JP2005230413A - 洗濯機の排水弁 - Google Patents

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Mikio Hashimoto
橋本  幹夫
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Abstract

【課題】 排水流路の開閉動作の信頼性を確保しつつ、構成の簡素化、小型化、及び低価格化を実現し、かつ流路損失を低減することにある。
【解決手段】 弁体収容部11Cに回転自在に弁体12を設け、駆動部13によって弁体12を開位置に回転させたときに、弁体12に形成された連通流路12Aを通して排水流路Lを開き、駆動部13によって弁体12を閉位置に回転させたときに、弁本体11の内周面11Eに形成された弁座口113、114の少なくとも一方を閉塞することにより排水流路Lを閉状態にする構成になっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、排水流路を開閉するための洗濯機の排水弁に関するものである。
従来、この種の排水弁としては、図14に示すように、排水流路の閉塞が不完全である場合に生じる甚大な問題を回避するために、弁座aを閉塞する弁体bとしてゴム製のベローで構成し、その弁体bを比較的強い力を発する圧縮ばねcによって弁座aに押し付けることにより、当該弁座aを閉じ、これによって排水流路を確実に閉塞するように構成され、また洗濯機に設けられた駆動部(図示せず)によって、上記圧縮ばねcの力に抗してロッドdを引っ張ることにより、弁体bを弁座aから離間させることにより、排水流路を開放するように構成されたものが知られている。
一方、上記駆動部は、排水流路を開閉動作させる機能と、洗濯機における主モータのブレーキを作動させる機能とを兼有したもので構成されている。このため、この駆動部は、比較的強い圧縮ばねcの力に抗して弁体bを引っ張る必要があると共に、洗濯機における主モータのブレーキを作動させる必要があることから、比較的大出力の電磁ソレノイド等が用いられていた。
また、特許文献1には、ゴム製のベローからなる弁体を駆動するための専用の駆動部として、小型の回転モータを用いた排水弁が記載されている。この排水弁は、リンク機構と引張ばねを介して、圧縮ばねで付勢された弁体を駆動するように構成されており、回転モータが半回転する毎に、圧縮ばねに抗して弁体を引っ張って弁座から離間させるようになっている。
特公平4−36040号公報
ゴム製のベローで弁体を構成した従来からの排水弁は、図14に示すように、その弁体を比較的強い力で付勢する圧縮ばねによって弁座に押し付けて排水流路を強く閉じることができることから、特許文献1のように駆動部として回転モータを用いる場合にも、特に見直されることなくそのまま採用されてきた。
しかし、上記のような従来からの排水弁は、形状が複雑なベローからなる弁体を備えた上、その弁体を弁座に押し付ける比較的強い圧縮ばねを備える必要があるため、排水弁全体の構成の複雑化、大型化、及び高価格化を招いていた。また、比較的強い圧縮ばねに抗して弁体を引っ張らなければならないため、比較的大出力の電磁ソレノイドやモータを駆動部に備える必要がある。更に、複雑な形状の弁体が排水流路中に位置するため、その弁体のベローの部分(蛇腹部)に排水が当たって流路損失が生じ、排水時間が長く掛かるおそれがあった。
本発明の目的は、洗濯機用としての特殊性からいままで見直されることがなかった従来からの排水弁の構成を見直すことにより、排水流路の開閉動作の信頼性を確保しつつ、構成の簡素化、小型化、及び低価格化を実現することができ、しかも流路損失の小さな洗濯機の排水弁を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の洗濯機の排水弁は、排水流路の途中に設けることにより当該排水流路を開閉する洗濯機の排水弁であって、弁体収容部を有する弁本体と、上記弁体収容部内に回転自在に設けられた弁体と、この弁体を回転駆動する駆動部とを備えてなり、 上記弁体収容部は、その内周面に上記排水流路の上流側に連通する上流側弁座口を有すると共に、上記排水流路の下流側に連通する下流側弁座口を有しており、上記弁体は、上記駆動部によって開位置に回転された際に上記上流側弁座口と上記下流側弁座口とを連通状態にする連通流路を有すると共に、上記弁体収容部の内周面に摺動自在に嵌合し上記駆動部によって閉位置に回転された際に上記上流側弁座口及び下流側弁座口の少なくとも一方を閉塞状態にする外周面を有していることを特徴としている。
