JP2005229666A - 無停電電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低損失かつ高効率で入力電圧の広範囲の変動に対して補償可能であり、小形化、低価格化が可能な無停電電源装置を提供する。
【解決手段】交流スイッチ41または42をオンして一対の単相交流入力端子に加えられる交流電源の電圧変動時に、第1のDC/AC変換器24Aの動作によりトランス11を介して電源電圧変動分を補償すると共に、第2のDC/AC変換器25の動作によりDC/AC変換器24Aと交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、交流スイッチをオフした状態で蓄電池3の電力をDC/AC変換器25により交流電力に変換して負荷に供給する無停電電源装置において、前記トランス11は、極性を切り替えるためのタップを備えると共に、交流スイッチ41,42を、タップ切替用の交流スイッチ41,42を並列に接続して構成する。
【選択図】図3
【解決手段】交流スイッチ41または42をオンして一対の単相交流入力端子に加えられる交流電源の電圧変動時に、第1のDC/AC変換器24Aの動作によりトランス11を介して電源電圧変動分を補償すると共に、第2のDC/AC変換器25の動作によりDC/AC変換器24Aと交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、交流スイッチをオフした状態で蓄電池3の電力をDC/AC変換器25により交流電力に変換して負荷に供給する無停電電源装置において、前記トランス11は、極性を切り替えるためのタップを備えると共に、交流スイッチ41,42を、タップ切替用の交流スイッチ41,42を並列に接続して構成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、交流入力電源が変動した場合でも、負荷に安定した電圧を供給可能とした無停電電源装置に関し、詳しくは、ラインインタラクティブ方式の無停電電源装置において、その損失を低減して高効率化を図るための技術に関するものである。
図10は、この種の無停電電源装置の従来技術を示す回路図である。
図10において、単相交流電源に接続される交流入力端子uと交流出力端子Uとの間の交流母線には、2個の半導体スイッチング素子を逆並列接続した交流スイッチ4を介してトランス1の二次巻線1bが直列に接続され、その一次巻線1aの両端にはフィルタ用コンデンサ7が接続されていると共に、半導体ブリッジ20,21からなる第1のDC/AC変換器24の交流側端子が接続されている。ここで、半導体ブリッジ20,21は、IGBT等の半導体スイッチング素子と還流ダイオードとの逆並列回路を2個直列に接続して構成されている。
図10において、単相交流電源に接続される交流入力端子uと交流出力端子Uとの間の交流母線には、2個の半導体スイッチング素子を逆並列接続した交流スイッチ4を介してトランス1の二次巻線1bが直列に接続され、その一次巻線1aの両端にはフィルタ用コンデンサ7が接続されていると共に、半導体ブリッジ20,21からなる第1のDC/AC変換器24の交流側端子が接続されている。ここで、半導体ブリッジ20,21は、IGBT等の半導体スイッチング素子と還流ダイオードとの逆並列回路を2個直列に接続して構成されている。
上記DC/AC変換器24と直流部を共通にして、半導体ブリッジ22,23からなる第2のDC/AC変換器25が設けられており、これらの半導体ブリッジ22,23も半導体スイッチング素子と還流ダイオードとの逆並列回路を2個直列に接続して構成されている。第1、第2のDC/AC変換器24,25の直流部には、直流電力貯蔵手段としての蓄電池3が接続されており、この蓄電池3は交流電源の健全時に第1のDC/AC変換器24を介して充電可能となっている。
また、DC/AC変換器25の交流側端子は、リアクトル6を介して交流出力端子U,Vに接続され、これらの交流出力端子U,V間には、フィルタ用コンデンサ8が接続されている。
なお、図示されていないが、交流入力電圧及び交流出力電圧を検出し、これらの電圧に応じてDC/AC変換器24,25の各半導体ブリッジ20〜23をオン、オフ制御するための制御回路が設けられている。
なお、図示されていないが、交流入力電圧及び交流出力電圧を検出し、これらの電圧に応じてDC/AC変換器24,25の各半導体ブリッジ20〜23をオン、オフ制御するための制御回路が設けられている。
このような回路構成の無停電電源装置は、常時商用給電方式に電圧変動を抑制する機能を付加したラインインタラクティブ方式として知られており、交流スイッチ4をオンにした状態で交流入力端子u,vに接続される入力商用電源の電圧が変動した場合、第1のDC/AC変換器24の制御によりトランス1の一次側電圧の調節が可能であるため、入力商用電源の電圧変動分をこのトランス1の二次側電圧で補償することにより、交流出力端子U,Vに安定した電圧を供給することが可能になる。
例えば、入力商用電源の変動が電圧低下であれば、トランス1では電圧加算で負荷電流を流すために電力を注入することになり、そのエネルギーは、DC/AC変換器25をコンバータ動作(整流器動作)させることで交流母線から供給される。逆に、入力商用電源の変動が電圧上昇であれば、トランス1では電圧減算で負荷電流を流すため、電力を吸収することになり、そのエネルギーは、DC/AC変換器25をインバータ動作させることで、交流母線に回生される。
図11は、入力電圧が正常な期間、低下した期間、上昇した期間のトランス1の二次側電圧及び交流出力端子U,Vの出力電圧を示したものであり、入力電圧低下期間におけるトランス1の電力注入動作、入力電圧上昇期間における電力吸収動作により、出力電圧が一定に保たれる様子を示している。
