JP2005230517A - 薬効体並びに薬草入りマット - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヨモギを始めとする薬草の種々の効能を効果的かつ永続的に得ることができる薬草入りマットを提供すること。
【解決手段】 遠赤外線を放射し得る遠赤外線繊維を用いて成る基体8と、この基体8に付着若しくは含有される薬草1とから成る薬効体。
【選択図】 図4

Description

本発明は、薬草の薬効成分を蒸散し得る薬効体並びに薬草入りマットに関するものである。
従来、ヨモギは、このヨモギに含有されるシネオール,アルファーツヨン,セスキテルペン,クロロフィルなどの薬効成分の作用により、疲労回復、血行促進、筋肉のコリや疲れの緩和、神経痛,筋肉痛,腰痛,関節痛の緩和、殺菌,抗菌、炎症抑制、鎮静等の様々な効能が得られる薬草として知られており、この様々な効能を有するヨモギを例えば特許文献1のように乾燥させて布団に封入し、前記効能を人体に与える手段が提案されている。
特開平4−261607号公報
しかしながら、上述の特許文献1のように単にヨモギを乾燥させて布団に封入する方法では、ヨモギの薬効成分を十分に得ることが困難で、また、封入したヨモギを取り出して新しいものと取り替えたり、布団を洗ったりすることが困難であった。
本発明は、ヨモギを始めとする薬草の種々の効能を効果的かつ永続的に得られる薬効体並びに薬草入りマットを提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
遠赤外線を放射し得る遠赤外線繊維を用いて成る基体8と、この基体8に付着若しくは含有される薬草1とから成ることを特徴とする薬効体に係るものである。
また、前記基体8は、綿,布若しくはフェルトであることを特徴とする請求項1記載の薬効体に係るものである。
また、前記薬草1は、薬草1から抽出した薬草エキスであることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の薬効体に係るものである。
また、前記薬草1として、ヨモギを採用したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬効体に係るものである。
また、敷布団に載置するマットにおいて、薬草1を収容した通気性内袋2の底面若しくは薬草1の薬効成分を有する薬効体9の底面には熱伝導性良好な材料で形成された熱伝導性布3を設け、前記通気性内袋2若しくは薬効体9及び前記熱伝導性布3とを通気性敷設体4に収容し、この通気性敷設体4の底面に熱源となる加熱部5を設けて、前記加熱部5の熱が前記通気性敷設体4を介して前記熱伝導性布3に伝わり、この熱伝導性布3から前記通気性内袋2を介して前記薬草1若しくは前記熱伝導性布3から前記薬効体9に伝わるように構成したことを特徴とする薬草入りマットに係るものである。
また、前記薬効体9は、遠赤外線繊維を用いて成る綿,布若しくはフェルトに前記薬草1から抽出した薬草エキスを付着若しくは含有させて成ることを特徴とする請求項5記載の薬草入りマットに係るものである。
また、前記薬草1としてヨモギを採用したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の薬草入りマットに係るものである。
また、前記熱伝導性布3は、導線を繊維に縒りあわせる若しくは導線を繊維に巻回することにより成る金属糸を用いることにより形成することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の薬草入りマットに係るものである。
また、前記通気性敷設体4は、前記通気性内袋2若しくは前記薬効体9及び前記熱伝導性布3を出し入れするための開口部6を設け、且つ前記通気性敷設体4と加熱部5とを着脱自在に構成したことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の薬草入りマットに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、遠赤外線繊維の遠赤外線放射作用により薬草に含有される薬効成分を基体の周囲に良好に蒸散させることができる。
