JP2005230022A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】倒伏穀稈の刈取作業を安全に行えるようにする。
【解決手段】走行機体の前部に昇降動可能に設けた刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持する状態と車速に同調する状態とに切り換え可能に構成したコンバインにおいて、 走行機体の操縦部における座席56の左側方の操作パネル部57には、走行機体の前進、停止、後退とその車速とを無段階に変更するための主変速レバー55を配置し、刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持する状態と車速に同調する状態とに切り換え操作するための流し込み操作ペダル73は、座席56より前方であって、走行機体の進行方向に向かって操向用丸ハンドル75のコラムよりも右側の床面に突設する。これにより、オペレータは操向用丸ハンドル75と主変速レバー55とを手で握るので、床面に立ち姿勢が安定し、且つオペレータの片足で流し込み操作ペダル73の踏み込み作業が安全且つ確実に行える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、刈取前処理装置の駆動速度を、車速に同調して変更したり一定速度に保持したりできるコンバインの構成に関するものである。
従来から、例えば、特許文献1において、コンバインの走行機体に搭載したエンジンからの動力をミッションを介して変速操作可能な走行駆動部に伝達する一方、刈取前処理装置に動力伝達するための刈取軸に、前記ミッションからの第1伝動系と、前記走行駆動部を介しての第2伝動系との2系列で入力する構成となっている。そして、前記ミッション側には、前記第1伝動系への動力継断用クラッチを設けている。
この構成によれば、圃場内で直進のように比較的速い速度で走行しながら刈取作業を実行するときには、前記クラッチをOFF(切り状態)とすることにより、第2伝動系からの動力伝達にて走行速度に同調した速度で刈取軸を回転させることができる。従って、刈取前処理装置の駆動速度も速くなるから、刈取作業を円滑に行うことができる。一方、倒伏穀稈を刈り取る作業時のように比較的遅い速度でコンバインを走行させるときには、前記クラッチをON(入り状態)とすることにより、第1伝動系からの動力で刈取前処理装置を遅い速度で駆動させることができる。
実開平5−82231号公報
ところで、上記倒伏穀稈は圃場面に近い箇所で伏せているので、コンバインの運転部の座席に座ったオペレータからは、刈取前処理装置の穀稈引き起し装置の上部で視角か遮られ、倒伏穀稈の状況を把握し難いという問題がある。そのため、通常、刈取前処理装置の前面下端の分草体等が観察できるように、オペレータは運転部の床面に立ち姿勢でコンバインを走行させている。
その場合、通常、コンバインの進行方向を司るハンドルをオペレータの片手で操作しながら、圃場や倒伏穀稈の状況に応じてコンバインの走行速度を調節するための主変速レバーは他方の手で握られている。
これに加えて、特許文献1に開示の前記刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持する状態と車速に同調する状態とに切り換える流し込みクラッチを操作するため、オペレータの手で実行するクラッチ操作レバーを採用すると、オペレータは、ハンドル、主変速レバー、クラッチ操作レバーを同時に操作し難いという問題がある。しかも、例えばオペレータの右手でハンドルを握った状態で、当該オペレータの左手で主変速レバーとクラッチ操作レバーとを握り変えるとすると、両レバーから手が離れる時間が存在することになり、立ち姿勢のオペレータは、不注意により、揺れ動いて走行するコンバインから振り落とされやすいという問題もあった。
そこで本発明は、以上のような問題を解消したコンバインを提供することを技術的課題とする。
この技術的課題を達成するため、請求項1に係る発明は、走行機体の前部に昇降動可能に設けた刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持する状態と車速に同調する状態とに切り
