回転軸の磨耗による強度低下などを抑制することができ、従って信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
上記目的を達成するために請求項3は、軸保護管内を加圧し内部への汚水進入を防止するための媒体を用いた加圧機構を設けたことを特徴とする。
これにより、軸保護管内を媒体を用いて加圧し内部への汚水進入を防止するので、モーター回転軸と軸保護管の隙間空間の温度変化による水または空気などの体積収縮に伴う汚水の吸い込み現象を抑制することができる。
したがって、モーター回転軸と軸保護管の隙間への汚水の浸入に対して抑制し、より信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
したがって、モーター回転軸と軸保護管の隙間への汚水の浸入に対して抑制し、より信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
上記目的を達成するために請求項4は、前記カッター上面部および/または下面部に円環状に溝を設け、前記溝に前記軸保護管下端部および/または上端部を遊嵌したことを特徴とする。
これにより、カッター上面部および/または下面部に円環状に溝を設け、前記溝に前記軸保護管下端部および/または上端部を遊嵌しているので、モーター回転軸を汚水から遮蔽することができ、さらに、遊嵌部の隙間はラビリンスシール構造をとるため汚水の浸入に対して大きな抵抗となる。
したがって汚水中の紙などからモーター回転軸を遮蔽するため、モーター回転軸に紙が巻きつくことはない。また、モーター回転軸と軸保護管の隙間への汚水の浸入に対して抑制し、より信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
したがって汚水中の紙などからモーター回転軸を遮蔽するため、モーター回転軸に紙が巻きつくことはない。また、モーター回転軸と軸保護管の隙間への汚水の浸入に対して抑制し、より信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
本発明によれば、汚水に混じっている紙などが、モーター回転軸に巻きつかなくするという効果がある。
それにより、粉砕が確実に行われ、汚物や紙が粉砕部に留まって塞ぐというトラブルがなく、便器からの汚物や汚水の排出が正常に行われる。同時に粉砕不良による異常な振動などを未然に防ぐという効果がある。
また本発明によれば、回転軸が汚水から受ける応力などのストレスを緩和し、該回転軸および粉砕圧送機能付き便器の耐久信頼性を向上するという効果がある。
それにより、粉砕が確実に行われ、汚物や紙が粉砕部に留まって塞ぐというトラブルがなく、便器からの汚物や汚水の排出が正常に行われる。同時に粉砕不良による異常な振動などを未然に防ぐという効果がある。
また本発明によれば、回転軸が汚水から受ける応力などのストレスを緩和し、該回転軸および粉砕圧送機能付き便器の耐久信頼性を向上するという効果がある。
汚物100と紙101の混じった排水(以降、汚水)を排出する便器1を有し、便器1の便器排出口10を貯留槽2の汚水流入口11に接続し、貯留槽2の上部にモーター3を配置し、貯留槽2の内部でモーター3の下部に汚水を粉砕する粉砕部4を設け、さらに貯留槽2の内部で粉砕部4の下部に粉砕した汚水を圧送するポンプ部5を配置した。ポンプ部の下流には内径20程度の圧送管55が接続されている。
モーター3は粉砕部4を貫通してポンプ部5まで達するモーター回転軸6を備えている。粉砕部4は、便器1からの汚水を導入する粉砕部開口部44および粉砕された汚水を通過させる小穴42が開いた粉砕部側壁43と、モーター回転軸6に固定され回転するカッター7を備えている。ポンプ部5は、モーター回転軸6に固定され回転するインペラ51を有し、底面には汚水を吸込む吸引口52が開口している。
さらにモーター回転軸6の外周には、粉砕部4においてモーター回転軸6と非連結に固定された第一の軸保護管8と、第二の軸保護管9が備えられている。第一の軸保護管8は、その上端部に第一のフランジ部を有し、図示しないビスによってモーター3の底面に固定され、モーター3の底面からカッター7の直上までモーター回転軸6を覆っている。なお、第一の軸保護管8の下端はカッター7と接触しておらず、大気開放している。第二の軸保護管9は、その下端部にフランジ部を有し、図示しないビスによって粉砕部4の床面に固定され、粉砕部4の床面からカッター7の直下までモーター回転軸6を覆っている。なお、第二の軸保護管9の上端はカッター7と接触していない。