これにより、例えば前記基体を人体の近くに配するすることで前記薬草の効能を良好に得ることができる極めて実用性に秀れた薬効体となる。
また、請求項2記載の発明においては、薬草を効率良く綿,布若しくはフェルトに付着若しくは含有させることができ、また、薬草を付着若しくは含有させた前記綿等を用いて前記薬草の薬効を発揮し得る加工製品(例えば布団,マット,衣類,パット,サポーター等)を簡易に形成することができる極めて実用性に秀れた薬効体となる。
また、請求項3記載の発明においては、薬草の薬効成分を綿,布若しくはフェルトに非常に効率良く簡易に付着若しくは含有させることができ、例えば、濃縮した薬草エキスを前記綿等に含浸させることで、綿等によりたりょうの薬効成分を付着若しくは含有させることができ、これにより、極めて実用性に秀れた薬効体となる。
また、請求項4記載の発明においては、疲労回復、血行促進、筋肉のコリや疲れの緩和、神経痛,筋肉痛,腰痛,関節痛の緩和、殺菌,抗菌、炎症抑制、鎮静等ヨモギの有する様々な効能を得ることができる極めて実用性に秀れた薬効体となる。
また、請求項5記載の発明においては、細かく逸散し易い薬草であっても通気性内袋に収容することで取り扱いを容易にすることができる。また、薬草を通気性内袋に収容することで、人と直接接触するマットである通気性敷設体に薬草が直接接触せず、且つ薬草が通気性敷設体の内部に逸散せず、通気性敷設体が薬草で汚れることがない。
また、薬草を収容した通気性内袋に代えて薬草の薬効成分を含有した薬効体を通気性敷設体に収容した場合には、この薬効体には薬草そのものではなく薬効成分が含有されているため、前記と同様、薬草が逸散する等の問題が生じない。
更に、通気性内袋の底面若しくは薬効体の底面に設けた熱伝導性良好な素材で形成された熱伝導性布、及び通気性敷設体の底面に設けた熱源となる加熱部により熱を底面から上部へ良好に伝えることができることとなり、この熱により薬草若しくは薬効体を暖めることができるので、薬草若しくは薬効体から薬効成分が良好に蒸散する。また、このように薬草等から蒸散した薬効成分は、通気性内袋及び通気性敷設体を通過することにより、通気性敷設体の上に横臥する人が効果的に薬効を得ることができる薬草入りマットとなる。
また、請求項6記載の発明においては、薬草の薬効成分を遠赤外線繊維を用いて成る綿,布若しくはフェルトに非常に効率良く簡易に付着若しくは含有させて容易に設計実現可能であり、また、遠赤外線繊維の遠赤外線放射作用により、薬草の薬効成分を一層良好に蒸散して薬草の薬効を一層良好に得ることができる極めて実用性に秀れた薬草入りマットとなる。
また、請求項7記載の発明においては、疲労回復、血行促進、筋肉のコリや疲れの緩和、神経痛,筋肉痛,腰痛,関節痛の緩和、殺菌,抗菌、炎症抑制、鎮静等ヨモギの有する様々な効能を得られる薬草入りマットとなる。
また、請求項8記載の発明においては、例えば熱伝導性の秀れた銅線を用いて形成された熱伝導性布により、薬草への熱の伝わりが一層良好となり、薬効成分が一層良好に蒸散し得る極めて実用性に秀れた薬草入りマットとなる。
また、請求項9記載の発明においては、薬草を収容した通気性内袋を新しく取り替えて永続的に薬草の薬効が得られるとともに、薬草を収容した通気性内袋及び熱伝導布を取り出し、且つ加熱部を取り外して通気性敷設体のみ洗濯することにより、常に清潔に使用し得る薬草入りマットとなる。
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
基体8に付着若しくは含有される薬草は、この基体8を構成する遠赤外線繊維の遠赤外線放射作用により薬効成分が前記基体8の周囲に蒸散されることとなる。
従って、例えば前記薬草1を付着若しくは含有させた基体8を人体に近接させることで、薬草1の効能を良好に得ることができる。
