JP2005231206A - 発泡樹脂廃材の減容機 - Google Patents

発泡樹脂廃材の減容機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005231206A
JP2005231206A JP2004043556A JP2004043556A JP2005231206A JP 2005231206 A JP2005231206 A JP 2005231206A JP 2004043556 A JP2004043556 A JP 2004043556A JP 2004043556 A JP2004043556 A JP 2004043556A JP 2005231206 A JP2005231206 A JP 2005231206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste material
resin waste
temperature
foamed resin
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004043556A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Watanabe
真康 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikko Co Ltd
Nikko KK
Original Assignee
Nikko Co Ltd
Nikko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikko Co Ltd, Nikko KK filed Critical Nikko Co Ltd
Priority to JP2004043556A priority Critical patent/JP2005231206A/ja
Publication of JP2005231206A publication Critical patent/JP2005231206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

【課題】 減容パイプ内部の加熱温度を安定して発泡樹脂廃材を加熱溶融するのに最適な温度に調節することができ、常に高品質な発泡樹脂廃材の減容物を得ることができる発泡樹脂廃材の減容機を提供する。
【解決手段】 略水平に配設した減容パイプ19の外周部の基端側と先端側に、パイプ内の発泡樹脂廃材を加熱溶融する電気ヒータ23a、23bと、パイプ内の発泡樹脂廃材の温度を検出する温度センサ24a、24bをそれぞれ備える。そして、基端側の電気ヒータ23aは温度センサ24aにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づき、また先端側の電気ヒータ23bは先端側の温度センサ23bにて検出される温度に基づいてそれぞれ個別に温度制御し、発泡樹脂廃材を安定して適正な温度で加熱溶融して、高品質な発泡樹脂廃材の減容物を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、産業廃棄物として発生する廃発泡スチロールなどの発泡樹脂廃材を加熱溶融して減容処理する発泡樹脂廃材の減容機に関する。
例えば、発泡スチロールなどの発泡樹脂材は食品や電化製品などの梱包材として幅広く使用されており、使用後の発泡スチロールはゴミ収集車にて回収して処理施設まで運搬されている。ところで、発泡スチロールは嵩張るものであるため、ゴミ収集車の積載効率が悪く、何度も往復して運搬しなければならないこともあって回収コストが高くなるという問題点を有している。
前記問題点を解決する装置として、本出願人は発泡樹脂廃材減容処理装置を既に出願済みである。前記装置は、発泡樹脂廃材を破砕処理する破砕機と、減容処理する減容機とを並設して成り、該減容機は、円筒形状の減容パイプを略水平に配設し、該減容パイプの基端側上部に設けた開口部に投入ホッパを備え、減容パイプの内部には発泡樹脂廃材を減容パイプの先端方向へ送り出すスクリューを内装し、減容パイプの外周面にはパイプ内の発泡樹脂廃材を加熱溶融するための電気ヒータを周設し、減容パイプの先端側下部には溶融した発泡樹脂廃材を吐出する吐出口を備えていると共に、該吐出口の下位には溶融した発泡樹脂廃材を貯留する貯留タンクを着脱自在に備え、該貯留タンク内に溶融した発泡樹脂廃材が所定量貯留されると前記スクリューによる送り出し動作を停止するリミットスイッチを備えている。また、減容機の投入ホッパと破砕機の排出口とを管状のシュートにて連結し、破砕機の有する破砕刃にて破砕した発泡樹脂廃材をシュート内に充満させながら投入ホッパへ押し出すように構成したものである。
