JP2005235329A - 光記録媒体、印刷装置、印刷方法ならびに印刷用コンピュータプログラム - Google Patents

光記録媒体、印刷装置、印刷方法ならびに印刷用コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 光記録媒体のコート面の性状に基づいて適切な印刷ができるようにする。
【解決手段】 光記録媒体(CD−R18)における印刷する側のコート面に印刷する機能を備えた印刷装置1において、光記録媒体(CD−R18)上に設けられ、コート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を読み取るコート面情報特定部読み取り手段(光学センサ19)と、コート面情報特定部の特性とコート面情報とを関連づけて記憶する記憶手段(コンピュータ3の内部に存在)と、読み取られたコート面情報特定部の特性と記憶手段(コンピュータ3の内部に存在)に記憶される情報とを照合して、印刷条件を決定する印刷条件決定手段(コンピュータ3の内部に存在)とを備える印刷装置1とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光記録媒体、印刷装置、印刷方法ならびに印刷用コンピュータプログラムに関する。
例えば、CD−R(Compact Disk-Recordable)またはDVD(Digital Versatile Disk)等の光記録媒体においては、情報を記録する側の面と反対側の面(コート面)に白色等の部材を塗布し、インクジェットプリンタ等の印刷装置によって任意の図形や文字を印刷可能なものがある(特許文献1参照)。
特開平08−153341号公報(要約)
光記録媒体によっては、コート面が光沢のある面である場合もあれば、つや消しの面である場合もある。また、インクの打ち込み量を少なくした方が良好な印刷ができるようなコート面もあれば、インクの打ち込み量を多くした方が良好な印刷ができるようなコート面もある。
このような種々のコート面が存在するにもかかわらず、それを考慮せずに印刷を実行すると、印刷の仕上がりが悪くなったり、最悪の場合には印刷できないことも生じ得る。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、光記録媒体のコート面の性状に基づいて適切な印刷ができるようにする光記録媒体、印刷装置、印刷方法ならびにコンピュータに読み取り可能なコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、印刷する側のコート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を有する光記録媒体としている。このため、コート面情報に基づき、コート面に適した印刷を実現できる。
また、別の本発明は、先の発明において、光記録媒体を保持する中央のチャッキング領域にコート面情報特定部を有する光記録媒体としている。このため、コート面にコート面情報特定部を有する場合と異なり、印刷に何ら影響がない。したがって、綺麗に印刷できる。
また、別の本発明は、先の発明において、コート面情報特定部が1または2以上の枠の内部への着色によってコート面情報を特定する光記録媒体としている。このため、光学センサ等あるいは視認によって、枠内の着色の有無、さらには着色された枠の位置を読み取ることによって、その光記録媒体のコート面に合った印刷条件を選定できる。
また、別の本発明は、先の発明において、コート面情報特定部が円の径の大きさ、あるいは径の異なる円の数若しくは位置によってコート面情報を特定する光記録媒体としている。このため、光学センサ等あるいは視認によって、円の径の大きさ、あるいは径の異なる円の数若しくは位置を読み取ることによって、その光記録媒体のコート面に合った印刷条件を選定できる。また、光記録媒体をどのような向きにセットしても、セットの仕方に依存しないコート面情報特定部の読み取りが可能となる。したがって、ユーザは光記録媒体のセットに気をつける必要がない。さらに、光記録媒体の中央を中心とする同心円を1つあるいは複数描くだけで、コート面情報を特定することが可能となるので、光記録媒体にコート面情報特定部を付加するためのコストを低減できる。
また、別の本発明は、先の発明において、コート面情報特定部が光記録媒体を保持する中央部の周りを囲う多角形の大きさ、あるいは大きさの異なる多角形の数若しくは位置によってコート面情報を特定する光記録媒体としている。このため、光学センサ等あるいは視認によって、多角形の大きさ、あるいは大きさの異なる多角形の数若しくは位置を読み取ることによって、その光記録媒体のコート面に合った印刷条件を選定できる。特に、光記録媒体の中央を中心とする多角形を1つあるいは複数描くだけで、コート面情報を特定することが可能となるので、光記録媒体にコート面情報特定部を付加するためのコストを低減できる。
また、別の本発明は、先の発明において、コート面情報特定部が光記録媒体を保持する中央部の周りを囲う複数本の線の数若しくは位置によってコート面情報を特定する光記録媒体としている。このため、光学センサ等あるいは視認によって、複数本の線の数若しくは位置を読み取ることによって、その光記録媒体のコート面に合った印刷条件を選定できる。特に、光記録媒体の中央を中心として配置された複数本の線を描くだけで、コート面情報を特定することが可能となるので、光記録媒体にコート面情報特定部を付加するためのコストを低減できる。
また、別の本発明は、先の発明において、コート面情報として、光沢のあるコート面か否かを示す情報を含む光記録媒体としている。このため、光沢のあるコート面かあるいは光沢のないつや消し面かを判別することにより、当該コート面の光沢の有無に適した印刷が実行できる。
また、別の本発明は、先の発明において、コート面情報として、インクの打ち込み量を示す情報を含む光記録媒体としている。このため、インクの打ち込み量を少なくすべき低デューティな面かあるいはインクの打ち込み量を多くすべき高デューティな面かを判別し、当該コート面の性状に適した印刷が実行できる。
また、別の本発明は、光記録媒体における印刷する側のコート面に印刷する機能を備えた印刷装置において、光記録媒体上に設けられ、コート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を読み取るコート面情報特定部読み取り手段と、コート面情報特定部の特性とコート面情報とを関連づけて記憶する記憶手段と、読み取られたコート面情報特定部の特性と記憶手段に記憶される情報とを照合して印刷条件を決定する印刷条件決定手段とを備える印刷装置としている。このため、光記録媒体上のコート面情報特定部を読み取ることによって、そのコート面に適した印刷条件にて印刷ができる。印刷条件の決定は、プリンタドライバ、アプリケーションプログラムのいずれで実行するようにしても良い。また、印刷装置は、プリンタドライバをインストールしたコンピュータに接続された印刷装置に限定されることなく、かかるコンピュータを要しないそれ自体独立した印刷装置(いわゆる、スタンドアローン式の印刷装置)であっても良い。
また、別の本発明は、先の発明において、インクを含めた現状の印刷ツールによって、コート面に適した印刷の可否を判断する印刷可否判断手段と、その印刷可否判断手段の判断に基づいてメッセージを出力するメッセージ出力手段とをさらに備える印刷装置としている。このため、現状の印刷条件(インクの種類、インクの吐出条件等)にて、そのコート面に適した印刷ができるか否かが判断され、その可否を使用者に知らせることができる。特に、本発明は、現状の印刷条件では良好な印刷が出来ない場合に有効である。
