JP2008212941A - レーザ加工装置及びレーザ加工装置の制御方法 - Google Patents

レーザ加工装置及びレーザ加工装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明はワークとレーザ加工ヘッド部との距離調整を高精度且つリアルタイムで行なうことを課題とする。
【解決手段】レーザ加工装置10は、ワーク20が載置されるXYテーブル30と、XYテーブル30上に複数の垂直方向駆動用の圧電素子40が並設され、複数の圧電素子40の上端がワーク20の下面に当接してワーク20の高さ位置を微調整する高さ微調整部50と、ワーク20の加工面に対して上方からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド部60と、XYテーブル30を水平方向(XY方向)に移動させるXYテーブル駆動部70と、レーザ加工ヘッド部60とワーク20の加工面との距離を測定するハイトセンサ80と、ハイトセンサ80により測定された距離データに基づいて圧電素子40を選択的に駆動してレーザ加工ヘッド部60とワーク20の加工面との距離がレーザ加工ヘッド部60の焦点距離または結像距離と一致するように制御する制御装置90とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工ヘッド部と被加工物との距離を予め設定された設定距離と一致させるように高さ位置制御を行うレーザ加工装置及びレーザ加工装置の制御方法に関する。
レーザ加工において、ワーク(被加工物)に精密な微細加工を高精度に行う際(例えば、微細パターンのパターニングやレーザアブレーション(質量分析装置)など)は、XYテーブルにワークを載置し、XYテーブルをXY方向に移動させてワークに対する目標位置を位置決めし、加工ヘッドの対物レンズを介してレーザ光をワークの加工面に照射する。
XY平面上の座標系での位置は、XYテーブル及びその制御系において正確な位置決めを行い、光軸方向においては、XYテーブルのZ軸方向に昇降させるか、あるいは加工ヘッドの光学素子(レンズやマスク等)をZ軸方向に昇降させてレーザ光の焦点位置をワークの加工面に一致させる。
このように、被加工物にレーザ光を照射して加工(孔開け加工や溶接やアニール処理など)を行う場合、加工ヘッドから照射されるレーザ光の焦点位置を被加工物の加工面に一致させることが重要である。
ところが、精度の高い加工が要求される場合には、レーザ光の焦点が合う焦点深度が狭くなり、XYテーブルの動作から生じるワーク加工面の平面度の狂いによってレーザ光の焦点深度が加工面から外れてしまいパターニング等の精密加工ができなく場合がある。
高精度に加工されたXYテーブルでは、ワークが載置される上面の平面度が50μm(1000mm×1000mm)程度であり、ワークがガラス基板の場合には、ワーク自体の加工面に10〜20μm程度のうねりが数ヘルツで存在することが多い。
また、ワーク加工面のうねりは、ワーク自体によるものと、XYテーブルの上面の平面度及びXYテーブルの動作による上面の変動を合成して生じるものと考えられる。
そして、XYテーブル自体の平面度は、予測することができるので、各XY方向の各ポイント(予め設定された位置)での高さを予め測定したデータを用いて補正し、加工ヘッドの対物レンズとXYテーブル上面との距離が焦点距離と一致するように調整することができる。尚、各ポイントでの高さデータは、例えば、予めXY平面の数点の高さ位置を測定し、XY平面のプロファイルを予測し、このプロファイルに基づいて任意のXYポイントのZ軸方向の高さを演算することで得られる。
また、加工ヘッドの近傍に非接触で加工ヘッドとXYテーブルに載置されたワーク加工面との距離を測定するハイトセンサ(距離センサ)を設け、このセンサにより加工ヘッドの対物レンズとXYテーブルに載置されたワーク加工面との距離を測定し、その測定値に基づいてレーザ光の焦点距離とワーク加工面の位置が一致するように調整することができる。
また、従来のレーザ加工装置として、例えば、加工ヘッドのスキャン方向にZ軸方向の高さを検出する距離センサを取り付け、この距離センサにより測定された距離データに基づいて加工ヘッドをZ軸方向に昇降させて加工ヘッド先端と被加工物との距離が一定(焦点距離)となるように制御する装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この方法では、XYテーブルをスキャン方向に移動させながら距離センサと加工ヘッドの軸線とのスキャン方向の距離と移動速度による時間遅れを演算し、上記時間遅れ分のタイミングで距離センサが検出した測定値に基づいてレーザ光の焦点距離とワーク加工面の位置が一致するように調整することができるので、前述した方式のように予めXY平面の数点の高さ位置を測定しておく必要がないので、その分の時間短縮が図れる。
特開昭59−223189号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたレーザ加工装置では、加工ヘッドの高さ位置を制御する方式であるので、レーザ光の出力を増加させるのに伴って加工ヘッドの重量が増大し、これにより加工ヘッドをZ軸方向に駆動するモータが大型化したり、スキャン方向への移動速度が高速化するのに伴って加工ヘッドの制御遅れが生じるという問題がある。
