JP2005228962A - レーザ照射装置及びレーザ照射方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は被加工膜の膜厚のばらつきにより干渉縞が発生することを防止することを課題とする。
【解決手段】 レーザアニーリング装置10は、レーザ発振器12と、基板Wを支持してこの基板WをX−Y面内で滑らかに並進移動させると共にZ軸方向に昇降移動させることができるプロセスステージ装置30と、プロセスステージ装置30の角度を調整するステージ角度調整装置60とを備える。主制御装置100は、記憶部110に記憶された被加工膜の膜厚測定値を読み込みレーザ光の照射位置に対応するレーザ光の入射方向に対する厚さが予め設定された所定値となるステージ31の傾斜角度を演算し、レーザ光照射方向の膜厚が光干渉を起こさない傾斜角度になるようにステージ角度調整装置60を駆動制御する。これにより、例え被加工膜Tの膜厚tにばらつきがあってもアニール処理による干渉縞の発生を防止することができ、アニール処理の生産効率をより高めることが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明はレーザ光が照射される基板の被加工膜の膜厚に応じて入射光と反射光とが干渉しないように構成されたレーザ照射装置及びレーザ照射方法に関する。
例えば、レーザ照射装置として、例えばアモルファスSi膜(被加工膜)が形成されたガラス基板(被照射物)をプロセスチャンバに収容し、このガラス基板上にプロセスチャンバ外からエキシマレーザ等のレーザ光を照射し、ガラス基板上のアモルファスSi膜を多結晶化するレーザアニーリング装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この種のレーザアニーリング装置では、一般的にはパルス発振型のエキシマレーザを光源とするレーザ光を用いたレーザ結晶化が行われる。また、エキシマレーザは出力が大きく、高周波数での繰り返し照射が可能であるという利点を有するが、レーザ発振器に充填されたガスを定期的に交換する必要があるので、メンテナンスに手間がかかるという問題を有している。
このような問題を解消する手段として、固体レーザ(結晶ロッドを共振キャビティとしたレーザ光を出力するレーザ)を用いてレーザ光を発生させる方法が研究されている。
この固体レーザの1つであるYAGレーザを用いて、レーザ光を基板に照射した場合、基板上に形成されたアモルファスSi膜(被加工膜)の表面に同心円状の模様が形成されてしまう。この模様は、面内における結晶質珪素膜の物性を不均一なものであることを示しており、その電気的特性に悪影響を及ぼすという問題が生じる。
同心円状の模様は、半導体膜表面における反射光と、基板の裏面における反射光とが干渉して形成された干渉縞である。半導体膜表面の反射光と半導体膜裏面の反射光が重ならなければ干渉は起こらない。そのため、半導体膜表面における反射光と、基板の裏面における反射光とが干渉しないように基板に対しレーザ光を斜めに照射することで解決することが可能になる。
特開2002−289524号公報
しかしながら、上記文献のように被加工膜の膜厚にばらつきに関係なく基板に対しレーザ光を斜めに照射する方法では、例えば、基板表面に形成された被加工膜の膜厚が約50nmの厚さで形成されているのに対してレーザ光のビーム径が約10000nmと非常に大きい場合、レーザ光を基板の側方(ほぼ真横に近い角度)から照射しないと入射光と反射光との干渉を防止することができず、その場合にはアニール処理に必要な光エネルギが得られなくなるおそれがある。
さらに、波長が一定なレーザ光の場合、2つの光の振幅が等しく、且つ位相が一致すると、光の干渉により明るさがより明るくなり、2つの光の位相が180度異なる場合には明るさが低下して暗くなることにより干渉縞が発生するため、例えば、被加工膜の膜厚にばらつきがあると、半導体膜表面の反射光と半導体膜裏面の反射光との光路差によって2つの光の位相が一致したり、180度異なる現象が生じてしまい、基板に対しレーザ光を斜めに照射しただけでは、光の干渉を防止することができないという問題があった。
そのため、固体レーザから出力されたレーザ光に対して被加工膜の膜厚を干渉縞が発生しない光路差となるように一定の膜厚に形成することができれば良いが、実際には、被加工膜の膜厚はユーザ側によって様々であり、且つ均一な膜厚が得られるように膜形成精度を高めることも難しい。