そして、上記装置によれば、発泡樹脂廃材を破砕機によって細片化したものを減容機によって加熱溶融でき、嵩張る発泡樹脂廃材を効率良く大幅に減容処理することができると共に、減容機内にて加熱溶融時に発生する臭気がシュートを通って破砕機側の投入ホッパから周囲へ漏出するのを極力防止でき、周囲環境に配慮した好適な減容処理をすることができる。
特願2003−356277号
しかしながら、前記装置の減容機では、ある程度の長さを有する減容パイプ全体をその外周面から一基の電気ヒータにて一様に加熱する構造であるため実際には温度調節が難しく、場合によっては加熱のしすぎによって発泡樹脂廃材が黒く変色してしまったり、或いは割れやすくなってしまうなど品質の低下を招くおそれがあった。
本発明は上記の点に鑑み、減容パイプ内部の加熱温度を安定して発泡樹脂廃材を加熱溶融するのに最適な温度に調節することができ、常に高品質な発泡樹脂廃材の減容物を得ることができる発泡樹脂廃材の減容機を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の発泡樹脂廃材の減容機にあっては、円筒形状の減容パイプを略水平に配設し、該減容パイプの基端側上部に設けた開口部に発泡樹脂廃材投入用の投入ホッパを備え、減容パイプの内部には発泡樹脂廃材を減容パイプの先端方向へ送り出すスクリューを内装すると共に、減容パイプの外周部の少なくとも基端側と先端側には、パイプ内の発泡樹脂廃材を加熱溶融する電気ヒータと、パイプ内の発泡樹脂廃材の温度を検出する温度センサをそれぞれ備え、基端側の電気ヒータは基端側の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づき、また先端側の電気ヒータは先端側の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づいてそれぞれ温度制御する一方、減容パイプの先端側下部には溶融した発泡樹脂廃材を吐出する吐出口を備えたことを特徴としている。
本発明の発泡樹脂廃材の減容機によれば、円筒形状の減容パイプを略水平に配設し、該減容パイプの基端側上部に設けた開口部に発泡樹脂廃材投入用の投入ホッパを備え、減容パイプの内部には発泡樹脂廃材を減容パイプの先端方向へ送り出すスクリューを内装すると共に、減容パイプの外周部の少なくとも基端側と先端側には、パイプ内の発泡樹脂廃材を加熱溶融する電気ヒータと、パイプ内の発泡樹脂廃材の温度を検出する温度センサをそれぞれ備え、基端側の電気ヒータは基端側の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づき、また先端側の電気ヒータは先端側の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づいてそれぞれ温度制御する一方、減容パイプの先端側下部には溶融した発泡樹脂廃材を吐出する吐出口を備えたので、減容パイプを部分毎にきめ細かく温度制御することができて、発泡樹脂廃材を安定して適正な温度で加熱溶融することが可能となり、高品質な発泡樹脂廃材の減容物を得ることができる。
本発明の発泡樹脂廃材の減容機によれば、発泡樹脂廃材を送り出すスクリューを内装した減容パイプを略水平に配設し、該減容パイプの外周部の基端側と先端側とに電気ヒータと温度センサをそれぞれ一基ずつ備えており、基端側の電気ヒータは基端側の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づき、また先端側の電気ヒータは先端側の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づいてそれぞれ温度制御するように構成する。そして、発泡スチロールなどの発泡樹脂廃材を減容処理するときには、発泡樹脂廃材を別途破砕機などで細かく破砕処理した後、前記減容パイプ内へ投入していく。パイプ内に投入された発泡樹脂廃材は、スクリューにて先端方向へと順次送り出されていくが、この間にパイプ外周部に備えた電気ヒータによって所定温度まで加熱されていって次第に溶融していく。