また、入力商用電源の停電時には、交流スイッチ4をオフして商用電源を交流母線から切り離し、蓄電池3の直流電力をDC/AC変換器25により交流に変換して負荷に安定した交流電力を供給する。
このような無停電電源装置の詳細な動作については、後述する特許文献1の“ACTIVE POWER CONDITIONER SYSTEM”や、特許文献2の「非常用電源装置」に開示されている。
このような無停電電源装置の詳細な動作については、後述する特許文献1の“ACTIVE POWER CONDITIONER SYSTEM”や、特許文献2の「非常用電源装置」に開示されている。
さて、この種の無停電電源装置では、装置効率の向上が大きな課題となっている。
図10に示す従来技術において、入力商用電源が停電となる前の電圧変動補償範囲を一般的な無停電電源装置に要求されている範囲である15%以上を想定して20%と設定すると、トランス1の変圧比(二次巻線1bと一次巻線1aとの巻数比)は約1:5となり、その容量は装置容量の約25%となる。この時の各部の電圧、電流の関係図を図12に示す。
図10に示す従来技術において、入力商用電源が停電となる前の電圧変動補償範囲を一般的な無停電電源装置に要求されている範囲である15%以上を想定して20%と設定すると、トランス1の変圧比(二次巻線1bと一次巻線1aとの巻数比)は約1:5となり、その容量は装置容量の約25%となる。この時の各部の電圧、電流の関係図を図12に示す。
図12において、単相交流出力端子U,Vにおける出力電圧Vout及び出力電流Ioutをそれぞれ100%とし、単相交流入力端子u,vにおける商用入力電圧Vinが80%の場合を想定すると、装置の効率を無視すれば、交流入力端子における商用入力電流Iinは入力電力=出力電力の関係から125%となる。ここでは、入力電圧Vinが80%であるため、トランス1で電圧20%を加算し、出力電圧Voutが100%になるように動作させる。この時、トランス1では、電流125%×電圧20%=電力25%の電力加算となる。
また、トランス1の巻数比は1:5であるから、DC/AC変換器24に流れる交流電流(トランス1の一次巻線1aの電流)Ic1は125%/5=25%となる。更に、トランス1及びDC/AC変換器24により交流母線に注入した電力25%を補うために、DC/AC変換器25でも25%の電力を交流母線から吸収する必要があるので、DC/AC変換器25には電力25%/電圧100%=電流25%に相当する交流電流Ic2が流れることになる。
ここで、DC/AC変換器24,25のような半導体スイッチング素子からなるインバータの変換効率は、約96%程度が一般的である。そこで、半導体ブリッジ20〜23では、各々の変換電力の約2%ずつの損失が発生すると仮定する。また、トランス1の効率は、一般的にはそのトランス容量に対して約98%程度である。
以上を考慮して、図10及び図12の従来技術における装置効率を見積もると、
・トランス1の損失は、
トランス容量25%×トランス損失率(100%−98%)=0.5%
・半導体ブリッジ20〜23の損失は、
変換電力25%×損失率(100%−98%)×4ブリッジ=2%
これら両者を合計すると、(0.5%+2.0%)=2.5%となり、装置全体の効率は97.5%となる。
以上のように、図10の従来技術では装置効率が約97.5%程度であり、その回路構成本来の特性から一層の高効率化は困難である。
・トランス1の損失は、
トランス容量25%×トランス損失率(100%−98%)=0.5%
・半導体ブリッジ20〜23の損失は、
変換電力25%×損失率(100%−98%)×4ブリッジ=2%
これら両者を合計すると、(0.5%+2.0%)=2.5%となり、装置全体の効率は97.5%となる。
以上のように、図10の従来技術では装置効率が約97.5%程度であり、その回路構成本来の特性から一層の高効率化は困難である。
一方、図10と同様に、直流電力貯蔵装置と負荷装置との間に接続される第1の変換器と、前記電力貯蔵装置を共通にする第2の変換器とを備え、この第2の変換器の交流出力をトランスを介して交流出力線に結合するようにした無停電電源装置が、特許文献3に記載されている。
この従来技術では、電源正常時に、電源スイッチを閉じて第2の変換器によりその出力電圧と電源電圧との和が一定になるように制御すると共に、第1の変換器を、第2の変換器と電力貯蔵装置に電力を供給し、かつ、負荷装置が必要とする無効電流を供給するように制御し、電源電圧低下時には、電源スイッチを開いて第1の変換器を負荷装置への印加電圧が一定になるように制御するものである。
この従来技術では、電源正常時に、電源スイッチを閉じて第2の変換器によりその出力電圧と電源電圧との和が一定になるように制御すると共に、第1の変換器を、第2の変換器と電力貯蔵装置に電力を供給し、かつ、負荷装置が必要とする無効電流を供給するように制御し、電源電圧低下時には、電源スイッチを開いて第1の変換器を負荷装置への印加電圧が一定になるように制御するものである。
また、交流電源と負荷との間に切り離しスイッチを介して変圧器の一次側が直列に接続され、変圧器の二次側にインバータ及び双方向性コンバータからなる変換器が接続されると共に、前記コンバータの交流側が負荷に接続され、更に、前記変換器の直流リンク部に昇降圧部を介して蓄電手段が接続されてなる無停電電源装置が、特許文献4に記載されている。
この従来技術では、交流電源電圧が規定電圧から変動した場合に前記変換器内のインバータの動作により補助電圧が生成され、この補助電圧を変圧器により変圧して交流電源電圧に加算することにより、負荷への印加電圧を一定に保っている。また、停電時には、蓄電手段の電圧を昇高圧部により昇圧し、双方向性コンバータを介して負荷に所定の交流電圧を供給する。