請求項2に記載の洗濯機の排水弁は、請求項1に記載の発明において、上記弁体の外周面及び上記弁体収容部の内周面は、円筒面状に形成され、上記連通流路は、上記弁体の外周面を一方から他方に貫通する貫通孔によって形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の洗濯機の排水弁は、請求項1又は2に記載の発明において、上記弁体の外周面には、上記弁体収容部の内周面に摺動自在に密接する弾性部材からなるシール部材層が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の洗濯機の排水弁は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、上記弁体の外周面には、上記弁体が上記開位置に回転した状態において、上記上流側弁座口と上記下流側弁座口とを連通状態にする凹部が形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の洗濯機の排水弁は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、上記駆動部の内部又は外部には、上記弁体の上記開位置及び閉位置のそれぞれを検知するセンサ又はスイッチが設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明においては、洗濯機用としての特殊性からいままで見直されることのなかった排水弁の構成を見直し、弁体収容部内の弁体を駆動部によって回転させ、その弁体の回転位置に応じて排水流路を開閉させる構成とした。
これにより、弁体を開位置に回転するだけで、上流側弁座口と下流側弁座口とを連通流路により連通して、排水流路を開状態にすることができ、また弁体を閉位置に回転するだけで、弁体の外周面で上流側弁座口及び下流側弁座口の少なくとも一方を閉塞して、排水流路を閉状態にすることができる。
従って、排水流路の開閉動作の信頼性を確保しつつ、構成の簡素化、小型化、及び低価格化を実現することができる。しかも、連通流路によって上流側弁座口と下流側弁座口とを連通状態にした場合には、従来のベローのような部材が流路中に残ることがないので、流路損失を低減することができ、排水時間の短縮を図ることができる。
請求項2に記載の発明においては、弁体の外周面及び弁体収容部の内周面を円筒面状に形成し、連通流路を、弁体の外周面を一方から他方に貫通する貫通孔によって形成しているので、連通流路によって上流側弁座口と下流側弁座口とを連通状態にした際の流路損失を確実に低減することができると共に、弁体の外周面による上流側弁座口及び下流側弁座口の一方又は双方に対する閉塞性の向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明においては、弁体の外周面に、弁体収容部の内周面に摺動自在に密接する弾性部材からなるシール部材層が設けられているので、当該外周面による上流側弁座口及び下流側弁座口の一方又は双方に対する閉塞性を更に向上させることができる。
請求項4に記載の発明においては、弁体が開位置に回転した状態において上流側弁座口と下流側弁座口とを連通状態にする凹部が弁体の外周面に形成されているので、弁体を閉位置から開位置に回転する途中及び開位置に回転した後の状態において、上記凹部に水を流通させることができる。このため、弁体の外周面と弁体収容部の内周面との間に糸くず等を巻き込んだ場合でも、この糸くず等を下流側弁座口から排出することができる。従って、糸くず等の巻き込みによって弁体に回動不良が生じるのを防止することができる。
請求項5に記載の発明においては、駆動部の内部又は外部に、弁体の開位置及び閉位置のそれぞれを検知するセンサ又はスイッチを設けているので、当該弁体を開位置又は閉位置に確実に停止させることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態としての排水弁を備えた洗濯機の概略構成図である。この洗濯機は、乾燥機能付の全自動洗濯機であり、外槽1の底部には排水流路Lを構成する排水管2が接続されている。
排水管2には、その上下流方向の途中に、上記排水弁10が設置されている。また、図1において、3は攪拌用の羽根であり、4は洗濯槽である。これらの羽根3及び洗濯槽4は、それぞれ衣類の洗濯時や乾燥時等において、ダイレクトドライブ方式により主モータ5によって直接的に回転駆動されるようになっている。
図2は、排水弁10の概略断面図である。この排水弁10は、弁本体11と、弁体12と、駆動部13とを備え、排水管2に対して着脱可能なユニット状のもので構成されている。
