JP2005237677A - ゴルフクラブシャフトの選定方法、選定プログラムおよび選定表 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自分のスイング特性に合ったゴルフクラブシャフトを簡単に選択できる選定方法を提案すること。
【解決手段】 ゴルフクラブシャフトの選定に当っては、まず、第1の選択工程ST1においてヘッドスピードに対応するフレックス値を備えた第1のゴルフクラブシャフト群を選択する。第2の選択工程ST2において、第1のゴルフクラブシャフト群の中から、スイングテンポに対応する固有振動数を備えた第2のゴルフクラブシャフト群を選択する。第3の選択工程ST3では、第2のゴルフクラブシャフト群の中から、理想弾道に対応するキックポイントを備えた第3のゴルフクラブシャフト群を選択し、この第3のゴルフクラブシャフト群の中から、身体特性、身体性能に対応した重さのゴルフシャフトを選ぶ。
【選択図】 図1
【解決手段】 ゴルフクラブシャフトの選定に当っては、まず、第1の選択工程ST1においてヘッドスピードに対応するフレックス値を備えた第1のゴルフクラブシャフト群を選択する。第2の選択工程ST2において、第1のゴルフクラブシャフト群の中から、スイングテンポに対応する固有振動数を備えた第2のゴルフクラブシャフト群を選択する。第3の選択工程ST3では、第2のゴルフクラブシャフト群の中から、理想弾道に対応するキックポイントを備えた第3のゴルフクラブシャフト群を選択し、この第3のゴルフクラブシャフト群の中から、身体特性、身体性能に対応した重さのゴルフシャフトを選ぶ。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ゴルフクラブシャフトの選定、特にシャフト交換時に、ゴルファーのスイング特性に応じて最適なゴルフクラブシャフトを選定可能なゴルフクラブシャフトの選定方法、選定プログラムおよび、当該選定方法に用いるのに適した選定表に関するものである。
ゴルファーが使用しているゴルフクラブのシャフトを新しいものに交換する際には、製品カタログで重量やトルクなどに基づき自分に合っていると思われるシャフトを選択する場合や、ゴルフショップに出向き、店員にアドバイスを受けながら実際に試打を行ってシャフトを選択する場合が一般的である。しかし、製品カタログから自分に合ったシャフトを選択することは特に素人には困難である。また、店員のアドバイスに従う場合には店員の資質や個人的な考え方あるいは嗜好に左右されるので、各ゴルフショップにおいて同一のシャフトが選択されることは皆無である。したがって、他人が使用しているシャフトと同一のものや流行のシャフトなどを選択するという、所謂、多数決的な選択をせざるを得ない。
ゴルフクラブを客観的な基準に基づき選択可能な方法としては、ハンディキャップと飛距離に基づき最適なゴルフクラブを選択する方法や、下記の特許文献1に開示されている身体特性、スイング特性などに基づき決定する方法が提案されている。
特許文献1に開示の方法では、ゴルフクラブ使用者の身体特性、身体能力、スイング特性に関するデータを入力させ、これらのパラメータに基づき、予め作成されているデータベースを検索して、購入希望者に適したゴルフクラブセットを選択できるようになっている。例えば、ゴルフクラブシャフトの選択に当っては、標準的なシャフト長さ、硬さを予め定めておき、シャフト長さを身長に基づき初期設定し、この初期設定値をスイングテンポなどにより修正して、シャフト長さを決定している。次に、シャフトの基本硬さを初期設定し、これをスイングテンポにより硬さの値を修正し、しかる後に、飛距離により硬さの値を修正している。例えば、スイングテンポが速い場合には硬さを軟らかい方に修正し、飛距離が長い場合にも軟らかい方に修正している。さらに、身体特性などにより修正を加えて、最適なシャフトの硬さが「硬い」「中間」「軟らかい」のいずれかに決定される。そして、「硬い」場合には小さなトルク角のシャフトが選択され、「軟らかい」場合には大きなトルク角のシャフトが選択されるようになっている。
特開2002−119621号公報
しかしながら、このような従来の方法では、シャフト交換に際して自分に合った最適なシャフトを選択することが困難な場合が多い。一般的なシャフトの硬さの決定手段としては、撓み量などの指標で表される静的な曲げ硬さと、シャフトの固有振動数などで表される動的な曲げ硬さがある。上記従来においてはシャフトなどの選定に当ってはシャフトの硬さとして単一の指標を用いているのみであり、これが、最適なシャフト選定を行えない主な理由であると考えられる。