換え可能に構成したコンバインにおいて、前記走行機体の操縦部における座席の左側方の操作パネル部には、走行機体の前進、停止、後退とその車速とを無段階に変更するための主変速レバーを配置し、前記刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持する状態と車速に同調する状態とに切り換え操作するための流し込み操作ペダルは、前記座席より前方であって、走行機体の進行方向に向かって操向ハンドルのコラムよりも右側の床面に突設したものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載したコンバインにおいて、前記走行機体に搭載したエンジンからの動力を脱穀装置と変速操作可能な走行駆動部とに分岐させて伝達する一方、刈取前処理装置に動力伝達する刈取軸には、前記走行駆動部を介さない第1伝動系と、前記走行駆動部を介しての第2伝動系との2系列で入力するように構成し、前記第2伝動系には、該走行駆動部の正回転時のみ前記刈取軸に動力伝達可能なワンウェイクラッチと刈取同調クラッチとを設け、前記第1伝動系には刈取軸への動力継断用クラッチを設け、前記流し込み操作ペダルの入り切り操作により、前記動力継断用クラッチを入り切り作動させるように構成したものである。
請求項1の発明によれば、コンバインの走行機体の操縦部における座席の左側方の操作パネル部には、走行機体の前進、停止、後退とその車速とを無段階に変更するための主変速レバーを配置し、刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持する状態と車速に同調する状態とに切り換え操作するための流し込み操作ペダルは、前記座席より前方であって、走行機体の進行方向に向かって操向ハンドルのコラムよりも右側の床面に突設したものであるので、オペレータは操縦部の床に立ち、その姿勢でオペレータの片手(左手)は主変速レバーを握り、右手はハンドルを握ることで、走行中のコンバインが多少揺れても、安定した立ち姿勢を保持でき、倒伏穀稈を確実に観測しながら刈り取る作業を安全に実行できる。そして、この状態で、必要に応じて流し込み操作ペダルをオペレータの片足で踏み込んだり離したりする作業で、主変速レバーの操作位置がいずれにあっても、刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持したり、車速に同調させるという切り換え作業を実行できるから、倒伏穀稈のある箇所での刈取前処理装置の減速、通常の立植した穀稈の箇所での刈取前処理装置の増速の切り換え作業を迅速且つ安全に行えるのである。
請求項2に記載の発明によれば、前記主変速レバーの操作により車速が遅い場合は、前記流し込み操作ペダルを入り操作すれば、前記第1伝動系への動力継断用クラッチが入り作動するので、前記第2伝動系を介して前記刈取軸を回転させる速度よりも前記第1伝動系を介して前記刈取軸を回転させる速度のほうが速くなる。これにより、前記ワンウェイクラッチは空回りするので、事実上、前記刈取前処理装置を前記第1伝動系の速度すなわち一定速度で駆動させることができる。
車速が速い場合は、前記流し込み操作ペダルを切り操作すれば、前記第1伝動系への動力継断用クラッチは切り作動するので、前記刈取前処理装置を前記第2伝動系の速度すなわち車速に同調した速度で駆動させることができる。
従って、請求項1の場合と同様に、オペレータの操作がきわめて簡単になるという効果を奏するのである。
次に本発明をコンバインに適用した実施例について説明すると、図1は走行クローラ2aが備えられた左右一対の走行装置2を有するコンバインの走行機体1の側面図であり、図2は走行機体1の平面図、図5は動力伝達のスケルトン図、図6は制御装置の機能ブロック図である。
走行機体1の進行方向に向かって左側には脱穀装置3を搭載し、走行機体1の前部には単動式の油圧シリンダ9により昇降動可能な刈取前処理装置4を配置する。刈取前処理装置4の下部フレームの下部側にはバリカン式の刈刃装置5を、前方には6条分の穀稈引起装置6が配置され、穀稈引起装置6と脱穀装置におけるフィードチェン7前端との間には穀稈搬送装置8が配置され、穀稈引起装置6の下部前方には分草体10が突出している。走行機体1の右側前部に運転室11が配置され、その後側に穀粒タンク12が配置されている。
