JP2005229499A - マルチバンドアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチバンドに対応し、各バンドでの安定したアンテナ特性を有し、小型な無線機の構成に適する小型低姿勢なマルチバンドアンテナ装置を提供する。
【解決手段】誘電体基板115の一主面にパッチ状の第1のアンテナ電極111、第1のアンテナ電極111と間隙で分離された第2のアンテナ電極112、および第2のアンテナ電極112と間隙で分離された第3のアンテナ電極113を形成し、他の主面にグランド電極114を形成する。各アンテナ電極111、112、113に接続された共振動作調整手段123、126、129およびアンテナ切換手段130は、バンド選択信号に従ってバンド切換手段132で制御され、選択された周波数バンドに対応したアンテナ素子を入出力ポート131に接続し、各共振動作調整手段123、126、129を対応する状態に切り換えてアンテナ素子間の干渉をアンテナ動作に適した状態に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主としてマイクロ波、ミリ波を用いたマルチバンド広帯域無線通信装置に用いるマルチバンドアンテナ装置に関するものである。
従来のマルチバンドアンテナ装置としては、例えば特許文献1記載の構成が知られている。図8(a)、(b)は、特許文献1に記載された従来のマルチバンドアンテナを示すものである。
図8(a)、(b)において、21は地導体、22は第1の円形導体、23は第2の円形導体、24〜26は穴、27は第1の給電線、28は第2の給電線、29は短絡導体である。地導体21、第1の円形導体22、第1の給電線27から構成され第1のパッチアンテナは周波数f1で動作し、第1の円形導体22、第2の円形導体23、第2の給電線28から構成される第2のパッチアンテナは、周波数f2(f1<f2)で動作することで、マルチバンドに対応している。
特開2002−158535号公報(第3−4頁、図1)
しかしながら、前記従来の構成では、連続した周波数バンドを用いる無線通信装置に用いた場合、電極間アイソレーション以外のアイソレーションが得られないため、各アンテナの共振動作が干渉し、その結果として共振動作に基づくインピーダンス特性や指向特性等のアンテナ特性が劣化するという課題を有していた。
更に、前記従来の構成では、各バンド毎のアンテナ電極を積層する必要があり、3以上の周波数バンドへ対応した場合、アンテナ高さが高くなることでアンテナ装置が大きくなり、結果小型な無線通信装置の構成に適さなくなるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、マルチバンドに対応し、各バンドでの安定したアンテナ特性を有し、小型な無線機の構成に適する小型低姿勢なマルチバンドアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るマルチバンドアンテナ装置は、誘電体基板上の電極からなる複数のアンテナ素子と、各アンテナ素子の入出力端子と共振動作調整端子と、共振動作調整手段と、アンテナ切換手段と、バンド切換手段を有し、選択した周波数バンドに対応したアンテナ素子を入出力ポートに接続し、各共振動作調整手段を対応する状態に切り換えることでアンテナ素子間の干渉をアンテナ動作に適した状態に設定し、選択した周波数バンドにおいて安定したアンテナ特性を実現する。
本構成によって、マルチバンドに対応し、小型低姿勢なアンテナ素子構成で、各周波数バンドで安定したアンテナ特性が得られるアンテナの実現が可能となる。
本発明の第2の態様に係るマルチバンドアンテナ装置は、第1の態様に係るマルチバンドアンテナ装置において、複数のアンテナ素子が、誘電体基板の第1の主面に形成されたグランド電極と、誘電体基板の第2の主面に形成され、第1の周波数バンドに対応するパッチ状の第1のアンテナ電極と、第2の周波数バンドに対応し、前記第1のアンテナ電極
と間隙を有して分離されたリング状の第2のアンテナ電極と、第3の周波数バンドに対応し、前記第2のアンテナ電極と間隙を有して分離されたリング状の第3のアンテナ電極を有するものである。
本構成によって、マルチバンドに対応し、小型低姿勢なアンテナ素子構成で、各周波数バンドで安定したアンテナ特性が得られるアンテナの実現が可能となる。
本発明の第3の態様に係るマルチバンドアンテナ装置は、第2の態様に係るマルチバンドアンテナ装置において、第1、第2および第3のアンテナ電極が誘電体基板の同一主面上に形成されたものである。本構成によって、アンテナ素子の構成を小型低姿勢にすることができる。
