JP2005230520A - 吸収性物品及びインナー吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】人体に当接する面に位置する透液性のトップシート2と、トップシート2と反対側の面に位置する不透液性のバックシート3と、トップシート2とバックシート3との間に介装される吸収体4と、を備える吸収パッド1において、バックシート3が吸収体4の長手両側縁部に略沿ってトップシート2側に折り返された折り返し部32と、この折り返し部32に少なくとも一部が貼り付けられた不織布とで、立体ギャザー6が形成され、立体ギャザー6の自由端62は、不織布により構成した。
【選択図】図2
Description
一方、特許文献2に記載された吸収パッドの場合、トップシートの上面に別体の液が透過しにくい不織布(撥水又は防水処理された不織布)などを貼り付けて立体ギャザーを形成しているため、人体に立体ギャザーが接しても、チクチクとした使用感を与えることはなく、使用感を損なうことはなかったが、トップシート上面の貼り付け箇所からの体液の漏れ出しや染み出しを完全に防ぐことが出来ず、使用者に対して不安感や、漏れ出し、染み出し時の不快感を与えてしまうという問題があった。
これにより、使用時にチクチクとした使用感を与えることなく、高い使用感を備え、肌トラブルを防止することができる。
また、吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が、立体ギャザーの根元部分から外部へ漏れ出したり、染み出したりすることを防ぐことができる。
また、立体ギャザーが、バックシートと不織布の二層から成ることによって、より確実に体液の漏れ出し、染み出しを防ぐことができる。
これにより、吸収体上面に充分な面積を確保できることとなり、体液が吸収体上面にもたらされた時に、その吸収がスムーズに行われ、体液の漏れ出しを防ぐことができる。
これにより、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、より使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを低減することができる。
また、立体ギャザーが、バックシートと不織布の少なくとも二層から成ることによって、より確実に体液の漏れ出し、染み出しを防ぐことができる。
これにより、吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が立体ギャザーの根元部分から外部へ染み出すことを防ぐことができる。
また、折り返されたバックシートの折り返し部をトップシートで包み込んで覆うことによって、折り返し部が人体に接触することがなくなる。
これにより、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを低減することができる。
また、立体ギャザーにクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
また、立体ギャザーにクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
これにより、使用時にチクチクとした使用感を与えることなく、高い使用感を備え、肌トラブルを防止することができる。
また、インナー吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が、立体ギャザーの根元部分から外部へ漏れ出したり、染み出したりすることを防ぐことができる。
また、立体ギャザーが、バックシートと不織布の二層から成ることによって、より確実に体液の漏れ出し、染み出しを防ぐことができる。
これにより、吸収体上面に充分な面積を確保できることとなり、体液が吸収体上面にもたらされた時に、その吸収がスムーズに行われ、体液の漏れ出しを防ぐことができる。
また、立体ギャザーが、バックシートと不織布の少なくとも二層から成ることによって、より確実に体液の漏れ出し、染み出しを防ぐことができる。
さらに、吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が、立体ギャザーの根元部分から外部へ漏れ出したり、染み出したりすることを防ぐことができる。
また、立体ギャザーの自由端が不織布で構成されるので、使用時にチクチクとした使用感を与えることなく、高い使用感を備え、肌トラブルを防止することができる。
また、立体ギャザーにクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
これにより、インナー吸収性物品に体圧がかかった際に、吸収体から圧し出された体液が立体ギャザーの根元部分から外部へ染み出すことを防ぐことができる。
また、折り返されたバックシートの折り返し部をトップシートで包み込んで覆うことによって、折り返し部が人体に接触することがなくなる。
これにより、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを低減することができる。
また、立体ギャザーにクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
これにより、おむつやおむつの外装体の長手方向の適正な位置に、インナー吸収性物品を迅速且つ確実に装着することができる。したがって、インナー吸収性物品の交換時の手間を軽減することができることとなるのみならず、装着時のズレを防止することができ、体液の漏れを確実に防止することができる。
これにより、吸収体から溢れた体液が、空間部を拡散することができ、体液が外部へ染み出すことを防ぐことができることとなるのみならず、消臭効果を高めることができる。
以下、本発明の実施形態1を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態においては、吸収性物品としての吸収パッドを一例として説明する。
図1は、本願発明の吸収パッドを適用した実施形態1の吸収パッドの斜視図である。図2は、図1のA−A´線における断面図である。
トップシート2を形成する不織布の素材としてとしては、天然繊維、合成繊維のいずれを用いてもよい。天然繊維の例としては、綿、セルロース(木材パルプ)、羊毛、絹等が挙げられる。また合成繊維としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエステル(PET)、アクリル等が挙げられ、またPE/PP混合不織布、PE/PET混合不織布、また、上記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)も用いることができる。