また、例えば、前記基体8として綿,布若しくはフェルトを採用すれば、綿等を形成する繊維若しくは繊維間に、薬草を簡易に付着若しくは含有させることができ、また、薬草を付着若しくは含有させた前記綿等を用いて前記薬草の薬効を発揮し得る加工製品(例えば布団,マット,衣類,パット,サポーター等)を簡易に形成できることとなるなど、一層実用的となる。
また、例えば、前記薬草1を、薬草1から抽出した薬草エキスとすれば、薬草の薬効成分を綿,布若しくはフェルトに非常に効率良く付着若しくは含有させることができ、例えば、濃縮した薬草エキスを前記綿等に含浸させることで、薬草1の薬効成分をより多量に含有させて薬草1の効能をより一層良好に発揮できる薬効体を形成できることとなるなど、一層実用的となる。
また、例えば、前記薬草1としてヨモギを採用すれば、疲労回復、血行促進、筋肉のコリや疲れの緩和、神経痛,筋肉痛,腰痛,関節痛の緩和、殺菌,抗菌、炎症抑制、鎮静等ヨモギの有する様々な効能を得られることとなるなど、一層実用的となる。
また、例えば、敷布団に載置するマットにおいて、薬草1を収容した通気性内袋2の底面若しくは薬草1の薬効成分を有する薬効体9の底面には熱伝導性良好な材料で形成された熱伝導性布3を設け、前記通気性内袋2若しくは薬効体9及び前記熱伝導性布3とを通気性敷設体4に収容し、この通気性敷設体4の底面に熱源となる加熱部5を設けて、前記加熱部5の熱が前記通気性敷設体4を介して前記熱伝導性布3に伝わり、この熱伝導性布3から前記通気性内袋2を介して前記薬草1若しくは前記熱伝導性布3から前記薬効体9に伝わるように構成すれば、熱源となる加熱部5から熱が通気性敷設体4を介して熱伝導性良好な材料で形成された熱伝導性布3に伝わり、前記熱伝導性布3から前記通気性内袋2を介して前記薬草1若しくは前記熱伝導性布3から薬効体9に伝わる。即ち、加熱部5の熱により薬草1若しくは薬効体9が温められることとなり、従って、薬草1の薬効成分が熱により蒸散する。
この際、熱源となる前記加熱部5を通気性敷設体4の底面に設け、熱伝導性良好な材料で形成された前記熱伝導性布3を前記通気性内袋2の底面若しくは前記薬効体9の底面に設けると、熱は通気性敷設体4の下側から熱伝導性布3に伝わり、この熱伝導性布3から前記通気性内袋2の下側を介して該通気性内袋2に収容した薬草1若しくは前記熱伝導性布3から前記薬効体9に加わる。
即ち、熱は前記通気性敷設体4の底面から上方へ徐々に伝えられることとなるので、熱により温められて薬草1若しくは薬効体9から蒸散した薬効成分は上方へ立ちのぼり易くなる。また、このように上方へ立ちのぼった薬効成分は、通気性を有する前記通気性内袋2の上面若しくは薬効体9の上面から通気性を有する前記通気性敷設体4の上面を通過して外部へ蒸散する。従って、この通気性敷設体4の上に横臥する人は、蒸散した薬効成分による薬効を得られることとなる。
即ち、従来のように単にヨモギ等の薬草を布団に封入し、この布団を用いることで薬草の薬効を得ようとしても、薬草には良好に熱が加わらないために薬草の薬効成分が十分に蒸散し得ず、薬効が人体に十分には得られない場合があるが、この点、本発明は、加熱部5の熱が通気性敷設体4を介して、熱伝導性良好な材料で形成された熱伝導性布3に伝わり、この熱伝導性布3によって前記熱が前記通気性内袋2から薬草1若しくは前記薬効体9に良好に伝えられることとなる。従って、熱により薬草1の薬効成分の蒸散が促進されて、人体に効果的に薬草1の薬効が得られる。
また、例えば、前記薬効体9は、遠赤外線繊維を用いて成る綿,布若しくはフェルトに前記薬草1から抽出した薬効エキスを付着若しくは含有させて成る構成とすれば、前記綿,布若しくはフェルトに対して薬草1の薬効成分を非常に効率良く容易に付着若しくは含有させて簡易に形成可能であり、また、遠赤外線繊維の遠赤外線放射作用により、薬草1の薬効成分を一層良好に蒸散して薬草1の薬効を一層良好に得られることとなるなど、一層実用的となる。