また、結像精度が上がるにつれ、加工レンズが高精度化する必要があり、複数のレンズを組み合わせた組みレンズが使用される。このような高精度の組みレンズを動作させることは、レンズのズレ要因となり、加工精度悪化の原因となる。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決したレーザ加工装置及びレーザ加工装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、平板状の被加工物が載置されるテーブルと、該テーブル上に複数の垂直方向駆動用のアクチュエータが並設され、前記複数のアクチュエータが前記被加工物の下面に当接して前記被加工物の高さ位置を微調整する高さ微調整部と、前記被加工物の加工面に対して上方からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド部と、前記テーブルまたは前記レーザ加工ヘッド部を水平方向に移動させる移動手段と、前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を測定する距離センサと、前記距離センサにより測定された距離データに基づいて少なくとも前記レーザ加工ヘッド部とレーザ光が照射される前記被加工物の加工面との距離が予め設定された設定距離と一致するように前記高さ微調整部の前記アクチュエータを個別に制御するアクチュエータ制御手段と、を備えたことにより、上記課題を解決するものである。
また、本発明は、前記設定距離が、前記レーザ加工ヘッド部に設けられた光学系の焦点距離であることにより、上記課題を解決するものである。
また、本発明は、前記設定距離が、前記レーザ加工ヘッド部に設けられた光学系の結像距離であることにより、上記課題を解決するものである。
また、本発明は、前記高さ微調整部が、前記複数のアクチュエータが前記テーブル及び前記レーザ加工ヘッド部の移動方向に沿う水平なX,Y方向に整列されていることにより、上記課題を解決するものである。
また、本発明は、前記アクチュエータ制御手段が、前記テーブルと前記レーザ加工ヘッド部との相対速度に応じて前記複数のアクチュエータのうち前記レーザ加工ヘッド部に対向する領域に到達した任意のアクチュエータを選択的に作動させて前記加工面のうち前記レーザ加工ヘッド部からのレーザ光が照射される領域における前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を一定に制御することにより、上記課題を解決するものである。
また、本発明は、前記アクチュエータ制御手段が、前記距離センサにより測定された前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離データを記憶する記憶手段と、前記移動手段による前記レーザ加工ヘッド部と前記テーブルとの相対速度に応じて前記レーザ加工ヘッド部に対向する位置を演算する演算手段と、該演算手段により演算された位置に到達した前記アクチュエータを選択的に駆動させて前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を制御する制御手段とを有することにより、上記課題を解決するものである。
また、本発明は、前記アクチュエータが、上端が印加電圧の大きさに応じて垂直方向に変位する圧電素子であることにより、上記課題を解決するものである。
また、本発明は、平板状の被加工物が載置されるテーブルと、該テーブル上に複数の垂直方向駆動用のアクチュエータが並設され、前記複数のアクチュエータが前記被加工物下面に当接して前記被加工物の高さ位置を微調整する高さ微調整部と、前記被加工物の加工面に対して上方からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド部と、前記テーブルまたは前記レーザ加工ヘッド部を水平方向に移動させる移動手段と、前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を測定する距離センサと、前記距離センサにより測定された距離データに基づいて前記アクチュエータを駆動して前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物の加工面との距離が予め設定された設定距離と一致するように制御するアクチュエータ制御手段と、を備えたレーザ加工装置の制御方法であって、前記距離センサにより測定された前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離データを記憶する第1の過程と、前記移動手段による前記レーザ加工ヘッド部と前記テーブルとの相対速度に応じて前記レーザ加工ヘッド部に対向する位置を演算する第2の過程と、該第2の過程により演算された位置に到達した前記アクチュエータを選択的に駆動させて前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を前記設定距離と一致するように前記アクチュエータを制御する第3の過程とを有することにより、上記課題を解決するものである。