弁本体11は、排水流路Lの一部を構成する円管部111と、弁体12を収容する弁体収容部11Cとによって一体に形成されている。
円管部111は、上流側(図2中左側)から下流側(同図中右側)に向けて直線状に延在する直管部における下流側の端部を略90度方向に湾曲させたもので形成されている。そして、円管部111の上流側の開口部11Aが排水管2の上流側の部分に接続され、当該円管部111の下流側の開口部11Bが排水管2の下流側の部分に接続されるようになっている。
また、円管部111には、弁体収容部11Cの上流側の位置に、洗濯機内の水圧を不図示の水位センサに導くための開口部11Dが形成されている。水位センサは、開口部11Dから導入した水圧に基づいて、それに対応する洗濯機内の水位等を検出するようになっている。
なお、この弁本体11の円管部111自体を排水管2としてそのまま用いてもよい。即ち、円管部111の開口部11Aを外槽1の底部に形成した排水口に直接、あるいは継ぎ手等を介して接続し、開口部11Bから洗濯機外に排水するように構成してもよい。
弁体収容部11Cは、円管部111における直管部に設けられている。
この弁体収容部11Cは、外周面が四角筒状(円筒状でも可)に形成されていると共に、内周面11Eが円筒面状に形成されている。そして、弁体収容部11Cにおける平行な一対の外周面のそれぞれから円管部111が直線状に一体的に延在するように形成されている。
弁体収容部11Cの内周面11Eは、円管部111の内周面112より大径に形成されており、その軸線方向が円管部111の軸線方向に対して直交するように形成されている。また、弁体収容部11Cの軸線方向の一方の端部は、円管部111の内周面112に対して凹部を形成すべく当該円管部111から外側に突出すると共に端壁部11Fによって閉塞されており、他方の端部は、円管部111から突出した状態でそのまま開口する開口部となっている。この開口部は、キャップ14によって閉塞されるようになっている。
また、弁体収容部11Cの内周面11Eには、円管部111の内周面112に対応する位置に、当該内周面112と同径の円形状の穴が2つ形成されている。これらの穴のうち一方の穴の周縁部は、排水流路Lの上流側に位置すると共に、当該排水流路Lに連通する上流側弁座口113となっており、他方の穴の周縁部は、排水流路Lの下流側に位置すると共に、当該排水流路Lに連通する下流側弁座口114となっている。
このように形成された弁本体11は、例えば合成樹脂によって射出成形することが可能であるが、この場合には、例えば図2中の左方に開口する開口部11A、同図中下方に開口する開口部11B、同図中上方に開口する弁体収容部11C及び開口部11Dのそれぞれに対応した同図中の左方、下方、及び上方の計3方向からのコアの出し入れを考慮した金型によって成形することが可能になる。
ちなみに、前述した従来からの洗濯機の排水弁における弁本体は、上下左右の4方に開口する開口部を形成することになるため、コアの出し入れの方向が上下左右の計4方向となり、その分、金型が複雑な構造のものとなる。
弁体12は、図2及び図3のように、略円柱状の外観を有するもので形成されており、その軸線方向の中間部分には、同図中上下方向に延在する弁体12の軸心線Oと交差する方向(本例の場合は、軸心線Oと直交する方向)に貫通する円形断面形状の連通流路12Aが形成されている。その連通流路12Aの径は、弁本体11における円管部111の内径と略同径(本例では円管部111の内径より若干小径)に形成されている。
また、弁体12は、その円筒面状の外周面12Bを弁体収容部11Cの内周面11Eに摺動自在に嵌合するようになっている。即ち、弁体12は、弁体収容部11C内に、軸心線Oを中心として回転自在に収容されるようになっている。
更に、弁体12における軸線方向の一方の端面には、一端支持筒12Dが軸心線Oと同軸状に突設され、他方の端面には、他端支持筒12Eが軸心線Oと同軸状に突設されている。
一端支持筒12Dは、その内周面が弁体収容部11Cにおける端壁部11Fの軸心部に内方に突設された支持軸11Gに回転自在に嵌合することにより、当該支持軸11Gによって、回転自在に支持されるようになっている。
他端支持筒12Eは、その外周面がキャップ14の軸心部に形成された開口部14Aに回転自在に嵌合することにより、当該キャップ14によって回転自在に支持されるようになっている。
そして、上記のように形成された弁体12は、例えば合成樹脂によって射出成形されるようになっており、その外周面12Bにはゴムやテフロン(登録商標)等のシール性を有する弾性部材によって形成されたシール部材層が設けられている。従って、弁体収容部11Cの内周面11Eには、弁体12のシール部材層によって形成された外周面12Bがわずかに弾性変形した状態で摺動自在に密接に嵌合するようになっている。