また、例えば、前記薬草1としてもヨモギを採用すれば、疲労回復、血行促進、筋肉のコリや疲れの緩和、神経痛,筋肉痛,腰痛,関節痛の緩和、殺菌,抗菌、炎症抑制、鎮静等ヨモギの有する様々な効能を得られる薬草入りマットを形成できることとなるなど、一層実用的となる。
また、例えば、前記熱伝導性布3は、導線を繊維に縒りあわせる若しくは導線を繊維に巻回することにより成る金属糸を用いることにより形成する構成とすれば、導線は熱伝導性が秀れたものであるので、この金属糸を用いた熱伝導性布3は一層熱伝導性に秀れることとなるなど、一層実用的となる。
また、例えば、前記通気性敷設体4は、前記通気性内袋2若しくは前記薬効体9及び前記熱伝導性布3を出し入れするための開口部6を設け、且つ前記通気性敷設体4と加熱部5とを着脱自在に構成すれば、前記通気性内袋2に収容した薬草1若しくは前記薬効体9の薬効成分が全て蒸散して薬効が得られなくなっても、前記薬草1を通気性内袋2ごと若しくは前記薬効体9を新しいものと取り替えることにより再び薬効が得られるとともに、薬草1を収容した通気性内袋2若しくは薬効体9及び熱伝導布3を取り出すと同時に加熱部5を取り外すことで通気性敷設体4のみ洗濯できるため、常に薬草入りマットを清潔使用できることとなるなど、一層実用的となる。
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
実施例1は、敷布団に載置するマットであって、通気性内袋2に薬草1を収容し、前記通気性内袋2の底面には熱伝導性良好な材料で形成された熱伝導性布3を敷設し、前記通気性内袋2及び前記熱伝導性布3とを通気性敷設体4に収容し、前記通気性敷設体4の底面に熱源となる加熱部5を設けて、前記加熱部5の熱が前記通気性敷設体4を介して前記熱伝導性布3に伝わり、該熱伝導性布3から前記通気性内袋2を介して前記薬草1に伝わるように構成した場合である。
以下に各部を説明する。
薬草1は、疲労回復、血行促進、筋肉のコリや疲れの緩和、神経痛,筋肉痛,腰痛,関節痛の緩和、殺菌,抗菌、炎症抑制、鎮静等の様々な効能を有することが古来より漢方及び民間で知られている薬用植物の中から適宜選択可能である。
実施例1は、前記効能を有する薬草1としてヨモギを乾燥させたものを採用している。尚、実施例1では乾燥したヨモギの葉を採用している。
このヨモギ1には、ビタミン,ミネラルをはじめ、シネオール,アルファーツヨシ,セスキテルペン,クロロフィル,タンニンといった体に良い効能を発揮する薬効成分が含有されている。
また、このヨモギ1は通気性内袋2に詰め込み収容されている。
前記通気性内袋2は、通気性であることは勿論、薄くてかさ張らず、耐久性のある素材で形成されるものである。
実施例1は、前記通気性内袋2として和紙若しくは不織布等を袋状としたものを採用し、前記ヨモギ1をこの通気性内袋2に詰め込み収容した後、収容したヨモギ1ごと前記通気性内袋2にキルティング状の縫いを施すことにより、この通気性内袋2に収容したヨモギ1が動いたり、片寄ったりすることを防いでいる。
尚、前記通気性内袋2として、ヨモギ抽出液(ヨモギエキス)で染めた前記和紙若しくは不織布等を採用しても良く、その場合、ヨモギの落ち着いた色とともに、前記通気性内袋2からもヨモギエキスによる薬効を得られることとなる。
熱伝導性布3は、導線を繊維に縒りあわせる若しくは導線を繊維に巻回することにより成る金属糸を用いて形成されるものであり、該布は導線を用いない場合と比較して熱伝導性が高い。また、前記熱伝導性布3は前記通気性内袋2と接する位置に収容し、更に具体的には前記熱伝導布3の上に前記通気性内袋2を載置している。尚、実施例1の熱伝導性布3は洗濯が可能で、洗濯後に熱伝導性が低下することがない。
前記導線として、実施例1は銅製の針金(銅線)を採用し、前記銅線を繊維に縒りあわせる若しくは銅線を繊維に巻回したニット用の糸をニット編み機でループとして網状(メリヤス目若しくはニット平目)に編むことによって、柔らかい布を形成している。
前記導線は銅以外にも熱伝導性に富む金属や熱伝導性に富む素材であれば適宜採用可能である。