モーター3は粉砕部4を貫通してポンプ部5まで達するモーター回転軸6を備えている。粉砕部4は、便器1からの汚水を導入する粉砕部開口部44および粉砕された汚水を通過させる小穴42が開いた粉砕部側壁43と、モーター回転軸6に固定され回転するカッター7を備えている。ポンプ部5は、モーター回転軸6に固定され回転するインペラ51を有し、底面には汚水を吸込む吸引口52が開口している。
さらにモーター回転軸6の外周には、粉砕部4においてモーター回転軸6と非連結に固定された第一の軸保護管8と、第二の軸保護管9が備えられている。第一の軸保護管8は、その上端部に第一のフランジ部を有し、図示しないビスによってモーター3の底面に固定され、モーター3の底面からカッター7の直上までモーター回転軸6を覆っている。なお、第一の軸保護管8の下端はカッター7と接触しておらず、大気開放している。第二の軸保護管9は、その下端部にフランジ部を有し、図示しないビスによって粉砕部4の床面に固定され、粉砕部4の床面からカッター7の直下までモーター回転軸6を覆っている。なお、第二の軸保護管9の上端はカッター7と接触していない。
便器1にたまった汚水は、便器排出口10から汚水流入口11を経由して貯留槽2に流入し、粉砕部開口部44より粉砕部4に入る。そして汚水の流入によって貯留槽2の水位が上昇すると、所定の水位で図示しない起動スイッチによってモーター3が駆動し、モーター回転軸6が回転し、モーター回転軸6に固定されたカッター7およびインペラ51が回転する。カッター7の回転によって、汚水中の汚物100や紙101は粉砕され、粉砕された汚水は、粉砕部側壁43の小孔42から排出され、粉砕部4の下に設けたポンプ部5の吸引口52から吸い込まれ、圧送管55を通って貯留槽2の外に排出され、最終的に下水管へ排出される。
ここで、便器洗浄に便器1内の汚物100と紙101とを含む汚水が、汚水流入口11を通って、粉砕部4に流入すると、汚水は粉砕部4で第一の軸保護管8に衝突するので、モーター回転軸6には衝突しない。このため、便器洗浄によっておこる汚水の流入衝撃を第一の軸保護管8で受けるので、モーター回転軸6が本来汚水から受ける応力などのストレスを防ぐことができる。
さらにカッター7の回転時、第一の軸保護管8はモーター回転軸6とは非連結にモーター3の底面に固定されているため、第一の軸保護管8は静止したままである。従って、紙101などが第一の軸保護管8の表面に触れても、第一の軸保護管8が静止しているため、第一の軸保護管8の表面に引き込まれて巻きつくことはない。
同様に第二の軸保護管9は、モーター回転軸6とは非連結に粉砕部4の床面に固定されているため、第二の軸保護管9は静止したままである。従って、紙101などが第二の軸保護管9の表面に触れても、第二の軸保護管9が静止しているため、第二の軸保護管9の表面に引き込まれて巻きつくことはない。
同様に第二の軸保護管9は、モーター回転軸6とは非連結に粉砕部4の床面に固定されているため、第二の軸保護管9は静止したままである。従って、紙101などが第二の軸保護管9の表面に触れても、第二の軸保護管9が静止しているため、第二の軸保護管9の表面に引き込まれて巻きつくことはない。
このように第一の軸保護管8および第二の軸保護管9は、モーター回転軸6と非連結であるため、モーター6の回転時も回転せず、粉砕部4で汚水中の紙101などが巻き込まれることはない。
したがってモーター回転軸6の周囲に第一の軸保護管8および第二の軸保護管9を設けることで、そこに汚水中の紙101などが巻きつくことで起こる粉砕不良や、粉砕部4の閉塞を防止した信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
したがってモーター回転軸6の周囲に第一の軸保護管8および第二の軸保護管9を設けることで、そこに汚水中の紙101などが巻きつくことで起こる粉砕不良や、粉砕部4の閉塞を防止した信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
第1の実施形態による粉砕圧送機能付き便器を図1によって説明する。
図1によると、本件の粉砕圧送機能付き便器は、以下の構成となっている。
汚物100と紙101の混じった排水(以降、汚水)を排出する便器1を有し、便器1の便器排出口10を貯留槽2の汚水流入口11に接続し、貯留槽2の上部にモーター3を配置し、貯留槽2の内部でモーター3の下部に汚水を粉砕する粉砕部4を設け、さらに貯留槽2の内部で粉砕部4の下部に粉砕した汚水を圧送するポンプ部5を配置した。ポンプ部の下流には内径20程度の圧送管55が接続されている。
モーター3は粉砕部4を貫通してポンプ部5まで達するモーター回転軸6を備えている。粉砕部4は、便器1からの汚水を導入する粉砕部開口部44および粉砕された汚水を通過させる小穴42が開いた粉砕部側壁43と、モーター回転軸6に固定され回転するカッター7を備えている。ポンプ部5は、モーター回転軸6に固定され回転するインペラ51を有し、底面には汚水を吸込む吸引口52が開口している。