また、バックシート3の下着当接面には粘着剤層(図示略)が形成されており、使用時に、吸収パッド1がおむつやおむつの外装体からズレないように固定できるようになっている。
バックシート3とトップシート2は、折り返し起点部31近傍でホットメルト接着剤等により互いに接着されている。
また、立体ギャザー6には、弾性部材63が長手方向に亘って配され、長手方向に伸縮自在に形成される。
一方、ギャザーシート5は、折り返し部32よりも延出してなるため、立体ギャザー6の自由端62近傍はギャザーシート5一層のみからなる。
つまり、立体ギャザー6の根元部分である立ち上がり部61は、バックシート3とギャザーシート5によって構成され、使用時に肌と接し、特に肌とこすれる部分である、立体ギャザー6の自由端62近傍は、ギャザーシート5のみで構成される。
液が透過しにくい不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド不織布−メルトブローン不織布−スパンボンド不織布、スパンボンド不織布−メルトブローン不織布−メルトブローン不織布−スパンボンド不織布、ヒートロール不織布、不透液性不織布、エアースルー不織布等が挙げられる。
また接着剤を塗布する方法としては、カーテン法、ビート法、スロット法、スパイラル法など、周知の塗布方法(例えば、スプレー塗布やブレードコートなど)により行うことができる。
また、トップシート2側にバックシート3が折り返されていることによって、吸収体4底面から側面及び一部上面に亘って、バックシート3が吸収体4を覆うこととなり、立体ギャザー6の根元部分である立ち上がり部61を不透液性シートであるバックシート3で立体的に構成することとなる。
これにより、吸収パッド1に体圧がかかった際に、吸収体4から圧し出された体液が立体ギャザー6の根元部分から外部へ染み出すことを防止することができる。
また、立体ギャザー6が、バックシート3と不織布の二層から成ることによって、より確実に体液の染み出しを防ぐことができる。
さらに、立体ギャザー6の根元部分である立ち上がり部61が、折り返されたバックシート3によって連続的に構成されることとなり、吸収体4上面で、立ち上がり部61を構成するための接着領域などを設ける必要がなくなり、吸収体4上面に充分な吸水面積を確保できることとなり、体液の吸収がスムーズに行われ、体液の漏れ出しを防ぐことができる。
そして、折り返されたバックシート3の、トップシート2に対向する面と反対側の面である肌当接面に不織布を貼り付けたことによって、折り返されたバックシート3が人体に接触することがなくなり、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを防止することができる。
その上、吸収体4を額巻きと呼ばれる方法で包み込んでいるために、サイドフラップを構成する必要がなくなる。これにより、吸収パッド1が長手方向に縮まり込むことがなくなり、使用時にスムーズにおむつやおむつの外装体に取り付けることができる。
次いで、実施形態2に係る吸収パッド100について、図3を用いて説明する。
図3は、本願発明の実施形態2の吸収パッドの断面図である。
図3に示す吸収体パッド100は、ギャザーシート105が実施形態1の吸収パッド1と異なる。従って、実施形態2を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
次いで、実施形態3に係る吸収パッド200について、図4を用いて説明する。
図4は、本願発明の実施形態3の吸収パッドの断面図である。
図4に示す吸収パッド200は、トップシート202が実施形態1の吸収パッド1と異なる。従って、実施形態3を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
一方、トップシート202側に折り返されたバックシート3の折り返し部32の両面を、トップシート202が延出して包み込んで覆い、折り返し起点部31を接着起点部251とすることによって立体ギャザー206を形成する。
つまり、立体ギャザー206は、バックシート3及び該シートを両面側から挟み込むトップシート202の三層からなる。
また、折り返されたバックシート3をトップシート202で包み込んで覆うことによって、折り返されたバックシート3が人体に接触することがなくなり、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを防止することができる。
また、立体ギャザー206がクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
さらに、立体ギャザー206が、不透液性のバックシート3と、トップシート202の吸収体4の上面に位置する領域よりも液を透過しにくい領域と、から成ることとなり、より確実に体液の染み出しを防ぐことができる。
次いで、実施形態4に係る吸収パッド300について図5を用いて説明する。
図5は、本願発明の実施形態4の吸収パッドの断面図である。
図5に示す吸収パッド300は、トップシート302が実施形態3の吸収パッド200と異なる。従って、実施形態4を説明するにあたり、上記実施形態3と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
一方、トップシート302側に折り返されたバックシート3の折り返し部32の両面を、トップシート202が延出して包み込んで覆い、さらに吸収体4の側面を覆い、接着起点部351を吸収体4の底面を覆うバックシート3上に設けることによって立体ギャザー306を形成する。
つまり、立体ギャザー306は、バックシート3及び該シートを両面側から挟み込むトップシート302の三層からなる。
次いで、実施形態5に係る吸収パッド400について、図6を用いて説明する。
図6は、本願発明の実施形態5の吸収パッド400の断面図である。
図6に示す吸収パッド400は、トップシート2及びギャザーシート5の形状は、実施形態1と変わらないが、バックシート403及び立体ギャザー406を形成するにあたっての各シートの配置が異なる。従って、実施形態5を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
ここで、ラミ不織布とは、例えばポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布と呼ばれる不織布のことである。
図7は、吸収パッド400の製造方法について説明するための説明図である。
図7に示すように、バックシート403の上面に吸収体4が載置され、その上面にトップシート2が載置され、さらにトップシート2の上面であって、トップシート2の長手左右縁部より外側に位置するバックシート403の上面に、ギャザーシート5が載置される。ここで、トップシート2の短手方向の長さ(幅)は、バックシート403の短手方向の長さ(幅)よりも小さいため、バックシート403の幅方向両端部、即ち、長手両側縁部では、バックシート403と、ギャザーシート5とが直接当接することとなる。