そこで、本発明は上記課題を解決したレーザ照射装置及びレーザ照射方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、レーザ光を出力する光源と、前記レーザ光を被照射物に照射する光学系と、前記被照射物を保持するステージとを有するレーザ照射装置において、前記レーザ光の入射方向に対する前記ステージの傾斜角度を調整するステージ角度調整部と、前記レーザ光が照射される位置での前記レーザ光の入射方向に対する厚さが一定になるように前記ステージ角度調整部を駆動する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記被照射物の各位置における前記被加工膜の膜厚測定値を記憶した記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記被加工膜の膜厚測定値を読み込み前記レーザ光の照射位置に対応する前記レーザ光の入射方向に対する厚さが予め設定された所定値となる前記ステージの傾斜角度を演算する演算手段と、を備えており、前記レーザ光が照射される位置での前記ステージの傾斜角度が前記演算手段により演算された前記傾斜角度となるように前記ステージ角度調整部を駆動することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記ステージ角度調整部は、前記ステージの傾きに応じた変位量を測定する変位量測定手段と、前記ステージの下側に配置され前記ステージを任意の傾斜角度に駆動する駆動手段と、を備えており、前記変位量測定手段により測定された変位量に応じた傾斜角度が目標値となるように前記駆動手段を駆動させてレーザ光の入射方向に対する前記ステージの傾斜角度を調整することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記駆動手段が、空気圧の変化により伸縮動作する複数のベローズシリンダからなり、少なくとも3箇所に設けられたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記制御手段が、前記複数のベローズシリンダに供給される空気圧を制御することで前記レーザ光が照射される位置での前記レーザ光の入射方向に対する厚さが一定になるように前記ステージの傾斜角度を調整することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、被照射物の表面に形成された被加工膜の膜厚を測定する第1の過程と、前記被照射物の表面に形成された被加工膜の膜厚に応じて前記レーザ光の入射方向に対する厚さが一定になるように前記ステージの傾斜角度を調整する第2の過程と、前記被照射物に前記レーザ光を照射する第3の過程と、を有することを特徴とするレーザ照射方法である。
本発明によれば、被照射物の表面に形成された被加工膜の膜厚に応じてレーザ光の入射方向に対する厚さが一定になるようにステージの傾斜角度を調整することにより、被加工膜表面における反射光と、被加工膜の裏面における反射光とが干渉しない光路差で安定的に加工することが可能になり、基板表面に干渉縞が形成されることを防止できる。
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になるレーザ照射装置を有するレーザ加工機の一実施例を示す構成図である。
図1に示されるように、レーザ加工機としてのレーザアニーリング装置10は、ガラス基板上にアモルファス状Si等の半導体薄膜を形成した被照射物である基板Wを熱処理するように構成されている。
また、レーザアニーリング装置10は、半導体薄膜を加熱するためのエキシマレーザその他のレーザ光ALを発生するレーザ発振器(レーザ光源に相当する)12と、このレーザ光ALを線状にして所定の照度で基板W上に入射させるホモジナイザ20と、基板Wを支持してこの基板WをX−Y面内で滑らかに並進移動させると共にZ軸方向に昇降移動させることができるプロセスステージ装置30と、プロセスステージ装置30の角度を調整するステージ角度調整装置60と、プロセスチャンバ80と、主制御装置100とを備える。
レーザ発振器12とホモジナイザ20との間には、ホモジナイザ20に入射するレーザ光ALのエネルギレベルを調整するためのバリアブルアッテネータ40が配置されている。本実施例のバリアブルアッテネータ40は、互いに対向する2枚のビームスプリッタ40a,40bを有しており、ビームスプリッタ40a,40bの傾斜角度を変更することにより、入射光の一部が反射される割合が調整され、その結果、透過率を調整することができるように構成されている。また、主制御装置100では、基板Wに照射されるレーザ光のエネルギ計測値が予め設定された目標値になるようにアッテネータコントローラ70の制御信号を出力してバリアブルアッテネータ40の透過率制御を行う。