また、弁体12は、その軸線方向の一端が弁体収容部11Cの端壁部11Fに当接した状態において、当該端壁部11Fから連通流路12Aの軸心までの高さが円管部111の内周面112の軸心の高さにほぼ一致するようになっていると共に、連通流路12Aが円管部111と同一の方向を向いた状態(後述する開位置)において、連通流路12Aの軸心が円管部111の内周面112の軸心とほぼ同軸状になるように構成されている。
そして、キャップ14は、弁体12が弁体収容部11Cから抜けるのを防止すべく、弁体収容部11Cの軸線方向の他端部(開口部)に固定されるようになっている。また、キャップ14は、弁体12が軸線方向に変位するのを防止することにより、弁体12の軸線方向の一端を弁体収容部11Cの端壁部11Fにほぼ当接した状態に維持するようにもなってる。
駆動部13は、キャップ14の外面に設けられるようになっている。
この駆動部13は、ギアドモータによって構成されており、その回転出力軸13Aが弁体12における他端支持筒12Eの内周面に嵌合するようになっている。回転出力軸13Aと他端支持筒12Eの内周面とは、非円形の断面形状による嵌合、あるいはキー等によって、回転力の伝達が可能なように構成されている。
このように構成された排水弁10は、弁体12が駆動部13によって軸心線Oを中心として90度回転される毎に、排水流路Lを開閉することになる。すなわち、弁体12が、図4に示すように、連通流路12Aの軸線が円管部111の軸線と同一の方向を向いた開位置まで回転すると、上流側弁座口113と下流側弁座口114とが連通流路12Aによって連通した状態になるので、排水流路Lが開状態になる。
この場合、連通流路12Aの内径が円管部111の内周面112の径と略同一であり、かつ連通流路12Aと円管部111の内周面112とが直線状に延在した状態になるため、排水弁10における流路損失が小さく、排水に要する時間の短縮を図ることができる。
一方、弁体12が、図5に示すように、連通流路12Aの軸線が円管部111の軸線に直交する閉位置まで回転すると、上流側弁座口113及び下流側弁座口114が弁体12の外周面12Bによって閉塞されるので、排水流路Lが閉状態になる。その際、弁体12の外周面12Bのシール部材層が弁体収容部11Cにおける上流側弁座口113及び下流側弁座口114の周囲の内周面11Eに密着することから、円管部111によって構成される排水流路Lを確実に閉塞することができる。即ち、水が弁体収容部11Cと弁体12との間から下流側に漏れたり、弁体収容部11Cの軸線方向の他端部開口側から漏れるのを確実に防止することができる。
そして、上記開位置及び閉位置を不図示のセンサを用いて検出することにより、当該開位置又は閉位置に弁体12を確実に停止させることができる。このセンサは、駆動部13のケーシング13aの内部に設けてもよいし、またケーシング13aの外部に設けてもよい。また、上記センサに代えてスイッチで上記開位置及び閉位置を検出するように構成してもよい。このスイッチについても、ケーシング13aの内部又は外部に設けることができる。
弁体12は、開位置と閉位置との間を往復回転(本例の場合は、90度の往復回転)させることにより、開位置又は閉位置に停止させるようにしてもよく、あるいは一方向に回転させることにより、開位置又は閉位置に停止させるようにしてもよい。
また、従来例で示したような圧縮ばねに抗する力を駆動部13によって作用させる必要がなく、またリンク機構やベロー等も必要ないので、構成の簡素化、小型化、及び低価格化を実現することができる。
なお、駆動部13の負担をより軽減する上においては、例えば、図6に示す(図4及び図5に二点鎖線で示す)ように、弁体収容部11Cの内周面11Eにおける上流側弁座口113、下流側弁座口114及び軸線方向の一方及び他方の各端の近傍部を除く部分に、凹状の肉抜き部(凹部)11Hを形成して、弁体12の外周面12Bと弁体収容部11Cの内周面11Eとの接触面積を小さくすることが有効である。
また、弁体12は、外周面12Bが球面状に形成されたいわゆるボールバルブの弁体によって形成したものなどであってもよく、外周面12Bが円筒面状のもののみには限定されない。ただし、弁体12の外周面12Bを球面状や樽形状等に形成した場合には、弁体収容部11Cの内周面11Eも、弁体12の外周面12Bに対応する球面状や樽形状等に形成する必要がある。