本発明の課題は、かかる点に鑑みて、ゴルファーが自分に合ったゴルフシャフトを簡単に選ぶことのできるゴルフクラブシャフトの選定方法、選定プログラム、および当該方法に用いるのに適した選定表を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のゴルフクラブシャフトの選定方法は、
選定対象の複数種類のゴルフクラブシャフトの中から、シャフト選定者のゴルフクラブのヘッドスピードに対応する静的な曲げ硬さを備えた第1のゴルフクラブシャフト群を選択する第1の選択工程と、
前記第1のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のスイングテンポに対応する動的曲げ硬さを備えた第2のゴルフクラブシャフト群を選択する第2の選択工程とを含み、
前記第1の選択工程では、ヘッドスピードが速い程、静的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択され、前記第2の選択工程では、スイングテンポが速い程、動的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択されるようになっていることを特徴としている。
選定対象の複数種類のゴルフクラブシャフトの中から、シャフト選定者のゴルフクラブのヘッドスピードに対応する静的な曲げ硬さを備えた第1のゴルフクラブシャフト群を選択する第1の選択工程と、
前記第1のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のスイングテンポに対応する動的曲げ硬さを備えた第2のゴルフクラブシャフト群を選択する第2の選択工程とを含み、
前記第1の選択工程では、ヘッドスピードが速い程、静的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択され、前記第2の選択工程では、スイングテンポが速い程、動的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択されるようになっていることを特徴としている。
ここで、静的曲げ硬さとしては、ゴルフクラブシャフトをその軸線に直交する方向に所定量だけ撓めるために必要な静的荷重を表す「フレックス」と呼ばれる数値を用いることができる。また、前記動的な曲げ硬さとしては、ゴルフクラブシャフトの固有振動数を用いることができる。
本発明のゴルフクラブシャフトの選定方法では、ゴルフクラブシャフトの硬さとして、単一の指標ではなく、静的曲げ硬さと動的曲げ硬さの双方を用いて、選定者のスイング特性に合ったゴルフクラブシャフトを選ぶようにしている。したがって、従来の選定方法に比べて、正確に選定者に合ったゴルフクラブシャフトを選ぶことができる。また、本発明者等の実験によれば、ヘッドスピードに合った静的曲げ硬さのゴルフクラブシャフトを最初に選び、次に、選択されたゴルフクラブシャフトの中から、スイングテンポに合った動的曲げ硬さのゴルフクラブシャフトを選ぶという手順を踏むと、逆の選択手順を採用する場合や、異なる選択基準を採用する場合に比べて、より正確に、選定者のスイング特性に合ったゴルフクラブシャフトを選択できることが確認された。
次に、本発明の方法では、更に、前記第2のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のゴルフボールの理想弾道の高低に対応するキックポイントを備えた第3のゴルフクラブシャフト群を選択する第3の選択工程を含み、当該工程では、高い弾道である程、キックポイントが先端側のゴルフクラブシャフトが選択されるようになっていることを特徴としている。
前記第3の選択工程を採用することにより、シャフト選択者は、自分の理想弾道を実現するのに適したゴルフクラブシャフトを選択することができる。
次に、本発明はゴルフクラブシャフトの選定プログラムに関するものであり、本発明による選定プログラムは、
コンピュータに、
選定対象の複数種類のゴルフクラブシャフトの中から、シャフト選定者のゴルフクラブのヘッドスピードに対応する静的な曲げ硬さを備えた第1のゴルフクラブシャフト群を選択する第1の選択工程と、
前記第1のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のスイングテンポに対応する動的曲げ硬さを備えた第2のゴルフクラブシャフト群を選択する第2の選択工程とを実行させ、