本発明によれば、距離センサにより測定された距離データに基づいて少なくともレーザ加工ヘッド部とレーザ光が照射される被加工物の加工面との距離が予め設定された設定距離(焦点距離または結像距離)と一致するように高さ微調整部のアクチュエータを個別に制御するため、複数のアクチュエータのうちレーザ加工ヘッド部に対向する領域のみを選択的に駆動して被加工物の高さ位置を微調整することが可能になり、相対速度の高速化に対応してレーザ加工ヘッド部に対向する領域における被加工物の加工面の平面度をリアルタイムで確保することができ、且つレーザ加工ヘッド部の重量に関係なくレーザ光が照射される領域の被加工物の加工面の平面度をより高精度に確保することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明によるレーザ加工装置の一実施例を示すシステム系統図である。図1に示されるように、レーザ加工装置10は、平板状のガラス基板などからなるワーク20(被加工物)が載置されるXYテーブル30と、XYテーブル30上に複数の垂直方向駆動用の圧電素子(アクチュエータ)40が並設され、複数の圧電素子40の上端がワーク20の下面に当接してワーク20の高さ位置を微調整する高さ微調整部50と、ワーク20の加工面に対して上方からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド部60と、XYテーブル30を水平方向(XY方向)に移動させるXYテーブル駆動部(移動手段)70と、レーザ加工ヘッド部60とワーク20の加工面との距離を測定するハイトセンサ(距離センサ)80と、ハイトセンサ80により測定された距離データに基づいて圧電素子40を駆動してレーザ加工ヘッド部60とワーク20の加工面との距離がレーザ加工ヘッド部60の予め設定された設定距離(焦点距離または結像距離)と一致するように圧電素子40を制御する制御装置(アクチュエータ制御手段)90とを有する。
レーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離の調整方法としては、レーザ加工ヘッド部60に設けられた光学系の焦点距離を制御目標として制御する方法と、レーザ加工ヘッド部60に設けられた光学系の結像距離を制御目標として制御する方法とがある。本実施例では、予め設定された焦点距離または結像距離を設定距離とするため、どちらの方法でも制御可能である。また、加工面に照射されるレーザ光のパターンや光強度分布などに応じて焦点距離または結像距離を選択的に設定することができるので、ワーク20への加工方法(アニール処理や孔あけ加工等)に応じてレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離が焦点距離または結像距離となるように制御することができる。さらに、レーザ加工ヘッド部60に複数のレンズを組み合わせた組みレンズが使用されている場合には、ワーク20を下面側から支持する圧電素子40を制御するため、高精度の組みレンズを動作させることなく制御可能である。
制御装置90は、XYテーブル30とレーザ加工ヘッド部60との相対速度に応じて複数の圧電素子40のうちレーザ加工ヘッド部60に対向する領域に到達した任意の圧電素子40を選択的に作動させてワーク20の加工面のうちレーザ加工ヘッド部60からのレーザ光が照射される領域を平面にすることで加工面の平面精度を確保するワーク高さ調整処理装置100を有する。
また、XYテーブル駆動部70は、XYテーブル30をX方向、Y方向に駆動するリニアモータ(図示せず)と、XYテーブル30のX方向、Y方向の移動位置を検出するリニアスケール(図示せず)とを有する。XYテーブル駆動部70のリニアスケールで検出されたX方向、Y方向の位置データは、サーボ装置110に入力される。サーボ装置110は、制御装置90から入力された位置指令とXYテーブル駆動部70から入力された位置データとの差を求め、この差がゼロとなるようにXYテーブル駆動部70のリニアモータに動力信号を出力する。
また、レーザ加工ヘッド部60にトリガ信号を出力するトリガ発生装置120は、制御装置90から入力された位置指令とXYテーブル駆動部70から入力された位置データとを比較し、XYテーブル30の位置データが位置指令の値に達したとき、トリガ信号を出力する。このトリガ信号が入力されたレーザ発振器130は、レーザ光を生成してレーザ加工ヘッド部60に対してレーザ光を出力する。これにより、加工ヘッド部60は、レーザ光の光路を修正、変更する光学系(図示せず)を介してワーク20の加工面にレーザ光を照射する。
レーザ加工ヘッド部60は、XYテーブル30の上方に装架されたフレーム(図示せず)に保持されており、このフレームに対してZ軸方向に昇降可能に設けられ、且つチルト角を調整可能に設けられている。さらに、レーザ加工ヘッド部60の進行方向の側面には、ハイトセンサ80がブラケット82を介して保持されている。ハイトセンサ80は、例えば、ワーク20の加工面に対して距離測定用のレーザ光を発信し、加工面で反射した反射光を受光して距離を測定する距離センサである。従って、ハイトセンサ80は、ワーク20の加工面に対向する下端部にレーザ光の発振器と受光器とが配されている。
また、制御装置90は、ハイトセンサ80により測定された測定値(距離データH2)を検出位置(XY座標)に対応させて記憶するメモリ(記憶手段)92を有する。そして、ハイトセンサ80により測定された測定値(距離データH2)は、ハイトセンサ80とレーザ加工ヘッド部60とのZ軸方向の軸心間距離Lが進行方向の存在するため、検出位置(XY座標)に対応させてメモリに記憶され、レーザ加工ヘッド部60がレーザ光を照射する領域の座標位置に対応する測定値を逐次メモリから読み出される。