更に、連通流路12Aは、弁体12の外周面12Bを一方から他方に貫通するように形成したが、この貫通形状の他、弁体12の外周面12Bに溝状に形成してもよい。要は、開位置に回転したときに、上流側弁座口113と下流側弁座口114とを連通状態にすることができ、閉位置に回転したときに、上流側弁座口113及び下流側弁座口114の少なくとも一方を弁体12の外周面12Bで閉塞することができればよい。
そして、例えば、弁体12を半円柱状や半球状や半樽形状等に形成することにより、図5に示す閉位置において、上流側弁座口113及び下流側弁座口114の一方のみを弁体12の外周面12Bによって閉塞するように構成してもよい。
更に、弁体12の軸心線Oは、円管部111の軸線方向(排水流路Lの流路方向)と交差していればよく、必ずしも円管部111の軸線方向と直交していなくてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図7〜図10を参照して説明する。この第2実施形態で示す洗濯機の排水弁が第1実施形態で示した洗濯機の排水弁と異なる点は、上述した肉抜き部11Hがすでに形成されている点、及び弁体12の外周面12Bに凹部12aが形成されている点である。
即ち、外周面12Bには、上述した閉位置に弁体12を回転した状態において、弁体収容部11Cの内周面11Eにおける上流側弁座口113及び下流側弁座口114のそれぞれの近傍部分を外縁とする円形のシール部12b、12bが形成され、軸線方向の一端部及び他端部に軸端シール部12c、12cが形成されており、これらのシール部12b、12b及び軸端シール部12c、12c以外の部分が凹部12aになっている。
凹部12a、シール部12b、12b及び軸端シール部12c、12cは、外周面12Bを構成する上述したシール部材層に形成されたものとなっている。
そして、シール部12b、12b及び軸端シール部12c、12cは、弁体収容部11Cの内周面11Eに、わずかに弾性変形した状態で摺動自在に密接に嵌合するようになっている。また、図9に示すように、シール部12b、12bにおける周方向に最も長い部分のその周方向の長さ(以下「最大周方向寸法」という)は、肉抜き部11Hにおける周方向に最も短い部分のその周方向長さ(以下「最小周方向寸法」という)より小さくなっている。
一方、凹部12aの深さは、シール部12b、12b及び軸端シール部12c、12cの表面に対して、0.1〜5mmに設定されている。また、肉抜き部11Hの深さも、内周面11Eの表面に対して、0.1〜5mmに設定されている。
このように構成された排水弁10においては、弁体12を図10に示す閉位置に回転することにより、シール部12b、12bの周縁部が弁体収容部11Cの内周面11Eにおける上流側弁座口113及び下流側弁座口114の近傍部に密着した状態になるので、これらの上流側弁座口113及び下流側弁座口114を確実に閉塞することができる。また、軸端シール部12c、12cが弁体収容部11Cの内周面11Eにおける軸線方向の各端部に密着した状態になるので、弁体収容部11Cの軸線方向の一端部及び他端部を確実にシールすることができる。即ち、弁体収容部11Cの軸線方向の他端部開口側から水が漏れるのを確実に防止することができる。
また、シール部12b、12bの最大周方向寸法が肉抜き部11Hの最小周方向寸法より小さく設定されているので、弁体12を閉位置から開位置まで回転する途中及び開位置に回転した後の状態において、水が内周面11Eの表面と凹部12aの底面との間、肉抜き部11Hの底面とシール部12bの表面との間及び肉抜き部11Hの底面と凹部12aの底面との間に流れることになる。従って、弁体12と弁体収容部11Cとの間に糸くず等を巻き込むようなことがあっても、その糸くず等を、弁体12を開位置に回転するたびに排除することができる。しかも、凹部12a及び肉抜き部11Hの深さを0.1〜5mmに設定することによって、糸くず等を排出するのに充分な隙間が得られるので、糸くず等の巻き込みによって、排水弁10が回転不良を起こすのを確実に防止することができる。
ただし、肉抜き部11Hが形成されていない場合であっても、上記第2実施形態のように、弁体12が開位置に回転した状態において、凹部12aが上流側弁座口113と下流側弁座口114とを連通するように形成されていれば、弁体12を閉位置から開位置に回転する途中及び開位置に回転した後の状態において、凹部12aを介して上流側弁座口113から下流側弁座口114へ水を流すことができ、弁体12と弁体収容部11Cとの間から巻き込まれた糸くず等を排除することができる。