さらにモーター回転軸6の外周には、粉砕部4においてモーター回転軸6と非連結に固定された第一の軸保護管8と、第二の軸保護管9が備えられている。第一の軸保護管8は、その上端部に第一のフランジ部を有し、図示しないビスによってモーター3の底面に固定され、モーター3の底面からカッター7の直上までモーター回転軸6を覆っている。なお、第一の軸保護管8の下端はカッター7と接触しておらず、大気開放している。第二の軸保護管9は、その下端部にフランジ部を有し、図示しないビスによって粉砕部4の床面に固定され、粉砕部4の床面からカッター7の直下までモーター回転軸6を覆っている。なお、第二の軸保護管9の上端はカッター7と接触していない。
図1によると、本件の粉砕圧送機能付き便器は、以下の構成となっている。
汚物100と紙101の混じった排水(以降、汚水)を排出する便器1を有し、便器1の便器排出口10を貯留槽2の汚水流入口11に接続し、貯留槽2の上部にモーター3を配置し、貯留槽2の内部でモーター3の下部に汚水を粉砕する粉砕部4を設け、さらに貯留槽2の内部で粉砕部4の下部に粉砕した汚水を圧送するポンプ部5を配置した。ポンプ部の下流には内径20程度の圧送管55が接続されている。
モーター3は粉砕部4を貫通してポンプ部5まで達するモーター回転軸6を備えている。粉砕部4は、便器1からの汚水を導入する粉砕部開口部44および粉砕された汚水を通過させる小穴42が開いた粉砕部側壁43と、モーター回転軸6に固定され回転するカッター7を備えている。ポンプ部5は、モーター回転軸6に固定され回転するインペラ51を有し、底面には汚水を吸込む吸引口52が開口している。
さらにモーター回転軸6の外周には、粉砕部4においてモーター回転軸6と非連結に固定された第一の軸保護管8と、第二の軸保護管9が備えられている。第一の軸保護管8は、その上端部に第一のフランジ部を有し、図示しないビスによってモーター3の底面に固定され、モーター3の底面からカッター7の直上までモーター回転軸6を覆っている。なお、第一の軸保護管8の下端はカッター7と接触しておらず、大気開放している。第二の軸保護管9は、その下端部にフランジ部を有し、図示しないビスによって粉砕部4の床面に固定され、粉砕部4の床面からカッター7の直下までモーター回転軸6を覆っている。なお、第二の軸保護管9の上端はカッター7と接触していない。
第1の実施形態による汚水の流れを説明する。
図1によると、便器1にたまった汚水は、便器排出口10から汚水流入口11を経由して貯留槽2に流入し、粉砕部開口部44より粉砕部4に入る。そして汚水の流入によって貯留槽2の水位が上昇すると、所定の水位で図示しない起動スイッチによってモーター3が駆動し、モーター回転軸6が回転し、モーター回転軸6に固定されたカッター7およびインペラ51が回転する。カッター7の回転によって、汚水中の汚物100や紙101は粉砕され、粉砕された汚水は、粉砕部側壁43の小孔42から排出され、粉砕部4の下に設けたポンプ部5の吸引口52から吸い込まれ、圧送管55を通って貯留槽2の外に排出され、最終的に下水管へ排出される。
図1によると、便器1にたまった汚水は、便器排出口10から汚水流入口11を経由して貯留槽2に流入し、粉砕部開口部44より粉砕部4に入る。そして汚水の流入によって貯留槽2の水位が上昇すると、所定の水位で図示しない起動スイッチによってモーター3が駆動し、モーター回転軸6が回転し、モーター回転軸6に固定されたカッター7およびインペラ51が回転する。カッター7の回転によって、汚水中の汚物100や紙101は粉砕され、粉砕された汚水は、粉砕部側壁43の小孔42から排出され、粉砕部4の下に設けたポンプ部5の吸引口52から吸い込まれ、圧送管55を通って貯留槽2の外に排出され、最終的に下水管へ排出される。
ここで、便器洗浄に便器1内の汚物100と紙101とを含む汚水が、汚水流入口11を通って、粉砕部4に流入すると、汚水は粉砕部4で第一の軸保護管8に衝突するので、モーター回転軸6には衝突しない。このため、便器洗浄によっておこる汚水の流入衝撃を第一の軸保護管8で受けるので、モーター回転軸6が本来汚水から受ける応力などのストレスを受けにくくし、耐久信頼性を向上した粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
さらにカッター7の回転時、第一の軸保護管8はモーター回転軸6とは非連結にモーター3の底面に固定されているため、第一の軸保護管8は静止したままである。従って、紙101などが第一の軸保護管8の表面に触れても、第一の軸保護管8が静止しているため、第一の軸保護管8の表面に引き込まれて巻きつくことはない。