このとき、基端側の電気ヒータの加熱温度は先端側の電気ヒータの加熱温度よりも若干低くなるように個別に設定しており、例えば、先端側の電気ヒータは発泡樹脂廃材を好適に溶融可能な温度である180℃前後に設定している一方、基端側の電気ヒータはそれよりも若干低めの125℃前後に設定しており、それぞれ近傍の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づいて精度良く温度制御している。こうすることにより、発泡樹脂廃材を加熱しすぎないようにゆっくり昇温していきながらも、最後の排出の段階では確実に溶融する温度とすることができて好適な加熱減容を実現できる。
このように、本発明の発泡樹脂廃材の減容機では、減容パイプの内部全体を安定して最適な加熱温度に温度制御することができ、それによって発泡樹脂廃材を常に良好に加熱溶融することができ、加熱のしすぎなどによって品質の低下を招くようなおそれもなく、安定して高品質な発泡樹脂廃材の減容物を得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
1は発泡樹脂廃材減容処理装置であって、発泡樹脂廃材を細片に破砕処理する破砕機2と、発泡樹脂廃材を加熱溶融して減容処理する、本発明の減容機3とを並設して構成している。前記破砕機2は、減容機3で発泡樹脂廃材を効率良く減容処理できるように予め細かく破砕処理するためのものであって、ケーシング4の上流側には発泡樹脂廃材投入用の投入口5を開口し、該投入口5には開閉蓋6を開閉自在に備えると共に、下流側には破砕済みの発泡樹脂廃材排出用の排出口7を開口している。
前記ケーシング4内部の投入口5の下位には、送りローラ8を回転自在に軸支すると共に、三軸の破砕軸9a、9b、9cを近接させて回転自在に軸支し、各破砕軸9a、9b、9cの周囲には鍵型の破砕刃10を周設しており、駆動装置(図示せず)にて各破砕軸9a、9b、9cをそれぞれ図中の矢印方向に回転させるようにしている。そして、投入口5より発泡樹脂廃材を投入すると、発泡樹脂廃材の塊状物は送りローラ8にてケーシング4奥部へ送り込まれ、各破砕軸9a、9b、9c間の隙間を通過していく間にそれぞれの破砕刃10にて破砕されて細片化していく。
また、前記破砕軸9a、9b、9cの下流側にも別途破砕軸11を回転自在に軸支し、該破砕軸11には略棒形状の破砕刃12を所定間隔でかつ放射状に固着しており、駆動装置(図示せず)にて破砕軸11を回転させると、それに伴って破砕刃12の先端が描く回転軌跡がケーシング4の底面をなぞるように構成している一方、ケーシング4の底面には破砕刃12と対向する固定刃13、14を破砕刃12と接触しないように複数本立設させており、破砕刃12は固定刃13、14の間をすり抜けながら回転するようにしている。そして、破砕軸9a、9b、9cでの破砕を免れてくる塊状の発泡樹脂廃材は固定刃13、14に堰き止められ、そこへ回転してくる破砕刃12との衝撃によって確実に細かく破砕できるようにしている。そして、破砕後の発泡樹脂廃材は破砕刃12の回転によって下流側へ送り出されていく。
ケーシング4内の天井壁には櫛状の戻り防止板15を破砕軸11に向けて垂下させてケーシング4内部を投入側Aと排出側Bとに区画し、前記破砕軸11の破砕刃12は戻り防止板15の櫛歯間を摺り抜けながら回転するようにしており、破砕して細片となった発泡樹脂廃材が破砕刃12によって投入側Aから排出側Bへと送り出された後に、破砕刃12の巻き上げによって再度投入側Aへと逆流するのを阻止し、排出側Bには破砕済みの発泡樹脂廃材のみが滞留していくように構成している。
16は破砕機2の排出口7と減容機3の投入ホッパ17とを連結している管状のシュートであって、該シュート16内は破砕機2の排出側Bに次々と送り出されてくる発泡樹脂廃材が充満するために、減容機3内にて発生する臭気ガスがシュート16を通って破砕機2側に漏出せず、開閉蓋6が開放中でも臭気が外部に漏れることを極力阻止できるような構成としている。そして、シュート16内の発泡樹脂廃材は破砕刃12の回転によって所謂ところてん式に押し出されて減容機3へ投入される。
減容機3は、図に示すように、フレーム18の略中央高さ位置に、円筒形状の一対の減容パイプ19を略水平に並設し、各減容パイプ19の基端側上部に設けた開口部に前記投入ホッパ17の下端開口部を連結している。また、各減容パイプ19の内部には投入された発泡樹脂廃材を減容パイプ19の先端方向へ順次送り出すスクリュー20を内装しており、各スクリュー20の基端部には軸体21を連結し、該軸体21を駆動装置22にて回転させることでスクリュー20を回転させるようにしている。
