JP2005239231A - 高隠蔽性を有する軟包装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、アルミ等の金属層を使用せずに遮光性、隠蔽性を持たせるため、隠蔽インキ層により、遮光性、隠蔽性を得ることを可能にした高隠蔽性を有する軟包装材を提供するものである。
【解決手段】本発明の軟包装材は、一乃至二層の樹脂フィルムを積層して包装材の内側を形成するシーラント層(11)上に、隠蔽インキ層(12)と第1白インキ層(14)と第2白インキ層(15)を重ね刷りし、この層上に絵柄層(16)を形成し、この絵柄層上に包装材の外側を形成する透明樹脂フィルム(17)を設けた軟包装材であり、前記隠蔽インキ層を形成する印刷インキが、白色インキ89〜95%、黄色インキ3〜7%、墨色インキ2〜4%の配合比による隠蔽インキ層を設けたことを特徴とする高隠蔽性を有する軟包装材である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の軟包装材は、一乃至二層の樹脂フィルムを積層して包装材の内側を形成するシーラント層(11)上に、隠蔽インキ層(12)と第1白インキ層(14)と第2白インキ層(15)を重ね刷りし、この層上に絵柄層(16)を形成し、この絵柄層上に包装材の外側を形成する透明樹脂フィルム(17)を設けた軟包装材であり、前記隠蔽インキ層を形成する印刷インキが、白色インキ89〜95%、黄色インキ3〜7%、墨色インキ2〜4%の配合比による隠蔽インキ層を設けたことを特徴とする高隠蔽性を有する軟包装材である。
【選択図】図1
Description
本発明は、菓子、煎餅等の食品を収納するスタンディングパウチや包袋に用いる包装材に関し、特に高い隠蔽性を有する軟包装材に関するものである。
従来より、菓子類、煎餅類、チョコレート等の食品等を収納するスタンディングパウチや包袋に用いるプラスチックの積層体による軟包装材が知られている。
一例を挙げると、図示はしないが、通常シーラント層上にアルミ箔のラミネート、或いは真空蒸着によりアルミの薄膜を形成し、さらに、絵柄層の発色を容易にするための白色インキ層を印刷により形成し、この上にポリエチレン等の樹脂フィルムを積層した包装材が知られている。これらの包装材を用いて、図示はしないが、シーラント層側を内側にして包装材の両端から折り曲げて中心部分の合わせ目と底部を加熱シールにより上部が開口してなる袋にする。さらに、食品等を充填した後に開口部を加熱シールすることにより食品を充填した包袋製品となる。また、これらの包装材を用いて、図示はしないが、内容物を収納する前は、二つの側面部分と底面部が偏平な袋状態を形成しており、内容物を収納した際には側面部分と底面部が広がり、しかも起立可能な状態になるスタンディングパウチに利用することも可能である。
しかし近年、これらの包装材に使用されている隠蔽層としてのアルミ等の金属箔やアルミ蒸着層が環境問題で問題となっている。すなわち、従来プラスチックを燃やすことが多かったが現状は積層体も含めペットボトル等と同様にプラスチックの資源再利用が可能になったためであり、燃焼させてもダイオキシン等の公害の問題やアルミ等のカスや灰が残り問題が残った。このため隠蔽層にアルミ金属膜を使用しない方法が提示されている。
特許文献1は以下の通り。
特願平6−189693号公報(特許第3017399号) これが特許文献である。
この特願平6−189693号によれば、印刷インキ層により遮光性、隠蔽層を得た包装材料を用いた液体用包装容器が知られている。
前述したように、環境対応で脱アルミ軟包装材の要求が高まりつつある。また、包袋製品においても、スタンディングパウチにおいても袋の一部領域に透明部分を設け中身の食品が確認できるようにすることが要求されているため、アルミ箔等の金属層、或いは乳白ポリエチレン等を用いて隠蔽性を持たせることが製造上難しい。また、不透明の白インキによるベタ印刷においても隠蔽性は十分に得られない。
そこで本発明は、上記の問題を解決するために、アルミ等の金属層を使用せずに遮光性、隠蔽性を持たせるため、隠蔽インキを用いて印刷により、遮光性、隠蔽性を得ることを可能にした高隠蔽性を有する軟包装材を提供するものである。