また、熱伝導性布3は、前記金属糸に代えて遠赤外線繊維で形成されるものを採用することもできる。遠赤外線繊維で形成された熱伝導性布3を用いた場合には、この遠赤外線繊維の遠赤外線放射作用による温熱性や保温性により、加熱部5で発生する熱をより効率良く薬草1に伝えてこの薬草1の薬効成分を良好に蒸散することができる。
通気性敷設体4は、ヨモギ1を収容する通気性内袋2と、熱伝導性布3とを収容する空隙が設けられた、通気性を有するマット若しくは敷布団である。この通気性敷設体4は、種々の素材により形成可能である。
実施例1の通気性敷設体4は、皮膚を刺激しないのでアトピー性皮膚炎の人に特に適した素材といわれる無農薬栽培で育った綿(オーガニックコットン)を採用し、この綿をマット状若しくは敷布団状に形成し、且つこのマット状若しくは敷布団状のものに前記ヨモギ1を収容する通気性内袋2と前記熱伝導性布3とを着脱自在に収容し得る開口部6を設けたものとしている。
また、前記通気性敷設体4は前記開口部6を自在に開閉し得るファスナーやマジックテープ等の開閉部7を設けることにより、ヨモギ1を収容する通気性内袋2と熱伝導性布3によりなる収容物を確実に収納配設している。
尚、前記綿として、ヨモギエキスで染めたものを採用しても良く、その場合、ヨモギ1の落ち着いた色とともに、前記綿により形成される敷布団からもヨモギエキスによる薬効を得られることとなる。
加熱部5は、前記通気性敷設体4を加熱するための部位である。この加熱部5は通気性敷設体4の底面に設け、通気性敷設体4を下側から加熱している。実施例1の加熱部5は、電気による加熱が行われるように伝熱線を巡らせたカーペット状、敷毛布状のものを採用している。尚、この加熱部5は、その加熱の強弱を自在に調整し得る調整機構を設けた構成としても良い。
実施例1は、上述のように構成したから以下の作用効果を奏する。
通気性敷設体4の底面に設けた加熱部5により通気性敷設体4の下側が温まるとともに、この熱が前記通気性敷設体4に収容された熱伝導性の良好な熱伝導布3に伝わり、更に、前記熱伝導布3の上に前記通気性内袋2が載置するように収容されているので、該熱伝導布3に接する通気性内袋2にもこの熱が伝導され、この通気性内袋2に詰め込まれたヨモギ1に熱が伝わることとなる。
従って、熱によりヨモギ1が温められ、温められたヨモギ1から薬効成分が蒸散する。
また、このようにして蒸散した薬効成分は、通気性を有する通気性内袋2及び通気性敷設体4を通過し、該通気性敷設体4の上の人に届くこととなる。
従って、人はヨモギ1の薬効成分と接触し、疲労回復、血行促進、筋肉のコリや疲れの緩和、神経痛,筋肉痛,腰痛,関節痛の緩和、殺菌,抗菌、炎症抑制、鎮静等の様々な効能を得ることができる。
即ち、ヨモギ1から多くの薬効成分が蒸散し、人体にヨモギ1の薬効成分が多く接触する程、人はヨモギ1の効能を多く得ることができるが、例えば従来のように加熱部5を設けないヨモギ1入り布団の場合、熱がヨモギ1に伝わりにくく、よって、ヨモギ1から多くの薬効成分が蒸散しにくいため、人はヨモギ1の薬効成分と十分に接触できず、そのため余り多くの効能を得ることができなかったのに対し、実施例1では、加熱部5による加熱を行う上に更にこの加熱した熱を良好に伝え得る熱伝導布3を設けた構成としたことにより、ヨモギ1が熱により効果的に温められることとなって、ヨモギ1からの薬効成分の蒸散を促進することができる。更に、前記薬効成分は通気性内袋2及び通気性敷設体4を容易に通過して人体に届くので、人はそれだけ効果的に薬効成分による効能を得ることができる。
また、熱が前記通気性敷設体4の底面から上方へ徐々に伝わるため、ヨモギ1から蒸散した薬効成分が上方へ立ちのぼり易くなり、前記通気性敷設体4の上の人に効果的にヨモギ1の薬効が得られることとなる。
更に、乾燥させたヨモギ1は水分を吸収するので、実施例1の薬草入りマットを人が使用した場合に加わる湿気(水分)がある程度ヨモギ1に吸収されることとなり、マット内部の湿度環境を良好に保持できる。更に、このようにヨモギ1に吸収された水分は、上述したヨモギ1から薬効成分が蒸散する際の媒体ともなり得る。