ホモジナイザ20は、レーザ発振器12からのレーザ光ALを均一にして基板W表面すなわち照射位置に投影するための照射光学系を構成している。
また、レーザ発振器12とホモジナイザ20との間には、レーザ光ALの光路を調節するための複数のミラーM1〜M4が配置されている。
プロセスステージ装置30は、処理容器であるプロセスチャンバ80内に収容されており、基板Wを支持するステージ31と、このステージ31をX、Y、Z軸方向に3次元的に移動させるステージ駆動装置32とを備えている。そのため、プロセスステージ装置30は、プロセスチャンバ80内に基板Wを支持すると共に、基板Wをプロセスチャンバ80内で適宜移動させることができる。
また、ステージ31は、基板Wを下面から支持する支持プレート部を有している。この支持プレート部には、後述するように、基板Wの傾斜角度に応じた変位量を測定するための変位量測定手段と、レーザ光の照射方向(本実施例では垂直方向)に対する基板Wの傾斜角度を調整するためのステージ駆動手段とを有する。
ホモジナイザ20及びミラーM4は、光学系ユニット21に収納されており、光学系ユニット21は移動装置90によってA,B方向に移動可能に設けられている。この移動装置90は、光学系ユニット21の移動を案内するガイドレール91と、光学系ユニット21をガイドレール91に沿って駆動する駆動装置92とを備えた構成となっている。
図1に示すように移動装置90によりB方向に駆動された光学系ユニット21がレーザ光照射位置にあるとき、ホモジナイザ20を通過したレーザ光ALは、プロセスチャンバ80の上面に設けた窓80aを通過して、ステージ31に保持された基板Wに入射する。
主制御装置100は、レーザ光のエネルギ計測・調整処理及び基板アニール処理に応じてステージ駆動装置32、ステージ角度調整装置60、アッテネータコントローラ70及び移動装置90に制御信号を出力するコンピュータである。
また、主制御装置100の記憶部110には、予め被照射物の各位置における被加工膜の膜厚測定値を記憶する制御プログラム(記憶手段)と、記憶された被加工膜の膜厚測定値を読み込みレーザ光の照射位置に対応するレーザ光の入射方向に対する厚さが予め設定された所定値となるステージの傾斜角度を演算する制御プログラム(演算手段)と、レーザ光が照射される位置でのステージの傾斜角度が演算された傾斜角度となるようにステージ角度調整装置60を駆動制御する制御プログラムとが格納されている。
また、主制御装置100の記憶部110には、レーザ光が照射される位置でのレーザ光の入射方向に対する厚さが一定になるようにステージ角度調整装置60を駆動する制御プログラム(制御手段)が格納されている。
ここで、プロセスステージ装置30の構成について図2を参照して説明する。
図2に示されるように、プロセスステージ装置30は、前述したステージ31と、ステージ駆動装置32と、ステージ角度調整装置60によって駆動されるステージ駆動部33と、ステージ31の上下方向の変位量を測定する変位センサ34a〜34cとを有する。
ステージ駆動装置32は、X方向に延在するガイドレール32aと、X方向リニアモータ32bと、X方向リニアモータ32bにより駆動されるX方向移動ベース32cと、Y方向リニアモータ32dと、Y方向リニアモータ32dにより駆動されるY方向移動ベース32eとを有する。ステージ31は、Y方向移動ベース32eに搭載されたステージ駆動部33の空気圧駆動方式のベローズシリンダ33a〜33cにより傾斜角度を調整可能に支持された水冷板31aと、水冷板31aの上方に支持されたヒータベース31bと、ヒータベース31bの内側に突出する複数の支持部31cに支持された円盤状のヒータ31dと、基板が載置される基板保持部材31eとを有する。
基板保持部材31eは、Y方向移動ベース32eの中央に設けられた空気圧駆動方式の昇降用ベローズ35により昇降する複数の昇降ロッド36によって支持されており、基板交換時にヒータ31dから離間するように上昇し、アニーリング時にはヒータ31dに近接するように降下する。
図3はステージ角度調整装置60の構成を示す系統図である。