また、ハイトセンサ80の検出端は、レーザ加工ヘッド部60の下端に設けられたレーザ光出射部(対物レンズ)よりも下方に延在しており、ワーク20の加工面との距離H2を測定する。一方、レーザ加工ヘッド部60の下端とハイトセンサ80の検出端とのZ軸方向の差は、距離H1である。従って、ハイトセンサ80の測定値(距離H2)に上記H1を加算した値がレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離Hとなる。
さらに、制御装置90は、XYテーブル駆動部70によるレーザ加工ヘッド部60とXYテーブル30との相対速度を演算し、演算結果から得られた相対速度に連動するようにレーザ加工ヘッド部60に対向する位置の圧電素子40を駆動させてレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離Hを一定に制御するものであり、レーザ加工ヘッド部60とXYテーブル30との相対速度に応じてレーザ加工ヘッド部60に対向する位置を演算する演算手段94と、加工前に入力された設定距離(焦点距離または結像距離)を制御目標としてメモリ92に記憶させる設定手段95と、演算手段94により演算された位置に到達した圧電素子40を選択的に駆動させてレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離Hを設定手段95により予め設定された設定距離(焦点距離または結像距離)と一致するように制御する制御手段96とを有する。
図2はXYテーブル30上の高さ微調整部50を拡大して示す平面図である。図3はXYテーブル30上の高さ微調整部50を拡大して示す側面図である。
図2及び図3に示されるように、四角形状に形成されたXYテーブル30の上面には、複数の圧電素子40がXYテーブル30及びレーザ加工ヘッド部60の移動方向に沿う水平なX,Y方向に整列されており、X方向の圧電素子40x1〜40xnとY方向の圧電素子40y1〜40ynとが行と列を形成している。圧電素子40は、例えば、印加電圧によって生じる圧電効果により上端が上方または下方に伸縮して垂直方向に変位するピエゾ素子などからなり、ワーク20の高さ位置を調整するためのアクチュエータとして機能するものである。
圧電素子40は、圧電効果が得られる金属材(例えば、強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸バリウムなど)により円柱形状に形成されており、下端がXYテーブル30の上面に結合された状態で起立している。また、圧電素子40の上端には、ワーク20の下面を吸着するための吸着部42が取り付けられている。この吸着部42としては、例えば、ワーク20との間に電圧を印加することで吸着力を発生する静電チャックが用いられる。
図3に示されるように、複数の圧電素子40は、それぞれがXYテーブル30の上面にZ軸方向に起立しており、ワーク20の保持高さ、すなわち、吸着部42の上面高さH3が一定値となるように設定されている。このように複数の圧電素子40は、電圧が印加されていない状態では、XYテーブル30の上面から距離H3の高さ位置でワーク20を水平状態に保持することが可能である。
図4はXYテーブル30に上下方向のうねりがある場合を模式的に示す側面図である。図4に示されるように、XYテーブル30は、表面が平面となるように高精度に切削加工及び研削、研磨加工が施されているが、微小なうねり(図4では、分かりやすくするため誇張して示す)を有する場合がある。このような場合は、複数の圧電素子40の高さを調整することにより、ワーク20を水平状態に保持することが可能である。例えば、基準線Kに対してXYテーブル30に上下方向のうねりがある場合、高さ微調整部50では、規準面Kに対するうねりの高さに応じた大きさの電圧を印加することにより各圧電素子40の高さを微調整して実質的に吸着部42の上面高さH3を一定にすることでワーク20を水平状態に保持する。
図5はワークに上下方向のうねりがある場合を模式的に示す側面図である。図5に示されるように、XYテーブル30は、表面の平面精度が確保されているにも拘わらず、ワーク20自体が上下方向の微小なうねりを有する場合、制御装置90は、ハイトセンサ80により測定された距離データに基づいて少なくともレーザ加工ヘッド部60とレーザ光が照射されるワーク20の加工面との距離H3がレーザ加工ヘッド部の焦点距離または結像距離と一致するように高さ微調整部50の圧電素子40を個別に制御する。従って、高さ微調整部50は、レーザ加工ヘッド部60とXYテーブル30との相対速度に応じてレーザ加工ヘッド部60からレーザ光が照射される領域に対応する圧電素子40を選択的に駆動させてことが可能である。
また、本実施例では、XYテーブル30全体をZ軸方向に移動させるのではなく、平板状のワーク20を複数の圧電素子40で支えることにより、複数の点として分解して各点毎に高さ調整を行う構成であるので、圧電素子40による応答性が極めて高くなり、移動速度に対応してリアルタイムによる高さ調整が可能になり、XYテーブル30及びワーク20の上下方向のうねりを部分的に矯正してより高精度なレーザ光の焦点制御を実現することが可能になる。しかも、レーザ光が照射される領域に対応する圧電素子40を選択的に駆動させることが可能になるので、高さ調整のための駆動力が最小となり、その分消費電力も削減できる。