この従来技術では、交流電源電圧が規定電圧から変動した場合に前記変換器内のインバータの動作により補助電圧が生成され、この補助電圧を変圧器により変圧して交流電源電圧に加算することにより、負荷への印加電圧を一定に保っている。また、停電時には、蓄電手段の電圧を昇高圧部により昇圧し、双方向性コンバータを介して負荷に所定の交流電圧を供給する。
図10や特許文献1,2に記載された従来技術ではより一層の低損失化、高効率化が求められており、また、特許文献3,4に記載された従来技術においても、入力電圧補償範囲の更なる拡大や電力変換器の構成を一層簡略化する点で改善の余地があった。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、低損失かつ高効率であって入力電圧の広範囲の変動に対して補償可能であり、しかも小形化、低価格化が可能な無停電電源装置を提供しようとするものである。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、低損失かつ高効率であって入力電圧の広範囲の変動に対して補償可能であり、しかも小形化、低価格化が可能な無停電電源装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、一方の単相交流入力端子と一方の単相交流出力端子との間の交流母線に交流スイッチを介して直列に接続されたトランスと、このトランスに交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1及び第2の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、一対の単相交流出力端子に交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第3の半導体ブリッジと前記第2の半導体ブリッジとを並列接続して構成された第2のDC/AC変換器と、第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、を備え、
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチを並列に接続してなるものである。
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチを並列に接続してなるものである。
請求項2に記載した発明は、一方の単相交流入力端子と一方の単相交流出力端子との間の交流母線に交流スイッチを介して直列に接続されたトランスと、このトランスに交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1及び第2の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、一対の単相交流出力端子に交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個のコンデンサの直列回路からなるコンデンサブリッジと前記第2の半導体ブリッジとを並列接続して構成されたハーフブリッジ形の第2のDC/AC変換器と、第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、を備え、
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給するものである。
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給するものである。
請求項3に記載した発明は、一方の単相交流入力端子と一方の単相交流出力端子との間の交流母線に交流スイッチを介して直列に接続されたトランスと、このトランスに交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1及び第2の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、一対の単相交流出力端子に交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個のコンデンサの直列回路からなるコンデンサブリッジと前記第2の半導体ブリッジとを並列接続して構成されたハーフブリッジ形の第2のDC/AC変換器と、第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、を備え、
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチを並列に接続してなるものである。
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチを並列に接続してなるものである。
請求項4に記載した発明は、三相交流入力端子と三相交流出力端子との間の交流母線にそれぞれ交流スイッチを介して直列に接続された各相のトランスと、これらのトランスに各相の交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1〜第6の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、三相交流出力端子に各相の交流端子がそれぞれ接続された前記第4〜第6の半導体ブリッジの並列接続回路を有する第2のDC/AC変換器と、第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、を備え、