本発明の第4の態様に係るマルチバンドアンテナ装置は、第2の態様に係るマルチバンドアンテナ装置において、誘電体基板が第1、第2および第3のアンテナ電極に対して異なる厚さを有するものである。
本構成によって、各周波数バンドに必要な誘電体基板厚さが得られ、各周波数バンドで安定したアンテナ特性が得られるアンテナの実現が可能となる。
本発明の第5の態様に係るマルチバンドアンテナ装置は、第2の態様に係るマルチバンドアンテナ装置において、第1、第2および第3のアンテナ電極が矩形、多角形または円形のいずれかの形状を有するものである。
本構成によって、アンテナ電極の長さを小さくすることができ、平面マルチバンドアンテナ素子を小型にすることができる。
本発明の第6の態様に係るマルチバンドアンテナ装置は、第1の態様に係るマルチバンドアンテナ装置において、複数のアンテナ素子の入出力端子に対して共振動作調整手段とアンテナ切換手段が共通に接続され、共振動作調整手段が各アンテナ素子間の結合係数を調整する結合調整手段で構成されて、バンド切換手段により結合調整手段を制御して各アンテナ素子間の共振動作を調整するものである。
本構成によって、1つのアンテナ素子への他のアンテナ素子の干渉を低減し、任意の周波数バンドにおけるアンテナ動作を安定化し、良好なアンテナ特性を実現することができる。
本発明の第7の態様に係るマルチバンドアンテナ装置は、第1の態様に係るマルチバンドアンテナ装置において、共振動作調整手段を制御し各周波数バンドでの指向特性を制御する指向特性制御手段を備えたものである。
本構成によって、指向特性の制御可能なマルチバンドアンテナ装置を実現することができる。
本発明の第8の態様に係るマルチバンド広帯域無線機は、第1から第7の態様に係るマルチバンドアンテナ装置と、このマルチバンドアンテナ装置の入出力ポートに接続され送信系と受信系への接続を切り換えるアンテナ共用手段と、送信データに対応するパルス状またはステップ状の送信ベースバンド信号を生成する変調手段と、送信ベースバンド信号を増幅しアンテナ共用手段の送信系に出力する増幅手段と、アンテナ共用手段の受信系に接続され前記マルチバンドアンテナ装置で受信した高周波信号に対応するベースバンド信号を発生する検波手段と、ベースバンド信号から受信データを生成する復調手段を備えた
ものである。
本構成によって、高周波発振器等の搬送波生成部を必要としないため、簡単な構成で、かつ、低消費電力な無線通信機の実現が可能となる。
本発明のマルチバンドアンテナ装置によれば、複数の周波数バンドに対応し、小型低姿勢なアンテナ素子構成で、各周波数バンドで安定したアンテナ特性が得られるアンテナの実現が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるマルチバンドアンテナ装置の機能ブロック図(一部斜視図)である。本実施の形態においては、マルチバンドとして3つの周波数バンドを例に説明する。
図1において、マルチバンドアンテナ装置100は3つの周波数バンドf1、f2、f3(f1>f2>f3)に対応する平面マルチバンドアンテナ素子110を有している。平面マルチバンドアンテナ素子110は、厚さが一様な誘電体基板115の片面に平面マルチバンドアンテナ素子110のグランドとして動作するグランド電極114を形成し、グランド電極114の反対側の表面にパッチ状に矩形状の第1のアンテナ電極111、第1のアンテナ電極111と間隙で分離された矩形ループ状の第2のアンテナ電極112、および第2のアンテナ電極112と間隙で分離された矩形ループ状の第3のアンテナ電極113を形成して構成されている。第1のアンテナ電極111は周波数バンドf1で半波長相当の電気長を有し、誘電体基板115およびグランド電極114とにより周波数バンドf1の第1のアンテナ素子を構成する。第2のアンテナ電極112は周波数バンドf2で半波長相当の電気長を有し、誘電体基板115およびグランド電極114とにより周波数バンドf2の第2のアンテナ素子を構成する。第3のアンテナ電極113は周波数バンドf3で半波長相当の電気長を有し、誘電体基板115およびグランド電極114とにより周波数バンドf3の第3のアンテナ素子を構成する。