図3に示されるように、ステージ角度調整装置60は、前述したベローズシリンダ33a〜33cと、変位センサ34a〜34cと、ベローズシリンダ33a〜33cに空気圧を供給する空気管路61a〜61cと、空気管路61a〜61cに設けられた4方電磁弁62a〜62cと、空気管路61に連通され圧縮空気を供給する空気圧供給源63と、空気圧供給源63からの供給圧力を計測する圧力センサ64とを有する。
4方電磁弁62a〜62cは、夫々主制御装置100からの制御信号により切替動作するように設けられており、空気圧供給源63から圧縮空気が供給されるaポートと、大気開放とされたポートbと、ベローズシリンダ33a〜33cの上昇側空間に連通されたcポートと、ベローズシリンダ33a〜33cの降下側空間に連通されたdポートと、各ポートの連通・遮断を切り替える駆動部eとを有する。そして、4方電磁弁62a〜62cは、供給側のaポートと上昇側のcポートとを連通させることでベローズシリンダ33a〜33cを上昇駆動させ、供給側のaポートと降下側のdポートとを連通させることでベローズシリンダ33a〜33cを降下駆動させる。
尚、4方電磁弁62a〜62cは、上昇動作のとき逆側となるベローズシリンダ33a〜33cの上昇側空間をポートbにより大気と連通させて減圧させる。また、降下動作のときは、ベローズシリンダ33a〜33cの降下側空間をポートbにより大気と連通させて減圧させる。そして、ベローズシリンダ33a〜33cは、上下方向の変位量が目標値に調整されたことが変位センサ34a〜34cによって検出された時点で圧縮空気の供給を停止してベローズシリンダ33a〜33cの昇降動作を停止させ、その状態でロックされる。
図3に示されるように、ベローズシリンダ33a〜33c及び変位センサ34a〜34cは、夫々120度間隔で配置されており、ベローズシリンダ33a〜33cと変位センサ34a〜34cとが同一円周上に交互になるように配置されている。従って、ステージ31を3点支持するベローズシリンダ33a〜33cの夫々の昇降動作による変位量を変更することによりステージ31の傾斜角度を調整することができると共に、変位センサ34a〜34cによって検出された変位量からステージ31の傾斜角度を求めることができる。尚、変位センサ34a〜34cとしては、渦電流式変位計や、静電容量変位計、レーザ変位計が用いられる。
ここで、ベローズシリンダ33a〜33cの内部構造の一例について図4を参照して説明する。尚、ベローズシリンダ33a〜33cは、夫々同一構成であるので、以下ベローズシリンダ33aの構成について説明し、他の説明は省略する。
図4に示されるように、ベローズシリンダ33aは、シリンダチューブ41、シリンダチューブ41内に収容されたピストン42、ピストン42に取り付けられてシリンダチューブ41外に突出するように設けられた駆動軸43、駆動軸43に取り付けられた可動部44、可動部44の上面に設けられた球体による支持部45、シリンダチューブ41と可動部44との間に設けられてシリンダチューブ41を収容しているベローズ46を有する。
シリンダチューブ41には、ピストン42を間にした上部空間41aと下部空間41bにそれぞれ、圧縮空気を導入、排出するための空気配管47a,47bが接続されている。従って、ピストン42は、上部空間41aと下部空間41bとの圧力差が生じると圧力バランスするように上昇または降下動作する。
ピストン42は、駆動軸43を介して可動部44と結合されているため、空気配管47aまたは47bから圧縮空気が供給されることで支持部45と一体的に昇降動作する。
また、シリンダチューブ41とベローズ46との接合面、シリンダチューブ41における駆動軸43の摺動面、ピストン42におけるシリンダチューブ41に対する摺動面にはそれぞれ、Oリング48a〜48cが設けられている。
このようにして、シリンダチューブ41からの空気の漏洩を防止するようにしている。加えて、万一、空気漏洩が生じた場合を考慮して、可動部44には、ベローズ46内の漏洩空気を真空チャンバ外に排気するための排気管49が設けられている。
ここで、上記主制御装置100が実行する制御処理の手順について図5を参照して説明する。
図5に示されるように、主制御装置100は、S11において、基板Wを搬送ロボット(図示せず)によってプロセスチャンバ80内に搬入してステージ31の基板保持部材31eに保持させる。次のS12では、当該基板Wの登録番号に対応して記憶部110に記憶された膜厚データ(製造後の検査工程で測定された膜厚の分布データ)を記憶部110に対して要求する。