また、減容パイプ19の外周部の基端側と先端側には、減容パイプ19内の発泡樹脂廃材を加熱して溶融するための電気ヒータ23a、23bと、減容パイプ19内の発泡樹脂廃材の温度を検出する温度センサ24a、24bとをそれぞれ備えていると共に、前記電気ヒータ23a、23bの表面は保温材などで被覆することで加熱保温構造としている。そして、各電気ヒータ23a、23bの加熱温度はそれぞれ個別に所望の温度に設定することができると共に、基端側の電気ヒータ23aはその近傍の温度センサ24aにて検出される溶融初期段階にある発泡樹脂廃材の温度に基づき、また先端側の電気ヒータ23bはその近傍の温度センサ24bにて検出される溶融終了段階にある発泡樹脂廃材の温度に基づいてそれぞれ温度制御する構成としている。
例えば、基端側、及び先端側の電気ヒータ23a、23bの加熱温度を、それぞれ125℃、及び180℃に予め設定しておく一方、減容パイプ19内の基端付近、及び先端付近の発泡樹脂廃材の温度を、それぞれ基端側、及び先端側の温度センサ24a、24bにて検出するようにしておく。そして、基端側の温度センサ24aの検出温度が予め設定した125℃よりも高い値を示すようであれば、サーモスタットなどによって直ちに基端側の電気ヒータ23aへの通電を切り、また同様に、先端側の温度センサ24bの検出温度が180℃よりも高ければ、直ちに先端側の電気ヒータ23bへの通電を切って発泡樹脂廃材への過剰な加熱を防止する。そして、基端側、及び先端側の温度センサ24a、24bの検出温度が、それぞれ125℃、及び180℃よりも低い値を再び示すようになれば、対応する電気ヒータ23a、23bへの通電を再開し、予め設定した温度で発泡樹脂廃材を加熱して溶融処理する。
このように、ある程度の長さを有する減容パイプ19を基端側と先端側とに分割して比較的狭い範囲で個別に温度制御するため、容易にかつきめの細かい温度制御ができ、減容パイプ19の内部全体を安定して最適な加熱温度に保て、好適に発泡樹脂廃材の減容処理を行うことができる。
なお、本実施例において、先端側の電気ヒータ23aを発泡樹脂廃材を好適に溶融可能な温度である180℃に設定している一方で、基端側の電気ヒータ23bはそれよりも若干低めの125℃に設定しているが、特にこれらの温度に限定するものではなく、発泡樹脂廃材の性状などに応じて適宜設定すると良いが、本実施例のように設定することにより、発泡樹脂廃材を加熱しすぎないようにゆっくり昇温していきながらも、最後の排出の段階では確実に溶融する温度とすることができて好ましい。
また、減容パイプ19への温度センサ24a、24bの取り付け位置も、必ずしも本実施例で示した位置にする必要はなく、例えば、減容パイプ19の横側や下側に取り付けたりしても良く、要は各電気ヒータの23a、23bの近傍で発泡樹脂廃材の温度を検出できる構成であれば良い。
また、本実施例では、減容パイプ19を加熱する電気ヒータを基端側と先端側に分割して二基備えるようにしているが、何らこれに限定するものではなく、三分割、或いはそれ以上に分割してそれぞれに電気ヒータと温度センサを備え、前記と同様に、各電気ヒータを近傍の温度センサにて温度制御するようにすれば、よりきめの細かい温度制御が可能となり、好適な発泡樹脂廃材の減容処理ができる。
減容パイプ19の先端側下部には、溶融した発泡樹脂廃材を吐出するための吐出口25を備えている。そして、発泡樹脂廃材はスクリュー20にて減容パイプ19内を先端側へ送り出される最中に電気ヒータ23a、23bからの加熱を受けて次第に溶融していき、減容パイプ19の先端付近まで送られたときには低粘度の流動体となっており、スクリュー20の送り出し動作に応じて吐出口25よりスムーズに押し出されていく。
前記吐出口25の下位には溶融した発泡樹脂廃材を受け止めて貯留するための貯留タンク26を着脱自在に備えている。該貯留タンク26は、軸体27を軸としたアーム28の一端側に載置している一方、アーム28の他端側には所定重量のウエイト29を予め載置しており、貯留タンク26内に溶融された発泡樹脂廃材が貯留されるにしたがい、ウエイト29側に傾斜していたアーム28が貯留タンク26側に傾斜するようにしている。そして、フレーム18にはリミットスイッチ30、31を備え付けており、アーム28が貯留タンク26側に所定角度以上傾斜すれば前記リミットスイッチ30、31が作動し、前記スクリュー20による発泡樹脂廃材の送り出し動作が停止する構成としている。また、32は破砕機2を、33は減容機3をそれぞれ制御するための制御盤である。