前記交流スイッチをオンして三相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により三相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチをそれぞれ並列に接続してなるものである。
前記交流スイッチをオンして三相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により三相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチをそれぞれ並列に接続してなるものである。
請求項5に記載した発明は、三相交流入力端子と三相交流出力端子との間の交流母線にそれぞれ交流スイッチを介して直列に接続された非絶縁形単巻トランスと、これらのトランスに各相の交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1〜第6の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、三相交流出力端子に各相の交流端子がそれぞれ接続された前記第4〜第6の半導体ブリッジの並列接続回路を有する第2のDC/AC変換器と、第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、を備え、
前記交流スイッチをオンして三相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により三相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチをそれぞれ並列に接続してなるものである。
前記交流スイッチをオンして三相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により三相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチをそれぞれ並列に接続してなるものである。
本発明によれば、単相または三相交流入力電圧の変動を補償するためのトランスを駆動する第1のDC/AC変換器と、この第1のDC/AC変換器と交流母線との間で電力を授受する第2のDC/AC変換器とにおいて、回路の一部を共用することにより変換電力を相殺させ、減少させることができ、これによって従来よりも損失を低減することができる。更に、前記トランスにタップを設けることにより、第1,第2のDC/AC変換器の負担を増やすことなく入力電圧の補償範囲を拡大し、広範囲の電圧変動を抑制することが可能である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は各実施形態の基本となる回路構成図である。従来技術である図10との相違点を中心に説明すると、図1では、図10においてDC/AC変換器24を構成していた半導体ブリッジ20を削除し、その代わりに、第2のDC/AC変換器25を構成する半導体ブリッジ22と半導体ブリッジ21とによって第1のDC/AC変換器24Aを構成している。すなわち、半導体ブリッジ22は、第1,第2のDC/AC変換器24A,25の構成要素を兼用している。
まず、図1は各実施形態の基本となる回路構成図である。従来技術である図10との相違点を中心に説明すると、図1では、図10においてDC/AC変換器24を構成していた半導体ブリッジ20を削除し、その代わりに、第2のDC/AC変換器25を構成する半導体ブリッジ22と半導体ブリッジ21とによって第1のDC/AC変換器24Aを構成している。すなわち、半導体ブリッジ22は、第1,第2のDC/AC変換器24A,25の構成要素を兼用している。
なお、トランス1の一次巻線1aの一端はリアクトル5を介して半導体ブリッジ21の内部接続点(DC/AC変換器24Aの一方の交流端子)に接続され、一次巻線1aの他端はリアクトル6を介して半導体ブリッジ22の内部接続点(DC/AC変換器24Aの他方の交流端子)に接続されている。
他の回路構成は図10と同一であり、図示されていない制御回路の機能も同一である。
他の回路構成は図10と同一であり、図示されていない制御回路の機能も同一である。
このような回路構成において、単相の入力商用電源が停電となる前の電圧変動補償範囲を20%と設定した場合の電圧、電流の関係図を図2に示す。
従来技術の図12と同様に、図2においても、単相交流出力端子U,Vにおける出力電圧Vout及び出力電流Ioutをそれぞれ100%とし、単相交流入力端子u,vにおける商用入力電圧Vinが80%の場合を想定すると、装置の効率を無視すれば、交流入力端子uにおける商用入力電流Iinは入力電力=出力電力の関係から125%となる。
従来技術の図12と同様に、図2においても、単相交流出力端子U,Vにおける出力電圧Vout及び出力電流Ioutをそれぞれ100%とし、単相交流入力端子u,vにおける商用入力電圧Vinが80%の場合を想定すると、装置の効率を無視すれば、交流入力端子uにおける商用入力電流Iinは入力電力=出力電力の関係から125%となる。
ここで、入力電圧Vinが80%であるため、交流スイッチ4をオンにした状態でトランス1により電圧20%を加算し、出力電圧Voutが100%になるように動作させる。この時、トランス1においては、電流125%×電圧20%=電力25%の電力加算となる。
また、トランス1の巻数比は従来と同様に1:5であるから、DC/AC変換器24Aに流れる電流Ic1は125%/5=25%となる。また、トランス1及びDC/AC変換器24Aにより交流母線に注入した電力25%を補うため、DC/AC変換器25でも25%の電力を交流母線から吸収する必要があるため、DC/AC変換器25の電流Ic2は電力25%/電圧100%=電流25%が流れることになる。