前記第1の選択工程では、ヘッドスピードが速い程、静的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択され、前記第2の選択工程では、スイングテンポが速い程、動的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択されるようになっていることを特徴としている。
コンピュータに、
選定対象の複数種類のゴルフクラブシャフトの中から、シャフト選定者のゴルフクラブのヘッドスピードに対応する静的な曲げ硬さを備えた第1のゴルフクラブシャフト群を選択する第1の選択工程と、
前記第1のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のスイングテンポに対応する動的曲げ硬さを備えた第2のゴルフクラブシャフト群を選択する第2の選択工程とを実行させ、
前記第1の選択工程では、ヘッドスピードが速い程、静的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択され、前記第2の選択工程では、スイングテンポが速い程、動的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択されるようになっていることを特徴としている。
ここで、コンピュータに、前記第2のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のゴルフボールの理想弾道の高低に対応するキックポイントを備えた第3のゴルフクラブシャフト群を選択する第3の選択工程を実行させ、当該工程では、高い弾道である程、キックポイントが先端側のゴルフクラブシャフトが選択されるようになっていることが望ましい。
一方、本発明は、上記の第1および第2の選択工程を含むゴルフクラブシャフトの選定方法を実施するために用いるのに適したゴルフクラブシャフトの選定表に関するものであり、本発明による選定表は、
ヘッドスピードの値あるいは範囲が記載された複数のヘッドスピード区分が形成されているヘッドスピード選択欄と、
各ヘッドスピード区分に対応する静的な曲げ硬さの値あるいは範囲が記載された静的硬さ区分が形成されている静的硬さ割当欄と、
各静的硬さ区分に対して複数に区分されたスイングテンポを割り当てているスイングテンポ区分が形成されているスイングテンポ選択欄と、
各スイングテンポ区分に対応する動的な曲げ硬さの値あるいは範囲が記載された動的硬さ区分が形成されている動的硬さ割当欄と、
各動的硬さ区分に対して複数に区分された弾道の高低の程度を割り当てている弾道区分が形成されている弾道選択欄と、
各弾道区分に割り当てられている単一あるいは複数種類のゴルフクラブシャフトが記載された対応機種区分が形成されている対応機種欄とを有していることを特徴としている。
ヘッドスピードの値あるいは範囲が記載された複数のヘッドスピード区分が形成されているヘッドスピード選択欄と、
各ヘッドスピード区分に対応する静的な曲げ硬さの値あるいは範囲が記載された静的硬さ区分が形成されている静的硬さ割当欄と、
各静的硬さ区分に対して複数に区分されたスイングテンポを割り当てているスイングテンポ区分が形成されているスイングテンポ選択欄と、
各スイングテンポ区分に対応する動的な曲げ硬さの値あるいは範囲が記載された動的硬さ区分が形成されている動的硬さ割当欄と、
各動的硬さ区分に対して複数に区分された弾道の高低の程度を割り当てている弾道区分が形成されている弾道選択欄と、
各弾道区分に割り当てられている単一あるいは複数種類のゴルフクラブシャフトが記載された対応機種区分が形成されている対応機種欄とを有していることを特徴としている。
ここで、前記静的硬さ割当欄の各静的硬さ区分にはフレックスの数値を記載しておけばよい。各静的硬さ区分には、遅い、普通および速いの3つのスイングテンポ区分を割り当てればよい。前記動的硬さ割当欄の各動的硬さ区分には、ゴルフクラブシャフトの固有振動数の値あるいは範囲を記載しておけばよい。また、各動的硬さ区分には、高、中および低の3つの弾道区分を割り当てればよい。
本発明の選定表を用いれば、シャフト選定者は、選定表におけるヘッドスピード欄から対応機種欄に順次に辿っていくだけで、自分に合ったゴルフクラブシャフトを選定できる。
ここで、前記対応機種欄の各対応機種区分を、更に、重量に応じて細分化しておけば、シャフト選定者の身体特性、身体能力に合ったゴルフクラブシャフトを選ぶことができるので望ましい。
以上説明したように、本発明のゴルフクラブシャフトの選定方法およびプログラムでは、シャフト選定者のスイング特性を表すヘッドスピードとスイングテンポを選択基準として採用し、最初に、ヘッドスピードに対応した静的曲げ硬さを選択し、次に、スイングテンポに対応した動的曲げ硬さを選択して、シャフト選定者のスイング特性に合った曲げ硬さを備えたゴルフクラブシャフトを選ぶようにしている。かかる選定手順を採用することにより、シャフト選択者のスイング特性に極めて合致したゴルフクラブシャフトを選ぶことが可能になる。