また、別の本発明は、先の発明において、コート面情報特定部読み取り手段を、インクカートリッジを搭載して主走査方向に往復移動するキャリッジに取り付けられる光学センサとした印刷装置としている。このため、コート面情報特定部が目視できない程に小さくても、正確に読み取ることができる。しかも、キャリッジに光学センサを備えているので、走査式でコート面情報特定部を読み取ることができ、光学センサを駆動させるための特別な駆動源を備える必要もない。
また、別の本発明は、先の発明において、記憶手段に、光学センサがコート面情報特定部を読み取る位置とコート面情報とを関連づけて記憶しており、印刷条件決定手段が、コート面情報特定部を読み取る位置に基づいて印刷条件を決定する印刷装置としている。このため、光記録媒体上に付したコート面情報特定部を読み取る位置に応じて当該情報を変えている光記憶媒体を使う場合に、光学センサが正確にコート面情報特定部を読み取る位置を特定し、その位置に基づいてコート面に合った印刷条件で印刷できる。
また、別の本発明は、先の発明において、記憶手段に、光学センサがコート面情報特定部を読み取る複数の位置の距離とコート面情報とを関連づけて記憶しており、印刷条件決定手段が、当該複数の位置の距離に基づいて印刷条件を決定する印刷装置としている。このため、光記録媒体上に付したコート面情報特定部を読み取る位置が複数存在し、当該複数の位置間の距離によってコート面情報を変えている光記憶媒体を使う場合に、光学センサがコート面情報特定部を読み取る複数位置間の距離を正確に検出でき、その検出した情報に基づいてコート面に合った印刷条件で印刷できる。
また、別の本発明は、先の発明において、記憶手段に、光学センサがコート面情報特定部を読み取る位置と複数の当該位置の距離との組み合わせと、コート面情報とを関連づけて記憶しており、印刷条件決定手段が、当該組み合わせに基づいて印刷条件を決定する印刷装置としている。このため、光記録媒体上に付したコート面情報特定部の読み取り位置が複数存在し、かつ当該位置の数と、複数の位置が存在する場合の複数位置間の距離との組み合わせによってコート面情報を変えている光記憶媒体を使う場合に、光学センサがコート面情報特定部を読み取る位置の数および複数位置間の距離を正確に検出でき、その検出した情報に基づいて、コート面に合った印刷条件で印刷できる。
また、別の本発明は、光記録媒体における印刷する側のコート面に印刷する印刷方法において、光記録媒体上に設けられ、コート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を読み取るコート面情報特定部読み取りステップと、読み取られたコート面情報特定部の特性と、コート面情報特定部の特性とコート面情報とを関連づけて記憶する記憶手段に記憶される情報とを照合して、印刷条件を決定する印刷条件決定ステップとを含む印刷方法としている。このため、光記録媒体上のコート面情報特定部を読み取ることによって、そのコート面に適した印刷条件にて印刷ができる。印刷条件の決定は、プリンタドライバ、アプリケーションプログラムのいずれで実行するようにしても良い。また、当該印刷方法を実行するための印刷装置は、プリンタドライバをインストールしたコンピュータに接続された印刷装置に限定されることなく、かかるコンピュータを要しないそれ自体独立した印刷装置(いわゆる、スタンドアローン式の印刷装置)であっても良い。
また、別の本発明は、先の発明において、インクを含めた現状の印刷ツールによって、コート面に適した印刷の可否を判断する印刷可否判断ステップと、その印刷可否判断ステップによる判断に基づいて、メッセージを出力するメッセージ出力ステップとをさらに含む印刷方法としている。このため、現状の印刷条件(インクの種類、インクの吐出条件等)にて、そのコート面に適した印刷ができるか否かが判断され、その可否を使用者に知らせることができる。特に、本発明は、現状の印刷条件では良好な印刷が出来ない場合に有効である。
また、別の本発明は、光記録媒体における印刷する側のコート面に印刷する処理をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な印刷用コンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、光記録媒体上に設けられ、コート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を読み取るコート面情報特定部読み取り手段、読み取られたコート面情報特定部の特性と、コート面情報特定部の特性とコート面情報とを関連づけて記憶する記憶手段に記憶される情報とを照合して、印刷条件を決定する印刷条件決定手段、として機能させるコンピュータ読み取り可能な印刷用コンピュータプログラムとしている。このため、本発明の印刷用コンピュータプログラムを印刷装置若しくは印刷装置と協働で印刷を実行するコンピュータにインストールして実行することによって、光記録媒体上のコート面情報特定部を読み取ることによって、そのコート面に適した印刷条件にて印刷ができるようになる。印刷条件の決定は、プリンタドライバ、アプリケーションプログラムのいずれで実行するようにしても良い。また、当該印刷用コンピュータプログラムを実行するためのコンピュータは、プリンタドライバをインストールしたコンピュータに限定されることなく、かかるコンピュータを要しないそれ自体独立した印刷装置(いわゆる、スタンドアローン型の印刷装置)であっても良い。
また、別の本発明は、先の発明において、コンピュータを、インクを含めた現状の印刷ツールによって、コート面に適した印刷の可否を判断する印刷可否判断手段、その印刷可否判断手段の判断に基づいてメッセージを出力するメッセージ出力手段、として機能させるコンピュータ読み取り可能な印刷用コンピュータプログラムとしている。このため、本発明の印刷用コンピュータプログラムを印刷装置若しくは印刷装置と協働で印刷を実行するコンピュータにインストールして実行することによって、現状の印刷条件(インクの種類、インクの吐出条件等)にて、そのコート面に適した印刷ができるか否かが判断され、その可否を使用者に知らせることができる。特に、本発明は、現状の印刷条件では良好な印刷が出来ない場合に有効である。
本発明によれば、光記録媒体のコート面の性状に基づいて適切な印刷ができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、印刷装置1の概要について、図1から図4を参照しつつ説明する。図1は、インクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」と略記する)2とコンピュータ3によって構成される印刷装置の概略構成図であり、図2は、制御回路4を中心としたプリンタ2の構成例を示すブロック図であり、また、図3は、コンピュータ3の構成例を示すブロック図であり、図4は、コンピュータ3に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。
図1に示すように、プリンタ2は、送りモータ5によってCD−Rトレイ6を搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ7によってキャリッジ8を送りローラ9の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構によるCD−Rトレイ6の送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ8の移動方向を主走査方向という。
また、プリンタ2は、キャリッジ8に搭載されると共に印刷ヘッド10を備えた印刷ヘッドユニット11と、この印刷ヘッドユニット11を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの送りモータ5、キャリッジモータ7、印刷ヘッドユニット11および操作パネル12との信号の送受信を司る制御回路4とを備えている。