次いで、実施形態6に係る吸収パッド500について、図8を用いて説明する。
図8は、本願発明の実施形態6の吸収パッド500の断面図である。
図8に示す吸収パッド500は、トップシート502、バックシート503及びギャザーシート505の形状、立体ギャザー506を形成するにあたっての各シートの配置が、実施形態1と異なる。従って、実施形態6を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する。
また、立体ギャザー506の根元部分が、バックシート503とギャザーシート505とトップシート502とから成るため、より確実に体液の漏れ出し、染み出しを防ぐことができる。
さらに、吸収パッド500に体圧がかかった際に、吸収体4から圧し出された体液が、立体ギャザー506の根元部分から外部へ漏れ出したり、染み出したりすることを防ぐことができる。
また、立体ギャザー506の自由端562が、液が透過しにくい不織布の折り返し起点部505bから形成されるため、装着時に肌に与える刺激を抑えることが可能となり、使用感を向上させるのみならず、肌のトラブルを低減することができる。
また、立体ギャザー506にクロスライクさを備えることとなり、使用者に対して柔らかい使用感を期待させることができる。
なお、ギャザーシート505に、明確な折り返し起点部505bを設けなくても良い。
これにより、吸収体504から溢れた体液が、空間部D、Dを拡散することができ、体液が外部へ染み出すことを防ぐことができることとなるのみならず、消臭効果を高めることができる。
2、202、302、502 トップシート
3、403、503 バックシート
4、504 吸収体
5、105、505 ギャザーシート
6、106、206、306、406、506 立体ギャザー
31、431、531 折り返し起点部
32、432、532 折り返し部
51、151、251、351 接着起点部
61 立ち上がり部
62、562 自由端
C2 着色の切欠部
D 空間部
Claims (13)
- 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、を備える吸収性物品において、
前記バックシートが前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返された折り返し部と、この折り返し部に少なくとも一部が貼り付けられた不織布とで、立体ギャザーが形成され、
前記立体ギャザーの自由端は、前記不織布により構成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記不織布は、前記折り返し部の前記トップシートに対向する面と反対側の面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記不織布は、前記折り返し部の折り返し起点部よりも幅方向内側を接着起点部として、前記バックシートに貼り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
- 前記不織布は、前記折り返し部の前記トップシートに対向する面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記不織布は、前記トップシートに貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、を備える吸収性物品において、
前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返されたバックシートの折り返し部の両面を、前記トップシートが延出して包み込んで覆うことによって立体ギャザーが形成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記トップシートの前記吸収体の上面に位置する領域は透液性を有し、前記バックシートを覆う領域は当該吸収体の上面に位置する領域よりも液が透過しにくくなっていることを特徴とする請求項6に記載の吸収性物品。
- 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、を備えるインナー吸収性物品において、
前記バックシートが前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返された折り返し部と、前記折り返し部の前記トップシートに対向する面と反対側の面に貼り付けられ、且つ、前記折り返し部の折り返し起点部よりも幅方向内側を接着起点部として前記バックシートに貼り付けられた不織布とで、立体ギャザーが形成され、
前記立体ギャザーの自由端は、前記不織布により構成されていることを特徴とするインナー吸収性物品。 - 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、を備えるインナー吸収性物品において、
前記バックシートが前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返された折り返し部と、長手方向の一端部が前記折り返し部の前記トップシートに対向する面に貼り付けられ、且つ、長手方向の他端部が前記トップシートに貼り付けられた不織布とで、立体ギャザーが形成され、
前記立体ギャザーの自由端は、前記不織布により構成されていることを特徴とするインナー吸収性物品。 - 前記不織布が折り返されており、前記立体ギャザーの自由端は、前記不織布の折り返し起点部になっていることを特徴とする請求項9に記載のインナー吸収性物品。
- 人体に当接する面に位置する透液性のトップシートと、前記トップシートと反対側の面に位置する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、を備えるインナー吸収性物品において、
前記吸収体の長手両側縁部に略沿って前記トップシート側に折り返されたバックシートの折り返し部の両面を、前記トップシートが延出して包み込んで覆うことによって立体ギャザーが形成されていることを特徴とするインナー吸収性物品。 - 前記バックシートの折り返し部には、長手方向の位置合わせ用目印が形成されていることを特徴とする請求項8〜11の何れか一項に記載のインナー吸収性物品。
- 前記吸収体の長手方向両側部の、前記長手方向に沿って前記トップシートと前記バックシートとの間に空間部が設けられていることを特徴とする請求項8〜12の何れか一項に記載のインナー吸収性物品。
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