また、本発明のゴルフクラブシャフトの選定表を用いれば、ヘッドスピード選択欄から対応機種欄に向けて順次に各欄を辿るだけで、簡単に自分に合ったゴルフクラブシャフトが得られるので、極めて便利である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(ゴルフクラブシャフトの選定手順)
図1は本例のゴルフクラブシャフトの選定手順を示すフローチャートである。このフローチャートに従って説明すると、まず、第1の選択工程ST1においては、選定対象の複数種類のゴルフクラブシャフト(以下、単に「シャフト」という。)の中から、シャフト選定者のゴルフクラブのヘッドスピードに対応する静的な曲げ硬さを備えた第1のシャフト群を選択する。ヘッドスピードはゴルフスイングの中で飛距離に最も影響を与える重要な要素である。ヘッドスピードはシャフトを撓らせる力の大きさの尺度になり、シャフトの撓りはフレックスという数値で分類できる。フレックス値は、シャフトの両端を支持し、その中間部分を軸線に直交する方向に所定量だけ撓めるために必要な静的荷重の値である。
図1は本例のゴルフクラブシャフトの選定手順を示すフローチャートである。このフローチャートに従って説明すると、まず、第1の選択工程ST1においては、選定対象の複数種類のゴルフクラブシャフト(以下、単に「シャフト」という。)の中から、シャフト選定者のゴルフクラブのヘッドスピードに対応する静的な曲げ硬さを備えた第1のシャフト群を選択する。ヘッドスピードはゴルフスイングの中で飛距離に最も影響を与える重要な要素である。ヘッドスピードはシャフトを撓らせる力の大きさの尺度になり、シャフトの撓りはフレックスという数値で分類できる。フレックス値は、シャフトの両端を支持し、その中間部分を軸線に直交する方向に所定量だけ撓めるために必要な静的荷重の値である。
本例では、ヘッドスピードが速い程、静的な曲げ硬さを表すフレックス値が大きなシャフト(撓りにくいシャフト)を割り当てる。例えば、ヘッドスピードの値あるいは範囲に対応するフレックス値あるいは範囲を予め対応付けしておく。また、複数種類のシャフトを、そのフレックス値に応じて複数の組に分類しておく。そして、シャフト選定者のヘッドスピードに対応するフレックス値を備えた第1のシャフト群を選択する。なお、静的曲げ硬さ(静的曲げ剛性)を表す指標として、フレックス値以外のものを用いることも可能である。
次に、第2の選択工程ST2では、選択した第1のシャフト群の中から、シャフト選定者のスイングテンポに対応する動的曲げ硬さを備えた第2のシャフト群を選択する。スイングテンポとは、バックスイングからダウンスイングに切り返すタイミングの速さの尺度であり、同一硬さのシャフトの場合には、スイングテンポが速い程、切り返し時に撓り易い。この撓りの程度は動的曲げ硬さにより分類することができ、本例では固有振動数により分類している。シャフトの固有振動数は、シャフトの手元側を固定し、先端に錘を付けてシャフト軸線に直交する方向に振ることにより当該シャフトに発生する振動数である。
具体的には、スイングテンポが速い程、撓りにくいシャフト、すなわち固有振動数の高いシャフトを割り当てる。例えば、スイングテンポを「遅い」「普通」および「早い」の三区分に分け、これらに対応する固有振動数あるいは固有振動数の範囲を予め対応付けしておく。また、フレックス値に応じて分類されている各組に含まれているシャフトを、固有振動数に応じて三区分に分類しておく。そして、第1の選択工程において選択された組(第1のシャフト群)の中から、シャフト選択者のスイングテンポに対応する固有振動数を備えた第2のシャフト群を選択する。なお、動的曲げ硬さ(動的曲げ剛性)を表す指標として固有振動数以外の指標を用いることも可能である。
次に、第3の選択工程ST3では、第2のシャフト群の中から、シャフト選定者のゴルフボールの理想弾道の高低に対応するキックポイントを備えた第3のシャフト群を選択する。理想弾道とは、シャフト選定者(ゴルファー)が思い描くゴルフボールの理想の軌跡のことであり、高弾道、低弾道、フックボール、スライスボールなどがある。この選択工程では、理想弾道が高弾道、低弾道あるいはその中間の中弾道であるかに応じて、シャフトを選択する。