制御回路4は、コネクタ13を介してコンピュータ3に接続されている。コンピュータ3は、プリンタ2用のドライバを搭載し、入力装置であるキーボードあるいはマウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ2における種々の情報を表示装置14の画面表示によりに提示するユーザインターフェイスを構成している。
CD−Rトレイ6を搬送する副走査送り機構は、送りモータ5の回転を送りローラ9と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。
また、キャリッジ8を往復動させる主走査送り機構は、送りローラ9の軸と並行に架設されると共にキャリッジ8を摺動可能に保持する摺動軸15と、キャリッジモータ7との間に無端の駆動ベルト16を張設するプーリ17と、光記録媒体の一例であるCD−R18の印刷開始位置を読み取るための光学センサ19とを備えている。
光学センサ19は、CD−R18に対して光を投射するための光源(例えば、LED(Light Emitting Diode))と、CD−R18によって反射されてきた光を電気信号に変換するための検出部(例えば、フォトダイオード)によって構成されており、CD−R18の位置を読み取ることにより、所望の位置に画像を印刷する。また、光学センサ19は、後述するように、CD−R18のコート面のコート面情報特定部を読み取るコート面情報特定部読み取り手段でもある。
CD−Rトレイ6は、CD−R18を嵌入して係止するために円形の凹部20が設けられており、当該凹部20にCD−R18を嵌入することにより、CD−R18の位置決めをすると共に、CD−R18が送りローラ9によって搬送可能となるようにする。
キャリッジ8には、図1に示すように、各種インクカートリッジ21〜27が着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ21,22,23,24,25,26,27は、それぞれダークイエロー(DY)、ライトマゼンダ(LM)、ライトシアン(LC)、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各インクを収納したカートリッジである。
印刷ヘッド10には、インク吐出箇所としてのノズルがCD−R18の搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列が形成されている。
また、キャリッジ8の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴がCD−R18の表面に打ち込まれることにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、例えば、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
図2に示すように、制御回路4は、CPU(Central Processing Unit)41、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))42、RAM(Random Access Memory)43、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))44、およびEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)45を備え、これらをバス49で接続した算術論理演算回路として構成されている。
この制御回路4は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路46と、このI/F専用回路46に接続され印刷ヘッドユニット11を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路47と、送りモータ5およびキャリッジモータ7を駆動するモータ駆動回路48とを備えている。I/F専用回路46は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ13を介してコンピュータ3から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
次に、コンピュータ3の構成について、図3を参照しつつ説明する。
図3に示すように、コンピュータ3は、CPU51、ROM52、RAM53、HDD(Hard Disk Drive)54、ビデオ回路55、I/F56、バス57、表示装置14、入力装置58および外部記憶装置59によって構成されている。
ここで、コート面情報特定部読み取り手段、印刷条件決定手段、印刷可否判断手段およびメッセージ出力手段であるCPU51は、ROM52およびHDD54に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御部である。
ROM52は、CPU51が実行する基本的なプログラムやデータを格納しているメモリである。RAM53は、CPU51が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
HDD54は、CPU51からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータやプログラムを読み出すとともに、CPU51の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。HDD54は、この実施の形態では、コート面情報特定部の特性とコート面情報とを関連づけて記憶する記憶手段として機能する。
ビデオ回路55は、CPU51から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置14に出力する回路である。I/F56は、入力装置58および外部記憶装置59から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ2に対して印刷信号PSを出力する回路である。
バス57は、CPU51、ROM52、RAM53、HDD54、ビデオ回路55およびI/F56を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
表示装置14は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタあるいはCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路55から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。入力装置58は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F56に供給する装置である。
外部記憶装置59は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスクあるいはFDに記録されているデータおよびプログラムを読み出してCPU51に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、外部記憶装置59は、CPU51から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