同様に第二の軸保護管9は、モーター回転軸6とは非連結に粉砕部4の床面に固定されているため、第二の軸保護管9は静止したままである。従って、紙101などが第二の軸保護管9の表面に触れても、第二の軸保護管9が静止しているため、第二の軸保護管9の表面に引き込まれて巻きつくことはない。
同様に第二の軸保護管9は、モーター回転軸6とは非連結に粉砕部4の床面に固定されているため、第二の軸保護管9は静止したままである。従って、紙101などが第二の軸保護管9の表面に触れても、第二の軸保護管9が静止しているため、第二の軸保護管9の表面に引き込まれて巻きつくことはない。
このように第一の軸保護管8および第二の軸保護管9は、モーター回転軸6と非連結であるため、モーター6の回転時も回転せず、粉砕部4で汚水中の紙101などが巻き込まれることはない。
したがってモーター回転軸6の周囲に第一の軸保護管8および第二の軸保護管9を設けることで、そこに汚水中の紙101などが巻きつくことで起こる粉砕不良や、粉砕部4の閉塞を防止した信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
なお、本実施例では、モーター、粉砕部、ポンプ部という順番で同一の軸上に直列に配置した構成を示しているが、粉砕部とポンプ部がそれぞれ独立した駆動軸をもつ構成であってもかまわない。
したがってモーター回転軸6の周囲に第一の軸保護管8および第二の軸保護管9を設けることで、そこに汚水中の紙101などが巻きつくことで起こる粉砕不良や、粉砕部4の閉塞を防止した信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
なお、本実施例では、モーター、粉砕部、ポンプ部という順番で同一の軸上に直列に配置した構成を示しているが、粉砕部とポンプ部がそれぞれ独立した駆動軸をもつ構成であってもかまわない。
第2の実施形態による粉砕圧送機能付き便器を図2によって説明する。
図2は、第2の粉砕圧送機能付き便器の主要部を示す断面図である、図中の矢印は汚水の流れを示す。
図2に示す第2の粉砕圧送機能付き便器の主要部は、以下の構成である。なお図1の第1の実施例と同等の部位については説明を省略する。
図示しない便器からの便器排出口10を貯留槽2の汚水流入口11に接続し、貯留槽2の上部にモーター3を配置し、貯留槽2の内部でモーター3の下部に粉砕部4を設け、さらに粉砕部4の下部にポンプ部5、ポンプ部5の下流に圧送管55を配置した。
粉砕部4は、粉砕部開口部44およ小穴42が開いた粉砕部側壁43と、カッター7を備えている。ポンプ部5はインペラ51を有し、底面には吸引口52が開口している。
モーター3はモーター回転軸6を備えている。モーター回転軸6とモーター3は図示しない軸シール機構によって水密にシールされている。ここで、軸シール機構としては、メカニカルシールやオイルシールなど回転軸のシールに一般的に利用する手段を使用している。
第一の軸保護管8は、その上端部側面に備えた螺子部84とモーター3の底面から突出した軸保護管取り付け部32によって水密に固定され、かつモーター回転軸6の外周にモーター回転軸6とは非連結に固定され、かつモーター3の底面からカッター7の上面の直上でカッター7の上面と接触しない高さまで筒状に伸張している。
第一の軸保護管8とモータ3の底部の水密固定、およびモーター回転軸6とモーター3の水密シールによって、第一の軸保護管8の内側の空気は上方から抜けることはない。
図2は、第2の粉砕圧送機能付き便器の主要部を示す断面図である、図中の矢印は汚水の流れを示す。
図2に示す第2の粉砕圧送機能付き便器の主要部は、以下の構成である。なお図1の第1の実施例と同等の部位については説明を省略する。
図示しない便器からの便器排出口10を貯留槽2の汚水流入口11に接続し、貯留槽2の上部にモーター3を配置し、貯留槽2の内部でモーター3の下部に粉砕部4を設け、さらに粉砕部4の下部にポンプ部5、ポンプ部5の下流に圧送管55を配置した。
粉砕部4は、粉砕部開口部44およ小穴42が開いた粉砕部側壁43と、カッター7を備えている。ポンプ部5はインペラ51を有し、底面には吸引口52が開口している。
モーター3はモーター回転軸6を備えている。モーター回転軸6とモーター3は図示しない軸シール機構によって水密にシールされている。ここで、軸シール機構としては、メカニカルシールやオイルシールなど回転軸のシールに一般的に利用する手段を使用している。
第一の軸保護管8は、その上端部側面に備えた螺子部84とモーター3の底面から突出した軸保護管取り付け部32によって水密に固定され、かつモーター回転軸6の外周にモーター回転軸6とは非連結に固定され、かつモーター3の底面からカッター7の上面の直上でカッター7の上面と接触しない高さまで筒状に伸張している。