また、トランス1の巻数比は従来と同様に1:5であるから、DC/AC変換器24Aに流れる電流Ic1は125%/5=25%となる。また、トランス1及びDC/AC変換器24Aにより交流母線に注入した電力25%を補うため、DC/AC変換器25でも25%の電力を交流母線から吸収する必要があるため、DC/AC変換器25の電流Ic2は電力25%/電圧100%=電流25%が流れることになる。
このとき、半導体ブリッジ22に流れる電流は、DC/AC変換器24Aとして放出するIc1=25%の電流とDC/AC変換器25として吸収するIc2=25%の電流とが重なり合って相殺し、理想的には0%となる。
以上から、図1及び図2における装置効率を見積もると、
・トランス1の損失は、
トランス容量25%×トランス損失率(100%−98%)=0.5%
・半導体ブリッジ21,23の損失は、
変換電力25%×損失率(100%−98%)×2ブリッジ=1%
これら両者を合計すると、(0.5%+1.0%)=1.5%となり、装置全体の効率は98.5%となる。従って、図10及び図12の従来技術に対し、効率で約1%向上すると共に、損失で見ると、(1.5%/2.5%)=60%に低減することが可能になる。
・トランス1の損失は、
トランス容量25%×トランス損失率(100%−98%)=0.5%
・半導体ブリッジ21,23の損失は、
変換電力25%×損失率(100%−98%)×2ブリッジ=1%
これら両者を合計すると、(0.5%+1.0%)=1.5%となり、装置全体の効率は98.5%となる。従って、図10及び図12の従来技術に対し、効率で約1%向上すると共に、損失で見ると、(1.5%/2.5%)=60%に低減することが可能になる。
なお、入力商用電源が停電した場合の動作は従来技術と同様であり、交流スイッチ4を開放して商用電源を交流母線から切り離し、蓄電池3の直流電力をDC/AC変換器25により交流に変換して負荷に安定した交流電力を供給するものである。
次に、上述した図1及び図2の構成を基本として、以下に本発明の実施形態を説明する。
図3は、請求項1に相当する本発明の第1実施形態を示す回路構成図である。図1と異なる部分を説明すると、単相交流入力端子uと単相交流出力端子Uとの間の交流母線には、タップを有するトランス11の二次巻線1bが直列に接続されており、この二次巻線1bのタップは交流入力端子uとの間に接続された二つの交流スイッチ41,42により切替可能となっている。他の構成は図1と同様である。なお、交流スイッチ41,42は何れもサイリスタを逆並列接続して構成されているが、他の半導体スイッチング素子を用いても良い。
図3は、請求項1に相当する本発明の第1実施形態を示す回路構成図である。図1と異なる部分を説明すると、単相交流入力端子uと単相交流出力端子Uとの間の交流母線には、タップを有するトランス11の二次巻線1bが直列に接続されており、この二次巻線1bのタップは交流入力端子uとの間に接続された二つの交流スイッチ41,42により切替可能となっている。他の構成は図1と同様である。なお、交流スイッチ41,42は何れもサイリスタを逆並列接続して構成されているが、他の半導体スイッチング素子を用いても良い。
この実施形態においても、半導体ブリッジ22がDC/AC変換器24A,25の構成要素を兼用しており、電源電圧の変動が生じた場合の電力の放出、吸収動作に伴う電流が相殺されて理想的には0%となるため、装置の高効率化、損失低減が可能になると共に、部品数の減少による小形化、低価格化が可能である。
また、電源電圧の変動に合わせて交流スイッチ41,42を適宜切り替えることにより、トランス11の二次巻線1bのタップを切り替えてその極性を変えることができるので、図1の回路に対して損失の増加なしで電源電圧の変動補償範囲を広くすることができる。
また、電源電圧の変動に合わせて交流スイッチ41,42を適宜切り替えることにより、トランス11の二次巻線1bのタップを切り替えてその極性を変えることができるので、図1の回路に対して損失の増加なしで電源電圧の変動補償範囲を広くすることができる。
更に、電源電圧が正常範囲にあり、トランス11を用いた電圧加算や減算の必要がない場合には、交流スイッチ41,42の双方を導通状態にしてトランス11を短絡状態にすることにより、第1のDC/AC変換器24Aに流入(または流出)する電流を0とすることができ、より一層の高効率化を図ることができる。
次に、図4は請求項2に相当する本発明の第2実施形態を示す回路構成図である。図1との相違点は、半導体ブリッジ23の代わりに2個のコンデンサの直列回路からなるコンデンサブリッジ26を用いた点にあり、このコンデンサブリッジ26及び半導体ブリッジ22によっていわゆるハーフブリッジ形のDC/AC変換器25Aを構成した点である。
このような回路構成において、入力商用電源が停電となる前の電圧変動補償範囲を20%に設定した場合の電圧、電流の関係図を図5に示す。
このような回路構成において、入力商用電源が停電となる前の電圧変動補償範囲を20%に設定した場合の電圧、電流の関係図を図5に示す。
図4及び図5の回路では、第2のDC/AC変換器25Aがハーフブリッジ形変換器であることから、その直流部電圧を図1や図3の例に比べて2倍に設定する必要がある。このため、第1のDC/AC変換器24Aがトランス1に印加できる電圧も2倍になるため、トランス1の巻数比を1:10に設定して一次側の電流を小さくすることができる。