図4は、コンピュータ3に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。なお、これらの機能は、コンピュータ3のハードウエアと、HDD54に記録されているソフトウエアとが協働することにより実現される。この図に示すように、コンピュータ3には、アプリケーションプログラム61、ビデオドライバプログラム62、およびプリンタドライバプログラム70が実装されており、これらが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。
ここで、アプリケーションプログラム61は、例えば、画像処理プログラムであり、ディジタルカメラ等から取り込まれた画像を加工処理したり、ユーザによって描画された画像を加工処理したりした後、プリンタドライバプログラム70およびビデオドライバプログラム62に出力する。
ビデオドライバプログラム62は、ビデオ回路55を駆動するためのプログラムであり、例えば、アプリケーションプログラム61から供給された画像データに対してガンマ処理やホワイトバランスの調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置14に供給して表示させる。
プリンタドライバプログラム70は、解像度変換モジュール71、色変換モジュール72、色変換テーブル73、ハーフトーンモジュール74、LUT(Look Up Table)75、および印刷データ生成モジュール76によって構成されており、アプリケーションプログラム61によって生成された画像データに対して後述する種々の処理を施して印刷データを生成し、プリンタ2に供給する。また、プリンタドライバプログラム70は、後述するように、画像を印刷しようとするCD−R18の種類に応じてLUT75を更新する処理を実行する。
ここで、解像度変換モジュール71は、アプリケーションプログラム61から供給された画像データの解像度を、印刷ヘッド10の解像度に応じて変換する処理を行う。
色変換モジュール72は、R,G,B(Red, Green, Blue)表色系によって表現されている画像データを、色変換テーブル73を参照して、C,M,Y,K,LC,LM,DY(Cyan, Magenta, Yellow, Black, Light Cyan, Light Magenta, Dark Yellow)表色系の画像データに変換する処理を行う。
ハーフトーンモジュール74は、ディザ処理により、C,M,Y,K,LC,LM,DY表色系によって表された画像データを、LUT75を参照して、大、中、小の3種類のドットの組み合わせからなるビットマップデータに変換する。LUT75は、通常LUTと低デューティLUTを有している。通常LUTは、高デューティLUTを含む。
印刷データ生成モジュール76は、ハーフトーンモジュール74から出力されたビットマップデータから、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含む印刷データを生成して、プリンタ2に供給する。
次に、本発明の光記録媒体の一例であるCD−R18の詳細な構成について説明する。
図5は、CD−R18の構成例を示す図である。この図に示すように、CD−R18は、白色等の部材が塗布されたコート面81、図示しない記録再生装置に装着された場合に、回転軸が挿入される中心孔82によって構成されている。なお、コート面81は、インクの浸透を受容する受容層によって構成され、受容層の下には情報を光学的に記録するための記録層が形成されている。また、CD−R18の中心孔82の周囲には、透明なチャッキング領域83が形成されている。
このチャッキング領域83の点線で囲んだ部分には、A、B、CまたはDのいずれかの模様が描かれている。この模様は、コート面81に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部84である。コート面情報特定部84は、矢印e、矢印fおよび矢印gで示す3つの位置に描かれた枠85,85,85から構成されている。当該枠85内のコントラストを変えることによって、異なる模様ができる。
例えば、模様Aは、矢印eの位置にある枠85のみを黒く塗りつぶし、他の2つの枠85,85を白抜きとしたコート面情報特定部84である。また、模様Bは、矢印fの位置にある枠85のみを黒く塗りつぶし、他の2つの枠85,85を白抜きとしたコート面情報特定部84である。また、模様Cは、矢印eと矢印gの両位置にある枠85,85を黒く塗りつぶし、他の1つの枠85のみを白抜きとしたコート面情報特定部84である。さらに、模様Dは、矢印fと矢印gの両位置にある枠85,85を黒く塗りつぶし、他の1つの枠85のみを白抜きとしたコート面情報特定部84である。後述するように、黒く塗りつぶした枠85の位置を光学センサ19によって読み取ることによって、コート面の性状を決定することができる。
図6は、図5に示すCD−R18と別の形態のCD−R18の構成を示す図である。図6に示すCD−R18のチャッキング領域83には、A、B、CまたはDのいずれかの模様が描かれている。これらの模様は、チャッキング領域83に描かれるコート面情報特定部である。これらの模様は、共に、中心孔82と同心円のリングで構成されている。当該リングの径の大きさと数を変えることによって、異なる模様ができる。例えば、模様Aは、中心孔82に最も近い小径のリングL1である。また、模様Bは、リングL1の外側にあって、リングL1の次に小さいリングL2である。また、模様Cは、最も径の大きなリングL3とリングL1の2本のリングで構成されている。さらに、模様Dは、L2とL3の2本のリングで構成されている。
後述するように、光学センサ19によって黒線で描かれたリングの端部を読み取ることによって、チャッキング領域83にあるコート面情報特定部84を特定でき、当該特定によって、コート面の性状を決定することができる。
図7は、図6に示すCD−R18と少し異なる形態のCD−R18の構成を示す図である。図7に示すCD−R18のチャッキング領域83には、A、B、CまたはDのいずれかの模様が描かれている。これらの模様も、チャッキング領域83に描かれるコート面情報特定部である。これらの模様は、共に、中心孔82と同心円のリングで構成されている。当該リングの径の大きさのみを変えることによって、異なる模様ができる。例えば、模様Aは、中心孔82に最も近い小径のリングL1である。また、模様Bは、リングL1の外側にあって、リングL1の次に小さいリングL2である。また、模様Cは、リングL2のすぐ外側にあるリングL3である。さらに、模様Dは、最も大きな径のリングL4である。
後述するように、光学センサ19によって黒線で描かれたリングの端部を読み取ることによって、チャッキング領域83にあるコート面情報特定部84を特定でき、当該特定によって、コート面の性状を決定することができる。
図6あるいは図7に示すように、中心孔82と同心の円を描き、その大きさあるいは大きさと数によってコート面情報を特定できるようにすると、CD−Rトレイ6内に入れるCD−R18の向きを考慮しなくて済む。ただし、中心孔82の周囲に描く模様は、円に限られず、多角形の模様、多角形の角部が切れた模様でも良い。
図8は、多角形の角部が切れた模様が描かれたCD−R18の構成例を示す図である。
図8に示すように、模様Aは、中心孔82の周囲に、中心孔82の中心を重心とする正三角形を描き、その3つの角部を均等の大きさで切ったものであり、黒線M1で構成されるものである。模様Bは、模様Aよりも中心孔82の外側に、黒線M2を配置し、角の切れた略正三角形を構成したものである。同様に、模様Cは、模様Bよりも中心孔82の外側に黒線M3を配置し、模様Dは、模様Cよりも中心孔82の外側に黒線M4を配置し、それぞれ角の切れた略正三角形を構成したものである。模様B,C,Dは、各黒線を延長して形成される正三角形の大きさを除き、同じ条件で形成されている。これらの模様も、チャッキング領域83に描かれるコート面情報特定部である。このように、中心孔82の周囲に円以外の模様を描いても、当該模様を構成する黒線の位置、数あるいは読み取った位置の間の距離を特定することによって、コート面情報を特定することが可能である。以下、図9に基づいて、その理由を説明する。