121は第1のアンテナ素子への入出力端子、122は第1のアンテナ素子に第1の共振動作調整手段123を接続する第1の共振動作調整端子で、それぞれ第1のアンテナ電極111に接続されている。124は第2のアンテナ素子への入出力端子、125は第2のアンテナ素子に第2の共振動作調整手段126を接続する第2の共振動作調整端子で、それぞれ第2のアンテナ電極112に接続されている。127は第3のアンテナ素子への入出力端子、128は第3のアンテナ素子に第3の共振動作調整手段129を接続する第3の共振動作調整端子で、それぞれ第3のアンテナ電極113に接続されている。
130はマルチバンドアンテナ装置100の入出力ポート131と入出力端子121、124、127との接続を切り換えるアンテナ切換手段、132はバンド選択信号入力端子133からのバンド選択信号に従って選択された周波数バンドに対応して共振動作調整手段123、126、129およびアンテナ切換手段130を制御するバンド切換手段である。
つぎに、以上の構成によるマルチバンドアンテナ装置100の動作を説明する。
第1のアンテナ電極111は周波数バンドf1で半波長相当の電気長を有し、半波長パ
ッチアンテナとして周波数バンドf1の信号に対して共振し、送受信アンテナとして動作する。同様に、第2のアンテナ電極112は周波数バンドf2の、第3のアンテナ電極113は周波数f3の送受信アンテナとして動作する。
いま、バンド選択信号入力端子133からバンド切換手段132に周波数バンドf1を選択するバンド選択信号を入力すると、マルチバンドアンテナ装置100は周波数バンドf1を選択し、バンド切換手段132の制御により、アンテナ切換手段130は第1の入出力端子121を入出力ポート131と接続する。また、共振動作調整手段123、126、129を周波数バンドf1用の状態に切り換える。すなわち、周波数バンドf1において、第1のアンテナ電極111の共振動作に対するアンテナ電極112、113による干渉を抑え、周波数バンドf1におけるマルチバンドアンテナ装置100の動作を安定化させ、第1のアンテナ素子における共振動作に基づくインピーダンス特性や指向特性等のアンテナ特性において良好な特性が得られる。周波数バンドf2、f3が選択された場合についても、同様に第2のアンテナ素子、第3のアンテナ素子のそれぞれに対して良好なアンテナ特性が得られる。
なお、以上の説明においては、共振動作調整手段123、126、129の動作として、アンテナ素子間の干渉を抑える動作について説明したが、平面マルチバンドアンテナ素子110として良好な特性が得られればよく、例えば指向性利得が高くなるように、あるいは所望の方向に向いた指向特性となるように、更にはより良好なインピーダンス特性が得られるように、アンテナ電極111、112、113間の相互干渉度合いとなる特性を有する共振動作調整手段を用いてもよい。
また、誘電体基板115の厚さが一様な例を示したが、場所により厚さを変えても良い。特に、低い周波数バンドほど厚い誘電体基板厚さが望まれることから、誘電体基板厚さを外周に行くほど厚くすることで、より良好な特性が得られる。
本実施の形態においては、平面マルチバンドアンテナ素子110は、第1のアンテナ電極111、第2のアンテナ電極112、および第3のアンテナ電極113を誘電体基板115の同一面上に同心状に配置することで、周波数バンドf1、f2、f3に対応する平面マルチバンドアンテナ素子110を低姿勢に、すなわち、高さを低く実現することができる。また、誘電体基板115の誘電率を大きくすることにより、同じ物理長さのアンテナ電極でもその電気長を長くすることができるので、高誘電率の誘電体基板115を用いることでアンテナ電極111、112、113の長さを小さくすることができ、平面マルチバンドアンテナ素子110を小型にすることができる。
図2は共振動作調整手段123、126、129の具体的な構成例である。アンテナ電極111、112、113の共振動作は接続されている負荷により変化し、所定のインピーダンスの負荷を接続することで、例えば周波数バンドf1においてアンテナ電極112、113の共振動作を抑え、第1のアンテナ電極111へのアンテナ電極112、113の干渉を低減し、第1のアンテナ素子の動作を安定化できる。また、周波数バンドf2で、第1のアンテナ電極111が第2のアンテナ電極112と強く結合し、第3のアンテナ電極113の共振動作を抑えることで、第2のアンテナ素子の動作を安定化できる。
図2(a)の共振動作調整手段は、共振動作調整手段が可変インピーダンス141により構成された例で、バンド切換手段132からの信号で可変インピーダンス141のインピーダンスZを変更することで、アンテナ素子に接続される負荷を変えて共振動作を調整する。
図2(b)の共振動作調整手段は、インダクタンス144を通して高周波雑音を除去し