続いて、S13では、記憶部110に当該基板Wの登録番号に対応した膜厚データの有無を確認する。S13において、記憶部110に当該基板Wの登録番号に対応した膜厚データが存在しない場合は、後述するS24に移行して基板Wを搬出し、今回の処理を終了させる。また、S13において、記憶部110に当該基板Wの登録番号に対応した膜厚データが存在する場合は、S14に進み、記憶部110から当該基板Wの膜厚データを読み込む。そして、S15では、基板Wに対するレーザ光の照射位置データ(基板上の座標データ)を読み込む。
続いて、S16において、上記膜厚データとレーザ光の照射位置データとを照合し、S17でレーザ光の照射位置における垂直方向の膜厚に基づいて、レーザ光が照射される位置でのレーザ光の入射方向(垂直方向)に対する厚さが一定となるようにステージ31の傾斜角度(目標値)を演算する。
次のS18では、変位センサ34a〜34cによって検出された変位量(高さ位置)を読み込み、この3点の変位量に基づいてステージ31の現在の傾斜角度を演算する。続いて、ステージ31の傾斜角度θが目標値となるように4方電磁弁62a〜62cを切替動作させてベローズシリンダ33a〜33cの夫々の高さ調整を行う。
S20では、再度、変位センサ34a〜34cによって検出された変位量(高さ位置)を読み込み、ステージ31の傾斜角度θが目標値に達したかどうかを確認する。S20において、ステージ31の傾斜角度θが目標値に達していないときは、ベローズシリンダ33a〜33cの夫々の高さ調整を行う。また、S20において、ステージ31の傾斜角度θが目標値に達したときは、S21に進み、レーザ光を基板Wに照射して被加工膜に対するアニール処理を行う。
S22では、次の照射位置データをセットし、S23に進み、当該基板Wに対するアニール処理が終了したかどうかを確認する。S23において、次の照射位置データがある場合には、次の照射位置データに対するアニール処理を行うため、上記S15に戻り、S15以降の処理を繰り返す。
また、S23において、次の照射位置データがない場合には、当該基板Wに対するアニール処理が終了したため、S24に進み、基板Wを搬出し、今回の処理を終了させる。
ここで、上記基板Wの傾きとレーザ光照射方向の膜厚との関係について図6(A)〜(D)を参照して説明する。
図6(A)に示されるように、レーザ光の照射位置における被加工膜Tの膜厚tがレーザ光の波長に対して光干渉を起こさない基準値taと等しいときは、t=taであるので、ステージ31は水平状態を維持するようにベローズシリンダ33a〜33cの高さ位置が調整される。
レーザ光の照射位置における被加工膜Tの膜厚tがレーザ光の波長に対して光干渉を起こさない基準値taより厚いときは、t>taであるので、ステージ31を所定角度傾斜させるようにベローズシリンダ33a〜33cの高さ位置が調整され、ステージ31の傾斜角度が目標値になるように角度調整が行われる。そして、ステージ31の傾斜角度θが目標値になると、図6(B)に示されるように、レーザ光照射方向の被加工膜Tの膜厚tがt=taとなる。
従って、被加工膜Tの膜厚tに微小なばらつきがあっても、ステージ31に保持された基板Wの傾斜角度を調整することで、被加工膜Tの表面における反射光と、被加工膜Tの裏面における反射光とが干渉しない光路差となるようにアニール処理を行うことが可能になり、基板Wの表面に干渉縞が形成されることを防止できる。
また、ステージ31の移動方向が逆方向になった場合には、図6(C)に示されるように、ステージ31の傾斜方向も逆向きとなるようにベローズシリンダ33a〜33cの高さ位置が調整され、ステージ31の傾斜角度θが目標値になるように角度調整が行われる。そして、ステージ31の傾斜角度が目標値になると、レーザ光照射方向の被加工膜Tの膜厚tがt=taとなる。
このように、ステージ31に保持された基板Wを被加工膜Tの膜厚tに応じてベローズシリンダ33a〜33cの高さ位置が調整されてレーザ光の照射位置における被加工膜Tの膜厚tがレーザ光の波長に対して光干渉を起こさない基準値taとなるように傾斜角度を制御することで、例え被加工膜Tの膜厚tに微小なばらつきがあってもアニール処理による干渉縞の発生を防止することができ、アニール処理の生産効率をより高めることが可能になる。
尚、上記実施例では、レーザアニーリング装置に適用されたレーザ照射装置を一例としてあげたが、これに限らず、レーザアニーリング装置以外の光学系を有する他の装置にも適用できるのは勿論である。
また、上記実施例では、3個のベローズシリンダを伸縮動作させてステージ31の傾斜角度を調整する構成について説明したが、これ以外の駆動手段を用いてレーザ光の照射方向に対する基板Wの角度を制御する構成の装置を用いて良い。