図9は、図8に示す模様が付されたCD−R18のコート面情報を特定する機構について説明するための図である。
今、光学センサ19は、CD−R18の中心孔82の中心を主走査方向に移動するものとする。かかる場合、CD−R18をCD−Rトレイ6内に入れた向きによって、大別して2種類のパターンが存在する。1つは、模様Aにラインs1およびラインs2で示すように、光学センサ19が2本の黒線M1を横切り、2つの位置を読み取るケースである。もう1つは、模様Aにラインtで示すように、光学センサ19が1本の黒線M1しか横切らず、1つの位置しか読み取れないケースである。なお、図9の模様Aにおいて、M1は1本の黒線に対してのみに付されているが、他の黒線もM1で示される。また、模様B、模様C、模様Dについても同様である。
模様B、模様Cおよび模様Dの場合も同様にそれぞれ2種類のパターンが存在し、1つは、ラインs3,s4、ラインs5,s6およびラインs7,s8にそれぞれ示すように、光学センサ19が2本の黒線M2,M3およびM4をそれぞれ横切り、2つの位置を読み取るケースである。もう1つは、ラインtで示すように、光学センサ19がそれぞれ1本の黒線M2,M3およびM4しか横切らず、1つの位置しか読み取れないケースである。
ここで、点a1および点a2は、光学センサ19がラインs1の軌道で黒線M1を横切った際に、当該黒線M1を読み取る位置である。また、点a3および点a4は、光学センサ19がラインs2の軌道で黒線M1を横切った際に、当該黒線M1を読み取る位置である。さらに、点a5は、光学センサ19がラインtの軌道で黒線M1を横切った際に、当該黒線M1を読み取る位置である。
同様に、点b1および点b2は、光学センサ19がラインs3の軌道で黒線M2を横切った際に、当該黒線M2を読み取る位置である。また、点b3および点b4は、光学センサ19がラインs4の軌道で黒線M2を横切った際に、当該黒線M2を読み取る位置である。さらに、点b5は、光学センサ19がラインtの軌道で黒線M2を横切った際に、当該黒線M2を読み取る位置である。
また、点c1および点c2は、光学センサ19がラインs5の軌道で黒線M3を横切った際に、当該黒線M3を読み取る位置である。また、点c3および点c4は、光学センサ19がラインs6の軌道で黒線M3を横切った際に、当該黒線M3を読み取る位置である。さらに、点c5は、光学センサ19がラインtの軌道で黒線M3を横切った際に、当該黒線M3を読み取る位置である。
同様に、点d1および点d2は、光学センサ19がラインs7の軌道で黒線M4を横切った際に、当該黒線M4を読み取る位置である。また、点d3および点d4は、光学センサ19がラインs8の軌道で黒線M4を横切った際に、当該黒線M4を読み取る位置である。さらに、点d5は、光学センサ19がラインtの軌道で黒線M4を横切った際に、当該黒線M4を読み取る位置である。
光学センサ19が1つの位置を読み取る場合であっても2つの位置を読み取る場合であっても、光学センサ19が黒線を読み取る位置は変動し得る。しかし、光学センサ19が1つの位置を読み取る場合には、光学センサ19が初期位置から読み取り位置まで移動した距離の変動範囲を特定することができる。また、光学センサ19が2つの位置を読み取る場合には、2つの読み取り位置の間の距離の変動範囲を特定することができる。
例えば、模様Aの場合には、黒線M1との2つの読み取り位置の間の距離は、光学センサ19が、横切らない黒線M1と平行の軌道であるラインs1を通った場合の距離L1から、1つの黒線M1の端部を通過するラインs2を通った場合の距離L2までの範囲にある。
また、模様Bの場合には、黒線M2との2つの読み取り位置の間の距離は、光学センサ19が、横切らない黒線M2と平行の軌道であるラインs3を通った場合の距離L3から、1つの黒線M2の端部を通過するラインs4を通った場合の距離L4までの範囲にある。
また、模様Cの場合には、黒線M3との2つの読み取り位置の間の距離は、光学センサ19が、横切らない黒線M3と平行の軌道であるラインs5を通った場合の距離L5から、1つの黒線M3の端部を通過するラインs6を通った場合の距離L6までの範囲にある。
また、模様Dの場合には、黒線M4との2つの読み取り位置の間の距離は、光学センサ19が、横切らない黒線M4と平行の軌道であるラインs7を通った場合の距離L7から、1つの黒線M4の端部を通過するラインs8を通った場合の距離L8までの範囲にある。
したがって、L1<L2<L3<L4<L5<L6<L7<L8となるように、M1、M2、M3およびM4を配置すれば、読み取り位置の間の距離を測ることによって、模様A、模様B、模様Cあるいは模様Dのいずれの模様が描かれたCD−R18なのかを特定することができる。
次に、記憶手段に記憶されているデータベースの一例について、図10から図12に基づいて説明する。
図10は、図5に示したCD−R18用のコート面情報と光学センサ19の移動距離とを関連づけたデータベース90(10A)と、模様の各種類に応じた光学センサ19の移動距離を説明するための模式図(10B)とを示す図である。
図10Bに示すように、光学センサ19は、初期位置(0で示す位置)から主走査方向に移動する。初期位置から模様A〜Dの図10Bにおける最も左側にある枠85まで、真ん中の枠85まで、および最も右側にある枠85までの各距離は、それぞれe、fおよびgである。
このため、模様Aのように、図10Bにおける最も左側にある枠85のみが黒く塗りつぶされていると、光学センサ19が当該塗りつぶされている枠85の位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離eが特定できることになる。同様に、模様Bのように、図10Bにおける真ん中にある枠85のみが黒く塗りつぶされていると、光学センサ19が当該塗りつぶされている枠85の位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離fが特定できることになる。
また、模様Cのように、図10Bにおける最も左側にある枠85と最も右側にある枠85が黒く塗りつぶされていると、光学センサ19が当該塗りつぶされている2つの枠85,85の位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離eおよびgが特定できることになる。同様に模様Dのように、図10Bにおける真ん中にある枠85と最も右側にある枠85が黒く塗りつぶされていると、光学センサ19が当該塗りつぶされている2つの枠85,85の位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離fおよびgが特定できることになる。
図10Aに示すように、記憶手段には、上述の光学センサ19の移動距離(コート面情報特定部84の特性)とコート面情報とを関連づけたデータベース90が記憶されている。具体的には、光学センサ19の移動距離eとコート面情報「つや消し面−低デューティ」、光学センサ19の移動距離fとコート面情報「光沢面−低デューティ」、光学センサ19の移動距離e,gとコート面情報「つや消し面−高デューティ」、および光学センサ19の移動距離f,gとコート面情報「光沢面−高デューティ」の4種類の関連データが記憶されている。光学センサ19の読み取った情報に基づいて、このデータベース90を参照することによって、CD−R18のコート面情報を特定することができる。