バラクターダイオード143へ直流電圧を印加することで、バラクターダイオード143の容量を変え、負荷インピーダンスを調整し、アンテナ素子に接続される負荷を変えて共振動作を調整する。コンデンサ142は印加直流電圧の遮断とインピーダンス変化範囲の調整を行う。
図2(c)の共振動作調整手段は、各周波数バンドに対応した電気長のオープンスタブ146、147、148をスイッチ145で切り換えることで負荷インピーダンスを切り換え、各周波数バンドに対応した共振動作の調整を行う。
以上の説明では、周波数バンド数が3の場合の例を示したが、第3のアンテナ電極113の外周に更にアンテナ電極を配置することで、4以上の周波数バンド数に対応させることができる。
また、設計が容易なことから矩形状のアンテナ電極を用いた例を示したが、これに限るものではなく、パッチアンテナとして動作すれば、多角形や円形を用いても良い。
更に、アンテナ素子として平面アンテナ素子を用いた例を示したが、素子構造はこれに限るものではない。例えば、多層基板を用いてアンテナ電極を異なる層に配置したり、線状アンテナを用いてもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるマルチバンドアンテナ装置の機能ブロック図である。図3において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
200はマルチバンドアンテナ装置全体を示す。101は第1のアンテナ素子、102は第2のアンテナ素子、103は第3のアンテナ素子、201は第1のアンテナ素子101に接続された第1のアンテナ端子、202は第2のアンテナ素子102に接続された第2のアンテナ端子、203は第3のアンテナ素子103に接続された第3のアンテナ端子、204はバンド切換手段である。205は第1のアンテナ端子201と第2のアンテナ端子202の結合係数を調整する結合調整手段、206は第1のアンテナ端子201と第3のアンテナ端子203の結合係数を調整する結合調整手段、207は第2のアンテナ端子202と第3のアンテナ端子203の結合係数を調整する結合調整手段、208は入出力ポート131とアンテナ端子201、202、203の接続を切り換えるアンテナ切換手段である。結合調整手段205、206、207、アンテナ切換手段208はバンド切換手段132で制御される。図3では、入出力ポート131が第1のアンテナ端子201に接続されて周波数バンドf1が選択された例を示している。
かかる構成によれば、例えば周波数バンドf1が選択された場合、バンド切換手段132の制御により、アンテナ切換手段208は第1のアンテナ端子201を入出力ポート131と接続する。更に、バンド切換手段132により結合調整手段205、206、207を制御することで、アンテナ素子101、102、103間での結合を相殺する結合係数で第1のアンテナ端子201とアンテナ端子202、203を接続することで、アンテナ素子101へのアンテナ素子102、103の干渉を低減し、周波数バンドf1におけるマルチバンドアンテナ装置200のアンテナ動作を安定化し、良好なアンテナ特性を実現する。
なお、アンテナ素子101、102、103間の結合を相殺する例について説明したが、より良好なアンテナ特性、(例えば高い指向性利得や、所望の方向を向いた指向特性、より良好なインピーダンス特性等)が得られるようにアンテナ素子101、102、103が干渉するように結合度を調整しても良い。
図4は、バンド切換手段204の別な構成例で、入出力ポート131とアンテナ端子201、202、203の各々の間に結合調整手段210、211、212を接続し、直接入出力ポート131とアンテナ素子101、102、103の結合係数を調整してアンテナ素子101、102、103間の結合度を調整する例である。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3におけるマルチバンドアンテナ装置の機能ブロック図(一部斜視図)である。図5において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図5において、300はマルチバンドアンテナ装置全体を示す。301は第1の共振動作調整端子122で第1のアンテナ電極111に接続された第1の共振動作調整手段、302は第2の共振動作調整端子125で第2のアンテナ電極112に接続された第2の共振動作調整手段、303は第3の共振動作調整端子128で第3のアンテナ電極113に接続された第3の共振動作調整手段、304は共振動作調整手段301、302、303を制御しマルチバンドアンテナ装置300の指向特性を制御する指向性制御手段である。