ここで、図6を参照して高さ微調整部50によるワーク20の高さ調整について説明する。尚、本実施例では、レーザ加工ヘッド部60が固定で、XYテーブル30に載置されたワーク20がXYテーブル駆動部70によりX,Y方向に移動する構成とする。
図6に示されるように、レーザ加工ヘッド部60よりワーク20の加工面にレーザ光140を照射する場合、レーザ加工ヘッド部60とワーク20の加工面との距離Hがレーザ加工ヘッド部60の下端に設けられた対物レンズの焦点距離または結像距離と一致するようにワーク20の高さ位置を調整する。その際、制御装置90は、XYテーブル30の移動速度に応じて複数の圧電素子40のうちレーザ加工ヘッド部60からのレーザ光140が照射される領域の圧電素子40に電圧を印加してレーザ加工ヘッド部60に対する距離が焦点距離または結像距離Hとなるように制御する。図6において、レーザ加工ヘッド部60に対してXYテーブル30がX1方向に移動する場合、レーザ光が照射される直前位置に対応する圧電素子40aより移動方向(Y1方向)の圧電素子40a+1〜40a+nが駆動されてワーク20の加工面が一定高さに保持されており、圧電素子40aより反移動方向(X2方向)の圧電素子40a−1〜40a-nは非作動である。
また、図6において、圧電素子40aより移動方向(X1方向)の圧電素子40がレーザ加工ヘッド部60に対するワーク20の加工面の高さ位置を一定にしているが、少なくともレーザ光140が照射される領域に対応する圧電素子40aと隣接する圧電素子40a+1とが駆動されて平面精度が保持されていれば良い。
例えば、1000mm×1000mmの大きさを有するワーク20のうねりが最大20μmで4Hz程度で、100mm間隔の圧電素子40をXY方向に整列させている場合、隣り合う各圧電素子40間のZ軸方向の調整高さは、最大で20μmにできれば良い。また、ワーク20がガラス基板やシリコンウェハーである場合、この程度のZ軸方向の調整を行っても歪みには十分に耐えるので、ワーク20が損傷するおそれもない。
また、圧電素子40に用いられるピエゾ素子の応答性は、20μm程度で100Hz以上とれるので、1000mm/sec程度の移動速度の走査でレーザ光が照射される加工点の距離が10mm以上であれば支障なく応答することが可能である。
図7はレーザ加工ヘッド部60が相対移動する過程を説明するためのワーク20の平面図である。図8はレーザ加工ヘッド部60が相対移動する過程を説明するためのワーク加工面と圧電素子40の状態を模式的に示す図である。
図7及び図8に示されるように、ワーク20の加工面の高さを測定するハイトセンサ80は、レーザ加工ヘッド部60のレーザ照射位置に対して移動方向に距離Lだけ離れた位置に保持されている。そのため、まずy1位置をX方向にスキャンする場合には、先にハイトセンサ80がx1位置を通過し、x2位置に対向する上方位置に至る。そして、ハイトセンサ80は、レーザ加工ヘッド部60よりも先行してx3〜x13位置へ移動する。このハイトセンサ80のワーク20の加工面に対する移動に距離L分遅れてレーザ加工ヘッド部60からのレーザ光の照射位置がx1〜x13位置へ移動(スキャン)する。
そして、x1〜x13位置に対するレーザ加工が終了すると、レーザ加工ヘッド部60がy2位置に対向する位置となるようにXYテーブル30をY方向にシフトさせる。このY方向シフト工程では、次のX方向工程の送り方向が前回の往路に対して復路になるので、ハイトセンサ80がレーザ加工ヘッド部60の進行方向に位置するようにレーザ加工ヘッド部60をZ軸回りに180度旋回させる。この後は、XYテーブル30をX2方向に移動させながら上記スキャン工程と同様に、y2位置のx13〜x1位置に対するハイトセンサ80による高さ測定及びレーザ光の照射を行なう。
そして、y2位置のx13〜x1位置に対するレーザ加工が終了すると、レーザ加工ヘッド部60がy3位置に対向する位置となるようにXYテーブル30をY方向にシフトさせる。また、このY方向シフト工程では、次のX方向工程の送り方向が往路になるので、ハイトセンサ80がレーザ加工ヘッド部60の進行方向に位置するように180度旋回させる。尚、ハイトセンサ80を旋回させるのではなく、レーザ加工ヘッド部60の反対側にもう一つのハイトセンサを取付け、進行方向に位置するハイトセンサに切り替える方式でも良い。そして、y3位置のx13〜x1位置に対するレーザ加工を行なう。このように、ワーク20の全ての加工ポイント(x1〜x13位置×y1〜y13位置)に対するレーザ加工を行なう。
尚、本実施例においては、レーザ光の照射位置とハイトセンサ80の測定位置との距離Lは、圧電素子40の配置間隔L1の2倍より少し長め(α)に設定されている(L=2・L1+α)。従って、レーザ光の照射位置は、常にハイトセンサ80の測定位置から圧電素子40の2個分より長い距離だけ遅れた位置となるように設定されている。これにより、ハイトセンサ80の測定位置の高さ方向位置が圧電素子40の作動により測定中に動かないようにするための余裕長さを確保している。