尚、加熱部5にその加熱の強弱を調整する調整機構を設けた場合、ヨモギ1の温め方をこの調整機構により自在に調整し、ヨモギ1から薬効成分の蒸散量を適宜調整することができる。
また、例えば従来のようにヨモギを布団に封入する場合、この布団が汚れても、洗濯することでヨモギに濡れが生じるため、布団を洗うことは困難となっていたが、実施例1においては、ヨモギ1を詰め込んだ通気性内袋2を前記通気性敷設体4から取り出すことにより、この通気性敷設体4を洗濯することが可能となるため、常に前記通気性敷設体4を清潔に保つことができる。更に、例えば従来のようにヨモギを布団に封入する場合、封入していたヨモギの効果が薄れても取り替えることが困難であったのに対して、実施例1においては、数カ月若しくは数年の使用を経てヨモギ1の薬効が薄れたと感じた場合に、詰め替え用として新しいヨモギ1が詰め込まれた通気性内袋2を新たに購入することによりいつでもヨモギ1の効能が十分に得られるものとできる。
尚、使い古しのヨモギが詰め込まれた通気性内袋2は、可燃物として燃やすことができ且つ和紙やヨモギにより成るものであるので燃やしても無害なことは勿論である。
実施例2は、実施例1における薬草1を収納した通気性内袋2に代えて、薬草1の有効成分を有する薬効体9を通気性敷設体4内に収納した薬草入りマットに関するものである。尚、実施例2においても、薬草1としてヨモギ1を採用している。
薬効体9は、遠赤外線を放射する性質を有する遠赤外線繊維を用いて成る綿,布若しくはフェルトに前記ヨモギ1から抽出したヨモギエキスを付着若しくは含有させて形成している。
具体的には、遠赤外線繊維を用いて成る綿にヨモギエキスを浸漬し、所定の乾燥機を用いて乾燥させ、この乾燥させた前記綿をキルティングすることで前記薬効体9を形成している。
更に具体的には、遠赤外線繊維を用いて成る綿として、株式会社ファーベスト社製の光電子繊維を採用している。尚、前記光繊維以外でも、実施例2における作用効果を発揮し得るものであれば適宜採用しても良い。
ヨモギエキスは、ハイドロディフュージュン法と呼ばれる水蒸気蒸留方法により得る。
この水蒸気蒸留方法について説明すると、植物原料(ヨモギ1)を通気可能な例えば網棚の上に載置し、上方から下方に向けてスチームを吹きかけることで、ヨモギ1に含まれる種々の成分を抽出するものである。
具体的には、このスチームは、水を加熱することで発生する湯気を加圧し、再度加熱することで得られる粒子が非常に細かい状態(ナノレベルの微粒子スチーム)となったもので、このスチームをヨモギ1に向けて吹きかけることで、ヨモギ1の細胞壁が熱と蒸気によって破壊され、これにより、この細胞壁内に存在する種々の成分がスチームの中に取り込まれる。そして、この種々の成分が含有されたスチームを、冷却水の中を通るパイプの中に通し、これにより、前記スチームを冷却させることでヨモギエキスを得る。このヨモギエキスは、精油と水の混合物であり比重が異なるため二層に分離するが、この上層の部分が精油であり下層の部分が芳香蒸留水(フローラルウォーター)となる。
尚、前記蒸留方法により得られたヨモギエキスを濃縮するなどして、より高い濃度として前記綿を浸漬することで、ヨモギ1の薬効成分を非常に多量に含有する薬効体を形成しても良い。
実施例2は上述のように構成したから、以下の作用効果を奏する。
実施例2は、ヨモギエキスに前記綿を浸漬することで、この綿にヨモギの薬効成分を多量に含有させることができ、これにより、ヨモギ1の秀れた効能を長期間に亙って良好に得ることができる。
その上、前記綿の遠赤外線放射作用により、綿に含有されたヨモギの薬効成分をより多量に蒸散することができ、これにより、ヨモギの秀れた効能を一層良好に得ることができる。
また、遠赤外線は、保温作用,発汗作用,エネルギー循環作用,血行促進作用及び保湿作用など人体に対して良好な作用を有し、これにより、ヨモギの薬効成分による薬効作用と遠赤外線の種々の作用とが相俟って秀れたヨモギの効能をより一層良好に発揮することができる。