弾道の高低に影響を与えるシャフト特性の代表的な指標はキックポイントである。キックポイントとは、シャフトを撓ませたときに、最も大きな曲率が発生する位置のことである。この位置が手元側に近いものを元調子(ハイキック)、逆に先端に近いものを先調子(ローキック)、中間に位置するものを中調子と呼んでいる。
先調子の場合にはシャフト先端側の撓み角が大きくなるので、ゴルフクラブヘッドのロフト角が大きくなり、高弾道の打球となりやすい。逆に、元調子の場合にはシャフト先端側の撓み角が小さくなるので、ロフト角が小さくなり、低弾道の打球となりやすい。本例では、例えば、理想弾道を「高」「中」および「低」の三区分に分け、「高」には先調子、「中」には中調子、また、「低」には元調子をそれぞれ割り当てておく。また、固有振動数に応じて分類されている各組に含まれているシャフトを、キックポイントに応じて三区分に分類しておく。そして、第2の選択工程ST2において選択された組(第2のシャフト群)の中から、シャフト選定者の理想弾道が高、中、低のいずれであるのかに応じて、第3のシャフト群を選択する。この後は、当該第3のシャフト群の中から、例えば、身体特性、身体能力に合った重量のシャフトを選べばよい。
(ゴルフクラブシャフトの選定表)
上記の選定を簡単に行うためには、図2に示すような選定表を作成しておくことが望ましい。この選定表を用いれば、表の左側の欄から右側の欄に順次に辿っていくことにより、自分に合ったシャフトを簡単に得ることができる。
上記の選定を簡単に行うためには、図2に示すような選定表を作成しておくことが望ましい。この選定表を用いれば、表の左側の欄から右側の欄に順次に辿っていくことにより、自分に合ったシャフトを簡単に得ることができる。
本例の選定表1は、その左端から右端に向けて、ヘッドスピード欄2、硬さ割当欄3、スイングテンポ選択欄4、クラブ振動数割当欄5、弾道選択欄6、および対応機種欄7がこの順序に形成されている。
ヘッドスピード欄2には、ヘッドスピードの値あるいは範囲が記載された複数のヘッドスピード区分が形成されており、本例では、ヘッドスピードHD(m/s)が37、40、43、46、49および52の6つのヘッドスピード区分2(1)〜2(6)が形成されている。
硬さ割当欄3には、各ヘッドスピード区分に対応する静的な曲げ硬さの値あるいは範囲が記載された静的硬さ区分が形成されており、本例では、ヘッドスピード区分2(1)〜2(6)に対して、それぞれ、フレックス値(kg)が、5.2〜6の硬さ区分3(1)、5.6〜6.4の硬さ区分3(2)、6〜6.8の硬さ区分3(3)、6.4〜7.2の硬さ区分3(4)、6.6〜7.6の硬さ区分3(5)、および、7.2〜7.6の硬さ区分3(6)が割り当てられている。
スイングテンポ選択欄4では、各静的硬さ区分に対して複数に区分されたスイングテンポを割り当てているスイングテンポ区分が形成されており、本例では、各硬さ区分31〜36に対して、それぞれ、「遅い」「普通」および「早い」を割り当てている18のスイングテンポ区分4(1)〜4(18)が形成されている。
クラブ振動数割当欄5には、各スイングテンポ区分に対応する動的な曲げ硬さの値あるいは範囲が記載された動的硬さ区分が形成されており、本例では、各スイングテンポ区分4(1)ないし4(18)に、それぞれ一対一で対応する振動数区分5(1)ないし5(18)が形成されている。
弾道選択欄6には、各動的硬さ区分に対して複数に区分された弾道の高低の程度を割り当てている弾道区分が形成されており、本例では、各振動数区分5(1)ないし5(18)に対して、それぞれ「低」「中」「高」を割り当てている合計54の弾道区分6(1)〜6(54)が形成されている。
対応機種欄7には、各弾道区分に割り当てられている単一あるいは複数種類のゴルフクラブシャフトが記載された対応機種区分が形成されており、本例では、各弾道区分6(1)ないし6(54)に、それぞれ一対一で対応する対応機種区分7(1)ないし7(54)が形成されている。また、各対応機種区分7(1)ないし7(54)は、シャフト重量別に複数に分類されている。本例では、50g、55g、60g、65gおよび75gの5つの重量に分類されている。
この構成の選定表1において、ヘッドスピード選択欄2において対応するヘッドスピード区分2(1)ないし2(6)を選択する。次に、選択した区分の右側の硬さ割当欄3の右側のテンポ選択欄4において、対応するスイングテンポ区分4(1)ないし4(18)を選択する。次に、選択した区分の右側のクラブ振動数割当欄5の右側の弾道選択欄6において、対応する弾道区分6(1)ないし6(54)を選択すると、シャフト対応機種が自動的に選択される。