図3及び図4に示すように、刈取前処理装置4に先端を装着した前方下向き傾斜状の昇降筒フレーム14の基端を水平筒15に固着し、該水平筒15を走行機体1の前部に設けた複数の軸受ブラケット16(一方を図示省略)に回動自在に軸支し、走行機体1上のエンジン35からの動力を水平筒15及び昇降筒フレーム14の各々の内径部に配置した伝動軸17,19、傘歯車対18等を介して刈取前処理装置4の各部に動力伝達される。そして、昇降筒フレーム14の中途部と走行機体1との間に装架した昇降油圧シリンダ9にて刈取前処理装置4を昇降駆動させるものである。
刈取前処理装置4と圃場面との対地高さを検出して刈高さを検出するための刈高さセンサとしての超音波センサ20は、穀稈引起装置6の裏面側に設けたブラケット(図示せず)に配置し、超音波センサ20における発信器の発信部(ホーン部)と受信器の受信部とを圃場面に向けるように配置する。超音波センサ20の設置高さと刈刃5の設置高さとが異なる場合には、超音波センサ20の検出値から所定の換算により、刈高さ検出値を求めるようにしている。
昇降ポジションセンサ22は、走行機体1と刈取前処理装置4との相対高さを検出するためのものであり、本実施例では、図3及び図4に示すように、軸受ブラケット16に固定した回動ポテンショメータ式の昇降ポジションセンサ22の感知回動アーム23を、水平筒15の外面に固着したセンサ軸24に当接させ、水平筒15の回動角度θを検出することにより、昇降筒フレーム14の回動角度、ひいては走行機体1に対する刈取前処理装置4の昇降位置(対機体昇降位置)を検出できるようになっている。
コンバインの動力伝達系を示すスケルトン図(図5)に示すように、エンジン35からの出力の一方は、クラッチ36を介して穀粒タンク12内の底コンベヤ37及び縦コンベヤ38に動力伝達し、次いで排出オーガ28内のスクリューコンベヤ(図示せず)に伝達される。
エンジン35からの他の出力は、動力分岐用ミッション39から扱胴駆動軸40及び選別駆動軸41を介して脱穀装置3の各部、即ち、扱胴13及び処理胴29、一番受樋のスクリューコンベヤ26a、唐箕フアン、送風フアン、揺動選別機構、二番受樋のスクリューコンベヤ26b及び二番還元コンベヤ25、排藁チェン31、吸引フアン30及び排藁カッタ33に伝達される一方、エンジン35からの動力を動力分岐用ミッション39を介して走行用の変速操作可能な油圧ポンプ油圧モータ式(HST式)走行駆動部42への駆動軸43及び刈取前処理装置4への定速回転駆動軸44に分岐して動力伝達される。
そして、刈取前処理装置4及び穀稈を脱穀装置3に搬送するフィードチェン7に動力伝達するための刈取軸47には、動力分岐用ミッション39から定速回転駆動軸44、ベルト51、プーリ52,53による第1伝動系と、走行駆動部42より出力する刈取同調駆動軸45から、走行駆動部42の正回転時のみ動力伝達可能なワンウェイクラッチ45a及び刈取同調クラッチ46を介して刈取軸47に動力伝達させる第2伝動系との2系列にて入力するように構成する。
従って、後述するように、車速同調制御を禁止(中止)する場合等で、動力分岐用ミッション39の定速回転駆動軸44を介して刈取軸47に動力伝達し、HST式走行駆動部42より出力する刈取同調駆動軸45の回転数が定速回転駆動軸44からの回転数より低い場合や、刈取同調駆動軸45がコンバインの後退方向に回転する場合には、ワンウェイクラッチ45aが空回りする。
そして、刈取軸47の駆動力にてフィードチェン7を直接駆動する。なお、刈取軸47に設けた刈取クラッチ49を介して刈取前処理装置4への動力伝達をON・OFFするように構成されている。
前記動力分岐用ミッション39側には、第1伝動系への動力の伝達をON・OFF(継断)する流し込みクラッチ48と、脱穀装置3への動力の伝達をON・OFFする脱穀クラッチ50とをそれぞれ設ける。刈取同調クラッチ46はアクチュエータとして正逆回転可能な駆動モータにより作動させる。流し込みクラッチ48と脱穀クラッチ50のアクチュエータは電磁制御弁のON・OFF動作による油圧シリンダであり、刈取クラッチ49は、刈取操作レバー54に連結したワイヤにてON・OFF作動させる。