しかして、上記発泡樹脂廃材の減容機3にて発泡スチロールなどの発泡樹脂廃材を減容処理する時は、発泡樹脂廃材の発生施設または回収施設に減容機3と破砕機1とからなる発泡樹脂廃材処理装置1を設置しておき、発泡樹脂廃材がある程度の量溜まると、破砕機2のケーシング4内に投入口5の開閉蓋6を開放して適宜量の発泡樹脂廃材を投入していく。投入された発泡樹脂廃材は、ケーシング4の投入側Aにて回転する破砕軸9a、9b、9c間を通過する間に、各破砕刃10による剪断作用を受けてその大半が細かく破砕され、破砕を免れてすり抜けてくる塊状物も下流側の破砕軸11の破砕刃12によって残らず細片化される。そして、破砕された発泡樹脂廃材は破砕刃12によってケーシング4の投入側Aから排出側Bへと送り出されていく。
このとき、送り出された発泡樹脂廃材は直ちに減容機3へと投入されず、一旦ケーシング4内の排出側B、及びシュート16内に滞留する。そして、ケーシング4内の排出側B、及びシュート16内は破砕済みの発泡樹脂廃材にて次第に満たされていき、シュート16内の発泡樹脂廃材は破砕刃12の回転による送り出しによって所謂ところてん式に押し出され、順次減容機3の投入ホッパ17を介して減容パイプ19内へと投入されていく。
そして、減容機3の減容パイプ19内に投入された発泡樹脂廃材は、減容パイプ19内をスクリュー20によって減容パイプ19先端側へと送り出されていく際、先ず、減容パイプ19基端側において電気ヒータ23aによって約125℃前後まで加熱されていく。ここで、発泡樹脂廃材は125℃前後の加熱温度では十分に溶融しきれないものの、逆にこの温度で長時間加熱されても決して加熱されすぎるようなことはなく、変色などの品質低下のおそれはない。こうして、半溶融状態となった発泡樹脂廃材は、減容パイプ19先端側へ送られると、今度は電気ヒータ23bによって約180℃前後まで加熱されていく。ここで、発泡樹脂廃材は180℃前後の加熱温度では完全に溶融する一方、長時間この温度で加熱されると加熱されすぎとなって品質が低下してしまうおそれがあるが、減容パイプ19先端側でのごく限られた時間であるため何ら支障なく良好に溶融される。
このとき、電気ヒータ23aは温度センサ24aにて検出される発泡樹脂廃材の温度によって、また電気ヒータ23bは温度センサ24bにて検出される発泡樹脂廃材の温度によってそれぞれ精度良く温度制御されており、このことによっても発泡樹脂廃材は加熱されすぎるようなおそれもなく、予め設定した加熱温度にて安定して加熱溶融されていく。
そして、溶融された発泡樹脂廃材は、スクリュー20の送り出し動作に応じて減容パイプ19先端側下部の吐出口25より外部へと押し出されていき、吐出口25の下位に配置した貯留タンク26内に流下して貯留されていく。ここで、貯留タンク26内に発泡樹脂廃材が予め設定しておいた量だけ貯留されれば、リミットスイッチ30、31が作動してスクリュー20の送り出し動作は自動的に停止する。そして、貯留タンク26を取り外し、冷却処理した後、固化した発泡樹脂廃材を取り出して減容処理を完了する。また、処理を続ける場合には、別の貯留タンク26を取り付ければ直ちに再開することができる。こうして、発泡樹脂廃材を減容処理し、嵩を低くして保管に要するスペースを抑えると共に、処理施設などへの運搬も低コストで行えるようにする。
このように、本発明の発泡樹脂廃材の減容機では、減容パイプを基端側、先端側というように分割して個別に温度制御するようにしたので、温度制御が容易かつ高精度に行え、その結果、発泡樹脂廃材を常に適正な温度で加熱溶融することができ、加熱のしすぎなどによって品質の低下を招くようなおそれもなく、安定して高品質な発泡樹脂廃材の減容物を得ることができる。
なお、本実施例では、減容機3に備える減容パイプ19を二基としているが、発泡樹脂廃材の処理量が少ない場合には一基とすることもできるし、逆に多い場合には三基以上とするなど適宜変更すれば良い。
本発明に係る発泡樹脂廃材の減容機を採用した発泡樹脂廃材減容処理装置の一部切り欠き正面図である。 図1の一部を省略した一部切り欠き側面図である。
符号の説明
1…発泡樹脂廃材減容処理装置
2…破砕機 3…減容機
17…投入ホッパ 19…減容パイプ
20…スクリュー 23a、23b…電気ヒータ