本発明は、一乃至二層の樹脂フィルムを積層してなる包装材の内側を形成するシーラン
ト層(11)上に、隠蔽インキ層(12)と第1白インキ層(14)と第2白インキ層(15)を重ね刷りし、この層上に絵柄層(16)を形成し、この絵柄層上に包装材の外側を形成する透明樹脂フィルム(17)を設けた高隠蔽性を有する軟包装材において、前記隠蔽インキ層を形成する印刷インキが、白色インキ89〜95%、黄色インキ3〜7%、墨色インキ2〜4%の配合比による隠蔽インキ層(12)を設けたことを特徴とする高隠蔽性を有する軟包装材である。前記包装材の一部領域に、透明部となる窓枠を設けたことを特徴とするものである。
ト層(11)上に、隠蔽インキ層(12)と第1白インキ層(14)と第2白インキ層(15)を重ね刷りし、この層上に絵柄層(16)を形成し、この絵柄層上に包装材の外側を形成する透明樹脂フィルム(17)を設けた高隠蔽性を有する軟包装材において、前記隠蔽インキ層を形成する印刷インキが、白色インキ89〜95%、黄色インキ3〜7%、墨色インキ2〜4%の配合比による隠蔽インキ層(12)を設けたことを特徴とする高隠蔽性を有する軟包装材である。前記包装材の一部領域に、透明部となる窓枠を設けたことを特徴とするものである。
本発明の高隠蔽性を有する軟包装材は隠蔽性、遮光性が高いので、収納する内容物の種類に関わらず劣化させずに保存することができ、印刷によって隠蔽層を形成することができるので、経済性、さらに環境問題に対しても対応することができる。
また、透明樹脂フィルムとシーラント層の間に印刷による隠蔽インキ層、白色層、絵柄層を形成した軟包装材であるので、要求に応じて内容物である食品を確認するための透明部を設けることは、印刷により各層が形成されているので、任意の領域に精度良く形成することができる。
図に基づき発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は、本発明に係る高隠蔽性を有する軟包装材を示す断面説明図である。本発明の積層体状の軟包装材(10)は、図に示すように、シーラント層(11)、隠蔽インキ層(12)、第1白インキ層(14)、第2白インキ層(15)、絵柄層(16)、透明樹脂フィルム(17)により構成されている。
本発明の軟包装材は、一乃至二層の樹脂フィルムを積層して包装材の内側を形成するシーラント層(11)上に、隠蔽インキ層(12)と第1白インキ層(14)と第2白インキ層(15)を重ね刷りし、この層上に絵柄層(16)を形成し、この絵柄層上に包装材の外側を形成する透明樹脂フィルム(17)を設けた高隠蔽性を有する軟包装材であり、前記隠蔽インキ層を形成する印刷インキが、白色インキ89〜95%、黄色インキ3〜7%、墨色インキ2〜4%の配合比による隠蔽インキ層を設けたことを特徴とする高隠蔽性を有する軟包装材である。
また、図示はしないが、この軟包装材の一部領域に、透明部となる窓枠(包袋にした場合、各インキ層の同じ位置を抜いて収納した内容物の中身を見えるようにする)を設けたものである。但し大きな透明部を設けると、光線等により内容物の劣化が発生することがあるので内容物により円形や星形状等にする等してできるだけ小さくすることが良い。
本発明の軟包装材は、遮光性、隠蔽性を印刷インキで保持するため配合が白色インキ(NEWファイン631白、東洋インキ製造製)89〜95%、黄色インキ(NEWファイン235黄、東洋インキ製造製)3〜7%、墨色インキ(NEWファイン92墨、東洋インキ製造製)2〜4%の配合比により黄みをおびたグレーを印刷したものである。この理想的な配合比は、白色インキ92%、黄色インキ5%、墨色インキ3%である。墨色インキの配合比が多くなると隠蔽性は上がるが、軟包装材全体が黒ずんでしまい、墨色インキの配合比が下がると遮光性が低下する。また、第1、第2白インキを重ねて印刷することで隠蔽インキ層が表面から不可視状態となり、白濃度のある印刷物となる。
上記配合比による隠蔽インキデータとして、隠蔽インキ面の色差を測定した。その結果を表1に示す。なお、クラボー(株)所有の白板上にてスペクトロアイで測定した。
この測定結果から隠蔽性については(分光光度計、スペクトロアイにて測定)、白板上と黒板上での濃度差の値は、裏面の墨を隠蔽できないサンプルはこの濃度差が大きい。裏面の墨を隠蔽しているサンプルは濃度差が殆どない。濃度差の値が隠蔽性を示している。