なお、本例の選定表は一例であり、各欄2ないし7を上下に配列した構成とすることもできる。また、各欄2ないし7の各区分数は本例とは異なる区分数としてもよいことは勿論である。さらには、選定表は電子データの形態でコンピュータのメモリなどに各種の形態で記憶保持しておき、必要に応じて表示装置の画面に表示するようにしてもよい。電子データとして記憶保持しておけば、その内容の変更、修正が簡単である。また、インターネットなどの通信回線を介して多数の者に配信することもでき、インターネット上において閲覧することも可能になるので便利である。
(ゴルフクラブ選定装置および選定プログラム)
次に、図1に示す選定方法を実施するためのゴルフクラブ選定装置は、例えば、パーソナルコンピュータと、入力装置、表示装置などの周辺機器とを備えたシステムを用いて簡単に構築することができる。この場合、コンピュータのメモリに、図1の選定方法を実行するためのゴルフクラブ選定プログラムを格納しておき、入力装置から、シャフト選定者のヘッドスピード、スイングテンポおよび理想弾道情報を入力させ、入力情報に基づきプログラムを実行すれば、シャフト選定者のスイング特性などに合ったシャフトを自動で選定でき、選定結果を表示装置に表示すればよい。また、コンピュータのメモリに、図2に示すような選定表を記憶保持しておき、入力情報(ヘッドスピード、スイングテンポ、理想弾道情報など)に基づき、当該選定表を検索して、シャフトを選定するようにすれば、極めて簡単なプログラムにより、シャフトの選定動作を実現できる。
次に、図1に示す選定方法を実施するためのゴルフクラブ選定装置は、例えば、パーソナルコンピュータと、入力装置、表示装置などの周辺機器とを備えたシステムを用いて簡単に構築することができる。この場合、コンピュータのメモリに、図1の選定方法を実行するためのゴルフクラブ選定プログラムを格納しておき、入力装置から、シャフト選定者のヘッドスピード、スイングテンポおよび理想弾道情報を入力させ、入力情報に基づきプログラムを実行すれば、シャフト選定者のスイング特性などに合ったシャフトを自動で選定でき、選定結果を表示装置に表示すればよい。また、コンピュータのメモリに、図2に示すような選定表を記憶保持しておき、入力情報(ヘッドスピード、スイングテンポ、理想弾道情報など)に基づき、当該選定表を検索して、シャフトを選定するようにすれば、極めて簡単なプログラムにより、シャフトの選定動作を実現できる。
1 選定表
2 ヘッドスピード選択欄
2(1)〜2(6) ヘッドスピード区分
3 硬さ割当欄
3(1)〜3(6) 硬さ区分
4 テンポ選択欄
4(1)〜4(18) テンポ区分
5 クラブ振動数割当欄
5(1)〜5(18) 振動数区分
6 弾道選択欄
6(1)〜6(54) 弾道区分
7 対応機種欄
7(1)〜7(54) 対応機種区分
2 ヘッドスピード選択欄
2(1)〜2(6) ヘッドスピード区分
3 硬さ割当欄
3(1)〜3(6) 硬さ区分
4 テンポ選択欄
4(1)〜4(18) テンポ区分
5 クラブ振動数割当欄
5(1)〜5(18) 振動数区分
6 弾道選択欄
6(1)〜6(54) 弾道区分
7 対応機種欄
7(1)〜7(54) 対応機種区分
Claims (14)
- 選定対象の複数種類のゴルフクラブシャフトの中から、シャフト選定者のゴルフクラブのヘッドスピードに対応する静的な曲げ硬さを備えた第1のゴルフクラブシャフト群を選択する第1の選択工程と、
前記第1のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のスイングテンポに対応する動的曲げ硬さを備えた第2のゴルフクラブシャフト群を選択する第2の選択工程とを含み、
前記第1の選択工程では、ヘッドスピードが速い程、静的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択され、前記第2の選択工程では、スイングテンポが速い程、動的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択されるようになっているゴルフクラブシャフトの選定方法。 - 請求項1において、
前記第2のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のゴルフボールの理想弾道の高低に対応するキックポイントを備えた第3のゴルフクラブシャフト群を選択する第3の選択工程を含み、
当該工程では、高い弾道である程、キックポイントが先端側のゴルフクラブシャフトが選択されるようになっているゴルフクラブシャフトの選定方法。 - 請求項1または2において、