そこで、図2と同様に、図5においても単相交流出力端子U,Vにおける出力電圧Vout及び出力電流Ioutをそれぞれ100%とし、単相交流入力端子u,vにおける商用入力電圧Vinが80%の場合を想定すると、装置の効率を無視すれば、交流入力端子uにおける商用入力電流Iinは入力電力=出力電力の関係から125%となる。
ここで、入力電圧Vinが80%であるため、トランス1により電圧20%を加算し、出力電圧Voutが100%になるように動作させる。この時、トランス1では、電流125%×電圧20%=電力25%の電力加算となる。
ここで、入力電圧Vinが80%であるため、トランス1により電圧20%を加算し、出力電圧Voutが100%になるように動作させる。この時、トランス1では、電流125%×電圧20%=電力25%の電力加算となる。
また、トランス1の巻数比は1:10であるから、DC/AC変換器24Aに流れる電流Ic1は125%/10=12.5%となる。更に、トランス1及びDC/AC変換器24Aにより交流母線に注入した電力25%を補うため、DC/AC変換器25Aでも25%の電力を交流母線から吸収する必要がある。従って、DC/AC変換器25Aには、電力25%/電圧100%=電流25%の電流Ic2が流れることになる。
このため、半導体ブリッジ22に流れる電流は、DC/AC変換器24Aとして放出するIc1=12.5%の電流とDC/AC変換器25Aとして吸収するIc2=25%の電流とが重なり合って相殺し、理想的には12.5%となる。
ここで、一般的にハーフブリッジ形DC/AC変換器は、フルブリッジ形DC/AC変換器と比べて、必要となる直流部電圧が2倍になるため、半導体ブリッジ側での損失率は2倍の約4%となるが、コンデンサブリッジにおける損失は半導体ブリッジに比べて十分に小さいため、全体での効率は同等の約96%になるといえる。
ここで、一般的にハーフブリッジ形DC/AC変換器は、フルブリッジ形DC/AC変換器と比べて、必要となる直流部電圧が2倍になるため、半導体ブリッジ側での損失率は2倍の約4%となるが、コンデンサブリッジにおける損失は半導体ブリッジに比べて十分に小さいため、全体での効率は同等の約96%になるといえる。
以上から、図4及び図5の第2実施形態における装置効率を見積もると、
・トランス1の損失は、
トランス容量25%×トランス損失率(100%−98%)=0.5%
・半導体ブリッジ21の損失は、
変換電力12.5%×損失率(100%−96%)=0.5%
・半導体ブリッジ22の損失は、
変換電力12.5%×損失率(100%−96%)=0.5%
これらを合計すると、装置全体の損失は(0.5%+0.5%+0.5%)=1.5%となり、図1の例と同様に装置全体の効率は98.5%となる。従って、図10及び図12の従来技術に対して効率では約1%向上すると共に、損失を60%に低減することが可能になる。
・トランス1の損失は、
トランス容量25%×トランス損失率(100%−98%)=0.5%
・半導体ブリッジ21の損失は、
変換電力12.5%×損失率(100%−96%)=0.5%
・半導体ブリッジ22の損失は、
変換電力12.5%×損失率(100%−96%)=0.5%
これらを合計すると、装置全体の損失は(0.5%+0.5%+0.5%)=1.5%となり、図1の例と同様に装置全体の効率は98.5%となる。従って、図10及び図12の従来技術に対して効率では約1%向上すると共に、損失を60%に低減することが可能になる。
更に、図6は請求項3に相当する本発明の第3実施形態を示す回路構成図である。
この実施形態は、図3のDC/AC変換器25を図4のハーフブリッジ形のDC/AC変換器25Aに置き換えたものである。
本実施形態においても、第2実施形態と同様にハーフブリッジ形のDC/AC変換器25Aを用いることにより損失の低減、効率の向上が可能であると共に、第1実施形態と同様に交流スイッチ41,42を用いたトランス11の二次巻線1bのタップ切替により電源の変動補償範囲を広くすることができる。
この実施形態は、図3のDC/AC変換器25を図4のハーフブリッジ形のDC/AC変換器25Aに置き換えたものである。
本実施形態においても、第2実施形態と同様にハーフブリッジ形のDC/AC変換器25Aを用いることにより損失の低減、効率の向上が可能であると共に、第1実施形態と同様に交流スイッチ41,42を用いたトランス11の二次巻線1bのタップ切替により電源の変動補償範囲を広くすることができる。
次いで、図7は請求項4に相当する本発明の第4実施形態を示す回路構成図である。
この実施形態は、単相電源に対する図6の構成を三相分用いて、これらを三相交流入力端子u,v,wと三相交流出力端子U,V,Wとの間に接続したものである。
すなわち、第1〜第3の半導体ブリッジ211〜213及び第4〜第6の半導体ブリッジ221〜223により第1のDC/AC変換器240が構成され、第4〜第6の半導体ブリッジ221〜223及びコンデンサブリッジ260により第2のDC/AC変換器250が構成されている。ここで、第1,第2のDC/AC変換器240,250は直流部が共通であり、また、第2のDC/AC変換器250は、直流部及びコンデンサブリッジ260を共通とする単相のハーフブリッジ形DC/AC変換器を3台並列接続した三相のDC/AC変換器と考えることができる。
この実施形態は、単相電源に対する図6の構成を三相分用いて、これらを三相交流入力端子u,v,wと三相交流出力端子U,V,Wとの間に接続したものである。