図6は、実施の形態3におけるマルチバンドアンテナ装置のアンテナ指向特性のシミュレーション例である。
かかる構成によれば、例えば周波数バンドf1における第1のアンテナ電極111によるアンテナ素子は図6(a)のように、上方を中心とする指向特性を有する。一方、第2のアンテナ電極112によるアンテナ素子は図6(b)のように、上方が窪み、図中の左右で位相が異なる指向特性を有する。従って、アンテナ電極111、112の共振動作を調整することで、各アンテナ電極からの合成指向特性を有するマルチバンドアンテナ装置300の指向特性は、例えば図6(c)のように傾いた指向特性とすることができる。
以上のように、共振動作調整手段301、302、303でアンテナ電極111、112、113の共振動作を制御することで、指向特性の制御可能なマルチバンドアンテナ装置の実現が可能となる。
(実施の形態4)
図7は、本発明によるマルチバンドアンテナ装置を利用したマルチバンド広帯域無線機の実施例を示す機能ブロック図である。
図7において、401は送受信系を切り換えるアンテナ共用手段、402は送信ベースバンド信号を増幅しアンテナ共用手段401の送信系に出力する増幅手段、403は送信データに対応するパルス状またはステップ状の送信ベースバンド信号を生成する変調手段、404は送信データ入力端子、405はアンテナ共用手段401の受信系に接続されマルチバンドアンテナ装置100で受信した高周波信号に対応するベースバンド信号を発生する検波手段、406はベースバンド信号から受信データを生成する復調手段である。
かかる構成によれば、アンテナ共用手段401を送信状態とし、例えばマルチバンドアンテナ装置100で周波数バンドf1を選択した状態で、送信データ入力端子404から送信データを入力させ、変調手段403で送信データ系列に対応するパルス状またはステップ状の送信ベースバンド信号を生成し、増幅手段402で増幅してマルチバンドアンテナ装置100へ入力することで、周波数バンドf1を中心としたバースト状の高周波信号が電波としてマルチバンドアンテナ装置100より送信される。
一方、アンテナ共用手段401を受信状態とし、周波数バンドf1を選択した状態で、別な無線機からの周波数バンドf1でのバースト状の送信高周波信号を受信した場合、検波手段405で検波して受信ベースバンド信号を生成し、復調手段406で受信データ系列に変換することで、別な無線機からの送信データを受信し、データ通信が行われる。これらの動作においては、高周波発振器等の搬送波生成部を必要としないため、簡単な構成で、かつ、低消費電力な無線通信機の実現が可能となる。
本発明にかかるマルチバンドアンテナ装置は、複数の周波数バンドに対応し、小型低姿勢のアンテナ素子構成で、各周波数バンドで安定したアンテナ特性が得られるアンテナを実現でき、複数の周波数バンドを用いたマルチバンド無線機のアンテナとして有用である。
更に、バンド選択機能により、送信データに対応したパルス状またはステップ状のベースバンド信号を直接バースト状の高周波信号に変換し送信し、バースト状の高周波信号を検波復調して受信データを得る広帯域無線機のアンテナとしても適用できる。
本発明の実施の形態1におけるマルチバンドアンテナ装置の機能ブロック図 (a),(b),(c)本発明の実施の形態1におけるマルチバンドアンテナ装置の共振動作調整手段の構成図 本発明の実施の形態2におけるマルチバンドアンテナ装置の機能ブロック図 本発明の実施の形態2におけるマルチバンドアンテナ装置の別な構成例の機能ブロック図 本発明の実施の形態3におけるマルチバンドアンテナ装置の機能ブロック図 本発明の実施の形態3におけるマルチバンドアンテナ装置の指向特性図 本発明の実施の形態4におけるマルチバンド無線機の機能ブロック図 (a)従来のマルチバンドアンテナの平面図(b)(a)のA−A'線断面図
符号の説明
100 マルチバンドアンテナ装置
101 第1のアンテナ素子
102 第2のアンテナ素子
103 第3のアンテナ素子
110 平面マルチバンドアンテナ素子
111 第1のアンテナ電極
112 第2のアンテナ電極
113 第3のアンテナ電極
114 グランド電極
115 誘電体基板
121 第1の入出力端子
122 第1の共振動作調整端子
123 第1の共振動作調整手段
124 第2の入出力端子
125 第2の共振動作調整端子
126 第2の共振動作調整手段
127 第3の入出力端子
128 第3の共振動作調整端子