前記静的な曲げ硬さは、ゴルフクラブシャフトをその軸線に直交する方向に所定量だけ撓めるために必要な静的荷重の大小で表されるゴルフクラブシャフトの選定方法。 - 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
前記動的な曲げ硬さは、ゴルフクラブシャフトの固有振動数の大小で表されるゴルフクラブシャフトの選定方法。 - コンピュータに、
選定対象の複数種類のゴルフクラブシャフトの中から、シャフト選定者のゴルフクラブのヘッドスピードに対応する静的な曲げ硬さを備えた第1のゴルフクラブシャフト群を選択する第1の選択工程と、
前記第1のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のスイングテンポに対応する動的曲げ硬さを備えた第2のゴルフクラブシャフト群を選択する第2の選択工程とを実行させ、
前記第1の選択工程では、ヘッドスピードが速い程、静的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択され、前記第2の選択工程では、スイングテンポが速い程、動的な曲げ硬さの高いゴルフクラブシャフトが選択されるようになっているゴルフクラブシャフトの選定プログラム。 - 請求項5において、
コンピュータに、前記第2のゴルフクラブシャフト群の中から、前記シャフト選定者のゴルフボールの理想弾道の高低に対応するキックポイントを備えた第3のゴルフクラブシャフト群を選択する第3の選択工程を実行させ、
当該工程では、高い弾道である程、キックポイントが先端側のゴルフクラブシャフトが選択されるようになっているゴルフクラブシャフトの選定プログラム。 - 請求項5または6において、
前記静的な曲げ硬さは、ゴルフクラブシャフトをその軸線に直交する方向に所定量だけ撓めるために必要な静的荷重の大小で表されるゴルフクラブシャフトの選定プログラム。 - 請求項5ないし7のうちのいずれかの項において、
前記動的な曲げ硬さは、ゴルフクラブシャフトの固有振動数の大小で表されるゴルフクラブシャフトの選定プログラム。 - 請求項2に記載の選定方法に用いるゴルフクラブシャフトの選定表であって、
ヘッドスピードの値あるいは範囲が記載された複数のヘッドスピード区分が形成されているヘッドスピード選択欄と、
各ヘッドスピード区分に対応する静的な曲げ硬さの値あるいは範囲が記載された静的硬さ区分が形成されている静的硬さ割当欄と、
各静的硬さ区分に対して複数に区分されたスイングテンポを割り当てているスイングテンポ区分が形成されているスイングテンポ選択欄と、
各スイングテンポ区分に対応する動的な曲げ硬さの値あるいは範囲が記載された動的硬さ区分が形成されている動的硬さ割当欄と、
各動的硬さ区分に対して複数に区分された弾道の高低の程度を割り当てている弾道区分が形成されている弾道選択欄と、
各弾道区分に割り当てられている単一あるいは複数種類のゴルフクラブシャフトが記載された対応機種区分が形成されている対応機種欄とを有しているゴルフクラブシャフトの選定表。 - 請求項9において、
前記静的硬さ割当欄の各静的硬さ区分には、ゴルフクラブシャフトをその軸線に直交する方向に所定量だけ撓めるために必要な静的荷重の値あるいは範囲が記載されているゴルフクラブシャフトの選定表。 - 請求項10において、
各静的硬さ区分には、遅い、普通および速いの3つのスイングテンポ区分が割り当てられているゴルフクラブシャフトの選定表。 - 請求項11において、
前記動的硬さ割当欄の各動的硬さ区分には、ゴルフクラブシャフトの固有振動数の値あるいは範囲が記載されているゴルフクラブシャフトの選定表。 - 請求項12において、
各動的硬さ区分には、高、中および低の3つの弾道区分が割り当てられているゴルフクラブシャフトの選定表。 - 請求項13において、
前記対応機種欄の各対応機種区分は、更に、重量に応じて細分類されているゴルフクラブシャフトの選定表。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004051748A JP2005237677A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | ゴルフクラブシャフトの選定方法、選定プログラムおよび選定表 |
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JP2014100561A (ja) * | 2012-11-20 | 2014-06-05 | Acushnet Co | ゴルフクラブ用の改善されたフィッティングシステム |
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