また、ヨモギエキスは前述のハイドロディフュージュン法によって短時間で高濃度で得られ、その上、前記綿をヨモギエキスに浸漬させるだけで薬効体9を形成できるため、秀れたヨモギ1の効能を発揮し得る薬効体9を簡易に実現することができる。
また、実施例2では、ヨモギ1の薬効成分を非常に良好に周囲に蒸散せしめる薬効体9を実施例1と同様、加熱部5により通気性敷設体4及び熱伝導性布3を介して加熱できることで、前記薬効成分の蒸散量を更に多量とすることができ、これにより更に一層良好なヨモギの効能を得ることができる。遠赤外線繊維を用いた実施例2の場合では、加熱部5の熱を弱く設定するか若しくは発熱させない場合においても、遠赤外線の作用によって薬草1の薬効成分を良好に蒸散し得る。
即ち、この場合には、遠赤外線を用いて成る綿が人体の熱を吸収することでこの熱を遠赤外線に変換し、この変換された遠赤外線が外部へ放射されることとなる。そして、この放射された遠赤外線を人体が吸収することで人体内の水分子の活動が活発となり熱に変換され、この一連の作用の中で薬草1の薬効成分が蒸散される。
尚、実施例2においては、遠赤外線を用いて成る綿にヨモギエキスを浸漬させて形成される薬効体9を敷布団に載置されるマットの構成部材として使用したが、ヨモギエキスを浸漬した前記綿を使用して種々の加工製品、例えば腰用パットや膝サポーター、衣類等を形成しても良い。
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
実施例1の断面図である。 実施例1の使用状態の説明図である。 実施例1の説明図である。 実施例2の説明図である。
符号の説明
1 薬草
2 通気性内袋
3 熱伝導性布
4 通気性敷設体
5 加熱部
6 開口部
8 基体
9 薬効体

Claims (9)

  1. 遠赤外線を放射し得る遠赤外線繊維を用いて成る基体と、この基体に付着若しくは含有される薬草とから成ることを特徴とする薬効体。
  2. 前記基体は、綿,布若しくはフェルトであることを特徴とする請求項1記載の薬効体。
  3. 前記薬草は、薬草から抽出した薬草エキスであることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の薬効体。
  4. 前記薬草として、ヨモギを採用したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬効体。
  5. 敷布団に載置するマットにおいて、薬草を収容した通気性内袋の底面若しくは薬草の薬効成分を有する薬効体の底面には熱伝導性良好な材料で形成された熱伝導性布を設け、前記通気性内袋若しくは薬効体及び前記熱伝導性布とを通気性敷設体に収容し、この通気性敷設体の底面に熱源となる加熱部を設けて、前記加熱部の熱が前記通気性敷設体を介して前記熱伝導性布に伝わり、この熱伝導性布から前記通気性内袋を介して前記薬草若しくは前記熱伝導性布から前記薬効体に伝わるように構成したことを特徴とする薬草入りマット。
  6. 前記薬効体は、遠赤外線繊維を用いて成る綿,布若しくはフェルトに前記薬草から抽出した薬草エキスを付着若しくは含有させて成ることを特徴とする請求項5記載の薬草入りマット。
  7. 前記薬草としてヨモギを採用したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の薬草入りマット。
  8. 前記熱伝導性布は、導線を繊維に縒りあわせる若しくは導線を繊維に巻回することにより成る金属糸を用いることにより形成することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の薬草入りマット。
  9. 前記通気性敷設体は、前記通気性内袋若しくは前記薬効体及び前記熱伝導性布を出し入れするための開口部を設け、且つ前記通気性敷設体と加熱部とを着脱自在に構成したことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の薬草入りマット。
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