129 第3の共振動作調整手段
130 アンテナ切換手段
131 入出力ポート
132 バンド切換手段
133 バンド選択信号入力端子
140 共振動作調整手段
141 可変インピーダンス
142 コンデンサ
143 バラクターダイオード
144 インダクタンス
145、146、147、148 オープンスイッチ
200 マルチバンドアンテナ装置
201 第1のアンテナ端子
202 第2のアンテナ端子
203 第3のアンテナ端子
204 バンド切換手段
205、206、207、210、211、212 結合調整手段
208 アンテナ切換手段
300 マルチバンドアンテナ装置
301 第1の共振動作調整手段
302 第2の共振動作調整手段
303 第3の共振動作調整手段
304 指向性制御手段
401 アンテナ共用手段
402 増幅手段
403 変調手段
404 送信データ入力端子
405 検波手段
406 復調手段

Claims (8)

  1. 複数の周波数バンドに対応する複数のアンテナ素子と、
    アンテナ装置の入出力ポートと前記複数のアンテナ素子との接続を選択された周波数バンドに対応するように切り換えるアンテナ切換手段と、
    前記複数のアンテナ素子の各々に接続され、各アンテナ素子の共振動作を調整する共振動作調整手段と、
    選択された周波数バンドに対応して前記共振動作調整手段および前記アンテナ切換手段を制御するバンド選択手段と
    を備えたことを特徴とするマルチバンドアンテナ装置。
  2. 複数のアンテナ素子が、誘電体基板と、
    前記誘電体基板の第1の主面に形成されたグランド電極と、
    前記誘電体基板の第2の主面に形成され、第1の周波数バンドに対応するパッチ状の第1のアンテナ電極と、
    第2の周波数バンドに対応し、前記第1のアンテナ電極と間隙を有して分離されたリング状の第2のアンテナ電極と、
    第3の周波数バンドに対応し、前記第2のアンテナ電極と間隙を有して分離されたリング状の第3のアンテナ電極と
    を有する請求項1に記載のマルチバンドアンテナ装置。
  3. 第1、第2および第3のアンテナ電極が前記誘電体基板の同一主面上に形成された請求項2に記載のマルチバンドアンテナ装置。
  4. 誘電体基板が第1、第2および第3のアンテナ電極に対して異なる厚さを有する請求項2に記載のマルチバンドアンテナ装置。
  5. 第1、第2および第3のアンテナ電極が矩形、多角形または円形のいずれかの形状を有する請求項2に記載のマルチバンドアンテナ装置。
  6. 複数のアンテナ素子の入出力端子に対して前記共振動作調整手段とアンテナ切換手段が共通に接続され、前記共振動作調整手段が各アンテナ素子間の結合係数を調整する結合調整手段で構成され、前記バンド選択手段により前記結合調整手段を制御して各アンテナ素子間の共振動作を調整する請求項1に記載のマルチバンドアンテナ装置。
  7. 共振動作調整手段を制御し各周波数バンドでの指向特性を制御する指向特性制御手段を備えた請求項1記載のマルチバンドアンテナ装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のマルチバンドアンテナ装置と、
    前記マルチバンドアンテナ装置の入出力ポートに接続され送信系と受信系への接続を切り換えるアンテナ共用手段と、
    送信データに対応するパルス状またはステップ状の送信ベースバンド信号を生成する変調手段と、
    前記送信ベースバンド信号を増幅し前記アンテナ共用手段の送信系に出力する増幅手段と、
    前記アンテナ共用手段の受信系に接続され前記マルチバンドアンテナ装置で受信した高周波信号に対応するベースバンド信号を発生する検波手段と、
    前記ベースバンド信号から受信データを生成する復調手段と
    を備えたことを特徴とするマルチバンド広帯域無線機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007081824A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Toshiba Corp アンテナ装置とそのアンテナ装置を用いたモノパルスレーダ装置
JP2015231104A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 三菱電機株式会社 アンテナ装置

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