なお、HST式(2油圧モータ2油圧ポンプによる無段階変速機構内に機械的変速機構を組み込んだもの)走行駆動部42の各油圧ポンプ等の斜板を調節して車速を無段階変速するための主変速レバー55は、図6及び図7に示すように、運転室11内の座席56の側方に立設する略水平状の操作パネル部57に穿設したガイド溝58に沿って前後回動し、ほぼ垂直姿勢の中立位置(停止位置)に対して前に倒すと前進位置であり、垂直に対する傾斜角度が大きいほど車速が速くなる。後方に傾斜させると後退となり、その傾斜角度が大きいほど車速が速くなる。
また、操作パネル部57に穿設したガイド溝59に沿って前後に回動する副変速レバー60は、HST式走行駆動部42内に設けた機械的変速機構(図示せず)を操作する伝動モータ等のアクチュエータを制御するためのものであり、副変速レバー60を路上走行モード、標準作業モード、低速作業モードの各位置に切換えると、コンバインに搭載したマイクロコンピュータ式の制御装置(コントローラユニット)61の指令により、前記各作業モード時に適応する走行駆動部42の出力(馬力)及び回転数を所定のレンジに設定保持することができる。
さらに、脱穀クラッチ50をON(入り)・OFF(切り)するための脱穀レバー74は操作パネル部57に配置する。座席56よりも前方であって、操向用丸ハンドル75を支持するコラムより右側の床面には、流し込みクラッチ48をON(入り)・OFF(切り)するための流し込み操作ペダル73が突設されている(図6及び図7参照)。なお、この流し込み操作ペダル73には、ロック装置(図示せず)が設けられており、当該流し込み操作ペダル73を一回押下すると、ロック状態を保持し、その状態から再度流し込み操作ペダル73を一回押下すると、OFF状態(ロック解除状態)に変更されるよう、つまりロック状態とロック解除状態とを押下の操作の繰り返しで交互に実現できるように構成することが好ましい。
次に、通常の刈取脱穀作業、手扱き作業、流し込み作業、回行作業時の各々の操作及び前記各クラッチ46,48,49,50等の出力関係の制御について説明する。これら操作制御を実行するマイクロコンピュータ等の電子式制御装置61は図8に示し、図示しないが各種演算処理や制御を実行するための中央処理装置(CPU)や、制御プログラムを記憶させた読み出し専用メモリ(ROM)、各種の検出値、データ等を一時的に記憶させる随時読み書き可能メモリ(RAM)、制御装置の電源をOFFとしても記憶データを保
持するための不揮発性メモリ、タイマ機能としてのクロック、インターフェイス、バスなどを備える。
制御装置61の入力側に接続するのは、前記主変速レバー55の回動位置を検出する主変速位置検出器62と、前記ガイド溝58中に配置されて主変速レバー55が所定の前進速度になると流し込みクラッチ48をOFFにする流し込み制限スイッチ63と、副変速レバー60の回動位置を検出する副変速位置検出器64と、脱穀クラッチ50をON(入り)・OFF(切り)操作するための脱穀レバー74の入り切り位置を検出する脱穀クラッチ位置スイッチ65と、刈取操作レバー54の入り切り位置を検出する刈取クラッチ位置スイッチ66と、流し込みクラッチ48をON(入り)・OFF(切り)するための流し込み操作ペダル73の入り切り位置を検出するための流し込みクラッチ位置スイッチ67と、刈取前処理装置4の昇降アーム14の回動位置(対機体高さ位置)を検出するための昇降ポジションセンサ22と、通常の刈取脱穀作業時の圃場面に対する刈取前処理装置4の高さ位置(対地高さ)を検出するための超音波センサ20等である。
また、制御装置61の出力側に接続するのは、HST式の走行駆動部42に対する走行駆動回路68と、脱穀クラッチ50の電磁弁駆動回路69と、流し込みクラッチ48の電磁弁駆動回路70と、刈取同調クラッチ46の駆動モータ駆動回路71と、昇降油圧シリンダ9の昇降電磁弁駆動回路72等である。
次に図9を参照しながら、前記入力側の位置と出力側の位置と、それらに対応する作業との関係を説明する。なお、図8において(横線)の箇所では、それらの操作信号(入力信号)がいずれであっても、制御装置61はその信号を無視するという意味である。