図11は、図6に示したCD−R18用のコート面情報と光学センサ19の移動距離とを関連づけたデータベース91(11A)と、模様の各種類に応じた光学センサ19の移動距離を説明するための模式図(11B)とを示す図である。
図11Bに示すように、光学センサ19は、初期位置(0で示す位置)から主走査方向に移動する。初期位置(0で示す位置)から図11Bにおける最も大きなリングL3の左端まで、2番目に大きなリングL2の左端まで、最も小さなリングL1の左端までの各距離は、それぞれe、fおよびgである。
このため、リングL3から構成される模様の場合、光学センサ19が当該リングL1の左端位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離gを特定できることになる。同様に、リングL2から構成される模様の場合、光学センサ19が当該リングL2の左端位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離fを特定できることになる。また、リングL3とリングL1とから構成される模様の場合、光学センサ19が当該リングL3とリングL1の左端位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離eおよび移動距離gを特定できることになる。さらに、リングL2とリングL3とから構成される模様の場合、光学センサ19が当該リングL2とリングL3の左端位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離fおよび移動距離eを特定できることになる。
図11Aに示すように、記憶手段には、上述の光学センサ19の移動距離(コート面情報特定部83の特性)とコート面情報とを関連づけたデータベース91が記憶されている。具体的には、光学センサ19の移動距離gとコート面情報「つや消し面−低デューティ」、光学センサ19の移動距離fとコート面情報「光沢面−低デューティ」、光学センサ19の移動距離eおよび光学センサ19の移動距離gの組み合わせとコート面情報「つや消し面−高デューティ」、および光学センサ19の移動距離fおよび光学センサ19の移動距離eの組み合わせとコート面情報「光沢面−高デューティ」の4種類の関連データが記憶されている。光学センサ19の読み取った情報に基づいて、このデータベース91を参照することによって、CD−R18のコート面情報を特定することができる。
図12は、図7に示したCD−R18用のコート面情報と光学センサ19の移動距離とを関連づけたデータベース92(12A)と、模様の各種類に応じた光学センサ19の移動距離を説明するための模式図(12B)とを示す図である。
図12Bに示すように、光学センサ19は、初期位置(0で示す位置)から主走査方向に移動する。初期位置から図12Bにおける最も大きなリングL4の左端まで、2番目に大きなリングL3の左端まで、3番目に大きなリングL2の左端まで、および最も小さなリングL1の左端までの各距離は、それぞれe、f、gおよびhである。
このため、リングL1から構成される模様の場合、光学センサ19が当該リングL1の左端位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離hを特定できることになる。同様に、リングL2から構成される模様の場合、光学センサ19が当該リングL2の左端位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離gを特定できることになる。また、リングL3から構成される模様の場合、光学センサ19が当該リングL3の左端位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離fを特定できることになる。さらに、リングL4から構成される模様の場合、光学センサ19が当該リングL4の左端位置を読み取ることによって、初期位置からの移動距離eを特定できることになる。
図12Aに示すように、記憶手段には、上述の光学センサ19の移動距離(コート面情報特定部83の特性)とコート面情報とを関連づけたデータベース92が記憶されている。具体的には、光学センサ19の移動距離hとコート面情報「つや消し面−低デューティ」、光学センサ19の移動距離gとコート面情報「光沢面−低デューティ」、光学センサ19の移動距離fとコート面情報「つや消し面−高デューティ」、および光学センサ19の移動距離eとコート面情報「光沢面−高デューティ」の4種類の関連データが記憶されている。光学センサ19の読み取った情報に基づいて、このデータベース92を参照することによって、CD−R18のコート面情報を特定することができる。
図13は、光学センサ19の読み取り位置が1つの場合に参照するデータベースであって、図8に示したCD−R18用のコート面情報と光学センサ19の移動距離(コート面情報特定部83の特性)とを関連づけたデータベース93(13A)と、同CD−R18用のコート面情報と読み取り位置の間の距離(コート面情報特定部83の特性)とを関連づけたデータベース94(13B)とを示す図である。
光学センサ19の読み取り位置が1つの場合に、光学センサ19が初期位置から図8に示す模様Aの黒線M1を読み取った位置までの距離、初期位置から図8に示す模様Bの黒線M2を読み取った位置までの距離、初期位置から図8に示す模様Cの黒線M3を読み取った位置までの距離、および初期位置から図8に示す模様Dの黒線M4を読み取った位置までの距離は、それぞれp、q、rおよびsである。
図13Aに示すように、記憶手段には、上述の光学センサ19の移動距離(コート面情報特定部83の特性)とコート面情報とを関連づけたデータベース93が記憶されている。具体的には、光学センサ19の移動距離pとコート面情報「つや消し面−低デューティ」、光学センサ19の移動距離qとコート面情報「光沢面−低デューティ」、光学センサ19の移動距離rとコート面情報「つや消し面−高デューティ」、および光学センサ19の移動距離sとコート面情報「光沢面−高デューティ」の4種類の関連データが記憶されている。光学センサ19が黒線M1,M2,M3,M4を読み取る点が1つの場合には、光学センサ19が初期位置から読み取り位置までに移動した距離によって、コート面情報を特定できる。
光学センサ19の読み取り位置が2つの場合に、光学センサ19が初期位置から図8に示す模様Aの黒線M1を読み取った読み取り位置の間の距離の変動範囲、初期位置から図8に示す模様Bの黒線M2を読み取った読み取り位置の間の距離の変動範囲、初期位置から図8に示す模様Cの黒線M3を読み取った読み取り位置の間の距離の変動範囲、および初期位置から図8に示す模様Dの黒線M4を読み取った読み取り位置の間の距離の変動範囲は、図9に基づいて説明したように、それぞれL1〜L2、L3〜L4、L5〜L6、およびL7〜L8である。
図13Bに示すように、記憶手段には、上述の光学センサ19の読み取り位置の間の距離の変動範囲(コート面情報特定部83の特性)とコート面情報とを関連づけたデータベース94が記憶されている。具体的には、読み取り位置の間の距離の変動範囲L1〜L2とコート面情報「つや消し面−低デューティ」、読み取り位置の間の距離の変動範囲L3〜L4とコート面情報「光沢面−低デューティ」、読み取り位置の間の距離の変動範囲L5〜L6とコート面情報「つや消し面−高デューティ」、および読み取り位置の間の距離の変動範囲L7〜L8とコート面情報「光沢面−高デューティ」の4種類の関連データが記憶されている。光学センサ19が黒線M1,M2,M3,M4(以後、総称する場合には、「黒線M」とする。)を読み取る点が2つの場合には、光学センサ19の読み取り位置の間の距離によって、コート面情報を特定できる。