すなわち、第1〜第3の半導体ブリッジ211〜213及び第4〜第6の半導体ブリッジ221〜223により第1のDC/AC変換器240が構成され、第4〜第6の半導体ブリッジ221〜223及びコンデンサブリッジ260により第2のDC/AC変換器250が構成されている。ここで、第1,第2のDC/AC変換器240,250は直流部が共通であり、また、第2のDC/AC変換器250は、直流部及びコンデンサブリッジ260を共通とする単相のハーフブリッジ形DC/AC変換器を3台並列接続した三相のDC/AC変換器と考えることができる。
なお、図7において、411〜413,421〜423は交流スイッチ、111〜113は二次巻線にタップを有するトランス、701〜703,801〜803はフィルタ用コンデンサ、501〜503,601〜603はフィルタ用リアクトルである。
この実施形態の動作は、第1,第2のDC/AC変換器240,250が直流/三相交流変換を行い、DC/AC変換器240によりトランス111〜113を介して三相の各相ごとに電圧変動を補償する以外は図6と同様であるため、詳述を省略する。
この実施形態の動作は、第1,第2のDC/AC変換器240,250が直流/三相交流変換を行い、DC/AC変換器240によりトランス111〜113を介して三相の各相ごとに電圧変動を補償する以外は図6と同様であるため、詳述を省略する。
図8は、本発明の第5実施形態を示す回路構成図であり、この実施形態も請求項4の発明に相当する。この実施形態が図7と異なるのは、図7における第2のDC/AC変換器250内のコンデンサブリッジ260を除去して第4〜第6の半導体ブリッジ221〜223のみにより第2のDC/AC変換器250Aを構成した点である。
一般的に、図7に示したごとく三相交流電源に接続され、かつ直流部を共通とする単相のハーフブリッジ形DC/AC変換器3台は、1台の三相フルブリッジ形DC/AC変換器と原理的に同等になるため、コンデンサブリッジ260を省略して半導体ブリッジ221〜223のみによってDC/AC変換器250Aを構成することが可能となる。
従ってこの実施形態によれば、第4実施形態に比べて部品数の減少させることができる。
従ってこの実施形態によれば、第4実施形態に比べて部品数の減少させることができる。
更に、図9は請求項5に相当する本発明の第6実施形態を示す回路構成図である。
図8との相違点は、図8におけるトランス111〜113の代わりに非絶縁形単巻トランス121〜123を用いた点であり、他の構成要素は図6と同様である。
この実施形態では、交流スイッチ411〜413,421〜423の各一端、及び、DC/AC変換器240,250Aの各交流端子が、それぞれ単巻トランス121〜123の巻線に接続されており、交流スイッチ411〜413,421〜423の動作によって単巻トランス121〜123の極性を切替可能である。
図8との相違点は、図8におけるトランス111〜113の代わりに非絶縁形単巻トランス121〜123を用いた点であり、他の構成要素は図6と同様である。
この実施形態では、交流スイッチ411〜413,421〜423の各一端、及び、DC/AC変換器240,250Aの各交流端子が、それぞれ単巻トランス121〜123の巻線に接続されており、交流スイッチ411〜413,421〜423の動作によって単巻トランス121〜123の極性を切替可能である。
第1〜第5実施形態の何れにおいても、トランスの一次巻線と二次巻線の一端を接続して非絶縁として用いているため、図9のように各相について非絶縁形単巻トランス121〜123を用いても何ら問題はなく、これによって装置の小形化を図ることができる。
よって本実施形態のように非絶縁形単巻トランスを用いる着想は、第1〜第5実施形態の何れにも適用可能である。
よって本実施形態のように非絶縁形単巻トランスを用いる着想は、第1〜第5実施形態の何れにも適用可能である。
1,11,111〜113,121〜123:トランス
1a:一次巻線
1b:二次巻線
20〜23,211〜213,221〜223:半導体ブリッジ
24,24A,25,25A,240,250,250A:DC/AC変換器
26:コンデンサブリッジ
3:蓄電池
4,41,42,411〜413,421〜423:ACスイッチ
5,6,501〜503,601〜603:リアクトル
7,8,701〜703,801〜803:コンデンサ
u,v,w:交流入力端子
U,V,W:交流出力端子
1a:一次巻線
1b:二次巻線
20〜23,211〜213,221〜223:半導体ブリッジ
24,24A,25,25A,240,250,250A:DC/AC変換器
26:コンデンサブリッジ
3:蓄電池
4,41,42,411〜413,421〜423:ACスイッチ
5,6,501〜503,601〜603:リアクトル
7,8,701〜703,801〜803:コンデンサ
u,v,w:交流入力端子
U,V,W:交流出力端子
Claims (5)
- 一方の単相交流入力端子と一方の単相交流出力端子との間の交流母線に交流スイッチを介して直列に接続されたトランスと、
このトランスに交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1及び第2の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、
一対の単相交流出力端子に交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第3の半導体ブリッジと前記第2の半導体ブリッジとを並列接続して構成された第2のDC/AC変換器と、
第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、
を備え、
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチを並列に接続してなることを特徴とする無停電電源装置。 - 一方の単相交流入力端子と一方の単相交流出力端子との間の交流母線に交流スイッチを介して直列に接続されたトランスと、