図9のIの態様は、路上走行時等の非刈取脱穀作業時であり、そのため、オペレータは、脱穀レバー74と刈取操作レバー54と流し込み操作ペダル73とは切り状態にしている。なお、流し込み操作ペダル73をオペレータが踏み込むと入り状態となる。そして、刈取前処理装置4は所定高さ以上に上昇させている。従って、脱穀クラッチ50と流し込みクラッチ48と刈取クラッチ49とがOFF(切り)状態であり、刈取前処理装置4とフィードチェン7と脱穀装置3とには動力伝達されない。このとき、刈取同調クラッチ46もOFF(切り)で、第2伝動系を介して刈取軸47に動力伝達せず、走行駆動部42のみが駆動している。また、この態様では、主変速レバー55を前進方向(図6において丸ハンドル75に近づく前方向)に大きく傾動させても、流し込み制限スイッチ63の信号は制御装置61で無視されるように設定している。
図9のIIの態様では、遅い速度でコンバインが畦際等を走行する、もしくはコンバインの走行停止状態にて手扱き作業を実行する場合であり、そのため、オペレータは、刈取操作レバー54を切り状態にし、脱穀レバー74と流し込み操作ペダル73とはON(入り)状態にする。
それ故、脱穀クラッチ50と流し込みクラッチ48とはON(入り)状態で刈取クラッチ49とがOFF(切り)状態であるから、脱穀装置3とフィードチェン7とが駆動し、刈取前処理装置4は停止している。このとき、主変速レバー55の前傾位置(前進速度位置)は遅い箇所であるので、流し込み制限スイッチ63はOFF(切り)状態であり、従って、流し込みクラッチ48がON(入り)状態を保持できる。なお、流し込みクラッチ48がON(入り)であるため、前記第1伝動系を介して刈取軸47に一定速度の回転の動力伝達がなされると共に、走行駆動部42からの第2伝動系も駆動するが、刈取同調クラッチ46がON(入り)であっても、第2伝動系の速度が第1伝動系の速度よりも遅いため、ワンウェイクラッチ45aが空回りし、事実上フィードチェン7は前記一定速度(流し込み速度)の第1伝動系の速度にて駆動されることになる。
また、以下に説明するように、図9の態様IIから態様VIII までは、脱穀装置3は駆動している。
図9のIII の態様では、前記手扱き作業のうち速い速度でコンバインが畦際等を走行する場合であり、そのため、オペレータは、刈取操作レバー54を切り状態にし、脱穀レバー74はON(入り)状態にする。この場合、流し込み操作ペダル73はON(入り)状態もしくはOFF(切り)状態のいずれであっても良い。そして、主変速レバー55をガイド溝58に沿って前進方向に大きく前傾動させるので、流し込み操作ペダル73の入りに対応する流し込みクラッチ位置スイッチ67がONであっても、流し込み制限スイッチ63をON(入り)とすることになり、そのため、流し込みクラッチ位置スイッチ67のON信号を無視して流し込みクラッチ48はOFF(切り)となるので、第1伝動系即ち定速回転駆動軸44から刈取軸47への動力伝達は行われず、また、刈取同調クラッチ46はON(入り)状態であるから、走行駆動部42からの第2伝動系を介して刈取軸47は回転するのでフィードチェン7は走行速度(車速)と同調する回転速度で駆動し、速い速度で手扱き作業できることになる。
図9のIVの態様は、通常の刈取脱穀作業を実行するものであり、オペレータは、刈取操作レバー54及び脱穀レバー74とをON(入り)状態にし、流し込み操作ペダル73を切り状態にする。そして、この状態では、流し込みクラッチ位置スイッチ67はOFF状態であり、主変速レバー55をガイド溝58に沿って前進方向に大きく前傾動させて、流し込み制限スイッチ63をONさせても、その信号は無視され、流し込みクラッチ48はOFF(切り)のままであるから、前記第1伝動系を介して刈取軸47に動力伝達されず、他方、刈取同調クラッチ46はON(入り)状態であるから、走行駆動部42からの第2伝動系を介して刈取軸47は回転するので、刈取前処理装置4及びフィードチェン7は走行速度(車速)と同調する回転速度で駆動することになる。このとき、脱穀装置3も駆動していることは勿論で、これらにより、走行速度に応じた速い回転数にて刈取り脱穀作業を実現することができる。
