JP2005233502A - ボイラ装置 - Google Patents
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Abstract
ボイラからの排ガスの一部を、燃焼用空気に再循環させ、イグナイタ装置にも再循環した空気を使用すると共に、イグナイタ装置での着火を確実に行うことのできるイグナイタ装置が搭載されたボイラ装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
そのため、本発明は、火炉から空気予熱器を介して排ガスを排出する低温排ガス流路と燃焼用の空気を導入する燃焼用空気流路とを、排ガス分岐流路により接続すると共に、排ガスを混入した空気をメインバーナ及びイグナイタ手段に供給するようにした。
【選択図】 図1
Description
図5に示すように、ボイラの火炉1には、図示略のメインバーナが設けられており、メインバーナには、燃焼用空気として、空気予熱器2で加熱された熱空気A1が供給されている。この空気予熱器2は、火炉1から排出された燃焼ガスA2と冷空気A3との間で熱交換を行うことにより、排熱を回収して冷空気を加熱する装置である。
そして、イグナイタ装置80内のオイルバーナには、オイルを燃焼するための燃焼用空気として、空気予熱器2を通過後の熱空気の一部A4が供給されている。(例えば、特許文献1)
図1は本発明の実施の形態に係わるボイラの空気及び排ガス系統を示す図、図2は本発明の実施の形態に係わるイグナイタ装置の側断面図、図3は本発明の実施の形態に係わるイグナイタ装置のバーナの拡大断面図、図4は本発明の実施の形態に係わるイグナイタ装置の他の例の側断面図である。
そして、燃焼用高温空気流路11に流れる燃焼用空気は、その酸素濃度は17〜21%、圧力は0.5〜2.5kPa程度となっている。
次に、図2に基づき、本実施の形態のイグナイタ装置10の構造の詳細につき説明する。
なお、図2において、図面上の右側を前方、前端或いは燃焼室側と称し、左側を後方、後端、外側或いは他端と称して説明する。
ホーン30の後方側の断面形状は円形をなし、前方側に向って、断面開口面積が徐々に広がりつつ、断面形状が鉛直方向(上下方向)に徐々に広がるとともに水平方向の幅が徐々に狭まり、前端は鉛直方向に大きく広がっている。
ホーン30の後方には、箱型形状の風箱20が設けられている。この風箱20の後端及び前端には、大きな開口が明けられている。風箱20の後端の開口には、フランジ21が取付けられている。このフランジ21には、後述する各種の配管を風箱20内に導入するための取付板22が、図示略のシール用のパッキンを介してボルトナットにより取付けられている。取付板22の中央には各種の配管をシールするためのシールボックス23が取付けられている。
次に、各種の配管類につき説明する。風箱20及びホーン30の中央には、シールボックス23の中央を気密に貫通して、ホーン30内のエディープレート36に達するバーナ用配管40が設けられている。このバーナ用配管40は、図3に示すように、外管41及び内管42からなる二重構造となっている。
バーナ用配管40の内管42の前端には、図3に図示のように、中央に燃料噴出孔46を有する流量調整板44が取付けられている。更に、バーナ用配管40の内管42と外管41との間には、複数の霧化空気噴出孔45を有するリング状の流量調整板43が取付けられている。
風箱20及びホーン30内のバーナ用配管40の上方には、シールボックス23を気密に貫通して、ホーン30内のエディープレート36に達する着火電極保護管(案内管)50が取付けられている。そして、着火電極保護管50の前端には、着火電極51が取付けられている。この着火電極51も、ホーン30内のエディープレート36の燃焼室16側に露出している。
風箱20及びホーン30内のバーナ用配管40の下方には、シールボックス23を気密に貫通して、ホーン30内のエディープレート36に達する検出電極保護管(案内管)53が取付けられている。検出電極保護管53の前端には、検出電極54が取付けられている。この検出電極54は、ホーン30内のエディープレート36より燃焼室16側に突出し、ホーン30の前後方向中央より更に燃焼室16側迄延在している。
燃料 :噴出圧力500〜600kPa、噴出量60l/h
燃料噴霧用空気:噴出圧力500〜800kPa、噴出量12〜20m3/h
燃焼用空気 :噴出差圧力0.2〜1.0kPa、噴出量500〜1200m3/h
このように、霧化空気噴出孔45の口径を従来のものより大きくし、燃料供給重量に対する燃料噴霧用空気の供給重量の割合を、10:2〜3にして(従来のものは10:1)着火性の安定化を行っている。燃焼用空気の風圧差(風箱20内と燃焼室17との圧力差)が0.4kPaの場合、酸素濃度が約15.2%に低下しても、安全に着火することが確認された。
燃料 :噴出圧力600〜750kPa、噴出量60l/h
燃料噴霧用空気:噴出圧力450〜550kPa、噴出量6m3/h
燃焼用空気 :噴出差圧力0.2〜1.0kPa、噴出量500〜1200m3/h
燃焼用空気の風圧差(風箱20内と燃焼室17との圧力差)が0.5kPaの場合、酸素濃度が約15.2%に低下しても、安全に着火することが確認された。
燃料 :噴出圧力600〜750kPa、噴出量60l/h
燃料噴霧用空気:噴出圧力450〜550kPa、噴出量6m3/h
燃焼用空気 :噴出差圧力0.2〜1.0kPa、噴出量500〜1200m3/h
フレッシュエア供給:噴出量約10m3/h
燃焼用空気供給の噴出差圧力(風箱20内と燃焼室17との圧力差)が0.4〜1.0酸素濃度が約15%に低下しても、安全に着火することが確認された。
燃料 :噴出圧力600〜750kPa、噴出量60l/h
燃料噴霧用空気:噴出圧力450〜550kPa、噴出量6m3/h