なお、各シール部12b、12bは、図11〜図13に示すように、その周縁部の内側部分に、上述した凹部12aを形成するようにしてもよい。この場合には、図12に示すように、弁体12を開位置に回転した状態等において、肉抜き部11Hの底面とシール部12bの内側における凹部12aの底面との間のより大きな隙間を介して、巻き込んだ糸くず等をより円滑に下流側に流出させることができる。
本発明の第1実施形態として示した排水弁を備えた洗濯機の概略構成図である。 同排水弁の断面図である。 同排水弁における弁体の斜視図である。 同排水弁における弁体が開位置に回転した状態を示す図であって、図2のIV−IV線に沿う位置の断面図である。 同排水弁における弁体が閉位置に回転した状態を示す図であって、図2のIV−IV線に沿う位置に対応した位置の断面図である。 同排水弁における弁体収容部の内周面に肉抜き部を形成した例を示す図であって、図5のVI−VI線に沿う位置の断面図である。 本発明の第2実施形態として示した排水弁の断面図である。 同排水弁における弁体の斜視図である。 同排水弁における弁体が開位置に回転した状態を示す図であって、図7のIX−IX線に沿う位置の断面図である。 同排水弁における弁体が閉位置に回転した状態を示す図であって、図7のIX−IX線に沿う位置に対応した位置の断面図である。 同排水弁における弁体のシール部の他の例を示す図であって、当該弁体の斜視図である。 同他の例における弁体が開位置に回転した状態を示す図であって、図7のIX−IX線に沿う位置に対応した位置の断面図である。 同他の例における弁体が閉位置に回転した状態を示す図であって、図7のIX−IX線に沿う位置に対応した位置の断面図である。 従来例として示した洗濯機の排水弁の断面図である。
符号の説明
2 排水管
10 排水弁
11 弁本体
11C 弁体収容部
11E 内周面
12 弁体
12a 凹部
12A 連通流路
12B 外周面
13 駆動部
113 上流側弁座口
114 下流側弁座口
L 排水流路

Claims (5)

  1. 排水流路の途中に設けることにより当該排水流路を開閉する洗濯機の排水弁であって、
    弁体収容部を有する弁本体と、上記弁体収容部内に回転自在に設けられた弁体と、この弁体を回転駆動する駆動部とを備えてなり、
    上記弁体収容部は、その内周面に上記排水流路の上流側に連通する上流側弁座口を有すると共に、上記排水流路の下流側に連通する下流側弁座口を有しており、
    上記弁体は、上記駆動部によって開位置に回転された際に上記上流側弁座口と上記下流側弁座口とを連通状態にする連通流路を有すると共に、上記弁体収容部の内周面に摺動自在に嵌合し上記駆動部によって閉位置に回転された際に上記上流側弁座口及び下流側弁座口の少なくとも一方を閉塞状態にする外周面を有していることを特徴とする洗濯機の排水弁。
  2. 上記弁体の外周面及び上記弁体収容部の内周面は、円筒面状に形成され、
    上記連通流路は、上記弁体の外周面を一方から他方に貫通する貫通孔によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機の排水弁。
  3. 上記弁体の外周面には、上記弁体収容部の内周面に摺動自在に密接する弾性部材からなるシール部材層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機の排水弁。
  4. 上記弁体の外周面には、上記弁体が上記開位置に回転した状態において、上記上流側弁座口と上記下流側弁座口とを連通状態にする凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の洗濯機の排水弁。
  5. 上記駆動部の内部又は外部には、上記弁体の上記開位置及び閉位置のそれぞれを検知するセンサ又はスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の洗濯機の排水弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018508272A (ja) * 2015-02-13 2018-03-29 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 洗濯機の排水構造
CN110373857A (zh) * 2018-04-12 2019-10-25 日本电产三协电子(东莞)有限公司 排水阀控制装置
CN111560751A (zh) * 2020-04-02 2020-08-21 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 排水阀及洗衣机

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