第一の軸保護管8とモータ3の底部の水密固定、およびモーター回転軸6とモーター3の水密シールによって、第一の軸保護管8の内側の空気は上方から抜けることはない。
以下に本実施例において、粉砕部4内の汚水の動きを図2を用いて説明する。
図示しない便器から汚水流入口11と粉砕部開口部44を経て粉砕部4へ汚水が流入してくると、貯留槽2の水位が上昇し、カッター7および第一の軸保護管8の下端が水没する。
ここで、第一の軸保護管8の上端部とモータ3の底部の水密固定、およびモーター回転軸6とモーター3の水密シールによって、モーター回転軸6と第一の軸保護管8の隙間にある空気は閉じ込められる。よって、汚水は、第一の軸保護管8の内側に侵入できない。従って、汚水中の固形物もモーター回転軸6と第一の軸保護管8の隙間に浸入できないため、固形物によるモーター回転軸6の固着や磨耗などが予防できる。
第一の軸保護管8の上端部の水密固定としては、たとえば第一の軸保護管8の上端をフランジ形状にし、モーター3の底面との間にOリングやその他環状の弾性体などを挟むことによったり、モーター回転軸6と第一の軸保護管8の隙間にオイルシールなどを設けるなど、図示しない便器からの水圧に対する水密性が確保できるものであれば特に限定しない。
図示しない便器から汚水流入口11と粉砕部開口部44を経て粉砕部4へ汚水が流入してくると、貯留槽2の水位が上昇し、カッター7および第一の軸保護管8の下端が水没する。
ここで、第一の軸保護管8の上端部とモータ3の底部の水密固定、およびモーター回転軸6とモーター3の水密シールによって、モーター回転軸6と第一の軸保護管8の隙間にある空気は閉じ込められる。よって、汚水は、第一の軸保護管8の内側に侵入できない。従って、汚水中の固形物もモーター回転軸6と第一の軸保護管8の隙間に浸入できないため、固形物によるモーター回転軸6の固着や磨耗などが予防できる。
第一の軸保護管8の上端部の水密固定としては、たとえば第一の軸保護管8の上端をフランジ形状にし、モーター3の底面との間にOリングやその他環状の弾性体などを挟むことによったり、モーター回転軸6と第一の軸保護管8の隙間にオイルシールなどを設けるなど、図示しない便器からの水圧に対する水密性が確保できるものであれば特に限定しない。
こうして、第一の軸保護管8の上端部がモーター3の下部において水密に接合固定されているので、モーター回転軸6と第一の軸保護管8の隙間の空気が閉じ込められ、その空気の存在によって汚水が浸入することを防止することができ、汚水中の固形分の堆積や、該堆積物の固着による起動障害などや、あるいは長期の使用で固形分による回転軸の磨耗による強度低下などを抑制することができる。
また、第一の軸保護管8の下端部が開口しているので、カッター7は回転運動を拘束されることもなく、粉砕機能を維持できる。
また、第一の軸保護管8の下端部が開口しているので、カッター7は回転運動を拘束されることもなく、粉砕機能を維持できる。
第3の実施形態による粉砕圧送機能付き便器を図3によって説明する。
図3は、第3の実施形態における粉砕圧送機能付き便器の主要部を示す側断面図である。
波線矢印は加圧媒体の流れを示す。
図3に示す第三の粉砕圧送機能付き便器の主要部は、以下の構成である。なお図1の第1の実施例と同等の部位については説明を省略する。
図示しない便器からの便器排出口10を貯留槽2の汚水流入口11に接続し、貯留槽2の上部にモーター3を配置し、貯留槽2の内部でモーター3の下部に粉砕部4を設け、さらに粉砕部4の下部にポンプ部5、ポンプ部5の下流に圧送管55を配置した。粉砕部4は、粉砕部開口部44および小穴42が開いた粉砕部側壁43と、カッター7を備えている。ポンプ部5はインペラ51を有し、底面に吸引口52が開口している。
モーター3はモーター回転軸6を備えている。さらにモーター回転軸6の外周には、粉砕部4においてモーター回転軸6と非連結とした第一の軸保護管8と、第二の軸保護管9が備えられている。第一の軸保護管8は、モーター3の底面に固定され、モーター3の底面からカッター7の直上までモーター回転軸6を覆っている。第二の軸保護管9は、粉砕部4の床面に固定され、粉砕部4の床面からカッター7の直下までモーター回転軸6を覆っている。なお、第一の軸保護管8の下端および第二の軸保護管9の上端はカッター7と接触していない。
また、第一の軸保護管8および第二の軸保護管9とモーター回転軸6との隙間に媒体を注入するために、加圧機200と、加圧機200によって加圧した媒体を該隙間に注入するための加圧導管201からなる加圧機構を設けている。
図3は、第3の実施形態における粉砕圧送機能付き便器の主要部を示す側断面図である。
波線矢印は加圧媒体の流れを示す。
図3に示す第三の粉砕圧送機能付き便器の主要部は、以下の構成である。なお図1の第1の実施例と同等の部位については説明を省略する。