燃焼用空気 :噴出差圧力0.2〜1.0kPa、噴出量500〜800m3/h
酸素濃度が約15%に低下しても、安全に着火することが確認された。
燃料 :噴出圧力600〜750kPa、噴出量60l/h
燃料噴霧用空気:噴出圧力450〜550kPa、噴出量6m3/h
燃焼用空気 :噴出差圧力0.2〜1.0kPa、噴出量500〜800m3/h
酸素濃度が約15%に低下しても、着火することが確認された。
例えば、霧化用空気供給流路、或いはフレッシュエア通路は、管を二重或いは三重にして形成しているが、これに換えて、燃料供給管の周囲に取囲むように、各々専用の複数の霧化用空気供給管或いはフレッシュエア供給管を設けるようにすることも可能である。
また、風箱20の形状も箱型に限らず、円筒状等各種の形状のものが使用できる。
2 空気予熱器
3 高温排ガス流路
4 低温排ガス流路
5 低温排ガス分岐流路
6 排ガス再循環ファン
7 メインバーナ用空気流路
8 ダンパ
9 イグナイタ用空気分岐流路
10 イグナイタ装置
11 高温空気流路
12 常温空気流路
13 燃焼用空気押込ファン
14 燃料供給管
16 燃焼室
17 壁面
18 燃焼用空気供給管
19 高圧空気供給管
20 風箱
21 フランジ
22 取付板
23 シールボックス
24 開口
28、29 燃焼用空気導入口
30 ホーン
31、32 接続リング
33 整流板
34 フランジ
35 冷却空気孔
36 エディープレート
37 燃焼用空気噴出隙間
40 バーナ用配管
41 外管
42 内管
43、44 流量調整板
45 霧化空気噴出孔
46 燃料噴出孔
47 合流部
48 バーナチップ
50 着火電極保護管
51 着火電極
52、55 電線
53 検出電極保護管
54 検出電極
60 パージ空気供給管
61 霧化用空気供給管
62 加圧コンプレッサ
63、64,65,66 遠隔操作開閉弁
70 フレッシュエア導入管
71 フレッシュエア噴出孔
72 フレッシュエア供給管
73 遠隔操作開閉弁
74 圧力検出器
75 電線
76 圧力制御装置
77 遠隔操作圧力調整ダンパ
Claims (7)
- 火炉からの排ガスを排出する高温排ガス流路と、同高温排ガス流路の下流側に接続された空気予熱器の放熱部と、同空気予熱器の放熱部からの排ガスを排出する低温排ガス流路と、上記空気予熱器の熱回収部に接続され燃焼用の空気を導入する燃焼用空気流路と、同空気流路に設けられた燃焼用空気押込ファンと、上記空気予熱器の熱回収部の下流側に接続された燃焼用高温空気流路と、同燃焼用高温空気流路に各々メインバーナ用空気流路及び開閉手段を介して接続された複数のメインバーナと、同メインバーナに点火する複数のイグナイタ手段とを有するボイラにおいて、上記燃焼用空気流路又は上記燃焼用高温空気流路のいずれか一方と上記低温排ガス流路とを接続する排ガス分岐流路と、同排ガス分岐流路に設けられた排ガス再循環ファンと、上記燃焼用高温空気流路と上記複数のイグナイタ手段とを各々接続する複数のイグナイタ用空気分岐流路とを備えたことを特徴とするボイラ装置。
- 上記各イグナイタ手段は、上記火炉の壁面の外側に設置されたホーンと、同ホーン内に配置されたバーナチップと、同ホーンに取付けられ上記ホーン内に燃焼用空気を噴出する風箱と、同風箱と上記イグナイタ用空気分岐流路とを接続する燃焼用空気供給管と、上記風箱を貫通して上記バーナチップに燃料を供給する燃料供給管と、同燃料供給管の周囲に取付けられ燃料を霧化させる燃料噴霧用空気を供給する霧化用空気供給流路とを備えたことを特徴とする請求項1記載のボイラ装置。
- 上記イグナイタ手段における上記燃料噴霧用空気の噴出量を増加させたことを特徴とする請求項2記載のボイラ装置。
- 上記バーナチップに供給される燃料及び燃料噴霧用空気の供給圧力を上昇させたことを特徴とする請求項2又は3記載のボイラ装置。
- 大気からの空気を上記バーナチップの周囲からホーン内に噴出させるフレッシュエア供給手段を追設したことを特徴とする請求項2乃至4記載のボイラ装置。
- 上記燃焼用空気を上記ホーン内に噴出する隙間を狭くしたことを特徴とする請求項2乃至5記載のボイラ装置。
- 上記風箱内の上記燃焼用空気の圧力を所定の圧力に調整する圧力調整手段を設けたことを特徴とする請求項2乃至5記載のボイラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004042804A JP2005233502A (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | ボイラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004042804A JP2005233502A (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | ボイラ装置 |
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JP2005233502A true JP2005233502A (ja) | 2005-09-02 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005233502A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7487090B2 (ja) | 2020-12-18 | 2024-05-20 | 三菱重工業株式会社 | シール構造、バーナ構造及びシール構造の組付方法 |
-
2004
- 2004-02-19 JP JP2004042804A patent/JP2005233502A/ja active Pending
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