また、上記実施例では、記憶部110に予め各基板の膜厚データが記憶されている場合について説明したが、これ以外の方法として、例えば、ステージ角度調整を行う前段階に基板の膜厚測定を行うようにしても良い。
本発明になるレーザ照射装置を有するレーザ加工機の一実施例を示す構成図である。 プロセスステージ装置30の構成を示す縦断面図である。 ステージ角度調整装置60の構成を示す系統図である。 ベローズシリンダ33a〜33cの内部構造の一例を示す縦断面図である。 主制御装置100が実行する制御処理の手順を説明するためのフローチャートである。 基板Wの傾きとレーザ光照射方向の膜厚との関係を説明するための拡大図である。
符号の説明
10 レーザアニーリング装置
12 レーザ発振器
20 ホモジナイザ
30 プロセスステージ装置
31 ステージ
32 ステージ駆動装置
33 ステージ駆動部
33a〜33c ベローズシリンダ
34a〜34c 変位センサ
40 バリアブルアッテネータ
41 シリンダチューブ
42 ピストン
43 駆動軸
44 可動部
45 支持部
46 ベローズ
49 排気管
60 ステージ角度調整装置
61a〜61c 空気管路
62a〜62c 4方電磁弁
63 空気圧供給源
64 圧力センサ
80 プロセスチャンバ
90 移動装置
91 ガイドレール
92 駆動装置
100 主制御装置
110 記憶部

Claims (6)

  1. レーザ光を出力するレーザ光源と、前記レーザ光を被照射物の被加工膜に照射する光学系と、前記被照射物を保持するステージとを有するレーザ照射装置において、
    前記レーザ光の入射方向に対する前記ステージの傾斜角度を調整するステージ角度調整部と、
    前記レーザ光が照射される位置での前記レーザ光の入射方向に対する厚さが一定になるように前記ステージ角度調整部を駆動する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザ照射装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記被照射物の各位置における前記被加工膜の膜厚測定値を記憶した記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された前記被加工膜の膜厚測定値を読み込み前記レーザ光の照射位置に対応する前記レーザ光の入射方向に対する厚さが予め設定された所定値となる前記ステージの傾斜角度を演算する演算手段と、を備えており、
    前記レーザ光が照射される位置での前記ステージの傾斜角度が前記演算手段により演算された前記傾斜角度となるように前記ステージ角度調整部を駆動することを特徴とする請求項1に記載のレーザ照射装置。
  3. 前記ステージ角度調整部は、
    前記ステージの傾きに応じた変位量を測定する変位量測定手段と、
    前記ステージの下側に配置され前記ステージを任意の傾斜角度に駆動する駆動手段と、を備えており、
    前記変位量測定手段により測定された変位量に応じた傾斜角度が目標値となるように前記駆動手段を駆動させてレーザ光の入射方向に対する前記ステージの傾斜角度を調整することを特徴とする請求項1に記載のレーザ照射装置。
  4. 前記駆動手段は、空気圧の変化により伸縮動作する複数のベローズシリンダからなり、少なくとも3箇所に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のレーザ照射装置。
  5. 前記制御手段は、前記複数のベローズシリンダに供給される空気圧を制御することで前記レーザ光が照射される位置での前記レーザ光の入射方向に対する厚さが一定になるように前記ステージの傾斜角度を調整することを特徴とする請求項3に記載のレーザ照射装置。
  6. 被照射物の表面に形成された被加工膜の膜厚を記憶する第1の過程と、
    前記被照射物の表面に形成された被加工膜の膜厚に応じて前記レーザ光の入射方向に対する厚さが一定になるように前記ステージの傾斜角度を調整する第2の過程と、
    前記被照射物に前記レーザ光を照射する第3の過程と、
    を有することを特徴とするレーザ照射方法。
JP2004036920A 2004-02-13 2004-02-13 レーザ照射装置及びレーザ照射方法 Withdrawn JP2005228962A (ja)

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