24a、24b…温度センサ 25…吐出口

Claims (1)

  1. 円筒形状の減容パイプを略水平に配設し、該減容パイプの基端側上部に設けた開口部に発泡樹脂廃材投入用の投入ホッパを備え、減容パイプの内部には発泡樹脂廃材を減容パイプの先端方向へ送り出すスクリューを内装すると共に、減容パイプの外周部の少なくとも基端側と先端側には、パイプ内の発泡樹脂廃材を加熱溶融する電気ヒータと、パイプ内の発泡樹脂廃材の温度を検出する温度センサをそれぞれ備え、基端側の電気ヒータは基端側の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づき、また先端側の電気ヒータは先端側の温度センサにて検出される発泡樹脂廃材の温度に基づいてそれぞれ温度制御する一方、減容パイプの先端側下部には溶融した発泡樹脂廃材を吐出する吐出口を備えたことを特徴とする発泡樹脂廃材の減容機。
JP2004043556A 2004-02-19 2004-02-19 発泡樹脂廃材の減容機 Pending JP2005231206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043556A JP2005231206A (ja) 2004-02-19 2004-02-19 発泡樹脂廃材の減容機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043556A JP2005231206A (ja) 2004-02-19 2004-02-19 発泡樹脂廃材の減容機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005231206A true JP2005231206A (ja) 2005-09-02

Family

ID=35014639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004043556A Pending JP2005231206A (ja) 2004-02-19 2004-02-19 発泡樹脂廃材の減容機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005231206A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930005706Y1 (ko) 발포수지제품의 폐재(廢材)의 감용(減容) 처리장치
JP5190417B2 (ja) 廃アスベスト無害化装置
JP5723536B2 (ja) 回転型熱処理装置
JP2005231206A (ja) 発泡樹脂廃材の減容機
JP5771730B2 (ja) 回転型熱処理装置
JP4235527B2 (ja) 発泡樹脂廃材減容処理装置
CN209013739U (zh) 一种五金制品加工用小型熔炉
JP4296064B2 (ja) 廃プラスチック処理装置
JP5927274B2 (ja) 熱処理装置
JP2009274316A (ja) 廃発泡樹脂の減容方法及び装置
JP2004255363A (ja) プラスチックの減容機
KR101050319B1 (ko) 스티로폼 감용기
JP2502423B2 (ja) 発泡プラスチックの減容機
JP3742334B2 (ja) 造粒装置
JP2003231121A (ja) 廃プラスチック類の減容処理装置
JP2009137123A (ja) 混合造粒装置
JP2003171668A (ja) 押出し成形機における成形品の製造方法
CZ20031549A3 (cs) Zařízení pro čištění a/nebo dekontaminaci polyesteru
JP3301990B2 (ja) 廃棄物処理方法および廃棄物処理装置
JP2007015384A (ja) コークス原料を製造する廃棄物の押出し成形設備及びこれを用いた成形品の製造方法
JP2002178388A (ja) 押出し成形機における成形品の製造方法
JP5190418B2 (ja) 廃アスベスト無害化装置
JP4939575B2 (ja) 廃アスベスト無害化装置
JP5808466B2 (ja) 回転型熱処理装置
JP2008162257A (ja) 減容固化装置及び減容固化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090803