このトランスに交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1及び第2の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、
一対の単相交流出力端子に交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個のコンデンサの直列回路からなるコンデンサブリッジと前記第2の半導体ブリッジとを並列接続して構成されたハーフブリッジ形の第2のDC/AC変換器と、
第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、
を備え、
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給することを特徴とする無停電電源装置。 - 一方の単相交流入力端子と一方の単相交流出力端子との間の交流母線に交流スイッチを介して直列に接続されたトランスと、
このトランスに交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1及び第2の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、
一対の単相交流出力端子に交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個のコンデンサの直列回路からなるコンデンサブリッジと前記第2の半導体ブリッジとを並列接続して構成されたハーフブリッジ形の第2のDC/AC変換器と、
第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、
を備え、
前記交流スイッチをオンして一対の単相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により一対の単相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチを並列に接続してなることを特徴とする無停電電源装置。 - 三相交流入力端子と三相交流出力端子との間の交流母線にそれぞれ交流スイッチを介して直列に接続された各相のトランスと、
これらのトランスに各相の交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1〜第6の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、
三相交流出力端子に各相の交流端子がそれぞれ接続された前記第4〜第6の半導体ブリッジの並列接続回路を有する第2のDC/AC変換器と、
第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、
を備え、
前記交流スイッチをオンして三相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により三相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチをそれぞれ並列に接続してなることを特徴とする無停電電源装置。 - 三相交流入力端子と三相交流出力端子との間の交流母線にそれぞれ交流スイッチを介して直列に接続された非絶縁形単巻トランスと、
これらのトランスに各相の交流端子がそれぞれ接続され、かつ、2個の半導体スイッチング素子の直列回路からなる第1〜第6の半導体ブリッジを並列接続して構成された第1のDC/AC変換器と、
三相交流出力端子に各相の交流端子がそれぞれ接続された前記第4〜第6の半導体ブリッジの並列接続回路を有する第2のDC/AC変換器と、
第1,第2のDC/AC変換器の共通の直流部に接続された直流電力貯蔵手段と、
を備え、
前記交流スイッチをオンして三相交流入力端子に加えられる電源電圧の変動時に、第1のDC/AC変換器の動作により前記トランスを介して前記電圧変動分を補償すると共に第2のDC/AC変換器の動作により第1のDC/AC変換器と前記交流母線との間で電力を授受し、交流電源の停電時に、前記交流スイッチをオフした状態で前記直流電力貯蔵手段の電力を第2のDC/AC変換器の動作により三相交流出力端子を介して負荷に供給する無停電電源装置において、
前記トランスは、極性を切り替えるためのタップを備え、前記交流スイッチは、前記タップを切り替えるための第1及び第2の交流スイッチをそれぞれ並列に接続してなることを特徴とする無停電電源装置。
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KR20160053564A (ko) * | 2014-11-05 | 2016-05-13 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 단상 라인 인터액티브 무정전 전원장치 |
KR20160053563A (ko) * | 2014-11-05 | 2016-05-13 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 삼상 라인 인터액티브 무정전 전원장치 |
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-
2004
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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