XYテーブル30による移動位置とハイトセンサ80の高さ測定とレーザ光の照射位置と関連する処理を示すタイミングチャートである。尚、図9においては、時間t1〜t9の経過と共に、ハイトセンサ80の測定位置、高さ調整、レーザ光照射の推移を示す。
図9に示されるように、(1)時間t1では、ハイトセンサ80がx1位置に対向しており、このx1位置での高さ測定を行う。制御装置90では、このx1位置における高さ測定値からレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離H2と焦点距離または結像距離Hとの差から高さ調整値P1を演算し、メモリ92に記憶させる。
(2)時間t2では、ハイトセンサ80がx2位置に対向しており、このx2位置での高さ測定を行う。制御装置90では、このx2位置における高さ測定値からレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離H2と焦点距離または結像距離Hとの差から高さ調整値P2を演算し、メモリ92に記憶させる。さらに、制御装置90では、t2〜t3の間にx1位置に配置された圧電素子40の作動によりワーク20の高さ調整値P1による高さ調整を行う。
(3)時間t3では、ハイトセンサ80がx3位置に対向しており、このx3位置での高さ測定を行う。制御装置90では、このx3位置における高さ測定値からレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離H2と焦点距離または結像距離Hとの差から高さ調整値P3を演算し、メモリ92に記憶させる。さらに、制御装置90では、メモリ92にから高さ調整値P2を読み出してx2位置に配置された圧電素子40の作動によりワーク20の高さ調整を行う。一方、レーザ加工ヘッド部60がx1位置に対向しており、x1位置に配置された圧電素子40の高さ調整が完了した時点でx1位置にレーザ光を照射する。
(4)時間t4では、ハイトセンサ80がx4位置に対向しており、このx4位置での高さ測定を行う。制御装置90では、このx4位置における高さ測定値からレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離H2と焦点距離または結像距離Hとの差から高さ調整値P4を演算し、メモリ92に記憶させる。さらに、制御装置90では、メモリ92にから高さ調整値P3を読み出してx3位置に配置された圧電素子40の作動によりワーク20の高さ調整を行う。一方、レーザ加工ヘッド部60がx2位置に対向しており、x2位置に配置された圧電素子40の高さ調整が完了した時点でx2位置にレーザ光を照射する。
(5)時間tnでは、ハイトセンサ80がxn位置に対向しており、このxn位置での高さ測定を行う。制御装置90では、このxn位置における高さ測定値からレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離H2と焦点距離または結像距離Hとの差から高さ調整値Pnを演算し、メモリ92に記憶させる。さらに、制御装置90では、メモリ92にから高さ調整値Pn−2を読み出してxn−2位置に配置された圧電素子40の作動によりワーク20の高さ調整を行う。一方、レーザ加工ヘッド部60がxn−2位置に対向しており、x3位置に配置された圧電素子40の高さ調整が完了した時点でxn−2位置にレーザ光を照射する。尚、この時間tnの高さ測定、高さ調整、レーザ光照射は、各位置毎に繰り返される。
(6)時間t12では、ハイトセンサ80がx12位置に対向しており、このx12位置での高さ測定を行う。制御装置90では、このx12位置における高さ測定値からレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離H2と焦点距離または結像距離Hとの差から高さ調整値P12を演算し、メモリ92に記憶させる。さらに、制御装置90では、メモリ92にから高さ調整値P10を読み出してx10位置に配置された圧電素子40の作動によりワーク20の高さ調整を行う。一方、レーザ加工ヘッド部60がx10位置に対向しており、x10位置に配置された圧電素子40の高さ調整が完了した時点でx10位置にレーザ光を照射する。
(7)時間t13では、ハイトセンサ80がx13位置に対向しており、このx13位置での高さ測定を行う。制御装置90では、このx13位置における高さ測定値からレーザ加工ヘッド部60とワーク20との距離H2と焦点距離または結像距離Hとの差から高さ調整値P13を演算し、メモリ92に記憶させる。さらに、制御装置90では、メモリ92にから高さ調整値P12を読み出してx12位置に配置された圧電素子40の作動によりワーク20の高さ調整を行う。一方、レーザ加工ヘッド部60がx11位置に対向しており、x11位置に配置された圧電素子40の高さ調整が完了した時点でx11位置にレーザ光を照射する。
(8)時間t14では、ハイトセンサ80がx13位置を通過し終わっているので、高測定を終了している。さらに、制御装置90では、メモリ92にから高さ調整値P13を読み出してx13位置に配置された圧電素子40の作動によりワーク20の高さ調整を行う。一方、レーザ加工ヘッド部60がx12位置に対向しており、x12位置に配置された圧電素子40の高さ調整が完了した時点でx12位置にレーザ光を照射する。