図示しない便器からの便器排出口10を貯留槽2の汚水流入口11に接続し、貯留槽2の上部にモーター3を配置し、貯留槽2の内部でモーター3の下部に粉砕部4を設け、さらに粉砕部4の下部にポンプ部5、ポンプ部5の下流に圧送管55を配置した。粉砕部4は、粉砕部開口部44および小穴42が開いた粉砕部側壁43と、カッター7を備えている。ポンプ部5はインペラ51を有し、底面に吸引口52が開口している。
モーター3はモーター回転軸6を備えている。さらにモーター回転軸6の外周には、粉砕部4においてモーター回転軸6と非連結とした第一の軸保護管8と、第二の軸保護管9が備えられている。第一の軸保護管8は、モーター3の底面に固定され、モーター3の底面からカッター7の直上までモーター回転軸6を覆っている。第二の軸保護管9は、粉砕部4の床面に固定され、粉砕部4の床面からカッター7の直下までモーター回転軸6を覆っている。なお、第一の軸保護管8の下端および第二の軸保護管9の上端はカッター7と接触していない。
また、第一の軸保護管8および第二の軸保護管9とモーター回転軸6との隙間に媒体を注入するために、加圧機200と、加圧機200によって加圧した媒体を該隙間に注入するための加圧導管201からなる加圧機構を設けている。
以下に本実施例において、粉砕部4内の汚水の動きおよび加圧機200と加圧導管201による加圧媒体の動きを図3を用いて説明する。
図示しない便器から汚水流入口11と粉砕部開口部44を経て貯留槽2の粉砕部4へ汚水が流入してくると、貯留槽2の水位が上昇し、第一の軸保護管8の下端およびカッター7および第二の軸保護管9は水没する。
そして、水圧によってモーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間に汚水が侵入しようとする。このとき、モーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間に、加圧機200で加圧した媒体を加圧導管201を通して注入する。注入する圧力は、汚水の水圧に抗する圧力とし、たとえば水位検知手段などを設けて、検知した水位に応じて加圧機200で調整したり、想定される最高水圧(=たとえば床面から便器あふれ縁高さの水位差による水圧など)以上としてもよい。加圧媒体としては、水や空気でよい。この場合、加圧機200としては、水や空気を加圧できるポンプなどでよい。
図示しない便器から汚水流入口11と粉砕部開口部44を経て貯留槽2の粉砕部4へ汚水が流入してくると、貯留槽2の水位が上昇し、第一の軸保護管8の下端およびカッター7および第二の軸保護管9は水没する。
そして、水圧によってモーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間に汚水が侵入しようとする。このとき、モーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間に、加圧機200で加圧した媒体を加圧導管201を通して注入する。注入する圧力は、汚水の水圧に抗する圧力とし、たとえば水位検知手段などを設けて、検知した水位に応じて加圧機200で調整したり、想定される最高水圧(=たとえば床面から便器あふれ縁高さの水位差による水圧など)以上としてもよい。加圧媒体としては、水や空気でよい。この場合、加圧機200としては、水や空気を加圧できるポンプなどでよい。
こうして、加圧機200と加圧導管201からなる加圧機構によってモーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間に汚水の侵入に抗する圧力で注入媒体を注入するので、汚水がモーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間に侵入することはない。
また粉砕部4内の温度低下によって、モーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間の媒体が収縮して汚水が侵入する場合は、加圧機200と加圧導管201からなる加圧機構の注入圧力を貯留槽2側よりわずかに高くすればよい。こうすることで、汚水が隙間に侵入することはない。
したがって、モーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9の隙間への汚水の浸入を抑制し、より信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
また粉砕部4内の温度低下によって、モーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間の媒体が収縮して汚水が侵入する場合は、加圧機200と加圧導管201からなる加圧機構の注入圧力を貯留槽2側よりわずかに高くすればよい。こうすることで、汚水が隙間に侵入することはない。