図9のVの態様は、圃場内での刈取脱穀作業途中において走行機体を方向転換等を実行している状態で、刈取られた穀稈が刈取前処理装置4中に存在しているとき、その穀稈をフィードチェン7を介して脱穀装置3に送り込むといういわゆる流し込み作業1(やや速度の遅い走行)をオペレータが実行したいときである。この態様では、オペレータは、刈取操作レバー54と脱穀レバー74と流し込み操作ペダル73との3つをON(入り)状態にし、この状態では、主変速レバー55をガイド溝58に沿って前進方向に少しだけ傾動させる。
そうすると、流し込み制限スイッチ63はOFF(切り)状態であるので、流し込みクラッチ48はON(入り)状態であり、そのとき、刈取同調クラッチ46はON(入り)状態であるが、走行駆動部42からの第2伝動系を介して刈取軸47を回転させる速度より前記第1伝動系を介して刈取軸47に動力伝達させる回転速度のほうが大きいから、ワンウェイクラッチ45aが空回りし、事実上、刈取前処理装置4及びフィードチェン7は一定速度(流し込み速度)の第1伝動系の速度にて駆動されることになる。
図9のVIの態様は、走行速度の速い流し込み作業2を実行する場合であって、オペレータは、刈取操作レバー54と脱穀レバー74と流し込み操作ペダル73との3つをON(入り)状態にし、この状態では、主変速レバー55をガイド溝58に沿って前進方向に大きく傾動させる。
すると、流し込み操作ペダル74の入りに対応する流し込みクラッチ位置スイッチ67
がONであっても、流し込み制限スイッチ(SW)63をON(入り)とすることになり、そのため、流し込みクラッチ位置スイッチ67のON信号を無視して流し込みクラッチ48はOFF(切り)となる。従って、第1伝動系即ち定速回転駆動軸44から刈取軸47への動力伝達は行われず、また、刈取同調クラッチ46はON(入り)状態であるから、走行駆動部42からの第2伝動系を介して刈取軸47は回転し、しかも刈取クラッチ49はONであるから、刈取前処理装置4及びフィードチェン7は走行速度(車速)と同調する回転速度で駆動する。
図9のVII の態様は、前記通常の刈取脱穀作業とほぼ同じ操作であって、オペレータは、刈取操作レバー54及び脱穀レバー74とをON(入り)状態にし、流し込み操作ペダル73を切り状態にする。そして、この状態では、流し込みクラッチ位置スイッチ67はOFF状態であり、流し込み制限スイッチ63は無効であるから、主変速レバー55をガイド溝58に沿って前進方向に任意に前傾動させて良い。
追加的操作として、図7の主変速レバー55の握り部等に配置したオートセットスイッチ55aを押下しながら、主変速レバー55を回動させるのである。これにより、オートクラッチ制御のうちのオートセットが実行できる。即ち、予め設定刈高さ(目標刈高さ)を設定しておき、オートセットスイッチ55aを押下すると、昇降油圧シリンダ9が作動して刈取前処理装置4を下降させる。そして、刈取前処理装置4における刈刃装置5の対機体高さが所定値以下になると、自動的に刈取前処理装置4及びフィードチェン7に動力伝達されて作動し始め、刈取脱穀作業を速やかに開始できるようにするのである。図9のVII における備考欄に記載のOCRオンとは、オートクラッチがONになるという意味である。
図9のVIIIの態様も、前記通常の刈取脱穀作業とほぼ同じ操作であって、この場合には、刈取の終了側での操作にあたり、追加的操作として、図7の主変速レバー55の握り部等に配置したオートリフトスイッチ55bを押下すると、刈取前処理装置4を上昇させてその刈刃装置5の対機体高さが所定高さ以上になると、自動的に流し込みクラッチ48及び刈取同調クラッチ46をOFFにさせる。これにより、刈取クラッチ49はONであっても刈取前処理装置4及びフィードチェン7の作動をOFFにするものである。なお、この状態では脱穀作業を継続しなければならないから、脱穀クラッチ50はONで、脱穀装置3は回転している状態を保持する。
前述のように、第2伝動系の刈取軸47への入力回転数が、第1伝動系のそれより大きくなるという、図9のIII ,IV,VIの態様のときには、エンジン側の動力が繋がったまま定速回転駆動軸44からプーリ53、ベルト51及びプーリ52を介して刈取軸47に入力すると、前記の箇所で伝動部材としてのベルト51がスリップして消耗し易いから、前記流し込みクラッチ48をOFFにして空回りさせる状態にでき、この消耗を低減させることができる。