(9)時間t15では、ハイトセンサ80がx13位置を通過し終わっているので、高測定を終了している。制御装置90では、レーザ加工ヘッド部60がx13位置に対向しており、x13位置に配置された圧電素子40の高さ調整が完了した時点でx13位置にレーザ光を照射する。x13位置へのレーザ加工が終了すると、前述したように、レーザ加工ヘッド部60がy2位置に対向する位置となるようにXYテーブル30をY方向にシフトさせると共に、ハイトセンサ80がレーザ加工ヘッド部60の進行方向に位置するようにレーザ加工ヘッド部60をZ軸回りに180度旋回させる。この後は、XYテーブル30をX2方向に移動させながら上記(1)〜(9)の工程と同様に、y2位置のx13〜x1位置に対するハイトセンサ80による高さ測定及びレーザ光の照射を行なう。これを繰り返すことで、ワーク20の全ての加工ポイント(x1〜x13位置×y1〜y13位置、図7参照)に対するレーザ加工を行なう。
このように、複数の圧電素子40が整列された高さ微調整部50を用いることにより、ハイトセンサ80による高さ位置測定と並行して圧電素子40の高さ調整を行なうことが可能になり、且つ各位置毎に高さ位置測定からレーザ光の照射まで連続的に行なわれるため、ワーク20とレーザ加工ヘッド部60との高さ調整処理とレーザ光照射処理とが並行に行なわれて効率良くレーザ加工を行なうことができる。
次に制御装置90の処理手順について説明する。図10は制御装置90が実行する処理手順を示すフローチャートである。
制御装置90は、S11でXYテーブル駆動部70に移動指令を出力してXYテーブル30を移動方向(Y1方向)に移動させる。次のS12では、レーザ加工ヘッド部60に対するXYテーブル30による移動位置データ(x1〜x13位置を示す座標データ)を読み込む。
続いて、S13に進み、ハイトセンサ80により測定された任意の移動位置(前述したx1〜x13位置)での高さ位置測定値(Z軸方向の距離H2)を読み込む。そして、S14で測定値及びこの測定値に基づく高さ調整値を当該位置データに対応させてメモリ92に記憶させる。
次のS15では、XYテーブル30の移動速度(レーザ加工ヘッド部60に対する相対速度)を演算する。そして、S16で移動速度に応じたタイミングでレーザ加工ヘッド部60が対向する加工ポイント(前述したワーク20の加工ポイント)に対するレーザ加工を行なう。
x1〜x13位置に相当)を演算する。
次のS17では、当該加工ポイントに対応する測定値及びこの測定値に基づく高さ調整値をメモリ92から読み出す。続いて、S17aに進み、メモリ92に記憶された設定距離(焦点距離または結像距離)を読み出す。そして、S18に進み、高さ調整値に基づいて加工ポイント及びその前後の加工ポイントを含む領域の圧電素子40に電圧を印加してワーク20の高さ位置を調整する。
次のS19においては、レーザ加工ヘッド部60の焦点距離または結像距離とワーク20との高さ位置とが一致したか否かをチェックしており、不一致の場合はS18の処理に戻り、一致した時点でS20に進み、レーザ加工ヘッド部60からのレーザ光を当該加工ポイントに照射させる。実際の処理では、S19の判断時にはS18までの処理が完了していることになる。
さらに、S21では、予め設定された全ての加工ポイント(ワーク20の全ての加工ポイントx1〜x13位置×y1〜y13位置、図7参照)に対するレーザ加工が終了したか否かを確認しており、まだ未加工ポイントが残っている場合には、S22に移行し、次の加工ポイントの位置データを読み込み、前述したS11の処理に戻り、S11以降の処理を繰り返す。尚、上記S11〜S22の処理は、各加工ポイント毎に並行処理されており、実際には、図9に示すような並列処理で行なわれているが、図10では、説明の便宜上その説明を省略してある。
上記実施例においては、レーザ加工ヘッド部60を固定し、XYテーブル30を移動させる場合について説明したが、これに限らず、XYテーブル30を固定し、レーザ加工ヘッド部60を移動させる構成のものにも本発明を適用することができるのは、勿論である。
また、上記実施例では、ワーク20としてガラス基板などを例示したが、これ以外の薄板状のものであれば、高さ調整を行える。
本発明によるレーザ加工装置の一実施例を示すシステム系統図である。 XYテーブル30上の高さ微調整部50を拡大して示す平面図である。 XYテーブル30上の高さ微調整部50を拡大して示す側面図である。 XYテーブル30に上下方向のうねりがある場合を模式的に示す側面図である。 ワークに上下方向のうねりがある場合を模式的に示す側面図である。 高さ微調整部50によるワーク20の高さ調整方法を説明するための図である。 レーザ加工ヘッド部60が相対移動する過程を説明するためのワーク20の平面図である。 レーザ加工ヘッド部60が相対移動する過程を説明するためのワーク加工面と圧電素子40の状態を模式的に示す図である。 XYテーブル30による移動位置とハイトセンサ80の高さ測定とレーザ光の照射位置と関連する処理を示すタイミングチャートである。 制御装置90が実行する処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 レーザ加工装置
20 ワーク
30 XYテーブル
40 圧電素子
50 高さ微調整部
60 レーザ加工ヘッド部
70 XYテーブル駆動部
80 ハイトセンサ
90 制御装置