次に、白+白の2層に設けたインキ層と、白+白+隠蔽インキ層における遮光性と隠蔽性の比較テストを表2に示す。
なお、遮光性の測定方法は、島津製作所UV160Aを用い、800μmと1100μmの波長の光線透過率を測定した。隠蔽性は表1の測定方法と同じ。
結果は隠蔽性において白+白+隠蔽インキ層は優れた数値を残しているので、これは隠蔽インキ層の効果である。
本発明における内側面となるシーラント層(11)は、LDPE(低密度ポリエチレン)、CPP(無延伸ポリプロピレン)等の単独又は2層以上で形成することができる。また、表面側となる透明樹脂フィルム(17)としては、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の透明フィルムが良い。
さらに、シーラント層(11)と透明樹脂フィルム(17)との間に形成される絵柄層(16)、第1白インキ層(14)、第2白インキ層(15)、隠蔽インキ層(12)の形成方法は通常用いられる印刷方法である、グラビア印刷、オフセット印刷等が使用することができるが、膜厚等を調整することができ、ベタ印刷に効果がでるグラビア印刷方法を採用することが好ましい。
本発明の活用例としては、軟包装材としての食品用の包袋、スタンディングパウチ等の各種包袋、医薬品等の包袋、シート状の包装材を宣伝用ポスター等の印刷物として内外問わず掲示することができる。デザインサンプル品としての利用。
11……シーラント層
12……隠蔽インキ層
14……第1白インキ層
15……第2白インキ層
16……絵柄層
17……透明樹脂フィルム
12……隠蔽インキ層
14……第1白インキ層
15……第2白インキ層
16……絵柄層
17……透明樹脂フィルム
Claims (2)
- 一乃至二層の樹脂フィルムを積層してなる包装材の内側を形成するシーラント層(11)上に、隠蔽インキ層(12)、第1白インキ層(14)と第2白インキ層(15)と絵柄層(16)とを印刷により形成し、この上に包装材の外側を形成する透明樹脂フィルム(17)を設けた高隠蔽性を有する軟包装材において、前記隠蔽インキ層を形成する印刷インキが、白色インキ89〜95%、黄色インキ3〜7%、墨色インキ2〜4%の配合比を特徴とする高隠蔽性を有する軟包装材。
- 前記軟包装材の一部領域に、透明部となる窓枠を設けたことを特徴とする請求項1に記載の高隠蔽性を有する軟包装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004053210A JP2005239231A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 高隠蔽性を有する軟包装材 |
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JP2004053210A JP2005239231A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 高隠蔽性を有する軟包装材 |
Publications (1)
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Family
ID=35021384
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017114041A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 大日本印刷株式会社 | 反射性遮光性積層体 |
KR101803543B1 (ko) * | 2016-11-08 | 2017-11-30 | 주식회사 엘티피글로벌 | 정보무늬 라벨지가 구비된 파우치 |
JP2020163695A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 凸版印刷株式会社 | 包装用積層体 |
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2004
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