なお、前記実施形態では、第2伝動系から刈取軸47への入力回転数が第1伝動系から刈取軸47への入力回転数よりも大きいか否かを感知する感知手段として、走行駆動部42に対する主変速操作レバー55の回動角もしくは移動位置を検出する位置センサとしての流し込み制限スイッチ63を用いたが、これに代えて、前記第1伝動系(例えば定速回転駆動軸44)及び第2伝動系(例えば刈取同調駆動軸45)にそれぞれ回転数センサを設け、これら両回転数センサの検出値を比較して判断するように構成しても良いのである。
前記の図9のIIからVIIIの態様中(通常の刈取脱穀作業、手扱き作業、流し込み作業を含む)では、脱穀レバー74を入りにしたまま、主変速レバー55の前進操作に加えて、
刈取を実行したいときには刈取操作レバー54を入りにし、流し込み作業や手扱き作業をしたいときには流し込み操作ペダル73を踏み込む操作を実行する等の至極簡単な操作にて種々の態様に適用できるという効果を奏する。
さらに安全装置として、脱穀クラッチ50がON(入り)のとき、もしくは、主クラッチペダル(図示せず)がON(入り)の状態のときには、エンジンスタータモータへのスイッチONであっても、エンジンスタータモータが作動しないように制限する。また、脱穀クラッチ50のON・OFF感知回路中のヒューズが切断されているときには、脱穀レバー74の操作があっても当該脱穀クラッチ50がONにならない制限回路を設ける。
コンバインの側面視である。 コンバインの平面図である。 ポジションセンサの取付け位置を示す側面図である。 ポジションセンサの取付け位置を示す平面図である。 動力伝達系統のスケルトン図である。 運転室の平面図である。 運転室の側面図である。 制御装置の機能ブロック図である。 本発明の制御態様を示すテーブル図である。
符号の説明
1 走行機体
2 走行装置
3 脱穀装置
4 刈取前処理装置
35 エンジン
39 動力分岐用ミッション
40 超音波センサ
42 走行駆動部
43 駆動軸
44 定速回転駆動軸
45 刈取同調駆動軸
46 刈取同調クラッチ
47 刈取軸
48 流し込みクラッチ
49 刈取クラッチ
50 脱穀クラッチ
54 刈取操作レバー
55 主変速レバー
56 座席
57 操作パネル部
61 制御装置
63 流し込み制限スイッチ
73 流し込み操作ペダル
74 脱穀レバー
75 操向用丸ハンドル

Claims (2)

  1. 走行機体の前部に昇降動可能に設けた刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持する状態と車速に同調する状態とに切り換え可能に構成したコンバインにおいて、
    前記走行機体の操縦部における座席の左側方の操作パネル部には、走行機体の前進、停止、後退とその車速とを無段階に変更するための主変速レバーを配置し、
    前記刈取前処理装置の駆動速度を一定に保持する状態と車速に同調する状態とに切り換え操作するための流し込み操作ペダルは、前記座席より前方であって、走行機体の進行方向に向かって操向ハンドルのコラムよりも右側の床面に突設したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記走行機体に搭載したエンジンからの動力を脱穀装置と変速操作可能な走行駆動部とに分岐させて伝達する一方、刈取前処理装置に動力伝達する刈取軸には、前記走行駆動部を介さない第1伝動系と、前記走行駆動部を介しての第2伝動系との2系列で入力するように構成し、
    前記第2伝動系には、該走行駆動部の正回転時のみ前記刈取軸に動力伝達可能なワンウェイクラッチと刈取同調クラッチとを設け、
    前記第1伝動系には刈取軸への動力継断用クラッチを設け、前記流し込み操作ペダルの入り切り操作により、前記動力継断用クラッチを入り切り作動させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載したコンバイン。
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