92 メモリ
94 演算手段
96 制御手段
100 ワーク高さ調整処理装置
110 サーボ装置
120 トリガ発生装置
130 レーザ発振器

Claims (8)

  1. 平板状の被加工物が載置されるテーブルと、
    該テーブル上に複数の垂直方向駆動用のアクチュエータが並設され、前記複数のアクチュエータが前記被加工物の下面に当接して前記被加工物の高さ位置を微調整する高さ微調整部と、
    前記被加工物の加工面に対して上方からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド部と、
    前記テーブルまたは前記レーザ加工ヘッド部を水平方向に移動させる移動手段と、
    前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を測定する距離センサと、
    前記距離センサにより測定された距離データに基づいて少なくとも前記レーザ加工ヘッド部とレーザ光が照射される前記被加工物の加工面との距離が予め設定された設定距離と一致するように前記高さ微調整部の前記アクチュエータを個別に制御するアクチュエータ制御手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記設定距離は、前記レーザ加工ヘッド部に設けられた光学系の焦点距離であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記設定距離は、前記レーザ加工ヘッド部に設けられた光学系の結像距離であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記高さ微調整部は、前記複数のアクチュエータが前記テーブル及び前記レーザ加工ヘッド部の移動方向に沿う水平なX,Y方向に整列されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記アクチュエータ制御手段は、
    前記テーブルと前記レーザ加工ヘッド部との相対速度に応じて前記複数のアクチュエータのうち前記レーザ加工ヘッド部に対向する領域に到達した任意のアクチュエータを選択的に作動させて前記加工面のうち前記レーザ加工ヘッド部からのレーザ光が照射される領域における前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を一定に制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のレーザ加工装置。
  6. 前記アクチュエータ制御手段は、
    前記距離センサにより測定された前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離データを記憶する記憶手段と、
    前記移動手段による前記レーザ加工ヘッド部と前記テーブルとの相対速度に応じて前記レーザ加工ヘッド部に対向する位置を演算する演算手段と、
    該演算手段により演算された位置に到達した前記アクチュエータを選択的に駆動させて前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のレーザ加工装置。
  7. 前記アクチュエータは、上端が印加電圧の大きさに応じて垂直方向に変位する圧電素子であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のレーザ加工装置。
  8. 平板状の被加工物が載置されるテーブルと、
    該テーブル上に複数の垂直方向駆動用のアクチュエータが並設され、前記複数のアクチュエータが前記被加工物下面に当接して前記被加工物の高さ位置を微調整する高さ微調整部と、
    前記被加工物の加工面に対して上方からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド部と、
    前記テーブルまたは前記レーザ加工ヘッド部を水平方向に移動させる移動手段と、
    前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を測定する距離センサと、
    前記距離センサにより測定された距離データに基づいて前記アクチュエータを駆動して前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物の加工面との距離が予め設定された設定距離と一致するように制御するアクチュエータ制御手段と、
    を備えたレーザ加工装置の制御方法であって、
    前記距離センサにより測定された前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離データを記憶する第1の過程と、
    前記移動手段による前記レーザ加工ヘッド部と前記テーブルとの相対速度に応じて前記レーザ加工ヘッド部に対向する位置を演算する第2の過程と、
    該第2の過程により演算された位置に到達した前記アクチュエータを選択的に駆動させて前記レーザ加工ヘッド部と前記被加工物との距離を前記設定距離と一致するように前記アクチュエータを制御する第3の過程とを有することを特徴とするレーザ加工装置の制御方法。
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