したがって、モーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9の隙間への汚水の浸入を抑制し、より信頼性の高い粉砕圧送機能付き便器を提供することができる。
第4の実施形態による粉砕圧送機能付き便器を図4によって説明する。
図4は、第4の実施形態における粉砕圧送機能付き便器の軸保護管近傍を示す側断面図である。
図4によると、モーター回転軸6の外周には、粉砕部4においてモーター回転軸6と非連結とした第一の軸保護管8と、第二の軸保護管9が備えられている。
第一の軸保護管8の上端は、図示しないモーター底面に固定され、第一の軸保護管8の下端は、環状に形成され、カッター7の上面部に環状に形成した第一の溝73に接触をしない程度に遊嵌している。こうして第一の軸保護管8とモーター回転軸6の隙間に至る途中に、第一の軸保護管8の下端部と第一の溝73との遊嵌によって構成する隙間は一端下方向に向いて第一の溝73の最奥部に至り、該最奥部から上方向に向かう狭い経路を形成している。
第二の軸保護管9の下端は、粉砕部4の床面に固定され、第二の軸保護管9の上端は、環状に形成され、カッター7の下面部に環状に形成した第二の溝74に接触をしない程度に遊嵌している。こうして、第二の軸保護管9とモーター回転軸6の隙間に至る途中に第二の軸保護管9の上端部と第二の溝74との遊嵌によって構成する隙間は一端上方向に向いて第二の溝74の最奥部に至り、該最奥部から、下方向に向かう狭い経路を形成している。
図4は、第4の実施形態における粉砕圧送機能付き便器の軸保護管近傍を示す側断面図である。
図4によると、モーター回転軸6の外周には、粉砕部4においてモーター回転軸6と非連結とした第一の軸保護管8と、第二の軸保護管9が備えられている。
第一の軸保護管8の上端は、図示しないモーター底面に固定され、第一の軸保護管8の下端は、環状に形成され、カッター7の上面部に環状に形成した第一の溝73に接触をしない程度に遊嵌している。こうして第一の軸保護管8とモーター回転軸6の隙間に至る途中に、第一の軸保護管8の下端部と第一の溝73との遊嵌によって構成する隙間は一端下方向に向いて第一の溝73の最奥部に至り、該最奥部から上方向に向かう狭い経路を形成している。
第二の軸保護管9の下端は、粉砕部4の床面に固定され、第二の軸保護管9の上端は、環状に形成され、カッター7の下面部に環状に形成した第二の溝74に接触をしない程度に遊嵌している。こうして、第二の軸保護管9とモーター回転軸6の隙間に至る途中に第二の軸保護管9の上端部と第二の溝74との遊嵌によって構成する隙間は一端上方向に向いて第二の溝74の最奥部に至り、該最奥部から、下方向に向かう狭い経路を形成している。
以下に本実施例において、粉砕部4内の汚水の動きを図4を用いて説明する。
図示しない便器から貯留槽内の粉砕部4へ汚水が流入してくると、貯留槽の水位が上昇し、第一の軸保護管8の一部およびカッター7および第二の軸保護管9が水没する。そして、水圧によってモーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間に汚水が侵入しようとする。
ここで、汚水は、第一の軸保護管8の下端部と第一の溝73との遊嵌によって構成する隙間を一旦下方向に向いて流れ、第一の溝73の最奥部で折り返し、さらに該最奥部から上方向に向かう狭い経路を流れることになるため、固形分を含む汚水の流動には抵抗となり、汚水および汚水中に含まれる固形分の浸入を防止することができる。
同様に、汚水は、第二の軸保護管9の上端部と第二の溝74との遊嵌によって構成する隙間を一旦上方向に向いて流れ、第二の溝74の最奥部で折り返し、さらに該最奥部から下方向に向かう狭い経路を流れることになるため、固形分を含む汚水の流動には抵抗となり、汚水および汚水中に含まれる固形分の浸入を防止することができる。
また、本構成によってモーター回転軸6は、露出部分が無いため、紙101などがモーター回転軸6に巻きつくことはない。
図示しない便器から貯留槽内の粉砕部4へ汚水が流入してくると、貯留槽の水位が上昇し、第一の軸保護管8の一部およびカッター7および第二の軸保護管9が水没する。そして、水圧によってモーター回転軸6と第一の軸保護管8および第二の軸保護管9との隙間に汚水が侵入しようとする。
ここで、汚水は、第一の軸保護管8の下端部と第一の溝73との遊嵌によって構成する隙間を一旦下方向に向いて流れ、第一の溝73の最奥部で折り返し、さらに該最奥部から上方向に向かう狭い経路を流れることになるため、固形分を含む汚水の流動には抵抗となり、汚水および汚水中に含まれる固形分の浸入を防止することができる。