なお、光学センサ19が黒線Mを読み取る点が1つの場合にも、光学センサ19の移動距離は変動する。これは、読み取らない2つの黒線M同士の隙間が存在するために、光学センサ19の通過ルートがある角度範囲で変動するからである。したがって、光学センサ19の移動距離は、正確にp、q、rまたはsにならないことがある。かかる場合には、実測の移動距離に最も近い移動距離と関連づけられているコート面情報が選出される。また、図13Aに示すデータベース93において、光学センサ19の移動距離を、図13Bに示すデータベース94のように、その変動し得る範囲で示すようにしても良い。ただし、変動し得る範囲が互いに重複すると、コート面情報を特定できなくなる可能性があるので、変動し得る範囲が重複しないように、黒線Mの描画パターンを決定する必要がある。
次に、CD−R18上のコート面情報特定部84の読み取りから印刷までの処理の流れについて、図14のフローチャートに基づいて説明する。
CD−R18に画像を印刷する場合、ユーザは、コンピュータ3の入力装置58を操作して、アプリケーションプログラム61を起動させる。その結果、コンピュータ3では、CPU51がHDD54に格納されているアプリケーションプログラム61を起動させる。
ユーザがCD−R18をセットすると、光学センサ19が初期位置から主走査方向に移動する(ステップS101)。光学センサ19は、CD−R18表面上ののコート面情報特定部84の上方を移動しながら、光反射率の変化が大きい位置を読み取る。すると、CPU51は、その位置をHDD54あるいはRAM53に記憶する(ステップS102)。次に、CPU51は、記憶した位置及び/またはその数について、予め記憶されているデータベースと照合し(ステップS103)、当該CD−R18のコート面情報を特定する(ステップS104)。次に、CPU51は、その特定されたコート面情報に基づいて、印刷条件を決定する(ステップS105)。
次に、CPU51は、現状の印刷ツールを用いて、決定された印刷条件に基づく良好な印刷ができるか否かを判断する(ステップS106)。その結果、良好な印刷ができないと判断された場合には、ビデオ回路55をしてその旨のメッセージを出力させる(ステップS107)。一方、良好な印刷ができると判断された場合には、印刷条件に基づく設定にて印刷を行う(ステップS108)。かかる一連のステップをもって、CD−R18上のコート面情報特定部83,84の読み取りから印刷までの処理は終了する。なお、ステップS106からステップS108の処理を行わないようにしても良い。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、上記の実施の形態では、CD−R18を例に挙げて説明したが、これ以外の光記録媒体、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)やMO等についても本発明を適用可能であることはいうまでもない。また、光記録媒体以外のディスク状の記録媒体に本発明を適用することができる。
また、上記の実施の形態では、円形形状を有するCD−R18を例に挙げて説明したが、これ以外の形状を有する光記録媒体についても本発明を適用することが可能である。例えば、名刺サイズの略四角形状を有する光記録媒体(例えば、CD−R)に対しても本発明を適用することができる。
また、上記の実施の形態では、通常LUTと低デューティLUTの2種類を準備するようにしたが、3種類以上のLUTを準備し、これらを適宜選択して用いることも可能である。
また、上記の実施の形態では、コート面情報特定部をチャッキング領域83に設けているが、そのチャッキング領域83の外側にあるコート面に設けても良い。また、コート面情報特定部84内の枠85は、長方形以外の形状、例えば、楕円あるいは円でも良い。さらに、枠85を複数設けずに、1個のみを設け、当該1個の枠85に着色されているか否かに応じてコート面情報を特定できるようにしても良い。さらに、着色は、黒以外の色、例えば、灰色、青、赤としても良い。
また、コート面情報は、CD−R18等の光記録媒体のコート面の性状に適した印刷を行うための情報であれば、光沢の有無、インクの打ち込む量の多寡に限定されない。
また、図14に示すフローチャートにおいて、ステップS107の後、ユーザの印刷指示の有無を判別するステップ(ステップS109)を経て、当該印刷指示がある場合にはステップS108に移行し、当該印刷指示がない場合には、ステップS109に戻り、印刷待機状態となるようにしても良い。
また、コート面情報特定部読み取り手段は、光学センサ19以外のセンサ、例えば、磁気センサであっても良い。その場合には、コート面情報特定部84に、磁気センサにて読み取り可能な磁性粉を付着すると良い。また、光学センサ19として、反射型のセンサ以外に、透過型のセンサも適用できる。
また、上記の実施の形態では、C,M,Y,K,LC,LM,DYのインクを用いる場合を例に挙げて説明したが、これ以外のインクの組み合わせであっても本発明を適用可能であることはいうまでもない。
また、上記の実施の形態は、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ2のみならず、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。
さらに、以上の実施の形態では、HDD54(または、外部記憶装置59)にプログラムを格納しておき、このプログラムからの指令に応じてプリンタ2が各種の処理を実行するようにしたが、プリンタ2のP−ROM42に同等の機能を有するプログラムを格納しておき、操作パネル12が所定の手順で操作された場合に、このアプリケーションを起動し、本発明の機能を実行することも可能である。コンピュータ3またはプリンタ2のいずれかにアプリケーションプログラムを格納しておき、CD−R18に印刷する際には、これらのアプリケーションプログラムをコンピュータ3またはプリンタ2のいずれかで起動して実行すればよい。
また、上記の印刷処理機能は、コンピュータのみによっても実現することができる。その場合、印刷装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムがコンピュータに提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記印刷処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MOなどがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
本発明は、例えば、家庭用の印刷装置に利用できる。
本実施の形態のプリンタおよび印刷装置の概略構成を示す図である。 図1に示すプリンタの構成例を示すブロック図である。 図1に示すコンピュータの構成例を示すブロック図である。 図3に示すコンピュータに実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。 図1に示す光記録媒体の一例であるCD−Rの構成例を示す図である。 図1に示す光記録媒体の一例であるCD−Rであって、図5に示すCD−Rとは異なる形態のCD−Rの構成例を示す図である。 図1に示す光記録媒体の一例であるCD−Rであって、図6に示すCD−Rとは異なる形態のCD−Rの構成例を示す図である。 図1に示す光記録媒体の一例であるCD−Rであって、図7に示すCD−Rとは異なる形態のCD−Rの構成例を示す図である。 図8に示すCD−Rのコート面情報を特定する機構について説明するための図である。 図5に示すCD−R用のコート面情報と光学センサの移動距離とを関連づけたデータベース(10A)と、模様の各種類に応じた光学センサの移動距離を説明するための模式図(10B)とを示す図である。 図6に示すCD−R用のコート面情報と光学センサの移動距離とを関連づけたデータベース(11A)と、模様の各種類に応じた光学センサの移動距離を説明するための模式図(11B)とを示す図である。 図7に示すCD−R用のコート面情報と光学センサの移動距離とを関連づけたデータベース(12A)と、模様の各種類に応じた光学センサの移動距離を説明するための模式図(12B)とを示す図である。 光学センサの読み取り位置が1つの場合に参照するデータベースであって、図8に示すCD−R用のコート面情報と光学センサの移動距離(コート面情報特定部の特性)とを関連づけたデータベース(13A)と、同CD−R用のコート面情報と読み取り位置の間の距離(コート面情報特定部の特性)とを関連づけたデータベース(13B)とを示す図である。 図1に示す印刷装置が行う、CD−R上のコート面情報特定部の読み取りから印刷までの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 印刷装置
2 プリンタ
3 コンピュータ
8 キャリッジ
18 CD−R(光記録媒体)
19 光学センサ(コート面情報特定部読み取り手段)
21 インクカートリッジ
22 インクカートリッジ
23 インクカートリッジ
24 インクカートリッジ
25 インクカートリッジ
26 インクカートリッジ
27 インクカートリッジ
51 CPU(コート面情報特定部読み取り手段、印刷条件決定手段、印刷可否判断手段、メッセージ出力手段)
54 HDD(記憶手段)
81 コート面
83 チャッキング領域
84 コート面情報特定部
85 枠

Claims (18)

  1. 印刷する側のコート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を有する光記録媒体。
  2. 光記録媒体を保持する中央のチャッキング領域に前記コート面情報特定部を有することを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 前記コート面情報特定部は、1または2以上の枠の内部への着色によって、前記コート面情報を特定していることを特徴とする請求項1または2記載の光記録媒体。
  4. 前記コート面情報特定部は、円の径の大きさ、あるいは径の異なる円の数若しくは位置によって、前記コート面情報を特定していることを特徴とする請求項1または2記載の光記録媒体。
  5. 前記コート面情報特定部は、光記録媒体を保持する中央部の周りを囲う多角形の大きさ、あるいは大きさの異なる多角形の数若しくは位置によって、前記コート面情報を特定していることを特徴とする請求項1または2記載の光記録媒体。
  6. 前記コート面情報特定部は、光記録媒体を保持する中央部の周りを囲う複数本の線の数若しくは位置によって、前記コート面情報を特定していることを特徴とする請求項1または2記載の光記録媒体。
  7. 前記コート面情報は、光沢のあるコート面か否かを示す情報を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の光記録媒体。
  8. 前記コート面情報は、インクの打ち込み量を示す情報を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の光記録媒体。
  9. 光記録媒体における印刷する側のコート面に印刷する機能を備えた印刷装置において、
    上記光記録媒体上に設けられ、上記コート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を読み取るコート面情報特定部読み取り手段と、
    上記コート面情報特定部の特性と上記コート面情報とを関連づけて記憶する記憶手段と、
    読み取られた上記コート面情報特定部の特性と上記記憶手段に記憶される情報とを照合して、印刷条件を決定する印刷条件決定手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  10. インクを含めた現状の印刷ツールによって、コート面に適した印刷の可否を判断する印刷可否判断手段と、
    その印刷可否判断手段の判断に基づいて、メッセージを出力するメッセージ出力手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項9記載の印刷装置。
  11. 前記コート面情報特定部読み取り手段は、インクカートリッジを搭載して主走査方向に往復移動するキャリッジに取り付けられる光学センサであることを特徴とする請求項9または10記載の印刷装置。
  12. 前記記憶手段は、前記光学センサが前記コート面情報特定部を読み取る位置と前記コート面情報とを関連づけて記憶しており、
    前記印刷条件決定手段は、前記コート面情報特定部を読み取る位置に基づいて印刷条件を決定することを特徴とする請求項11記載の印刷装置。
  13. 前記記憶手段は、前記光学センサが前記コート面情報特定部を読み取る複数の位置の距離と前記コート面情報とを関連づけて記憶しており、
    前記印刷条件決定手段は、当該複数の位置の距離に基づいて印刷条件を決定することを特徴とする請求項11記載の印刷装置。
  14. 前記記憶手段は、前記光学センサが前記コート面情報特定部を読み取る位置と複数の当該位置の距離との組み合わせと、前記コート面情報とを関連づけて記憶しており、
    前記印刷条件決定手段は、当該組み合わせに基づいて印刷条件を決定することを特徴とする請求項11記載の印刷装置。
  15. 光記録媒体における印刷する側のコート面に印刷する印刷方法において、
    上記光記録媒体上に設けられ、上記コート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を読み取るコート面情報特定部読み取りステップと、
    読み取られた上記コート面情報特定部の特性と、上記コート面情報特定部の特性と上記コート面情報とを関連づけて記憶する記憶手段に記憶される情報とを照合して、印刷条件を決定する印刷条件決定ステップと、
    を含むことを特徴とする印刷方法。
  16. インクを含めた現状の印刷ツールによって、コート面に適した印刷の可否を判断する印刷可否判断ステップと、
    その印刷可否判断ステップによる判断に基づいて、メッセージを出力するメッセージ出力ステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項15記載の印刷方法。
  17. 光記録媒体における印刷する側のコート面に印刷する処理をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な印刷用コンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータを、
    上記光記録媒体上に設けられ、上記コート面に適した印刷を実行するために必要なコート面情報を特定するコート面情報特定部を読み取るコート面情報特定部読み取り手段、
    読み取られた上記コート面情報特定部の特性と、上記コート面情報特定部の特性と上記コート面情報とを関連づけて記憶する記憶手段に記憶される情報とを照合して、印刷条件を決定する印刷条件決定手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な印刷用コンピュータプログラム。
  18. コンピュータを、
    インクを含めた現状の印刷ツールによって、コート面に適した印刷の可否を判断する印刷可否判断手段、
    その印刷可否判断手段の判断に基づいて、メッセージを出力するメッセージ出力手段、として機能させることを特徴とする請求項17記載のコンピュータ読み取り可能な印刷用コンピュータプログラム。
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