同様に、汚水は、第二の軸保護管9の上端部と第二の溝74との遊嵌によって構成する隙間を一旦上方向に向いて流れ、第二の溝74の最奥部で折り返し、さらに該最奥部から下方向に向かう狭い経路を流れることになるため、固形分を含む汚水の流動には抵抗となり、汚水および汚水中に含まれる固形分の浸入を防止することができる。
また、本構成によってモーター回転軸6は、露出部分が無いため、紙101などがモーター回転軸6に巻きつくことはない。
このように、第一の軸保護管8の下端部とカッター7の上面部に設けた第一の溝73を遊嵌させたこと、および、第二の軸保護管9の上端部とカッター7の下面部に設けた第二の溝74を遊嵌させたことで、モーター回転軸6の露出をなくし、紙101などの巻きかない粉砕圧送装置付き便器を提供することができる。
また、該遊嵌部はラビリンスシール構造になっているため、汚水の浸入防止にとって効果的であり、汚水固形分が軸上に残留したり、固着したり、長期使用において残留物によって軸が磨耗するなどの不具合がない粉砕圧送装置付き便器を提供することができる。
また、該遊嵌部はラビリンスシール構造になっているため、汚水の浸入防止にとって効果的であり、汚水固形分が軸上に残留したり、固着したり、長期使用において残留物によって軸が磨耗するなどの不具合がない粉砕圧送装置付き便器を提供することができる。
1 便器
2 貯留槽
3 モーター
4 粉砕部
5 ポンプ部
6 モーター回転軸
7 カッター
8 第一の軸保護管
9 第二の軸保護管
10 便器排出口
11 汚水流入口
32 軸保護管取り付け部
42 小穴
43 粉砕部側壁
44 粉砕部開口部
51 インペラ
52 吸引口
55 圧送管
73 第一の溝
74 第二の溝
84 螺子部
100 汚物
101 紙
200 加圧機
201 加圧導管
300 流入室
301 開口部下端
2 貯留槽
3 モーター
4 粉砕部
5 ポンプ部
6 モーター回転軸
7 カッター
8 第一の軸保護管
9 第二の軸保護管
10 便器排出口
11 汚水流入口
32 軸保護管取り付け部
42 小穴
43 粉砕部側壁
44 粉砕部開口部
51 インペラ
52 吸引口
55 圧送管
73 第一の溝
74 第二の溝
84 螺子部
100 汚物
101 紙
200 加圧機
201 加圧導管
300 流入室
301 開口部下端
Claims (4)
- 便器と、前記便器から排出される汚物まじりの排水を貯留する貯留槽と、モーターと、
前記貯留槽内の、前記モーター下部に設けられた汚物を粉砕する粉砕部と、
前記粉砕部下部に設けられた粉砕後の汚物を排出するポンプ部と、
前記モーターの回転に連動して回転し、かつ前記モーターの底面から鉛直下方向に前記粉砕部を貫通しポンプ部まで至るモーター回転軸と、
前記粉砕部内の前記モーター回転軸に固定された汚物を粉砕するカッターと、
からなる粉砕圧送機能付き便器において、
前記粉砕部で前記モーター回転軸の周囲に、前記モーター回転軸と非連結な軸保護管を設けたことを特徴とする粉砕圧送機能付き便器。 - 前記軸保護管は軸保護管上端部が前記モーター下部において水密に接合固定され、軸保護管下端部のみが開口していることを特徴とする請求項1記載の粉砕圧送機能付き便器。
- 軸保護管内を加圧し内部への汚水進入を防止するための媒体を用いた加圧機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の粉砕圧送機能付き便器。
- 前記カッター上面部および/または下面部に円環状に溝を設け、前記溝に前記軸保護管下端部および/または上端部を遊嵌したことを特徴とする請求項1〜3記載の粉砕圧送機能付き便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004053996A JP2005240483A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 汚物粉砕圧送機能付き便器 |
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JP2004053996A JP2005240483A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 汚物粉砕圧送機能付き便器 |
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- 2004-02-27 JP JP2004053996A patent/JP2005240483A/ja active Pending
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